2011年 11月 06日
2011年11月2日、東京都新宿区の花園神社で酉の市があり、多くの参拝客でにぎわっていました。その日の夕刻、境内を訪ねると、福を呼び込むとされる「縁起熊手」を売る露店が出ていて、焼きそばやおでん、イカ焼きなどの露店もたくさんありました。立ち食いだけでなく、お酒と一緒に食事を楽しむ屋台もある。うれしかったのは、靖国神社のみたままつりのように、見世物小屋まであることです。日本の縁日はこうでなくっちゃ、と思いました。 熊手の露店で、中国系らしき(つまり普通話を使う)3人組の若い個人観光客を見かけました。その日は、中国ツアー客を乗せた団体バスは2台のみ(花園神社はインバウンドバス路駐スポットのすぐそばにあります)。時間帯が違ったのかもしれませんが、団体で小旗を振って縁日を練り歩く中国客は見かけませんでした。 おそらく一般の団体ツアーの中国系ガイドは、酉の市のような日本のローカルなお祭りに関する知識や理解はないでしょうから、わざわざそこにツアー客を案内することは躊躇したかもしれません。迷子にでもなったらまずいですしね。でも、FIT(個人客)なら、いったいこれはなんだろうと思って、縁日に引き込まれたことが考えられます。露店で熊手を「いくら?」「1000円」といった片言の日本語でやりとりする彼らは、酉の市を楽しんでくれたでしょうか。 酉の市は、江戸時代から続く、もともとは秋の収穫を祝う祭り。現代の東京に暮らす日本人にとっては、秋の深まりを実感するひとときでしょう。 中国の若い世代の目にこういう世界がどう映るのか。日本に対する新しい理解や発見のきっかけになると面白いなと思ったものです。 花園神社の境内にあふれかえる人ごみ 熊手の写真を撮る中国系観光客 最近の熊手ってこんな感じなんですね。でもこれなら中国の若い世代にも親しみがわきそうです
by sanyo-kansatu
| 2011-11-06 20:09
| 東京インバウンド・スポット
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