ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2011年 11月 10日

国際マンガサミット北京大会2011報告 その1(概要、イベント、会場について)

10月下旬、北京に行ってきました。毎回中国出張に行くときは、いくつかの用件をまとめてこなしてくるのですが、今回はそのひとつとして国際マンガサミット北京大会の視察を予定に入れていたのです。
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国際マンガサミットは、アジアMANGAサミット運営本部(ICC)によって開催される国際フォーラムです。日本をはじめ中国や韓国、台湾、香港などアジア各国のマンガ家や業界関係者らが集まり、マンガ市場の現状や著作権問題などを協議します。1996年に日本で第1回大会が開催されてから今年は12回目で、北京市石景山区政府が主催しています(民間団体ではなく、政府が主催するところが中国らしい)。これにあわせて第1回北京国際アニメフェアも同時開催されました。

国際マンガサミット北京大会2011
■期日  2011年10月21日~25日
■会場  プルマン北京ウエストワンダホテル(国際マンガサミット北京大会)
       中国動漫遊戯城(北京国際アニメフェア)
http://comic.qq.com/zt2011/2011icc/
アジアMANGAサミット運営本部
ICC(International Comic Artist Conference)
http://mangasummit.jp/

今回、主催国の中国以外に、日本、韓国、香港、台湾の関係者らが参加していました。日本からは代表の里中満智子さんがスピーチのために出席。また来年度(第13回)開催地の鳥取県から平井伸治知事をはじめ県関係者が海外ブースにPR展示を出していました。意外に思われるかもしれませんが、鳥取県は、水木しげるや『名探偵コナン』の青山昌剛、谷口ジローを輩出した「マンガ王国」なのです。

フォーラムの内容については後述するとして、今回視察していくつかの発見があったのが、同時開催されたアニメフェアでした。そこでは、中国ではおなじみのコスプレ大会やコミケ(同人展)などのファン向けイベントに加え、中国のマンガ業界各社と海外の関係者の展示ブース、「世界漫画家作品展」と呼ばれる日本や中国、韓国、香港、マレーシア、フィリピン、モンゴルなどアジア各国のマンガ家の原画展が開かれていました。
コスプレ大会b0235153_2234369.jpg
コミケb0235153_2243944.jpg
出版社ブースb0235153_225229.jpg

会場は中国動漫遊戯城(北京市石景山区)といい、中国共産党文化部と北京市の合作によりデジタル産業基地を目指す石景山区の首都鉄鋼工場跡地を利用し、2011年9月28日にオープンした巨大展示場です。敷地120万㎡、建築面積24万㎡と、とにかく広い。正門から会場まで徒歩5分以上はかかります。その杮落としイベントが今回のアニメフェアだったわけです。

北京市政府はこの施設を「第二の798大山子芸術区」にすると表明しています。確かに、国営工場跡を文化スペースとして再利用するという798のコンセプトを、政府がそのまま形だけ借用したような空間となっています。はたしてこの先、798と同様に発展していくものなのか。お手並み拝見といいたいところですが、全国各地に建設された中国政府主導のアニメ産業基地の実情を見る限り、ぼくには「仏作って魂入れず」で終わりそうな感じがしてなりません。まあしかし、せっかくの杮落としイベントを訪ねて、そんな憎まれ口をたたくのもどうかというのもあるので、じっくり視察してみようと思います。

北京アニメフェアの会場内b0235153_13175858.jpg
中国動漫遊戯城b0235153_13181483.jpg
中国政府文化部主催の中国動漫遊戯城オープン式典b0235153_13442144.jpg

首届中国动漫游戏嘉年华将于2011年9月28日开幕
http://game.163.com/11/0821/09/7BVJLQB000314K8I.html#from=relevant
从钢铁厂区到动漫基地:首钢腾挪“变身”
http://news.eastday.com/gd2008/f/2011/1215/2510052777.html
首钢老厂区将变身动漫乐园 打造第二个“798”
http://www.fengyunlu.com/news/2011122000007744.html
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by sanyo-kansatu | 2011-11-10 22:00 | 中国の新人類「80后」世代 | Comments(0)


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