ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2013年 03月 17日

中国インディペンデント映画関係者が集まる「宋庄」とは

2012年3月下旬、中国インディペンデント映画祭の主催者、中山大樹さんに都内で会いました。そのすぐあと北京を訪ねる機会があり、彼に教えてもらた中国独立映画関係者の拠点である宋庄を訪ねました。通州区にある宋庄は、北京市中心部から地下鉄と路線バスを利用して約1時間の場所にあります。

このとき訪ねたスポットも「地球の歩き方 北京」2013年度版に掲載しています。まずは北京郊外にある「宋庄」芸術区の紹介から。

「北京は中国の首都だけに今も昔も全国からアーチストが集まって創作活動を行っているが、1990年代半ばころまでは市内北西部の円明園周辺に多く集住していた。

ところが、政府の再開発により立ち退きを強制されたことで、1994年栗憲庭や方力鈞といった中国芸術界の重鎮たちが宋庄へ移り住んだ。多くの若いアーチストたちもそれにならい、当時は農村にすぎない村里にアトリエを構えた。それが北京の郊外芸術区の始まりだ。 

その後、2000年代に入り、大山子の工場跡を利用してアトリエを構えるアーチストが現れ、今日に至るのが798である。またそれ以前にニューヨークのイーストビレッジを真似て「北京東村」と呼び、現在の大山庄の近くの農家に移り住んだグループもいた。彼らが自由を求めて中央の地から離れた場所に集まって生活を伴にし、芸術区を形成するところは、『水滸伝』に出てくる梁山泊の住人にどこか似ているところがある」。

中国宋荘 www.chinasongzhuang.cn

⑤郊外芸術区の拠点「宋荘美術館」
中国を代表する芸術評論家の栗憲庭が館長を務める美術館で2006年10月にオープン。以来、北京市中心から遠く離れた郊外の地にありながら、郊外芸術区の拠点として中国の現代アート作品の企画展を精力的に行ってきた。館内スタッフは近所に住む農民や労働者たちに務めさせることで、美術教育の大衆化に貢献しながら地元に雇用が生まれるような運営をしていることも特徴だ。

宋荘美術館 www.artda.cn

⑥インディペンデント系カフェ「現象珈琲」
海外などに発表の場を求めて自由な作品の創作に取り組む映像作家たちの拠点となっているのが宋庄だ。毎年ここでは国内外のインディペンデント系作品を集めた国際映画祭が行われている。その会場のひとつである現象芸術珈琲は、国内外の映画をプライベートに鑑賞するためのスペースとなっている。上映はたいてい週末の午後から。上映作品はブログでチェックできる。店内には日本をはじめ世界各地の映画祭のチラシやポスターが貼られている。ただし、普段はカフェとして営業している。人里から遠くから離れた場所にあるのが信じられない、いい感じのカフェだ。

現象珈琲 site.douban.com/fanhall/

⑦オーガニックフードの「米娜餐庁」
騒々しい北京市内を離れて宋庄の芸術区で自家製のオーガニック素材を使ったレストランを始めたのが蘇青さんと米娜さんだ。周辺にあまり人通りはないが、食事どきになると店には多くの客が集まってくる。四川風を謳っているが、季節によって食材が変わるため、その日のおすすめ料理を頼むといい。自家製果実酒も豊富にそろう。この店も宋庄のアーチストのたまり場で、外国人の姿もよく見られる。

米娜餐庁
blog.sina.com.cn/minachina
blog.sina.com.cn/suqingchina

実はこの「米娜餐庁」で日本の友人と食事をしていたとき、偶然同じ店に来ていた徐童監督に会いました。こんなことってあるんですね。そのとき、彼はオランダから来た映画プロデューサーと一緒にいたので、あいさつだけ交わして、次回北京に来るときゆっくりお話ししましょうといって別れました。それが実現したのが、7月のことです。彼の仕事場を訪ねた話は、後日紹介します。

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by sanyo-kansatu | 2013-03-17 09:00 | リアルチャイナ:中国独立電影 | Comments(0)


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