2013年 11月 24日

ビエンチャンの中国系ショッピングモールに行ってみた

ビエンチャンの朝市でフランスパンのサンドイッチを食べたあと、自転車で郊外にある中国系ショッピングモールを訪ねてみました。
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そこは「ラオス三江国際ショッピングモール(老挝三江国际商贸城)」といいます。ビエンチャン中心部から西に少し離れた場所にあります。2007年に中国の投資できた日常生活品を扱う商店が多数集まるローカル向けの施設です。中国でいうと、庶民向けの商品を大量に扱う北京の東郊市場に近い世界です。東南アジアの主要都市にあるような現代的なショッピングモールではなく、とても旧式な施設ですが、ラオスではおそらく最大規模だと考えられます。
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ラオス三江国際ショッピングモール(老挝三江国际商贸城)
http://www.laowosj.com/
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では施設の中を歩いてみましょう。案内図をみると、100店舗以上の店があるようです。
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まず冷蔵庫や洗濯機、浄水器といった家電のコーナーです。基本的に中国製品です。オーディオ製品などもありました。いまのラオスの人たちがほしいと思っているものは、これらでしょう。
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文具や楽器、玩具、衣料などの店もあります。まさに中国の安価な日常品が世界市場に送り込まれている光景そのものです。
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バッグやスーツケース、寝具などのゼイタク品も扱っています。
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ATMも置かれています。もちろん、中国の銀聯カードが使えます。
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求人募集は中国語オンリーです。ローカルの雇用は考えていないのでしょうか。
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モールの隣に、三江大酒店というホテルや娯楽施設(三江会所)が建っています。ただし、そんなに宿泊客がいるように思えません。
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建設機械や携帯電話を扱う商店、両替商もあります。
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さらには、華人労働者用と思われる簡易宿泊施設すらあります。つまり、ここはラオスでありながら、まったくの中華世界なのです。
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ここがラオスであることに気づかされるのは、ラオス人らしい客を見かけたことと、マラリア予防のために地元の衛生局が貼ったと思われる注意書きくらいでした。

訪ねたのは土曜日の午前中でしたが、客の姿はほとんど見られませんでした。こんなことで大丈夫なのでしょうか。

評論家の宮家邦彦さんが、今年5月、この地を訪ねていることをネットで知りました。記事のタイトルは「中国に飲み込まれるラオス経済」です。

中国に飲み込まれるラオス経済 (JB Press)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37900

実際、「ラオスは中国の属国だ」という認識は、現地通の人たちの間では常識のようです。なにしろ両国はあらゆる点で規模が違い過ぎるので、経済交流が対等に進むなんて土台無理な話ではあるからです。

しかし、こうしてラオス三江国際ショッピングモールの閑散とした光景を見る限り、はたして中国の投資がうまくいっているのかよくわかりません。これは中国国内でもよく見られる光景ですが、立派な施設をつくってはみたものの、ゴースト化している施設はあまた存在するからです。

もっとも、ラオス経済の発展段階からすると、中国商品のショーケースおよび販売拠点としての意味があるのかもしれません。ラオス側も、投資してくれる相手にそう文句ばかり言うわけにはいかないのでしょう(そこがラオスと北朝鮮の違いでしょうか)。

ネットによると、ラオス三江国際ショッピングモールを投資したのは、浙江省台州市出身の丁国江という人物のようです。

老挝三江有限公司董事长、丁国江
http://www.zgxc.org.cn/html/xiangcunmingqi/lingjunrenwu/20130312/1347445.html

中国雲南省政府がラオスでの国境貿易を活性化しようと考えたのが1996年。丁国江は1999年10月、ビエンチャンに最初のショッピングセンターを開業します。現在のタラート・チーンショッピングセンターです。もともとタラート・レーン(中国市場)と呼ばれていた地区にあるのですが、火事で燃えた跡地に建てられたものだそうです。その後、彼は1800万ドル投資して、2007年8月にラオス三江国際ショッピングモールを開業します。

ところで、中国ではラオスの不動産都市開発について、ずいぶん立派な構想があるようです。

ラオス国際発展有限会社
http://www.wtclao.com/home/

それによると、ビエンチャンを以下のようなゾーンに分け、開発を進めていくんだそうです。
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でもこれ、誰が決めたのでしょうか? 中身になんら斬新さもないくせに、もっともらしい青写真と大風呂敷の構想をぶち上げたものの、どれもが難航しているのは、中国各地で起きている開発区の実態です。それと同じことをよその国でもやろうとしているのだとしたら……。

実は、中国国境近くでも似たような光景を見たので、それは別の機会で報告しましょう。
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by sanyo-kansatu | 2013-11-24 15:20 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)


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