ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2014年 06月 01日

上海のオープンエアバスに乗ったら、想像以上に楽しかった話

世界の主要都市に必ずあるのが、オープンエアの観光バスです。上海には、春秋旅行社が運行する「都市观光」バスが3つのコースを走っています。
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春秋旅行社「都市观光」バス
http://www.springtour.com/CitySight/ourBus

※運行時間:5月1日~10月31日(09:00~20:30)、11月1日~4月30日(09:00~18:00)
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5月に上海を訪ねた折、ためしに乗ってみたのですが、これが想像以上に楽しかったです。すでに一、二度上海を訪ねたことのある人なら、いまさらバスで市内を周遊して何が面白いのだろう、と思われるかもしれません。ぼくも最初はそう思っていたのですが、2階席から眺める街の景観は、確かに道を歩いているのとはちょっと違って新鮮なのです。
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ぼくが乗ったのは①コース。人民広場の城市规划展示館前が乗り場です。実際はどこから乗っても降りてもかまいません。料金は一人30元。
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バスは人民大道を西に向かい、林立する高層ビルを見上げながら、黄陂北路を北に曲がります。
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そして南京西路を東に曲がると、元上海美術館(もっというと、1930年代は競馬場のクラブハウスだった)のクラシックな時計台が見えてきます。ここにバス停があります。
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さらに南京西路を進み、左手に国際飯店や金門大酒店のクラシックホテルの威容を眺めながら、西蔵中路を右折。南京東路の歩行者天国の人ごみを遠目に見ながら、九江路を左折し、外灘方面に向かいます。
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バスにはいろんな国籍の人たちが乗っています。皆さん、思い思いの場所で記念撮影に興じています。
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いったん浙江中路で左折し、南京東路の交差点(南京路世紀広場)の人ごみを抜け、いまでも上海租界時代の趣が残る界隈を走ります。北京東路で右折し、再び福建中路で右折することで、再開発されていないルートをわざわざ選んでいるところが面白いと思います。

その後、地下鉄南京東路駅(以前は確か河南中路駅だったと思いますが、名称変更したみたいですね)のコーナーを北上し、蘇州河沿いをバスは走ります。
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外灘が近づくと、上海マンション(旧メトロポールホテル)や外灘渡橋が見えてきます。
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そして中山東路に入り、和平飯店の近くバス停でぼくは降りることにしました。その後バスは南に向かい、豫園などの上海老街や新天地などをめぐり人民広場に戻ってきます。一周約1時間のコースです。

地上5mの高さから見る上海の景観に加え、何より面白かったのは、たまたま乗り合わせた海外の観光客と会話が楽しめることです。

南京世紀広場のバス停で乗り込んできたのは、ひとりの中東系のツーリストの男性でした。たまたまぼくの隣の席に座ってきたので、「どっから来たの?」と訊くと「モロッコ」といいます。以下、こんな会話が始まりました。

「ぼくはモロッコが好きで、3回行ったことがあるよ。モロッコのどこ?」「カサブランカ」「あそこはしゃれた街だよね」「そうでしょう。ところで、あなたは何人?」「日本人ですよ」

すると彼はニヤニヤしながら「日本と中国はいま仲が悪いでしょう。こんなところにいて大丈夫なの?」とぼくの顔色を覗くようにして聞くのです。

(いきなりモロッコの人間からそんな心配をされるとは思ってもいなかったのですが)「……さあ、政府同士は喧嘩していても、民間人には関係ないでしょう。そうは思わない?」

すると彼は「実は、モロッコも隣国のチュニジアとはすごく仲が悪いんだ」と話すのです。

「そうでしょう。そういうもんだよね……」。そう言ってぼくらは別れたのでした。

実に他愛のない話です。でも、これは世界中のお上りさんが乗ってくる観光バスならではの出会いともいえます。若いころの自分なら、こんな程度のことで知り合った外国人とその場で連絡先を交換し、数年後にその人の住む街をはるばる訪ねてみた、なんてこともよくありました。ちょっと懐かしい気分がしたものです。

実は、これと同じようなことが、きっと東京都内を走る2階建て観光バス「東京スカイバス」でも起きているに違いない、とぼくは思います。

東京スカイバス
http://www.skybus.jp/

東京スカイバスのコースは以下の4つだそうです。

①皇居・銀座・丸の内コース
②東京タワー・レインボーブリッジコース
③東京スカイツリー・浅草コース
④お台場コース

公式サイトによると、「途中下車なし」とあります。自由にバス停で乗り降りできる上海の観光バスとはそこが違うようです。

今度東京スカイバスにも外国人のふりをして乗ってみようかと思っています。そこでどんな新鮮な東京を感じることができるのか、ちょっと楽しみです。

[追記]
はとバスのオープンバス「OSolamio(オーソラミオ)」もあります。
http://www.hatobus.co.jp/feature/osola/index.html
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by sanyo-kansatu | 2014-06-01 11:55 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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