ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2014年 12月 13日

「原因は日本にあると、怒られっぱなしでは観光する気にならない」(二階元経産相)

日韓関係の悪化が両国の観光業界に影を落としています。特に目立つのが、日本から韓国への観光客の減少。円安・ウォン高も理由のひとつでしょうが、関係悪化に日本人客が敏感に反応している面も大きいといえるでしょう。

訪韓日本人は、2010年303万人、11年329万人、12年352万人と順調に増えていたものの、当時の李明博大統領が12年8月に大統領として初めて島根県竹島(韓国名:独島)に上陸すると、同年後半から減少し始めたといわれています。13年には275万人と前年度比21.9%減。14年も歯止めがかかっていません。

一方、韓国からの訪日客は夏ごろから回復しています。その対照ぶりが、日中関係の悪化で日本人が中国に行かなくなったのに、訪日中国客が増えている状況と似ているのです。

毎日新聞2014年7月5日によると、6月2日日韓の旅行業界関係者がソウルで会合をした際、全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博元経産相がこんな不満をぶつけたといいます。

「現状の日本と韓国の関係は異常だ。全て原因は日本にあると、怒られっぱなしでは観光する気にならない」

同紙によると、二階氏の怒りには前段があったようです。前日ソウル市内で開かれたNHK交響楽団のコンサート会場周辺で、韓国の市民団体が二階氏を名指しして歴史問題に関する日本への要求をアピールしたためだとか。文化交流の場で政治的な主張が行われたことに憤慨を禁じ得なかったそうです。

結局その日の会議では、韓国側が8月に日本の関係者をソウルに招待し、観光関連のシンポジウムの開催を提案したようです。

日本側もこれに応じて、日本旅行業協会(JATA)は「日韓国交正常化50周年プロジェクト」を立ち上げました。その点について、以下のネットの記事があります。

日韓交流拡大へメガFAM、第1弾520名-数年で700万人へ 2014年12月9日
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=64855

それによると、14年12月から1000人規模の日本の旅行業界関係者を数回に分けて韓国に訪問させる計画「日韓交流拡大のためのメガファムトリップ(視察旅行)」を開始したそうです。まずは旅行業界同士の交流が大事というわけです。

それにしても、「親中派」として知られる二階氏が思わず放ったひとこと、日本人の心情をこれほど素直に吐露しているものはないのではないか。思わず苦笑してしまいました。あるいは、この方、中国には強くモノ申せなくても、韓国になら言えるのだったりして…。

はたして改善はなるのでしょうか。
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by sanyo-kansatu | 2014-12-13 13:48 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)


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