2014年 12月 26日

クリスマスイブの銀座は中国人だらけで、う~ん(ちょっと気がかり)

クリスマスイブの午後、銀座にある東南アジア客の手配をしている旅行会社に取材に行った帰り、暮れなずむ銀座を久しぶりに歩きました。

最初に訪ねたのが、銀座8丁目にあるドンキホーテです。取材先の担当者の女性に、東南アジア客の多くは「8丁目のドンキで買い物をし、その地下にある焼肉食べ放題のカルネステーションで食事する」という話を聞いたものですから、実地見学に行ってみたのです。
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いましたいました。ドンキホーテの前に横付けした大型バス2台。レジの外でスーツケースに土産をぎっしり積み込んだおばさんふたりは中国客でした。やはり団体客といえば、中国人です。
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それでも店内に入ると、中国客に限らず、スカーフ姿のムスリム女性など、アジア系の人たちも目につきます。皆さん、買い物かごにぎっしりお菓子や食べ物を積み込み、レジに並んでいます。
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前述した担当者も話していましたが、キットカットは東南アジア系の人たちの間ですごい人気のようです。ドンキでも特設コーナーがあり、袋詰めのキットカットが置かれていました。

タイ人留学生とお土産談義~なぜ日本の文房具は人気なのか?
http://inbound.exblog.jp/22471366/


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ドンキの地下のカルネステーションも覗いてきました。食べ放題でランチ980円、ディナー2900円。店内は少し食事の時間には早かったのか、客の姿は見られませんでしたが、団体客の手配をする旅行会社にすれば、買い物と食事を同じ場所ですませることのできる銀座8丁目ドンキとカルネステーションの組み合わせほど好都合な選択はないそうです。夕方の混雑する都内でのバスの移動が必要ないからです。
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実は、数年前に知り合いの中国の旅行会社のツアーに同行して銀座8丁目のドンキに来たことがあります。当時に比べ(これは印象にすぎませんが)食料品の扱いが増えた気がします。当時は中国客が炊飯釜をまとめ買いすると評判になっていたころで、金額の張る商品もそれなりに並んでいたように記憶していますが、最近はそれほど売れないのかもしれません。

ドンキを出て銀座の表通りに出たとたん、すぐに中国語の渦に巻き込まれてしまいました。皆さん、大きな買い物袋を手にし、バスを待っているようです。一般に中国団体客のバスは銀座のはずれの7~8丁目に停車することが知られています。その理由は、バスを停めやすいことですが、なるほどと思いました。
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そこにラオックスが出店していたからです。当然、店の前は中国客だらけでした。
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店内を覗いてみると、10月1日から実施された免税品目の拡大に関する告知のプレートが置かれていました。
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このとき初めて気づいて、ちょっと驚いたのですが、一部のスタッフを除くと、ラオックスの販売員の大半は中国人のようでした。つまり、ここは銀座の一角ですが、客も売り手もほぼ中国人だけの世界なのです。まあ同じことは、パリのシャンゼリゼの中国人経営の土産店でも起きているわけですけれど。

しかも、先ほどのドンキに比べれば、宝飾品や家電、ブランド品など、金の張る商品はすべてこちらで扱っています。これでは、どんなにドンキに客が多く訪れようと、売上ではラオックスにはまったくかなわないのでは、と思ってしまいます(あくまで単店での話ですけれど)。いやはや、中国人の商才には、あらためて感服します。中国客がほしいもの、それがいくらであれば買ってくれるかをいちばん知っているのは、中国人に決まっているからです。
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もっとも、これは関係者の誰もが語る公然の秘密ですが、ラオックスは中国客を手配する旅行会社にキックバックを渡すことで、集客に成功している面もあります。言葉は悪いですが、訪日する中国客が落とすお金をいかに取り戻すか。そこに狙いを定めたラオックスの戦略は、これまで震災やら日中関係の悪化やら、さまざまな試練があったものの、いま陽の目をみようとしているようです。

ただし、ここでもちょっと気がかりな光景を目にしました。ラオックスの前にパトカーが停まっているのです。思い出すのは、例のiPhone6の中国人転売騒動です。中国人が集まるところ、何かが起きるのでは、と警察が乗り出すのは仕方がないことなのでしょうか。

それもそうですが、クリスマスイブの銀座大通りにこれほど中国語があふれる状況をあらためて実感したことで、別の意味で気がかりなものを感じました。

クリスマスイブを銀座で過ごすのは、もうやめようかな、と多くの人たちが感じ始めているかもしれないからです。

正直なところ、もう少し多国籍化しないとまずいのでは、と思いました。というのも、大半の中国客は身なりもきちんとしていて、銀座のショッピングを楽しんでいる風情なのですが、やはり目撃してしまうのです。まるで中国の田舎町を普段着で着流しているような、いかつい人相のおっさんが携帯電話に向かって大声で中国語で話しながら歩いている光景を。どういう神経しているんだろう? このおっさん。中国の事情をある程度知る人間は、これも見慣れたものと呆れて眺めるほかありませんが、一般の日本人には、華やかな銀座のイメージをぶち壊す、およそ許しがたい存在に見えるに違いありません。なんでお前のような人間が、ここにいるんだよ!

まずいですね。こんな偏見に満ちた発言など、本来誰もしたくはないはずですが、今後のことを思うと、訪日外国人が増えたと喜んでいるばかりではいられない。総論賛成でも、一部地域限定で、この種の排外的な街の声が聞かれる日もそう遠くない気がします。

このユニクロの銀座店の前に購入品を入れるスーツケースを手にして立っている男性も中国客です。こういう客層ばかりだと、やはり入店するのは敬遠したくなるというのが人情でしょう。
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もっとも、こういう事態は、世界の主要都市のすべてで起きていることです。そんなことを言ってもなんの慰みにもならないかもしれませんが、訪日外客の消費効果はかなり地域限定的であることは否めない以上、歓迎ムードの風向きもいつか変わる日が来ることも考えられるので、心構えしておく必要はありそうです。
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by sanyo-kansatu | 2014-12-26 12:11 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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