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2015年 01月 13日

仁川空港の「高句麗」展示~韓国側も歴史論争で中国に対抗!?

中国東北三省を訪ねると、中国側の強引な歴史認識の押しつけにほとほと嫌気がさしますが、仁川空港でトランジットしているとき、韓国側も負けてないなあと感じさせる展示を見かけました。

これは中国吉林省の集安にある高句麗遺跡のひとつですが、しっかりと「大韓民国 王朝」と書かれています。
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こちらは百済の金の王冠に並べて高句麗の王冠を展示し、やはり「大韓民国 文化遺産」と簡体字で表示しています。明らかに中国人に読ませるための表記でしょう。

古代国家である高句麗を継承しているのは大韓民国であるとの歴史認識を伝えようとしているという意味では、中国が古代国家である渤海や高句麗を「地方政権」だなどと言い張るのに比べれば穏当な気はしますが、どちらも似たモノ同士という気がしないでもありません。
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中国の長白山の長白瀑布の写真も展示されていました。大韓航空は仁川・延吉線を運航している関係から、訪問先の風光明媚な写真を展示していると理解すればいいわけですが、この山を朝鮮民族の聖山とする歴史認識はかなり一般化されているようですから、なにか言いたげな印象は残ります。
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仁川・延吉線は朝9時半発なので、羽田からうまく乗り継ごうとしたら、前日泊で朝6時半発の便に乗ります。午前11時(中国時間)過ぎには延吉に着き、午後も使えるので、悪くありません。
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乗客の大半は延辺朝鮮族の人たちのようで、お土産をいっぱい手にしています。
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ただし、北朝鮮上空を飛べないため、黄海をずいぶん迂回しなければならず、距離の割にはフライト時間が3時間近くかかります。上空から長白山が撮れないかと、大韓航空の客室乗務員の女の子に何時ごろ長白山の近くを飛ぶか確認をしながら狙っていたのですが、雲がかかって撮ることはできませんでした。
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※中国側の韓国との歴史論争のあれこれについては以下参照。

ドラマ『太王四神記』の舞台-集安(中国吉林省)は世界遺産のまち
http://inbound.exblog.jp/20428863/

長白山(白頭山)が中韓対立の舞台となっている理由(「東北工程」とは何か)
http://inbound.exblog.jp/20593858/

渤海国の遺跡を隠したいのは誰だ?
http://inbound.exblog.jp/23955813/
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by sanyo-kansatu | 2015-01-13 11:52 | 北東アジア未来形:満洲の今 | Comments(0)


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