2015年 01月 22日

フィリピン訪日旅行市場は英語圏に近くFITの存在感が大きい

2014年の訪日外国人旅行市場で、中国に次ぐ高い伸びを示したのがフィリピンで、前年度比70.0%増の18万4200人でした。

日本政府観光局(JNTO)はその理由を以下のように解説しています。

「フィリピンの訪日旅行者数は184,200 人で、10 年ぶりに過去最高を記録するとともに、前年比70.0%増と東南アジア市場で最も高い伸率を示した(これまでの過去最高は2004年154,588 人)。月別では4 月から6 月、9 月から12 月で、各月の過去最高を記録した。査証緩和に加え、円安の進行、羽田空港の国際線発着枠の拡大に伴う増便や新規就航など、航空座席供給量が大幅に増加したことや、旅行会社などとの継続的な共同広告の実施、旅行博でのプロモーションが、観光需要を大きく後押しし、2014 年の伸びに寄与した。なお、9 月30 日より、フィリピン国民に対する数次ビザの大幅緩和が実施された」。

では、フィリピンの訪日旅行の実態はどのようなものなのか。アセアン諸国の訪日旅行手配を扱う株式会社ティ・エ・エスの下川美奈子さんに話を聞いた。

――フィリピン人の訪日ツアーはどのような内容ですか。

「団体ツアーはほぼ東京・大阪のゴールデンルートのみです。ただし、フィリピンの場合、全体でみると団体とFIT(個人客)は半々で、東南アジアの中ではFITの存在感が大きい市場といえると思います。もともとフィリピンには中小の旅行会社が多く、不特定多数の人たちが参加する募集型ツアーより家族単位のグループが多く、個人手配の旅行に近いのです。

フィリピン人は英語ができますから、欧米客と同じJTBのサンライズツアーやグレーラインのバスツアーに参加することも多いです。国内移動も自分たちで新幹線に乗っていかれます」。

――フィリピン人は日本のどんなことに関心がありますか。それがツアー内容にどう反映されていますか。フィリピン人らしい立ち寄り先はありますか。どんなお土産が好まれますか。

「やはりお買い物は好きですね。ドンキホーテなどの量販店でお菓子をたくさん購入します。マニラにも日本と同じような最新のショッピングモールがあるのですが、日本は特別だと思っています。ラーメン屋さんもフィリピンにありますが、本場を食べたいと思うようです。すきやきやしゃぶしゃぶなど、日本食は大好きです。

お客様のコンプレインの多くは、食事に関するものです。現地の旅行会社ではツアーを募集する際、日本で立ち寄るレストランとメニューの内容や料理の写真を事前に用意するそうです。つまり、日本側から送った写真のとおりのものが出てこないとコンプレインにつながるのですから、大変です」。

――2014年のフィリピンの訪日客は前年度比70.0%増の18万4200人と大きく伸びました。その理由は何でしょうか。

「ビザが取りやすくなったことが大きいでしょう。数年前まで韓国旅行がブームでしたが、それもひと段落して、いまは日本旅行がブームになりつつあります」

フィリピンから日本に乗り入れている航空会社は多く、日本航空や全日空、フィリピン航空だけでなく、LCCのセブパシフィック航空やジェットスター航空、ジェットスター・アジア航空、さらには大韓航空やキャセイパシフィック航空などの経由便も使えます。そのため、もともとレジャー客だけでなく商用客も多く、訪日外客数もタイ、マレーシア、シンガポールに次ぐ4番目の規模となっています。

フィリピン訪日旅行市場の内実は、英語圏に近くFITの存在感が大きいといえそうです。
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by sanyo-kansatu | 2015-01-22 11:23 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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