2015年 02月 28日

Laoxに行けば“爆買い”中国本土客の欲しいものがすべてわかる

昨日、観光庁主催の「タビの産直イチ」という商談会があり、大坂から上京していた知り合いに会うため、会場のある秋葉原を訪ねました。

タビの産直イチ(「観光地ビジネス創出の総合支援事業」)
http://tabicollege.jp/

春節休みも終わったばかりの秋葉原でしたが、“爆買い”中国本土客を迎えるべく、各家電量販店の店先には中国語簡体字の呼び込みプレートやポップがあふれていました。
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もちろん、英語やハングルも申し訳ない程度には書き込まれているのですが、圧倒的に簡体字がスペースを占めていることから、その期待の高さが感じられます。
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知り合いがお昼休みに会場から出てくるまで30分ほど時間があったので、中国本土客といえばおなじみの中国系家電量販店Laoxに足を運んでみました。
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Laox秋葉原本店
千代田区外神田1-2-9
http://www.laox.co.jp/stores/akihabara

春節セールも終盤戦を迎えているようでしたが、Laoxの前には中国本土客を乗せたバスが何台か停車しています。
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店の前では「客待ち駐車」は禁止されているようですから、客を降ろしたバスは買い物タイムが終わるまで、周辺を回遊していなければなりません。
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個人客向けに羽田空港からLaoxのある銀座と秋葉原への無料送迎バスも走っているようです。
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店の前には買い物をすませ、バスを待つ中国客の姿が見られました。
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さて、入店しようとしてさっそく目撃してしまったのは、メディアで報じられおなじみの日本製炊飯器を6つも購入した中国ファミリー客です。ご両親たちが購入商品をうず高く積んだ場所から離れたとき、小学生くらいの男の子がしっかり身張り番していました。
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入口すぐに、春節期間中(2月16日~28日)のキャンペーン福袋が並んでいました。なんでも総額10億円、3000円から最高額888万8888円までの福袋を用意したそうです。
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店頭では着物姿の若い女性が「春节快乐 羊羊得亿」と書かれたちらしを渡してくれます。「羊羊得亿」というのは、今年が羊年であることから、中国語の慣用句「洋洋得意(意気揚々という意味)」とそれぞれ同じ発音の「羊」と景気を込めて「亿(億)」の字をかけているのだそうです。
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ちらしには「東京地区最大級免税店」「本店には7万点を超える商品を取り揃えています。中国人販売員も常駐していますので、お声かけください」などと記されています。

ちらしの裏面はフロアガイドです。以下、フロアごとの商品群を挙げてみましょう。
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1階  海外向けデジタル機器。デジカメやビデオ、タブレット、PC、ヘッドフォン、電子辞書、スーツケースなど。

2階  海外向け家電機器。炊飯器、セラミック包丁、キッチン雑貨、電気髭剃り、美容商品、空気清浄器、便座ウォシュレット、変圧器など。
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3階  趣味・ゲーム・生活雑貨。プレイステーション、任天堂3DS&Wii、アニメフィギュア、マグボトル、爪切りなど。

4階  日本工芸品・食品・スポーツ用品。和服、Tシャツ、扇子、日本人形、こけし、南部鉄器、有田焼、健康食品、お菓子、日本茶、釣り具、ゴルフ用品(本間ゴルフ)、キティちゃんグッズなど。

5階  腕時計・ジュエリー・ブランドバッグ。高級腕時計(ロレックス、オメガ、カルティエ、ロンジン、パテックフィリップ、IWC、ジャガールクルト)、日本腕時計(セイコー、カシオ、シチズン)、ジュエリー(サンゴ、真珠)、ブランドバッグ(エルメス、ルイヴィトン、シャネル)など。

6階  化粧品・医薬品。化粧品(資生堂、コーセー)、美容商品、香水、タイツ(ストッキング)、ベビー用品、医薬品など。
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7階  ブランド関係。男性ブランドスーツ、アクセサリー、レザーグッズ、ラッキーアイテム、男性ネックレス、毛皮、ブランドバッグ(バーバリー、プラダ、グッチ、コーチ、MCM)など。

すでにお気づきとは思いますが、まさにこの商品ラインナップこそ中国本土客の“爆買い”ワールドの縮図といえるでしょう。Laoxに行けば彼らの欲しいものがすべてわかるというわけです。個々の販売商品については、それぞれ「なぜ中国客に売れるのか」、理由がしっかりあるようです。その話を始めたらきりがありませんけど、大いに研究すべき対象だといえそうです。

今日の日本人に比べ、彼らの物欲がいかに強いかは明らかです。であれば、我々はそれを冷静に観察し、相手が喜ぶものを用意してあげればいいというわけですから、お互いにとってこれは悪くない関係といえましょう。

それにしても、こんなことがいつまで続くのやら、と思わないでもありませんが、かの国の人口規模からみると、日本を訪れる中国人は過去最高となった昨年でさえ全体の0.2%程度にすぎないわけです(言うまでもありありませんが、13億の人口の中国である以上、1%でも1300万人というわけです)。昨年外客トップの台湾では人口の12%もの人たちが訪日したことからすると、まだまだ中国客は増えてもおかしくはありません。

最後にこんな話も。Laoxを出て向かいの通りを歩いていると、中国客を乗せたバスが停車するすぐ前で、いわゆる法輪功の関係者が「中国共産党による法輪功信者に対する臓器狩り」を非難するポスターと彼らが発行する新聞を手渡す姿が見られました。以前、タイのバンコクの王宮前でも、中国客を乗せたバスの前で抗議活動を続ける彼らの姿を見たことがあります。
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観光バスの発着場で出待ちする法輪功【タイで見かけた中国客 その2】
http://inbound.exblog.jp/21289829/

中国客の現れる場所には決まってみられる光景です。これもまた中国社会の縮図といえるかもしれません。
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by sanyo-kansatu | 2015-02-28 14:26 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)


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