ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2015年 04月 11日

イースター休みに渋谷スクランブル交差点に出没した外国人をシューティング

今週の木曜日(4月9日)に渋谷に用があって出かけたら、“Shibuya Crossing”こと、スクランブル交差点の周りで、たくさんの外国人観光客が撮影を楽しんでいました。
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この街ネタ自体はもう何年も前から知られていることで、新鮮さは特にないかもしれませんが、イースター休み(2015年は4月5日(日)がイースター)に入った週だったせいか、欧米系や東南アジア系の人たちが多かったです。訪ねたのは午後4時半頃のことでした。
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みなさん渋谷駅側、109側、スターバックス側など、それぞれお好みの場所にカメラを構えて陣を取り、信号が緑に変わるのを待ち構えています。
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群れるのは好まず、ひとり一眼レフのファインダーを覗き続ける女性もいます。彼女は東南アジア系のようです。
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なかには三脚まで用意して、動画を撮ろうとしている本格派もいます。
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このブロンドの彼女の表情からは「これが噂のShibuya Crossingなのね」と、人が観光地を訪れ、期待通り好奇心が満たされたときに見せる天真爛漫な心持ちがみてとれないでしょうか。思わず、良かったねえ、と声をかけたくなります。
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写真を撮っているのは、若い人たちばかりではありません。このふたり組のおばさんは、信号待ちの間も一眼レフを手にして真剣なまなざしです。
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一方、東南アジア系の人たちは家族連れが多く、にぎやかに記念撮影に興じている人が多いです。
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もちろん自撮り棒も大活躍。もうこれは世界的な現象です。
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次の用が押していたので、これらを撮ったのはほんの数分の間なのですが、おそらくそのときこの交差点の周辺にはざっと見たところ、100人近い外国人がいたと思われます。
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何撮ってんだろう? 気になるので、そっと彼らの手にしたスマホの画面を覗くとこんな感じでした。この撮り方、構図のつくり方は、完全にこの交差点がひとつの観光スポットとして認知されていて、彼らもネットやガイドブック等の写真および動画をすでに見て、しっかりイメージが頭に入っていること。そこに自分が訪れたことを記録するための確認作業であることがわかります。そう、それは富士山を撮るのと基本的に同じ観光行動なのです。

海外で渋谷スクランブル交差点が話題となり、観光スポット化してからすでにずいぶん時間が経過しているので、ネットでも多くのことが言及されています。

たとえば、外国人から見た渋谷スクランブル交差点に対する驚きは、このようなものだそうです。

「信じられないよ! こんなたくさんの人たちがいろんな方向に横断しているというのに、誰一人ぶつからないなんて」

「ある雨の日、スクランブル交差点を色とりどりのかさがスイスイと事も無げに、人を上手くよけながら行ったり来たりする様子を見て、『万華鏡(kaleidoscope)のようできれいね』といったフランス人観光客もいました」。

これらについては、以下のまとめサイト参照。

渋谷のスクランブル交差点に訪日外国人が増加した理由【海外の反応】 (2014年9月3日)
http://matome.naver.jp/odai/2140574575108108601

日本経済新聞でも、外国人に人気の理由を解説しています。

交差点も「観光地」 訪日外国人が喜ぶ意外なツボ (2014年12月23日)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81113100Z11C14A2000000/

東京の英語情報誌「Time Out Tokyo」では、編集部が選んだ『渋谷でしかできない101のこと』というマップ(日本語版/英語版)の中で、栄えあるナンバーワンスポットとしてスクランブル交差点を紹介しています。これが発行されたのは2012年3月のことです。
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そこにはこう解説されていました。「これほど混雑している交差点は世界でも例がないだろう。人が多い交差点をひとりで渡る時は、孤独感を味わう事もある。これぞ東京砂漠か」。

いかにも異邦人的な心理描写というべきか。日本を訪れた外国人たちは、少々おセンチになって孤独な旅人気分を味わっていることが伝わってきます。

ニューヨークでもパリでもかまいません。自分が海外の街でひとりたたずむとき、同じような気分を感じることはないでしょうか。ありますよね。同じなんです。

こうしてひとたび海外の人たちから認知されてしまうと、富士山同様、初めて日本を訪れた外国人たちは、おそらく半永久的に渋谷スクランブル交差点に足を運ぶようになるでしょう。我々東京の住人としては、彼らのことを温かいまなざしで見つめてあげたいと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-04-11 12:08 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)


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