ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2015年 05月 23日

エクスペディアではアジア各国からの訪日ホテル予約が急増している

世界最大のオンライン旅行会社であるエクスペディアは2006年11月に日本法人を開設し、日本の消費者向けに海外ホテル予約サービスをスタートしています。

エクスペディア
http://www.expedia.co.jp/

もともと日本の旅行マーケットを対象に参入してきたエクスペディアですが、ここ数年海外からの外国人旅行者の国内ホテル予約が増えています。エクスペディアはマイクロソフトの旅行部門として設立された会社ですから、アメリカ市場の収益が最大で、訪日市場も現状ではアメリカ人の送客が大きいようですが、この2、3年でアジアからの送客もすごい勢いで増えているようです。

2015年3月24日付けの同社のニュースリリースによると、2014年のアジア各国の訪日ホテル手配件数の前年度比の数字は以下のような驚異的なものです。

1位 香港 740%
2位 タイ 416%
3位 マレーシア 288%
4位 台湾 281%
5位 フィリピン 253%

特に前年対比7倍以上となった香港、4倍以上のタイが注目されます。2014年の訪日外国人旅行者数の1位が台湾、5位香港、6位タイとくれば、その理由もわかるというものです。

現在、エクスペディアは日本やインド、オーストラリアなどの先行グループに加え、同上の国々などアジア11カ国に販売拠点を開設しています。その多くの国で2012~13年にかけて現地法人が設立されたため、アジアからの訪日予約が一気に増えたことが考えられます。

韓国、香港、台湾、タイのエクスペディアによる2014年の海外ホテル予約件数のランキングはすべて日本がトップです。
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またこの4カ国の人気海外都市(ホテル予約件数)のランキングも、台湾とタイで東京が1位、韓国と台湾で大阪が2位と上位を占めています。また他にも京都や沖縄、福岡などが10位までのランキングに入っており、地方都市への予約も動き出していることがわかります。

ちなみに2014年の日本の人気都市ランキング(ホテル予約件数)は以下のとおりです。

1位 東京
2位 大阪
3位 沖縄
4位 京都
5位 福岡
6位 札幌
7位 名古屋
8位 神戸
9位 長崎
10位 函館

言うまでもなく、エクスペディアを利用するアジア客は個人旅行者(FIT)です。彼らは格安なLCCなどを利用して訪日するリピーター層でもあります。前年対比でいうと、金沢(718%)、沖縄(515%)、長崎(462%)、名古屋(447%)、小樽/富良野/網走(436%)、高山(426%)、奈良(424%)、長野(362 %)、岐阜/富山(361%)、札幌(337%)などの地方都市が伸びているようです。

これからはアジア系の旅行者もどんどん地方都市へ個人旅行する時代になりそうです。ツアーバスで押し寄せる団体客とは違い、英語を話し、洗練されたアジア系個人旅行者が地方に増えると、外国客に対するイメージも変わっていくのではないでしょうか。

※エクスペディアが配信する都心の人気ホテルや地区については以下を参照のこと。

新宿は都内で外国客に最も人気なホテル地区(エクスペディア調べ)
http://inbound.exblog.jp/24510962/
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by sanyo-kansatu | 2015-05-23 20:27 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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