2015年 07月 02日

6月27日中国発客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」が博多に初入港しました

先週の土曜日(6月27日)、アメリカのクルーズ会社ロイヤルカリビアンが就航する世界で2番目の大きさの客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」が博多港に初入港しました。

この船は昨年11月にカリブ海でデビューしたばかりですが、いまや世界最速で急拡大するクルーズ市場となった中国に今年から投入されることになったのです。
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中国名「海洋量子号」こと同船の概要は以下のとおりです。

総トン数 16万7800トン
全長 347.8m
総乗客定員 4905人
船籍 バハマ

福岡市によると、今回の初入港における乗客数は、約4450名(中国 約4150名、台湾 約50名 アメリカ 約50名、その他 200名)だそうです。船には、これに加えて約1500人の乗務員が乗船しています。

過去日本に寄港したクルーズ船の中で最大規模(総トン数、総乗客数)といえます。

その日の午後、船内で初入港歓迎式典と内覧会が開かれたので、ぼくは乗船しました。

寄港場所は、通常福岡でクルーズ客船を受入れている博多港国際ターミナルや先ごろ開設したばかりの中央ふ頭クルーズセンターではなく、もともとバナナなどの生鮮物を載せた貨物船の受入を主に行っていた箱崎ふ頭5号岸壁でした。船の全長が約350mもある巨大客船が利用できるのは、そこしかなかったからです。
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タクシーでふ頭に向かうと、巨大な客船のシルエットが姿を現しました。これまで上海で何度かコスタ社(イタリア系)や同じロイヤルカリビアン社のクルーズ船を見たことがありましたが、スケール感が違います。15階建ての巨大リゾートホテルがドカーンと海に浮かんでいるという感じです。
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パスポートを乗務員に預け、船に乗り込むと、乗客が上陸する際のイミグレーションがありました。そこを抜けると、エレベーターに乗って式典会場のあるデッキ5まで上がります。
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式典は船尾にあるラウンジが会場です。福岡副市長や国交省港湾局長、ロイヤルカリビアン中国支社のマーケティング部長らのあいさつがありました。観光庁が目指すクルーズ100万人時代(2014年は訪日クルーズ客40万人)の実現にとって同船の寄港は大きなインパクトを与えることと思われます。なにしろ今年、博多には同船が20回以上寄港する予定になっているからです。
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その後、巨大なスクリーンでクァンタム・オブ・ザ・シーズの紹介ビデオが流されました。前述したように、もともと北米市場向けに設計されたカジュアルクルーズ客船だけに、船内のアミューズメント施設は充実しています。

船内動画
https://youtu.be/76LhG-UAjz0

詳しくはロイヤルカリビアンの日本総代理店であるミキツーリストのサイトに紹介されています。

ロイヤル・カリビアン・クルーズ日本語公式サイト
https://www.royalcaribbean.jp/cruise/rci/index.do

式典が終わると、上海人スタッフの案内で船内を内覧しました。乗客は博多に上陸観光に出かけているのです。
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デッキ4は吹き抜けになっていて、レストランやブランドショップが並ぶさまは、都心にある外資系ラグジュアリーホテルさながらです。
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派手な装飾が各所で見られます。
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これは「不思議の国のアリス」をイメージしたレストラン「ワンダーランド」です。船内には6種類の無料レストランと「ワンダーランド」のようなスペシャリティレストランが8つあります。
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日本食レストランもあります。
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これはヴィンテージワインのバーです。
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ワインの自動販売機もあります。いかにも中国人好みという気がします。
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これはカクテルロボットです。好みのカクテルをボタンで注文すると、ロボットがシャカシャカ音を立ててつくります。
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絵画を中心としたギャラリーでオークションも開かれるようです。
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バーやダンスフロア、各種パフォーマンスやライブの行なわれるミュージックホールもあります。
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そして、ここがカジノです。中国でのクルーズ人気のひとつの理由となっているといわれます。
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スロットマシンや中国人向けの「大小」もあります。
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麻雀ゲームもありました。
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両替機もあります。
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室内アミューズメント以外にも、デッキ14に行くと、プールやゴーカートなどを楽しめる施設もあります。
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そして、これが船上でスカイダイビングを楽しめる「リップコード・バイ・アイフライ」です。
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船上サーフィンもできます。
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ぞして、これが話題の展望カプセル「ノーススター」です。海上90mの高さから360度の眺望を望めるそうです。
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…とまあ呆れるほど盛りだくさんのお楽しみがつまった客船といえます。ひとつだけあえて難点をいうと、今回船内のレストランで前菜とパスタのランチをいただいたのですが、味つけがおやっというものだったことです。中国の地方都市のホテルのレストランで食べる洋食の味に近いものだったからです。もしかして、この船のシェフは中国の人なのかもしれない。そう思いました(これは乗客には無料のレストランの話です)。

ともあれ、内覧会を終え、ぼくは思いました。「これだけ船の中で楽しめれば、博多に着いたら、中国客の頭の中はショッピング一筋になってもおかしくない。船の中で十分観光気分を堪能できるのだから」。

前述したように、今年クァンタムは博多に20回以上寄港します。そして、8月には横浜にも来るそうです。

クァンタムの上から博多港クルーズセンターに着岸しているコスタ社の客船が見えました。こちらの乗客は約2000人ですから、この日博多には6000人以上の中国客が上陸したことになります。そして、今年博多港には286回(7月1日現在)の外国クルーズ客船(中国以外も含む)が寄港する予定になっています。これは昨年の99回に対して3倍以上の寄港数となります。
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いま博多は未曾有の外航クルーズ船ラッシュ。すごいことになっているのです。今年、50万人超の中国クルーズ客が押し寄せることになるのですから。

では、実際のところ、中国クルーズ客は博多に上陸し、どんな1日を過ごしているのでしょうか。次回以降、報告することにしましょう。

【追記】
ネットを見ていたら、この内覧会に出席していた記者のひとりが、ものすごく詳しいクァンタム・オブ・ザ・シーズの船内の様子を紹介していました。ぼくにはこんなに細かい仕事はできません……。ということで、敬意を表してご紹介します。

ロボットバーテンダーがカクテルを作る最新鋭客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」船内を紹介
http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/20150702_709843.html
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by sanyo-kansatu | 2015-07-02 11:44 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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