2015年 07月 24日

いまや東シナ海は中国クルーズ旅行の新ゴールデンルートです

2015年7月1日現在、博多港に寄港するクルーズ客船は286回の予定です(博多港HPより。ただし、これは諸事情で変わる可能性あり)。

その大半は中国発です。つまり、今年は1週間のうち4~5回というペースで博多に中国からのクルーズ客船が寄港することになります。

もちろん、そのすべてが米国ロイヤルカリビアン社の「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」のような豪華客船というわけではありません。
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6月27日中国発客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」が博多に初入港しました
http://inbound.exblog.jp/24648018/

大きく分けると、外資系と中国系の船会社があります。以下、ぼくが見た博多に寄港する中国発クルーズ船図鑑です。

まず外資系から。イタリアのコスタ・クルーズ社はロイヤル・カリビアン社より早く中国市場に参入しています。ぼくが博多を訪ねた6月下旬にはコスタ・アトランティカ(27日)とコスタ・セレーナ(28日)が寄港していました。
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どちらもクァンタムほどではありませんが、コスタ・アトランティカ(2680人)、コスタ・セレーナ(3780人)と乗客定員の多い大型客船です。

これは上海の旅行会社には展示されていたコスタ社のPRです。今年3月、世界一周86日間のクルーズ旅行が実施されています。
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そして以下は中国系。ここ数年、クルーズ市場の活況ぶりを見込んで中国資本のクルーズ会社も続々現れています。

そのひとつが昨年11月下旬から博多への寄港を始めたチャイニーズタイシャン(中華泰山:渤海クルーズ社)です。こちらは乗客定員927人と少し規模が小さいですが、これもちょうどぼくが博多にいた6月29日に来ていました。
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まだ現物は見たことはありませんが、他にも中国系クルーズ会社があります。

昨年4月下旬から博多への寄港を始めたヘンナ(海娜クルーズ社)で、中国資本初のクルーズ会社です。乗客定員1965人。こちらはそこそこ大きいです。

もうひとつが今年5月17 日から博多への寄港が始まったスカイシー・ゴールデン・エラ(天海クルーズ社)。同社は中国オンライン旅行社最大手のC-Tripとロイヤル・カリビアンなどが出資して設立されています。

これは上海のC-Trip本社を今年2月に訪ねたとき、ロビーに置かれていたPR展示です。
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中国のオンライン旅行社では以下のように、これらのクルーズ旅行を販売しています。

スカイシー・ゴールデン・エラ第1便
天海郵輪“新世紀號”上海+濟州+釜山+福岡+上海6天海上假期>面朝大海 春暖花開!
http://ship.big5.mangocity.com/0-12720.html

mango city.com
http://ship.big5.mangocity.com/cruise-line_0_791_0_0_0_0.html

いま中国のクルーズ市場では、国内外を含めて参入する船会社の増加と客船の大型化による一隻あたりの乗客数の増加が起きています。当然、これによって寄港回数が増えているわけで、博多を中心とした九州クルーズラッシュの背景になっています。

いまや東シナ海は中国クルーズ旅行の新ゴールデンルートといえるでしょう。

実は、このスカイシー・ゴールデン・エラの第1便に乗船した日本人がいます。公益社団法人福岡貿易会上海代表の奥田聖さんです。

彼は同法人のHPに詳細な乗船記を書いています。

中国発クルーズ船旅行体験記~クルーズ船のビジネスモデルを考える~
http://www.fukuoka-fta.or.jp/uploads/attachments/1_1436424001_1.pdf

この乗船記は、なぜ中国でクルーズ旅行が人気となったのか。ここまで市場が急拡大したのか。その理由を教えてくれます。かなり長いレポートなので、今度簡単に解説しようと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-07-24 12:14 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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