2015年 07月 24日

中国発クルーズ客船の最大の寄港地に博多港が選ばれる理由

今年、週4~5回というペースで外航クルーズ客船が寄港することになった博多港では、その受入に対応するため、今年5月17日「中央ふ頭クルーズセンター」をオープンさせました。
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博多港中央ふ頭クルーズセンター供用開始 
http://port-of-hakata.city.fukuoka.lg.jp/topic_pdf_1/55a8eadcf13132.15546053.pdf

場所は、博多港国際ターミナルのある中央ふ頭のさらに奥の5号岸壁にあります。
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これは6月27日のコスタ・アトランティカが寄港しているときの写真です。
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一般の日本人はクルーズセンターの中には入れませんが、クルーズ客の入国手続きの迅速化のために20の入国審査ブースを設け、バス80台が駐車可能となっています。現在、多くのクルーズ客船がここを利用しています。

ところが、ちょうど同じ日に博多に寄港していたクァンタム・オブ・ザ・シーズのような大型客船(全長347.8m)は、岸壁の水深や船の全長の関係で、本来はバナナなどの生鮮物を載せた貨物船の受入をしていた箱崎ふ頭5号岸壁を利用するほかありませんでした。

この写真はクルーズセンター方面からクァンタムを撮ったものです。
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現在、博多港にはクルーズ客船が利用可能な岸壁は3つあります。

・クルーズセンターのある中央ふ頭5号岸壁(水深 -10m 延長270m)
・中央ふ頭9号岸壁&10号岸壁(一部)(水深 -7.5m 延長196m)
・箱崎ふ頭4号岸壁(水深 -10m 延長185m)と5号岸壁(水深 -12m 延長240m)[合計延長425m]
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急増する市場拡大に対応するのは大変なことだと思いますが、中国発クルーズ客船の最大の寄港地に博多港が選ばれているのは、理由があります。

その理由について福岡市港湾局は以下のように説明しています。

「2014年1月に福岡市で開催された福岡クルーズ会議の場で、2012年に134万人だったアジア・クルーズ市場が、2020年には394万人に激増するだろうとの予測が発表されました。

東アジアのクルーズ市場が急成長するにつれ、博多港は日本のゲートウェイとして欠かせない寄港地となっています。

博多港は上海港から900㎞、釜山港から200㎞に位置しています。中国・韓国の主要港と近接しているため、博多港は日中韓3カ国をめぐる5~7日間のショートクルーズが可能です。この地理的優位性から、博多港は特に東アジア・クルーズの中で重要な港となりつつあります」。

この地理的優位性に加え、中国クルーズ客の上陸後の大きな目的がショッピングであることから、中国発のショートクルーズ圏内における日本最大の都市・福岡が寄港地として選ばれているわけです。大阪や横浜に行きたくても、そこまで寄港地を広げると5~7日間のショートクルーズが成立しないからです。

では、そろそろクルーズ客の上陸後の様子を見ていくことにしましょうか。
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by sanyo-kansatu | 2015-07-24 12:28 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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