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2015年 08月 11日

清津電子図書館見学と「共産主義テーマパーク観光」

2014年7月上旬、清津を訪ねたとき、案内されたのが清津電子図書館でした。
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ガイドがいうには、この施設は2011年にオープンしたそうです。清津市民なら誰でも利用できると言います。本当でしょうか。

館内に入ると、PCを使って本の検索をしている人たちがいました。
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また館内正面のフロアでは、子供たちを中心にPCを使っています。なかにはゲームで遊んでいる子もいましたが、仕事をしているような大人もいます。
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これはデザインソフトを教える講座だそうです。
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インターネットを使える部屋に行くと、ある記事を見せてくれました。実は、ぼくが清津を訪ねた前日(昨年7月4日)は北朝鮮に対する日本の経済制裁の一部が解除された日でもあるのです。
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5月の日朝合意に基づく我が国の対北朝鮮措置一部解除
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201407/__icsFiles/afieldfile/2014/07/04/20140704siryou2_1.pdf
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「政府は4日の閣議で、北朝鮮に対して日本独自で行っていた制裁の一部解除を決定した。閣議では、全面禁止していた北朝鮮籍船舶の入港について、医薬品や食料品の輸送など人道目的に限り解除を決定。併せて、北朝鮮籍者や当局職員の入国禁止、北朝鮮への日本人の渡航自粛など人的往来の制限▽北朝鮮への10万円超の現金持ち出しの届け出義務と300万円超の送金の報告義務−−の制裁も政令改正などで解除した」(朝日新聞2014年7月5日)

これ自体は偶然とはいえ、ちょっと驚きました。

紙の書庫もあります。日本語書籍も相当蔵書があるそうです。
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女子学生が勉強している様子も撮らせてくれます。こういうのは、宣伝になるからいいんですね。
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彼らは見せたいものを見せ、見せたくないものは見せない。「共産主義テーマパーク観光」とはまさにこういうことをいうんですね。
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帰国後、これらの写真を朝鮮通の人に見せたところ、「ここにいる人たちはすべて動員されたのかもしれない」なんてことを言います。

しかし、清津をこの日訪れた2名の日本人のために彼らはそこまでやるものだろうか…。ぼくにはおよそ信じられないのですが、2013年夏、わずか80名の外国人のために10万人規模のマスゲームを実施した国のことです。

なんでも今年平壌ではマスゲームをやらないと聞いています。そりゃそうでしょう。さすがに、あんなにバカバカしい労役がいまの平壌では許されなくなっているのではないでしょうか。でも、その話を聞くと、逆に清津のような地方都市での動員は現実のものにも思えてきます。

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by sanyo-kansatu | 2015-08-11 20:01 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)


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