2015年 10月 03日
2013年夏、初めて乗った高麗航空のささやかな搭乗記を以前紹介しましたが、この夏、2年ぶりに乗ることになりました。 高麗航空の乗り心地はいかに? http://inbound.exblog.jp/21481746 航路は北京・平壌便の往復です。機材は、前回と同じTupolev Tu-204-100。機内に乗り込むと、おやっ。CAさんの制服が以前の真っ赤な目を引くものから、シックな紺色のものに変わっていました。 チェックインカウンターにあれほど多くの欧米客がいましたが、先に飛んだぼくのフライトは中国客も多く、どうやらこの日、平壌便は2便あったようです。 せっかくですから、CAさんの新しい制服をばっちり収めて帰ろうと思っていたのですが、着陸後、このちょっと勝気な感じの彼女にしっかり削除を命じられてしまいました。例の旧型ソ連機ツアーの皆さんは、きっと彼女らと記念撮影していたでしょうに…。つれないですね。 仕方がないので、9月の北朝鮮のPR誌の表紙の写真で勘弁してください。 胸元も広く開いたちょっと大人のイメージです。このPR誌には、新空港ターミナルの記事があり、彼女らの姿も紹介されていました。 さて、これが機内食です。基本、前回と同じ薄いパテの入ったハンバーガー。ビールも入れてくれました。 実はこのハンバーガーについては、今年8月刊行された『北朝鮮の楽しい歩き方』(鄭銀淑著 双葉新書) という旅行記の中で、同行した日本人客の何人かが帰国後、食中毒になった話(正確にいうと、帰国後1週間あまり腹具合が悪くなったそう)が出てきます。この本は今年の春に訪朝した話を書いたもので、その後、機内食はキムパプに変わったとありましたが、再びハンバーガーに戻っていました。確かに微妙な味で、中国客などは手もつけようとしないそうですが、ぼくと同行者たちの間でひとまずお腹の調子が悪くなったという自覚症状はなかったです。きっと同書に出てくる方たちが食中毒になったのは、旅疲れの出た帰国便で供されたからではないでしょうか。…これでフォローになるかどうかわかりませんけれど。 機内のもうひとつの変化は、頭上のテレビで英語版の安全のための告知や平壌の楽団の演奏会、また2012年に平壌郊外にできた民俗公園というテーマパークのビデオを延々見せられることでしょうか。このテーマパークは、いわば朝鮮半島版の「東武ワールドスクエアー」、文化遺跡のミニチュアパークです。韓国側にあるものもすべてミニチュア化されています。 平壌サーカス公演のビデオも流されていました。アクロバティックな空中ブランコは手に汗握る大興奮もので、観客を飽かせることのないレベルの高いものですが、公演会場では撮影NGで(フラッシュは演技の邪魔になるからでしょう)、チマチョゴリを着た係員のおばさんが、禁を破る中国客に向かってすごい剣幕で問い詰めていたのが印象的でした。 これらのビデオは海外向けの洗練された内容構成となっていて、もしかしたら海外に発注したものではないかと思ったほどです。 いずれにせよ、2年前に比べて高麗航空はいくつかの点であか抜けた印象があります。 これが平壌順安国際空港のターミナルビルです。これまでのイメージはかなり一新されたことは確かです。 一部建設中の部分が残っていましたが、おそらく年内には完成するのでしょう。
by sanyo-kansatu
| 2015-10-03 11:17
| 朝鮮観光のしおり
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