2016年 01月 15日

境港の普通の楽しさをまだクルーズ客は知らない

これまで何回かに分けて鳥取県境港の話をしてきたわけですが、だいたい境港がどこにあるかと聞いて、正確に地図で示すことのできる日本人はたぶん5人に1人、いや10人に1人といったところではないでしょうか。

それでも、そこが『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるの生まれ故郷で、まち全体がいまや水木ワールドと化しているといえば、けっこう多くの人が「知ってる」と答えてくれることでしょう。

JR境港駅の東に延びる水木しげるロードがこのまちの散策のポイントです。水木しげる作品に登場する妖怪たちのブロンド像がこの通りに最初にできたのは1993年だそうですから、もう20年以上前のことです。
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※この地図、上が南です。

水木しげるロード
http://www.sakaiminato.net/site2/page/guide/point/miru/mizuki/mizuki/

約800mの通りには、水木ワールドを体現するキャラクター商品をこれでもかと並べる商店や飲食店が並んでいます。その徹底ぶりはここまでくるとすごいものだと思います。
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本町アーケード商店街の中に水木しげる記念館があります。
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水木しげる記念館
http://www.sakaiminato.net/mizuki/

ここに来るといつも思い出すのは、2011年11月、北京で開催された国際マンガサミットの会場に、鳥取県の平井伸治知事が来て、翌年鳥取で開催された「まんが王国とっとり」のPRイベントを見たときのことです。

「まんが王国とっとり」ブースと平井伸治知事(国際マンガサミット北京大会2011報告 その3)
http://inbound.exblog.jp/17567974/

鳥取県は、大御所の水木しげるを筆頭に、『名探偵コナン』の青山剛昌、もうひとりは渋いところで、ドラマ化された『孤独のグルメ』で知られる谷口ジローなど、多くの漫画家を輩出しています。

ぼくの北京の知り合いに、日本の妖怪アニメのファンで、大学の卒論をそのテーマで書いたという女性がいます。本当は彼女のようなコアなアニメ好きにこそ、境港には来てもらいたいものです。実際のクルーズ客には若い世代も多いのですが、必ずしもそのようなタイプの人たちではなさそうですし、仮にそういう人がいても、わずか数時間の上陸観光で水木ワールドを堪能するのは無理というものでしょう。

中国政府が知らないアニメ消費の実態 (国際マンガサミット北京大会2011報告 その6 )
http://inbound.exblog.jp/17612235/

境港には、もうひとつぜひ足を運んでもらいたい場所があります。それはDBSクルーズフェリーの出航する現在の国際旅客ターミナルの近くにある境港水産物直売センターです。
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境港にはもうひとつ同じような海鮮市場(境港さかなセンター)があるのですが、ここは新しい国際旅客ターミナルができる予定の竹内埠頭にあり、観光客向けの場所です。一方、境港水産物直売センターはカニを水揚げする港のそばにあり、地元の人たちでにぎわっています。
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大半のクルーズ客がバスに乗って上陸観光してしまうと、これら地元のスポットは通り過ぎてしまいます。実際、あれだけ多くの人たちを直売センターに送り込もうとすると、市場内は大混雑で大変なことになるでしょうから無理もないのですが、クルーズの上陸観光によって地元にお金を落とさせるというのは、意外に難しいものだというのは、おそらくどの寄港地でも共通の課題だと思われます。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-15 13:24 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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