ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2016年 02月 23日

中国の市販薬のパッケージは確かに地味でした(これも日本のクスリが人気の理由)

日本薬粧研究家の鄭世彬さんの著書『爆買いの正体』(飛鳥新社)の88ページにこんな記述があります。

「これまで私はコスメショッピングガイドの執筆のため、何百、いや何千という日本の製品をチェックしてきました。何より感心しているのは、計算され尽くしたパッケージのデザインです。クスリを入れる紙箱ひとつとっても、決して適当につくられていないからです」(2章 日本人が知らない日本のすばらしさ)

これを読んで、そんなものかなあと思う人は多いでしょう。ぼくもそう思いました。しかし、彼はこう書いています。

「なぜなら、台湾の市販薬のパッケージに比べると、その違いは歴然としているからです。最近少し改善されてきたのですが、たとえば目薬なら、これまでの台湾のパッケージは白っぽい単調な色合いばかり。紙箱に目のイラストがただ描かれていて、適応症を説明する文字がいくぶん強調されているだけのものがほとんどでした」(同上)

『爆買いの正体』(鄭世彬著 飛鳥新社)
http://goo.gl/DXhOMa

一度鄭さんに聞いたことがあります。

「でも、香港や中国にはワトソンズ(屈臣氏)があるじゃない。台湾にもあるでしょ」
「でも、あそこはコスメがメインのイメージがあります。日本のドラッグストアにあるような市販薬はあまり置いていないんですよ」
「そうなの?」

【アジアクリック】アジアNo1のドラッグストア「ワトソン」から学ぶ、日本以外の選択肢
http://asiasns.jp/dragstore-1941

※この記事によると、ワトソンズは薬も販売しているようですが、確かに日本の市販薬はあまり見かけたことがない気ががします。だいたいワトソンズの商品って日本に比べるとちょっと高い気がしますしね。

そんなことがちょっと気になっていたので、先日中国に行く機会があり、薬局を覗いてみることにしました。

ここは四川省成都のごく一般的な薬局です。
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店舗は日本のドラッグストアとさほど変わらない広さです。店内は効能別に分けられたコーナーごとに市販薬が並んでいるのですが、確かに地味というか…。まあ薬局なんてこんなもんじゃないかと思いつつ、日本のドラッグストアの華やかさをあらためて思い出しました。
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これ風邪薬のコーナーです。
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こちらは消化器系。
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美容関連のコーナーもありますが、鄭さんのいうように、白地のパッケージにちょっとした図柄は入っているものの、基本は文字がのっているというデザインが基本のようです。
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あっ、でもちょっと色のついた日本っぽいパッケージもいくつかあります。
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これはビタミン剤ですね。
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こちらは中国製の日焼け止めの乳液みたいです。広州のメーカーだそうです。さすがにコスメのパッケージは少し垢抜けているんですね。
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Ruvanon(洛华侬)
http://ruvanon.net/

とまあそんなわけで、中国の地方都市の薬局の世界はこのような感じでした。中国客が日本に来てマツキヨはもちろんですが、ドラッグストアの世界に魅せられるというのはわからないでもない気がしました。中国の薬局は単に体調の悪い人が来る場所にすぎないけれど、日本のドラッグストアは健康な人たちにとっても、日々の生活を美しく快適にするために必要なあらゆるアイテムが揃うスポットですものね。ワクワク感があります。

これも日本のクスリが中華圏の人たちに人気の理由といえそうです。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-23 20:04 | “参与観察”日誌 | Comments(0)


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