ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2016年 03月 27日

今年6月にオープンする上海ディズニーの公式ショップを覗いてみた

今月中旬、上海出張に行っていました。これから少しずつ見聞を紹介していこうと思います。

まず軽い話から。今年6月16日、上海ディズニーリゾート(SDR)がついにオープンするそうです。以前は14年オープンと言っていたものが、2年遅れで実現します。
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いち早くオフィシャルショップがオープンしていました。場所は、地下鉄2号線「陸家嘴」駅下車、東方明珠塔と正大広場というデパートの間にあります。

店の前にプーさんのぬいぐるみのディスプレイがあり、お客さんたちが列をなして記念撮影に興じています。
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店内に入って正面には、SDRのメインキャッスルとなる「Enchanted Storybook Castle(魔法にかかったおとぎの城)」と名付けられた高さ60mとディズニー史上最大のお城のディスプレイがあります。
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店内は写真撮り放題で、いかにも中国らしい世界ですが、子供連れの家族や若い女の子たちであふれていました。昨年まで続けられた一人っ子政策で大事にされたこの国の子供たちは、わが世の春を迎えているという印象です。
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記念撮影や自撮りを楽しむ女の子たちもそこらかしこにいます。こっちの子たちは本気モードで自撮りしてしまう子も多いので、苦笑してしまいます。
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店内にはSDRのオリジナルグッズを販売するコーナーがあります。
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「アイラブシャンハイ」ロゴのついたマグカップやミッキー、ミニーのぬいぐるみ、Tシャツ、ピンバッジなどがありましたが、種類は少ないです。しかも、他の一般的なキャラクター商品に比べると、あんまり売れていない印象です。
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ショップの話はともかく、実際のSDRの中身はどんなものなのでしょうか。

上海ディズニーリゾート公式サイト
https://www.shanghaidisneyresort.com/

上海ディズニーランド 攻略ガイド 2016
http://tdrnavi.jp/tour/sdl/

上記サイトによると、「世界で12番目のディズニーパーク」「リゾートの総工費は55億ドル(6500億円) ※東京ディズニーシーは約3380億円」「リゾートの総面積は400haで東京(200ha)や香港(180ha)の約2倍の広さ(パークの広さではない)」「世界初となる『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマランド「Treasure Cove」が登場」などが特徴のようです。

実は知り合いに、SDRの設計や施工の一部を担当する上海の会社に勤める日本人の女性がいます。彼女によると「今回のオープンは1期工事なので、まだそんなに大きくありません。オーブン後も2期工事、3期工事と続き、結果的にアジア最大級の広さになる」そうです。

彼女に「今年の夏はすごく込みそうですか」と尋ねると「私は上海万博の混雑ぶりをイメージしています。ゲスト入場の仕組みがまだよくわからないのですが、TDRも夏はとても混んでいるので、こちらも同じように混雑するのではないのでしょうか」とのこと。

そして、こんなアドバイスをもらいました。

「もし日付指定のチケットやゲートで入場制限があるのならば、上海万博のときのような危ない感じのひどい混雑にはならないのかなと思いますが、それでもきっとアトラクションには長時間並ぶのではないかと想像しています。

ちなみに上海ディズニーもファストパスがあるようなので(設置した看板にファストパスマークがありました)、パークのまわり方は工夫できると思いますよ」。

ディズニー・ファストパス
http://www.tokyodisneyresort.jp/help/fastpass.html

さて、ちょうどぼくがSDRのオフィシャルショップを訪ねていた頃、日本ではこんな記事が出ていたようです。

15周年のUSJ、来場者急増 映画以外も取り込み躍進(朝日新聞2016年3月19日)
http://digital.asahi.com/articles/ASJ3K4JWZJ3KPLFA004.html

開業15周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)の来場者が急増しているそうです。その理由として、同記事では「「クールジャパン」がテーマのアトラクションを展開するなど、USJは日本の若者文化の発信拠点に育った。漫画「ワンピース」「進撃の巨人」やゲーム「バイオハザード」など、幅広い作品をパークに取り込む。映画特化のこだわりを捨てたことが功を奏している」と解説しています。

さらに、同記事では以下のような興味深い指摘もしています。

USJ幹部が「尊敬の的」と仰ぎ見るのが、千葉県の東京ディズニーリゾート(TDR)。来場者は「ランド」と「シー」の両パークを合わせ、年約3千万人。USJの2倍超だ。

来場者の外国人比率をみると、TDRが6%で、USJは約10%と高い。関西空港への格安航空会社の相次ぐ就航を追い風に、アジアに近い地の利を生かす
」。

USJはアジア客の多い関西立地のテーマパークだけに、外国客比率が10%を超えているそうです。以前、大阪と東京のインバウンドの違いについて考察したことがありますが、ここ数年伸び悩むTDRと来場者を増やしているUSJの違いも、訪日外国人旅行者の動向を抜きにしては考えられないと思われます。

大阪と東京のインバウンドの特徴の違いを外国人の視点で考えてみる
http://inbound.exblog.jp/25315756/

もっとも、この記事によると、TDRの外国客比率は6%だそう。3年前に本ブログで以下のような記事を書いたことがありますが、年々わずかではあるけれど、TDRでも比率が上がっているのですね。

無敵の東京ディズニーリゾートも外国人客比率はわずか3%!?【2013年上半期⑧テーマパーク】(2013年 07月 24日)
http://inbound.exblog.jp/20769803/

HPで公開されている「ゲストプロフィール」では2014年までの数字(外国客比率5%)しか出ていないので、「6%」というのは、2015年の数字だと思われます。

ゲストプロフィール(TDR)
http://inbound.exblog.jp/20769803/

ところで、SDRのオープンは、日本のテーマパーク集客にも、なんらかの影響を与えたりするものなのでしょうか。

こればかりはしばらく様子を眺めてみなければわかりませんが、先ごろ発表された値上げのため、平日はTDRのチケット代はSDRより高くなったとはいえ、週末や夏休み(7~8月)はSDRのほうが高そうです。

上海ディズニーランドのチケット価格が決定!土日祝は9,000円
http://tdrnavi.jp/blog/5181

「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」チケット価格改定(2016年4月1日実施)
http://www.olc.co.jp/news/olcgroup/20160208_01.pdf

いまの時代、価格優位性は上海より東京にあるのですね。あとは、よく指摘されるSDRの運営の問題でしょうか。オフィシャルショップで見られたような、海外ではありえない光景が現出するであろうことは想定内の話でしょう。意外と地元では冷めているという声も聞きます。上海の多くの消費者は、すでに日本旅行を経験済みなので、TDRの世界を知っているからかもしれません。

もっとも、中国の内陸都市は膨大な人口を抱えていますから、集客という観点では世界最大の市場規模であることは変わりません。
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by sanyo-kansatu | 2016-03-27 10:48 | のんしゃらん中国論 | Comments(0)


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