2017年 04月 09日
このたび、ある中国の友人とこんなブログを始めることにしました。 街で見かけた 《お恥ずかしい》 中国語表示 http://ramei.exblog.jp これまで本ブログでも何度か指摘してきましたが、外国人観光客が増えるのにともない外国語による案内表示が街に増えているのですが、ずいぶん間違いが目につくようなのです。 これはやばい!? 日本にはおかしな中国語表示があふれている http://inbound.exblog.jp/24370756/ 日本にあふれる「恥ずかしい中国語」をついに中国人に指摘されてしまいました http://inbound.exblog.jp/26343657/ そこで、ぼくも中国語の勉強を兼ねて、街で見かける中国語表示のチェックを始めてみようかと思ったのですが、実際のところ、どこがどう間違っているか、よくわかりませんでした。間違いに気づくには、それなりの語学力が必要です。その話を友人にしたところ、中国人留学生なども巻き込んで、「間違い中国語探し」を始めてみようかということになったのです。 以下は、そのブログの代表である羅鳴さんの口上です。※同ブログより 日本を訪れる中国人の気持ちに気づいてほしい 僕は羅鳴と申します。広東出身で、来日してもうすぐ30年になります。 日本に来たばかりの1980年代後半、東京にはすでに多くの中国人がいましたが、今日のように街で中国語の案内表示を見ることありませんでした。その頃の日本の社会では、中国人はまだ貧しく、来日するのも出稼ぎのためと思われていて、そのような人たちに買い物や観光の案内が必要だとは誰も思っていませんでした。確かに、その当時、多くの中国人は僕のような留学生か、不法滞在者ばかりで、生活のためだけで精一杯、遊ぶ余裕も時間もありませんでした。 そんな中国人も、この30年間の改革開放政策のおかげで、経済大国になるほど成長を遂げました。国民もだんだん経済力を持つようになり、以前は夢のようだった海外旅行にも行けるようになりました。いまでは世界のあちこちに中国人観光客がいて、日本でも、銀座や新宿などでは、中国語がうるさいほど聞かれます。 中村さんとは古いつきあいです。ある日、彼から「おかしな中国語表示が増えていることに気づいていましたか」と聞かれたので、思わず苦笑してしまいました。「もちろんですよ」。そう答えた僕は、以前ある公衆トイレに貼られていた中国語表示をスマホで撮った写真を見せました。「やっぱり、そうですか…」。彼はやれやれというような困った顔つきになりました。 僕はもう日本に長く住んでいるので、こうした中国語を見ても、そんなに驚いたり、ガッカリする気持ちはありません。むしろ、多くの日本人が中国人観光客のために中国語表示を用意している姿を想像すると、悪い気分ではありません。もちろん、多くの場合、中国人にたくさん買い物をしてもらいたいからという理由からなのでしょうが、それは当然だと思うし、日本人の側から発せられるメッセージとしては、つたないぶん、微笑ましくもあるのです。 これを機会に、日本を訪れる中国人の気持ちに気づいてもらえるとうれしいです。 そして、以下は同ブログマネージャーとなったぼくのあいさつということで。 【マネージャーからのひとこと】 中国語の勉強のつもりで始めました 私は中国語の初心者で、毎週1回、都内の小さな語学教室に通い、中国人留学生の先生に中国語を教えてもらっています。あまりまじめな生徒ではないので、すぐにテキストとは関係ない世間話を先生とするのですが、ここ数年日本の街角でよく目につくようになった外国人向けの案内表示やポスター、パンフレットなどで使われる、ちょっとおかしな中国語のことがよく話題になります。 正直なところ、私はそう言われても、どこがおかしいのかよくわかりませんでした。先生によると、単語の使い方や文法が間違っている以上に、日本語的な発想で中国語を使ってしまっている例や外国人が知らない日本人だけが了解している事情を説明なしに、そのまま翻訳してしまっているという例が多いそうです。あとは、安易に翻訳ソフトを使いすぎではないのかとも。 これまでそんなことを考えてもいなかったので、私は街角の外国語表示が急に目に入ってくるようになりました。日本人がつい間違えてしまう外国語表示とは、それすなわち、自分自身が普段使っている英語や中国語であり、それがいかにあやしげなものか、気になるようになったのです。 そんな話を古い友人の羅鳴さんにしたところ、当然のことかもしれませんが、日本に長く住む彼はとっくに気がついていました。そのうち、お互い街でおかしな中国語表示を見かけたら、写真を撮って、それを勝手に添削してネットで報告するブログを始めてみようか、という話になりました。聞きようによっては、意地悪なたくらみに思えるかもしれませんが、逆をいえば、このことについて日本を訪れる中国系の観光客の大半はすでに気がついていたわけで、それを知らなかったのは我々日本人だけだったのです。しかも、これは中国語に限った話ではありません。英語はもちろん、最近増えてきたタイ語も同様です。 中国語の勉強のつもりで始めたブログですから、誰かの揚げ足を取ったり、貶めようとする意図はまったくありません。もしよろしければ、皆さんもおかしな外国語表示を見つけたら、ご一報いただけるとさいわいです。
by sanyo-kansatu
| 2017-04-09 09:57
| “参与観察”日誌
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