ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2017年 09月 12日

サハリンのロシア正教会のミサに行ったら、心がゾゾゾと震えた

6月に訪ねたサハリンの話をします。

旅先で出合ったいくつもの光景の中で、いちばん印象に残ったのが、ロシア正教のミサに参加したとき、聖堂内で見た世界でした。
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日曜朝9時、写真家の佐藤憲一さんと一緒にユジノサハリンスクのガガーリン公園の隣にあるロシア正教会を訪ねると、すでに何百人もの信者が集い、ミサが行われていました。厳かな賛美歌と司祭が振りまく香に包まれた堂内には、中世のような神秘的な時間が流れていて、その場にたたずんでいるだけで、ゾクゾクするような心持ちになりました。

礼拝の手順ですが、聖堂に入ると、まず入り口の受付でロウソクを買い、祭壇の前で自ら火を点し、拝礼します。何十、何百本もの揺れる火は、堂内の聖なる雰囲気を盛り上げます。
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聖堂内には、キリストの十字架像をはじめ、多くの使徒たちや聖母マリアなどのイコンや壁画、ステンドグラスが置かれています。信者たちはそれぞれの悩みや思いを胸に秘め、自ら選んだ像、イコンの前で祈りを捧げます。
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ミサには、韓国系などの非ロシア系の信徒の姿も見られました。彼らはサハリンの多民族社会に溶け込んでいることがわかります。
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礼拝が終わると、司祭は少しの時間、信者たちの前に進み出て、聖体拝領を行います。キリストの肉を意味する白いパン(聖餅)を信者に与える儀式です。聖体拝領は事前に聖職者の許しを得ることが必要ですが、そうでなくても、司祭に寄り添い、祈りを捧げる信者も多いようです。
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モスクワやサンクトペテルブルグに行けば、もっと立派で歴史のある教会があると思いますが、サハリンのようなロシア文化圏から遠く離れた島で、敬虔な信者たちがミサを欠かさない姿には、心洗われるものがあります。
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ちなみに、この教会の名前は「Voskresenskiy Kafedralnyy Sobor (Воскресенский Кафедральный Собор 復活大聖堂)」。ロシア国内には同じ名前の教会がたくさんありますが、東京神田のニコライ堂も同じ「復活大聖堂」です。

実は、ユジノサハリンスクにはもうひとつ大きなロシア正教会があります。なぜそれを知ったかというと、駅からタクシーで「教会に行きたい」と運転手に言ったら、連れてこられたのが、こちらの大広場の上に立つどでかい大聖堂だったのです。
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この教会は 「Cathedral of the Nativity(降誕大聖堂)」と呼ばれています。中に入ると、まだ一部聖堂内は建設中でしたから、すぐに外に出たのですが、しばらくすると、司祭たちが外に出てきました。

その瞬間、天から降ってくるように、教会の鐘が鳴り始めたのには驚きました。その音色は、短いですが、YOU TUBEにアップしています。

サハリンで聴いたロシア正教の鐘はカリヨンの演奏のよう
http://inbound.exblog.jp/26953330/

サハリンではどんな小さな町にも教会があり、平日でも何人かの信者が礼拝する姿が見られます。できれば日曜朝のミサに足を運ぶと、サハリンらしい体験ができると思います。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 07:44 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)


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