ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

inbound.exblog.jp
ブログトップ

2017年 09月 14日 ( 5 )


2017年 09月 14日

サハリンの地方の町のホテルでは意外な出来事がいろいろ

ユジノサハリンスク以外では、ポロナイスクとホルムスクのホテルに泊まりました。どちらも、ユジノと違っていかにもロシアの田舎町のホテルという感じ。客室では一応Wifiが使えるのでそんなに困ることもないのですが、意外な出来事がいくつかあって、少々手間取りました。でも、面白かったです。

快適だったユジノサハリンスクのホテル2軒
http://inbound.exblog.jp/27114586/

まずサハリン東海岸の中央部に位置するポロナイスクの「ホテル・セーヴィル」。ホテルに着いたのは夜11時半過ぎていたので、町は静まり返っていました。
b0235153_15162918.jpg

改装されたばかりで、客室は新しい。ふたりは、それぞれ別のシングルルームに振り分けられました。バスルームはシャワーのみ。面白いのは、佐藤さんの客室を訪ねると、ぼくの客室とは内装が違います。キッチンが付いていたり、付いていなかったり、まちまちなのです。
b0235153_15164441.jpg

b0235153_15172490.jpg

b0235153_15165643.jpg

1階にはバーがありました。ロシアのバーってこんな感じ…? なかなか味があります。営業はきっかり12時まで。
b0235153_15174141.jpg

朝食は、バーの反対側のレストランにて。スープにサラダ、目玉焼き、パン、コーヒーなどのセットで、ウエイトレスはゲストが席に着くのを見計らって、焼きたての目玉焼きを運んでくれます。
b0235153_1518379.jpg

問題は、その日北緯50度線に行く予定で、フロントのおばさんに筆談で車のチャーターを手配してもらうところまでは良かったのですが、戻ってくるまでスーツケースを預かってくれと頼んだものの、ダメだと断られたことでした。理由は不明ですが、チェックアウトは正午だからと言っているようでした。

サハリン北緯50度線、日ソまぼろしの国境碑跡を訪ねる
http://inbound.exblog.jp/27114498/

その日夜行列車に乗るのは夜11時半過ぎだったので、しかたなく駅に預けることにしたのですが、これがまた大変。鉄道は1日数本しか運行していないため、駅の営業時間が10時~13時、15時~17時、22時半~24時と列車が来る時間帯の前後1時間しかなく、それに合わせて駅に行かなければなりません。さいわいドライバーのニコライさんはこちらの事情をよく理解してくれたので、営業時間に合わせて駅に連れて行ってくれました。その後、時間つぶしのために過ごしたのが、不思議なレストランでした。

ポロナイスクで食べたスモークサーモンと韓国チゲ風ボルシチの不思議な夜
http://inbound.exblog.jp/27110639/

Hotel Sever(Гостиница "Север")
http://gost-sever.ru/
Molodezhnaya Ulitsa 3, Poronaysk, Sakhalin 694240

西海岸南部の町、ホルムスクでは「ホルムスク・ホテル」に泊まりました。外観はかなり老朽化していますが、バスターミナルから徒歩1分と便利です。
b0235153_15192033.jpg

フロントを訪ねると、ロシア人の若い女の子のスタッフがいて、パスポートを渡すと、無言でスマホの英語翻訳の画面をぼくに見せます。
b0235153_15193132.jpg

そこには「What time do you want a breakfast?」とあります。一瞬何のことだろうと思いました。逆にぼくは聞きました。「What time do you open a restaurant?」。

すると、彼女は困ったような顔をして、ロシア語で何事かを話しましたが、よくわかりません。まあいいや、では「8o’clock?」と聞くと、彼女は「7o’clock?」と言い返すので、「OK!」と答えることにしました。このやりとりの意味が何だったのか、その理由は翌朝わかります。

客室は4階でしたが、エレベーターがないので、階段を上らなければなりませんでした。
b0235153_15241480.jpg

でも、客室はリノベーションされ、まずまず清潔です。ツインルームでしたが、ベッドルームはふたつの部屋に分かれていました。
b0235153_15242746.jpg

シャワー室はこんな感じ。
b0235153_15243839.jpg

ホルムスクは美しい港町です。市街地は海に沿って細長く続いています。この日のメインイベントのひとつは、旧真岡王子製紙工場の廃墟探訪でした。

廃墟の中で出会った少年たち~旧真岡王子製紙工場を歩く
http://inbound.exblog.jp/27113113/

翌朝、7時少し前にドアをノックする音がしました。外にはランチボックスを手にしたおばさんが立っていました。

昨日、フロントの彼女が聞いていたのは、朝食を部屋に届ける時間のことだったのです。

このホテルはゲストが少ないせいか、レストランを営業していないようで、その代わりランチボックスを用意してくれるんです。

昨日食材屋さんで買ってきたインスタントコーヒーをいれると、このとおり。しっかりした朝ごはんになりました。
b0235153_1525983.jpg

Kholmsk Hotel
Sovetskaya street60 Kholmsk, Sakhalin 694240
(ウエブサイトは発見できず)
[PR]

by sanyo-kansatu | 2017-09-14 15:40 | ノービザ解禁!極東ロシア | Comments(0)
2017年 09月 14日

快適だったユジノサハリンスクのホテル2軒

1週間のサハリン旅行のうち、2泊も夜行列車での車中泊という強行スケジュールだったこともあり、相当くたびれましたが、ユジノサハリンスクのホテルは快適でした。

今回宿泊した2軒のホテルを紹介します。

初日と帰国日に利用したのが、空港から車で10分くらいの場所にある「ストロベリーヒルズ」でした。

フロントではふたりの美人スタッフが出迎えてくれました。
b0235153_13552010.jpg

これはフロントのロビーです。
b0235153_13553033.jpg

フロントの隣に軽食喫茶のコーナーがあります。
b0235153_13553648.jpg

客室は今年リノベーションをして、新しくなりました。
b0235153_13554683.jpg

バスタブもあるので、お湯に浸かれます。
b0235153_13555714.jpg

3階に『Evergreen』というラウンジバーがあり、食事もできます。
b0235153_1356928.jpg

b0235153_13561912.jpg

地下(グランドフロア)に『Angelo’s Bar』というライブステージもあるバーがあります。有名ミュージシャンのギターコレクションもあるそうで、ハードロック・カフェを意識しているようです。
b0235153_13562911.jpg

b0235153_13564481.jpg

同ホテルは、アメリカ人ビジネスマンの利用が多く、英語が使えます。ジムやサウナもあり(水着着用)、朝食はブッフェ式です。ホテルの周辺はコンドミニアムができています。長期滞在の外国人ビジネスマンなどが住んでいます。
b0235153_13565738.jpg

b0235153_13571373.jpg

ストロベリーヒルズ
http://strawberryhills.ru/
693000, Yuzhno-Sakhalinsk, Sunlight street,2
+7-4242-45-07-00
hotel@strawberryhills.ru

場所はちょうど空港と市内の中間くらいの郊外にあり、市内へもホテルのすぐ前の停留所からバスで約15分です。約10分おきにバスがあるので、それほど不便はしません。それでも、観光や食事には市内のホテルのほうが便利なので、夜遅めに着く初日と帰国日にここに泊まり、午前中は近所のショッピングモール『シティモール』でお土産でも買ってから、正午前にゆっくり空港に向かうのがいいかもしれません。
b0235153_13574386.jpg

ユジノサハリンスクで泊まったもう一軒は「ベルカホテル」です。ロシア正教会やサハリン州立郷土博物館にも近く、観光に便利です。駅からも徒歩10分くらいですが、荷物がある場合はタクシーで200RBくらい。
b0235153_1358899.jpg

ホテルの外観やロビー、客室は北欧風を意識しているようです。
b0235153_13582392.jpg

フロントにサハリン大学日本語学科のマリアさんという女性がいて、日本語を話します(ただし、期間限定の学生バイトだそう)。他のスタッフは英語が通じます。
b0235153_13583980.jpg

客室は温もりのある落ち着いた感じで、バスルームはシャワーのみ。
b0235153_13585213.jpg

b0235153_13591089.jpg

朝食は地下の食堂でブッフェ式。雰囲気は悪くありません。
b0235153_1359268.jpg

ベルカホテル
http://www.belka-hotel.ru/
29b,Khabarovskaya str,Yuzhno-Sakhalinsk, Russia 693010
+7-4242-461-761
reception@belka-hotel.com
[PR]

by sanyo-kansatu | 2017-09-14 13:59 | ノービザ解禁!極東ロシア | Comments(0)
2017年 09月 14日

サハリン北緯50度線、日ソまぼろしの国境碑跡を訪ねる

もう70年以上前のことですが、サハリンの南半分は日本の国土でした。
b0235153_1313391.jpg

当時、サハリンの北緯50度線に沿って日本とソ連(当時)の陸路の国境があったのです。

※同じ1905年にロシアから租借地として移行した中国の関東州(大連)にも清国との陸路国境と税関がその後できています。

今年6月、北緯50度線に位置するかつての国境碑の跡を訪ねました。

サハリン東海岸の中央部に位置するポロナイスクのホテルで車をチャーターし、北に向かって所要1時間半。道路は舗装されていて悪くはありません。ドライバーは、これまで何度か日本人を乗せたことがあるという地元出身のニコライさんです。英語を少し話します。もちろん、車は右ハンドル。
b0235153_1315544.jpg

一見強面ですが、とてもフレンドリーで、家族でタイ旅行に行った写真を見せてくれ、とても快適なドライブでした。
b0235153_132926.jpg

「樺太・千島戦没者慰霊碑」の案内板が見えたので、脇道を入っていきます。
b0235153_1322082.jpg

森の中に白い慰霊碑がありました。
b0235153_1322749.jpg

b0235153_1324458.jpg

その近くにソ連兵の慰霊碑もあります。
b0235153_133639.jpg

b0235153_1332128.jpg

b0235153_1333160.jpg

幹線道路に戻り、北に向かうと、今度は日本の要塞跡がいくつもありました。
b0235153_1333814.jpg

これは要塞の中です。
b0235153_1335531.jpg

b0235153_1341055.jpg

ロシア語の解説もあります。
b0235153_1342244.jpg

これは別の要塞、あるいは司令部の跡です。
b0235153_1343667.jpg

b0235153_1344899.jpg

第2次大戦終戦前夜に侵攻してきたソ連軍と日本軍の戦闘の記録を解説するプレートも置かれています。
b0235153_135278.jpg

さらに北に進むと、道路の左手に「50」と書かれた碑(冒頭の写真)が立っていました。日本統治時代に建てた国境碑跡は、そこから100mほど白樺並木に入った場所にあります。

これがそうです。碑は取り除かれたものの、台座は地中奥深くまで埋められていたため、台座だけが残っているのです。
b0235153_1352025.jpg

日本統治時代、かつて存在したこの国境碑を見物に来る観光客がけっこういたといいます。まさにボーダーツーリズムです。1924年(大正14年)8月に樺太旅行に出かけた北原白秋は『フレップトリップ』という陽気な紀行書を書いていますが、彼の場合は西海岸を船で進み、当時安別と呼ばれたのがソ連との国境の町で、そこを訪ねています。

この国境線に沿っていくつかの国境碑が立っていたようで、白樺並木も数メートルほどの道が東西に向かってできています。

台座は年月とともに苔むしていますが、このまま残してほしいものです。
b0235153_1355030.jpg

車のチャーター代は言い値で7500RB(約1万5000円)でした。初夏のこの時期、林の中は蚊が多いので、虫除けスプレー必携です。

ところで、撮影中、佐藤憲一さんのカメラのGPSをみると、北緯49度59分57秒と表示されました。北緯50度のちょっぴり手前だったようです。
b0235153_13652.jpg

[PR]

by sanyo-kansatu | 2017-09-14 13:06 | ノービザ解禁!極東ロシア | Comments(0)
2017年 09月 14日

サハリンの自由市場(バザール)でコリア系や中央アジア系の人たちに会う

ユジノサハリンスクの自由市場(バザール)に行きました。
b0235153_8505534.jpg

駅からレーニン通りを左に向かって10数分ほど歩いた先の左手の路地に入った場所にあります。
b0235153_851838.jpg

メインのプレハブの建物の中は、間仕切りされていて、日常雑貨や衣料、肉、魚、野菜、香辛料、各種食材を扱っています。面白いのは、売るものによって民族が異なっていることです。
b0235153_8511939.jpg

この肉屋はコリア系の男性が経営しています。とても人懐っこくて気さくなおじさんで、ソウルの市場にでもいるみたいです。
b0235153_8515048.jpg

衣料や女性モノのコーナーも韓国系の人たちが大半でした。
b0235153_852322.jpg

瓶詰めや調味料、お菓子などを売っているこの店もそう。
b0235153_8522464.jpg

キャンディーやチョコは量り売りです。一部のチョコはサハリン製と思われます。
b0235153_852484.jpg

サハリンではいまも日本時代の製糖工場でチョコレートをつくっています
http://inbound.exblog.jp/26967895/

プレハブの外にもいろんな売り場があります。いわば場外市場で、果物を売るのは、中央アジア系の人たちです。
b0235153_8532488.jpg

中央アジア3人組。こういう光景は中国でもよく見られますが、その場合は新疆ウイグル地区の少数民族。ここではもっと西の中央アジアの人たちです。彼らは戦後、労働者としてずいぶんこちらに送り込まれてきました。自ら移住してきた人もいるでしょう。
b0235153_854263.jpg

ナッツやナツメ、ドライフルーツも彼らの担当です。
b0235153_8542073.jpg

3人組のリーダーらしきおじさんを記念撮影。はにかむ表情が人のよさを感じさせます。
b0235153_8555421.jpg

場外市場で中央アジア系の売り手にコリア糸とロシア系のおばさんというふたりの客のスリーショット。これはサハリンらしい光景です。
b0235153_8562256.jpg

赤カブを売っているコリア系のおばさんは、「一口食え」と水洗いした赤カブを手渡してくれました。少し苦味が利いておいしいです。
b0235153_8565949.jpg

魚の売り場もコリア系のおばさんでした。
b0235153_8571547.jpg

これは北海道でも捕れるキュウリウオの燻製です。サハリンの酒好きの手軽なつまみで、ビールによく合います。
b0235153_8573498.jpg

こっちの人は魚を燻製にして食べるのが一般的のようです。カニやイクラの瓶詰めもありました。
b0235153_8575522.jpg

サハリンでは、少数民族ゆえに貧しい、虐げられているというような、かつてのネガティブなイメージはなく、レストランや食材加工、市場などの食に関わるビジネスは韓国系が広く握っていると聞きます(一部の食材は中央アジア系の人たちであることは、いま見てきたとおりです)。

彼らは気さくで日本人にもあたりが柔らかいです。写真もけっこう自由に撮らせてくれますが、中には恥ずかしがって逃げてしまうおばさんもいました。

これは思うに、サハリンには華人がほとんどいないので、コリア系の人たちが東南アジアにおける華人の役割を担っている印象です。戦後直後のスターリンの時代には相当辛酸をなめたことでしょうが、ソ連が崩壊し、自由経済に変わっていく中で、資源ビジネスなどはロシア系が牛耳るとしても、それ以外の生活に関わる領域は、辛抱強くまじめに働く韓国系の人たちが商うことになっていったのでしょう。

ロシアメディアによると、「4万人強からなるの朝鮮人コミュニティのほとんどのメンバーは、ロシアの市民権を持ち、島の文化的生活および社会に完全に融合している」といいます。それはパッと見た印象にすぎませんが、本当だと思います。

この記事の中には意外なエピソードが紹介されています。ある「朝鮮系住民(女性)」は「自分を見つける」ためにモスクワとソウルに暮らしたものの、「韓国ではあまりにもロシア人的、モスクワではあまりにも韓国人的(とみなされた)」ため、サハリンに戻ったといいます。彼女にとって多民族的な社会であるサハリンがいちばん暮らしやすいというのです。

サハリンの朝鮮系住民たち(RUSSIA BEYOND2015.5.27)
https://jp.rbth.com/arts/2015/05/27/52985

今回、うまく探せませんでしたが、タラバガニなどを扱う市場もあります。サハリンの市場には、日本にはない食材も多く、必ず訪ねてみたい場所です。
[PR]

by sanyo-kansatu | 2017-09-14 09:11 | ノービザ解禁!極東ロシア | Comments(0)
2017年 09月 14日

064  併記でもモンゴル語は脇役?

b0235153_814375.jpg

満洲里市内の道路表記をみると、漢字がメインでモンゴル語はまるで振り仮名のように漢字の頭に添えられている。モンゴル語は脇役なのか? ちなみに下におかれているのは、中国語の読み。(撮影/2016年7月)

※中国の少数民族自治区の面積は、確か国土の半分近くを占めるはずです。内蒙古自治区といっても、いまでは都市部の住民の半分以上は漢族の移住者たちというのが実態です。

ボーダーツーリズム(国境観光)を楽しもう(満洲里編)
http://border-tourism.jp/manzhouli/
Facebook:ボーダーツーリズム(国境観光)を楽しもう
https://www.facebook.com/bordertourism.jp/
[PR]

by sanyo-kansatu | 2017-09-14 08:02 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)