ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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カテゴリ:中国の新人類「80后」世代( 13 )


2011年 11月 08日

日経ビジネスNBonline アニメと「80后」をめぐる話

日経ビジネスNBonline アニメと「80后」をめぐる話
(2008年4月~5月)
2004年頃から08年くらいまで、JETROが旗振り役になって、日本のマンガやアニメの著作権者や制作会社らが海賊版をはじめとした著作権侵害問題の解決を中国側に働きかけ、国家ぐるみでアニメ産業を育成しようとしている同国といかにビジネス提携できるか、という議論が盛り上がっていました。でも、最近はその熱もすっかり冷めてしまったかのようです。

なぜなら、中国はオリンピックの頃こそ、海賊版を一掃すると世界に向けた調子のいいキャンペーンの真似事をやっていましたが、そんなのいまはまったく忘れてしまったかのよう。日本の関係者にすれば、もうやってられるか、という気持ちになるのも無理はありません。

この連載は、その当時の上海を中心にした取材を元に書かれたものです。上海のオタクビルを覗いたり、「80后」の女の子と秋葉原に行ってみたり、いろいろフィールドワークをしていますが、なかでも上海美術館で開催された「80后世代美術展:ゼリーの時代」はぜひ読んでほしいと思います。

(1)上海のメイドカフェに行ってみた【前編】
バイトは名門女子大生「この服と日本のアイドルが好き」

(2)上海のメイドカフェに行ってみた【後編】
中国版「電車男」に戸惑うメイドたち

(3)主役は、大人になんかなりたくない「ゼリーの世代」
共産党公認“オタク展覧会”の真意は?

(4)政府の無策に沈むオタクビル「動漫城」
でも日本アニメ人気は健在

(5)本物を愛する目を「日本のフィギュア」で培って!
すでに日本と同時発売。「アルター上海」に聞く、中国アニメビジネス事情

(6)上海の若者がアキバへ社会科見学
宿題は「なぜ中国でアニメの産業化が進まないか?」

(7)日本のドラマ・アニメはこれからも支持されるだろうか
日本動漫ファンは、1977~83年生まれに集中?


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by sanyo-kansatu | 2011-11-08 15:27 | 中国の新人類「80后」世代 | Comments(0)
2011年 11月 08日

かわいらしさと強面の二面性を併せ持つ「80后」

ぼくが中国本土で初めて日本のマンガの精巧な海賊版を見たのは、1992年頃の深圳でした。双葉社の「クレヨンしんちゃん」だったと思います。それから10年後、中国で会った多くの若い子たちは、日本のマンガやアニメのファンになっていました。

ぼくは1960年代生まれなので、小学生だった70年代のアニメに親しんだ世代ですが、おかしいことに、中国のテレビでは90年代にほぼ日本の20年遅れで70年代アニメが放映されており、いわゆる「80后」(80年代生まれ)の子たちとぼくは、同じ年の頃に同じアニメを視聴して育っていたことを知りました。

いまでも思い出すと吹き出してしまうのが、日経ビジネスNBonlineの連載で書いた上海のメイドカフェでバイトする上海外国語学院の女の子と一緒にカラオケで「一休さん」を歌ったときのことです。「♪スキスキスキスキスキスキ!あいしてる」。そう歌いながら、いったいこの時空を超えた共有感ってなんだろか? そんな甘ったるく不思議な感触を味わいながら、メイド服を身に包んだ彼女らに妙な親しみをおぼえたものです。おかしなもんですね。もちろん、それはこちらの勝手な妄想に近い思い込みにすぎないのですけれど。

日経ビジネスNBonline アニメと「80后」をめぐる話

いまでは中国の若者たちは、いわゆる違法ダウンロードサイトを通じてリアルタイムで日本の深夜アニメを視聴しています(中国では違法ではないのかな。当局が違法だといえばそうなるし、お目こぼしがあれば堂々と営業できる。この国では法が物事の是非の基準にならないため、海賊版はいつまでもなくならない)。

彼らは日本のアニメで描かれる中学高校の文化祭やアルバイトなど、中国ではまだそれほど一般的ではない学校生活の勉強以外の世界に憧れもあるようです。

そういうかわいらしい一面もある一方で、彼らが学んだ「愛国主義教育」の効果てきめんというべきか、ある局面においては(いわゆる歴史認識や領土問題などナショナリズムがからむと)、断固たる強面という二面性を併せ持つのも、彼ら「80后」の特徴です。

状況によってコマのようにクルクルと回る彼らの二面性をどう取り扱うべきか。ぼくにすれば、親戚のおじさんが甥っ子姪っ子を見つめる目線に近いのですが、彼らも自らの立ち位置にどうやら不安を抱えているらしいことも確か。それとなく続いている彼ら彼女らとお付き合いのなかで、何かしらの発見があれば、つらつら書いてみようと思います。

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by sanyo-kansatu | 2011-11-08 15:19 | 中国の新人類「80后」世代 | Comments(0)
2011年 10月 10日

2012年、鳥取で国際マンガサミットが開かれます

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2012年開催の「第13回国際マンガサミット日本大会」の開催地に鳥取県が決まりました。国際マンガサミットとは、アジアMANGAサミット運営本部(ICC)によって開催される国際交流フォーラムです。日本をはじめ中国や韓国、台湾、香港などアジア各国のマンガ家や関係者らが集まり、交流を深めながら、マンガ市場の現状や課題、著作権問題などを協議するのが目的です。

日本での開催は、第1回開催地の1996年東京・いわき大会以降、2002年の横浜大会、2008年の京都大会に続くものです。なぜ鳥取県で? と意外に思う人も多いかもしれませんが、鳥取は『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるをはじめ、『名探偵コナン』の青山剛昌、『坊ちゃんの時代』の谷口ジローなど、多くの人気漫画家を輩出しているんです。

水木しげるの出身地である鳥取県境港市では、1990年代以降、鬼太郎ロードや水木記念館など『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターを最大限に活かすことで多くの観光客を呼び込むことに成功しています。こうした一連の誘客・動員手法をアニメツーリズムといいます。

実は、ぼくの両親の実家が鳥取にあり、立ち寄る機会が多いことと、あとで話しますが、ぼくの中で『ゲゲゲの鬼太郎』と『名探偵コナン』は中国との興味深いつながりがあり、インバウンドの観点からみても、アニメツーリズムの可能性を考えるうえでも、このイベントをめぐって地元や国内外でどんなことが起きていくのか、できうる限り追っかけてみようと思ったのです。

だったらいっそのこと、「まんが王国とっとり」勝手に応援団を始めてみよう、というのがこのカテゴリです。

さて、第13回国際マンガサミット日本大会の概要は以下のとおりです。

■日時 2012年11月7日(水)~10日(土)
■メイン会場 米子コンベンションセンター(鳥取県米子市末広町74)
■問合せ先 鳥取県観光政策課まんが王国とっとり推進室(鳥取市東町1-220 TEL81-857-267238)
yokoso.pref.tottori.jp/manga/

ひとまず、10月末に中国で開催される第12回国際マンガサミット北京大会に、次回開催地の鳥取県関係者が北京を訪問するというので、ぼくも現地を訪ねてみるつもりです。
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by sanyo-kansatu | 2011-10-10 23:11 | 中国の新人類「80后」世代 | Comments(0)