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カテゴリ:朝鮮観光のしおり( 75 )


2017年 08月 09日

「なぜロシア人は北朝鮮ツアーに行くのか」一緒に考えてみた

先日、ネットでこんな記事を見つけました。アメリカが同国人の北朝鮮への渡航を禁止したのと真逆の対応を見せるロシアの言い分もそうですが、彼らが実際に北朝鮮を訪ねるときに感じる本音もうかがえて、面白いです。以下、転載します。

なぜロシア人は北朝鮮ツアーに行くのか(ロシアNOW2017年7月14日)
https://jp.rbth.com/travel/2017/07/14/802820

ラトビアに拠点を置くロシア語オンラインマガジン「メドゥーザ(クラゲ)」が、ロシア極東の住民たちの北朝鮮旅行についてリポートしている。最近、同国で休暇を過ごす人が増えているというのだ。ロシアNOWは、その記事を要約して紹介する。北朝鮮ツアーでは何が期待できるか、どのくらいの費用がかかるか――。 

ハバロフスク(モスクワ東方8500キロ)のマーケティングマネージャー、アレクサンドル・ゴロフコさんは、北朝鮮を訪れて、この国の実態を自分の目で確かめることに決心。そして、有頂天で帰ってきた。「メドゥーザ」誌のダリア・ミコライチュク記者が、彼の言葉をこう伝えている。「別の惑星にいるようだ。そこには携帯電話がなくて、人々はいつも幸せ」

ゴロフコさんも、それが物事の一面にすぎないことをよく承知しているが、次の休暇では、2014年に開業した、北朝鮮の馬息嶺(マシンニョン)スキー場で過ごす予定だという。世界の他のスキーリゾートと競合できると、北朝鮮は主張しており、10の滑走コースと60のスポーツ施設を備えている。1日の費用は約100ドル(約110円)で、観光客はあまり来ていない。

全体主義へのツアー

北朝鮮ツアーを販売している会社のマネージャー、エレーナさんによれば、月に5人ほどがマシンニョン・スキー場へのツアーを購入するとのこと。スキーに加えて、ゴルフツアー、登山、結婚式、ハンティングなどを提供している。しかし人々は、北朝鮮旅行はまだ危険だと考えている。

例えば、ジャーナリストのナジェージダ・アルセーニエワさんは、こんなケースがあったことを指摘する。彼女の同僚が、列車の窓からカメラで外をのぞいたところ、国境警備員がライフルを向けたというのだ。

北朝鮮のガイドは、観光客の行くところならどこへでもついてきて、見るべきではないものを撮影したり、地元の人々と触れ合ったりすることを禁じている。しかしそれでも北朝鮮は、極東諸国の観光の一中心地になろうとしている。韓国の消息筋によると、彼らの北のパートナーは、2017年には100万人に、2020年には200万人にまで観光客を増やしたいとしている。

とはいうものの、その同じ報告によれば、2012年に北朝鮮を訪れた外国人はわずか4500人、2014年はその3分の1にすぎなかった。しかし、隣国のロシアに対しては、他国よりも低い料金が設定されている。

赤い天国

ナタリア・コチュゴワ沿海地方広報担当によると、北朝鮮での休暇は、ロシア共産党員の間で人気があり、共産主義者のための特別なホテルさえある。北朝鮮は、イデオロギーの“真の力”を目の当たりにできる国なのだ。 「あそこの人たちは本当に指導者を信じていますからね」

「もし、ろくでなしみたいに振る舞い、規則に従わないのでないかぎり」、北朝鮮の安全に問題はない、と同氏は確信している。彼女はまた、最近死亡したアメリカ人学生のオットー・ワームビアさんも、許可されているものとされていないものを事前に教えられていたはずだという。

大人だけが北朝鮮を訪れるわけではない。毎年、ロシアの児童のグループは、サマーキャンプ(松涛園〈ソンドウォン〉国際少年団野営所)に行く。 2週間のツアーの価格は約4万ルーブル(約8万円)。

ロシアの少女、エヴァさんも、このツアーに参加した。彼女によると、ロシアの子供たちは北朝鮮の児童から隔離されていたが、夕方には一緒に踊ることが許された。また、両国の子供は、通訳者を通して、メモ書きを交換した。多くの北朝鮮児童は、休暇を取らずに寄宿学校で勉強していたという。エヴァさんは、彼らの育てられ方が気に入ったとのこと。

豪華なビーチリゾート

北朝鮮には、フェリーで行く方法もある。万景峰号(マン・ギョンボン)92号が、ウラジオストクから北朝鮮に乗客を運んでいる。マリーナ・オグネワさんは、このフェリーで、羅津(ラジン)のリゾートへ旅行した。3万ルーブル(約6万円)で、7日間のオールインクルーシブのビーチツアーだった。彼女はツアーにご満悦で、現在、ビデオブログ「北朝鮮に行こう」を運営している。

「私はあそこの人たちは飢えていると聞いていたけど、食事はとても良かった。政治的宣伝についてもいろいろ聞いていたが、私たちは普通に休暇を過ごした。みんな人も良かったしね」

旅行会社「Fregat Aero」は、北朝鮮での行動規則に関するパンフレットを、客に提供している。それによると、観光客は、現地のガイドに贈物をすべきである。女性には香水や化粧品、男性にはアルコールとタバコ(ただしアメリカ製でないもの)がいい。軍人の写真を撮ることは禁止。宗教について話すのもご法度。ロシアのほうが生活が楽だと言うのもいけない。

「私たちはどんな国に行くのか分かっていたから、ツアーのガイダンスを慎重に聞き、指導者たちの記念碑にはお辞儀をし、10ユーロ分の花束を献花したけど、ツアーの最後のほうになると、イライラしてきた」

マリアさん(極東連邦大学大学院生)は、北朝鮮のビーチで休暇を過ごした。無人の浜辺で日焼けし、安価な魚介類を食べていたという。携帯電話サービスはないし、近くには工場もない。休暇には理想的な所だと思われた。ただ、ガイドはいつも観光客に目を光らしており、時々は観光客たちとおしゃべりすることもあったが、スーツをビシッと着ていて、身体を焼くことも泳ぐこともなかったという。

「私たちはどこを旅しているのかわきまえていた。そこには自由がないことも。でも何が禁止されているのか、それを常に探していた」とマリアさんは言う。彼女はあるとき、北朝鮮の少年がビーチにいるのを見て、キャンディーを贈りたいと思ったが、彼にとって危険だと分かっていた。そこで彼女は、彼の近くを何気なく通り過ぎ、キャンディーを入れた袋を地面に置いていった。彼女は、少年がすぐにそれを取って逃げたのを見た。

シルベスター・スタローンとの関係を疑われる

マリアさんが北朝鮮を出国する際、彼女の携帯電話は、国境警備員によって慎重にチェックされた。警備員の一人が、シルベスター・スタローンのミームを発見。スタローンは滑稽なヘアスタイルで、「スタローンがもしロシアに住んでいたらどうだろう?」と書いていた。警備員は、スタローンについて尋ね、マリアさんが彼を知っているかどうか、アメリカの映画を持っているか聞いた。警備員は彼女の携帯で米映画を探し、スタローンとの関係について調べるのに40分を費やした。しばらくして、全員に列車に乗ることを許可した後、警備員は彼らのコンパートメントに入ってきて、ロシア語で尋ねた。「君たち、アメリカ映画を持ってないかなあ?僕はすごく見たいんだけど」


この記事を読んで、どうお感じになったでしょうか。

いくつか気になった点を指摘したいと思います。

まずこの記事では、北朝鮮旅行を「全体主義のツアー」と呼び、「別の惑星にいるようだ。そこには携帯電話がなくて、人々はいつも幸せ」などと冒頭でうそぶきながら、だんだん本音をもらしていきます。

「北朝鮮のガイドは、観光客の行くところならどこへでもついてきて、見るべきではないものを撮影したり、地元の人々と触れ合ったりすることを禁じている」

「ガイドはいつも観光客に目を光らしており、時々は観光客たちとおしゃべりすることもあったが、スーツをビシッと着ていて、身体を焼くことも泳ぐこともなかった」

「私たちはどこを旅しているのかわきまえていた。そこには自由がないことも。でも何が禁止されているのか、それを常に探していた」

その一方で、

「北朝鮮は、イデオロギーの“真の力”を目の当たりにできる国なのだ。『あそこの人たちは本当に指導者を信じていますからね』

『もし、ろくでなしみたいに振る舞い、規則に従わないのでないかぎり』、北朝鮮の安全に問題はない」

などと、先ごろ訪朝後、拘束され死亡した米国人へのあてこすりみたいなことも書いています。

そして、興味深いのは「2012年に北朝鮮を訪れた外国人はわずか4500人、2014年はその3分の1にすぎなかった。しかし、隣国のロシアに対しては、他国よりも低い料金が設定されている」。

北京やロンドンにある英国系旅行会社の関係者に直接聞いた話では、実際にはもっと多くの外国人が北朝鮮を訪れていることから、この数字は間違っていると思われますが、ロシア人には低価格のツアーが用意されているようです。

確かに、記事でも「万景峰号(マン・ギョンボン)92号が、ウラジオストクから北朝鮮に乗客を運んでいる。マリーナ・オグネワさんは、このフェリーで、羅津(ラジン)のリゾートへ旅行した。3万ルーブル(約6万円)で、7日間のオールインクルーシブのビーチツアー」と書いています。

これは本ブログでもすでに指摘したとおり、本当です。ウラジオストクにある旅行会社のツアー募集をみると、万景峰号の往復運賃も含め、約3万ルーブルでした(船が週1回のため、7日間のツアーになる)。

ウラジオストクから万景峰号で行く北朝鮮(羅先)6泊7日」ツアーも始まり、定期運航は続く!?
http://inbound.exblog.jp/26975951/

要するに、ロシア人に対しては(中国人に対するのと同様)、他の外国人より低価格でツアーを受け入れているんですね。

この記事で出てくる北朝鮮の観光地としては、2014年にできた「馬息嶺(マシンニョン)スキー場」や元山にある「松涛園〈ソンドウォン〉国際少年団野営所」、「金剛山リゾート」、そして前述の万景峰号に乗って行く羅先特別市ツアーなど、朝鮮東海岸に偏っています。実際、北朝鮮は元山と金剛山を国際観光地区に指定し、外国客を呼び込もうとしています。この記事が、どこまで本気で北朝鮮側の意向に応えようとしているのかはわかりませんが、まさにそこに訪れているのはロシア人であるわけです。

実際に、北朝鮮を訪れるロシア人の大半は、極東ロシアの住民だと思われます。わざわざモスクワから来ることは考えにくい。彼らにとってビーチリゾートといえば、タイや中近東ですから。

極東ロシアでもウラジオストクあたりであれば、夏の一時期、海水浴を楽しめるのですが、それでもやはり水は冷たいようで、肌を焼いても積極的に海で泳ぐ人は多くなさそうです。それが元山あたりまで来ると、海水浴は存分に楽しめます。彼らが北朝鮮に旅行に来るのは、なにしろ安いし、実際に海で泳いだりできることが大きいと考えられます。

最後に記事はこんなことも書いています。

(ロシアの旅行会社は自国のツアー客に対して)「観光客は、現地のガイドに贈物をすべきである。女性には香水や化粧品、男性にはアルコールとタバコ(ただしアメリカ製でないもの)がいい」と伝えているそうです。

これは日本人の北朝鮮ツアーでも同様なので、ロシア人もわざわざ土産を用意しなければならないのかと思いましたが、こういう習慣が当然のようになっているというのはどうなんでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2017-08-09 15:56 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2017年 04月 25日

中国からの北朝鮮旅行は中止になっていないようです

先週、ある韓国メディアは以下のニュースを報じました。

中国旅行社 北朝鮮観光を全面中止(韓国聨合ニュース2017/04/16)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/04/16/0200000000AJP20170416000900882.HTML

トランプ米大統領が北朝鮮の核開発阻止に向け軍事的圧力を強めたことで朝鮮半島の緊張が高まる中、中国の旅行会社が北朝鮮への観光をすべて中止した。香港の有力英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが16日、伝えた。

同紙は国有最大手の中国国際旅行社(CITS)などの多くの旅行会社が北朝鮮への観光を中止したと報じた。

中国で唯一北朝鮮便を運営している中国国際航空も17日から北京と北朝鮮の首都・平壌を結ぶ便の運航を停止する。

中国は北朝鮮の同盟国だが、米国の圧力や朝鮮半島での緊張の高まりもあり、北朝鮮の核実験やミサイル発射に反対している。今回の観光の中止は北朝鮮に圧力をかける意図があるとみられる。

中国は故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年(太陽節)に合わせ、15日に平壌で行われた大規模な軍事パレード(閲兵式)にも政府高官を派遣しなかった。


中国国際航空の北京・平壌線の一時的な運航休止もすでに伝えられ、FNNは「停止の直接の理由は明らかにされていないが、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する中国の圧力の可能性もある」と述べています。ただし、北朝鮮の高麗航空は運航を続けています。

中国国際航空が平壌線休止(FNN2017/4/15)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00355424.html

はたしてこの韓国メディアの報道は本当なのでしょうか。

地理的に北朝鮮に近く、朝鮮族も暮らし、これまで多くの旅行者を送ってきた中国東北三省の旅行関係者に以下の質問をぶつけたところ、次のような回答がありました。

「御社や同じ市内の旅行会社は、北朝鮮ツアーを中止していますか?」

◆丹東(遼寧省。中朝国境の町。3月下旬から平壌線のチャーター便を週2便で運航)

北の高麗航空、平壌-中国・丹東の定期便を運航(産経ニュース2017.3.29 )
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290022-n1.html

「朝鮮旅行中止という知らせは、丹東ではまだ受け取っていません。丹東の各旅行会社はいまも通常通り朝鮮旅行を手配してます。現在週2便(火・金)の平壌線については、定期便ではなく、試験的にチャーター便を飛ばしているだけなので、いつまで続くかはわかりません」

※ちなみに韓国聨合ニュースは「同チャーター便は5月いっぱいで終了する見通し」と報じているそう。

◆瀋陽(遼寧省。北朝鮮領事館があり、瀋陽・平壌線が運航中)

「確かに北京・平壌便は中止しましたが、政府からの命令ではないと聞きました。あくまで乗客が少ないことが理由とのことです。中国国際航空に問い合わせたところ、5月5日には運航を再開するらしいです。

なお、弊社では北朝鮮旅行をやってないのでよくわかりませんが、4月11日までは他の旅行会社はまだ募集しているようでした」

中国、閉鎖したエアチャイナの平壌運航を来月再開(中央日報日本語版 4/25)
http://japanese.joins.com/article/434/228434.html

◆ハルビン(黒龍江省)

「弊社は扱っていませんが、ハルピンの他の旅行会社ではいまでも北朝鮮旅行を募集をしているようです。特に中止せよという指示はありません。でも、多くのお客様は、いま北朝鮮に行く気にならないでしょう」

◆大連(遼寧省)

「現段階では中国人の北朝鮮ツアーは正常に実施されており、中国政府の北朝鮮渡航に関する発表、通知は何もありません。

ごく一部の旅行会社が北朝鮮旅行の募集を中止したことは事実ですが、記事にある中国国際旅行社が全面中止した事実はなくデマ情報です。

通常より緊張感が増していることは確かですが、言葉による威嚇行動は毎度のことであり、今年も複数回のミサイル発射実験を実行していますが、朝鮮情勢緊迫化を理由に旅行を中止する場合の当社の基準は以下のとおりです。

※朝鮮側から受入中止連絡が来た場合
※中国政府が北朝鮮旅行に関する渡航制限を発令した場合
※実際に軍事攻撃等の有事が起きた場合
※北朝鮮が内部崩壊する可能性が高い場合

現段階では該当するものはなく、通常通りに旅行申込みを受付けています」

韓国旅行を中止させた中国政府は、北朝鮮旅行は中止しないようです。

これらはあくまで2017年4月25日現在の情報です。
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by sanyo-kansatu | 2017-04-25 20:18 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 24日

朝鮮の「コスモス街道」と母への思慕

9月下旬、北朝鮮の咸興や開城を訪ねたのですが、印象に残ったのは、街道沿いに咲き乱れるコスモスでした。

激しく揺れる車の中からしか撮れないため、残念なピンボケ写真となってしまいましたが、これは元山から咸興に向かう道中のワンカットです。制服姿の女子学生が自転車に乗ってコスモスの咲く並木道を走っています。
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こっちはピンが多少合いましたが、このとおり。さしずめ「コスモス街道」とでも呼べばいいのでしょうか。
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これは平壌から元山に向かう沿道です。
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こちらは平壌から開城への沿道です。
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ちなみに、これは平壌空港から市内に向かう道路です。
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つまり、今回訪ねた平壌から元山経由で咸興へ、また開城への幹線道路沿いにはコスモスの花がほぼ途切れることなく咲いていたのです。これは明らかに自生ではなく、人為的に植えられたものでしょう。2年前の平壌から元山に向かう街道沿いにもコスモスが咲いていた記憶はありますが、いまよりまばらだった気がします。

いったいこれはどういうことだろう。ガイドに聞くと「金正恩第一書記が国民の目を楽しませるために、朝鮮全土の街道沿いにコスモスを咲かせるよう指導したものですが、金正日元帥の時代から少しずつ始まっていた」そうです。

この風景、確かに目に美しいとは思いましたが、最初ぼくはちょっと意地悪な見方をしていました。この写真のように、朝鮮の農地には主に稲とトウモロコシが栽培されています。その比率は地域にもよりますが、車に揺られて沿道を見た印象では、トウモロコシの多さが目につくのです。特に山間部に入ると圧倒的にトウモロコシ畑ばかりとなり、この国の農業生産についていろいろ考えてしまいます。8月に来たときには、稲もトウモロコシも緑に染まっているので、作付場所が鮮明にはわからなかったのですが、この時期トウモロコシの刈入れが始まっていて、はっきりわかるのです。
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食糧事情に問題があるとされるこの国で、コスモスなど植えている場合なのだろうか…。金正恩体制になってスキー場やローラースケート場など遊興施設の建設が各地で進んでいますが、それと同じ疑問です。

帰国してある人にこんな話を聞きました。金正恩第一書記の母親である高英姫はコスモスが好きだったそうです。一般に朝鮮では高英姫を指す花はクロフネツツジのようですが、初秋になると朝鮮全土に咲き乱れるコスモスは、第一書記の母への思慕(同じことは金正日元帥にも言えそう)を表しているのだそうです。

朝鮮の専門家でもないぼくがこんなことを言っても確たる根拠はないのですが、9月に朝鮮を訪ねたら、誰もがこの国の至る場所で「コスモス街道」を見かけるはずです。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-24 10:25 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 21日

北朝鮮ローカル鉄道ツアーの参加者からメールをいただきました

昨日のことです。ぼくのブログの読者という方から以下のようなメールが届きました。

「はじめまして。Nと申します。あなたがブログで紹介していたKoryo ToursのTRAIN TOURに参加しました」。
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Koryo ToursのTRAIN TOURというのは、ぼくが10月1日にアップした以下の記事のまさにそのツアーのことでした。

明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します
http://inbound.exblog.jp/24951297/

このツアーは、北京にある英国人経営のKoryo Toursが企画催行。10月2日から12月/13日(前者は空路で北京、後者は鉄路で丹東による出国)までの10日間をかけて北朝鮮をローカル鉄道でめぐるというものです。

TRAIN TOUR – ‘EASTERN ADVENTURE BY RAIL’
http://www.koryogroup.com/travel_Itinerary_2015_train_tour.php

9月下旬、ぼくは北京のKoryo Toursのオフィスを訪ね、同社のバイスプレジデントのサイモン氏にツアーの概要について話を聞いたばかりでしたが、まさか日本人の参加者がいたとは知らず、また今回そのご本人からご連絡いただくことになり、ちょっとびっくりしました。以下、Nさんの文面です。

「旅行の様子をYoutubeに何本かアップしておきました。たとえば、

North Korea Train Tour: From Pyongyang to Hamhung 北朝鮮鉄道の旅:平壌から咸興へ
https://youtu.be/ESGR8oSNhyY

詳しくはのちほど当方のブログで報告する予定です」。

辺境へ(Nさんのブログ)
http://chojiro22.blogspot.jp/  

さっそくNさんのメールに返信させていただき、このツアーについて話をうかがいました。以下、やりとりを整理します。

―このツアーにはどんな人たちが参加していたのですか。

「イギリス人女性の添乗員を含め、総勢15人。

国籍の内訳は次のとおりです。
アメリカ人 4人
イギリス人 6人
オーストラリア人 1人
カナダ人  1人
香港人   1人
ラトビア人 1人
日本人(私) 1人」

これが集合写真だそうです。
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―以前ぼくはブログの中でこのツアーのスケジュールをKoryo Tourのサイトの情報をもとに紹介しましたが、実際このとおりだったのでしょうか。

「ほぼそのとおりです。ただ、変更点も少なからずあります。

①平壌での宿泊は高麗ホテルではく、全泊羊角島ホテルでした。

②清津では予定されていた食品工場の見学はなし(私は昨年訪れました)。代わりにトロリーバスに試乗しました。
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③清津に着いた日の夕食は船員クラブではなく、宿泊先の清津観光旅館でした。したがってカラオケはなし。翌日の昼食を船員クラブでとりました。

④平壌での映画撮影所見学やトロリーバス試乗もなし。でも、路面電車にはかなり長時間乗れました。残念ながら地元民と一緒ではなく、チャーターしたものです。地下鉄も全路線を試乗しました。下車した駅は5つか6つでしょうか。
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⑤平壌でのマスダンスの参観は外国人不可ということでした。代わりに、結成されたばかりのチョンボン(青峰)楽団の公演を11日に見ることができました。オプションで100ユーロ。

⑥平壌での買い物は楽園百貨店ではなく、光復地区商業中心(ガイドはスーパーマーケットと説明していました)でした。ここでは外貨を現地ウォンに交換して(交換は最低5ユーロから)、現地の人に混じって買い物ができます」。

―ツアー料金はいくらでしたか? 直接Koryo Tuor にネットで申し込まれたのですか?

「ツアー代金は2890ユーロ+1人部屋代(相部屋なら不要)400ユーロ +ビザ代50ユーロ。私の場合はリピーター10%割引の289ユーロを差し引いた合計3051ユーロでした。Koryo Toursにはネットで申し込みました。代金は半額の1500ユーロを事前に銀行振り込みし、残額を事前説明会の際に現金で支払いました」。

―ツアーに参加されたご感想は?

「同行者にも恵まれ、いい旅ができました。唯一の不満は私にとってはじめての咸興での滞在が短く(午後4時ごろ到着して翌早朝に出発)、肥料工場の見学のみだったことです。添乗員によれば「咸興はまだまだ閉ざされている」とのことでした」。

Nさんから道中の写真をたくさん見せていただきました。特に列車の車窓から見える北朝鮮のローカルな世界(道行く人々の様子や暮らしが見えてきます)がとても魅力的でした。Nさんは自分の写真は著作権フリーなので、自由に使ってかまわないと鷹揚なことをおっしゃるのですが、やはり貴重な作品ですので、このツアーのメインテーマである乗り物関係の写真のみ一部使わせていただくことにしました。車窓の風景は、いずれNさんのブログにアップされることと思います。以下、鉄道ツアーの寝台車、食堂の様子などです。
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それにしても、北朝鮮では続々とユニークなツアーが実現しており、以前紹介した航空マニア向けツアー同様、欧米人グループに混じって日本人も参加しているようです。

北朝鮮の航空マニア向け旧型ソ連機搭乗ツアーの中身
http://inbound.exblog.jp/24952047/
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by sanyo-kansatu | 2015-10-21 16:24 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 04日

渋滞というのは大げさだが、平壌市内には車が増えている

前回、国際商品展覧会の報告の中でも少し触れましたが、平壌市内を走る車が増えています。

平壌には「消費者」と呼びうる人たちがいるらしい(第11回平壌秋季国際商品展覧会にて)
http://inbound.exblog.jp/24960989/

これはちょっとした驚きでした。2013年夏にこのまちを訪れたとき、高層ビルの並ぶ整然とした街並みに比べ車の数があまりに少ないと感じましたが、今回はそこそこ通りに車が走っていて、一部の交差点で長い信号待ちの列ができていたからです。

基本、ぼくらはマイクロバスでの移動しかないので、車窓から道路状況をうかがうしかないのですが、市内の信号はかなり機能していて、車列のできる様子がうかがえます。

これは普通門近くの道路です。
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これなど渋滞に見えなくもありません。
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きちんと頭を揃えて信号待ちしているところは、中国よりずっと交通マナーがいいといえるかもしれません。
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これは勝利通りの少年宮の近くです。このあたりもわりと混んでいます。
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タクシーの数も相当増えています。共同通信が2013年頃、以下の動画ニュースを配信していました。どうやら新体制の生まれたこの頃が転機となっているようです。

市民の足として普及始まる 平壌のタクシー(共同通信)
https://www.youtube.com/watch?v=i5caVOhorcY

外国人観光客はタクシーに乗る自由はほとんどないのに、市内にはそこらじゅうで中国と同じグリーンとイエローに塗り分けられたデザインのタクシーが走っているのです。
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平壌市内では現在、中国資本が入った2社と国営タクシーなどが数社運行しているそうです。高麗航空が運営する「高麗タクシー」や「KKGタクシー」などが知られています。

見えにくいですが、このタクシーの車列の前から2番目のブルーの車は「高麗タクシー」です。
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これがKKGタクシーです。
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タクシーから原油採掘事業まで…北朝鮮KKGは金正恩の資金窓口(ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015年06月26日)
http://japanese.joins.com/article/372/202372.html

現地ガイドの女性によると、最近仕事でよくタクシーを利用するようになったといいます。(彼女が言うには)最低運賃は2ユーロで、市内の大半の場所なら5ユーロ以内で行けるそうです。

タクシーやトラック、バスなどの営業車以外の一般車も増えています。

以下の写真は、平壌国際商品展覧会で展示されていた朝鮮国産車ですが、ガイドの話では、「国産ではあるけれど、大半の部品は中国から取り寄せ、朝鮮で組み立てている」そうです。確かに、中国で走っている車とほとんど同じに見えてしまいます。
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これが朝鮮メーカーのロゴです。ここだけ貼り換えてるみたいといったら、怒られちゃうでしょうか。
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早く外国人も普通にタクシーを乗り回せるようにしてほしいものです。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-04 15:39 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 04日

平壌には「消費者」と呼びうる人たちがいるらしい(第11回平壌秋季国際商品展覧会にて)

2年ぶりに平壌に来て、気がついたことがふたつあります。

いずれも表面的な見聞にすぎませんが、ひとつは市内を走る車が増え、一部の交差点で長い信号待ちの車列ができていること。もうひとつは、どうやら平壌に「消費者」と呼びうる人たちがいるらしいことです。

これまで咸鏡北道や羅先特別市などの地方都市ばかり訪ねていたのと、以前に平壌に来たときも、この国特有の「見せたいものだけ見せ、見せたくないものは見せない」管理された観光で、市民生活に触れるチャンスなどなかったせいか、今回あらためて平壌は北朝鮮国内ではきわめて特殊な場所だと感じました。

それを実感したのが、9月21日~24日に三大革命展示館で開かれた第11回平壌秋季国際商品展覧会(The 11th Pyongyang Autumn International Trade Fair)でした。

この展覧会は、朝鮮貿易省所属の朝鮮貿易国際展覧社が主催する商品展示即売会で、春と秋の年2回開催されます。最初の開催は1998年春で、2005年から春秋年2回の開催となりました。出展しているのは、地元朝鮮企業や中国をはじめイタリア、ポーランド、タイ、マレーシア、シンガポール、台湾などの海外企業です。ジャンルは幅広く、工作機械や設備、自動車、電子・電気製品、アパレル関連やバッグ、靴、調理器具などの軽工業日用品、食品、医薬品、健康食品などさまざまです。

詳細については、これまで開催された展覧会の各種メディアの報告や中国の旅行会社による視察ツアーの告知などがネットでも見られるので、参考になると思います。

北朝鮮でカップルに人気の「意外な商品」
なぜ平壌で「消費ブーム」が起きているのか(東洋経済オンライン2015年6月2日)
http://toyokeizai.net/articles/-/71575
北朝鮮に消費ブームがやって来た
副業で外貨稼ぎ、乗馬から自動車購入まで(東洋経済オンライン2014年11月5日)
http://toyokeizai.net/articles/-/51829
春の平壌国際貿易商品展示会観覧ツアー(大連富麗華国際旅行社)
http://www.dllocal.com/travel/item157.html

何より面白かったのは、平壌市民が大挙して買い物のために訪れていたことです。この展覧会は商品即売会場でもあるからです。

以下、会場と平壌市民の様子を見ていきましょう。

この巨大な地球儀が三大革命展示館のランドマークですが、展示即売会場はその奥にあります。
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これが展示即売会場です。
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中に入ると、それはものすごい人ごみです。
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2階に上がって、展示ブースを眺めると会場全体はこんな感じです。
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各種ブースに群がる女性の姿が目につきます。
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そこで、会場内の女性客を中心に見ていきましょう。彼女たちはアパレル関連やバッグ、キッチン、日用品などのブースを中心に押しかけています。

派手な柄物や色鮮やかなプリントのブラウス、ワンピースなどを身に付け、手にはバッグを抱える女性が多いです。これらはおそらく中国製でしょう。ここでの熱気は、市民が食べるためだけでなく、おしゃれや生活を快適で豊かにするための消費に目覚めたという意味で、日本の昭和30年代に近い感じでしょうか。
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彼女たちのファッションセンスは、いま日本を訪れている中国内陸出身の観光客のおばさんに近い気がします。
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炊飯器を手にしたお母さんに連れられた娘はこぎれいな白いシャツを着て、頭に飾りを付け、黒い靴を履いています。
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なかにはこんなホットパンツ姿の女性もいます。
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館内で床に座って“戦利品”を広げ、仲間と物色しているおばちゃんたちもいます。訪日中国人観光客がドンキホーテの前でやってるのと同じ構図に見えます。
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こうしてみると、どんな企業が出展していたのか気になりますよね。出展企業のリストは入場料40元を支払った際、手渡されたので、今度時間があったら分析してみようと思います。

会場の外も見てみましょう。

皆さん、いろんな“戦利品”を手にしています。これが他の国であれば、おばさんたちに「何買ったんですか?」とガイドに通訳させて聞くところですが、そんな当初からの予定のない市民との接触は許されるものではないのが残念です。彼らは我々の行動を逐一上部に報告しなければならないからです。
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ベビーカーを押して買い物に来たお母さんなど、子連れもけっこういます。
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これは家庭用マッサージ器でしょうか。両手に荷物をぶらさげた女性の姿は、どこか“爆買い”中国人観光客の姿を連想させます。とはいえ、実際には大半の市民はそれほどの懐具合であるはずはなく、ささやかな買い物を楽しんでいるように見えました。
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現地ガイドの女性の話では、「この展覧会で売られる商品にはニセモノが少ない」と平壌では言われていて、それが人気の理由となっているそうです。彼女も春の展覧会でバッグを買ったとか。つまりは、市場経済化が進む北朝鮮国内でも「ニセモノ」が氾濫している実態があるようです。

会場の周辺は、車でいっぱいです。
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とはいえ、多くの市民はさすがに自家用車で来るというわけにはいかないようで、タクシーやバスを貸し切って来場している人たちもいました。
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これだけの光景を見せられたら、平壌に「消費者」と呼びうる人たちがいることを認めざるを得ません。いったい彼らはどんな人たちなのでしょうか。このような市民の姿は、平壌以外の地方では(一部の特権階層を除き)まず見かけることはないからです。

改革開放に舵を切った1980年代の中国が、最初広東省から経済自由化と外資の導入を進めたことで、他の地方とはまったく異なる都市空間をいち早く現出させたのと似て(その後、上海、北京などの沿海都市、さらには内陸都市も時間差を経て変容していきました)、この国ではまず平壌の都市空間とそこで暮らす人々の生活を変えようとしています。首都を真っ先に変えようという発想は中国にもなかったことを思うと、見かけに比べ北朝鮮は中国より市場経済の誘惑やそれがもたらすであろう影響に対して用心深くないといえるのかもしれません。

いずれにせよ、いまの平壌で起きていることは、北朝鮮のような国にとってだけでなく、アセアンの経済後進国であるラオスやカンボジア、そしてアフリカや南米などの国々と同様、結果的に中国経済の発展が後押ししているといえそうです。

結局、これまで先進国はこれらの国々を相手に援助はできても、同じ土俵で対等に経済関係を取り結び、市場とすることは難しかった。利益が釣り合わないからです。しかし、中国の場合、地方の中小企業の存在があり、彼らは北朝鮮の地元企業と対等とはいえないにせよ、かなり釣り合う形で合弁や投資が行える関係にあるように見えます(本当のところはよくわかりません。以前、丹東で「朝鮮でビジネスして利益を上げるのは簡単ではない」と語る中国人に会ったことがあるからです。彼は売上金の代わりに膨大な数の朝鮮絵画を受け取るほかなく、地元で北朝鮮美術専門の画廊を開いていました)。

実際、出展している中国企業は、東北三省、特に遼寧省や吉林省のローカル企業が多いようです。中国の国有企業や大手がこの国で中小企業と同じことをするのは無理でしょう。中朝の特殊な政治関係もありますし、そもそも経済関係では釣り合わないからです。中国からみれば、北朝鮮一国でもひとつの省より小さな経済体でしかないのです。人口300万人という平壌程度の都市は中国には地方にいくらでもあります。

それでも、これだけの日用品を求める「消費者」がいるわけです。その規模をあまり大きく見積もるのはどうかと思いますが、今後もこうして北朝鮮国内に中国商品があふれることになるのでしょう。地方に行ってもそうですが、この国の人たちの身なりが以前に比べ大きく変わったのは、安価な中国衣料が流通したからです。特に都市部に住む子供たちの身に着けているものは、中国の子供たちとそんなに変わらないスポーツシャツやパンツなど、一見貧困など感じさせません(ただし、足元を見ると、中国の子供はたいていスポーツシューズを履いていますが、こちらの子供はまだ布靴が多いなど、違いがないわけではありませんけれど)。
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こうしてみると、中国の影響力が、これまで援助対象としかみなされていなかった国々の経済を変えていくことに貢献しているという事実は否定できないように思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-04 14:43 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 03日

2回目の高麗航空  CAの制服が変わり、以前よりあか抜けてきた!?

2013年夏、初めて乗った高麗航空のささやかな搭乗記を以前紹介しましたが、この夏、2年ぶりに乗ることになりました。

高麗航空の乗り心地はいかに?
http://inbound.exblog.jp/21481746
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航路は北京・平壌便の往復です。機材は、前回と同じTupolev Tu-204-100。機内に乗り込むと、おやっ。CAさんの制服が以前の真っ赤な目を引くものから、シックな紺色のものに変わっていました。
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チェックインカウンターにあれほど多くの欧米客がいましたが、先に飛んだぼくのフライトは中国客も多く、どうやらこの日、平壌便は2便あったようです。
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せっかくですから、CAさんの新しい制服をばっちり収めて帰ろうと思っていたのですが、着陸後、このちょっと勝気な感じの彼女にしっかり削除を命じられてしまいました。例の旧型ソ連機ツアーの皆さんは、きっと彼女らと記念撮影していたでしょうに…。つれないですね。
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仕方がないので、9月の北朝鮮のPR誌の表紙の写真で勘弁してください。
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胸元も広く開いたちょっと大人のイメージです。このPR誌には、新空港ターミナルの記事があり、彼女らの姿も紹介されていました。

さて、これが機内食です。基本、前回と同じ薄いパテの入ったハンバーガー。ビールも入れてくれました。
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実はこのハンバーガーについては、今年8月刊行された『北朝鮮の楽しい歩き方』(鄭銀淑著 双葉新書) という旅行記の中で、同行した日本人客の何人かが帰国後、食中毒になった話(正確にいうと、帰国後1週間あまり腹具合が悪くなったそう)が出てきます。この本は今年の春に訪朝した話を書いたもので、その後、機内食はキムパプに変わったとありましたが、再びハンバーガーに戻っていました。確かに微妙な味で、中国客などは手もつけようとしないそうですが、ぼくと同行者たちの間でひとまずお腹の調子が悪くなったという自覚症状はなかったです。きっと同書に出てくる方たちが食中毒になったのは、旅疲れの出た帰国便で供されたからではないでしょうか。…これでフォローになるかどうかわかりませんけれど。

機内のもうひとつの変化は、頭上のテレビで英語版の安全のための告知や平壌の楽団の演奏会、また2012年に平壌郊外にできた民俗公園というテーマパークのビデオを延々見せられることでしょうか。このテーマパークは、いわば朝鮮半島版の「東武ワールドスクエアー」、文化遺跡のミニチュアパークです。韓国側にあるものもすべてミニチュア化されています。

平壌サーカス公演のビデオも流されていました。アクロバティックな空中ブランコは手に汗握る大興奮もので、観客を飽かせることのないレベルの高いものですが、公演会場では撮影NGで(フラッシュは演技の邪魔になるからでしょう)、チマチョゴリを着た係員のおばさんが、禁を破る中国客に向かってすごい剣幕で問い詰めていたのが印象的でした。
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これらのビデオは海外向けの洗練された内容構成となっていて、もしかしたら海外に発注したものではないかと思ったほどです。

いずれにせよ、2年前に比べて高麗航空はいくつかの点であか抜けた印象があります。

これが平壌順安国際空港のターミナルビルです。これまでのイメージはかなり一新されたことは確かです。
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一部建設中の部分が残っていましたが、おそらく年内には完成するのでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-03 11:17 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 01日

北朝鮮の航空マニア向け旧型ソ連機搭乗ツアーの中身

「北朝鮮観光ファンミーティング」(仮称)なるイベントの意見交換会でマニアたちが提起した「こんな観光してみたい」、その最後のリクエストは、j 「旧型ソ連機に乗りたい」 でした。

北朝鮮マニアの熱いリクエスト「こんな観光してみたい」、その実現可能性は?
http://inbound.exblog.jp/24951269/

これも実現可能です。何を隠そう、今回ぼくは北京空港の高麗航空チェックインカウンターで、旧型ソ連機搭乗ツアーの参加者たちと出会っていたからです。

実は、そのときは彼らがその種のツアーの参加者だとは知りませんでした。とにかくやたらと欧米客が多いので、ちょっとビックリしました。欧米客もこんなに大勢北朝鮮に行く時代になっていたのです。
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入国後、現地ガイドから「古いソ連製の飛行機に乗るためのツアーの人たちがいま平壌に来ています」といわれて、初めてそれを知ったのでした。

帰国してすぐにネットで調べると、見つかりました。このツアーは、英国にあるJuche Travel Servicesという旅行会社が企画催行しているようです。同社は2011年にロンドンで開業したそうです。

Juche Travel Services
http://www.juchetravelservices.com/

北京で見かけた彼らが、その後どんなツアーを楽しんだかについては、同社のサイトに詳細に説明されていました。
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Air Koryo 60th Anniversary Celebratory Aviation Tour, 19th – 26th September 2015
http://www.juchetravelservices.com/the-tours/195-2/english-aviation-tour/

サイトによると、彼らは以下のようなフライト体験をしたそうです。

①Beijing北京 – Pyongyang平壌: Tupolev Tu-204-100
②Pyongyang 平壌– Samjiyon三池淵 (return, 2 legs): Ilyushin IL-62 (旧ソビエト連邦のイリューシン設計局が製造した4発エンジン機)
③Pyongyang平壌 – Sondok宣徳(return, 1 leg each): Tupolev Tu-134(ツポレフ設計局が開発した短中距離用のターボファン・ジェット双発旅客機) and Antonov An-24(ソ連(現ウクライナ)のアントノフ設計局(現ANTK アントーノウ)の製作した44-52座席のターボプロップ旅客機)
④Pyongyang平壌 – Tongchon通川(return, 2 legs): Ilyushin IL-18(1957年にソ連 のイリューシン設計局から完成発表された中・長距離向けターボプロップ旅客機)
⑤Pyongyang平壌 – Beijing北京: Tupolev Tu-204-100 OR….
Pyongyang平壌 – Shenyang瀋陽 (optional): Tupolev Tu-204-300

オプションとして、追加料金で以下のフライトも楽しめたようです。

⑥Pyongyang平壌 – Sondok宣徳 (return, 2 legs): Tupolev Tu-154 EUR 250 / person
⑦Pyongyang平壌 30 mins circular pleasure flight: Ilyushin IL-76 EUR 250 / person
⑧Pyongyang平壌 30 mins circular pleasure flight: Ilyushin IL-62 EUR 250 / person
⑨Pyongyang平壌 30 mins circular pleasure flight: Antonov An-148 EUR 100 / person
⑩Pyongyang平壌 – Hyangsan香山(1 leg): Mil Mi-17 EUR 150 / person

確かに、1960~70年代にソ連でつくられた航空機にこれだけまとめて乗ることは、ここでしかできないのかもしれません。正直ちゃんと飛んでくれるのか、ちょっと怖い気もしますが、これもマニアならではの情熱があってこそ。このツアーは高麗航空創立60周年を記念した特別企画らしく、スケジュールの中には、高麗航空の乗務員たちと一緒に撮影できたり、記念式典のディナーに招待され、乗務員たちへのQ&Aセッションなるイベントなども盛り込まれています。

このツアーには、日本人も参加していたようです。ネットで調べると、以下のエントリーが見つかったからです。

高麗航空60周年記念 北朝鮮アビエーションツアー
http://flyteam.jp/airline/air-koryo/review/24043
http://flyteam.jp/airline/air-koryo/review/24078

さらに調べると、この種のツアーは2012年からやっているそうで、昨年参加したシンガポール人の記事も見つかりました

年代ものの飛行機で飛ぶ、北朝鮮、高麗航空ツアーの全貌
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52176854.html

いまの北朝鮮ではこんなユニークなツアーが実現しているのです。こうしたことができるのも、近年欧米諸国の渡航者数が増えているからです。この種のマニアなツアーは、数が集まらないと実現しません。しかし、いまや欧米の旅行マーケットではそれをかき集めることが可能となっているのです。

その点、かつてに比べ渡航者数が激減してしまった日本人の場合、こうした特別なリクエストに応じてもらうのはなかなか難しいようです。朝鮮側も市場規模の小さい日本に対して積極的になれないからです。北朝鮮ツアーを専門に扱うKJナビツアーの権社長も「以前に比べ特殊なツアーはやりにくくなっている」ともらしていました。

さて、以下は、平壌順安国際空港に駐機していたビンテージ機材のスナップです。はるかかなたでぼくには識別できませんが、プロペラ機であることはわかります。皆さん、こういうのに乗って楽しんでいたのですね。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-01 17:12 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 01日

明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します

前回、「北朝鮮観光ファンミーティング」(仮称)なるイベントの意見交換会でマニアたちからリクエストされた「こんな観光してみたい」の実現可能性について検討しましたが、最後のふたつは宿題となっていました。

北朝鮮マニアの熱いリクエスト「こんな観光してみたい」、その実現可能性は?
http://inbound.exblog.jp/24951269/
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※この写真はあくまでイメージです。昨年7月、咸鏡北道の南陽から七宝山のふもとの明月までの中国人観光客を乗せた鉄道旅行で使用された車両を撮影したものです。

そのひとつがこれです。そして、これは実現可能です。

i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」 ◎

これは北京にある英国人経営のkoryo Toursで実際に企画催行されています。
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KORYO TOURS
http://www.koryogroup.com/

実は、ちょうど明日の10月2日から12月/13日(前者は空路で北京、後者は鉄路で丹東による出国)までの10日間、北京発のローカル鉄道ツアーが始まります。料金は2890ユーロだそうです。

TRAIN TOUR – ‘EASTERN ADVENTURE BY RAIL’
http://www.koryogroup.com/travel_Itinerary_2015_train_tour.php

同社のサイトによると、前日(10/1)に北京の三里屯にあるkoryo Toursオフィスに集合。今回のツアーのブリーフィングをします。以下、スケジュールの詳細です。

10月2日  午前、北京の高麗航空オフィスに集合し、バスで北京空港に向かいます。13時の便で平壌へ。その日の宿泊先は、高麗ホテルです。

3日  午前は革命博物館を訪ねた後、いよいよローカル鉄道で妙香山に向かいます。その日は現地泊。

4日  妙香山観光をし、昼食後、列車で平壌に戻ります。

5日  ここからが本番です。平壌から元山経由で咸興に向かいます。午後遅めに咸興に到着後、市内にある化学肥料工場を見学します。この日の宿泊先は、麻田GUESTHOUSEとあります。

6日  さらに咸鏡北道の清津へ向かいます。これがこのツアーのハイライトでもあり、約12時間の列車旅です。朝遅めに出た列車は、七宝山の山並みやローカルな朝鮮の農漁村を車窓の外に眺めながら、夜に清津に到着します。夕食は船員倶楽部で、宿泊先は清津駅に近い清津観光ホテルです。

7日  午前に清津市内の革命博物館や電子図書館、幼稚園の歌謡ショー、食品工場などを訪ねます。そして、その日は夜行列車で元山に戻ります。これは、朝鮮では外国人初の夜行列車の旅になるそうです。
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8日  午前10時に元山到着。市内のホテルにチェックインし、午後から元山港や海岸線を訪ねます。

9日  朝から平壌行きの列車に乗ります。午後には平壌に到着し、朝鮮芸術映画撮影所を参観します。宿泊先は高麗ホテルです。

10日  午前は、万寿台や鉄道博物館を訪ねた後、平壌駅から凱旋門までトロリーバスの乗車体験があります。実は、この日は朝鮮の建国記念日にあたるため、午後になると、市内の各公園で「Mass Dance」(マスゲームではありません)を観ることができるようです。
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11日  この日は最後の市内観光ということで、午前中は地下鉄乗車体験をし、午後は路面電車に乗ります。路面電車に乗るのは、万景台だそうです。その後、地下鉄博物館や三大革命展示館を訪ね、最後に楽園百貨店で買い物です。
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12日 空路で帰国する人は、午前10時のフライトで北京に戻ります。陸路の帰国を選んだ人は、午前10時40分の平壌発新義州行きの列車に乗ります。乗車時間は約5時間。新義州に着くと、出国手続きをし、鴨緑江の鉄橋を渡り、丹東到着。18時30分発の夜行列車に乗ると、翌朝北京です。

盛りだくさんの内容で、うらやましいですね。実は、今回ぼくは北京のKORYO TOURのオフィスを訪ね、バイスプレジデントのサイモン氏に会ったので、このツアーが誕生した背景などについて聞きました。その話はまだ別の機会に。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-01 11:48 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 01日

北朝鮮マニアの熱いリクエスト「こんな観光してみたい」、その実現可能性は?

9月上旬、「北朝鮮観光ファンミーティング」(仮称)なるイベントが都内某所で開催されました。主催しているのは、2003年以降、訪朝8回を重ねるというT氏です。

実は、ぼくも9月中旬に訪朝を計画していたものですから、最新の話が聞けるものと思って参加することにしました。

会場には、約20名のいわゆる北朝鮮マニアの皆さんが集結していました。ミーティングの内容は、今年4月に訪朝したT氏の旅報告を中心に、現在北朝鮮ツアーを催行している国内外の旅行会社の紹介や、平壌便のフライトスケジュール情報(現在、北京、上海、瀋陽、延吉、ウラジオストクから運航)、参加者による「こんな朝鮮観光してみたい!」という意見交換会がありました。

この種のイベントに参加するのは初めてだったので、マニアの皆さんの話を聞くのは面白かったです。いまや年間100余名にまで落ち込んだ日本人訪朝観光客の実情を思うとき、こうした皆さんの存在は貴重です。

以下、会場から拾ったリクエストをいくつか書き出してみます。一見他愛なく思えるものからかなり専門的な内容までいろいろあります。マニアの皆さんは、純な方たちが多いとお見受けしました。

a 「市民が普段利用している市場で買い物してみたい」
b 「平壌のプールで市民と一緒に泳いでみたい」
c 「市民と一緒に公園や海でバーベキューしたい」
d 「路面電車に乗ってみたい」
e 「モランボン楽団の演奏を聴いてみたい」
f 「平壌で朝鮮語の短期語学研修を受けたい」
g 「市民の家にホームステイしてみたい」
h 「新義州にあるという日本統治時代の建築、史跡を見たい」
i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」
j 「旧型ソ連機に乗りたい」

さて、このうちどれだけ実現可能なのでしょうか。会場には、今年開業したり、旅行事業を再開した北朝鮮専門旅行社2社の社長がいて、一部回答してくれました。また一部はぼく自身がこれまで調べた結果を報告します。実現可能は「◎」、一応可能だが、事前に相談が必要なのは「○」、基本的に難しいが、特例的に可能性がある場合は「△」、不可能は「×」で表示しますね。

KJナビツアー(旧モランボンツーリスト)
http://www.mrt.co.jp/
JS TOURS
http://js-tours.jp/

a 「市民が普段利用している市場で買い物してみたい」 △

平壌ではまだ難しそうです。外国人向けのレストラン兼お土産店には案内されますが、一般市民の世界を覗くのはハードルが高いようです。

個人的には、昨年羅先の市場に案内されたことがあります。そこには大量の中国商品があふれていましたが、市民の買い物客の姿は少ないようでした。撮影はNGでした。市場を日本人に見せてもいいという判断は、羅先が海外からの投資を求めている貿易特区だからではないかと思います。ガイドは「羅津市場の参観は、日本人だけに特別に許可された」などと、ずいぶんもったいぶった言い方をしていましたから。

b 「平壌のプールで市民と一緒に泳いでみたい」 ○

これは可能だそうです。ただし、事前予約が必要でしょう。

c 「市民と一緒に公園や海でバーベキューしたい」 ○

これも可能。平壌の市民は休日になると、公園でバーベキューをよくするそうです。

個人的には、2年前の夏、元山の海水浴場でバーベキューに興じる市民の姿を見たことがあります。すごく楽しそうでした。もちろん、食材の調達などもあるので、事前に旅行会社への相談が必要でしょう。

元山松涛園海水浴場とビーチパラソル、踊る朝鮮娘たち
http://inbound.exblog.jp/22565164/

d 「路面電車に乗ってみたい」 ○

これも可能。ただし、市民と一緒に乗るのはNGで、路面電車をチャーターすることになるそうです。事前に予約が必要ですが、1台チャーターするとコストがかかるので、なるべく人数を集めたほうがいいでしょう。
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e 「モランボン楽団の演奏を聴いてみたい」 △

2012年7月、衝撃的な(!?)なデビューを果たした北朝鮮の「ガールズグループ」こと、モランボン楽団の演奏を外国客が聴くことはできるのか。聨合ニュースによると、以下のような公演内容だったようです。

北朝鮮の「ガールズグループ」異色公演1回きり (聨合ニュース2012/12/30)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2012/12/30/0300000000AJP20121230000200882.HTML

会場では、旅行会社2社の関係者からは特に実現可能かどうかについての発言はありませんでした。簡単ではなさそうです。

f 「平壌で朝鮮語の短期語学研修を受けたい」 ○

これは希望者があれば可能性はあるそうです。

g 「市民の家にホームステイしてみたい」 △

朝鮮国内で外国人がホームステイできるのは、現在のところ、わずか一箇所のようです。それは昨年ぼくが訪ねた七宝山の海岸線にある海七宝民泊宿所です。昨年の段階では日本人とアメリカ人はNGでしたが、今年はどうか。確認が必要です。

朝鮮でホームステイ その奇妙な世界
http://inbound.exblog.jp/24779269/

KJナビツアーの権社長によると、以前同社で平壌市内の一般家庭に約30名の日本人がホームステイするツアーを企画催行したことがあるそうです。とても面白い試みで、参加者からは好評だったそうですが、その後国からの指導でNGになったそうです。

h 「新義州にあるという日本統治時代の建築、史跡を見たい」 △

今年に入って、中国遼寧省丹東市から新義州の日帰り観光が日本人にも解禁されたそうです。

大連金橋国際旅行社では、以下のツアーを今年9月から催行しています。同社には宮崎さんという日本人社員が在籍していて、彼が日本マーケットを担当しているので、やりとりも安心です。以下、同社のサイトより抜粋。

※2015年9月から丹東発着の新義州日帰り観光手配を始めました。(朝鮮観光はGB-TRAVELが改革を起こす!史上初の日本人対象のツアーです!)

ZXXW8 丹東発着新義州1日観光
最小催行人員6名
実施可能日=火水木金(丹東前泊必要)、「土日月及び中国の祝日」は実施できません。
旅行代金お一人様=45000円(丹東前泊、ビザ、添乗員付)一人部屋追加代3000円加算
訪問予定地=青年広場、革命事跡館、歴史博物館、教育機関、昼食

大連金橋国際旅行社
http://www.gbt-dlcjp.com
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このツアーの詳細について同社の宮崎さんに聞いたところ、以下の回答が届きました。「鉄道以外で鴨緑江大橋を渡り、新義州に入国した日本人は現時点ではまだいないため、中国出国時にトラブルの可能性がありますので、当分は宮崎が添乗として丹東前泊から同行します。国境都市の性質上、訪問先のリクエストはできません。また鴨緑江大橋口岸は、土日祝はCIQがストップし、橋を渡ることができないので、日程に制限があることをご了承ください」。

どうやら「日本統治時代の建築、史跡を見たい」というリクエストには対応してもらえそうもありませんね。たまたまバスでそばを通り過ぎることはあるかもしれませんが、事前に位置を確認しておく必要があり、かなり難度の高い話となりそうです。残念です。 

さて、ここまではわりと簡単に答えることができたのですが、残りのふたつは、ちょっと長めの説明が必要です。しかし、実現は可能で、すでに英国系の旅行会社2社で企画催行されています。

i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」 ◎
j 「旧型ソ連機に乗りたい」 ◎

このふたつのツアーについては、後日紹介しましょう。

明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します
http://inbound.exblog.jp/24951297/

北朝鮮の航空マニア向け旧型ソ連機搭乗ツアーの中身
http://inbound.exblog.jp/24952047/

ちなみに、これまで紹介した以外の朝鮮ツアーを扱う国内の旅行会社は以下のとおりです。

中外旅行社
http://www.chugai-trv.co.jp/
スリーオーセブンインターナショナル
http://www.307.co.jp
シルクロードトラベル
http://www.silkroad-travel.com/
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by sanyo-kansatu | 2015-10-01 11:37 | 朝鮮観光のしおり | Comments(2)