ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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カテゴリ:日本に一番近いヨーロッパの話( 67 )


2017年 09月 14日

サハリンの自由市場(バザール)でコリア系や中央アジア系の人たちに会う

ユジノサハリンスクの自由市場(バザール)に行きました。
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駅からレーニン通りを左に向かって10数分ほど歩いた先の左手の路地に入った場所にあります。
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メインのプレハブの建物の中は、間仕切りされていて、日常雑貨や衣料、肉、魚、野菜、香辛料、各種食材を扱っています。面白いのは、売るものによって民族が異なっていることです。
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この肉屋はコリア系の男性が経営しています。とても人懐っこくて気さくなおじさんで、ソウルの市場にでもいるみたいです。
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衣料や女性モノのコーナーも韓国系の人たちが大半でした。
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瓶詰めや調味料、お菓子などを売っているこの店もそう。
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キャンディーやチョコは量り売りです。一部のチョコはサハリン製と思われます。
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サハリンではいまも日本時代の製糖工場でチョコレートをつくっています
http://inbound.exblog.jp/26967895/

プレハブの外にもいろんな売り場があります。いわば場外市場で、果物を売るのは、中央アジア系の人たちです。
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中央アジア3人組。こういう光景は中国でもよく見られますが、その場合は新疆ウイグル地区の少数民族。ここではもっと西の中央アジアの人たちです。彼らは戦後、労働者としてずいぶんこちらに送り込まれてきました。自ら移住してきた人もいるでしょう。
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ナッツやナツメ、ドライフルーツも彼らの担当です。
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3人組のリーダーらしきおじさんを記念撮影。はにかむ表情が人のよさを感じさせます。
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場外市場で中央アジア系の売り手にコリア糸とロシア系のおばさんというふたりの客のスリーショット。これはサハリンらしい光景です。
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赤カブを売っているコリア系のおばさんは、「一口食え」と水洗いした赤カブを手渡してくれました。少し苦味が利いておいしいです。
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魚の売り場もコリア系のおばさんでした。
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これは北海道でも捕れるキュウリウオの燻製です。サハリンの酒好きの手軽なつまみで、ビールによく合います。
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こっちの人は魚を燻製にして食べるのが一般的のようです。カニやイクラの瓶詰めもありました。
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サハリンでは、少数民族ゆえに貧しい、虐げられているというような、かつてのネガティブなイメージはなく、レストランや食材加工、市場などの食に関わるビジネスは韓国系が広く握っていると聞きます(一部の食材は中央アジア系の人たちであることは、いま見てきたとおりです)。

彼らは気さくで日本人にもあたりが柔らかいです。写真もけっこう自由に撮らせてくれますが、中には恥ずかしがって逃げてしまうおばさんもいました。

これは思うに、サハリンには華人がほとんどいないので、コリア系の人たちが東南アジアにおける華人の役割を担っている印象です。戦後直後のスターリンの時代には相当辛酸をなめたことでしょうが、ソ連が崩壊し、自由経済に変わっていく中で、資源ビジネスなどはロシア系が牛耳るとしても、それ以外の生活に関わる領域は、辛抱強くまじめに働く韓国系の人たちが商うことになっていったのでしょう。

ロシアメディアによると、「4万人強からなるの朝鮮人コミュニティのほとんどのメンバーは、ロシアの市民権を持ち、島の文化的生活および社会に完全に融合している」といいます。それはパッと見た印象にすぎませんが、本当だと思います。

この記事の中には意外なエピソードが紹介されています。ある「朝鮮系住民(女性)」は「自分を見つける」ためにモスクワとソウルに暮らしたものの、「韓国ではあまりにもロシア人的、モスクワではあまりにも韓国人的(とみなされた)」ため、サハリンに戻ったといいます。彼女にとって多民族的な社会であるサハリンがいちばん暮らしやすいというのです。

サハリンの朝鮮系住民たち(RUSSIA BEYOND2015.5.27)
https://jp.rbth.com/arts/2015/05/27/52985

今回、うまく探せませんでしたが、タラバガニなどを扱う市場もあります。サハリンの市場には、日本にはない食材も多く、必ず訪ねてみたい場所です。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-14 09:11 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 13日

廃墟の中で出会った少年たち~旧真岡王子製紙工場を歩く

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ホルムスクにある旧真岡王子製紙工場の廃墟に潜入し、撮影をしていると、ふたりのロシア人の少年がぼくらの前に現れました。どうやらふたりは、怪しげな外国人が廃墟の中にいる様子を見て、何事だろうと近づいてきのでした。

というのも、あとで聞いた話では、彼らにとってここは小さな頃から慣れ親しんだ遊び場だったからです。

旧真岡王子製紙工場は大正8年(1919年)に樺太工業が操業を開始し、昭和8年(33年)に同社を吸収合併した王子製紙に受け継がれたそうです。戦後もしばらく操業していましたが、1990年代半ばに停止しています。
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製紙工場だけに、構内には広い通路や水路が張りめぐらされています。そのため、地面が露出している部分にはフキなどの植物が少しずつ侵食しています。
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工場本体の格子状の壁面はほぼ破れるように穴が開いています。トライポフォビア(集合体恐怖症)の傾向のある人は、この光景に嫌悪感を抱くかもしれません。実は、ぼくはその傾向があり、この光景を直視するのに抵抗があります。
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6階建ての工場の中は吹き抜けで、巨大な丸い穴が空いています。製紙工程として必要な、木材チップを高温・高圧で煮て、繊維分を取り出すための蒸解釜が置かれていたのでしょうか。
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建物の中に蒸解釜がいくつか並んでいたことがわかります。すでに操業を停止して20年以上たっていますが、構内は朽ち果てるままに残されているのです。
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工場の隣に立つ煙突も独特の存在感を放っています。建物の上部は草が生え、自分たちがどこにいるのかわからなくなります。
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海に向かって工場を正面から見たカットです。手前に鉄道の線路があり、ネヴェリスク方面につながっています。
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再び少年たちのスナップです。ふたりは慣れ親しんだ構内をあちこち案内してくれました。中学生と小学生というふたりは簡単な英語を話しました。「きみたちのお父さんやお母さんはここで遊ぶのは危ないからと、ここに来るのを禁じたりしなかったの?」。そんなことを聞いたところ(つもり?)、彼らは首を横に振りました。
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工場廃墟の周辺には団地が並んでいました。かつてこの工場の労働者が多く住んでいたはずです。操業停止後、彼らはどうしたのでしょう。ふたりの少年も、この丘の上の団地に住んでいるといいます。
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大正、昭和の時代に建てられた樺太の王子製紙工場は、操業を停止してもなお、堅牢すぎて、壊して更地にするのにコストがかかりすぎるという理由で、そのまま放置され、廃墟となっています。

言葉にするとつまらないのですが、往時は多くの労働者がうごめいていた近代的な大工場がただ朽ち果てるのを待っている無残な光景を前に、ただ息を潜めて凝視せざるを得ません。以前長崎の軍艦島の撮影もしたことのある佐藤憲一さんにとっても、サハリンで出合った廃墟の光景は特別のものだったようです。

今回、ぼくらはサハリンに残る5つの廃墟(ユジノサハリンスク、ホルムスク、ドリンスク、ポロナイスク、コルサコフ)をを訪ねています。佐藤さんは「こんな光景は、マニアでなくても見てみたいと思うだろう」と言います。

廃墟探索には危険がないとはいえないので、個人責任の世界となりますが、上記5カ所にはユジノサハリンスクから鉄道やバスなどの公共交通を使って誰でも行くことができます。

ホルムスクの場合、ユジノサハリンスク駅前から郊外バスで約2時間。ホルムスクのバスターミナルから海を右手にとことこ町外れまで20分ほど歩くと、この驚くべき世界に出合うことができます。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-13 20:22 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 13日

「日本にいちばん近いヨーロッパの田舎町」ユジノサハリンスク街歩きモデルコース

ユジノサハリンスクは、サハリン州の州都ですが、人口20万人ほどの町。まさに「日本にいちばん近いヨーロッパの田舎町」です。

ヨーロッパの都会のような見どころ盛りだくさんというわけにはいきませんが、半日くらいかけて、のんびり街歩きするにはちょうどいい大きさです。

そこで、サハリン・ツーリストインフォメーション作成のマップを頼りにして、ユジノサハリンスク駅を起点に見どころが集中している地図の右下半分、市街地の6分の1くらいのエリアを一周してくるコースを歩いてみましょう。
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駅は地図のいちばん下の線路と緑地の間にあります。「вокзал」(ロシア語の「駅」)と正面にブルー字で書かれていて、一目でわかります。ここからサハリン鉄道最北の地ノグリキへの夜行列車が出ます。1906年12月開業で、46年1月まで豊原駅でした(当時の駅舎の場所はいまとは若干ずれています)。
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その緑地の噴水マークがレーニン広場です。ここには巨大なレーニン像がいまもなおしっかり立っています。
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公園を抜け、そのまま駅からまっすぐ延びるコミュニスチチェスキー通りを歩きます。正面に見えるのはユジノサハリンスク市役所。ビルの横に、いかにも社会主義的なモザイク画が置かれています。ここに描かれているのは、トナカイを飼う先住民族、工場労働者、航海士と漁民、そして軍人です。
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市役所の先の右手に映画館「オクチャブリ」があります。ここでは毎年、日本総領事館主催の日本映画祭が開かれているそうです。
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「カフェ16」はこの通りの向かい側にあります。
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スタバはないけど、カフェとライブハウスはある新しいサハリン
http://inbound.exblog.jp/27109769/

映画館の先に、突然昭和にタイムスリップしたような空間が現れます。昭和3年(1928)に建てられた旧豊原町役場です。現在、旅行会社がテナントに入っていましたが、建物の周辺には芝生があり、正面の当時植えられたエゾマツが巨大に成長している光景には、時間の経過を強く印象づけられました。
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その先にはサハリン州行政府、通りの向かいには現在軍施設として使われている旧樺太庁があり、さらに歩くとチェーホフ劇場(Сахалинский Международный театральный центр им. А.П. Чехова)があります。普段はクラッシックやジャスのコンサート、ロシアの近現代演劇の公演があります。訪れたとき、たまたま国際演劇祭が行われていて、日本からの劇団の公演もありました。劇場の裏手に、19世紀末にサハリンを訪れたチェーホフの足取りをたどるチェーホフ記念文学館もあります。
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向かいには大きな広場があり、サヒンセンター(サハリン州政府分庁舎)が建っています。この周辺は文化施設が集積していて、劇場前の噴水の周りは地元の若者の姿が見られます。
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その先は、サハリン州郷土博物館です。この建物は、日本時代の昭和12年(1937年)に樺太庁博物館として建てられたもので、当時流行していた「帝冠様式」の威風堂々としたものです。建築家の貝塚義雄が設計しました。同館は日本語のウエブサイトもあります。詳しい内容は、別の機会に解説します。
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サハリン州郷土博物館(Сахалинский областной краеведческий музей)
http://jp.sakhalinmuseum.ru/

駅前通りをまっすぐ歩いて15分ほどで、ロシア正教会が見えてきます。
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サハリンのロシア正教会のミサに行ったら、心がゾゾゾと震えた
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夜に行くと、薄ぼんやりとライトアップされ、美しいです。
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実はこの近くに韓国料理店『カフェ・ランデブー』があります。教会を正面に見て右手の通りの向こうです。

サハリンで食べた石焼ビビンバはホッとする味
http://inbound.exblog.jp/27110297/

教会のさらに先にサハリン北海道センターという北海道庁事務所や日系商社などのオフィスが入ったビルがあり、その1階にサハリン・ツーリストインフォメーションがあります。彼女はそのスタッフです(名前を聞き忘れましたが、英語を話してくれます)。
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Go Sahkalin
http://gosakhalin.info/

実は、サハリンにはもうひとつ大きなロシア正教会があります。今回訪ねることができなかった「山の空気展望台」に向かう途中にある「Cathedral of the Nativity(降誕大聖堂)」です。この教会の鐘の音はカリヨンの演奏のようで聴く価値があります。
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サハリンで聴いたロシア正教の鐘はカリヨンの演奏のよう
http://inbound.exblog.jp/26953330/

さて、最初のロシア正教会の左手奥には、ガガーリン公園があります。白樺並木の公園です。

ロシア正教会の手前を左に曲がり、ガガーリン公園を右手に眺めながらコムソモール通りをしばらく進み、サハリン通りを左折します。この通りにはそれほど見どころはないので、ずんずん歩くと、左手に木造の古い家屋が残っているのが見えます。日本時代を偲ばせる光景です。
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途中通りを渡って右に曲がっていく先には、旧豊原王子製紙工場跡があります。この話も別の機会に。

そのままコムソモール通りを進み、駅に向かうレーニン通りと交差する右手にソ連時代を思い起こさせる古い映画館があります。
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そこから左に曲がり、レーニン通りに入ってすぐ右の路地の奥に、市民の日常生活に必要な食材や衣類、雑貨などを扱う自由市場(バザール)があります。
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サハリンの自由市場(バザール)で韓国系や中央アジア系の人たちに会う
http://inbound.exblog.jp/27114091/

レーニン通りの左手途中にサハリン州立美術館(Сахалинский областной художественный музей)があります。ここはサハリンを代表するもうひとつの日本時代の歴史建築で、1930年代に竣工された北海道拓殖銀行豊原支店でした。1階は国内外のアーチストによる個展スペース。2階は常設で、ロシア絵画やロシア正教のイコンの展示などが展示されていますが、詳しくは別の機会に。
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そのまま先に進むと、最初に歩いたコミュニスチチェスキー通りにぶつかるので、右に曲がると、駅が見えてきます。その手前に日本時代に使われていた蒸気機関車が展示されています。
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そのそばに鉄道歴史博物館があります。
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日本時代とソ連・ロシア時代のサハリン鉄道の歴史を展示しています。同館のアンドレイ・ニコラエヴィチ館長は日本好きで、訪問時、日本時代のサハリンの写真を見せてくれました。詳しくは別の機会に譲りますが、彼は日本人と交流したがっているので、ぜひ訪ねていただければと思います。

以上、ユジノサハリンスク街歩き半日コースでした。あくまで、のんびり徒歩で歩いた場合の話で、それぞれの博物館の展示をじっくり見ると、とても1日では回れないことを最後に付け加えておきます。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-13 16:59 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 13日

サハリンまでフライト1時間40分、ヤクーツク航空の乗り心地

この写真はどこでしょうか?
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初夏の遅い夕暮れどき(午後9時過ぎです)を迎えたサハリンのユジノサハリンスク空港です。正面に見える機体は、成田とユジノサハリンスクを結ぶ直行便を運航しているヤクーツク航空。なんと成田からのフライト時間はわずか1時間40分。

ヤクーツク航空は、ロシア連邦サハ共和国のヤクーツクに本拠地を置き、ロシア国内や北東アジアに路線を持っています。2017年夏現在、成田からユジノサハリンスクへ週2便(火・金)定期運航しています。

ヤクーツク航空
http://www.yakutia.aero/en/moscow
http://www.yakutia.aero/en/moscow/japan-operations

チェックインカウンターは、成田空港第1旅客ターミナルビル(北ウィング)にあります。
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ユジノサハリンスク線の機長とCAさんを機内で記念撮影。帰りの便でも一緒だった右のCAさんは一見クールビューティだけど、話すと笑顔かかわいい人でした。
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短いフライトなので、機内食は軽食です。上は日本から積んだ往路のミール、下はロシアから積まれた復路のミールです。後者はシンプルそのものだけど、日本人にはパッケージも含めてちょっぴり新鮮かも。
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成田から離陸し、日本列島を東北、北海道とほぼ縦断していきます。成田からの乗客は半分がアメリカ人、残り3割がロシア系、2割が日本人というところか。というのも、サハリンでは資源ビジネスのため、アメリカ企業の関係者やその家族などが乗り込んでくるからです。アメリカからサハリンへの直行便がないため、成田経由になるわけです。
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ユジノサハリンスク空港の正式名称は「ホムトヴォ空港(Аэропорт Хомутово)」、日本統治時代は「大澤飛行場」でした。
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この空港は基本ロシア国内線がメインなので、国際線の入口はちょっとわかりにくく、ビルに向かって左側の小さなドアを開けて入ります。
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国際線の出発便タイムテーブルをみると、成田線は週2便ですが、この日ソウル線は1日2便あることがわかります。さらによくみると、北方四島のひとつである国後島の空港(Yuzhno-Kurilsk)への便があることも。運航しているのは、ロシア系のオーロラ航空のプロペラ機です。
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成田に戻ってきました。サハリンから来たロシア人もいます。日本を訪れるサハリンの人たちはまだ少ないですが、今年1月、日本政府はロシア人への観光ビザの取得要件を緩和したことから、ロシアからの訪日客は少し増えています。
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これだけ近いのですから、日本人ももっと「ヨーロッパにいちばん近い田舎町」であるサハリンに行ってもらいたいです。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-13 15:35 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 12日

ポロナイスクで食べたスモークサーモンと韓国チゲ風ボルシチの不思議な夜

ポロナイスクは日本時代、敷香と呼ばれた漁港の町で、かつて日ソ国境のあった北緯50度線に車で行く場合、起点となります。その日の午前中、ぼくと写真家の佐藤憲一さんは車をチャーターして国境を訪ね、午後にポロナイスクに戻ってきました。

そのまま車をチャーターし、ポロナイスクの見どころのいくつかを訪ねたのですが、小さな町のこと。夕方にはすることがなくなってしまいました。ところが、その日の夜行に乗るのは深夜11時半過ぎなのです。どうやって時間をつぶそうか…。

運転手はニコライさんという感じのいいロシア人で、ぼくたちをあるレストランに連れていってくれました。ここなら時間をつぶせると考えたのか…、そこは不思議な場所でした。

おそらくポロナイスクでいちばんちゃんとしたレストランだと思われるのですが、外観は古びたスーパーマーケットのようで、パッとしません。
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中に入ると、硬い扉が閉まっていて、開けると男性が出てきて「コートを預けてください」と言います。確かに扉の隣にクロークがあり、上着を預かってくれます。
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店の名は『カフェ・ヌーボー』といいます。要するに、どういう店?
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中に入ると、そこは広いダンスフロアのようなスペースとバーカウンターがあり、フロアにはコの字にテーブルが並べられています。
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ぼくたちは2階のテーブルに案内されました。上からフロアを眺めるとこんな感じ。コの字かと思ったら、テーブルはつながっていなくて、ふたつのグループに分かれているようです。バーカウンターの背後のメトロポリス風の写真は香港。このセンスはアジア的です。
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薄暗い2階のフロアでぼんやりしていると、コリア系のウエイトレスが注文を取りに来ました。相変わらずロシア語に不自由していましたが、スモークサーモン950RB(かなりしょっぱい)やロシア風串焼きのシャシリク450RBなどをつまみに、ウォッカを1本開けることにしました。この店のボルシチ250RBは、他で食べたのとはずいぶん違う味でした。卵も入った韓国のチゲ風で、ロシア料理というよりアジアテイストです。
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だんだんわかってきました。スタッフは大半がコリア系ですし、よくみると、お札を束のように手にして数えているオーナーらしき女性がいます。もちろん、彼女もコリア系。ここは彼女が経営するダンスフロア兼レストランなのです。この町に住む人たちの晴れの場の食事会やイベントなどには、ここが使われるのでしょう。

店内には、異なる3つのグループがいました。まず逆さLの字のテーブルに座るコリア系一族とその親戚や友人(そこにはロシア人も一部含まれる)のグループで、彼らはその一族の息子の誕生パーティを開いているようでした。周囲の大人たちがひとりの男の子に次々にプレゼントを手渡していたからです。
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もうひとつのグループも、コリア系の子供たちばかりです。ピザやフライドポテトがテーブルに並んでいます。
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一方、もうひとつの少し離れた場所にいるグループは、着飾ったロシア人の子供たちとそのママたちです。親と子はテーブルを別々にして食事をしています。日本とは違いますね。
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そのうち、子供たちは食事に飽きたのか、ステージで遊び出しました。
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すると、ふたり組のピエロが現われ、子供たちと輪になって踊ったり、ゲームをしたり。その間ママたちは歓談を続けています。
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日本でいえば、PTAの集まりかなんかでしょうか。

そのうち、今度はママさんたちも席を離れ、踊り出しました。
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よくみると、ママさんの中にはコリア系のおばさんもいます。その後、フロアはママと子供たちが入り乱れて、けっこう盛り上がるのでした。

なんとも不思議な夜でした。

そのあと、店を出て、駅までとことこ歩いて、夜行列車に乗りました。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 16:58 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 12日

サハリンで食べた石焼ビビンバはホッとする味

歴史的な経緯で、サハリンにコリア系の人たちが暮らしていることは知られています。
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ユジノサハリンスクには何軒かの韓国料理店があります。そのうち新しくておしゃれなのが『カフェ・ランデブー』で、ガガーリン公園の隣のロシア正教会のすぐそばにあります。

そこで食べたのが石焼ビビンバ(490RB)とミソチゲ定食(460RB)でした。滞在中、一度でもアジアの味覚を口にできると、ちょっとホッとします。
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メニューを見ると、すしやタイ料理など、アジア料理はなんでもありという感じです。ロシア人の感覚では、アジア系の料理はこういうまとめ方で問題ないのでしょう。日本で洋食という場合、さまざまな西欧料理が混じっているのと同じです。
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店内には、ちょっとしたダンススペースや個室があり、おそらく週末の夜は、カラオケクラブのようになるのでしょう。サハリンでは、この種の新しい飲食ビジネスの多くはコリア系住民が握っているようです。
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オーナー一家のひとりと思われる女性マネジャーと若いロシア人ウエイターがいたので声をかけたら、すぐに写真を撮らせてくれました。日本ではあまり見られない組み合わせの印象的なツーショットです(冒頭の写真)。でも、こういうのがサハリン的なのだと思います。
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サハリンでは日本のラーメンも食べられます。ただし、経営はコリア系の人たちです。
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「ラーメン一番」はユジノサハリンスク郊外のショッピングモール「シティモール」4階のフードコートにあります。このフードコートには、ハンバーガーショップやタイ料理店もありますが、やはり韓国風フライドチキンの店やビビンバ専門店など、韓国系が多くを占めています。
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味噌ラーメンは250RBでした。若干しょっぱい気がしたけど、北海道でもこのくらいかもしれません。麺は硬くて、日本とは違いますね。
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でも、メニューだけはこんなにあります。餃子とのセットもあり、助かる気がするのは日本人だけでしょうか。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 13:42 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 12日

サハリンのカフェはたいてい食堂兼用で、店じまいが早いのがちょっと…

実のところ、サハリンではユジノサハリンスク以外には、レストランと呼べるような場所は多いとはいえないようです。では、ぼくたちはどこで食事をしていたかというと、カフェです。

ここでいうカフェは、スタバのようなコーヒーショップという意味ではなく、食堂兼用でお茶もできるという感じの庶民的な店です。

スタバはないけど、カフェとライブハウスはある新しいサハリン
http://inbound.exblog.jp/27109769/

食に関して、ロシア人は我々に比べてそれほど貪欲ではないせいか、ユジノサハリンスクの郊外の町に出ると、そのカフェですらそんなに見つかりません。

かつて真岡と呼ばれたサハリン西海岸の町、ホルムスクのバスターミナルのビルの中にあるカフェテリア形式のカフェが典型でしょうか。
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店内には、バスを待っている人たちがお茶を飲んでいます。
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ガラスケース越しに好きなものを選んで食べられるので、ロシア語に不自由している人間にとってはとてもありがたい店です。
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目玉焼きを載せたハンバーグが妙においしそうです。
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中華料理風の惣菜も。
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これはピロシキでしょうか。
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ホルムスクではホテルの近くに、食事ができそうな店はここしかなかったので、夕食はここにしようと決めていました。そして、そこから少し離れた場所にある旧真岡王子製紙工場の廃墟の撮影に夢中になって7時頃、戻ってきたところ、「8時まで営業」とプレートに書いてあるのに、すでに店じまいしていました。この時期、日没は9時半過ぎです。まだ外は明るいのに…。
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しかたなく、食材屋でフライドチキンや缶詰、ワインなどを購入してホテルで食べる羽目に。

サハリン鉄道最北端の町ノグリキでは、地元の運転手に案内された食堂「カフェ・ノグリキ」で昼食を取りました。 町の中心にある公園の西側にあります。
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ここで食べたランチは、ビーフストロガノフ230RBとミートパイ240RB、ロシア風ポテトサラダ145RB、ボルシチ80RBなど。味はまあまあという感じか…。
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この食堂は、昼どきでも労働者風のおじさん客が多かったです。ふたりの地元娘のウエイトレスがいましたが、彼女らは外国人と接する機会がほとんどないのでしょうう。愛嬌たっぷりの田舎娘という感じでかわいらしいのに、お互い驚くほど言葉が通じませんでした。
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ユジノサハリンスクでは、女の子にカメラを向けると、たいてい撮らせてくれたのに、ノグリキの彼女たちは顔を真っ赤にして恥ずかしがり、断られてしまいました。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 13:36 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 12日

サハリンで見つけたいい感じのロシアレストラン2軒

前回サハリンの不思議な日本レストランの話をしましたが、もちろんいい感じのロシアレストランもあります。

サハリンの人たちは日本が大好き~レストラン『日本みたい』に行ってみた
http://inbound.exblog.jp/27109827/

なかでもユジノサハリンスクにある『チョールナヤ・コーシュカ(黒猫)』 は人気のロシア料理店で、現地で知り合った在住日本人の方に連れていっていただきました。市内中心部の住宅街の一角にある店で、店内はシックで落ち着いた雰囲気。メニューも豊富です。
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ロシア料理の注文というのは慣れていないので、その方のアドバイスを聞きながら頼んだのですが、このキノコのスープほど上品な味は他では出合っていません。
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そして、サラダはポテトサラダと赤カブのサラダ。どちらもロシア風です。これはおいしいです。
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ピロシキです。中はホクホク。
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案内してくださった方はロシア料理の定番、ビーフストロガノフを注文。なんでもこの名が付いた理由は、胃の悪いストロガノフ男爵が肉を柔らかく食べられるようにと、自分のシェフにつくらせたものだそうです。
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ぼくは、この店のおすすめで、オホーツク海で捕れるいまが旬のサクラマスのソテーにしました。これはサハリンならではの味覚です。
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地元でも有名店だそうですが、在住日本人の間で人気があるというのはよくわかります。とても家庭的な雰囲気の店なのです。しかし、味は本物。値段はビールを入れて、ひとり5000円くらいでした。
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例のウエブサイトにはこの店の情報が載っていました。

Chernaya Koshka Черная Кощка
Russian speciality restaurant on the typical apartment 1st floor. Friendly owner likes Japanese culture. Traditional cuisine has a good reputation between local people and Japanese tourist.
Address: 41a Chekhova Street
11:00 - 23:00

チョールナヤ・コーシュカはチェーホフ通りのショッピングセンター「スラヴャンスキー・バザール」と陸軍病院(旧樺太庁豊原医院)の中間に位置するロシア料理店。5階建てアパートの1階にあるが、かなり中に入り込むので、やや場所が分かりにくいのが難点。高級食材は日本から輸入したものを使用。接客も良く、地元市民や日本人観光客に定評がある。オーナー夫妻は日本通なので、ロシア語が分からなくてもOK。店の名前はロシア語で「黒猫」を意味する。

HOKKAIDO & SAKHALIN Travel Information (北海道とサハリンの観光案内)Place to Eat
http://www.ekinavi-net.jp/sakhalin/yuzhno-sakhalinsk/eat.html 

もう一軒のいい感じの店はコルサコフにあります。

かつて大泊と呼ばれ、いまも北海道の稚内とフェリーで結ばれている港町です。

ただし、いまのコルサコフは正直なところ、少しくたびれた感じの港町。ユジノサハリンスクのような新しい建物やショッピング施設は見当たりません。

港からゆるやかな上り坂となっているメインストリートのソヴィエト通り沿いにあるレストラン『カフェ・ヴァルハット』の新しい外観はひときわ目立ちます。
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この町でいちばん最近オープンした店だそうで、内装は新しかったです。
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入店したのが午後1時を過ぎていたせいか、客は誰もいなかったけれど、2人の女性スタッフがいて、簡単な英語を話しました。ランチメニューがあるといいます。「fish or Chicken?」というので、fishにしたところ、出てきたのがこれでした。
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タラのソテーでしょうか。

ライスが添えられていて、日本の定食みたいでした。付いていたチキンスープは美味でしたけど、1000RB(約2000円)は決して安くありません。きっとアジアの国の感覚とは違って、ここでは外食は特別なものなのでしょうね。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 13:25 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 12日

サハリンの人たちは日本が大好き~レストラン『日本みたい』に行ってみた

ユジノサハリンスクには日本人が経営する日本料理店も数軒(ふる里、豊原)ありますが、面白かったのが、ロシア人経営の、その名も『日本みたい』というレストランでした。

市内中心部から少し離れた場所にある一軒家。レストランは2階で、まさになんちゃって日本風の内装。回転寿司のベルトコンベヤや座敷の個室まであります。
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客層はそれなりに裕福な地元ロシア人たちで、やはりここにも非ロシア系の人たちがけっこういます。サハリンでは、特に韓国系は食に関わる経済を握っているようで、お金を持っている人が多そうです。
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メニューには、カレーライスやカツ丼、うな丼、そば、ラーメンなどからサハリン産の海産物を使ったお寿司まであります。ぼくは試しにカレーライスを注文しましたが、味のベースは日本の甘口カレーのルーで、そこに何かを加えてアレンジしているようです。
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メニューはこんな感じ。
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ウエイトレスは、これはお世辞抜きで地元のロシア人美女が勢ぞろい。彼女たちが身につけているのは、先週ForbesJapanのサイトで書いたウラジオストクのなんちゃって日本食レストラン『東京かわいい』のウエイトレスのようなワンピースやドレスではなく、まさに黒で決めたメイドコスチュームです(残念ながら、写真は撮れませんでした)。

日本に一番近いヨーロッパ「ウラジオストク」の意外な素顔(ForbesJapan2017/09/06)
https://forbesjapan.com/articles/detail/17595

だからといって、もちろんここはメイドカフェのたぐいではなく、ハイソな地元の若者でにぎわう町いちばんのおしゃれスポットなんです。

この店の存在を知ったのは、ネットで以下の情報を入手したからです。

HOKKAIDO & SAKHALIN Travel Information (北海道とサハリンの観光案内)Place to Eat
http://www.ekinavi-net.jp/sakhalin/yuzhno-sakhalinsk/eat.html 

そこには、こう解説されています。

Nihon Mitai
This dark brown Japanese restaurant serves machine-made sushi. Seafood are flown in from Hokkaido.
Address: 2b Pobedy Street near TV Tower
11:00 - 23:00

「日本みたい」はパピェードゥイ大通りの赤い教会に隣接するロシア人経営の日本食・寿司レストラン。1階がテイクアウトコーナー、2階がレストランになっている。寿司のシャリは機械握りで、ロシア人の職人が調理を担当。食材のネタはすべて北海道から空輸している。ちなみに回転寿司のベルトコンベヤは18時から回転開始とのこと。地元市民には人気があるようだ。
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ここにもあるように、1階は日本食材のショップです。

中を覗くと、あらゆる日本食材が並んでいました。サハリンに住む日本人は数十人と聞いていますから、これは地元の人たち向けの店と言っていいでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 09:21 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 09月 12日

スタバはないけど、カフェとライブハウスはある新しいサハリン

サハリンは、いわば「日本にいちばん近いヨーロッパの田舎町」です。

ウラジオストクのような都会的な要素を求めても詮無いところがあるのですが、サハリンの州都(県庁所在地)のユジノサハリンスクには、スタバはないけれど、居心地のいいカフェがたくさんできています。週末の夜は、ライブハウスもにぎわっていました。それらのスポットでは、サハリンの街角で普通に見かける一般の人たちとはちょっと違う、おしゃれな若者たちと出会えます。

いくつか訪ねたカフェのうち、ユジノサハリンスク駅からまっすぐ延びるコミュニスチチェスキー通りの古いビルの中にある「カフェ16」は、なかなかおしゃれで和めるスポットでした。
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このカフェを教えてくれたのは、サハリン州郷土博物館で出会った日本語を話すお子さん連れの若いカップルで、特に奥さんが「ぜひ行ってほしい」というのです。ご主人は漁業関係の仕事で日本と縁があるようで、奥さんも日本語を話すことから、日本に行ったことがある人のようでした。

店内には、カップルや若者のグループなどの姿が多く見られますが、よく見ると、コリア系や中央アジア系と思われる非ロシア系の人たちも多かったです。店のスタッフもそう。サハリンでは、非ロシア系の人たちものびのびと暮らしていることがわかります。
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シナモンパイとコーヒーを頼んで、奥のスペースでひと休み。サハリンの食パンはパサパサでいまいちだったけど、こちらは普通においしいです。コーヒーの種類もいろいろ選べます。
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カウンターの脇のイラスト入り料金表をみると、メキシコ料理の各種ケサディーヤ280~380RB(560~760円)やアイスコーヒー190RB(380円)、アイスラテ200RB(400円)などが書かれています。コーヒーの値段は日本のスタバとそんなに変わらない印象です。
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店の外に手書きのロシア語の看板がちょこっと置かれているので、駅を背にして通りの左側の歩道を歩いていけば、見つけられます。駅から徒歩5分くらいです。
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サハリンに行って夜をどう過ごそうか。正直なところ、旅行前にほとんど情報がなく、思案に暮れていたのですが、稚内市サハリン事務所の中川善博さんの運営するブログ「65RUS - ユジノサハリンスク市アムールスカヤ通から…」を見つけたことで、大いに助かりました。

65RUS - ユジノサハリンスク市アムールスカヤ通から…(稚内市サハリン事務所のブログ)
http://65rus.seesaa.net/

このブログは、今年4月からユジノサハリンスクに赴任になった中川さんが日々見かけた光景や体験を元に書かれているものです。その中に、夏になると、ユジノサハリンスクでは市内のいくつかのライブハウスが盛り上がっているとの情報を発見。

そこで、週末の夜、訪ねたのが、ロシア正教会の通りの向かいにあるライブハウス「カフェ・オペラ」でした。
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店内は、世界中どこにでもあるようなクラブ風空間で、多くの若者が集まっていました。ライブステージの正面のカウンターが空いていたので、しっかり席をキープしました。この町では、我々のような外国客に対しても、ごく自然にフレンドリーな対応をしてくれます。

この店のバーテンは派手なアクションでカクテルをシェイクする陽気な青年でした。常連客と冗談を交わし、笑いを取るタイプです。
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当初、ライブは22時からと聞いていたのに、結局のところ、演奏が始まったのは23時過ぎていました。男性4人にボーカルの女性1人の地元バンドで、店内は一気に盛り上がり始めました。
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バンドのリーダーはキーボード奏者ですが、演奏される曲目はほぼわかりません。彼らのオリジナル曲なのか、ロシアの人気ポップスなのか。英語の曲もあるようですが、基本ロシア語なので、歌詞も実はよくわかりません。
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日本の音楽ライブでは、勝手に演奏中のミュージシャンを撮影することはNGでしょう。この日、店内に若いコリア系と思われる女性カメラマンがいて、ライブ撮影を行っていました。メンバーと知り合いのようです。おかげで、こちらも便乗。そうでなくても、彼らはおおらかなので、きっと問題なかったと思います。
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たとえ曲目も歌詞もわからなくても、異国の旅先で訪ねるライブハウスは面白いです。店内の若者たちの様子を見るだけでも楽しい。よく見ると、小金持ち風の非ロシア系の女の子のグループもいます。
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1回目のライブが終了し、店の外でくつろぐ客とミュージシャン数名が話し込んでいます。この日は朝まで数回ライブが行われるそう。午前0時を回っていたので、ホテルに戻ることにしました。
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by sanyo-kansatu | 2017-09-12 08:38 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)