カテゴリ:東京インバウンド・スポット( 67 )


2016年 11月 17日

都内に続々生まれるゲストハウスの世界~ムック『東京ゲストハウス』を手にして

ぼくの仕事場のある東新宿は、外国人観光客の泊まるリーズナブルなビジネスホテルやゲストハウス、そして「民泊」の集積地になっています。

毎日通る道すがらに、昨年11月にオープンした「IMANO TOKYO HOSTEL」があり、ときどきお茶しに行くことがあります。

ここは1階がフロント兼カフェになっているので、昨日もちょっと足を運んでみました。遅めのランチを取るために。

東新宿の新ゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」の宿泊客国籍別トップは台湾人 (2015年12月02日)
http://inbound.exblog.jp/25142528/

お店を出ようとしたとき、入口のそばにこんなムックが置かれていました。
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ムック『東京ゲストハウス』
http://guesthousepress.jp/tokyo_guesthouse_mook/

ここ数年、東京都内に生まれた外国人向けのゲストハウスを紹介する内容です。どの宿も写真をかっこよく撮っているので、眺めているだけでも楽しいムックです。「IMANO TOKYO HOSTEL」も紹介されていました。ドミトリーの中はこんな風になっているのか。初めて知りました。

他にも十数軒載っていて、いくつかはぼくも訪ねたことがありました。

訪ねたことはあるけれど、都内に住んでいるぼくはこれらのゲストハウスには泊まったことがありません。

「IMANO TOKYO HOSTEL」のスタッフの女の子に聞くと、基本的に外国客が多く、国籍はシーズンによっていろいろ変わるそうですが、ときどき就活で地方から上京してきた学生さんなども泊まることがあるそうです。

同じようなことは、歌舞伎町のカプセルホテルでも聞きました。やはり、こちらにも就活の女子学生さんが1週間くらい滞在することもあるそう。

ぼく自身は、ゲストハウスでたむろしているみなさんとは世代的に少し離れていますが、若い頃はよく海外のゲストハウスを利用していたものなんだぜ、なんて話をスタッフの女の子にしてみたくなるような、ならないような……(まだしてません)。

でも、最近は、地方出張に行くとき、わざわざゲストハウスに泊まることも増えています。

なぜそんなことをするかって? そりゃ最近、ホテル料金が高騰してたまらないってのもあるけれど、やっぱりゲストハウスにいるみなさんの様子を見ているのが楽しいからです。

彼らは旅空の下にいるからです。

そんな境遇を少しうらやましがりながら、日々の仕事の合間にひと息つくのが、最近の楽しみになっているのです。

ここ数年の東新宿については、以下を参照ください。

東新宿は新しい外国客向けホテル地区になりつつあります(2013年07月02日)
http://inbound.exblog.jp/20672715/

東新宿のビジネスホテルにはロシアや東欧の旅行者が多いらしい (2015年05月28日)
http://inbound.exblog.jp/24525927/

新宿は都内で外国客に最も人気なホテル地区(エクスペディア調べ)(2015年05月24日)
http://inbound.exblog.jp/24510962/
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by sanyo-kansatu | 2016-11-17 15:17 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 11月 09日

一蘭ラーメンに外国客の行列ができる3つの理由

外国客で行列のできる店といえば、広く知られているのが一蘭ラーメンでしょう。

ぼくも以前一度池袋店に行ったことがありますが、「天然とんこつラーメン」のみの一品メニュー、「味集中カウンター」と名づけられた隣の客との仕切り壁と厨房との間にすだれを下げるという個室食空間、スープの味の濃さやこってり度、麺のかたさなどの7項目を事前に書かせる「オーダーシステム」など、独自のシステムが導入された同店は、確かに外国客でにぎわっていました。

外国客に人気と噂の一蘭ラーメン池袋店に行ってみた
http://inbound.exblog.jp/24938081/

それにしても、一蘭ラーメンにはいつ頃からどんな理由で外国客が行列するようになったのでしょうか?

そこで、同店の広報・宣伝担当の三浦卓さんに話を聞くことにしました。
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今回訪ねたのは、新宿3丁目店です。まず店内紹介から。

これが入口にある外国語表記の食券販売機。
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この日は、平日の正午過ぎで、日本人もいましたが、やはりアジア客が多く、白人の女の子や黒人男性なども並んでいました。
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空席がひと目でわかる「空席案内板」があります。これもこの店独自のシステムですね。
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仕切り壁に隔てられ、各々ラーメンに向き合う独特の空間です。
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これが「味集中カウンター」。テーブルにオーダー用紙が置かれています。
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日本語以外は、英語、中国語(繁体字)、ハングルが用意されています。
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これが創業以来変わらない「天然とんこつラーメン」。
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店内にはインスタグラムへの投稿を呼びかけるプレートが置かれていました。
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以下、三浦さんとの一問一答です。

-いつ頃から外国客が現れるようになったのか。そのきっかけは何だったのか。

「実はいつ頃からとははっきり言えないのですが、特に増えたのは3~4年前からです。やはり口コミで広がっている感じで、フェイスブックやインスタグラム、微信などのSNSによるものだと思います。

もっとも、すでに10年以上前から外国客は、いまほどでなくてもいました。またこれはいまでもそうですが、全国に62店舗営業しているうち、すべての店に外国客が来ているのではなく、渋谷や新宿、池袋、浅草などの外国人観光客の多い特定の店に限られます。たとえば、渋谷駅に近い渋谷店は行列ができるほど多い一方、スペイン坂店には少ないんです。これもSNSの影響だと思われます」。

-どんな国の人たちがよく訪れているのか。味の好みに違いはあるか。人気の理由は何だとお考えか。

「やはり多いのは、中国や台湾、香港、東南アジアの方ですが、最近は欧米の方も増えています。当店のとんこつスープには臭みがないので、欧米の方にも親しんでいただけると思っています。また替え玉という博多ラーメン特有のサービスが体験できることも魅力かと。また中国の方はやわらかめな面がお好みという印象もあります。

何よりラーメンが日本食の一ジャンルとして定着したことが大きいと考えています。つまり、日本に来たら、すしやてんぷら、鉄板焼きを食べるのと同じようにラーメンも体験したいと多くの外国客が考えているからだと思っています」。

-一蘭ラーメンに外国客の行列ができる理由はズバリ、何だとお考えですか。

「3つあると考えています。まず、SNSで「イイネ」が海外に拡散されたこと。これがご来店の最大の動機になっていると思います。

ふたつめは、創業以来変わらないとんこつラーメンの味への支持です。

3つめは、食券購入から、独自のオーダー記入用紙、仕切り壁の食空間という独自のシステムを体験してみたいということではないかと思っています」。

三浦さんによると、同店独自のオーダーシステムや仕切り壁などは、1993年に同店が法人化し、福岡でチェーン展開を始めた当初から導入されていたといいます。女性でもひとりでラーメンを食べられるようにという配慮があったそうです。

7項目のオーダー用紙でスープの味やこさ、特性ダレの量、麺のかたさなどを自分で選べるしくみが面白いと思うのは、タイなどアジアの屋台で麺を食べるとき、たいてい麺の種類を選べるのと同時に、唐辛子入りナンプラー(プリック・ナンプラー)、唐辛子(プリックポン)、唐辛子入り酢(プリック・ナムソム)、砂糖(ナムタン)の4種類がテーブルに用意されていて、自分の好みで調合してから食べるという習慣に似ていることです。

日本のラーメンは一般的に、その店の味をありがたく、そのままいただくという感じが多いのに対し、一蘭はアジア的というべきか、自分で味の好みを決められるというしくみが外国客、特にアジア客に支持されているのではないか、という気がします。

-今後の展望はどうお考えか。

「一部の店舗に外国客が増えているといっても、大半の店は日本人のお客様がメインです。これまでは基本的に都市の繁華街の雑居ビルにビルトインという店舗が多かったのですが、今後は千葉県のロードサイド店を開業しますし、10月19日にはニューヨーク店も開業しました。今月17日には中野店も開業します。中野はサブカルの町として外国人にも知られるようになっていますから、楽しみです。

ラーメンという日本独自の文化をいかにつきつめるか。いかにブランドとして維持できるかに、今後も注力していくつもりです」。

一蘭ラーメン
http://www.ichiran.co.jp

三浦さんの話を聞きながら、あらためて「ラーメンが日本食の一ジャンルとして定着」したことを実感しました。では、それはいつ頃から定着し始めたのでしょうか。

ぼくの友人に、台湾や香港で日本スタイルの現地情報誌の立ち上げに尽力した鈴木夕未さんという編集者がいます。彼女によると、当初は日本と同じように、現地のグルメ情報などを発信していたが、2010年頃から日本旅行のための情報誌を創刊するようになったといいます。

その特集記事に、日本のラーメン特集が人気企画としてよく取り上げられたといいます。

以下は、2015年の香港ウォーカーのラーメン特集の冒頭ページです。彼女によると、日本の編集サイドの協力とともに、香港のグルメ達人などが日本を取材して店選びをしたそうです。
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実は、前回このブログで書いた池袋の「無敵家」の関係者によると、取材を受けた覚えはないのだが、2000年代の半ば頃、台湾に行ったとき、現地の雑誌で同店が紹介されているのを見たそうです。つまり、SNSが普及するずっと前から、台湾や香港などでは、日本のラーメン店が紙媒体で紹介されるようになっていたのです。

行列を体験として楽しむアジア客たち~池袋「無敵家」に並んでみてわかったこと
http://inbound.exblog.jp/26363800/

面白いのは、その特集記事に「ラーメン分析アイコン」なる項目があって、紹介する各店ごとに、麺の太さや形、量、ベースとなる味(醤油、とんこつ、魚介など)、濃さなどが記されていることです。
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これは日本の情報誌が昔からやっていたことで、こういう下地が現地情報誌にあったことは、一蘭ラーメンのオーダー用紙に台湾や香港の人たちが慣れていた理由といえそうです。こういう用紙に自分の好みを書き込むことも、体験として面白がられているのだと思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-09 10:39 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 11月 09日

行列を体験として楽しむアジア客たち~池袋「無敵家」に並んでみてわかったこと

都内に外国客で行列のできる飲食店があることを知ったのは、1年以上前のことでした。最初に知ったのは、池袋東口にあるラーメン店「無敵家」です。

外国客で行列のできるラーメン店「無敵家」
http://inbound.exblog.jp/24900048/

この店にはいまでも、いつ行っても行列ができています。先月のとある日、訪ねると、やはり行列ができていましたが、今度は思い切って並んでみることにしました。並ばなければ、この店のラーメンを味わうことができないからです。
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行列に並んでみてわかったことがいくつかありました。

その日は、午前11時頃に店を訪ねたところ、さすがに食事時としては早すぎるせいか、列は少なめでした。ざっと見た感じ、日本の男性客がほとんどだったのです。おそらく彼らの多くは常連客で、お昼が近づくとこの店は行列が長くなり、すぐには食事にありつけないと知っていて、早めにやって来ているのではないかと思いました。

そこで、向かいのジュンク堂で少し時間をつぶすことにしました。わざわざ行列に並ぶことに決めた以上、お昼時まで待とうと思ったからです。

11時50分頃、再び店の前に来ると、先ほどとは行列する人たちの感じが変わっていました。明らかに外国客と思われる人たちばかりになっていたのです。
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若いカップルや女同士、小グループ客などいろいろいましたが、皆さんアジア系の人たちです。
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列に並ぶと、店の横脇に英語、中国語(繁体字)、タイ語で、列を並ぶ際の注意事項などが書かれていました。
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アジアの子たちは相変わらず自撮りが好きですね。
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たまたまぼくの前にいたのが、キャリーケースを引いたおじさんでした。行列客としてはちょっと違和感のあるタイプで、見た感じ中国人だと思ったので中国語で声をかけてみました。

「どちらからいらしたんですか? この店をご存知でしたか?」

すると、中国語がわかる相手がいたことに喜んだ彼は、「北京から来た」と答えました。一般に外国人にどこから来たかと聞いて、北京や上海など誰でも知っているような大都市を挙げるとき、必ずしもそこではなく、その周辺の地方都市の人である確率はけっこう高いです。外国人は自分の住んでいるような地方都市を知るはずもないから、そう答えておけばいいという気になるものだからです。このおじさんも、そんな印象です。

「ひとりで日本に来ているんですか?」
「そうだよ」
「ホテルはどこに泊まっているんですか?」
「池袋に知り合いが住んでいるので、そこにね」

在日中国人の親戚か知人か誰かがいて、そこにごやっかいになっているのか、それとも最近流行の民泊か……。とにかく安く上げたい、安けりゃどんな宿でもかまわないという彼らですから、民泊利用者も相当増えているに違いありません。

あんまり素性を問い続けるのもどうかと思ったので、話を変えました。「この店、どうして知っているんですか? やはり微信(WeChat)で知ったの?」

すると彼は「行列ができているのを見たからね。こういう店はうまいに違いないと思ったんだ」というのです。どうやらSNS情報で知ったのではなさそうです。少し意外だったのは、かつて中国の人たちは、日本人のように行列までして食事をすることはなかったからです。

確かに最近では中国の人気レストランでは、行列まではしなくても、店の1階が待ち合いスペースになっていて、お茶やソフトドリンク、お菓子などを提供して、客を待たせているような店も増えています。「うまい店=行列ができる」という理解が一般化してきているのでしょう。
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無敵家では、店を早く回転させるために、行列客にメニューを渡して入店前に注文を取っています。そこで、ぼくは彼のために中国語のメニューを取り寄せてあげました。彼が何を注文するのか気になったからです。彼が選んだのは「のうこく麺(780円)」でした。ぼくも同じものを頼むことにしました。
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そうこうするうちに、入店が近づいてきました。並んでから20分以上たっていました。入り口近くには、外国語併記で列を並んでもらうことへの店側のお詫びやトリップアドバイザーのグルメ豊島区ランキングで同店が堂々1位(2015年)になった受賞証が貼られています。
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そして、入店。カウンター17席と広くはありません。空いてる席がそこしかなかったので、中国のおじさんと隣り合って座ることになりました。

カウンターの前には、英中韓タイ4ヵ国語のメニューが用意されているプレートが置かれていました。
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しばらくすると、のうこく麺が出てきました。海苔に白地で英語と中国語で「welcome」と書かれていました。
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濃厚なスープだったので、ためしにおじさんに「ビールでも飲む?」と聞いてみたところ、彼は「俺はいらない。でもあんたがほしいなら、おごるよ」と言ってくれました。入店前にいろいろ世話を焼いたせいか、感謝したかったからのようです。こういうときは、それを受け入れるのが、彼の面子を立てることになるので、ぼくは店員にビールを頼み、グラスを2つ用意してもらいました。もちろん、払いは彼です。おごってもらいました。

「どう、おいしい?」と彼に聞くと、「还可以(悪くない)」と答えます。それにしても、こののうこく麺、まるでポタージュスープのような舌触りでした。日本のラーメンは実際、多種多彩なので、食べ歩きラーメン通が多いのもわかる気がします。

外国客に行列のできる店には、それなりのサービス体制が出来上がっていることがよくわかりました。多言語化されたメニューもそうですが、行列によってご近所に迷惑がかからないようにするための告知もそうですし、店員がメニューで注文を取りにくるときに、チェックしているに違いありません。一方、外国客の皆さんも、自撮りもそうですが、行列を体験として楽しんでいる印象です。それは、彼らがすでにSNSなどを通じて、この店は行列するものだとあらかじめ知っているからで、それも含めて「無敵家行ってきたぞ」とSNSで自分の追体験を報告できることもひとつの楽しみだからです。

それにしても、このキャリーケースおじさん、本当に行列を見てこの店に来たのか? 

支払いをすませ、ちゃんとビール代を払ってくれた後、彼は池袋駅方面にとぼとぼ歩いていきました。いったい彼はこの後、どこに行くのでしょう?
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by sanyo-kansatu | 2016-11-09 09:00 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 11月 08日

韓国の若者は日本食が好きらしい。「牛かつ もと村 渋谷店」の行列に並んでみた

先週の水曜の午後、友人の案内で渋谷の牛かつ店に行きました。なんでも外国人観光客の行列ができていることで有名なんだそうです。

午後1時、JR渋谷駅東口から明治通りに沿って恵比寿方面に向かってすぐを右手に曲がると、30人近い行列ができていました。ざっと見た感じ、確かに外国客が多いようでした。

そこは「牛かつ もと村」という店です。
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牛かつ もと村渋谷店(食べログ)
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13153853/
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牛かつというのは、豚カツ同様に牛肉を衣に包んで揚げた料理で、ぼくはよく知らなかったのですが、ネットをみると、ここ以外にもいろいろあるんですね。
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この店はわずか9席しかないので、結局、1時間半も並んでしまいました。これは誰かと一緒でないときついですね。その日は休日だったので、日本人も多かったけど、店員さんに聞くと、ふだんは半分以上が外国人だそうです。特に多いのが韓国人だとか。その日の列には東南アジア系の人たちもいました。
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たまたまぼくの列の後ろに韓国人の若いカップルがいたので、「どうしてこの店知ってるの?」と聞くと、韓国の旅行サイトで評判なんだそうです。彼女がスマホで実際にみせてくれたのが、以下のサイトです。
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naver
http://section.blog.naver.com/

ソウル在住のフォトライターの堀田奈穂 さんによると「naverは韓国で最も多く利用されているまとめサイトです。naver blogについては、IDを持っているとさらに詳しく見たり、コメントのやりとりが出来たり」するそうです。

韓国からもブロガーたちが日本を訪れ、情報発信しているんですね。

別の韓国在住の日本人は言います。「日本旅行を専門にするブロガーもいますが、最近ではテレビ番組で海外のグルメ旅行が流行っています。海外グルメ旅行が主なコンテンツとするこんなサイトもあります」。

牛かつ もと村渋谷店を紹介するページ 
http://choys0723.blog.me/220802039236

外観から店内、料理まで細かに写真がアップされています。特にこの店の特徴であるレアなカツの断面を見せたり、石板でレア面を焼いているカットなど、ここで体験できるほぼすべてのことが写真で公開されています。これを見ると、自分も行ってみたい、やってみたいという気になるのではないでしょうか。いったん揚げたカツを自分の好みに合わせてさらに焼くというひと手間が、他の店では体験できないことかもしれません。
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それにしても、韓国の人はそんなに日本料理が好きだったのでしょうか? 中華圏にはよく行くわりには韓国にはトランジットを除くと20年近く足を運んでいないため、そのへんがぼくにはよくわかりません。

前述の堀田さんは言います。「韓国では日本食は単なるブームというよりは、定着に近い気がしますね。うどん、ラーメン、ハンバーグ、焼き鳥、いろいろあります。日本のビールもコンビニで手軽に買えます。ブログ全般について言えることは、お金をもらって書くパワーブロガーが書いたものとは違う、完全に個人の経験によるブログを見て、飲食店や旅行先の情報収集を得るのが最近の主流のようです」。

なるほど。韓国では日本食は定着しているのですね。台湾人の鄭世彬さんも言っていましたが、宣伝臭の漂うプロのブロガーではなく、一般の個人客の体験を載せたブログのほうが韓国でも好感度が高いようです。それだけ韓国でも日本への個人旅行化が進んでいるのでしょう。

韓国における日本食の定着ぶりについては、コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんが今春上梓した『食の日韓論』(三五館)に詳しく書かれています。いま韓国では、日本の外食チェーンが驚くほど出店しているようです。

八田靖史さん「韓食生活」
http://www.kansyoku-life.com/

また同書によると、韓国では昔から豚カツも人気なんだそうです。

しかし、素朴な疑問があります。日本を団体旅行する韓国人を乗せたバスの運転手さんに聞くと、韓国の人はトウガラシを持参して日本に来るといいます。日本の料理は刺激がないからだそうです。ぼく自身は、韓国料理はトウガラシが多く使われるところがよくもあり、また苦手でもあるという感じ。韓国で日本食が定着したという理由がいまひとつよくわからないのです。トウガラシがなくても彼らはおいしいと感じているのでしょうか。それとも世代の差もあり、若い人ほどそうなのでしょうか。

堀田さんはこう答えてくれました。「ご存じとは思いますが、トウガラシを朝鮮半島に広めたのは日本であり、元々辛い物ばかり食べていたわけでは決してないんですよね。とんかつ、おでん、うどんなどは日本の統治時代からの流れでしょう。近年では、諸外国の食べ物が東京のようにソウルや都心部で食べられるようになり、留学や渡航経験のある若者の影響などもあってか、本当にいろいろなものを食べていますよ。テレビ番組やインターネットの情報も大きいでしょう。

いまやデパ地下も東京のデパ地下と遜色ないですね。私の見解ですが、韓国人の大好きなチャジャン麺は辛くないですし、そのあたりは日本人と同様で、辛い物は辛い物として食べるし、辛くないものはそのまま食べる、という感じだと思います。トウガラシを持って海外へ行くのも全員ではないでしょうし、他国の食文化を楽しむ傾向にあると思います。日本人も昔は今よりも醤油を持って渡航した人は多いのではないでしょうか」(以下、「 」は堀田さん)。

なるほど。確かに、我々は外国人だから韓国料理=トウガラシというイメージを持っているけれど、韓国でも日本同様、食の多様化が進み、「辛い物は辛い物として食べるし、辛くないものはそのまま食べる」ということなんですね。

「昔は外国の情報もほとんどなかったですし、どんな料理かも、食べ方も何も知らなかっただけでしょう。日本人も何でも醤油をかけるわけではないですしね。逆に、あらゆるものにタバスコをかけるという日本人をFBで見かけました。そうなると、単に個人の趣向になるのでしょうかね?(笑) タイでも辛い物が苦手な若い世代もいると数年前から言われていますよね。沖縄でも泡盛離れがあると聞きます」

確かに、中国でも上海などの経済先進都市では、日本食のチェーンがたくさんあります。ラーメンも一風堂、丸亀製麺、ココイチもサイゼリアもあります。やはり若い世代を中心にアジアの都市では食の多様化が進んでいるといってよさそうですね。

あともうひとつ思ったのは、外国客で行列のできる「牛かつもと村」や「一蘭ラーメン」の共通点として、一品しかメニューがないことです。肉の量やトッピングだけしか選択肢がない専門店。韓国の事情はよくわからないのですが、中国やタイでは一般にこの種の店は流行りません。いろいろ食べられることが大事で、味せんラーメンでもココイチでも、冷奴や焼きとり、ししゃもまでメニューにあります。レストランには家族や友人などで行くことが多く、カレーを食べたい人もいればパスタを食べたい人もいるというわけで、専門店は避けられてしまうのです。でも、韓国は日本と同じで専門店があるようですね。

「韓国は昔と違って個食が広がっています。昔、日本のチェーン店(吉野家など)が失敗したのは、個食文化がほぼないことを軽視した点もあったでしょう。今は核家族化も進み、時代が変わりました。今は諸外国を受け入れる(特に美味しいものは)段階に入っています。あっという間に日本と同じようなレベルになったのは、この国の持つ何に対してでも速いスピードからだと思います」。

個食文化はまさに上海でもそうです。若いOLがひとりで外食チェーンで食事をするという光景は普通に見られるようになり、日本と同じ定食メニューの店も増えています。

堀田さん、ありがとうございました。あなたとのチャットで、個食も含めたアジアの食の多様化が見えてきました。外国客、特にアジア客で行列のできる店の背景には、当然のこととしてSNSの存在があるとともに、各国都市での食の多様化があるといえそうです。

きっと彼らは自分の国にはまだ出店していない外食チェーンや日本食の流行を見つけて面白がっているのに違いありません。そういや、すでにソウルには牛かつ店はあるそうです。韓国は、台湾同様、日本食の浸透が進んでいるのですね。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-08 10:56 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 10月 04日

2016年の国慶節の日、銀座ホコテンは多国籍ツーリストが記念撮影に興じていた

10月1日は中国の建国記念日(国慶節)に当たります。この時期は、中国のゴールデンウィークに相当し、海外に限らず多くの中国人が旅行に出かけます。昨年までは、圧倒的に中国客の存在感が目立っていたのですが、正午過ぎ、銀座を訪ねてみたところ、実にさまざまな国籍のツーリストの姿を見かけました。“中国人だらけ”という感じでもなかったのです。

土曜日だったので、銀座中央通りは正午から歩行者天国になります。銀座4丁目の和光のはす向かいには、9月24日にオープンしたばかりの新しいランドマーク、銀座プレイスが見えます。
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ここから中央通りのホコテンを銀座8丁目の交差点まで歩いてみました。以下、その後の10分間くらい歩いて見かけた人たちのスナップです。
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銀座プレイスの1F には、日産のショールームがあり、にぎわっています。

銀座プレイス http://ginzaplace.jp/

そこらかしこでポーズを取って記念撮影に興じる人たちがいます。
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これは最近銀座にできたオウルカフェ(フクロウがいるカフェ)の客引きの子でした。ぼくも原宿の店に行ったことがありますが、外国人にウケるんだそうです。
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ファミリー旅行者も多いです。
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この双子は韓国人でした。
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銀座7丁目のラオックスです。ホコテンのせいで店の前までバスが停車できないためだけではもうないのでしょう。多くの中国客は、この店がどんなしくみで成り立っているか、よく知っています。できるだけ、避けたいとの思いが働くのでしょう。店内は閑散としています。
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カップルの自撮りはともかく、地べたに座り込んでの女優気取りのポーズなど、中華圏の人たちはまったくこういうのが好きですね。
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7丁目あたりから、中国やアジア系だけでなく、欧米系、それもどちらかといえば、ロシアや東欧方面から来たと思われる人たちの姿を見かけました。まだ日本に少ない彼らは、団体で旅行に来ることが多いので、集中的に目撃してしまうのかもしれません。
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この日、銀座のホコテンは圧倒的に外国客の姿が目につき、日本の人たちは歩道をそそくさと足早に歩いていくという感じでした。まあここは、日本を代表するおのぼりさんの天国です。言ってみれば、パリのシャンゼリゼ、ウィーンのシュテファン大聖堂に向かって広がるノイヤーマルクト広場(かなり言いすぎ!?)みたいな場所ではあるのです。おそらくイースターの頃は銀座ももっと多くの外国客が見られることでしょうが、国慶節ではこんなものかもしれません。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-04 10:46 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 06月 23日

日本人は知らないブラック免税店で扱う商品のビル広告、新宿に現わる

先月末、中国のメディアやネット上で日本のブラック免税店を告発する動きがありました。そこでは新宿にある2軒の免税店を名指ししていました。そこで、ぼくも実際にそれらの店を訪ねてみた話を、以下書いています。

日本のブラック免税店が中国客を陥れる!?
http://inbound.exblog.jp/25875503/
ブラック免税店問題はもうずっと前からありました
http://inbound.exblog.jp/25875949/
中国メディアが名指しした新宿のブラック免税店を見に行ってみた
http://inbound.exblog.jp/25890462/

爆買いも下火になってきたとの報道もあり、さてこれからこの種の商売はどうなるのだろうと思っていたら、先日新宿で妙なものを見つけてしまいました。

日本の「爆買い」報道は中国人の自尊心を傷つけた!?
http://inbound.exblog.jp/25928875/
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それは、中国メディアが指摘していたブラック免税店で扱っている商品のビル広告でした。
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近づいて見てみましょう。「健康、美麗 第一酵素 第一薬品 MADE IN JAPAN」とあります。

中国語のわかる友人がそれを見て言いました。「一見、日本語だけど、『美麗』という表現は中国語的だよね。つまり、この広告は中国人向けなんじゃないか」。

このあやしげな商品については、中国メディアが細かく指摘しているのでここでは触れませんが、面白いことに、この広告は靖国通りに面したビルにデカデカと貼られています。実は、その通りの向かい(歌舞伎町側)に、例の免税店があるのです。
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実際、歌舞伎町沿いの靖国通りは中国をはじめアジア系の団体客を乗せたバスが客を乗り降りさせるためよく停車しています。その広告はバスの窓からよく見えることでしょう。
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友人は言います。「なるほどこれを見ると、この商品が日本でも有名であるかのように思うだろうね。よく考えたよなあ」。

ところで、この商品は街場のドラッグストアでも売られているのか。それが気になって、広告のあるビルの中にあるドラッグストアと通りの向かいにある同業店を覗いてみました。

店員さんに聞くと、アンチエイジングやダイエットに効くとのことで、ずいぶん前から酵素系の商品は人気といいます。ここ数年、中国爆買い客の間でもよく売れていました。さすがに日本のドラッグストアには多種多様な酵素系商品が置かれていましたが、値段は1000円台からが一般的で、高いものでも6、7000円。なかには2万4800円という商品も混じっていましたが、第一薬品のものは見当たりませんでした。
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新宿あたりのドラッグストアでは、外国人向けの免税専用と一般日本人向けのレジが分かれています。
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例の免税店は、新宿花園神社の鳥居の隣にあります。
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by sanyo-kansatu | 2016-06-23 09:11 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 06月 23日

東新宿、半径500m圏内で出合うインバウンドな光景

ぼくの仕事場は東新宿の明治通りの東側にある比較的閑静な住宅街にあります。でも、周辺は外国人だらけです。

仕事の行き帰りもそうですが、たまにお昼のランチどきに気分転換を兼ねて近所を散策することがあります。そこらかしこでインバウンドな光景に出合います。
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たとえば、昨日は丸の内線の新宿御苑前を降りて、新宿1丁目あたりを歩いていたら、台湾人か中国人と思われる女の子4人組が一軒のラーメン屋の前で写真を撮っています。

「麺や 庄の gotsubo」という店でした。

麺や 庄の gotsubo
http://menya-shono.com/gotsubo/

彼女たちはどうしてこの店を知っているのだろう。丸の内線から少し離れた靖国通りに近い場所にあり、スマホのGPSでたどりついたのかもしれないけれど、仕事場に戻ってトリップアドバイザーをみると、新宿区のレストランで 8,076 軒中 1,751 位という、評価の微妙なラーメン店でした。看板メニューは夜のみ提供の「ベジつけめん(990円)」。オリジナルラーメンの店として知られているそうです。

結局、昨日の仕事明けに行ってしまいました。なぜかベジつけめんが気になってしまったのです。
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店内は席数も少なく、おしゃれな内装でしたが、主人は少々強面のおっさんです。でも、ベジつけめんはパスタ風で女性好みの盛り付けでした。つけ汁はえびとトマト風味(もうひとつは鶏と生姜風味で選べる)でかなり濃厚。この種の凝ったラーメンに着目するあたり、昼間の彼女たちは台湾の人たちではないかと思いました。

先週は事務所の友人と一杯やり、彼がどうしてもラーメンを食べたいというので、歌舞伎町の中の博多天神に行きました。ここはとんこつラーメンが500円とお手ごろ価格です。
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8時過ぎたばかりでしたが、ざっと見たところ、店内に日本人はぼくらふたりだけのようでした。さすがは歌舞伎町。アジア系の人たちばかりですが、彼らはとんこつスープが好きなんですね。
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テーブル席に小さな子連れのカップルがいて、なにげに声をかけると、上海人でした。個人ビザで来たようです。
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店内には「中国人爆買いツアー客も殺到!」などと、事情を知ってか知らずかテキトーなこと(だってツアー客はこの手の店には来ないから)を書いたサンデー毎日の記事のコピーがありました。

東新宿になぜこんなに外国客が多いかというと、彼らのニーズに合ったホテルが多く集中しているからです。先日も仕事を終えて、新大久保方面に向かって歩いていると、歌舞伎町の一角でホテルが新しい棟を増築していました。
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2013年12月に開業した新宿グランベルホテルです。歌舞伎町のラブホテル街というディープな環境のなか、ひときわ目につく17階建て、客室総数380室というホテルですが、客室の個性的なデザインとリーズナブルな価格で外国客の人気を呼んでいます。みると、開業1年半で増築が決まったようです。
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歌舞伎町に人知れず外客率8割というデザインホテルがある
http://inbound.exblog.jp/24676453/

このホテルは、あまり一般的な知名度はないかもしれませんが、エクスペディアで予約される全国のホテルの予約件数で第4位というから驚きです。

エクスペディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿を選ぶ
http://inbound.exblog.jp/25331847/
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そのまま歌舞伎町を抜け、職安通りを渡り、新大久保駅に向かって歩くと、韓流ブームの凋落で人ごみが減っていた大久保通りににぎわいが少し戻っていました。
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新宿区議会選に出馬した「歌舞伎町の案内人」こと、李小牧さんの選挙ポスターがいまでも貼ってあるのが新大久保らしいです。
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山手線ガード下も多国籍の風景です。この界隈の住人も多いのでしょうが、アジア系のツーリストが増えていると思われます。
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最後にいつも立ち寄るのが、新大久保駅に近い山手線内側にあるイスラム横丁。ハラルな食材屋が並ぶ一角でPC関連グッズを売っていました。

さらにいえば、半径500m圏内では、こんなことも起きています。

中国メディアが名指しした新宿のブラック免税店を見に行ってみた
http://inbound.exblog.jp/25890462/

まったく見ていて飽きません。

【追記】
今朝ほど自宅でこの記事をアップして、仕事場に向かうと、去年の11月にできたゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」のカフェで小さな洋服の展示会をやっていました。
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話を聞くと、この春デビューしたばかりの二人のデザイナーのブランドだそうです。

RUCA TOKYO/ルカトウキョウ
www.rucatokyo.com

IMANO TOKYO HOSTEL
http://imano-tokyo.jp/ja/

東新宿の新ゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」の宿泊客国籍別トップは台湾人
http://inbound.exblog.jp/25142528/

このゲストハウスには、若い欧米の女性客も多いので、企画してみたのかもしれません。もちろん、アジア客もいます。彼女らは台湾や香港、韓国などの子たちなので、日本のファッションに関心はあるでしょう。

アジア色に染まって見える東新宿ですが、こんなことも起きています。
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by sanyo-kansatu | 2016-06-23 08:22 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 06月 08日

中国メディアが名指しした新宿のブラック免税店を見に行ってみた

5月末、中国メディアで一斉に報じられた日本の「ブラック免税店」告発報道について、これまでいくつかの文章を書いてきました。

日本のブラック免税店が中国客を陥れる!?
http://inbound.exblog.jp/25875503/
ブラック免税店問題はもうずっと前からありました
http://inbound.exblog.jp/25875949/

これが中国報道の原文です。

日本免税黑店专坑游客 多次曝光受害者不减反增(2016.5.31)
http://news.sina.com.cn/w/zx/2016-05-31/doc-ifxsqxxu4793505.shtml

さて、この記事の中に出てくるのが、以下の2つの免税店です。

Alexander & Sun
東京都新宿区新宿5丁目17番13号
オリエンタルウェーブビル 6F
http://www.alexanderandsun.com/
1978年大阪で創業。店舗は、東京、大阪、名古屋、福岡ホークスタウン、太宰府、札幌、別府、有田、沖縄と東京オフィスがあります。

JTC 免税店(JTC Tax-freeshop)
新宿区大久保1丁目8番4号 2F
http://www.groupjtc.com/japanese/
「外国人観光客向けに全国に13店舗(常設10店舗、臨時3店舗)を運営しています。高級化粧品、健康食品、電化製品、アクセサリー、雑貨などの約2万アイテムを取り扱っており、中国語・韓国語・英語・タイ語に対応しています」(同サイトより)。

実をいうと、この2店は、東新宿にあるぼくの仕事場からどちらも500m半径内にあります。

こうなると、住所の場所を訪ねてみないわけにはいきませんね。先ほどちょっと見に行ってきました。

まずAlexander & Sun。新宿花園神社の裏手にある中華料理の老舗「東京大飯店」と同じビルで、靖国通りに面しています。
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ビルの前に行くと、店のシャッターは閉められていました。
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居酒屋などの入った雑居ビルの6Fにあるのですが、エレベーターで6Fのボタンを押しても反応しません。
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1Fの通路に扱っている商品らしきディスプレイがあるのみでした。
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かつて「ダイヤ免税店」という名だったことがわかります。

もしかして中国報道の影響があったのでしょうか…。ただし、この種の免税店は、団体客が来たときだけ、店を開けるのかもしれません。予約なしで来店ということはないのでしょう。

次は、JTC 免税店。こちらは新大久保の職安通りにあります。
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東新宿駅方面から職安通りを歩くと、大型バスの数が目に見えて増えてきます。数台のバスが停車している場所に向かうと、そこがJTC 免税店でした。
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店の前には中国客があふれています。
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1Fが宝石店で、2Fが例の免税店、3Fはレストラン街です。韓国料理などのレストランが数軒入っています。
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もともとこのビルは、2012年6月にオープンした韓流百貨店「K-PLUS」というアミューズメントビルでしたが、韓流ブームの凋落とともに経営が低迷し、14年10月に3Fのレストランを除いて閉店。翌11月にJTC免税店の開店となったようです。3Fのレストランの隣の売店で働く韓国人に聞くと「前はレストランにもたくさん客が来ていたけど、最近は少ない。でも、下の免税店は9割が中国人。韓国人もたまに来る」とのこと。これだけ中国客が押し寄せると、日本の韓流ファンも足が遠のくのは無理もなさそうです。せめて中国客がここで食事をしてくれればいいのでしょうが、それはほぼなさそうです。韓国料理しかないせいもあるでしょうし、彼らには在日中国人の経営する提携食堂が別の場所にあるからでしょう。

帰りに、免税店の中をちらりと覗くと、ビルの前はそれなりに人で混雑しているものの、それほど買い物客がいるようでもなく、閑散としています。以前、福岡のクルーズ客が免税店にあふれ、「爆買い」していた光景を見たことがありますが、そのような熱気は感じられませんでした。

そうだとしても、中国報道によると、この免税店で多くの中国客が騙されているというのに、これだけの人たちがいまもここに来ている…。いったいどうしたことでしょう。彼らは何も知らないのか。

中国団体客は年配の人が多いため、この種の情報に疎いのか。でも、若い子もそこそこいます。買い物をすませたのか、そもそも買うつもりがないからか、店の外でバスを待っている女性たちもけっこういます。彼女たちは、報道を知っていて、そうしているのでしょうか?
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免税店の隣には、中国客向けの小さな薬局や雑貨店までできていて、クスリはもちろん、ドリンクや軽食を売っています。さすがに商魂たくましいですね。
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JTC免税店の東側に、昨年にできたという別の免税店もありました。「東京薬局免税店」とありますが、調べると、韓国系の永山免税店新宿店のようです。中を覗くと、宝石や家電用品、ドラッグストア系商品などが置かれていて、中国客もいます。いまや職安通りは、コリアンタウンの一部でありながら、中国団体客ご用達ショッピングタウンになっているのですね。
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先日、中国の通訳ガイドの友人と「ブラック免税店」の問題をめぐってずいぶん話したのですが、よくよく考えると、中国側の報道がもっと広まれば、さすがの中国客の皆さんも、ここでは無言の非買運動を始めるはずでは。そうすれば、わざわざ摘発などしなくても、これらの免税店の経営は立ち行かなくなり、市場から淘汰されるという話にはならないのか。

ブラック免税店日中問答「それはおもてなしする側が解決すべき問題でしょ」
http://inbound.exblog.jp/25876810/

でも、どうやらそうはならなさそうなところが、いかにも中国的です。新宿のJTC免税店は、少なくともいまは中国団体ツアー必須の立ち寄り先になっているようです。もちろん、それは中国客の希望というより、在日の中国人ガイドがコミッションをもらわないとツアーが成り立たないからでしょうけれど。

はたして中国メディアから名指しされた「ブラック免税店」は今後、どうなるのでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2016-06-08 15:27 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 06月 06日

通訳案内士の新しい動きに注目! 東京建築案内ユニットShowcase

前回、紹介した東京建築ツアーを催行している「Showcase」のメンバーは、英語通訳案内士の吉田優香さんや木原佳弓妃さん、松原智佳子さんたちで、結成は2014年末。現在、11人のメンバーが登録しています。「Showcase」は「Sense Harajuku Omotesando by Walking Come and See」の頭文字をとったのだそうです。
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銀座と表参道をめぐる東京建築ツアー(英語)が面白い
http://inbound.exblog.jp/25882521/

ところで、Showcaseでは、どういう経緯で東京建築ツアーを企画することになったのか。

木原佳弓妃さんによると「これまで外国人向け体験ツアーというと、すし握り体験のようなフードツアーや相撲部屋を訪ねるツアーが知られていたが、建築をテーマにしたツアーはなかった。代表の吉田優香が2012年春に表参道で始まったTokyo Grand Shopping Weekの事務局に関わったこともあり、表参道で外国人向けのウォーキングツアーができないかと考えていたところ、この街には魅力的な建築が点在していて、実際に外国人を案内すると反応が良かったことからコースを考えた」そうです。

さらに、「表参道周辺には、近代建築だけでなく、一般住居や団地もあり、多様な建築を歩きながら一度に見せることができる。目立たないディティールであっても、そこにデザイナーのこだわりや地域の歴史などのストーリーが込められている。その意味では、専門家ではない私たちでも、建築を通して日本文化のある側面を説明できると思う」と言います。

Showcaseのメンバーには、インテリアコーディネイターや商社勤務、書道家など、通訳案内士の有資格者でありながら、多彩な趣味や才能を持つ人たちが集まっているそうです。共通点は、建築好きであること。

今後は、表参道だけでなく、都内の別のエリアも加えたコースを増やしたいと考えており、そのトライ企画のひとつが、今回の銀座と表参道のツアーだったのでした。

彼女らが催行する東京建築ツアーには、3つの新しい特徴があると思います。

まず、日本ではまだ数少ない東京の現代的な側面を紹介する知的なカルチャーツアーであること。

たとえば、日本の大手旅行会社などが催行する外国人向けツアーをざっと見てもらうとわかると思いますが、これらにはないオリジナルな内容です。

JTB Sunrise Tour
http://www.jtb-sunrisetours.jp/
はとバス(外国語)ツアー
https://www.hatobus.com/
HIS go Japan
http://www.hisgo.com/n1/Contents

通訳案内士を多数登録しているユニークなインバウンド専門旅行会社もあります。でも、こちらは侍や忍者、書道、着物、お茶体験など日本の伝統文化に特化したツアー内容となっています。

日本文化体験交流塾
http://www.ijcee.com/

大手各社には当然のことながら、集客とコストの問題があり、コンテンツの専門性より大衆性を選ばざるをえない面があります。でも、伝統的なコンテンツだけでなく、もっと現代的なものを求める外国客もいるはず。だからといって、秋葉原に連れていけばいいのか。クールジャパンをもち出さずとも、東京の現代的な魅力をわかりやすく伝えられるツアーがもっとあっていいはずなのです。彼女らはそれにチャレンジしています。

ふたつめとして、一般の東京の外国人向け観光地の多くが東部(お台場、銀座、皇居、上野、浅草など)に偏るなか、表参道や青山といった西部地区の街歩きの新しいモデルをつくろうとしていること。これまでの東京のウォーキングツアーは、谷中や浅草方面の江戸情緒を味わうというものが多かった気がします。それはそれでいいのですが、東部(銀座)と西部(表参道)を銀座線という公共交通でつなぐウォーキングツアーであることも、ひとつのチャレンジだと思います。

3つめとしては、通訳案内士という語学のプロらが結成したユニットであり、自ら世界の旅行マーケットプレイスに名乗りを上げ、外国人からダイレクトブッキングを受けてツアーを催行していることです。
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Showcase Tokyo Architecture Tour(東京建築ツアー)
http://showcase-tokyo.com

これまで日本の通訳案内士たちは、旅行会社や通訳案内士団体から外国人ツアーのガイドを仕事として受けることが多く、営業は受身でした。しかし、今日世界には以下のようなツアーを扱うマーケットプレイスが存在し、直接外国客とガイドがマッチングできるプラットフォームがあります。

viator (世界最大の現地ツアーを扱う。最近、トリップアドバイザーの傘下に入る)
http://tourguides.viator.com/
Voyagin (2012年にサービス開始した日本発の旅行体験予約サイト。15年、楽天の傘下に)
https://www.govoyagin.com/?lang=ja
Triplelights (2013年にサービス開始した通訳案内士と外国客のマッチングサイト)
https://triplelights.com/

それぞれのサイトには特徴があり、得意分野も微妙に異なるようですが、訪日旅行市場の拡大にともない、通訳案内士自らこれらのプラットフォームに登録し、自己プレゼンテーションすることでガイディングの仕事を得られる時代になっているのです。Showcaseでも、自らのサイトに加え、Voyaginに登録して、集客しているそうです。

こうした取り組みは、これからもっと地域発のオリジナルで魅力的なツアーが生まれる可能性を示しています。一般に地元で企画されたツアーを「着地型ツアー」といいますが、ネットによるプラットフォームのない時代はそれを国内外の発地や旅行者に直接売り込むことができませんでした。しかし、いまは違います。今後は、全国でこういう動きが広がっていくことを期待したいと思います。

外国客に「娯楽サービス」は足りている?
http://inbound.exblog.jp/25886445/
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by sanyo-kansatu | 2016-06-06 14:00 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 06月 06日

銀座と表参道をめぐる東京建築ツアー(英語)が面白い

ぼくの仕事場は東新宿にあります。先ごろ、2015年に都内を訪れた外国人旅行者が初めて1000万人を超えたと報じられましたが、東新宿はおそらく都内でも浅草に次ぐか、あるいはそれ以上の外国人出没エリアだと思われます。

都内訪問 外国人客1000万人超す(朝日新聞2016年5月30日)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1605301300004.html

※2015年に都内を訪れた外国人旅行者が前年比34%増の1189万人。13年から3年連続で過去最多を更新。

エクスペディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿を選ぶ
http://inbound.exblog.jp/25331847/
東新宿は新しい外国客向けホテル地区になりつつあります
http://inbound.exblog.jp/20672715/

理由は、日本観光のハイライトである富士山と箱根のゲートウェイであること。ゆえに、高級ホテルからビジネスホテル、ホステルまで(ついでにいうと、AirBnBの登録物件の多さも都内1、2を争う)、さまざまな層の旅行者のニーズに合わせた多彩な宿泊施設が集まっているからです。

仕事場への行き帰りやランチでオフィスの外に出るとき、通りは欧米系からアジア系まで外国人だらけです。個人やカップル、小グループが大半ですが、何を隠そう中国団体客を乗せたツアーバス専用食堂も数軒あるため、昼どきは中国人があふれているという多国籍的な様相を見せているのです。明治通りに近い場所に一軒のゲストハウスが昨年冬にできて以来、窓越しに見えるロビーのカフェにはいつも若い外国客がたむろしていて、ぼくもたまにお茶することがあります。

そんな彼らを日々眺めながら、ふと思うことがあります。

彼らはみんな、東京に来て何やって時間を過ごしているのだろう。本当に満足しているのだろうか?

もちろん、浅草に行けば、日本情緒を味わいに来ている彼らを大勢見かけますし、新宿でも伊勢丹などの商業施設に行けば、買い物にいそしむアジア系の人たちがわんさかいます。最近では、サムライや忍者といった日本の歴史文化をわかりやすく体験させるスポットも増えていて、人気を呼んでいます。

なぜサムライは外国人の心を惹きつけるのか?
http://inbound.exblog.jp/25864895/

訪日客が増えると、次々に新しいエンタメやアトラクションが生まれるのは自然の流れでしょう。これらはこれで面白いと思うのですが、もう少し知的で現代的な東京体験をしたいというニーズもあるのでは。自分がパリやニューヨークを訪ねるときは、そんなに小難しくなくていいけど、カルチャー系スポットに足を運びたくなります。それにやっぱり旅ですから、街歩きも楽しみたい。では、伝統系以外で、東京ではどんなカルチャー体験が楽しめるのか。それを誰がナビゲーションしてくれるのか……。

最近、知り合ったShowcaseという通訳ガイドのユニットは、都内のユニークな建築案内に特化したツアーを始めています。

Showcase Tokyo Architecture Tour(東京建築ツアー)
http://showcase-tokyo.com

4月中旬、ぼくはオランダで建築を学ぶ学生さんたちが参加したウォーキングツアーに同行しました。銀座と表参道にあるユニークな建築群を約5時間かけて歩くというものです。以下、その実況を報告します。

待ち合わせは、お昼12時に銀座の歌舞伎座にて。ツアーに参加するのは、オランダ・ユトレヒト大学(Institute of Building Engineering)の 学生19名と引率の教師2名の皆さんです。 今回は人数が多いので、2グループに分かれて前半2時間で銀座界隈を回り、休憩後、表参道へ移動して2時間ほど歩き、17時にゴール地点の明治神宮の第一鳥居前の広場で合流して解散という流れです。
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12時少し前に歌舞伎町に行くと、学生さんたちが待っていました。近くのコンビニで買ったのか、地べたに腰かけ、お寿司を食べている男子学生もいます。

オランダ人らしく、さすがに身長が高い人が多いです。女子学生も数名いますし、留学生らしいアジア系の学生もいました。
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このツアーでは5時間かけて20数ヵ所の個性的な建築を訪ねるのですが、以下印象に残ったスポットを紹介しましょう。

ぼくが同行したグループは、まず歌舞伎座の中に入ります。5階に歌舞伎座の歴史を解説するギャラリーと野外庭園があります。
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歌舞伎座
http://www.kabuki-za.co.jp/

これは銀座8丁目にある中銀カプセルタワーです。黒川紀章が設計した世界初の実用化されたカプセル型集合住宅です。
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銀座中央通りを歩いています。
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スウォッチ・グループ・ジャパンの本社「ニコラス・G・ハイエックセンター(NICOLAS G. HAYEK CENTER)も面白いですが、ビルの合間の路地裏に潜む豊岩稲荷神社へ向かう道はちょっとした冒険です。
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NICOLAS G. HAYEK CENTER
http://www.swatchgroup.jp/boutique/nicolas-g-hayek-center/
豊岩稲荷神社
http://www.tesshow.jp/chuo/shrine_ginza_toyoiwa.html
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ソニービルの隣の銀座エルメス本店に立ち寄り、今年3月末にオープンしたばかりの銀座東急プラザでひと休み。

銀座東急プラザ
http://ginza.tokyu-plaza.com/

屋上のキリコテラスから銀座を眺めると、松坂屋の後にできる建設中の観世能楽堂(今年11月完成予定)をはじめ、あちこちに建設クレーンが見られます。訪日旅行市場の拡大によって新たな国内投資が生まれている象徴的な光景といえるでしょう。
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【銀座】松坂屋跡地に東京最大級の商業施設と観世能楽堂ができる
http://matome.naver.jp/odai/2138726263386134701

さて、銀座線で表参道へ。表参道は知る人ぞ知る、街ごと建築博物館です。個別に触れているときりがないので、詳しくは以下のサイトなどを参照してください。

東京の観光公式サイト<GO TOKYO>おすすめ建築スポット
https://www.gotokyo.org/jp/tourists/attractions/attraction/art/harajuku.html
まるで「建築」博物館!表参道青山ショップをデザイン散歩
https://haveagood.holiday/plans/1426
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最後に、明治神宮の鳥居前で解散です。個人的にも、初めて知ったスポットも多く、とても面白かったです。今度海外から友人が来たとき、いろいろ案内したくなりますね。
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とはいえ、見ず知らずの外国人旅行者を相手にこれだけのスポットを案内するのは、素人にはとても無理。当然、さまざまな質問が飛び交うことになるでしょうから、彼らを納得させる説明を外国語でするのは、プロでなければ務まりません。

だから、いまこそ通訳案内士の出番なのです。次回は、このツアーを企画催行している通訳ガイドのユニット「Showcase」の皆さんに話を聞きたいと思います。

通訳案内士の新しい動きに注目! 東京建築案内ユニットShowcase
http://inbound.exblog.jp/25883449/
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by sanyo-kansatu | 2016-06-06 11:33 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)