カテゴリ:東京インバウンド・スポット( 67 )


2016年 02月 10日

今年の春節、銀座はそこそこにぎわっていたけれど……

お台場を訪ねたあと、ゆりかもめで新橋に戻り、その足で銀座の様子を覗きにいくことにしました。2月8日、春節の当日の夕方のことです。

お台場の今年の春節のにぎわいは期待はずれ?
http://inbound.exblog.jp/25341806/
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首都高の新橋出口のあたりまで来ると、バスが何台も停車していて、中国の団体客の皆さんが大勢いました。
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首都高の下で、おそらく同じツアーの人たちの買い物時間が終わるまでの間、外で待っているのでしょう。中国の団体客みんなが「爆買い」しているわけではないのです。自分はもう十分でも、まだ買いたい人がいるから、仕方がないのでここでバスが来るのを待っているのです。
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そこは銀座ナインという首都高下のショッピング街の一角で、肉のハナマサ銀座店があります。その裏にはドンキホーテ銀座本店も。

そのまま銀座の中央通りを7丁目まで歩くと、中国人観光客御用達でおなじみのラオックスがあります。
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撮影に興じる彼らの脇を通り抜け、ラオックスに向かう歩道の中国人密度はおそらく全国一ではないでしょうか。
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ここがラオックス銀座本店です。さすがは春節。にぎわっています。
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ラオックス銀座本店
http://www.laox.co.jp/stores/ginza/
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当然通りは彼らを乗せたバスが列をなしています。昨年メディアで報じられたとおりの光景でした。
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銀座の中国人ツアーバス路駐問題、ついに報じられる
http://inbound.exblog.jp/25169176/

あまりに中国人だらけなので、2014年の年末、ぼくはちょっと心配になってこんな記事を書いています。

クリスマスイブの銀座は中国人だらけで、う~ん(ちょっと気がかり)
http://inbound.exblog.jp/23928070/

でも、もう世間も銀座の7~8丁目あたりは、中国人観光客があふれる場所として認知しているようです。少々騒がしいけれど、こんなに買い物してくれるんだから、よしとするほかないだろうということでしょう。

面白いのは、一眼レフやテレビカメラを抱えた報道人たちも彼らに混じって、この時期必ずいることです。でも、あんな大きなカメラを抱えて店の前に張り付かれるのは、迷惑じゃないでしょうか。…なんて、ぼくも人のことはいえませんけど。
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ラオックスを後にして、中央通りを歩くと、やはり中国人観光客密度は銀座5丁目の晴海通りくらいまで高くなっています。彼らは旅行者なので、いでたちもラフになりがち。おしゃれして銀座を歩く日本人とはひと目で見分けがついてしまいます。
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このとき知ったのですが、銀座メルサの4~6階にもラオックスができていたのですね。ラオックスのHPをみると、現在全国に35店舗あるようです。訪日中国人数の拡大とともに店舗を増やしてきたことがわかります。銀座の一等地にすごいですね。
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ラオックス銀座EXITMELSA
http://www.laox.co.jp/stores/ginzamelsa/
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和光の時計台が見えてきました。相変わらずバスはやって来ます。

銀座三越では、2月2日~16日まで「DISCOVER! TOKYO ~JAPAN POP CULTURE~」という明らかに外国人観光客向けの催事をやっているようです。
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今回、こうして中央通りを歩いて思ったのは、「今年の春節、銀座はそこそこにぎわっていたけど…。まあこんなものかな」という感じでした。期待値が高すぎたせいか、普段の時期とそれほど大きく変わらない印象です。

帰り際、地下鉄に乗ろうと思って地下道を歩いていると、銀聯カードでATMから日本円がキャッシィングできるイーネットの広告が出ていました。
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イーネット
http://www.enetcom.co.jp/

はたして銀座は春節でどれくらい潤ったのでしょうか?

いずれ結果が報じられることでしょうから、それを待つことにしましょう。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-10 17:06 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 09日

お台場の今年の春節のにぎわいは期待はずれ?

楽天カンファレンスの取材の後、久しぶりにお台場を歩きました。
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楽天トラベル vs. Expedia これからが面白いと思いたい
http://inbound.exblog.jp/25341674/

その日は、まさに春節の2月8日。ところが、思ったほどのにぎわいがないのです。平日とはいえ、これはどうしたことでしょう。
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アクアシティからデックス東京ビーチを抜けて、ゆりかもめのお台場海浜公園駅まで歩いたのですが、中国団体客や中華系の小グループ、欧米人の家族連れなどを数組見かけただけで、ショッピングモール内は閑散としていたのです。
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一部のショップでは、中国語でセールを告知していますが、それほどどの店も積極的にPRしている感じはありません。
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さらに、アクアシティ、デックスそれぞれ春節向けのクーポン券や福袋などを企画しているのですが、あまり利用されていないようなのです。
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アクアシティのインフォメーションの女の子に聞くと「今年は去年に比べ中国人観光客が少ない。どうしてでしょう?」と言います。

確かに、通りにかつてはあれほど路上駐車していたバスの姿も今日は数台しかありません。

中国人団体客の都内での動きに変化が起きているのかもしれません。

どうしてなのか?

これはあくまでぼくの仮説です。中国客の利用するホテルが郊外化することで、彼らが都心で過ごす時間を調整、あるいは短縮する必要が出てきているのではないでしょうか。バスの運転手の労働時間が厳守されるため、以前より早めに都心を出なければならないということもあるかもしれません。そうだとすれば、たとえば木更津のホテルに泊まるような場合は、買い物は都心ではなく、郊外のアウトレットやイオンモールですればいいという話になる。

ラオックスのように中国客が買いたいものだけしっかり揃っていて、まとめ買いできるショッピング施設ならともかく、お台場にあるテナントショップで何を買えばいいのか、みんなよくわからないのではないでしょうか。

このあと、ゆりかもめに乗って新橋まで行き、銀座方面にも足を伸ばしてみました。その話は次回また。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-09 18:42 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 09日

渋谷公園通りの「ラッキーシェイクキャンペーン」を体験してみた

昨日少し触れましたが、いま渋谷の公園通りでは「Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya」という商店街のイベントが開催され、外国人観光客向けの「ラッキーシェイクキャンペーン」というのを実施しています。
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Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya
http://www.koen-dori.com/news/2015/12/tokyo_prime_shopping_2016_in_s.html

これは、キャンペーン期間中(1月2日~2月29日)、外国人観光客が所定の場所(参加店など)で中国版ツィッターこと「微信(WeChat)」を起動し、携帯端末をシェイクすると、アプリ画面上でくじ引きできるというものです。商品総額は200万円、それ以外に参加店舗からの商品券や景品などが当たるそうです。
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公園通りにひらめく大量の旗に書かれた中国語簡体字の「幸运摇出来」は、スマホをフルフルすることで幸福を呼び込もうという意味です。

公園通り商店街のHPによると、このイベントのターゲットや参加店は以下のとおりです。

●ターゲット
中国、台湾をメインエリアとして、それに、英語圏の外国人観光客を加えた、年齢 20~40 代の男女

●キャンペーン参加店舗数 
約900店舗(大型商業施設テナントも1つとしてカウント)
参加大型商業施設、11施設

同商店街では初の試みだそうですが、なかなか大規模なものです。

また協賛・協力に中国系の企業が多いのも特徴です。

●メイン協賛:サイバーマートグループ、FJサイバー株式会社(日本窓口)
●協賛・協力:東方網、東方航空、上海酷活電子貿易、SENSORO、ジャパンショッピングツーリズム協会

基本的に外国人向けのキャンペーンですから、日本人にはあまり関係ないのかもしれませんが、この「ラッキーシェイクキャンペーン」、どこでやっているのでしょうか。

そのひとつのスポットが、昨年オープンした渋谷モディの地下1階です。
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渋谷モディ
http://shibuya.m-modi.jp/

ここ、確か元丸井だったビルです。地下に降りると、そこはHISのずいぶんおしゃれな旅行カウンターとカフェスペースがありました。
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そのずいぶん奥まった場所にキャンペーンカウンターはあり、ひとりの若い女性スタッフがいました。以下、彼女との会話です。

「あのぉ、ぼく日本人なんですけど、できるんですか?」
そう聞くと、一瞬彼女は戸惑いながら、
「ええ、大丈夫ですよ。でもWeChatできますか」

「できますよ。普段よく使います」
「そうですか。それじゃあやり方を教えますね」

「ところで、あなたは中国の人ですか」
「いいえ、台湾人です」
「だったら、普段はWe Chat使わないんじゃない?」
「ええ、まあ」
「台湾のどこの出身?」
「台北の南の新竹市、わかりますか」
「ああ、桃園空港の南の…知ってるよ」
「そうです。あら、うれしいですね」
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そんな会話をしながら、彼女はやり方を教えてくれました。以下のとおりです。

①まずbluetoothを立ち上げる
②次にWe Chat(微信)を立ち上げ、「揺一揺」でシェイクする
③「Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya」のページをゲットし、3択の宝石箱からひとつを選ぶ。

残念ながら、ぼくはハズレてしまいました。あっけなく。

それを見て気の毒に思ってくれたのか、彼女は当たるとどうなるか、教えてくれました。
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これ、1000円の商品券。
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そして、こちらは109の商品券。
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「ああ、もっとよく考えて選べばよかった…」
「大丈夫。また明日来てください。1日1回なら何度でもできます」
「えっ、そうなの。じゃあまた今度渋谷に来たときやってみようかな。…それはそうと、いま台湾は大変だよね。ご家族や親戚は大丈夫だった?」
「はい、おかげさまで無事です。これから春節というときに、本当に悲しいことです」
「でも、台湾の人は東日本大震災のときに日本をずいぶん助けてくれたから、今度は日本が台湾を助ける番ですね」
「ありがとうございます。そう言っていただくと、本当にうれしいです」

そう言って彼女は、ぼくに台湾製のマンゴケーキをくれました。

「どうもありがとう」
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ほのぼのしたひとときでした。気になるのは、そうやってぼくがキャンペーン体験していた10数分間、ここに現れた外国人はいなかったことです。確かに、ちょっとわかりにくい場所にあると思います。実は、キャンペーンに参加した人は名前と国籍を書くことになっていたので、そのリストを見ると、この日ここを訪れた人は30人くらいでした。

NHKでこのキャンペーンについて報じていたようです。
https://www.youtube.com/watch?v=i9dhgZfdeXI&feature=youtu.be

春節休みの渋谷の通りは中国語簡体字表記であふれていた
http://inbound.exblog.jp/25337935/

【追記】
世の中にはいろんなショッピングキャンペーンがあるものですが、このWe Chatを使ったラッキーシェイク企画を考えたのは、当然中国系の企業でしょう。でも、考えてみてください。We Chatは日本人もそうですし、台湾人もアメリカ人もタイ人も韓国人もほとんど使いません。ちょっと無理のある企画じゃないかと思わざるを得ないのです。国籍別で中国本土の人たちがいちばん買い物すると統計的には指摘されているわけですが、そのような中国人がどれだけ渋谷に来るのだろう。やっぱり彼らは銀座や上野、せいぜい新宿が多いのでは。

最近の中国の人は、自分たちのやり方を押し付け気味の傾向がある気がします。自分たちには便利だとしても、それがどれだけ広い支持を得ているか、見えていないのでは…。おそらくこの企画、ニューヨークでやってもバンコクでやっても、台北でも、ちょっと難しいのではないでしょうか。そんな気がしてなりません。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-09 10:12 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 08日

春節休みの渋谷は中国語簡体字表記であふれていた

2月6日(土)の昼下がり、ぼくは渋谷と表参道を訪ねました。春節休みのこの時期、渋谷と表参道で中華系の観光客をメインのターゲットとしたショッピングキャンペーンが繰り広げられていたからです。
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渋谷駅を降り、109方面に向かう道玄坂の両サイドには、中国のデビットカードである銀聨カードのキャンペーン旗がぎっしりと並び、はためいていました。
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一方、公園通り方面には、別の旗がひらめいています。こちらは「Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya」というキャンペーンの旗です。同じ渋谷で、道玄坂と公園通り商店街ではまったく別のキャンペーンを繰り広げているというのも不思議ですが、共通するのは、中国の旧正月(春節)に向けたものであることです。
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公園通りの旗に書かれた簡体字の「幸运摇出来」は、同商店街が主催する「ラッキーシェイクイベント」のことで、キャンペーン期間中(1月2日~2月29日)、外国人観光客が所定の場所(参加店など)で中国版ツィッターこと「微信(WeChat)」を起動し、携帯端末をシェイクすると、アプリ画面上でくじ引きできるというものです。商品総額は200万円、それ以外に参加店舗からの商品券や景品などが当たるそうです。
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東急デパートにも「銀聨カード」の大きな垂れ幕が見られました。
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それにしても、渋谷の街がこれほど中国語簡体字表記であふれたのは初めてのことではないでしょうか。ちょっと驚きました。

もっとも、渋谷を行き交う多くの人たちのうち、このキャンペーンの存在を知っている人はどれほどいたことでしょう。そこが気になるところです。

さて、渋谷のタワーレコードの脇を抜け、キャットストリートを歩いて表参道にも足を伸ばしてみました。

表参道には、一斉に2枚の旗が並んでいました。渋谷と違い、表参道ではVISAカードが協賛するキャンペーンが繰り広げられているようです。
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ただし、こちらは中国語簡体字表記だけでなく、ハングル表記も含まれています。
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そして、この地区のキャンペーン名は「Tokyo Shopping Week 2016 at Harajuku/Omotesando」というものです。つまり、原宿と表参道がタッグを組んだショッピングキャンペーンというわけです。
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外国人観光客向けのスクラッチキャンペーンが実施され、2000名に1000円分の現金が当たるそうです。ラルフローレンの前に小さなテントがあって、外国人観光客は着物姿の女の子と一緒に記念撮影できます。
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渋谷との違いは、銀聨カードではなく、VISAカードが協賛していることもあり、必ずしも中国系の観光客だけがターゲットではないようです。とはいえ、この時期、中国本土以外の台湾、香港、東南アジア華人なども多く訪日するわけですから、本土客向けに簡体字を前面に出すのは控え、広い対象に向けてキャンペーンを実施したというのが、原宿・表参道の考え方だったのでしょう。

もっとも、こちらでも思うことは、表参道を行き交う人たちのうち、どれだけの人が……、でしょう。

この日は土曜でしたが、昨年のイースター(4月上旬)に渋谷や表参道を訪ねたときのほうが圧倒的に人通りは多かったと思いますし、外国人観光客ももっと目に付いた記憶があります。

イースターも近い原宿では非英語圏の言葉があちこちで聞かれた
http://inbound.exblog.jp/24322287/

イースター休みに渋谷スクランブル交差点に出没した外国人をシューティング
http://inbound.exblog.jp/24348359/

はたして渋谷と表参道のキャンペーン、どれだけの効果があるものでしょうか。

実は、例の「ラッキーシェイクイベント」、外国人でもないぼくはこっそりやらせてもらいました。その話は次の機会に。

渋谷公園通りの「ラッキーシェイクキャンペーン」を体験してみた
http://inbound.exblog.jp/25340545/
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by sanyo-kansatu | 2016-02-08 11:22 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 06日

エクスペディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿を選ぶ

ホテル予約サイトのエクスペディアが、1月末に配信したリリースによると、2015年に同サイトを通じて都内のホテルを予約した外国人のうち、新宿を選んだ人は30%を占め、2位銀座(11%)、3位東京駅周辺(8%)、浅草(8%)、5位渋谷(6%)などを大きく引き離しています。外国客の新宿人気は昨年同様変わらないようです。
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新宿は都内で外国客に最も人気なホテル地区(エクスペディア調べ)2015年5月24日
http://inbound.exblog.jp/24510962/

リリースでは、新宿が人気の理由として「高級ホテルからお手ごろなビジネスホテル、カプセルホテルなど、多様な宿泊施設が揃っていること」「都内各所だけでなく、人気スポットの富士山へもバスでアクセスしやすいこと」が理由に挙げられています。

実際、全国を含めたホテルの宿泊数ランキングでも、以下の5つの新宿のホテルがトップ10に入っています。

1位 ホテルグレイスリー新宿  歌舞伎町のコマ劇場跡地にできたゴジラで有名なホテル。以下参照。

※歌舞伎町ルネッサンス~外国人観光客の来訪増で街は変わるか?
http://inbound.exblog.jp/24740768/
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2位 京王プラザホテル  新宿副都心で最初(1971年開業)の高層ホテル 

3位 ホテルサンルートプラザ新宿  JTB系の外国人ご用達老舗ホテル(1978年開業)

4位 新宿グランベルホテル 歌舞伎町ラブホテル街に2013年開業のデザインホテル。以下参照。

※歌舞伎町に人知れず外客率8割というデザインホテルがある
http://inbound.exblog.jp/24676453/

上記のホテルは、これまで本ブログでも紹介してきた施設ばかりですが、ちょっと意外というか、あまり知られていないホテルのランキング入りとしては、イーホテル東新宿でしょうか。
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8位 イーホテル東新宿 

このホテルは、2008年開業のビジネスホテルで、昨年8月全面リニューアルをすませています。フロントを訪ねたことがありますが、本当にごく普通のビジネスホテルです。人気の理由は、大江戸線東新宿駅前というロケーションと、いまとなってはまったく斬新でもなんでもないのですが、「e Hotel」というネーミングにあるのではないかと思います。特別デジタルリテラシーの高い人ということではなく、むしろエクスペディアを利用するごく一般の外国人ユーザーから見て、日本語のよくわからない地名や世界中どこにでもありそうな「グランド」「シティ」「ロイヤル」「パーク」云々といったネーミングが付けられたホテルに比べると、なんとなくシンプルな印象があり、好感度を上げているのではないか。そんな気がします。自分が海外のホテル予約をするときも、価格やロケーションが同じなら、ちょっとしたネーミングの違いで選びそうな気がするからです。

いうまでもないことですが、エクスペディアのデータは、あくまで同サイトを利用した外国人に限ったもので、訪日外国人全体の傾向をどこまで表しているかについては、なんともいえません。

しかし、もうひとつの面白いデータがあります。

エクスペディアで宿泊予約する訪日外国人のうち、15年最も伸びたのは香港人(前年度比272%)でした。ちなみに、2位韓国、3位タイ、4位インドネシア、5位台湾と続きます。
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もはやエクスペディアもアジア系が多く占める時代になってきているのですね。実際、訪日外国人に占めるアジア系はすでに10人に9人近くになっているはずです。圧倒的に欧米人よりアジア人が多いのですから、当然でしょう。

このリリースには、さらに興味深い指摘があります。なぜ昨年香港人の利用が増えたかという理由について「日本就航2年間で利用客100万人を突破した香港エクスプレスの存在があげられます。2015年の1年間でも、名古屋-香港路線が週9便に増便、新たに広島-香港路線が就航するなど、現在、東京(羽田・成田)や大阪のほか、福岡、名古屋、広島にもフライトが飛んでいます」と説明していることです。

LCCが香港-広島を飛ぶ時代なのですね。関係者によると、広島線を飛ばすことで、福岡や大阪、名古屋などとOJ(オープンジョー:入国地と出国地を変えた往復航空券のこと)が可能となることで利用客のニーズに合わせることができたのだといいます。実際、昨年名古屋を訪れる香港客が相当増えたと聞きます。

それにしても、昨年152万人もの訪日客があったという香港。確か、人口700万人ほどの香港から、そんなに多くの訪日客があったとは驚きです。彼らは個人客が大半なため、日本での動きがつかみにくい存在ですが、ホテルは誰でも利用するわけで、エクスペディアのデータは彼らの動きを知るうえで有効といえます。

台湾人以上に全国各地に足を伸ばし、訪日旅行の最先端のトレンドを先取りしているのが香港人です。もっと彼らのことを知りたいと思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-06 10:20 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 01月 13日

北京からの団体客と夕食を共にする(新宿5丁目「金鍋」にて)

昨日は久しぶりに、新宿5丁目で山東人たちが経営する中国ツアー客ご用達居酒屋「金鍋」に足を運んでみました。毎日通勤途上に店の前を通っていて、客の入りはどうかなど、普段から通りすがりに眺めていたのですが、冬場に入り、オープン当時のようなにぎわいが見られないようだったので、ちょっと気にしていたのでした。

新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン
http://inbound.exblog.jp/24938094/

仕事が早く終わったので、開店に合わせて5時過ぎに入店したところ、店内には若い中国人が10数名いてなにやら打ち合わせの最中のようでした。「あれっ、まだ営業してないの?」と聞くと、「いえ、そんなことないですよ。どうぞこちらへ」と店員に招き入れられ、地下のフロアに連れていかれました。

そこは、いつも中国の団体客が食事を取っている場所です。「あとで団体のお客さんが来るけど、ここでもいいですか?」。そう顔見知りの山東娘が聞くので、「別にかまわないよ」と答えて、1杯300円の生ビールと羊肉串を注文しました。

しばらくすると、ゾロゾロ中国の中高年の団体客が40名ほどでしょうか、入店してきて、地下のフロアのテーブルを埋め尽くしました。おお、まさか彼らと一緒に夕食を共にすることになるとは。これから何が起こるのだろう。じっと眺めていると、店員の女の子たちが仕出し弁当を運んできて、テーブルに置いて回りました。
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はてさて、どんなメニューなのだろう。見ると、ごはんに焼き魚、揚げ餃子、サラダ、みそ汁に加え、白いパッケージのままの納豆が入った定食でした。あまりコストのかかっていないような(失礼!)シンプルなお弁当ですが、中高年の食事としてはこれで十分なのでしょう。

添乗員らしき中国人女性が説明します。「これは納豆といって日本の伝統料理です。中を開けたら辛子としょうゆをかける前に、こうやって糸を引くまで何度もかき混ぜてください。おいしく食べるコツです」とかなんとか。

その説明を聞いて、ツアー客の皆さんはいっせいに納豆をかき混ぜ始めました。楽しげな光景です。
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ひとりニヤニヤしながら眺めているのもあやしいので、隣に座ったおじさんに尋ねることにしました。

「どちらからいらっしゃったのですか?」
「北京ですよ。あんたはどこの人?」
「日本人ですよ」
「あっそうなの。そりゃまあそうか。ここは日本だものね」
「ところで、日本にはどれくらい滞在するのですか?」
「7日間」
「東京から大阪まで行くんですか?」
「そうですよ」
「それはそれは、欢迎光临(ようこそいらっしゃいました)」
「おお、謝謝」

他愛のない会話ですが、皆さんこっちを見てニコニコしています。でも、この人たち、北京から来たと言っているけれど、もしかしたら見た感じ、河北省の人たちじゃないかな…。埼玉や千葉、なかには茨城の人が、海外で外国人から「どこから来たか」と聞かれたとき、説明してもどうせわかってもらえないからと、しれっと「東京」と答えるのと同じです。まあ北京といってもけっこう広くて農村部もあるし、職場旅行であれば北京の人たちも団体で来ることはあるでしょう。

彼らは誰ひとりビールやお酒を頼んだりもせず、いっせいに食事をかき込み、30分もすると慌しく店を出て行きました。夜の買い物タイムが待っているからかもしれません。

実際、こういうのが「爆買い」中国客の実態でもあるのです。ツアーの中身や食事はとことん節約して、買い物に集中的に散財する。よく中国経済の悪化によって「爆買い」客は消滅するという人がいますが、彼らは驚くほど安いツアー代金で来日しており、他国の訪日客に比べると、ホテルも食事もお金をかけていないので、そのぶん買い物額が多くなるのはある意味当然なのです。それが目的で来ているのですから。

傍で見ていて、このような旅行がいいとはもちろん思いませんが、いまの彼らはこれがやりたいことなのです。「もっと別の楽しみ方がありますよ」などと提案したところで、彼らにしてみれば、「いまそんなことを言われても困るよ」という感じでしょう。

店を出て、金鍋の同じ通りの斜め向かいにあるゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」を見ると、欧米の若いツーリストだらけでした。
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東新宿の新ゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」の宿泊客国籍別トップは台湾人
http://inbound.exblog.jp/25142528/

オープン当時はアジア客が多かったようですが、クリスマスの頃から客層が変わってきたようで、いまではロビー脇のカフェで過ごしているのは大半が若い欧米人ツーリストです。

そのまま靖国通りを歩いていると、その日は中国の大手旅行社の錦江旅行社のバスが停まっていて、さきほどの中高年の団体客とはまったく世代の異なる若いツアー客が歌舞伎町散策を終えて、乗り込もうとしていました。
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さらに西武新宿駅方面に歩いていくと、歌舞伎町一番街のネオンの下にやはり中国の団体客が大勢いて、ヤマダ電機の街頭ビジョンを眺めながら、バスを待っていました。
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東新宿のいつもの光景といえばそれだけの話ですが、日々少しずつ変化が見られることも確かです。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-13 11:51 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 01月 07日

欧米客が増えて、新宿がちょっと楽しいことになっています

年が改まって2016年、最初の本ブログの記事は、年末に新宿界隈で見かけた欧米人ツーリストたちの様子をさらっと報告しようと思います。

新宿界隈で欧米人が多いスポットといえば、ロボットレストランでしょう。その日、近くを通ると案の定、チケット売り場の前では欧米人の男たちが列をなしていました。
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これはもう見慣れた光景です。以前はカップルも多かったのですが、野郎の比率が妙に高い気もします。まあそういうエンタメであることは確かです。
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歌舞伎町の中の飲食店は、さまざまな外国人ツーリストが利用するようになっています。ラーメン屋の前には英語や中国語のパンフレットや表示が並んでいます。
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新宿といえば、ゴールデン街も外国人の人気エリアのひとつです。以前は区役所方面から入ったすぐ前の外国人向けバーにしか姿を見せなかった彼らが、いまでは路地の奥まで入り、小さなスナックやバーで飲むようになっています。先日も、友人となじみの店で飲んでいたら、突然扉が開いて外国人が入ってきました。店主はいつものことだと「ウエルカム、ウエルカム!」と手招きし、彼らと一緒に日英カラオケ合戦になりました。連中はオーストラリア人でした。
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もっと面白いのは、これまで日本人しかいなかったような渋い居酒屋にも彼らは姿を見せるようになっていることです。
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このカップルがいるのは、おやじ居酒屋として知られる清龍の新宿店です。とにかくこの店は平均年齢が高く、もともと若い子すら見かけなかったのですが、最近ではこのとおり新宿界隈に泊まっている欧米人が現れるようになりました。
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これ、こっそり撮ったのでピンが甘いですが、黒人と金髪のカップルが我がニッポンのおやじたちに囲まれて焼き鳥に食らいついています。

かつてはダサい、ヤバい、コワいの代名詞だった新宿がちょっと楽しいことになっていると思いませんか。

翌朝、東新宿の仕事場に向かう途中、スーツケースをガラガラ引いてホテルに向かう女の子も見かけました。
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これがいまの新宿なのです。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-07 14:27 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 12月 30日

タトゥーが入っていてもOKの日暮里「斉藤湯」でひと風呂浴びてみた

先日のとある午後、タトゥーが入っていても入浴OKで知られる斉藤湯でひと風呂浴びてきました。場所はJR日暮里駅から徒歩3分。住宅街のちょっとわかりにくい場所にあります。80年前の創業だそうですが、今年4月に改装したばかりのきれいな銭湯でした。
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斉藤湯
http://saito-yu.com

なぜこの銭湯がタトゥー客OKだと知ったかというと、以下のネット情報からです。

タトゥー入っててもOKな温泉・銭湯・プールまとめ【関東編】(Find Travel)
http://find-travel.jp/article/18883

訪日外国人の増加で全国の温浴施設やプール、海水浴場でタトゥーを入れた外国人観光客と管理者の間で入店・入場をめぐってトラブルが起きているようです。その問題に関する報道は以前、本ブログでも紹介しています。

入れ墨・タトゥーの外国人の入浴、やっぱり気になりますか?
http://inbound.exblog.jp/25180252/

そんな事情もあり、都内でタトゥーOKをうたう銭湯というのはどんなところなのか、気になっていたのです。

午後2時開店とほぼ同時にぼくは斉藤湯に入りました。すでに2、3人の利用客はいて、その後も続々入店してきます。この銭湯の売りは、高濃度人工炭酸泉と超微細粒気泡がシルクのように身を包む露天風呂です。ぼくはまず通常のお湯風呂に浸かって、常連の誰かにこの銭湯について尋ねることにしました。

しばらくすると、映画『テルマエ・ロマエ』の銭湯シーンで見かけたちょっとふやけたスルメのような(ごめんなさい!)おじいさんが隣に入ってきました。映画を思い出し、笑いをこらえつつ、聞いてみました。

―あのぉ、こちらの常連さんですか。
「そうだよ。でも、最近はたまにだけどね」
―この銭湯、外国人がよく来るんですか?
「そうなの? 俺は知らないね。家族連れはよく来るよ。いろんな風呂があるからね。ここは昔からある銭湯だから」。

あまりご存知ないようです。そこで、次にシルキー風呂に行ってみました。天井には屋根がありますが、露天気分を味わえます。ひとりの若い男性がいたので声をかけてみました。

―この銭湯、外国人が多いんですか?
「どうかなあ。ぼくは週末しか普段は来ないから」
―なんでもタトゥーを入れた外国人さんもこの銭湯は入浴OKだと聞いて、どんなところだろうと思ってきたんです。
「ああその話ね。ここ、改装する前からずっと入れ墨OKでしたよ」
―あっ、そうなんですか。

どうやら日暮里という土地柄で古くから銭湯を営んできたことから、外国人観光客うんぬんとは関係なく、その筋の人も含め、ずっとOKだったようです。実際、ここの客層は中高年のおじさんおばさんを中心に子供連れなど、昔ならではの光景です。たまにその筋の人が見えても、皆さん普通にお風呂に入っているのでしょう。

風呂上りに入浴客のおじさんたちにならってビールを注文し、オーナーの奥さんに話を聞いてみました。

―こちらは外国人のお客さんが多いんですか。
「まあそうね。けっこういらっしゃいますよ。夏休みなんか、家族連れで韓国や中国の人たちが来て、ここはどこなのかしらという感じになります。でも、普段はふつうの銭湯ですよ」
―インターネットでこちらは入れ墨やタトゥーのお客さんの入浴もOKと聞きました。
「ここは下町だから。昔からねえ、そうなんですよ」

奥さんは「中国の人」と言っていますが、たぶん台湾や香港の個人客なのでしょう。彼らが多く宿泊している上野のホテル街に近いことから、彼らも利用しやすいと考えられます。

オーナーの息子さんが英語で紹介する以下の動画をYOU TUBEで発信していることも影響があるに違いありません。

Visiting a japanese bath house
http://saito-yu.com/publicBath.html

いまや日本人のよく知らないラーメン屋がトリップアドバイザーなどで外国人に広まり、行列ができる時代です。この銭湯が外国人であふれるようになってしまうと、地元のお客さんは困ってしまいますが(たぶん、そんなことにまではならないでしょう)、タトゥーうんぬんの問題も、土地柄しだいでクリアできる面もあるのだと思いました。
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by sanyo-kansatu | 2015-12-30 16:50 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 12月 02日

東新宿の新ゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」の宿泊客国籍別トップは台湾人

今日のお昼過ぎ、東新宿の東京医科大通りに先月20日オープンしたばかりのゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」のカフェを訪ねてみました。
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IMANO TOKYO HOSTEL
http://imano-tokyo.jp/

同ホステルのサイトには、以下のような紹介文があります。

「東京での滞在をより深く楽しむことができるよう、
館内には東京の文化、日常生活に触れられるようなキッカケが多く詰め込まれており、
施設全体が”トーキョー”のガイドブックとなるホステルです。

1Fには、東京のお酒や料理を提供するカフェ&バーを併設し、
世界中から集まった旅行者との交流を楽しむことが出来ます」。

カプチーノを一杯頼んで、カフェでぼんやりしていたら、宿泊客の白人の若い男の子が現れました。やっぱりこういう子たちが泊まっているのですね。

たまたま同ホステルのオーナーの清水さんがいらっしゃったので、少し話を聞きました。

―先月オープンされたのですね。ぼくは毎日ここを通っているので、面白そうだなあと思って眺めていたんです。

「今日でオープン12日目です。PRはネット以外に特にしていませんが、外国のお客様がいらっしゃっています。国籍でみると、最も多いのは台湾人で、次がタイ人、シンガポール人、その次くらいから欧米人。日本人もけっこういますよ。就活のために地方から出てきた女の子が何泊もし、面接に行ってきたりするそうです」。

―このホステルは全室ドミトリーだそうですね。

「ええ、でも4人くらいの個室もあり、そこはグループ客が利用しています」。

―アジア客は小グループが多いですからね。歌舞伎町のカプセルホテルもそんな感じでしたよ。東新宿はいまや外国人ツーリストだらけですね。

「うちがここにオープンしたのもそのためです。いま都内にゲストハウスが次々誕生しています。昼間はカフェですが、夜はバーになり、外国人だらけで雰囲気もずいぶん変わりますよ。今度いらしてください」。

―ええ、ぜひうかがいます。

カフェが併設されたロビーには、この種の外国人宿がどこでもそうであるように、チャックアウトした客のスーツケースやザックが置かれていました。昼間は街に散策に出かけているのでしょう。
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ささやかながら、宿泊客のインスタントカメラ写真が貼られていたりしました。
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このカフェはwifiフリーなので、ときどきPC持ってお茶しにこようと思います。
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東新宿は外国人宿が多いことで知られますが、実はAirbnbのオーナーも多いようです。ぼくの仕事場の近所の民家から、ザックを担いだ若い欧米人の女の子ふたりが出てきて、住人のご夫婦に見送られているなんて光景もよく見かけます。

またこのゲストハウスのはす向かいに9月にオープンした中国人団体客専用の中華料理店もあります。

新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン
http://inbound.exblog.jp/24938094/

この界隈がインバウンド先端エリアだというのは、そういうわけなのです。
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by sanyo-kansatu | 2015-12-02 13:44 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 10月 23日

ムスリム・ジャンピング・ガール目撃!? ようこそ、21世紀の新宿御苑へ

仕事がうまくはかどらず、無気力症候群に陥ってしまうことってありませんか? ぼくはよくそうなります。そんなとき、新宿御苑の芝生の上にごろりとしに行きます。仕事場から近いせいで、逃避グセがついてしまいました。困ったものです。でも、きっとぼくみたいな人も多いんじゃないかな、などと心の中で言い訳しながら、新宿門をくぐると、今日もたくさんの人たちが芝生に寝そべっていました。
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ふと見ると、西洋人のカップルがいます。新宿御苑では見慣れた光景です。その向こうには、子連れのママさんグループがいて、ハロウィンに近いせいか、オレンジのかぼちゃの衣装を着せられた赤ちゃんもいます。意外にひとりでやって来ている若い女性も多いです。

しばらくすると、頭にスカーフを巻いたマレー系と思われるカップルも来ました。お約束の自撮り棒を手にしています。新宿門の入口あたりでは、広東語も聞かれました。やはり、パッと見でわかるのは、西洋人とムスリムの人たちで、中国や韓国などの東アジアの人たちは話し声を直接聞かない限り、もう日本人の中に溶け込んでいます。ここは団体客が来るようなスポットではないので、香港やシンガポールなどの中華系の人たちものんびり過ごしているようです。

新宿御苑は外国人ツーリストが多いことで有名です。なにしろトリップアドバイザーによる新宿区の観光部門でトップにランキングされているくらいですから。
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新宿御苑 トリップアドバイザーによる「新宿区の観光」で 114 軒中 1 位
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1066457-d479258-Reviews-Shinjuku_Gyoen_National_Garden-Shinjuku_Tokyo_Tokyo_Prefecture_Kanto.html

それにしても、若いマレー系のカップルを見ていると、時代は変わったなあとあらためて思います。彼らはノービザで日本に来ているのです。

これは20世紀の東京には見られなかった光景といえるでしょう。なぜなら、当時アジアから来日する人たちの多くは、留学生(厳密にいうと外交官やビジネスマンも)を除くとほぼ出稼ぎ目的だったからです。

都内の公園でくつろぐ外国人の光景について、いまでも思い出すのが、1980年代後半のある時期、毎週日曜になると、代々木公園にイランやパキスタン、バングラディシュなどのイスラム圏の人々が集まり、エスニック料理を出す露店が出てにぎわっていたことです。当時は、かの国々と日本の間で相互ビザ免除協定が残っていた関係で、多くのイスラム圏の若者が日本に出稼ぎに来ていたのです。彼らの多くは不法就労だったため、数年後、ビザ免除協定を日本政府が打ち切ると、帰国していきました。

しかし、いま我々が見ているのは、アジアの人たちが日本に遊びに来ている光景です。すでに海外旅行に出かけられる所得を有するミドルクラスがアジアには大勢生まれていて、気軽に日本旅行を楽しめるようになったのですね。

ようこそ、21世紀の新宿御苑へ。思わず、そんな言葉が口をついて出てきてしまいました。せっかく来たんだから、楽しんで帰ってくださいな。ぼくは彼らの姿を見ていると癒されるところがあります。
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ちなみに、この写真は今年の春、新宿御苑に来ていた若いマレー系のグループが記念撮影に興じていたワンシーンです。なぜだか彼女らはピョンと飛び上がって宙に浮いた瞬間をカメラに収めてもらいたいようで、何度もジャンプを繰り返していました。

ぼくは彼女のことを「ムスリム・ジャンピング・ガール」と命名しました。

一般にアジアの人たちは、カメラの前で過剰なポーズを取りたがるようですが、これは新しいバージョンなのかもしれません。それぞれの国で流行のポーズがあるのでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-23 15:09 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)