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2015年 06月 17日

シェアハウスのホテル化で外客受入に成功=「ゲスト交流型ホテル」とは?

台東区池之端にあるホテルグラフィー根津は、知る人ぞ知る隠れ家ホテルです。開業は2013年3月で、いまや外国客が90%以上を占めるといいます。
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ホテルグラフィー根津
http://www.hotel-graphy.com

海外ホテル予約サイトのエクスペディアを通じて2014年に予約件数の多かったホテルが表彰される「エクスペディアアワード2015」でベストパートナー部門を受賞しています(http://www.travelvoice.jp/20150325-39644)。

このホテルのコンセプトは「ゲスト交流型ホテル」です。運営しているのは、ソーシャルアパートメント(シェアハウスの進化系)という新種の賃貸住宅を手がけてきた株式会社グローバル・エージェンツという会社です。

株式会社グローバルエージェンツ
http://www.global-agents.co.jp/

シェアハウスの発想で運営されている「ゲスト交流型ホテル」が、なぜ外国客に人気なのか。株式会社グローバルエージェンツの山崎剛代表取締役社長に話を聞くことができました。以下、そのやり取りです。

―こちらを初めて訪ねたとき、地下鉄千代田線根津駅から狭い路地を抜けていくと、突然ホテルが現れたという印象でした。こんな住宅街の中にどうしてホテルがあるのだろうと。もともとこの建物は何だったのですか?

「築40年の旅館をリノベーションしたものです。客室数は64室。旅の醍醐味は、地元の人との交流にある、というのが私の考えです。ですから、ここにはホテルの宿泊客だけでなく、日本人のレジデンスも住んでいます」

―ホテルでありながら住人もいる。ゲストとレジデンスが同じ空間を過ごすということが「ゲスト交流型ホテル」ということなのですね。

「『ゲスト交流型ホテル』を説明するためには、もともと弊社が手がけている『ソーシャルアパートメント』について話す必要があるでしょう。

これは、従来のマンションと違い、プライバシーがしっかり確保されたワンルームに加えて、入居者同士が集まれるラグジュアリーな共用ラウンジが備えられている賃貸物件です。

ワンルーム+αという発想です。家の中でもなく外でもない共用ラウンジというセミパブリックなスペースで行われる多様な入居者間のコミュニケーションこそが、ソーシャルアパートメントの一番の醍醐味。多様な世代、属性、国籍の人たちが住み、共用ラウンジでの日常的なコミュニケーションを通しえ、想像を超える気づきや可能性の発見に出会うことができ、自分の世界が数倍に広がるはずです」。
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世界が広がる隣人交流型マンション『SOCIAL APARTMENT』
http://social-apartment.com/

―住人同士のコミュニケーションにこそ価値がある住まい方ということでしょうか。その発想の先にあるのは、宿泊客同士がコミュニケーションできる空間を備えたホテルということなんですね。こういうスタイルは外国客に好まれるものなのでしょうか。実際の宿泊客の国籍はどうですか。

「欧米客とアジア客は半々。最近、アジア客が増えています。実際には、宿泊客のうちどれくらいの方がこのコンセプトを理解しているかはわかりません。それでも、海外を旅したことのある人ならたいていゲストハウスの世界を知っているので、ゲスト同士のコミュニケーションの場があることは喜んでもらえると思っていました。ただし、ホテルを開業する以上、多くの外国客に来てもらえるように、具体的には以下のことを考えました。

まず価格設定を都内のビジネスホテルの価格帯に合わせました。これは海外FITのボリュームゾーンにも見合っています。その代わり、フロントオペレーションを簡素化し、客室の内線電話も外しています。いわゆる“おもてなし”はやらない。サービスを売りにしない。国内のホテルがよくやる宿泊プランも一切なし。

そのぶんリノベーションで力を入れたのはデザインのクオリティです。外国客は海外の予約サイトの写真を見ながらホテル選びをする。価格以上の価値を感じさせるデザイン性、ここで勝負すればいい。むしろこれが外国客にはわかりやすく、選びやすいのです」。
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実際の宿泊客の様子を知りたくて、荒島浩二支配人にも話を聞きました。

―外国客はやはり海外のホテル予約サイトを通して予約されるのですか。

「expediaとBooking.com から予約が入るのがほとんどです。一般に外国客は、エリアと価格帯でホテルを選びます。うちは上野エリアとして検索されます」

―上野は成田空港からのゲートウエイですから、初めて日本を訪れる旅行者にとってホテルのロケーションとしては最適に映るでしょうね。

「でも実際には、上野駅からのアクセスはあまりよくありません。歩くと15分以上かかるので、タクシーでワンメーターと伝えるようにしています」

―確かに、住宅街の中にあり、外国客が歩いて探すのは大変だと思われます。しかし、山崎社長が話していたようにデザイン性と価格帯にそれ以上の価値を見出すことで選ばれているということなのでしょうか。

「そうだと思います。そこに価値を感じる方が選んでくれていると思います」
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―ロビーのカフェや共同スペースで見かけるのは、多国籍の方たちですが、やはり若い世代が多いように見受けられます。

「はい、若い世代の宿泊客が多いと思います。最近、日本にもデザイン性を売りにしたホテルが開業していますが、古い施設をリノベーションしたタイプが増えています。その先駆けが目黒にあるCLASKAというホテルで、若い旅行者に人気です」。

CLASKA
http://www.claska.com/

―いまでもレジデンスの方はいらっしゃるのですか。ゲストの方と一緒に共同キッチンを使ったりするのですね。

「ええ、そうです。開業して2年たちましたが、最初はレジデンスの方の比率も高かったのですが、だんだんゲストが増えてきました。現在では約8割がホテルゲストです」。

―外国客はどんな過ごし方をしているのでしょう。

「アジア客と欧米客ではずいぶん違います。アジア客は連泊といっても、2~3泊がふつう。滞在中の細かいすきのないスケジュールを組んでいて、ショッピングを中心に都内を散策しているようです。ですから、フロントに聞かれる質問も、たいてい『ここに行くにはどうすればいい?』というようなものです。やりたいことは決まっていて、そのための具体的な方法を知りたいのです。
 
一方、欧米客は1~2週間滞在する方が多い。予定もそんなに決まっていなくて、前の晩になって明日富士山に行く、日光に行くなんて言っている。聞かれるのは、『今日ヒマなんだけど、どうすればいい?』というような質問です」。

―なるほど、アジア客と欧米客では行動パターンがずいぶん異なるのですね。

今後、外国客向けに何か新しい取り組みはお考えですか。

「実は、うちのホテルには個室だけでなく、ドミトリー6人部屋があるのですが、先日50代のフランス人男性4人組が1週間滞在されました。欧米客にはそれぞれ自分のスタイルがあり、細かいことは気にしない。それでも、今度ふたつの客室をぶち抜いてスイートルームをつくる予定です。いろんなタイプのゲストがいらっしゃれるようになると思います。

課題に感じているのは、地元の谷根千の面白さをゲストの多くが知らないでいることです。上野に近い、価格帯、デザイン性の観点でうちを選んでくれるのはわかりましたが、せっかくホテルの周辺は面白いエリアなのに、そこを通り過ぎて行ってしまってはつまらない。ですから、今後はホテルを起点とした地元ツアーをやりたいと考えています」。

同社は今年8月、沖縄にホテルエスティネーション那覇を開業する予定です。こちらはホテルゲストのみの施設ですが、地元那覇の人たちも利用できるよう1階にバーを設け、レジとホテルのフロントを一体化しているそうです。 

ホテルエスティネーション那覇
http://hotel-estination.com/

こうした従来のホテル業界の既存概念にとらわれない自在な発想やオペレーションも「100室未満の規模だから可能」といえるのかもしれませんが、大学時代に起業したという若いベンチャー企業家(山崎社長)にとって、今日の訪日外客の増加というトレンドは自らの考える新しいビジネスの可能性を賭けるうえで追い風になっていることがよくわかります。

いまの時代、自分たちが考えるべきことは「多様なインバウンドのニーズのどこにニッチを見つけるか」(荒島支配人)だというのです。こうして新しいスタイルの宿泊施設が生まれていくのだとしたら、いい話だと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-17 14:58 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 06月 17日

観光をマーケティングに活かせない日本の製造業こそ問題

「訪日客のインバウンド消費が日本経済を救う」(ダイヤモンドオンライン)式の論調やそれを後押しする政府の統計発表などが続いています。

6月に入り、政府発の訪日旅行拡大効果を伝える強気の発表続く
http://inbound.exblog.jp/24579303/

「○○が日本(経済)を救う」といったタイトルの立て方は、一種のノリみたいなもので、そんなに深く考え練られたものではないのでしょうが、「インバウンド消費への対応が経済復活の柱の一つになるだろう」といったあたりさわりのない論調に対しても、世の中には反論したくなる人がいるものです。

アホノミクスと呼ばせないために必要なのは現実的エネルギー・環境政策 金融、観光は日本経済成長の原動力には力不足(WEDGE Infinity2015年6月11日)
http://blogos.com/article/116169/

反論の理由はこうです。

「観光産業が作り出す付加価値額が相対的に少ないとの問題もある。昨年の過去最高の訪日観光客1341万人が日本で宿泊、外食、買い物、交通費に使った金は約2兆円だった。誘発効果もあり経済成長には寄与するが、大きく経済を引き上げ、1人当たりの平均給与が上がることにはならない。ちなみに製造業の売上額は約390兆円ある。

『「里山資本主義」では持続可能な社会をつくれない』で触れた通り、日本では観光・外食産業が作り出す1人当たりの付加価値額は大きくないからだ。製造業の1人当たり付加価値額約750万円の半分にも達しない。付加価値額、つまり稼ぎが少ないので、1人当たり給与も大きくない。訪日外国人を増やし、消費する金額を伸ばせばよいとの考えもあるが、この分野で大きな成長を作るには限度がある」(一部抜粋)。

もっともな話です。2014年のインバウンド消費額が2兆円超で、訪日客が2000万人となる近い将来には4兆円を目指すというわけですから、日本の500数十兆円というGDPの規模からすると、ささやかな数字です。日本の経済を語るうえで、わずかな日数を滞在するにすぎない外国人の財布をあてにするのは、もとより限度のある話です。

ですから、これは何をいまさらというような話であって、問題なのは、この筆者も述べるように、日本の製造業がかつての勢いを失っていることでしょう。日本の経済指標で右肩上がりに伸びている数少ないマーケットにケチをつけている場合ではないはずです。

「アジア諸国における日本製品のシェアは下落を続けている。図-4はアジアの主要国の輸入における日本のシェア推移を示している。どの国でも波を描きながら日本のシェアは低下を続けている。中国、韓国の進出がありシェアを落としている側面はある。しかし、他の主要先進国との比較では、日本の輸出の伸びは相対的に低い状態にある。図-5が示すように、ドイツを筆頭に、他の先進諸国は輸出を日本以上に伸ばしている。

なぜ、日本の輸出は相対的に伸びなかったのだろうか。日本企業だけ海外生産が増え空洞化が起こったためだろうか。それは正しくない。失われた20年間で日本の製造業が随分力を失くし、成長産業で他の先進諸国に遅れを取ったからだ。海外での製造を含め日本の製造業が力を失くした20年だったのだ」(一部抜粋)。

この筆者によると、日本の製造業不振と輸出競争力の低下の理由は、ひとことでいえば、デフレにあるとのことです。

「日本の製造業がこれから目指すべきは、このアジアの巨大な需要を満たすための供給能力を整えることだが、付加価値額が低い製品は現地で生産を行い、付加価値額が高い製品を国内で製造することを考えるべきだ。アジアの需要を掴み日本国内の製造業の成長を図ることにより、結果として給与増も可能になる。そのためには、企業が設備投資と研究開発の意欲を再度持つようになるデフレ脱却がまず必要になる。アベノミクスの方向は間違っていない」(一部抜粋)。

デフレゆえに、設備投資と研究開発が進まなかったことが問題だというわけです。

その理屈の是非や妥当性はともかく、この人は「日本の製造業がこれから目指すべきは、このアジアの巨大な需要を満たすための供給能力を整えることだ」と言っています。少子高齢化が進む日本の内需を拡大させるのは難しい。だから、アジア市場にモノを売るべきだというわけです。

だとしたら、もっと観光(=アジア新興国の消費者動向)をマーケティングし、商品企画や開発に活かすべきでしょう。この20年間、さまざまな理由から、アジア新興国の消費マーケットの実情をふまえたマーケティングに基づく商品企画や開発がうまく機能しなかったことこそが、日本の製造業不振と輸出競争力の低下の理由ではないかと思うのです。頼りにしていたコンサルティング会社が用意したマーケティング資料の多くも、製造業からみれば、実感をともなう内実を備えていなかったからではないでしょうか。それゆえモチベーションも強く発揮されなかったのでは。

日本のインバウンド振興には3つの意味があるとぼくは考えています。

まず、訪日外客による直接のインバウンド消費。これは前述したように、伸びているといっても、経済全体から見ればささやかなものです。ただし、これまで日本に存在していなかった新しい消費者(=外国客)が現われていることは、製造業にとっても製品企画や開発のモチベーションとなりうるはずです。

ふたつめの意味が、まさにそれ。日本をショーウィンドに見立てて、あらゆる商品やサービスをアジア新興国を中心とした消費者に知ってもらい、彼らのニーズを探ることで、製造業の商品開発に活かすことです。いまや日本に大挙して訪れるアジアの消費者は、かつて存在した日本の製造業の送り出す商品規格との質的・価格的ミスマッチングを埋めることができる存在といえます。

三つめは観光プロモーションのもつパブリック・ディプロマシー的な意味です。

そういう意味でも、観光や金融、通信を製造業と切り離して論ずることは賢明ではないといえるでしょう。むしろ、それらともっと連動させるべきではないか。そのように考えると、世の中がもっと面白く見えてくると思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-17 11:15 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 06月 16日

新大久保はハラルの町、エスニック度が上昇しています

この週末、久しぶりに新大久保を訪ねたら、以前と比べてちょっと様相が変わって見えました。街を歩く人たちのエスニック度がこれまでに増して上昇しているのです。

コリアン街として知られる新大久保のJR山手線の内側には、多くの韓国料理店や韓流グッズ、化粧品、食材などの店が並んでいます。ハングルのネオンがきらめく都内でもユニークな移民街ですが、人通りは少なくなったとまではいえないものの、数年前ほどのにぎわいは感じられません。通りに面した一部のレストランの中を覗くと、まったく客の姿が見当たらない店もけっこうあります。

一方、山手線の外側に位置する一角には、独特のにぎわいがあります。そこには東南アジアから西アジアにかけての濃い顔をした人たちが往来しているのです。ここ数年で彼らの数はぐっと増えたように思われます。

朝日新聞2015年5月10日~12日の東京版には、以下の新大久保訪問ルポが書かれていました。

イスラム横丁へようこそ! 新大久保に根付くムスリムのコミュニティー(朝日新聞2015年05月21日)http://astand.asahi.com/webshinsho/asahi/asahishimbun/product/2015051500003.html

「そこは「イスラム横丁」と呼ばれる。

JR山手線の新大久保駅(新宿区)の西側。目抜き通りを北に折れて40メートル進んだ丁字路に、ムスリム(イスラム教徒)向けの店が並ぶ。駅東の「コリアンタウン」とは風景も行き交う人もまるで違う。

金曜の昼過ぎ。インド人が営む食材店、バングラデシュ人の香辛料店、トルコ人のケバブ店……。店が次々に閉まる。店内や路上にいた人々が、古びた雑居ビルへと吸い込まれていく」(一部抜粋)
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「新大久保 心つながるムスリム」「モスクで礼拝200人 視線を気にせず没頭」「厳格と寛容、教えを守り日本に根」「思い込みで身構えすぎていた」「違い 知ること、知ろうとすることが大事」「『心のグローバル化を』重く響いた」……といったこの種のルポにありがちな記事のメッセージは、月並みすぎて正直あんまり感心しませんでしたが、同記事を読んで興味深かったのは、この地でハラル食材店を経営し、「ビッグブラザー」と呼ばれるインド人長老の語る夢として「学校とホテル、多国籍ハラルレストランが併設されたムスリム施設の建設」を挙げていることでした。
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この写真(上)の店がインド人長老の経営するハラル食材店です。中に入ると、ハラル処理された肉や香辛料、インスタントラーメン、ドリンク類などが売られていますが、客層は多国籍です。面白いのは、共通語として片言の日本語が使われています。声をかけてみると、必ずしも在住者ではなく、観光で来日した東南アジア系の人たちが多いことです。
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そうなんです。新大久保に訪日外国人が多く訪れるようになっているのです。必ずしもアジア系だけでなく、大久保界隈の安いホステル系の宿に泊まる欧米人の子供連れのファミリーもいたりします。

インド人長老が夢として「学校とホテル、多国籍ハラルレストランが併設されたムスリム施設の建設」を語った背景には、新大久保を訪れるアジア系旅行者が増えていることがあるのだと思います。

これには、当然ここ数年のアジア各国へのビザ緩和の影響があるはずです。ハラルフードの食材店やレストランが多いことも、外国客を引き寄せる理由になっているのでしょう。

別のハラルショップでは、食材以外にも格安航空券やスマホ、PC、SIMカードなどを販売していました。
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新大久保は今後、在住ムスリムだけでなく、訪日外客も含めた新しい多国籍エスニック街に変わっていくのかもしれません。
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【追記】
欧米系を含めた訪日外国人旅行者の姿は、新大久保の延辺料理店(中国の朝鮮族の地方料理の店)などでも見かけます。ちょっと意外な気がしたのですが、ではなぜ韓国料理店にはあまり入っていないのだろうと考えたところ、これはあくまで推論にすぎませんけれど、日本を訪れた外国客がハングル表記の店にわざわざ入ることはあまり考えないからだろうと思われます(好み以前の話です。ここは韓国ではないのですから)。

それに、今の新大久保の韓国料理店の外観は、日本の韓流ファン向けのテイストのデザインが多く、料理の値段も決して安くありません。旅行者の気持ちになって考えてみれば、日本に来てわざわざコリアンタウンで韓国料理、という流れにはなりにくいだろうと思われます。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-16 17:32 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 06月 12日

6月に入り、政府発の訪日旅行拡大効果を伝える強気の発表続く

6月に入り、訪日外国客増加の統計を背景にした政府発の強気の発表が連日のように続いています。

ニッポン、観光で稼ぐ 消費倍増年4兆円・雇用40万人増 政府新目標(朝日新聞2015年6月6日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11793788.html

昨年の外国人旅行者による国内の消費額が2兆円超えをしたことから、倍増を目指すというものです。

「4兆円は、旅行中の宿泊費や買い物代、食事代などを合計した金額。14年から倍増させる目標だ。目標に据える4兆円は、日本の鉄鋼製品の輸出額(14年)に匹敵する。観光庁の試算では、消費額が2兆円増えることで、地方を中心に40万人の新しい雇用が生まれる。

この目標を実現するため、消費税が免除になる「免税店」を、東京・大阪・名古屋の3大都市圏以外で20年までに今の3倍の2万店に増やす。

売り込む商品も工夫をする。外国人におすすめの商品を認定して、地域ごとの「ブランドマーク」を付ける。

政府は、外国人旅行者を20年に2千万人に増やす目標を立てているが、数年前倒しで達成できるとみている。今後も、今月中旬にブラジル、モンゴルも早期にビザの要件を緩めるなど、外国人旅行者が入国しやすくする方針だ」(一部抜粋)。

さらに興味深い報道は、訪日外国人効果がGDP成長に寄与しているというものです。その要因として、設備投資が増えたことにあり、背景のひとつに「訪日外国人の増加でホテルの改修」があったことに触れています。

GDP、設備投資増え上方修正 年率換算3.9%増に(朝日新聞2015年6月8日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH677TH7H67ULFA008.html

「内閣府が8日発表した2015年1~3月期の国内総生産(GDP)の2次速報は、物価の変動をのぞいた実質成長率が、前期(14年10~12月)より1・0%増だった。年率換算では3・9%増。5月20日発表の1次速報では年率2・4%増だったが、企業の設備投資がこのときの想定より大きく伸びたことから、大幅な上方修正となった。プラス成長は2四半期連続。

上方修正の最大の要因は、設備投資が1次速報の前期比0・4%増から、2・7%増へと大きく修正されたことだ。1次速報の後に発表された「法人企業統計」などをもとに推計し直した結果、自動車関連向けの生産能力を上げた電気機械や、物流センターの建設があった卸売業、訪日外国人の増加でホテルの改修があったサービス業などで投資が伸びていた」(一部抜粋)。

最近、ぼくは訪日客の増加で日本のホテルシーンがどう変わってきたかというテーマで取材を続けています。ここ数年、特に都内のホテルの新規開業ラッシュやリノベーションによる新種の宿泊施設が次々に生まれている事情を知っていたので、なるほどと思いました。いまの時代、マンションよりホテル投資が有望だと考えられているのです。

そして政府は6月9日、2015年版観光白書を公開しました。

「平成26年度観光の状況」及び「平成27年度観光施策」(観光白書)について
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000252.html

あるネットメディアは、国内の宿泊旅行の状況についてこう報じています。

観光白書2015、宿泊施設の客室稼働率が過去最高、国内旅行は減少も外国人増加で宿泊者数はプラス (トラベルボイス2015年6月10日)
http://www.travelvoice.jp/20150610-44369

「2014年の国内旅行で日帰り旅行が前年比1.8%減の3億449万人、宿泊旅行が4.0%減の3億771万人に減少。2011年から続いていたプラス推移はマイナスに転じた。この要因として観光白書では、消費増税や物価上昇、天候不順等の影響を上げている。

ただし、延べ宿泊者数は1.4%増の4億7232万人泊と増加。日本人の減少(1.1%減の4億2750万人)を外国人(9.5%増の4480万人)が補っており、2014年の国内旅行市場の成長はインバウンドが牽引したことが明らかとなった。

全国の客室稼働率も58.4%と調査開始以来過去最高を記録。特に東京都は2011年の68.0%から81.5%、大阪府は68.2%から81.4%と8割を超えた。その一方で47都道府県の稼働率の標準偏差は7.7%から10.2%に拡大し、地域差が広がったことを指摘している」(一部抜粋)。
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これらの統計からいえるのは、いまや国内の宿泊者の10人に1人は外国客であること。東京や大阪などの大都市圏での客室稼働率が過去最高になっていることです。地方都市も稼働率は上がっているものの、そのぶん大都市圏との格差があることもわかります。

2015年版観光白書では、他にも外国客による消費の実情について詳しく解説しています。

その内容については、またいつか検討してみようと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-12 11:20 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 06月 11日

お昼は歩道に中国客があふれています(ツアーバス路駐台数調査 2015年6月)

6月に入ると、以前に比べバスの数が少し減ってきたようですが、お昼時になると、新宿5丁目御苑大通りの2軒の食堂(中華、焼肉)の前には、大勢の中国客が歩道にあふれるほどたむろしています。
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日本政府観光局(JNTO)の外客統計では、今年1~4月までの訪日中国客はすでに132万9300人とトップで、この調子で行けば、今年は300万人超えは確実のようです。

訪日外客数(2015 年4 月推計値)
単月過去最高の176 万4 千人を記録!http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/150520_monthly.pdf

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(月)12:20 4台
2日(火)9:40 4台
3日(水)未確認
4日(木)未確認
5日(金)未確認
6日(土)18:00 6台
7日(日)未確認
8日(月)13:20 4台、18:00 3台
9日(火)13:40 3台、17:30 3台
10日(水)未確認
11日(木)12:45 7台
12日(金)13:20 2台
13日(土)13:00 4台
14日(日)未確認
15日(月)11:40 4台
16日(火)12:20 5台
17日(水)未確認
18日(木)11:50 6台
19日(金)12:20 6台
20日(土)未確認
21日(日)未確認
22日(月)11:50 9台、18:00 4台

23日(火) 13:40 6台
24日(水)~29日(月)未確認
30日(火)13:00 3台
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by sanyo-kansatu | 2015-06-11 16:22 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2015年 06月 08日

爆買いを見るにみかねた中国政府は輸入品の関税を引き下げるもよう

先週、中国のある友人から一通のメールが届きました。

「最近、円安で日本商品が安く買えるため、日本に旅行に行った中国人の爆買いが有名になりましたし、日本在住の中国人に化粧品や日用品を買わせて宅配便で送ってもらい、中国国内でネット販売する人が増えています。

こうしたなか、中国政府は6月1日から日用品の輸入関税を大幅に下げました。今後は中国でも以前より安く日本の輸入商品を買えるようになりそうです」。

彼が教えてくれたニュース記事は以下のものでした。

6月1日起中国降低部分日用消费品进口关税 (新華網2015年5月25日)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2015-05/25/c_1115398300.htm

この記事によると、中国政府は6月1日よりアパレルや靴、スキンケア用品、紙おむつなどの輸入関税を平均50%以上引き下げるというものです。
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この図にあるように、各商品の輸入関税はこんなに下がるといいます。

スーツや毛皮 14~23%→7~10%
靴やスポーツシューズ 22~24%→12%
紙おむつ 7.5%→2%
スキンケア用品 5%→2%

この措置は中国の消費者の国外での消費があまりに拡大したため、国内の消費と民生、雇用、さらには国内産業の生産レベルを改善するためのもので、アパレルやシューズに加え、ベビー用品、キッチン器具、食器、眼鏡などの関税も下げるといいます。

この話を何人かの在日中国人にしたところ、下げると政府がいうそもそもの関税率についての疑問が出てきました。

「中国の輸入商品の関税はもともとこんなに低かったのだろうか。日本と比べると、同じ商品が2倍以上する実感がある。つまり、関税を下げただけでは、中国の消費者は輸入商品を安く買える実感は出てこないのではないか」。

中国メディアの関連記事を検索していると、いくつか見つかりました。

降低关税增设免税店 国务院五箭齐发力促消费升级 (新華網2015年4月29日)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2015-04/29/c_127745173.htm

この記事によると、今回の輸入関税引き下げは4月下旬に開催された中国国務院常務会議で示されていた政策で、中国経済を投資に頼る現状から消費による成長へとモデルチェンジするためのものだといいます。

その施策としては、輸入関税を引き下げ、国際空港などの免税品店を増設し、国内での輸入商品の消費を増やすことです。

以下の5つの具体的な促進策があります。

①国外での日用品の消費が拡大するなか、6月末に輸入関税の引き下げと対象商品の拡大を実施する。
②アパレルや化粧品などの消費税を調整する。
③国際空港などの免税店の販売品目を拡大し、中国の消費者が輸入商品を免税価格で購入できるよう便宜を図る。
④海外で購入した商品の通関と消費税の払い戻しの手続きの簡素化を進める。
⑤中国ブランドの質を高めるために、リアル商店やオンラインショップで消費者が快適に安心して利用できるようにする。

先ごろ実施された輸入関税の引き下げは当初、6月末にやる予定だったようですが、1ヵ月前倒しになったようです。いつものことなのでしょうが、この国ではあらゆることが民意の承諾もなく、いきなり決められてしまうのですね。

さらにこの問題を掘り下げる記事もありました。

进口日用品6月底前试点下调关税 还去国外血拼吗? (新華網2015年5月4日)
http://news.xinhuanet.com/fortune/2015-05/04/c_127760514.htm

ここでは、4月中旬に発表された「2015年中国消費市場発展報告」によると、全世界の贅沢品の消費の46%を中国の消費者が占めていて、そのうち76%は国外で消費するという事実から書き出されています。

これは中国経済にとって喜ばしき話ではありませんから、国内消費を拡大するために6月末に輸入関税を引き下げることを前の記事同様、説明しています。こうして中国の消費者は海外から国内に消費の場を逆流させることができるだろうと述べています。

この記事では、関税引き下げ以外の全国各地での取り組みも紹介しています。「とにかく国内で買わせよう」ということでしょう。

広州の保税区では海外から輸入商品を直接買い上げ、販売するオンラインショッピング体験センターを5月1日にオープンさせたそうです。ここではフランスのワインや英国の粉ミルク、花王の紙おむつなどを国内の販売店より安く販売しています。

また河南省の鄭州空港で4月30日より輸入商品のオンラインショッピングサービスを始めたそうです。河南省の消費者はこれで空輸による短期間での購入ができるといいます。

こういう記事を読むと、いま盛んに行われている海外在住の中国人の爆買いおよび中国への搬送によって支えられている日本商品のネット販売という民間ビジネスを、政府が代行しようとしているようにも見えます。儲かる話は官に仕切らせろ、民間は手を出すな、という感じすらしないではありません。まあこれもいつものことでしょうけれど。

記事では、これらの取り組みは輸入商品価格の引き下げに貢献するはずだが、もうひとつの問題として、中国国内の流通コストや経営手法、販売店舗の不動産価格の高騰などがあることを指摘します。欧米の販売員に比べ中国の販売員の給料は低いのに、なぜ中国の商品価格は欧米より高いのか。そうしたあらゆるしわよせは中国の消費者が負っているといいます。結局のところ、中国の輸入商品が高いのは、関税のせいだけではないということでしょう。

そして最後に、中国人が海外で購入する商品の多くがメイドインチャイナであること。つまり、中国の国内向け商品は輸出商品より品質が低いという実態にも触れます。国内企業が海外企業の要求する水準に対応しているように、国内向け商品の生産も同じ水準に引き上げることができれば、多くの問題を解決できるとしています。

確かに、最後の指摘は昔からずっと不思議に思っていたことでした。海外でプロデュースし、中国でつくった商品を、彼らはわざわざ海外に出かけ、逆購入しているというわけですから。

いずれにせよ、この一連の施策は中国人の爆買い現象にどんな影響を与えるのか、しばらく様子を見ていこうと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-08 09:53 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 06月 07日

ロボットレストラン、まだまだ進化中

週末の夜、新宿歌舞伎町のロボットレストランにまた行っちゃいました。仕事仲間にどうしてもと言われて案内することになったんです。これで3回目になります。

歌舞伎町の「ロボットレストラン」はなぜ外国客であふれているのか?
http://inbound.exblog.jp/21470518
【続編】「ロボットレストラン」はなぜ欧米客に人気なのか?
http://inbound.exblog.jp/21477338/
1年ぶりに再訪。ロボットレストランの客層が変わった!?
http://inbound.exblog.jp/23664029/

去年の9月以来でしたが、演目もそうですし、システムや料金、客層もそこそこ変わっていたので、この際ですから報告してしまいます。

何が変わっていたかというと、まず料金です。当初は弁当付きで5000円だったのに、いまはショーのみでひとり7000円です。

けっこう取るなとも思いましたが、客層の大半は外国人。ここ数年の円安でこの程度の値上げは関係ないかもしれないと思いました。7000円って50ドル相当でしょう。つまり、2年前と変わらないともいえるのです。
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これが入り口です。以前とは入る場所が違います。多国籍語のwelcome表示があります。アラビア語やロシア語、タイ語まであります。いろんな国の人が来ていることがうかがえます。
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まず待合室に入ります。そこに現れたのは、日本語を話す外国人の女の子でした。

キンキラのいかれた内装の待合室は変わりません。21時50分開演のその日最後のショーだったせいか、若い欧米人がほとんどでした。昨年9月はけっこう年配の外国人も多かったけど、時間帯によるのではないかと思われます。
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待合室では、ダンサー兼シンガーの女の子が洋楽を歌っています。ここはまるでマニラやバンコクの欧米人向けバーの世界と変わりません。

開演10分前にステージのあるフロアに案内されます。客層はこんな感じです。欧米客が大半で、たまに東南アジア系のカップルが交じっています。
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男ふたりで並んで見ているのは、なんか間抜けな感じもします。
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東南アジア系のカップルは、1000円のおすしを注文したようです(チケット代とは別)。食事に関しては、いろいろ試行錯誤しているようです。
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ロボットレストランロゴ入りのTシャツやお土産菓子などもありました。こういうノベルティグッズは売れるのかどうか? やれること、思いつくことは何でもやってみようという姿勢もうかがえます。
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ショーの司会も外国人になっていました。アメリカのTVコメディショーに出てくるようなタイプの男です。彼は「ようこそ、クレージーショーへ」とあいさつしてました。
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最初の演目は日本太鼓で、去年と同じでした。まずは和風ショーから始めて、ジャパニスクを堪能してもらうことが狙いでしょうか。おかしいのは、ロボットショーのテーマソングが流れていて、その曲調は演歌なのです。まあショーの中身とはマッチしているのかもしれませんが、面白いものだと思いました。
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次はおいらんショーでした。これは初めてみました。六本木のおいらんショーレストラン「六本木香和 -KAGUWA-」みたいだったので、ちょっと意外でした。やはりこういうのが欧米客にウケると判断したのでしょうか。
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六本木香和 -KAGUWA-
http://www.kaguwa.com/

3つめは当初からあった「太古の森」を舞台にしたロボット対戦(森の住人と宇宙から来たロボット軍団との戦い)でした。
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そしてフィナーレは、おなじみの女性型ロボット「ロボコ」と女性ダンサーの共演です。ロボット軍団がバージョンアップしているように見えます。
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でもまあ、ロボットに乗って女の子が踊るというバカバカしさは変わりません。
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そして、あっけなく終演。以前のようなロボットとの撮影タイムはありませんでした。
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久しぶりに訪ねて、あいかわらず外国客であふれていましたが、いろいろ試行錯誤していることがうかがえました。外国人スタッフが一気に増えていたのは、当然だったのでしょう。

同行した編集者も「こんなに外国人がいるとは思わなかった。よくできているなあ」と感心していました。やはり、客の反応を見ながら臨機応変にやり方を変えているのでしょう。

ところで、どうでもいい話ですが、その日、ロボットレストランにも近い新宿花園神社の境内で唐組の赤テントの興行をやっていました。本当はこういうのにも外国客に行ってもらいところですが、この世界を解説するのは一苦労だなあと思ってしまいます。
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新宿歌舞伎町は外国人の来訪によって変わりつつあります。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-07 20:43 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 06月 07日

2015年北朝鮮は観光誘致を積極的に進めています(「共産主義テーマパーク観光」は実現するか?)

今年3月上旬、北朝鮮が唐突に外国人観光客の受け入れを開始して以来、北朝鮮が観光誘致を積極的に(?)進めている様子が報じられています。今年は朝鮮労働党結党70周年でもあり、多くの外国客を呼び込むことは至上命題なのでしょう。
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【速報】北朝鮮 外国人観光客受け入れをようやく再開!!(Daily NK 2015年3月4日)
http://dailynk.jp/archives/36660

その最初の観光目玉として北朝鮮が外国客の集客を働きかけたのが、故金日成主席の誕生記念日「太陽節」に合わせて4月12日に開催される「平壌国際マラソン」の募集でした。

平壌マラソン出場OK、活気を取り戻した丹東、エボラ措置解除に沸く北朝鮮関連ビジネス(Daily NK 2015年3月5日)
http://dailynk.jp/archives/36676

以下のロイターの記事も指摘するように、このところ欧米諸国の北朝鮮観光がちょっとしたブームとなっています。

焦点:北朝鮮観光ブーム、相次ぐ拘束にも米国人旅行者が増加(ロイター2014年6月14日)
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPKBN0EP03A20140614

ブームといっても、欧米人の渡航者数は年間数千人規模ですからたいしたことではないのですが、やはり21世紀最後の秘境ともいうべき北朝鮮に一度は訪ねてみたいという欧米人はいるものです。平壌マラソンにも600人の外国人が参加しているのです。

平壌国際マラソン開催 外国人も約600人参加(Daily NK 2015年4月14日)
http://dailynk.jp/archives/39673?krkj=144326

朝鮮側も、観光誘致を進めるための事業に着手し始めているようです。

「ドルを稼ごう」北朝鮮が外国人観光客に咸興を開放 (東亞日報2015年4月6日)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010040664158

「北朝鮮が、外国人観光客を対象に海水浴場を初めて開放する方針であることが明らかになった。特に、今回北朝鮮が開放を決めた咸興(ハムフン)近くの麻田(マジョン)海水浴場は、近くに金正日(キム・ジョンイル)総書記の愛用の別荘や東海(トンヘ)艦隊司令部が構える北朝鮮の要衝地である。このような地域まで外国人に開放するというのは、北朝鮮が観光を通じた外貨獲得に目覚めただけでなく、今後外貨稼ぎとして非常に重視しているものと解釈できる」。

北朝鮮が外国人観光客誘致に注力 大型旅行社を新設 (聯合ニュース2015年4月30日)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2015/04/30/0300000000AJP20150430003400882.HTML

外国客を呼び込むためには、旅行会社による受け入れ態勢を整備しなければなりませんから、「大型旅行社」を新設するのだそうです。しかし、こうした動きは日本人の朝鮮観光が解禁された1980年代後半以降、日本客の取り込みのためにいくつかの旅行会社が新設されたという過去の事例があり、実のところ、特別斬新な動きであるとはいえません。

北朝鮮観光25年を振り返る
http://inbound.exblog.jp/20192588/

もっとも、北朝鮮が外国客を誘致するうえで桁違いの人口をもつ隣国の中国人観光客をどう受け入れるかは最優先事項です。中朝国境に位置する遼寧省丹東市からの鉄道ツアーも動き出すそうです。

(中国)瀋陽-北朝鮮の観光列車が運行開始、料金3.8万円から (ロイター2015年 5月 14日)
http://jp.reuters.com/article/TopicsComprehensiveAttentionEconomy/idJP00093300_20150514_00220150513

記事にはこうあります。「旅行者は瀋陽市を出発した後、北朝鮮との国境に位置する丹東市で、丹東発平壤行きの95次中朝国際列車に乗り換える。国際列車は鴨緑江を挟んで、丹東市と対岸の街、新義州市(北朝鮮)を経て、首都平壌市に到着する。旅行日程は4日間。平壌、開城、妙香山、板門店など名所を観光。羊角島国際ホテルなど平壌の有名ホテルに宿泊する。1人当たりの旅行費用は2000―3000人民元(3万8629円―5万7943円)に設定されている」。

これは一般的な中国東北三省から陸路で入る北朝鮮へのツアー料金と比べると、少し割高に感じます。中朝国境は丹東以外にもいくつかあり、複数の国境ゲートから入国する1泊2日や3泊4日の1000元(2万円)程度の安いツアーがたくさんあるからです。平壌に宿泊するからでしょうか。もっとも、このルートは外国客には許されておらず、中国人のみ参加可能です。

以下の写真は、昨年7月に訪ねた丹東駅や丹東から平壌への鉄道チケット売り場です。数年前までは中国からの北朝鮮への公務旅行が多かったそうです(実態は公費を使った観光旅行)。しかし、習近平政権になって以降の「ぜいたく禁止令」で丹東経由の朝鮮旅行は下火となっていました。この国際列車の乗客も一時に比べて激減していたのです。
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ぼくも一度この国際列車に乗って平壌に行ってみたいと思っていますが、いつ可能となるのでしょうか。

さて、朝鮮側の観光誘致の意気込みを伝える以下の記事もあります。

北朝鮮 観光開発に全力、2020年に観光客200万人を目指す(新華ニュース 2015年6月1日)
http://www.xinhuaxia.jp/social/70714

北朝鮮は「2017年までに、観光客数を今の10倍に増やし、2020年に200万人を超える目標」を掲げているそうです。

北朝鮮が外国客誘致を進めるうえでのキラーコンテンツは金剛山です。5月下旬、海外の関係者を集めて金剛山観光に対する投資説明会を現地で開いたようです。

北朝鮮・金剛山で投資説明会 日本企業も参加 「観光資源ある」(共同通信社2015年5月27日)
https://www.youtube.com/watch?v=aa9-UB4yj20
http://www.47news.jp/movie/general_politics_economy/post_12098/

「北朝鮮が日本海側の拠点都市・元山から景勝地の金剛山までの一帯に設置した「国際観光­地帯」への投資説明会が27日、金剛山で開かれた。日本を含む各国の企業関係者ら約130人が参加し、観光資源や投資環境などの説明を受けた。昨年6月の同地帯設置後、現­地での投資説明会は初めて」。

共同通信の動画によると、日本からは韓国観光の専門旅行社「三進トラベル」の社員が出席していたようです。

三進トラベル
http://www.sanshin-travel.com/

ぼくは2013年8月、金剛山を訪ねています。韓国の現代グループが投資しただけあって、北朝鮮国内で唯一といえる外国客の受入が可能なリゾートインフラがあることは確かです。ただし、韓国を追い出し、自前でどこまで運営できるのかは大いに疑問ですけれど。だからこそ、海外からの投資を促進したいのはわかります。

2013年、金剛山観光はどうなっているのか?
http://inbound.exblog.jp/22561895/

中止からはや6年。韓国から入る金剛山ツアーと残されたインフラについて
http://inbound.exblog.jp/22562596/

北朝鮮が進めようとしている観光誘致の行方がどうなるかについては、あげればきりがないほど疑問点が出てくるのですが、彼らが本気で外客を受け入れるとなれば、彼ら自身のあり方も問われることになるのは間違いありません。それで体制がどうこうなるとか単純な話ではないでしょうけれど、これまで3回北朝鮮を訪ねたぼくの感じ方としては、欧米客や日本客はともかく、圧倒的に多数派の中国客の訪朝が朝鮮の人たちに大きな影響を与えていることは確かだと思います。中国人は欧米人や日本人のように、北朝鮮の体制や異文化性を尊重する態度をまるで取りません。朝鮮の後進性についてもストレートな態度を示すため、彼らも逆に中国人に対しては、本音はともかく、黙り込むしかありません。その超然とした宗主国的ふるまいとそれを裏打ちする圧倒的な経済優位性に、少なくとも一般市民レベルでは抗うことができないのです。

こうした状況の中で、北朝鮮の観光誘致はどうなっていくのか。

北朝鮮観光に展望はあるのか…活路は「共産主義テーマパーク」(Daily NK 2015年05月26日)
http://dailynk.jp/archives/44326

同記事の中で、北朝鮮の観光誘致の可能性については「北朝鮮が観光で成功するには二つの要素が必要だ。一つは中国人、特に地理的に近い東北地方の中国人が気軽に行ける安いツアーの商品化。二つ目は北朝鮮を『共産主義テーマパーク』と考える西洋人向けに少々高価でも質が高くて多様なツアーを開発することだ」といっています。

中国人向けには北朝鮮と国境を接する東北三省の中国人向けのツアーの商品化、日本人を含めたその他外国人には高品質なツアーを開発することだと専門家は述べています。

しかし、中国から朝鮮への国際線がけっこう高いうえ、どこまで高品質なツアーを開発できるのか、ぼくが見た限りでは厳しいものがあります。

同記事でもこう書かれています。

「さらに、金正恩氏肝いりのあの「観光事業」に苦言を呈した。

「馬息嶺(マシンリョン)スキー場は成功しない。わざわざスキーをするため北朝鮮まで行く旅行客はいないだろう。北朝鮮は世界の需要がまったく読めていない」」

そんなの当たり前ではないですか。ぼくも馬息嶺スキー場の建設現場を視察したことがありますが、誰の対面のためにあんなものをつくったのか。駆り出された労働者の人たちの様子を見て、そう思ったものです。

外客誘致のためにインフラは必要でしょうが、それがスキー場なのか、という根本的な方向性の誤りがいまの北朝鮮の観光振興の進め方にはあると思います。

だからといって、外国人の話に耳を傾けるほどの柔軟性や精神的なゆとりがいまの彼らにあるかといえば、どうでしょう。ぼくは1980年代の中国の半ばなし崩し的な外国人観光客の開放の流れを見ているだけに、そのような度量がいまの朝鮮にあるとは思えないので、なかなか難しいなあと感じています。

それでも、金剛山はひとつの可能性ではあるので、うまくやってもらいたいものです。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-07 19:26 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 06月 06日

上野には新しいタイプの外客人気ホテルが生まれている

雨上がりの爽やかな空気の中、今日は朝から上野方面に行く用事があり、仕事のあと、外国客に人気のホテルを訪ねてみました。

最初に訪ねたのは、台東区池之端にあるホテルグラフィー根津です。このホテルは、2014年海外ホテル予約サイトのエクスペディアを通じて予約件数の多かったホテルが表彰される「エクスペディアアワード2015」でベストパートナー部門を受賞しています(http://www.travelvoice.jp/20150325-39644)。

ホテルグラフィー根津
http://www.hotel-graphy.com
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地下鉄千代田線根津駅を降りると、そこは「谷根千(谷中・根津・千駄木)」と呼ばれる神社仏閣や古い家並みの残るまちが広がります。地図を見ながら、細い路地を抜け、住宅街の一角にそのホテルはありました。
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ロビーはしゃれていて、フロントの隣にたたみの間のショースペースがあります。
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1Fにはカフェレストランがあります。ここでは多くの外国のゲストが朝食をとっていました。
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関係者の話によると、この4階建ての建物はもともと築40年以上の旅館で、それを買い取りリノベーションして2013年3月に開業したものだそうです。屋上からは東京スカイツリーや上野の森も見えます。周囲は静かな住宅街です。
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全64室で、シングルやツイン、ドミトリー(6人部屋)もあります。ゲストの90%以上は外国客で、アジア系と欧米は半々くらい。香港や台湾、韓国人が多いそうですが、最近はタイ人も増えてきているそうです。
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エクスペディアではアジア各国からの訪日ホテル予約が急増している
http://inbound.exblog.jp/24509107/

なにしろ1泊7000円からと都内のビジネスホテルと同じ価格帯のうえ、部屋はとてもおしゃれなので、エクスペディアやブッキングドットコムを利用した海外からの予約が圧倒的に多いそうです。

ところで、このホテルのいちばんの特徴は「ゲスト交流型ホテル」というコンセプトです。実は、このホテルを運営しているのは、ソーシャルアパートメント(シェアハウスの進化系)というスタイルの賃貸住宅を手がけてきた株式会社グローバル・エージェンツという会社で、このホテルにも現在、レジデンス(賃貸契約している住人)がいるんです。

最近は訪日客の増加に伴い、外国客のゲストが大半だそうですが、開業以来日本人レジデンスも住んでいて、外国客と館内で交流しているというのです。

そのための共有スペースがこのキッチン付きの広い食堂とラウンジです。
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ここでは、レジデンスとゲストが一緒にキッチンを利用したり、食事をしたり、ラウンジでくつろいだりするわけです。
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以前、蔵前にある外客に人気のゲストハウス「Nui. Hostel & Bar」を訪ねた話をしましたが、ホテルグラフィー根津は価格帯こそビジネスホテルに近いものの、旅行者と住人が交流できるという意味で、よく似たコンセプトの宿だといえます。

バックパッカーのまち、蔵前で見つけたもの
http://inbound.exblog.jp/24098909/

Nui. Hostel & Bar
http://backpackersjapan.co.jp/nui/

なぜこのようなホテルをつくったかについては、関係者に話を聞いたので、後日お伝えしようと思います。

さて、次に訪ねたのは、ゲストハウスわさびです。高速バスのVIPライナーでおなじみの株式会社平成エンタープライズが運営していることがメディアでも報じられていたので、足を運んでみました。
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日暮里からJR常磐線に乗ってひとつめの三河島駅のホームの上から大きな看板が見えました。

アポなしでフロントを訪ねると、浴衣を着た若い女性スタッフがいて、部屋を見せてくれました。ドミトリー(2800円~)と個室(4800円~)があります。
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このちょっと薄暗い部屋がドミトリーで2段ベッドが並んでいます。カプセルホテルに近い雰囲気です。同じフロアに共同浴場があります。
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お風呂の入り方や注意事項が書かれていますが、タイ語でも書かれていました。フロントの女性に聞くと、圧倒的にアジアからの旅行者が多いとのことです。
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トリップアドバイザーにコメント書いてね、というお願いの貼り紙ですが、やはりネットによる口コミで外国客がやってくることがわかります。
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面白いのは、館内に浴衣を着たマネキンがたくさん並んでいて、どうやらゲストに貸しているそうです。ロビーには下駄も置かれていて、外国客は浴衣に着替えて谷根千方面まで散策するといいます。

ゲストハウスわさび
http://guesthousejp.com/

最後は、上野に戻り、こちらは楽天トラベルアワード2014のインバウンド賞を受賞したその名もズバリ「ノンスモーカーズホテル」です。上野駅から首都高速1号上野線が頭上を走る高架の下の通りを南に徒歩5分ほどの場所にあります。ホテルが軒を並べている地区の並びにあります。

楽天トラベルアワード2014のインバウンド賞
http://travel.rakuten.co.jp/award/2014/metropolitan.html
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ノンスモーカーズホテル
http://www.nonsmokers.jp/

HPのトップにこのホテルのコンセプトが以下のように記されています。

「喫煙してはいけないという禁止ではなく、喫煙者がいないという安心へ」
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こういう明確なコンセプトを打ち出す姿勢を外国客は評価するのだと思います。

上野は成田からのゲートウエイで、初めて日本を訪れる外国客がエクスペディアなどの予約サイトでホテルを探す際、まず最初に選ばれるエリアだといわれています。彼らは土地勘がない以上、そういうものなのです。

外国客が増えることで、上野にはこれまでなかったような新しいタイプのホテルやサービスが生まれていることをあらためて実感しました。
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by sanyo-kansatu | 2015-06-06 17:44 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 06月 04日

大連の地下鉄開通で市内のホテルに楽々直行できるようになりました

先日、大連の旅行会社の方から以下のメールが届きました。

「大連地下鉄は5月22日より、試運営をすることになります。運行区域は会議中心駅、港湾広場駅、中山広場駅、友好広場駅、空港駅など、17の駅です。  

車両の配置は20本ですが、そのうち運営用の車両が11本、予備保障用の車両が9本です。運行距離が24.5キロ、時速30.7キロです。始発駅から終点駅までの所要時間は47分間で、10分毎に1本が発車し、一日205本が運行します。

空港駅の始発時刻が06:25~21:35で、会議中心駅の始発時刻が06:30~21:30です。始発駅から終点駅までの料金が6元ですが、最低料金が2元です」(2015年5月21日 大連東北国際旅行社 李威日本部長)。

同じく大連の金橋国際旅行社の宮崎さんからも以下のメールと写真が届いています。
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「地下鉄はすでに数回利用しました。新しく綺麗な車両にエアコンが効き、渋滞も関係ないので快適です。地下鉄のホームページはまだ開設されていません。
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弊社のブログに地下鉄を紹介しましたので、乗車方法は参考にしてください」とのこと。

大連地下鉄乗車ガイド
http://gb-travel.jugem.jp/?eid=74

空港から市内へのアクセス方法
http://gb-travel.jugem.jp/?eid=75    

大連金橋国際旅行社
http://www.gbt-dlcjp.com

同社のブログを拝見したところ、運転区間や時刻、運賃は以下のとおりです。

■運転区間 
会議中心⇔机場 全17駅 営業距離24.5km 全区間所要時間47分
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会议中心站、港湾广场站、中山广场站、友好广场站、青泥洼桥站、一二九街站、人民广场站、联合路站、西安路站、交通大学站、辽师站、马栏广场站、湾家站、红旗西路站、虹锦路站、虹港路站、机场站

■運転時刻
会議中心駅発 始発6:25 ~(約10分間隔)~ 終電21:35
机場駅発   始発6:30 ~(約10分間隔)~ 終電21:30

■運賃
0~6km=2元、6km超~12km=3元、12km超~18km=4元、18km超~26km=5元

注目すべきは、大連の空港から市内に地下鉄で直通できるようになったことです。もともと大連周水子国際空港は市中心部へタクシーで約20分とそれほどアクセスが悪いわけではなかったのですが、宮崎さんのブログによると、4元で中山広場まで行けます。以下は、空港からの地下鉄の乗り方です。

大連空港の地下鉄駅「机場」は、国内線ターミナルと国際線ターミナルの間のちょうど中間にあります。  
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■運転時刻 机場駅発 始発6:30~(約10分間隔)~終電21:30
  
■運賃 2元 马栏广场、湾家、红旗西路、虹锦路、虹港路
   3元 人民广场、联合路、西安路、交通大学、辽师
   4元 港湾广场、中山广场、友好广场、青泥洼桥、一二九街
   5元 会议中心

大連の足といえば往年の路面電車が有名ですが、ついに地下鉄も走り出しました。現在、東北三省で地下鉄が走っているのは、瀋陽とハルビン、大連の3都市になります。すでに1990年代から「北方の香港」と呼ばれた大連には高層ビルなどが建ち始めましたが、地下鉄開通によって本格的な現代都市らしくなったといえるでしょう。

今度大連に行くときは、空港から楽々アクセスでホテルに直行できそうです。
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これは将来の路線計画図です。

【追記】(2015.11.6)
今年5月に続き、10月末大連の地下鉄の2本目が開通しました
http://inbound.exblog.jp/25064248/
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by sanyo-kansatu | 2015-06-04 09:22 | 北東アジア未来形:満洲の今 | Comments(1)