ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2015年 11月 27日

「爆買い」はいつまで続くのか? 500万人市場になった中国インバウンド大盛況の舞台裏

10月下旬、成田発鄭州行き中国南方航空の機内は、日本旅行を終えて帰国の途に就く中国人団体客であふれていた。

同航空が中国内陸部に位置する河南省の省都・鄭州と成田を結ぶ定期便を就航させたのは今年8月下旬のことだ。同機に搭乗していた山西省出身の公務員、李輝さん(31)は5泊6日の日本ツアーをこう振り返る。

「初めての日本の印象は、街が清潔で社会の秩序が安定していること。なかでも東京で訪ねた書店の静かで落ち着いた雰囲気が気に入った」。

同行した夫人や親戚の子連れの夫婦らは買い物三昧の日々だったと李さんは苦笑する。次回の訪日ではひとりで自由に街を歩いてみたいと話す。鄭州空港に着くと、自家用車で3時間かけて自宅のある太原に向かうという。
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河南省中国国際旅行社の東京・大阪ゴールデンルート5泊6日ツアーのチラシ

鄭州市出身の元運転手、丁守現さん(70)夫婦も初めての日本旅行だった。「去年タイに行ったが、日本にも行ってみたかった。日本語がわからず、スケジュール表を見ても自分がどこにいるのかわからない。グループについていくだけだったが、楽しかった」と笑う。

今回のツアーは旅行会社に勤める娘が手配し、代金も出してくれた。東京・大阪ゴールデンルート5泊6日で3500元(7万円)という。

内陸都市が訪日客を送り出す

日本政府観光局(JNTO)の最新リリースによると、2015 年1~10 月の訪日外国人数(推計値)は1631 万人。なかでも中国本土客は前年比2倍増の428万3700人。年間で500万人規模の市場になることが見込まれている。

中国客激増の背景に成田・鄭州便のような内陸都市と日本を結ぶ定期便の大幅な拡充がある。中国からの定期路線が国内最多となる関西国際空港では、11月現在、約40都市からの定期便がある。日本ではそれほど知名度のない江蘇省の塩城や貴州省の貴陽などの地方都市からの定期便が増えていることも今年の大きな変化だ。
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関西国際空港に就航する東アジア路線マップ(関西国際空港のHPより)
http://www.kansai-airport.or.jp/flight/flight_nw/swf/index.html

河南省中国国際旅行社の張東昇日本部部長は「河南省からの訪日旅行は今年始まったばかり。いまは団体旅行が大半だが、日本との直行便ができて今後拡大するだろう」という。

JETROによると、河南省の人口は9406万人で、2014年の省内GDPは3兆4939億元(約70兆円)。台湾やタイなどアセアン諸国をすでに上回っている。1人当たりのGDPも1万ドル前後と中進国の水準だ。
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鄭州の新都心「CBD区」では人工湖の周辺に高層建築が立ち並ぶ

省都の鄭州では新都心の建設もほぼ完成している。今日、中国の主な地方都市に見られる光景は、ちょうど10年前の上海のようだといっていいかもしれない。内陸都市も訪日客を送り出せるだけの経済発展を達成しているのだ。これは今年の中国インバウンドを語るうえでのひとつの大きなトピックである。

「ニッポンヤスイネ(日本便宜)」の時代

さらによく知られたトピックは中国客による「爆買い」だろう。11月上旬、今年の流行語大賞に「爆買い」がノミネートされたが、観光庁の試算によると、2015年7~9月の訪日中国客の旅行消費額は4660億円と全体の半分近く(46.6%)を占め、1人当たりの平均消費額も28万788円とトップ。データからも「爆買い」ぶりが裏付けられている。

中国客激増の背景には、言うまでもなく円安がある。だが、その結果、日中の物価が逆転したことが大きい。

今日の中国都市部に住む一般市民の物価感覚を知るには、たとえば、彼らが朝の通勤タイムに手にしているスターバックスのカフェラテが27元(540円)だといえばわかりやすいかもしれない。これは日本の2倍近い感覚だ。

以下は、上海の観光施設の入場料を東京の類似した施設と比べた例だ。すべて東京より上海が高いことがわかる。

上海動物園 800円(40元)―上野動物園 600円
上海水族館 3200円(160元)―すみだ水族館 2050円
東宝明珠塔 3200円(160元)―東京タワー 1600円
環球金融中心(通称「上海ヒルズ」)展望台 3600円(180元)―東京スカイツリー 3090円(2060円(展望デッキ当日入場券)+1030円(展望回廊))
※すべて大人一般料金(2015年11月現在)。

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環球金融中心(通称「上海ヒルズ」)から眺める上海の夜景

個別に比べると交通運賃など日本のほうが高い例もあるが、大きな階層格差が存在する中国社会で、日本に旅行できるだけの経済力を有する特定の層は、日本よりコスト高の消費生活を送っているのである。だから、彼らにしてみれば、日本は何でも安い国だと感じられる。この機に日本に行かない手はない。そう考えるのは無理もないのだ。中国語が少しわかれば、全国のショッピングモールを訪れた中国客が口々に「ニッポンヤスイネ(日本便宜)」と声を上げる姿を見かけるだろう。

クルーズ激増で東シナ海がレジャーの海に

6月下旬、博多港に上海発の米国クルーズ会社ロイヤルカリビアンが運航する世界で2番目の大きさを誇る豪華客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」が初入港した。同客船は昨年11月にカリブ海でデビューしたばかりだが、世界最速で急拡大するクルーズ市場となった中国に今年から投入されたものだ。

福岡市によると、同船の乗客数は約4450名(中国 約4150名、台湾 約50名 アメリカ 約50名、その他 200名)。過去日本に寄港したクルーズ客船の中で最大規模(総トン数、乗客数)だ。この日、乗務員を含めて約5000人が博多に上陸した。

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カジノやプールもあるクァンタム・オブ・ザ・シーズの船内

中国発クルーズ客船の博多港初寄航は2007年。主な出航地は上海と天津で、今年は264回(11月1日現在 中国発以外も含む)の予定だ。上半期に韓国でMERSが発生した影響で増えたせいもあるが、昨年の115回に対して一気に倍増した。年間で約50万人の中国クルーズ客が上陸することになる。

博多港におけるクルーズ客船寄航回数の昨年までの推移(福岡市クルーズ課より)

2009 外航28 内航14 計42
2010 外航63 内航21 計84
2011 外航32 内航23 計55
2012 外航91 内航21 計112
2013 外航22 内航16 計38
2014 外航99 内航16 計115

いまや福岡市は中国発東シナ海クルーズラッシュの主要な舞台である。ではなぜ中国ではクルーズ旅行がこんなに人気なのか。その理由を中国旅行社総社(上海)日本部担当の武暁丹氏はこう説明する。

①4泊5日の標準的なクルーズ料金が空路のツアーより安い。
②船内の食事や遊興施設の利用は無料で、家族でのんびり過ごせる。
③買い物による持ち込みが無制限なこと。

これらの指摘は、血縁を大切にし、経済合理性に富み、買い物好き、ギャンブル好きという中国人の特性に驚くほどマッチしている。上海で訪日旅行のコンサルティングを行う上海翼欣旅游咨询有限公司の袁承杰総経理も「クルーズ客のメインは80后(1980年代生まれ)。彼らの多くは30代になり、結婚し、子供ができた。クルーズ旅行は航空旅行のような移動も少なく、船内で家族が一緒に過ごせるので、3世代旅行にぴったり。ハネムーナーにも人気」と世代動向から理由を分析する。

現地クルーズ関係者によると、来年も新規投入する大型客船が予定されていて、この勢いは続くという。いまや東シナ海は中国人にとってのレジャーの海になったといえるだろう。

ビザ緩和が日本旅行ブームに火をつけた

中国インバウンド大盛況の舞台裏を考えるうえで、日本のビザ緩和策も重要だ。今年中国客が激増した理由について、日本政府観光局(JNTO)上海事務所の山田泰史副所長は以下の3つの点を指摘する。

①円安の定着
②中国からの航空路線の拡充とクルーズ客船寄港の増加
③中国人に対する観光ビザ発給要件の緩和

このうち①と②についてはすでに触れたが、実は大きく市場を動かしたのが③「中国人に対する観光ビザ発給要件の緩和」なのだ。

今回の措置が運用されたのは今年の春節前の1月19日から。ポイントは「一定の経済力を有する過去3年以内に日本への短期滞在での渡航歴がある者とその家族」に対する個人観光数次ビザの発給要件の緩和である。要は、ここでいう「一定の経済力」の指す年収基準が下げられたのだが、これに本人を伴わない家族のみでの渡航も認めたことで、上海や北京などの沿海都市部に住む富裕層のみならず中間層まで含む日本への渡航が容易になった。

国土の広大な中国では、各地域の経済発展状況に準じ、8ヵ所ある日本総領事館の担当エリアごとにそれぞれ適用基準が異なっている。これまで日本政府は中国人に対する観光ビザの発給要件の緩和を小出しに進めてきたが、一定期間内にビザなしで何度でも入国できる今回の数次ビザの緩和が中国側に与えた心理的な影響は大きかったようだ。

今回の措置の発表は昨年11月8日に行われたが、その反響はすでに成熟市場となっていた沿海都市部だけでなく、訪日旅行市場が十分に形成されていなかった地方都市にも広がった。ビザ緩和で日本旅行へのハードルが下がるとの情報は中国国内に広まり、ブームに火がついた。昨年末の時点で中国の旅行関係者は「これで訪日旅行の次のステップが始まる」と期待を込めたという。2015年が日本旅行の飛躍の年になることは、中国側では早い時期から予測されていたのだ。それゆえ、精力的に航空路線を拡充し、クルーズ客船の大量投入を進めたのである。

訪日中国客には2つの異なる顔がある

訪日中国旅行市場が拡大し、多様化するなか、中国客には2つの異なる顔があることをあらためて確認する必要がある。特に近年登場してきた個人客の動向は注目だ。

9月下旬、上海発茨城行き春秋航空に搭乗していた米国系IT企業に勤める李淑雲さん(28)は、同僚の女性とふたりで国慶節休暇を使った初めての日本旅行を計画していた。ふたりはオンライン旅行社で航空便やホテルを手配し、今夏開業したばかりの二子多摩川エクセル東急ホテルに宿泊した。日本でのスケジュールを事前にほとんど決めておらず、『孤独星球 东京到京都』(世界的なガイドブックシリーズ『Lonely Planet』の中国語版 ゴールデンルート編)を機内で目を通しながら日本滞在中の予定を考えるという。

同機には、AKB48劇場に行きたいと話す20代半ばのいわゆる「オタク(宅男)」6人組の上海人男性グループもいた。上野のビジネスホテルに予約し、1週間東京に滞在するそうだ。

彼らは、スケジュールはすべてガイドにおまかせの団体客とはまったく異なり、目的を持って日本を自由に旅する個人客である。その行動半径やスタイル、旅の動機は、これまでの団体客には見られなかったものだ。中国では「自助游(個人旅行)」という。

中国の書店では、個人客のニーズに合わせた旅行書が流通している。今年2月に出版されたガイドブック『日本自助游』は、全国の交通機関の乗り方を中心に実用情報が載っており、若い個人客が初めて日本をひとり歩きするのに重宝する内容だ。

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中国の個人旅行者向けガイドブック『日本自助游』(人民郵電出版社 )
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同じく『搭地铁 游东京(地下鉄で歩く東京) 』(人民郵電出版社 )

もっとも、彼らの主な情報源はむしろネット上の口コミで、いわゆる旅行「攻略」サイトや微信(We Chat)などのSNSの利用が定着している。彼らがいま日本のどんなことに関心を持っているかについては、以下の「攻略」サイトをチェックしてみると面白いだろう。

穷游(貧乏旅行)
http://place.qyer.com/japan/
去哪儿(どこへ行く?)
http://travel.qunar.com/p-gj300540-riben

訪日客の動向に詳しい一般社団法人アジアインバウンド観光振興会(AISO)の王一仁会長は、中国に個人客が出現した背景についてこう語る。

「いま中国の旅行市場で注目すべきは、C-Tripに代表されるオンライン旅行社の勢いだ。同社の関係者によると、訪日市場の伸びは前年比で7倍増。上海市場では旅客のすでに半分、北京で30%をオンライン旅行社が占めるという。彼らの多くは個人客なので、個人向けの移動や宿泊、通信サービスなど新しい商機が生まれている」。

中国人の日本旅行が解禁されて15年目に当たる今年、2つの初めてがある。まず中国が国・地域別のランキングでトップになったこと(以下、韓国、台湾、香港、米国が続く)。訪日中国人の数が訪中日本人を逆転するのも、実は初めてだ。

この15年間で中国の海外旅行客は進化した。それをリードするのが上海などの沿海都市部から来る個人客である。一方、いま始まったばかりの内陸都市発の団体客もいる。彼らはいわば10年前の上海人である。中国インバウンドの実態は、こうした異なる2つの層が10年遅れのタイムラグをはらみながら同時に進化していく過程にある。当然受入側も、まったく異なる対応が求められるだろう。

静岡でツアーバス衝突事故発生

大盛況の中国インバウンドだが、この勢いに死角はないのだろうか。

新しく登場した中国の個人客は、日本人の旅行感覚にも近く、その動向に目が向かいがちだが、実際には旧来然とした内陸客の増加もあり、現場ではさまざまな問題が起きている。

今年のGW中、静岡県浜松市で中国客を乗せたツアーバス同士の衝突事故があった。千葉県のバス会社が運行する大型バスが信号待ちしていた別のバスに追突したのだ。28人の中国客が市内の病院に救急搬送されたという。事故の原因はバスの整備不良だった。

観光バス同士、追突 中国人客28人搬送 浜松(静岡新聞2015年4月28日)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45509.html

背景には、ここ数年の静岡空港への中国からの新規就航の激増がある。

富士山静岡空港のHPによると、11月現在の中国発静岡線は以下のとおり。地方空港としては国際線が多く、中国だけで12都市13路線。大半が内陸都市からの便である。

中国発静岡線(2015年11月現在)
 
 上海浦東(中国東方航空) 毎日
 杭州(北京首都航空) 月、木、土、日
 合肥(中国東方航空) 水、日
 南京(中国東方航空) 火、土
 南寧(中国南方航空) 月、金(11月は運休)
 寧波(中国東方航空) 火、水、金、日
 石家荘(北京首都航空) 水、土
 天津(天津航空) 火、金、土
 西安(天津航空)土
 温州(中国東方航空) 水
 武漢(中国東方航空) 毎日(11月は運休) 
 武漢(中国南方航空) 月、金
 塩城(北京首都航空) 木、日

中国の内陸都市から来る団体客の大半が東京・大阪ゴールデンルートのツアーに参加しているが、これまでゲートイン・アウトは成田と関空だった。そこに静岡空港が新たに加わったことがわかる。中国の地方都市から日本の地方都市へ直接定期便が飛び始めているのだ。

しかし、昨年本特集レポートで指摘したように、アジアからの団体客の急増で慢性的にツアーバス不足が問題になっている。その状況は改善されるどころか、今年のさらなる市場拡大で悪化していることが推測される。

(やまとごころ特集レポート1回)
バスの不足が国際問題に!~今春、訪日旅行の現場では何が起こっていたのか
http://www.yamatogokoro.jp/report/2014/report_01.html

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中国からの団体客を乗せたツアーバス。都内にて

実は、死傷者も出た2012年の関越高速バス事故もGW中だった。この時期、日本人の移動も多く、貸切バスの需給が逼迫し、運転手も休みが取れないという労働条件の中で、今回のような事故が起きたと考えられる。

追突事故を起こしたバス会社が、後日道路運送法違反で摘発されたことがそれを物語っている。千葉県に営業所を持つバス会社が「営業区域」外の静岡空港でツアー客を乗せたことが問題だったのだ。

中日新聞の取材によると、同社は中国の旅行会社からの依頼を受けて「営業区域」外での運送を常習的に行っていたようだ。逮捕された社長は「違法だとはわかっていても、断るに断れなかった。断ると仕事がなくなる」と話しているという。

「営業区域」問題は、成田や関空などの国際空港周辺に集中している中小貸切バス事業者にとってはいかんともしがたいところがある。そのためAISOなどのインバウンド団体はこれまで国土交通省運輸局に撤廃を求めてきた経緯がある。実際、桜シーズンなどに時限的に撤廃することもあった。しかし、それだけでは問題の根本的な解決に至らないだろう。

いま海外からの人の流れが多様化し、地方へと拡大している。今回のバス事故は、日本のシンボルである富士山のふもとに位置する静岡空港が激増する中国客を一気に呼び込んだことでやむなく起きてしまったといえるだろう。

バス不足と並んでホテルの客室不足も深刻だ。11月上旬、京都市右京区のマンションで中国人観光客向けの「民泊」を無許可で営業した旅行業者が書類送検されている。中国からの観光客約300人を宿泊させた疑いがあるという。

無許可で「民泊」容疑=中国人観光客300人-旅行業者ら2書類送検へ・京都府警(時事通信2015年11月5日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015110500008

今年議論を呼んだ外国客の「民泊」とそのマッチングサイトであるAirbnbの運用ルールづくりをめぐる問題も、背景には訪日旅行市場の急激な拡大がある。ホテルの客室不足は、とりわけ団体客の比率の高い中国市場にとって影響は大きい。今後も市場が拡大する見込みの中で、外国客の足と宿という最も基本的なインフラをいかに構築していくか。いまや外国客の誘致ではなく、むしろ受入態勢の整備が喫緊の課題となっているのだ。

数が増えても赤字という現地旅行会社の嘆き

課題は中国側にもある。現地の旅行関係者が口を揃えて挙げるのが、訪日ツアーのショッピングに過度に依存したビジネスモデルである。

これは中国インバウンドの舞台裏の核心的部分といっていい。なぜ鄭州市の老夫婦が参加した5泊6日の日本ツアー(航空運賃、交通費、宿泊費、食事すべて込み)の料金がわずか3500元(7万円)にすぎないのか。それは日本国内でのバスやホテル、ガイドなどにかかる費用が特定の免税店などのショッピング施設からの売上に応じたキックバックで補填されているからだ。

これはクルーズ旅行についても同じである。上海のある旅行会社社員は「今年日本行きのクルーズ市場は急拡大したが、集客を担当した我々旅行会社はほぼすべて赤字だった。運航数の増加でかえってツアー単価が安くなりすぎたせいだ」と嘆く。

上海発日本行きの標準的なクルーズ料金は、昨年4泊5日で約5000元(10万円)だったが、今年は半分以下の2000元代に下がっているという。それだけに、数の勢いとショッピングに依存したツアー構造は持続可能なのかと現地でも危惧されているのだ。

実際、博多港のHPをみると、今年7月1日現在の博多に寄港する年間のクルーズ客船数の予定が286回だったのに、11月1日現在では264回と減少している。当初の見込みどおりクルーズ客の集客ができなかったためだろう。

同じことは航空路線についてもいえると、前述の王一仁AISO会長はいう。「今年すごい勢いで中国からの日本路線が増えて、特に10月以降、羽田路線は1日約20便になると聞いている。はたしてそれだけ増やして席が埋まるのか。ちょっと疑問だ」。

さらに、今夏の中国の株価暴落以降、国内外のメディアから中国経済の減速で海外旅行市場の活況もそんなに長くは続かないのではないかと指摘する声も出てきた。もしそうだとしたら、ショッピングに依存するビジネスモデルにも影響が出るはずだ。訪日中国人ツアーは「爆買い」によるキックバックでコストを補填している以上、購入金額が減少すればこれまでのような安いツアーで募集することはできなくなるからだ。以下のような悪循環が考えられるのである。

「爆買い」減少 →ツアー代金の上昇 →ツアー客の減少(市場の縮小)

来年以降もこの勢いは続くのか

ただし、これまで見てきたように、中国の旅行市場は広大かつまだらで一様ではない。沿海都市部と内陸都市では経済市況も異なり、一概にこうだと決めつけられないのだ。

筆者の個人的な見解では、来年は今年の2倍増のような飛躍的な伸びを続けるのは厳しいものの、中国インバウンドの勢いは続くと考えている。「爆買い」もすぐになくなるとは思えない。いまや中国人の「爆買い」は、単に訪日客のお土産購入シーンに見られるだけのものではなく、中国国内での日本商品のネット販売の領域にまで広がっているからだ。

確かに、多くの論者がいうように、マクロ的にみれば中国経済は減速しているようだが、だからといって年間500万人程度の訪日客数は、総人口からみると0.4%にも満たない規模で、桁違いの人口を有する中国ではたいした数字ではない。何より富の偏りの大きい社会だけに、海外旅行ができる特定の層の比率は周辺国に比べて低くても、それを全土からかき集めるだけでも相当なボリュームになるのだ。

中国には公的統計に捕捉されない膨大なアンダーグラウンド経済(「未観測経済」という)の存在がある。そもそも多くの中国客にとって「爆買い」の原資は、GDPに換算される表向きの収入ではなく、「未観測経済」によるものと考えた方が自然だろう。このように中国の動向を占うには、我々の社会とはあらゆる尺度が違うことを知らねばならない。

さらにいえば、中国経済のバブルが崩壊しても、すぐに海外旅行者数が減るとは思えないのは、日本でもそうだったからだ。バブル崩壊直後の1990年代初頭、日本人の海外旅行者数は約1000万人。その後10年間伸び続け、頭打ちとなったのは2001年の米国同時多発テロの年だった。それ以降は1600万人前後で伸びは止まり、そうこうしているうちに、今年は1970年以降45年ぶりに訪日外国人の数が出国日本人を逆転する。

では、ポストバブル崩壊時代の日本の海外旅行のトレンドは何だったのか。それは「安近短」と呼ばれたアジア方面への市場の拡大だった。これと同様、中国の航空市場をみると、この秋以降、欧州や北米路線が減少する一方、アジア太平洋路線は増加を見せている。

一度バブルの味を知った国民はすぐにはその味を忘れられないものだ。ただし、そう遠くには行けないので近場を目指す。その恰好の旅行先のひとつが日本であることは間違いないなさそうだ。

とはいえ、11月13日に起きたパリ同時多発テロ事件が与えた世界的な衝撃と暗雲のように広がる不安が、新疆ウイグル自治区を抱える中国に今後どう波及するか。さらには、南シナ海における中国の覇権的な動きが周辺国との関係にどんな緊張を強いるかなど、来年の訪日旅行市場にとって気がかりな国際情勢の変調もある。これまで以上に海外の動向を気にかけねばならない年になるだろう。

やまとごころ.jp
http://www.yamatogokoro.jp/report/2015/report_19.html
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by sanyo-kansatu | 2015-11-27 02:25 | やまとごころ.jp コラム | Comments(0)
2015年 11月 18日

いまや「ニッポンヤスイネ」の時代~今年1~10月の訪日外客1600万人突破!

ぼくの手元に一冊の興味深い写真集があります。

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1999年に刊行された『ニッポンタカイネ(NIPPON EXPENSIVE!)』(メディアファクトリー刊)です。撮影は吉永マサユキさんという写真家で、1990年代に日本で暮らすモンゴル人や中国人、フィリピン人、ベトナム人、パキスタン人、トルコ人など14カ国のアジア人たちのドキュメンタリー作品です。ネットで調べると、2010年に河出書房新社から復刻版が出ていて、以下の関連イベントもあったようです。

写真家・吉永マサユキ「ニッポンタカイネ展」
http://openers.jp/article/9877

ぼくは吉永さんと同世代で、1980年代以降激増した在日アジア人の事情についてはそこそこ詳しいこともあり、同写真集が刊行されるとすぐに購入したことを思い出します。自分のよく知る世界が描かれていて、シンパシーを感じたからです。

さて、本日JNTO(日本政府観光局)による毎月恒例のリリースが公表され、2015 年1~10 月の訪日外国人数の推計値が1631 万人に達し、累計で過去最高を更新したことがわかりました。

訪日外客数(2015 年10 月推計値)
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/151118_monthly.pdf

これまで何度か本ブログでも書いてきましたが、今年は45年ぶりに訪日外国人数が出国日本人数を越えることは確実となっています。

言うまでもないことですが、この数年、訪日外国人旅行者が急増している背景に、円安があります。

いまや「ニッポンヤスイネ」の時代なのです。『ニッポンタカイネ』が刊行された約15年前のことを思うと、隔世の感があると思わざるを得ません。いまでは多くのアジアの人たちが円安の日本を訪れ「爆買い」していくからです。

だからといって、今日の状況に至った「失われた20年」をめぐって自虐的、悲観的にになる必要はないとぼくは思っています。逆をいえば、1990年代に移民労働者に過ぎなかった彼らが、経済力をつけ、日本にレジャー消費者として訪れるに至った事実は、我々にとって決して悪い話ではないと思うからです。

『ニッポンタカイネ』が刊行された1999年当時、正直なことをいうと、もうこれからはそんなこと言っても始まらない時代が来るとぼくは先読みしていました。その翌年、中国本土の団体観光客が解禁されることを知っていたからです。この写真集が描く日本とアジアの関係は、すでに1990年代半ば頃から少しずつ変わり始めていたのです。個人的な感覚では、1980年代末から90年代前半、いわばバブル時代の東京の裏面の記録であり、社会のリアルな実態からは少し遅れて出てきた作品だと思ったものです。

繰り返しますが、「ニッポンヤスイネ」という時代は、我々にとってそんなに悪い話ではない。それを活かすかどうかはその人次第。連日のパリのテロ報道を見るたび、周辺の国々が経済成長し、購買力を持つに至るという、いまアジアで起きていることは、ヨーロッパとはずいぶん事情が違うなと思います。

日中の物価が完全に逆転しています(訪日客急増と「爆買い」の背景)
http://inbound.exblog.jp/24162197/
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by sanyo-kansatu | 2015-11-18 20:22 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 11月 17日

中国ツアー客を乗せたバス事故の背景には何があるのか?(静岡県浜松市のケース)

今年のゴールデンウィーク中、静岡県浜松市で中国客を乗せたツアーバスの衝突事故があったそうです。地元紙によると、概要は以下のとおりです。

「(2015年4月)27日午後7時15分ごろ、浜松市西区伊左地町の県道浜松環状線の長峰交差点で、千葉県内の観光バス会社が運行する大型観光バスが、信号待ちしていた別の大型観光バスに追突した。浜松中央署によると、2台の乗客少なくとも計28人が市内の病院に救急搬送された。このうち約10人が軽傷、他は体調不良を訴えたもよう。

同署によると、バスの乗客はいずれも中国人観光客で、別のグループだという。追突したバスには運転手と2人のガイド、乗客22人の計25人、追突されたバスには運転手とガイド3人、乗客30人の計34人が乗っていた。運転手はいずれも日本人、ガイドは中国人という。追突されたバスは沼津市から、追突したバスは千葉県浦安市から、ともに浜松市内の宿泊施設に向かう途中だった。

追突されたバスの男性運転手(51)は「相手の運転手は、ブレーキの掛かりが悪かったと話していた」と語った。

現場は東名高速道浜松西インターチェンジから南西に約2キロの下り坂の緩やかな左カーブ。同署が事故原因を調べている」。

観光バス同士、追突 中国人客28人搬送 浜松(2015/4/28静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45509.html

当時、ぼくはこの事故のことをまったく知りませんでしたが、ネットで静岡新聞の一連の記事を見つけました。

乗客15人けが 観光バス追突、整備状況を聴取へ 浜松(2015/4/28静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45505.html

<浜松・バス追突>料金所停止位置を逸脱 県内IC2カ所(2015/5/1静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45982.html

<浜松・バス追突>後輪ブレーキは異常なし(2015/5/2静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/46096.html

中国メディアにも以下の記事がありました。

静岡県浜松市で観光バス同士が衝突 中国人観光客ら28人負傷(人民網日本語版 2015年4月28日)
http://j.people.com.cn/n/2015/0428/c94475-8884787.html

数ヵ月後、事故原因に関して以下のニュースが配信されました。要は、バスの整備不良だったようです。

バス法定点検に不備 不具合認識か 浜松・追突事故(2015/9/30静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/157011.html

事故の背景を考えると、以下の2つのことが気になります。

①整備不良は個別の企業の問題なのか。労働環境や賃金面などで、インバウンド需要に応えるために無理をしている中小のバス会社は多いのか。こうした背景には、大手よりも過酷な価格競争があるのか。

②バス事故が多発することは訪日旅行のイメージ低下につながりかねない。事故を減らすために、業界で取り組むべき構造的な課題は何か。

これまでぼくは「やまとごころ」というインバウンド情報サイトでインバウンドバスを取り巻く状況について取材しています。

もし中国人ツアーバスが事故を起こしていたら……を真面目に考える(2012年5月28日)
http://inbound.exblog.jp/18359541/

バスの不足が国際問題に!~早くも直面した日本のインバウンド構造問題にどう対応するべきか (2014年6月18日)
http://inbound.exblog.jp/22803119

事故の背景に価格競争があるかどうかについては、昨年の貸し切りバスの制度変更で、表向きはなくなったことになっています。しかし、実際のところ、中小のバス事業者と手配を依頼するランドオペレーターの間で何が起きているかについてはわかりません。特に中国客を乗せるツアーバスの場合、たいてい在日中国人の事業者が中国の旅行会社から送客された団体客の手配をしているため、そこで(中小のバス事業者との間で)ルールが守られているかについては、関係者しかわからないからです。

とにかく、今年訪日中国客は2倍強増の勢いで増えており、静岡新聞記事にもあるように、特に静岡空港への中国からの新規就航が増えた関係で、貸し切りバス需要が急拡大していて、事業者の方々も相当苦労されていると思います。

国際線・国内線総合航空時刻表「FUHU AIRWAYS GUIDE」によると、中国発静岡線は以下のとおりです。

中国発静岡線(2015年11月現在)
 
 JD370/JD369 杭州 木、日
 MU2026/MU2025 杭州 月、木
 MU5100/MU5099 合肥 水、日
 MU2872/MU2871 南京 火、金
 CZ8312/CZ8311 南寧 月
 MU2089/MU2090 寧波 火、水、金、日
 MU2019/MU2020 上海浦東 毎日
 JD329/JD330 石家荘 水、土
 GS6651/GS6652 天津 月、火、水、金、土
 GS7423/GS7424 天津 水、土
 MU2095/MU2096 温州 水、日
 MU2019/MU2020 武漢 毎日 
 CZ8311/CZ8312 武漢 月、金
 JD489/JD490 塩城 木、日

いま静岡空港には中国からこんなに飛んできているのです。大半が内陸の地方都市からです。これにはぼくも驚きました。

中国からの団体客の大半は、いわゆる東京大阪ゴールデンルートを5泊6日のバスツアーで周遊しています。成田と関空というゲートウェイに、新たに富士山のふもとの静岡空港というもうひとつのゲートウェイが加わったことがわかります。それにしても、地方空港でこんなに多くの国際線が運航され、しかも大半が中国線という事実は、中国客がいかに激増しているかを物語っています。

今回の事故を知り、やはり現場では大変なことになっているのだなと思いました。また事故はGW中ですね。12年の関越バス事故もGW中でした。この時期、日本人の移動も多いため、貸し切りバス会社の需給は逼迫し、運転手も休みなしで働くという状況なのではないでしょうか。

業界で取り組む課題という意味では、なるべく多くの大手のバス事業者もインバウンドバス事業に参入してもらうことが必要でしょう。関係者らに聞くと、バスが足りないのではなく、インバウンドバスの運転手が足りないという声が聞かれます。外国人観光客を乗せたバスの労働環境に対する悪いイメージがあり、なり手が少ないそうです。

先日、一般社団法人アジアインバウンド観光振興会(AISO)の王一仁会長に話を聞いたところ、バス問題に関して以下のようにコメントされていました。ご参照ください。

ニッポンのインバウンドはここがおかしい!?(後編)AISO王会長、大いに語る (2015年10月8日)
http://inbound.exblog.jp/24974742/

ところで、最近になって今回の事故に関して新たな動きがありました。

追突事故を起こしたバス会社が道路運送法違反でも摘発されたというのです。

この会社は中国の旅行会社からの依頼を受けて営業区域外での運送を常習的に行っていました。逮捕された社長は「違法だとは分かっていても、断るに断れなかった。断ると仕事がなくなってしまう」と話しているようです。

西区の観光バス追突事故 社長らを略式起訴(2015年10月20日中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20151020/CK2015102002000085.html

「営業区域」問題は、成田や関空などの国際空港周辺に集中している中小貸し切りバス事業者にとってはいかんともしがたいところがあり、AISOなどのインバウンド団体も運輸局に撤廃をずっと求めていました。実際、これまでも桜シーズンなどは時限的に撤廃することもありました。

今回ゴールデンルートのin(成田、東京)とout(大阪)以外の乗り入れ地として静岡空港が浮上したことで、県内には貸し切りバス事業者が少ないことから、千葉県の業者が運行するほかなかったのではないかと推察します。

とにかくいま海外からの人の流れが多様化し、地方へと拡大しています。

今回のバス事故は、富士山のふもとにある静岡空港という存在が激増する中国客を一気に呼び込んだことで、新たに起きてしまった問題だと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-11-17 19:01 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 11月 12日

中国客の日本での爆買いも米英に比べればささやかといえるかも!?

中国客による「爆買い」が今年の流行語大賞にノミネートされたようです。

ユーキャン新語・流行語大賞2015
http://singo.jiyu.co.jp/

確かに、今年の訪日中国人旅行者の数は、2000年の解禁以降、総数、伸び率ともに過去最高の勢いです。

日本政府観光局によると、2015年1~9月までの訪日中国人数は約384万人で、このままいけば年間で500万人を突破すると見られています。訪日客全体も約1449万人と増えていますが、伸び率を見ると中国客の勢いが他を圧しています。

訪日外客数(2015 年9 月推計値)
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/151021_monthly.pdf

さらに、今年7~9月の訪日中国人の旅行消費額は4660億円(全体の46.6%)と半数近くを占め、1人当たりの平均消費額も28万788円とトップです。こうなると、中国客の「爆買い」が流行語大賞にノミネートされるのも当然かもしれません。

訪日外国人消費動向調査平成27年7-9月期結果
~ 1四半期で初めて1兆円を突破!7四半期連続で最高値を更新~(2015年10月21日)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000263.html

では、ここで単純な掛け算をしてみましょう。すなはち、年間を通じた訪日中国人の旅行消費額の(ものすごくアバウトですが)推計です。

500万人(2015年訪日中国人数見込み)×28 万円(1人当たりの平均消費額)=1.4兆円

※実際に、観光庁の推計でも、今年1~9月の訪日中国人の旅行消費額はすでに1兆1016億円に達しているようです。

これはなかなかすごい数字といえます。ここで言えるのは、「爆買い」は、彼らの日本およびメイドインジャパンに対する信認の表れであることです。

こうしたことから、「2015年度の訪日外国人客消費が3兆円規模になると予想されるので、訪日外国人客の消費たる「爆買い」が輸出の4パーセント余りを占めることになり、輸出不振の一部を補う構図になるとも予想される」という指摘も出てきます。「訪日中国人旅行者は日本を救う」式のことを言い出す人がまたぞろ現われてくるかもしれませんね。

訪日消費、年3兆円超へ 7~9月、客数・金額とも最高
円安・免税拡大追い風 中国客頼み、持続力懸念も (2015/10/22 日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGKKASDC21H08_R21C15A0EA2000/

ところで、せっかくの景気のいい話に水を注すようで申し訳ないのですが、こうした「爆買い」現象の背景について少し別の視点から冷静に考えてみたいと思います。というのも、今年の秋、中国政府は米英両国に対して「ボーイング300機購入」(価格は計約380億ドル(約4兆5663億円))、「初の原発受注」(投資額は約400億ポンド(約7.3兆円)を立て続きに表明したからです。

「「我が国には13億人の人口がある。5年後には10兆ドルの商品を米国から輸入し、対外投資は5000億ドルを超える」。習氏は22日、中国の地方政府や米国の州のトップが集まる会合で中国の経済規模の大きさを強調した」。

習氏訪米「13億人市場」アピール ボーイングから300機(2015/9/23 日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H3L_T20C15A9FF1000/

「英国を国賓として訪問している中国の習近平(シーチンピン)国家主席は21日、キャメロン英首相と会談し、英国での原発新設計画に中国企業が参加することなど、経済関係を強化することで合意した。ロイター通信によると、キャメロン氏は会談後の会合で、両国の企業の間などで結ばれる投資や貿易の規模が総額約400億ポンド(約7・3兆円)になると語った」。

英国、中国製原発導入へ 英中首脳が合意、欧米で初(2015年10月22日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASHBQ21L1HBQUHBI004.html

こうした米英に対する破格な「爆買い」表明に比べると、日本での中国人の爆買いなんて、実はささやかすぎるといえるかも!?  そう思わざるを得ないところがあるのです。1.4兆円という推計は、年間を通じて全国のインバウンドに関わる官民を挙げた膨大な関係者の営為による総額なのだとしたら、なおさらです。

だから、こんなことも思います。なぜ中国は米英に対してここまでやるのだろう? また今年日本にこれほど多くの中国客が訪れた理由には何があるのだろう?

前者の問いについては、あとで触れますが、「新型大国関係」や人民元の国際化というキーワードで説明できるのでしょう。一方、後者の問いに対する日本政府観光局による公式な見解としては、円安という基調要因を除くと、以下の3点が指摘されます。

①今年1月の中国人に対する観光ビザの緩和措置
②中国側の訪日路線の積極的な拡充
③中国発クルーズ船の大量寄航

ただし、これらはあくまで表向きの論点といえます。確かに今日の結果を生んだ直接的な背景には間違いないのだけれど、もう少し長い目で見て、なぜ2015年にこれほど多くの中国客が日本を訪れ、「爆買い」することになったのか。その点について、ぼくはこう考えています。

これまで中国政府は外交上に使えるカードのひとつとして訪日客をコントロールしていました。尖閣問題が起きたときは、さまざまな手段を通じて訪日客にストップをかけ、震災が起こると、今度はちょっと無理してでも訪日客を送り込もうと、温家宝さんまで来日しました。反日デモなどで悪化した中国の好感度を上げるためには効果があると考えたからでしょう。

もともと中国政府は自国民の日本での「爆買い」を苦々しく思っていたはずです。なぜ自国で買わず、わざわざ海外で消費するのか。これは内需を拡大したい中国にとって愉快ではない話です。それでも現状を許しているのは理由があります。それは米英の場合と同様、日本に対する「お土産」みたいなものだと考え、割り切っているからだと思うのです。

もちろん個々の中国客がそんなことを考えて行動しているわけではありません。国内より海外の方が安くていいものが買える。合理的な判断ゆえの消費行動にすぎません。しかし、中国政府はそれをふまえ、訪日客の動向がいかに自国に有利に働くかを鑑みながら、さまざまな調整の手を加えているのです。そんな話、にわかには信じられないという人もいるかもしれませんが、実はこうした観光を政治の道具とする発想とその実践は、大学の観光学のテキストに載っていてもおかしくないほど、社会主義国ではきわめてスタンダードなものです。ではなぜそんなことをするのか?

それは中国の自己実現のためだと言っていいでしょう。それを「覇権」の拡大と呼ぶかどうかはともかく、「中華民族の復興」を掲げる現政権にとって、それぞれの対象国にとって最も効果的と思われる「お土産」を手渡すことで、なんとか自己実現にこぎつけるための環境を整えたいと考えているのだと思います。それは古来中国の冊封体制に見られた行動様式の延長線上にあるものではないでしょうか。

中国が多くの自国民を観光客として送り込み、「爆買い」させることは、いい意味でも悪い意味でも、情緒的なところのある日本人にとって歓迎こそすれ、それほど抵抗なく受け入れやすいことだと思います。日本には「ボーイング300機」のような大量買いつけに対応できるものは提供できなさそうにない。そのぶん、家電量販店やドラッグストアで販売される日用消耗品の品質の高さには定評がある。またコツコツみんなで積み上げていくような商売のやり方や「おもてなし」を好むという点でもうまくマッチしていると思います。つまり、中国政府はここ数年の対日政策の試行錯誤を通じてそれがわかったことが、今年の訪日中国客急増の結果にも反映しているといえるのではないでしょうか。

ずいぶんうがちすぎな指摘に見えるかもしれません。でも、この15年間の訪日中国旅行市場の変遷を眺めてきた実感として、ぼくはそう思うのです。

ただし、だからといって「爆買い」を懐疑的かつネガティブに捉えるべきだ、などと言いたいのではありません。国際関係というのは、たいていこのような駆け引きの中で存在しているものだからです。「爆買い」現象の背後にもいろいろ事情があるので、それをふまえた上で、うまく活かしていけばいいのだと思います。

では、来年以降この勢いは続くのでしょうか。

一部のメディアによると、中国経済の減速によって「爆買い」はそんなに長くは続かないかもしれないと指摘されています。

「『爆買い』効果でウハウハできるのは、せいぜい今年いっぱいまでと考えておくべきです。これから中国経済の悪化が進むことを思えば、中国人観光客が急減することはないにしても、『並買い』に変わるでしょう」(北京の日本大使館関係者)。

経済の死角
中国の製造業が崩壊する日
〜もはや対岸の火事ではない。中国発の恐慌に備えよ!(2015年11月11日 週刊現代)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46246

しかし、最近中国の内陸部を訪ねたぼくの個人的な見解としては、伸び率は今年のような勢いを見せるとは思いませんが、もうしばらくは「爆買い」は続くと考えます。

確かに、マクロ的にみれば、中国経済は減速しているのでしょうが、だからといって年間約500万人の訪日数も、総人口からすると0.4%にも満たない規模でしかないのです。桁違いの人口を有する中国において、この程度の数はもとよりたいしたことではないといえますし、また何より富の偏りの大きい社会だけに、海外旅行客ができる層は比率は低くても、それを全土からかき集めるだけでも相当なボリュームになるのです。さらにいうと、中国には公的統計に捕捉されない膨大なアンダーグラウンド経済(「未観測経済」というそうです)の存在があります。一般に中国客の「爆買い」の原資は、表向きの収入ではなく、「未観測経済」であると考えた方がよさそうです。このように中国の動向を占うには、我々とはあらゆる尺度が違うことを知らなければなりません。

そもそもいつまで続くかという話も、何を「爆買い」と呼ぶかによります。これは、我々の事情というより、中国側の事情でかなりの部分が決まるため、これからも観察を続けていく必要があります。

なぜ中国人は訪日旅行のいちばんの印象は「干净(きれい、清潔)」だというのか?
http://inbound.exblog.jp/25063841/

株価暴落は中国の訪日旅行市場にどんな影響を与えるか(前編)AISO王会長、大いに語る
http://inbound.exblog.jp/24963833/

“爆買い”はいつまで続くのか?(あるドラッグストア関係者の見方)
http://inbound.exblog.jp/24470851/

日中の物価が完全に逆転しています(訪日客急増と「爆買い」の背景)
http://inbound.exblog.jp/24162197/
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by sanyo-kansatu | 2015-11-12 17:39 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 11月 06日

今年5月に続き、10月末大連の地下鉄の2本目が開通しました

今年5月、大連の初めての地下鉄2号線が一部開通しましたが、10月30日には2本目となる1号線が暫定開業したそうです。これで空港と高速鉄道に乗るための大連北駅、そして市内が地下鉄でつながるようになりました。
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大連の地下鉄開通で市内のホテルに楽々直行できるようになりました
http://inbound.exblog.jp/24550588/

空港から市内まで地下鉄でアクセスできるようになるとすごく便利だし、都会になったなあという気がします。今度はそのまま高速鉄道の駅まで行けるようになりました。

大連の金橋国際旅行社の宮崎さんから以下のメールが届いています。

「10月30日大連地下鉄1号線が暫定開業しました。

昨日西安路~大連北站間を乗車しました。所要時間約30分、4元。地下鉄大連北站C出口=高鉄大連北駅地下ですのでエスカレーターで上に行けば切符売場、待合室があります」。
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大連地下鉄HP
http://www.dlsubway.com.cn/
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http://gb-travel.jugem.jp/?eid=95

さらに、今冬から中国東北地方を縦断する高速鉄道(哈大高鉄)は冬期減速運転を止め通年と同じ300キロ運転になるそうです。大連から瀋陽や長春、ハルビンへの所要時間は冬でも以前に比べ大幅短縮されることになります。
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http://gb-travel.jugem.jp/?eid=94

ちなみに満洲国時代の1934年(昭和9年)11月1日から運転を開始した特急「あじあ」の最高速度130km/h。大連-新京(長春)間701kmを所要8時間30分、表定速度82.5kmで走ったといいます。いまではその約3倍のスピードというわけです。

満洲は新しく生まれ変わりつつあります。
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by sanyo-kansatu | 2015-11-06 16:34 | 北東アジア未来形:満洲の今 | Comments(0)
2015年 11月 06日

なぜ中国人は訪日旅行のいちばんの印象は「干净(きれい、清潔)」だというのか?

先日、成田からスカイライナーで都心に向かうとき、見慣れたはずの車窓の風景がとてもクリアで、ここ数日間見ていた中国の風景とはあまりに違うことにあらためて驚いてしまいました。

これは中国出張から帰ると、毎回必ず思うことですが、特に今回空気が悪いといわれる内陸の河南省から戻ってきたこともあり、これほど日本と中国では景色の見え方が違うのかと強く感じたのです。とにかく日本では山でも家並みでも遠くまでよく見えます。空の澄みきった青みがまったく違う。視界がぐんと広がるようなこの感覚から、日本を訪ねた中国人が「日本の印象は?」と問われてほぼ必ず答える最初のひとことが「干净(きれい、清潔)」というのも、よくわかる気がしました。

この秋、上海、北京(=沿海都市)と河南省(=内陸都市)を訪ねたのですが、いずれも中国人だらけの機内や現地で会った市井の人たち、若い世代も中高年も口をそろえて同じことを言うのです。鄭州駅前のレストランの服務員のおばさんまで「自分は行ったことがないけど、日本に行った友人によると、きれいなんだってね」と言われる始末です。つまりは、中国国内でこの話は広く知られるようになっているということです。

彼らに真顔でそう言われても、正直こちらとしてはなんとも当てが外れたような心持になります。もっとほかにもいいことあるでしょう? そうつっこみたくなるものです。しかし、彼らは素朴な実感として、自分たちの国とは違うこんなにきれいな世界があったのかと思うようです。その驚きは機内からボーディングパスを渡り、空港内のガラス越し広がる青空を見た瞬間から始まるのでしょう。

以前、中国の若い世代の書いた日本旅行書の表紙として一両きりのローカル線の車両と高く広がる青空の写真が選ばれたことを指摘しましたが、これも同じ認識に基づくものでしょう。

中国の新人類は日本の青空に魅せられている
http://inbound.exblog.jp/24302307/

しかし、それはあくまで日本との比較相対的な評価に過ぎないことも事実です。我々からすれば、新宿など都心の繁華街なんて清潔とは思えないのに…。でも、今回訪ねた河南省の省都、鄭州市の写真を見ていただくと、なるほどそういうことかと理解してもらえると思います。

これは中国が全土で進めている地方都市の新都心開発区で、鄭州CBD地区と呼ばれています。
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高層ビルの立ち並ぶ新しい鄭州の顔です。この日は比較的空気の状態がよく、午前の早い時間帯は青空が見えていたのですが、お昼が近づく頃には残念ながら空は霞んでしまいました。
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市内ではあちこちでマンション建設が進められています。これだけ建設現場が多いと、土ぼこりが飛び交うのは仕方がありません。中国ではビルをフェンスで囲うだけで、日本のようにカバーをかけることもなく、剥き出しのまま工事がなされています。
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これは唐の時代に東の都だった洛陽の旧市街の写真ですが、老朽化した家並みの向こうにマンション建設が進められています。いま中国の地方都市では旧市街の再開発や新区への政府機能の移転を伴う大改造が始まっているのです。
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中国の不動産バブルはすでに崩壊したと日本では報道されていますが、地方都市ではこれからもガンガン建てますよという印象です。まったく大丈夫なのかと心配になります。これらはすべてゴーストタウン予備軍じゃないのか。そういう指摘があってもおかしくない気もしますが、中国中どこに行ってもこの状態なのですから、これもひとつの現実です。

そして、これは鄭州駅前の光景です。とにかくバイクと車が多く、人の数も尋常ではありません。
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屋台も人力車も車もバスも、無法状態のように路上に繰り出しています。こうしたエネルギッシュな光景は、10数年前なら日本のメディアも「アジアの喧騒」などと称して、その発展ぶりを期待を込めて眺めていたものです。いまはもう同じように語られることはなさそうです。
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そして、駅前には農村からやって来た労働者たちが群れをなしています。この光景はちょうど10年前の上海や北京の駅前と似ています。なにしろこれからマンションをどんどん建てるには、建設労働者が必要だからです。
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このような環境に暮らす人たちが日本に来れば「干净(きれい、清潔)」だと感じるのは、考えてみれば当たり前のことです。

中国政府は街中至る場所で「都市をきれいにしよう」という標語を掲げて告知しています。その成果はともかく、彼らがいまそれを心から望んでいることは確かです。豊かになって初めてそれが大切なことだと気づくものだからです。
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こうして上海や北京がそうだったのと同じように、その都市に高層マンションが次々と建てられる時期が来ると、訪日旅行者も現れ始める。今年、鄭州から関空と成田への直行便が飛び始めたのはそういうわけです。ついに内陸都市からも訪日旅行者が現れ始めたのです。
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by sanyo-kansatu | 2015-11-06 13:26 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 11月 05日

東新宿はインバウンド先進エリアです~外客向けホステルが開業(ツアーバス路駐台数調査 2015年11月)

国慶節休みに入った10月上旬、中国人客を乗せたツアーバスが東新宿にはそれほど多く現れなかったことは先月書きましたが、逆に国慶節が終わった中旬以降、数が増えていました。11月に入ってもその傾向は変わらないようです。もしかしたら、都心の格安なビジネスホテルに団体客が戻ってきているのかもしれません。休暇シーズンが終わり、中国の個人客が減った関係で、都内でもホテルが若干取りやすくなっているのではないでしょうか。

なぜそう思ったかというと、10月下旬にぼくは中国河南省を訪ねていたのですが、一昨日、省都の鄭州からの帰国便で隣に乗り合わせた中国人老夫婦からこんな話を聞いたからです。彼らは鄭州市の住人で、今回初めて6泊7日の東京・大阪ゴールデンコースのツアーに参加しています。日程などを聞いていくうちに、2日目の宿泊先が東新宿のビジネスホテルでした。実はそのホテル、ぼくの仕事場から徒歩2分の距離にあります。そこで、昨日ご夫婦がホテルにチェックインする時間をホテルの人に聞いて、あいさつに行ったのです。ちょっと驚かせてやりたいという遊び心で。おふたりは再会をとても喜んでくれました。

この時期(11月上旬)、中国の団体ツアーでも都心のホテルを利用することがあるのだなと思ったのです。彼らは今日から富士山に向かいます。この話は別の機会にもう少し詳しく紹介するつもりですが、中国の内陸部の人たちがどんな日本旅行をしているか、彼らの話を通じて知ることができると思います。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日~3日 海外出張のため未確認。

4日(水)11:40 5台
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ところで、この日同じ東新宿の東京医大通りで面白い物件を見つけました。それは若い外国人向けのゲストハウス、しかもちょっと新しいタイプの宿が今月中にオープンするようです。
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IMANO TOKYO HOSTEL
http://imano-tokyo.jp/

同ホステルのサイトには、以下のような紹介文がありました。

「東京での滞在をより深く楽しむことができるよう、
館内には東京の文化、日常生活に触れられるようなキッカケが多く詰め込まれており、
施設全体が”トーキョー”のガイドブックとなるホステルです。

1Fには、東京のお酒や料理を提供するカフェ&バーを併設し、
世界中から集まった旅行者との交流を楽しむことが出来ます」。

はてさて、どんな宿になるのでしょうか。

東新宿はいまやインバウンド先進エリアといっていいでしょう。先月の中国人団体客向け居酒屋の開業もそうですが、さまざまなタイプの外国人客受入のための施設が日々生まれつつあるようです。オープンのときには訪ねてみようと思います。

新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン
http://inbound.exblog.jp/24938094/

5日(木)12:50 4台
6日(金)13:20 3台

この日のランチタイムが終わる頃、新宿5丁目に停めたバスから中国客が例の居酒屋「金鍋」に向かってぞろぞろ歩いていました。山東人の店員の彼女が40人くらいのツアー客を迎え入れていました。商売繁盛で良かったですね。
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7日(土)未確認
8日(日)未確認
9日(月)未確認
10日(火)17:50 2台
※この日「金鍋」を覗いたら、上海から来た若者グループが来店していました。珍しいですね。でも、上海人だからといって団体で来ないわけではありません。きっと何かの視察ツアーなのでしょう。皆さん、かに鍋をつついていました。

11日(水)19:20 2台
12日(木)18:20 1台
13日(金)12:40 6台
14日(土)未確認
15日(日)未確認
16日(月)未確認
17日(火)13:20 3台
18日(水)12:50 4台
19日(木)12:40 6台
※この日も、新宿5丁目の食堂の前に中国客があふれていました。
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20日(金)12:20 4台
21日(土)未確認
22日(日)未確認
23日(月)未確認
24日(火)12:20 5台
※この日の正午頃、新宿5丁目の食堂からあふれた中国客たちは東京医大通りに繰り出し、バスが来るのを待っていました。彼らはいつものように大きな声で中国語を話しているので、何事だろうと思う地元の人たちもいたに違いありません。またこんなに中国客が現れるのですから、食堂だけでなく、ドラッグストアでも近くにあれば繁盛するのではと思ってしまいます。

25日(水)12:50 0台
26日(木)13:20 4台
27日(金)12:40 4台
28日(土)未確認
29日(日)未確認
30日(月)13:10 3台


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by sanyo-kansatu | 2015-11-05 10:20 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)