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2016年 10月 31日

国慶節休みなのに、今月は平常運転(ツアーバス路駐台数調査 2016年10月)

今月始めは中国の国慶節休みで、彼らのレジャーシーズン真っ盛り。どれだけバスが来るかなと思っていたら、先月とそう変わらない数でした。国慶節休みなのに、平常運転という感じです。

10月1日に銀座に行くと、午後から中央通りが歩行者天国で、外国人観光客だらけでした。みなさん、思い思いのポーズで記念撮影に興じています。中国系はもちろん多いのですが、欧米客も多く、多国籍の様相を見せています。まあこのほうがいいですね。
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ラオックスには、もちろん中国客の姿はありますが、店内はわりと閑散としています。相変わらず厳しい状況のようです。
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ネットでは、こんな記事も配信されました。やっとオープンしたばかりの三越免税店が悲惨なことになっているようです。

三越銀座店、鳴り物入り免税店の悲しい現状(東洋経済オンライン2016年10月08日)
http://toyokeizai.net/articles/-/139498

まったく中国市場というのは読めないところがあります。バスの数を見る限り、そんなに減っても増えてもいないのに、買い物はしなくなったんですね。まあその理由ははっきりしているわけですが。

中国客の「爆買い」が“強制終了”した3つの理由
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/IB-BU/101800023/

「爆買い」終了で、訪日プロモーションの目的や中身を変える必要あり
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/IB-BU/102500024/

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。
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1日(土)18:20 3台
2日(日)未確認
3日(月)12:10 4台
4日(火)13:10 3台
5日(水)11:40 4台
6日(木)12:40 5台
7日(金)12:10 7台
8日(土)未確認
9日(日)未確認 
10日(月)未確認
11日(火)12:30 3台
12日(水)未確認
13日(木)11:50 5台
14日(金)12:20 3台
15日(土)未確認
16日(日)未確認
17日(月)未確認
18日(火)11:50 7台
19日(水)12:20 3台
20日(木)未確認
21日(金)12:50 4台
22日(土)未確認
23日(日)未確認
24日(月)12:40 3台
25日(火)13:20 2台
26日(水)12:40 7台
27日(木)11:50 3台
28日(金)12:40 4台
29日(土)未確認
30日(日)未確認
31日(月)12:20 5台
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歌舞伎町を歩いていたら、例のゴジラヘッドホテルで夜8時(昼12時もそう)になると、ゴジラが大音響で吼え、口から蒸気を出すパフォーマンスがあり、それを欧米人の若いカップルが撮影していました。これは昼と夜、毎日見られる光景です。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-31 13:50 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2016年 10月 22日

ランオペ登録制は一歩前進。ガイドも登録制にできるだろうか

今朝の朝日新聞の一面に以下の記事が掲載されました。

「ランオペ」業者、登録制に 旅行会社に代わってバスなど手配 観光庁方針」(朝日新聞2016年10月22日)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12619915.html

観光庁は、旅行業者に代わってツアーバスやガイドの手配などをしている仲介業者の規制に乗り出す方針を決めた。仲介業者は「ランドオペレーター(ランオペ)」と呼ばれ、全国に少なくとも864社あるが、安すぎる運賃でバスを手配したり、不適切なガイドを派遣したりするトラブルが相次いでいた。旅行業法の規制の対象外ログイン前の続きだったが、登録制を導入して指導・監督する。来年の法改正を目指す。

■訪日客、トラブルも

ランオペは、旅行業法で登録されている旅行会社の依頼を受けて、バスやホテル、ガイドを手配する業者。自前の調達能力に乏しい中小の旅行業者にとって、欠かせない存在だ。旅行客と直接契約を交わさないことから、旅行業法の規制の枠外とされてきた。国や自治体への登録も必要なく、観光庁も実態を把握できていなかった。
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今年1月、長野県軽井沢町で15人が死亡したスキーバス事故も、ランオペがツアー会社とバス会社を仲介していた。バス会社は道路運送法に基づき、安全な運行に最低限必要な下限運賃を国に申請している。事故を起こしたバスは、それより安い料金で手配されていたが、規制対象外のため、観光庁はランオペには行政処分を科すことができなかった。

観光庁はランオペの実態を探ろうと6月以降、国内の旅行業者やバス、宿泊業者など約1万社に、ランオペとの取引状況を尋ねた。その結果、少なくとも全国で864社のランオペが営業していることがわかった。そのうち、業務範囲について調査に応じたランオペ223社は、訪日外国人旅行の専業が68社(30・5%)、日本人国内旅行専業が57社(25・6%)、両方が98社(43・9%)だった。

ランオペが絡むトラブルについては、旅行業者812社のうち46業者が「キックバックを前提とした特定の土産店などへの連れ回しへのクレームがあった」と回答。宿泊施設やバスなどの関連事業者186社への問いでは、43社が「直前でのキャンセルがあった」と答え、32社が「バス事業者への最低価格割れ料金での手配があった」、18社が「料金未払いがあった」と回答した。

訪日外国人からは、ランオペが手配したとみられるガイドに対し「酵素や納豆を不当に高い価格で薦められた」「熱心に薬を薦められたが偽物だった」などの苦情が相次いでいた。

2020年に東京五輪・パラリンピックを控え、近年、日本を訪れる外国人観光客が増えている。悪質な業者を野放しにしてツアーの質が落ちれば、好調な誘客に水を差すとの懸念も指摘されていた。

観光庁はランオペを登録制にすることで、不正が起きないように監督、指導していく方針。具体的な監督や指導の手法は固まっていないが、旅行中の安全確保などランオペの責任を明文化し、違反した場合にペナルティーを科すことなどを検討している。年内に取りまとめて、ツアーの質や、バス運行の安全性向上につなげる意向だ。(伊藤嘉孝)


9月下旬には、読売新聞が「ニッポン観光の影」という全6回の連載をしていましたが、メディアがいわゆる「外国客の消費力による経済効果」ばかりを報じていた去年までと違い、訪日外国人旅行者の増加にともなう負の側面を伝えるようになったことを歓迎したいと思います。

この記事では、「旅行業者に代わってツアーバスやガイドの手配などをしている仲介業者」である「ランドオペレーター(ランオペ)」が全国に少なくとも864社あることを観光庁が調査し、今後は「登録制を導入して指導・監督」すると報じています。

ランドオペレーターは「旅行業法で登録されている旅行会社の依頼を受けて、バスやホテル、ガイドを手配する業者」であり、「旅行客と直接契約を交わさないことから、旅行業法の規制の枠外とされてきた」とあります。

これはどういうことかというと、訪日ツアーの場合、ここでいう「旅行会社」は海外の旅行会社のことで、彼らが集客した海外のお客さんの日本国内の旅行手配業務をランドオペレーターが請け負うことになるわけです。そのため、ランドオペレーターはお客さんとは直接契約を交わしていないことから、消費者保護をうたう旅行業法には抵触しない存在だったということです。これまで観光庁は、海外のお客さんの消費者保護については、彼らが契約を交わした海外の旅行会社の責任で、ランドオペレーターの業務を管理監督する立場にはないという(少々言いすぎかもしれませんけれど)のが言い分でした。

しかし、今年1月に軽井沢で起きたスキーツアーバス事故(これは海外の旅行会社は無関係)などが再発したことや本ブログでも扱った「日本のブラック免税店」とランドオペレーターの関係などが明るみに出たことから、「観光庁はランオペを登録制にすることで、不正が起きないように監督、指導していく方針」となったようです。

日本のブラック免税店が中国客を陥れる!?
http://inbound.exblog.jp/25875503/
「中国客を陥れる日本のブラック免税店」の隠れた舞台裏(日経BPネット2016.07.13)
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/IB-BU/071200017/

記事では全国にランドオペレーターが「864社」あったと書かれていますが、実際のところ、これを調べるのは大変なことだったと想像します。でも、海外の旅行客に直接サービスを提供する存在であるランドオペレーターが誰だかよくわからなかったというのは、考えてみれば、困ったことでした。

これで一歩前進。ただし、この先もっと大変なことが待ち構えています。ランドオペレーターから仕事を請け負うツアーのガイドとは誰なのか。その実態を調べていくことが次の段階でしょう。つまり、ランオペの次は、ガイドの登録制に向けた取り組みです。

ランオペ経由で調べていくことになるのでしょうが、これは簡単なこととは思えません。しかし、これをやらないと、観光ビザで来日し、滞在有効日数内にガイド業務を繰り返し、そのまま所得申告もしないで帰国する外国籍のガイド、いわゆる「スルーガイド」問題の解決には至りません。

もっとも、それをどこまでやるかのさじ加減も問われるところがありそうです。現在のアジアの多くの国々から訪れる団体ツアーのビジネスモデルの根幹に関わることだからです。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-22 09:28 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 10月 12日

これ、嫌なニュースだな。ゲストハウスでバイトした旅行者を逮捕

これも、最近ちょっと増えてきたインバウンドがらみの報道のひとつ。嫌なニュースですね。

宿泊料代わりに働いた疑い 外国人観光客2人逮捕 札幌(朝日新聞2016年10月11日)
http://www.asahi.com/articles/ASJBC5W6YJBCIIPE02G.html

札幌市内のホステル(宿泊施設)で働く代わりに無料で宿泊したとして、北海道警は11日、観光客のマレーシア人の女(30)と中国人の女(19)を出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで現行犯逮捕した。また、女2人に不法就労させたとして、道警は、ホステルの運営会社「万両」(東京都台東区)の社長の男(45)やホステル責任者の女(34)ら3人を同法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕する方針。

道警によると、2人は11日午前、同市中央区の「カオサン札幌ファミリーホステル」で宿泊料2千円をそれぞれ免除される代わりに、無資格で館内の清掃やベッドメイキングなどをした疑いがある。2人は容疑を認め、「観光ビザで働けないと分かっていたが、現金をもらっておらず大丈夫だと思った」などと供述しているという。

同社は主に外国人向けのホステルやゲストハウスを東京や大阪など6都道府県で計13店展開。ホームページに「就労資格がなくても清掃などに従事すれば無料で宿泊できる」との内容を英語で掲載しており、道警は組織的な犯行とみている。

札幌市によると、昨年度に市内で宿泊した外国人は191万8千人で、過去最多を記録。中国、台湾、韓国などアジアの客が多くを占める。北海道労働局によると、今年8月のホテル従業員らの有効求人倍率は2・63倍と全体の1・07倍を大きく上回り、人手不足の状態となっている。


この報道をネットで知って、最初に思ったのは、誰がふたりをチクったのだろうか、ということです。

すごく不愉快な感じがします。だって、これを不法就労などと言い出せば(まあ実際はそうなのかもしれませんけれど)、もっと悪質な不法就労をこれだけほっておいて、弱いものいじめはやめろよ、と言いたくなります。

例の免税店から中国人観光客の買い物の売上に応じてもらったマージンを所得申告しなかった不法ガイド(最近は国税局も調べ始めているようで、年間数千万円という人もいます)なんて、もう数え切れないほどいるのに、そちらは「実態を把握できていない」と頬かむりをしておいて、わずか1日2000円のドミトリー代金(1部屋にベッドがいくつも並んでいる部屋の料金)のことで不法就労とは……。

金額の問題ではないと言う人もいるでしょうが、このふたりが2000円を現金で支給されていたわけでもなければ、そもそもお金に困っていたとは思えません。彼らはかつて1990年代にいた不法就労者とは違い、いわばレジャー消費者なのです。いまどき不法就労する外国人は、ゲストハウスになんかいません。なんと時代の変化に鈍感すぎることか。やはり法の使い方が間違っている、いや下手すぎるのではないでしょうか。

マレーシア人は2013年7月以降、3ヵ月以内の滞在に限り、観光ビザが免除されています。また中国人には、2010年以降、個人観光ビザが発給されるようになり、昨年1月よりビザの種類によって15日から90日間の滞在が認められています。

マレーシア国民に対するビザ免除(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000362.html
中国団体観光・個人観光ビザ (外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/topics/china.html

詳しい事情は知らないのでこれ以上本当は何も言えないのですが、今回いきなり逮捕の前に、いくつかの段階をふんで執行に至ったのかもしれません。執行に至る前に不法就労に当たることを口頭で知らせ、やめさせればすむことだったのに、そうならなかった理由があるのでは(そう信じたいです)。その理由いかんかとは思いますが(たとえばの話ですが、このゲストハウス経営者が警察に対してやたらと反抗的な態度を取り続けたとか。で、くだらない警察の面子が適正な判断より優先された? ちょっとテレビドラマの観すぎかな)、もしそうでないのなら、ここまでやる必要はなかったでしょう。それとも、やっぱりこのゲストハウスの存在を快く思わない誰かが密告した?

昔、友人の作家、岡崎大五さんがトルコのイスタンブールの絨毯屋兼ゲストハウスで、住み込みアルバイトをしていたことを思い出します。もちろん、彼は就労ビザなど持っていたはずがありません(こんなところで話を持ち出してすいませんねえ)。

1980年代の「第三世界(当時、アジアやアフリカ、中南米のことはそう呼ばれていました)」ことで、今日の世界情勢とはまったく違うのんきな話をしても仕方がないかもしれませんが、いつの時代も、ゲストハウスで繰り広げられるような浮世離れした世界があっていいとぼくは思います。彼らは旅空の下にいるのです。一生そんなことをするつもりもないのです。もちろん、若い人はときに羽目をはずすこともあるでしょう。でも、そんなことは、程度問題で、若い頃に同じような経験をしたはずの大人がどこかで判断を示せばいいはずです。いまの大人はそういう意味での判断力が低下している気がします。

同記事では、まるでエクスキューズのように、札幌のホテル業界の人材不足について触れていますが、どこまでこの件に関係があるのでしょうか。言外に、今回の逮捕はやりすぎと言いたいのでしょうか。

この問題を「今日の日本社会の寛容さの欠如」などといった一般論でどうこう言いたくはありませんが、ゲストハウスのような世界がいまの社会でどう受けとめられているのか、そして、どういう事情でこんなことが起きたのか知りたく思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-12 08:53 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 10月 11日

「外国人多くご不便を」とアナウンスした車掌さん 訪日客急増で日本人はストレスをためてる?

今日、ネットでこんな記事を見つけました。訪日外国人が街に増えて、日本人はストレスをためてしまっているのでしょうか。  

以下、記事を転載します。

「外国人多くご不便を」 南海電鉄40代車掌が不適切アナウンス…乗客クレーム発端 「差別の意図なかった」と釈明(産経WEST 2016.10.10)
http://www.sankei.com/west/news/161010/wst1610100055-n1.html

「南海電鉄の40代の男性車掌が日本語で「本日は外国人のお客さまが多く乗車し、ご不便をお掛けしております」との車内アナウンスをしていたことが10日、同社への取材で分かった。車掌は「差別の意図はなかった」と釈明。同社は「客を区別するのは不適切」と車掌を口頭で注意した。

同社によると車内アナウンスは10日午前11時半ごろ、難波発関西空港行き空港急行が天下茶屋を発車した直後の車内で流れた。

車掌は同社の聞き取りに「日本人乗客の1人が車内で『外国人が多く邪魔だ』との内容を大声で言ったのを聞き、乗客間のトラブルを避けるため、所定の案内を放送した後、付け加えた」と話したという。

関西空港駅到着後、乗客の日本人女性が駅員に「社内ルールに定められた放送なのか」と問い合わせて発覚した。同社は「日本人も外国人もお客さまであることには変わりない。再発防止を図りたい」としている」。


面白いと思うのは、このアナウンスを耳にして黙っていられなかった「日本人女性」がいたことです。なぜ外国人が多いと不便なのか。彼らも我々と同じ人間ではないか……。(実際のニュアンスはわかりませんが)そう問い正さなければ気がすまない義憤をおぼえたのだとしたら、それはぼくも賞賛したいと思います(自分はそこまで絶対できないと思うので……)。それとも、そのとき彼女は外国の友人か誰かと一緒に電車に乗っていたのかもしれません。

ただこの車掌さんも差別意識があったというより、外国人の存在が目には見えていても、自分の生活圏には無縁の存在でしかなく、だから無意識のうちに「私たち(自分のいる側)」と「外国人(そうでない側)」という切り分けをしてしまったのだろうと推察します。大声でどなったおじさんのように、「外国人が多く邪魔だ」と感じている「私たち」が大勢いるかもしれない。彼としては、そこに気を遣ったつもりなのではないでしょうか。

さすがにこの車掌さんも「子供が多くご不便を」、あるいは「女性が多くご不便を」などとは言わないでしょう。昭和の昔には、そんなことも平気で言う車掌さんがいたかもしれませんが、さすがに平成の時代です。

いまは過渡期なんだと思います。多くの日本人にとって、これほどたくさんの外国人が普通に街を歩いていたり、乗り物に乗っていたりする時代というのは初めてなので、そのような社会の変化に慣れていないのだと思います。

それが日本人にとって目に見えないストレスになっているかどうかは、個人や世代によるかもしれません。

だから、しょうがなかったではすまないわけですが、かつてこの車掌さんのようなおじさんたちは「女子供」で同じ過ちを繰り返してきた過去があったのではないでしょうか。今回のことで、このおじさんも「外国人」が「女子供」と同じジャンルなのだと理解したことでしょう。

それにしても、こういうことをつい言ってしまうなんて、やはり40代だなあと思いましたね。さすがに若い人だと、もう少し外国人の存在に身近に触れている気がします。子供の頃から、学校教育の場面でも外国人教師がいたと思われるし、これは都会の一部に限られるかもしれませんが、クラスにひとりやふたりは日本人と外国人のハーフの子や中国人2世がいたと思うからです。

「慣れている/いない」というのは、一般的には責任ある立場の人が粗相をしたときの言い訳にはならないかもしれませんが、慣れていない事情を無視して、頭ごなしに責めるのもどうかとも思います。ポリティカルコレクトネスを楯に「言葉狩り」のように思考停止を人に強いるやり方ではなく、だんだん慣れていくというプロセスが大事ではないか。そうやって社会はこれまでも変わってきたに違いないからです。

【追記】
その後、ネットにこの件に関する以下の続報がありました。

南海電鉄「外国人乗客に辛抱を」車掌アナウンスやっぱりアウト!? 街で聞いてみたら...(J-CASTニュース2016/10/12)
http://www.j-cast.com/tv/2016/10/12280375.html

テレビのワイドショーでこの件が扱われたようです。タイトルにもあるように、アウトかセーフかという問いたてがあり、日本人乗客と外国人観光客の双方にインタビューした結果、両論あるとレポーターが伝えた後、番組のコメンテーターはアウトだと発言したようです。

でも、ここでのポイントはここにありそうです。以下、記事の一部です。

「外国人向けマナー喚起も効果なし

空港急行の乗客はだいたい30%近くが外国人だという。いっぽうで、この路線は堺、岸和田を通る生活路線でもある。なんば駅には外国人向けに、「食事はしない」「携帯は使わない」「床に座らない」など車内のマナーを守るよう呼びかけがある。しかし、たくさんのスーツケースで社内は大混雑となり、声がうるさい、マナーが悪いなどの苦情は多いという」。

ぼくも何度か関空から大阪市内に向かう南海電車(ラピート)に乗ったことがありますが、確かに日本人の現在の感覚では、一部の外国人の姿はこう映る場合もあるだろうなと思います。

だから、視聴者の中には、コメンテーターの発言に、逆になんらかの違和感をおぼえたりするのかもしれません。なにかきれいごとで丸め込まれたかのような……。

ぼくの感じ方は、正直なところ、少々「お行儀の悪い」外国人の様子を見ても、「自分の若い頃はこんなもんだったよなあ」という思いしかありません。これも個人差なので、他人に強制はできませんけれど。

あるひとりのコメンテーターが「修学旅行生が多くてご不便とは言わないでしょう」と指摘していましたが、そのたとえはうまいなと思いました。日本人であれば、誰でも修学旅行の経験はあるからです。その意味では、海外旅行で日本に来ている外国人に対して「修学旅行生」のようなまなざしを向けることは、誰もができることではないかもしれません。でも、これも慣れだと思うのですけれど。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-11 22:05 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 10月 04日

中国客向けフリーペーパーはもう時代遅れな気がします

中国の建国記念日(国慶節)に当たる10月1日の正午過ぎ、銀座中央通りを歩いた話をしましたが、その続き。ホコテンを抜けると、中央通りと交差する首都高の下にショッピング施設「銀座ナイン」があります。その周辺は中国人ツアー客を乗せたバスの停車スポットになっています。
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2016年の国慶節の日、銀座ホコテンは多国籍ツーリストが記念撮影を興じていた
http://inbound.exblog.jp/26247961/

なぜなら、この周辺は、銀座7丁目のラオックスが近いこともありますが、同じく量販店のドンキホーテや中国団体客向けショーのある日本料理店「どすこい相撲茶屋」があるからです。
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銀座インバウンドレストランのサムライショーは中国客の食いつきがすごい
http://inbound.exblog.jp/25841438/

銀座のドンキ、LAOXに徹底対抗!価格以外でも負けません!?
http://inbound.exblog.jp/25347932/

さらにいうと、「どすこい相撲茶屋」の向かいに永山免税店もあります。
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永山免税店 ステファニー銀座店
http://japan.eisan.jp/store-ginza/

もっというと、少しはずれに「銀座百薬粧」という名の免税店もあります。明らかに日本語の使い方ではない店名ですね。
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銀座百薬粧
http://www.taxfreeshops.jp/ja/shop/21646

まさに中国団体客向け免税店の集積地である銀座8丁目周辺は、いま深刻な状況に見舞われています。

中国客が以前のように積極的に買い物をしなくなったからです。

今年8月のラオックスグループの売上が、前年同月比マイナス53%だったという衝撃の報告もあります。

ラオックス月次報告(2016年8月)
http://www.laox.co.jp/ir/upload_file/library_05/getsuji_201608_jp.pdf

そんな折、この日そこで見たのは、バスから降りる中国客に在日中国人のアルバイトが銀座のショッピングスポットを紹介するフリーペーパーを配る姿でした。
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それはどう考えても、時代遅れな光景といっていいでしょう。もはや中国ではフリーペーパーの時代は終わり、割引クーポン等をアプリで入手するのが一般的です。

彼女らが配っていたのは、ダイヤモンド・ビッグ社が発行する「東京・大阪名品淘」と「尚Life Japan」の2誌でした。後者は在日華人が発行しています。
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尚Life Japan
http://www.lifejapan.info/

だからでしょうか、「尚Life Japan」では、誌面に掲載されている店舗(銀座の有名ブランドショップやMIKIMOTOなどの宝飾店)のQRコードをスマホで読み取れば、店舗情報やGPSで地図を表示してくれるしくみになっています。「東京・大阪名品淘」にも一応同じしくみはあります。これを見て、いまのフリーペーパーは中国の実情がよくわかっているといえなくもないのですが、結局のところ、これらの情報を日本に来てから入手していたのでは、使いこなせないのが実情ではないでしょうか。やはり、日本に旅行に来る前に入手させないと意味がないと思います。

いよいよ中国客向けのフリーペーパーは潮時という気がしてなりません。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-04 18:34 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 10月 04日

2016年の国慶節の日、銀座ホコテンは多国籍ツーリストが記念撮影に興じていた

10月1日は中国の建国記念日(国慶節)に当たります。この時期は、中国のゴールデンウィークに相当し、海外に限らず多くの中国人が旅行に出かけます。昨年までは、圧倒的に中国客の存在感が目立っていたのですが、正午過ぎ、銀座を訪ねてみたところ、実にさまざまな国籍のツーリストの姿を見かけました。“中国人だらけ”という感じでもなかったのです。

土曜日だったので、銀座中央通りは正午から歩行者天国になります。銀座4丁目の和光のはす向かいには、9月24日にオープンしたばかりの新しいランドマーク、銀座プレイスが見えます。
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ここから中央通りのホコテンを銀座8丁目の交差点まで歩いてみました。以下、その後の10分間くらい歩いて見かけた人たちのスナップです。
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銀座プレイスの1F には、日産のショールームがあり、にぎわっています。

銀座プレイス http://ginzaplace.jp/

そこらかしこでポーズを取って記念撮影に興じる人たちがいます。
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これは最近銀座にできたオウルカフェ(フクロウがいるカフェ)の客引きの子でした。ぼくも原宿の店に行ったことがありますが、外国人にウケるんだそうです。
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ファミリー旅行者も多いです。
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この双子は韓国人でした。
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銀座7丁目のラオックスです。ホコテンのせいで店の前までバスが停車できないためだけではもうないのでしょう。多くの中国客は、この店がどんなしくみで成り立っているか、よく知っています。できるだけ、避けたいとの思いが働くのでしょう。店内は閑散としています。
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カップルの自撮りはともかく、地べたに座り込んでの女優気取りのポーズなど、中華圏の人たちはまったくこういうのが好きですね。
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7丁目あたりから、中国やアジア系だけでなく、欧米系、それもどちらかといえば、ロシアや東欧方面から来たと思われる人たちの姿を見かけました。まだ日本に少ない彼らは、団体で旅行に来ることが多いので、集中的に目撃してしまうのかもしれません。
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この日、銀座のホコテンは圧倒的に外国客の姿が目につき、日本の人たちは歩道をそそくさと足早に歩いていくという感じでした。まあここは、日本を代表するおのぼりさんの天国です。言ってみれば、パリのシャンゼリゼ、ウィーンのシュテファン大聖堂に向かって広がるノイヤーマルクト広場(かなり言いすぎ!?)みたいな場所ではあるのです。おそらくイースターの頃は銀座ももっと多くの外国客が見られることでしょうが、国慶節ではこんなものかもしれません。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-04 10:46 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 10月 03日

中ロ貿易は縮小中だが、農産品、特にロシア産アイスクリームが中国で人気だとか

新潟県にある公益財団法人環日本海経済研究所(ERINA)のメルマガ「北東アジアウォッチ」は、一般の日本のメディアではまず扱われることのない、中国東北地方、ロシア、モンゴルの現況、そして日本海側各県と対岸の同地域との交流の様子を伝えてくれるユニークなメディアです。

その最新号(2016年9月30日発行)にこんな記事がありました。7月に中国東北地方を1ヵ月かけて視察してきたぼくにとって、このささやかなニュースは現地で見た実感を納得させてくれるものでした。
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これはロシア国境の町、黒龍江省綏芬河にあるマキシム・レストランという西洋料理店のデザートとコーヒーです。

中国を席巻しつつあるロシア産アイスクリーム

2週間前、プーチン大統領は杭州市のG20に出席した際、習近平国家主席にロシア産アイスクリームをひと箱、贈呈した。「貴国のものは良い乳脂肪を使っているから、特に美味しい。非常に気に入っている」と習主席は説明した。

中国人はこの2年間、熱心にロシア産食品を試してきた。彼らが特に惚れ込んだのがロシア産アイスクリームだ。2015年には、アムール州が初めて、中国に食品を供給し始めた。その逆ではない。長年の間で初めて、ブラゴベシチェンスクから黒河へ、ハチミツ、チョコレート、クッキー・ビスケット類、アイスクリーム、粉類、ヒマワリ油、炭酸水を積んだトラックがアムール川の氷を渡った。その結果、アムール州は、何トンもの中国製品の購入が慣例だった地域から、本格的な対中国輸出地域へと変貌した。

概して、中国とロシアの貿易高は昨年、金額では680億ドルに縮小した(28.6%減)。しかし、ロシアから中国への農産品輸出は拡大した。例えば、2015年の結果から、油脂製品の輸出量は9.4倍、油糧種子・果実は4.9倍に拡大した。穀物、豆類、野菜の輸出も増えている。最後に、ロシア産アイスクリームの中国への輸出量は昨年、118%拡大した。

ロシア産アイスクリームの対中国輸出の急成長は今年も続いている。ロシア産アイスは既に、中国の国境の都市、特に綏芬河、満洲里で幅広く認知された。この夏には、ロシア産アイスは市内で最もポピュラーな輸入品となった。今年上半期、綏芬河の国境回廊経由で出荷されたロシア産アイスの量は昨年比で206%拡大した。

プーチンとソ連の継承国・ロシアへの敬愛以外に、当然ながら、経済的要素が大きな役割を演じている。ここ2年のうちに、中国側はロシアの国境地域でロシア産の食品やアイスクリームをより一層、買うようになった。それは、彼らにとってそれらが安くなったからだ。一方、欧州あるいはアメリカの商品は現地通貨の下落によってかなり値上がりした。

これまで、ロシア産アイスの輸出は保存に必要なインフラの欠如によって制約されてきたが、今ではこのような不備は是正された。例えば、2015年下半期、綏芬河に広さ3000平方メートル余りの冷凍食品取扱用複合物流施設が建設された。保管量は日量2000トンとなっている。これが直ちに、ロシア産アイスの輸出量の急成長につながったのだ。(ヴズグリャド9月19日)


記事にもあるように、ロシア経済の不振により中ロ両国の貿易は縮小傾向にあります。2年前はあれほど多くのロシア人が黒龍江省の国境都市(満州里や黒河、綏芬河など)に姿を見せていたものの、2016年の夏は相当少なくなっていました。中国の経済減速もかなり著しいものがあるため、輸入が減っていることも大きいでしょう。

ところが、2015年から中国はロシアの農産品の輸入を拡大してきたようです。これまでであれば、圧倒的に中国からロシアへの貿易量が多かったはずの農産品ですが、これも中ロ関係を重視する現政権の志向と関係がありそうです。
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実際、中ロ国境都市では、習近平主席とプーチン大統領が強く手を握る宣伝ポスターのたぐいをいたるところで見かけます。面白いのは、どちらかといえば、習主席が積極的な姿勢で前に出て、プーチン大統領は控えめなスタンスに見えることでしょうか。このポスターもそうですが、圧倒的に習主席の存在感が大きく見えます。

そんなわけで、中ロ国境都市では街中にロシア産品が売られています。
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以下は、黒河市内にある「ロシア商品街」という通りで売られる主な産品です。
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よく見かけるのが、前述の記事にもある「ハチミツ、チョコレート、クッキー・ビスケット類」です。
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これは何でしょう。ロシア製のミキサーでしょうか。

アイスクリームは、こうした一般の雑貨店で売られるというより、レストランのデザートとして供されることが多そうです。
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もともと以前からこの地域で売られていたロシア産品は、この看板にもあるように「マトリョーシカ、腕時計、推奨、琥珀、金製品、香水、銅器、錫器、望遠鏡、首飾り、各種ロシア工芸品」、さらには「チョコレート、コーヒー、ミルク、ワイン、ウォッカ」などの嗜好品でした。
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最近は、両国合弁のロシア製品も増えているようです。ですから、一見ロシア産品でも、製品表示をよく見ると、中国の投資によって生産されるロシア食品も多いのです。
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実は、このロシア製ビールの多くも、一部中国との合弁企業で作られているようでした。
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両国の経済力の格差が中ロ貿易の中身にも影響を与えているように思います。共に経済の減速が進んでいることも背景にあり、木材や資源系物資ではなく、これらの嗜好品が街を彩るようになっているのです。
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by sanyo-kansatu | 2016-10-03 12:06 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)