ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2016年 11月 08日

韓国の若者は日本食が好きらしい。「牛かつ もと村 渋谷店」の行列に並んでみた

先週の水曜の午後、友人の案内で渋谷の牛かつ店に行きました。なんでも外国人観光客の行列ができていることで有名なんだそうです。

午後1時、JR渋谷駅東口から明治通りに沿って恵比寿方面に向かってすぐを右手に曲がると、30人近い行列ができていました。ざっと見た感じ、確かに外国客が多いようでした。

そこは「牛かつ もと村」という店です。
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牛かつ もと村渋谷店(食べログ)
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13153853/
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牛かつというのは、豚カツ同様に牛肉を衣に包んで揚げた料理で、ぼくはよく知らなかったのですが、ネットをみると、ここ以外にもいろいろあるんですね。
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この店はわずか9席しかないので、結局、1時間半も並んでしまいました。これは誰かと一緒でないときついですね。その日は休日だったので、日本人も多かったけど、店員さんに聞くと、ふだんは半分以上が外国人だそうです。特に多いのが韓国人だとか。その日の列には東南アジア系の人たちもいました。
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たまたまぼくの列の後ろに韓国人の若いカップルがいたので、「どうしてこの店知ってるの?」と聞くと、韓国の旅行サイトで評判なんだそうです。彼女がスマホで実際にみせてくれたのが、以下のサイトです。
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naver
http://section.blog.naver.com/

ソウル在住のフォトライターの堀田奈穂 さんによると「naverは韓国で最も多く利用されているまとめサイトです。naver blogについては、IDを持っているとさらに詳しく見たり、コメントのやりとりが出来たり」するそうです。

韓国からもブロガーたちが日本を訪れ、情報発信しているんですね。

別の韓国在住の日本人は言います。「日本旅行を専門にするブロガーもいますが、最近ではテレビ番組で海外のグルメ旅行が流行っています。海外グルメ旅行が主なコンテンツとするこんなサイトもあります」。

牛かつ もと村渋谷店を紹介するページ 
http://choys0723.blog.me/220802039236

外観から店内、料理まで細かに写真がアップされています。特にこの店の特徴であるレアなカツの断面を見せたり、石板でレア面を焼いているカットなど、ここで体験できるほぼすべてのことが写真で公開されています。これを見ると、自分も行ってみたい、やってみたいという気になるのではないでしょうか。いったん揚げたカツを自分の好みに合わせてさらに焼くというひと手間が、他の店では体験できないことかもしれません。
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それにしても、韓国の人はそんなに日本料理が好きだったのでしょうか? 中華圏にはよく行くわりには韓国にはトランジットを除くと20年近く足を運んでいないため、そのへんがぼくにはよくわかりません。

前述の堀田さんは言います。「韓国では日本食は単なるブームというよりは、定着に近い気がしますね。うどん、ラーメン、ハンバーグ、焼き鳥、いろいろあります。日本のビールもコンビニで手軽に買えます。ブログ全般について言えることは、お金をもらって書くパワーブロガーが書いたものとは違う、完全に個人の経験によるブログを見て、飲食店や旅行先の情報収集を得るのが最近の主流のようです」。

なるほど。韓国では日本食は定着しているのですね。台湾人の鄭世彬さんも言っていましたが、宣伝臭の漂うプロのブロガーではなく、一般の個人客の体験を載せたブログのほうが韓国でも好感度が高いようです。それだけ韓国でも日本への個人旅行化が進んでいるのでしょう。

韓国における日本食の定着ぶりについては、コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんが今春上梓した『食の日韓論』(三五館)に詳しく書かれています。いま韓国では、日本の外食チェーンが驚くほど出店しているようです。

八田靖史さん「韓食生活」
http://www.kansyoku-life.com/

また同書によると、韓国では昔から豚カツも人気なんだそうです。

しかし、素朴な疑問があります。日本を団体旅行する韓国人を乗せたバスの運転手さんに聞くと、韓国の人はトウガラシを持参して日本に来るといいます。日本の料理は刺激がないからだそうです。ぼく自身は、韓国料理はトウガラシが多く使われるところがよくもあり、また苦手でもあるという感じ。韓国で日本食が定着したという理由がいまひとつよくわからないのです。トウガラシがなくても彼らはおいしいと感じているのでしょうか。それとも世代の差もあり、若い人ほどそうなのでしょうか。

堀田さんはこう答えてくれました。「ご存じとは思いますが、トウガラシを朝鮮半島に広めたのは日本であり、元々辛い物ばかり食べていたわけでは決してないんですよね。とんかつ、おでん、うどんなどは日本の統治時代からの流れでしょう。近年では、諸外国の食べ物が東京のようにソウルや都心部で食べられるようになり、留学や渡航経験のある若者の影響などもあってか、本当にいろいろなものを食べていますよ。テレビ番組やインターネットの情報も大きいでしょう。

いまやデパ地下も東京のデパ地下と遜色ないですね。私の見解ですが、韓国人の大好きなチャジャン麺は辛くないですし、そのあたりは日本人と同様で、辛い物は辛い物として食べるし、辛くないものはそのまま食べる、という感じだと思います。トウガラシを持って海外へ行くのも全員ではないでしょうし、他国の食文化を楽しむ傾向にあると思います。日本人も昔は今よりも醤油を持って渡航した人は多いのではないでしょうか」(以下、「 」は堀田さん)。

なるほど。確かに、我々は外国人だから韓国料理=トウガラシというイメージを持っているけれど、韓国でも日本同様、食の多様化が進み、「辛い物は辛い物として食べるし、辛くないものはそのまま食べる」ということなんですね。

「昔は外国の情報もほとんどなかったですし、どんな料理かも、食べ方も何も知らなかっただけでしょう。日本人も何でも醤油をかけるわけではないですしね。逆に、あらゆるものにタバスコをかけるという日本人をFBで見かけました。そうなると、単に個人の趣向になるのでしょうかね?(笑) タイでも辛い物が苦手な若い世代もいると数年前から言われていますよね。沖縄でも泡盛離れがあると聞きます」

確かに、中国でも上海などの経済先進都市では、日本食のチェーンがたくさんあります。ラーメンも一風堂、丸亀製麺、ココイチもサイゼリアもあります。やはり若い世代を中心にアジアの都市では食の多様化が進んでいるといってよさそうですね。

あともうひとつ思ったのは、外国客で行列のできる「牛かつもと村」や「一蘭ラーメン」の共通点として、一品しかメニューがないことです。肉の量やトッピングだけしか選択肢がない専門店。韓国の事情はよくわからないのですが、中国やタイでは一般にこの種の店は流行りません。いろいろ食べられることが大事で、味せんラーメンでもココイチでも、冷奴や焼きとり、ししゃもまでメニューにあります。レストランには家族や友人などで行くことが多く、カレーを食べたい人もいればパスタを食べたい人もいるというわけで、専門店は避けられてしまうのです。でも、韓国は日本と同じで専門店があるようですね。

「韓国は昔と違って個食が広がっています。昔、日本のチェーン店(吉野家など)が失敗したのは、個食文化がほぼないことを軽視した点もあったでしょう。今は核家族化も進み、時代が変わりました。今は諸外国を受け入れる(特に美味しいものは)段階に入っています。あっという間に日本と同じようなレベルになったのは、この国の持つ何に対してでも速いスピードからだと思います」。

個食文化はまさに上海でもそうです。若いOLがひとりで外食チェーンで食事をするという光景は普通に見られるようになり、日本と同じ定食メニューの店も増えています。

堀田さん、ありがとうございました。あなたとのチャットで、個食も含めたアジアの食の多様化が見えてきました。外国客、特にアジア客で行列のできる店の背景には、当然のこととしてSNSの存在があるとともに、各国都市での食の多様化があるといえそうです。

きっと彼らは自分の国にはまだ出店していない外食チェーンや日本食の流行を見つけて面白がっているのに違いありません。そういや、すでにソウルには牛かつ店はあるそうです。韓国は、台湾同様、日本食の浸透が進んでいるのですね。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-08 10:56 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 05月 22日

インド人観光客が増えると、日本のインバウンドはどう変わるだろう?

今朝、ネットで以下の報道を知りました。

観光局、インド事務所開設へ=12億人市場で訪日客誘致(時事通信2016/05/21)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052100174&g=eco

訪日外国人旅行者の増加に取り組む日本政府観光局(JNTO)が今年度中にインド事務所を開設することが21日、分かった。高度経済発展を続けるインドでは近年、中間所得層が急増。人口12億5000万人を抱え、今後も海外への旅行者が増え続けるとみられるインドを「重点市場」と位置付け、日本の魅力をアピールして観光客誘致に力を入れる。

インド観光省によると、2014年に海外を訪問したインド人旅行者は約1800万人で、10年前の3倍近くに増加。最も多い訪問先としては、サウジアラビアやタイ、シンガポール、米国が90~100万人で上位を争う。

一方、14年に日本を訪れたのは約8万8000人にとどまった。中国(13年で約67万人)や韓国(同約12万人)と比べても「かなり少ない」(日印外交筋)。

日印両国は政治、経済両面で結び付きを強めつつある。その半面、日本へのインド人留学生は15年5月時点で約880人で、訪日観光客と並んで低調だ。外交筋は「両国関係の緊密さに比べ、人的交流は後れを取っている。今後は相互交流を活発化させることがさらなる関係強化につながる」と話す。

以前、インドの旅行会社の人に話を聞いたことがあります。ムンバイの人です。

インド人の日本旅行の訪問地が東京・大阪プラス広島の理由(アセアン・インドトラベルマート2014その2) (2014年6月9日)
http://inbound.exblog.jp/22757002/

彼によると、日本旅行のゴールデンルートは東京、大阪、広島で、東アジアの人たちと比べ、日本に対する認識もずいぶん違うようです。教育もあるのでしょうが、広島の原爆ドーム訪問はたいていツアーコースに入っているそうです。

ちなみに、2015年の訪日インド人は約10万3000人でした。これまで訪日インド客が少なかった背景には、日本への航空運賃の高さがありました。彼らはヨーロッパや東南アジアにはよく旅行に出かけていますが、それは航空運賃が安いからです。

もう6、7年前のことですが、観光庁の主催するトラベルマート(訪日旅行促進のために各国からエージェントを呼んで行う商談会)の海外メディアを集めた記者会見でのある出来事を思い出しました。

※トラベルマートの記者会見とはこういう世界です。以下の話とは関係ありません。
外国人記者説明会(トラベルマート2011 その2)(2011.11.26)
http://inbound.exblog.jp/17093532/

まだ尖閣諸島沖漁船衝突事件(2010年)の起こる前のことで、当時から観光庁は中国市場に大きな期待をかけていました。そこで打ち出されたのは、「中国集中プロモーション」というものでした。

会見場にいたぼくはちょっとびっくりしました。なぜなら、そこには世界各国の記者がいたからです。大きなポテンシャルを持つ中国市場に期待するのは理解できますが、あくまで内輪の話にすべき。中国向けプロモーションに注力するというような話は、なにもそこでするのではなく、中国の関係者だけどこかに集めてすればいいものを……。

実際、記者会見の質疑応答のとき、インドから来た女性記者は「中国の話はわかったが、インドにはどんなプロモーションを考えているのか」と質問していました。彼女がそう思うのも、無理はありません。日本側は「今後いずれ」というような回答でした。

でも、あれから何年もたち、ようやくインドに日本の政府観光局ができるようです。当然、インドの海外旅行市場の調査や研究も始まっていくことでしょう。

インド客が増えると、日本のインバウンドもずいぶん変わっていくことと思います。基本的に英語圏の人たちなので、多言語化の問題はなさそうですが、彼らの文化や習慣など、なかなか独特ですから、最初はいろんな戸惑いもあるでしょう。でも、日本に対する感情は概ね良好な人たちですから、中国や韓国の訪日客に対するような疑心暗鬼や複雑な感情を引き起こすことは比較的少ないと思われます。
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by sanyo-kansatu | 2016-05-22 10:18 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 04月 28日

タイ語版の「るるぶ情報版」を入手。これはなんと斬新な日本だろうか

休暇をとって、以前からずっと訪ねてみたかった地方のまちを旅する楽しさというのは、かけがえのないものです。国内旅行ですから、忙しさにかまけ、関心のある見どころ以外の食事や遊びの情報などは、ネットで事前にあれこれ調べる時間がなくても、新幹線駅の書店でその土地の「るるぶ情報版」をとりあえず買っておけば、ひとまず大丈夫。移動中じっくり予習をする時間はあります。

現地に着くと、さっそく地図にここぞとマーキングした見どころやおいしいと評判のお店などを訪ねてみる。すると、いまどきたいていどこでも外国人の小グループをよく見かけます。

「どうして彼らはこの店を知っているのだろう?」

その理由は、前回書いたとおりです。「るるぶ情報版」の多言語版がいまや海外のふつうの書店で売られているからです。

「るるぶ情報版」(中国語版)が上海の本屋で売られていた!(その意味を考えてみる)
http://inbound.exblog.jp/25723467/

しかも、それは中国や台湾、香港などの中華系の人たちだけでなく、タイやマレーシア、インドネシア、シンガポールといった東南アジアの人たちにまでいえることなのです。

昨日、発行元のJTBパブリッシングに確認したところ、2016年3月現在、以下の国・地域で多言語化された「るるぶ情報版」が発行されています。

■中国本土/中国語簡体字版
 タイトル 北海道、東京、京都、九州、沖縄
 発売 2015年12月

■台湾/中国語繁体字版
 タイトル 北海道、東京、京都、九州、沖縄
 発売 2015年12月

■香港/中国語繁体字版
 タイトル 北海道、東京、京都、九州、沖縄
 発売 2015年12月

■タイ/タイ語版
 タイトル 京都、九州
 発売 2015年2月より随時

■シンガポール/英語版
 タイトル 九州
 2016年3月

■マレーシア/英語版
 タイトル 北海道、東京、京都、九州、沖縄
 発売 2016年3月

■インドネシア/インドネシア語版
 タイトル 北海道、東京、京都、九州、沖縄
 発売 2016年3月

驚いたことに、タイ語やインドネシア語版まで発行されているんです。実際、タイの出版社のサイトをみると、「new araival」のコーナーに確かに「るるぶ情報版 九州」が見つかりました(右から2番目の本)。タイ語版としては、京都もあります。
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Jamsai(タイの出版社)
http://www.jamsai.com/

JTBパブリッシングさんからタイ語版の「るるぶ京都」をいただきました。この表紙、えらくインパクトがありますね。派手な色使いもそうですが、ふだん見慣れぬタイ語がからむと、いったいここはどこなんじゃ? という気がしてきます。なにしろかの国のお寺はキンキラ金に輝いていますから、このくらいインパクトがあってこそ、彼らの旅心を刺激するということなのかもしれません。
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中もめくってみましょうか。

これは金閣寺のページです。
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これは祇園。
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こちらはグルメページで、京懐石でしょうか。
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最後のこれはお土産ページ。京小物のコーナーです。
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金閣寺や祇園、京料理の写真の合間をはうように綴られるタイ語がなんとも新鮮です。

2015年、約80万人のタイ人観光客が日本を訪れました。すごい勢いで増えています。タイは2013年以降、日本の観光ビザが免除されていますから、多くの場合、個人旅行でやって来ます。特に若い世代の大半はそうで、最近では全国各地で彼らの姿を見かけます。

これは3月末、京都駅で見かけたタイ人の若い女の子の小グループでした。彼女らの誰かひとりくらいは「るるぶ情報版」を手にしているかもしれません。
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タイ人というのは、男の子も女の子もシャイで控えめなところがあり、好感度が高いです。見ていてかわいいので、ぼくは電車の中でタイ人に隣り合わせると、つい声をかけてしまいます。「これからどこ行くの?」「明治神宮」「じゃああと4つめの駅だよ」……。そんなささやかな会話だけでも、ほっこり気分にさせてくれる人たちです。

そんな彼ら彼女たちが、いまや日本人と同じ内容が書かれた「るるぶ情報版」を手にしている、つまり同じ情報源をもとに旅しているのだとしたら、これからもいろんな場所で彼らと出会う機会は増えることになりそうです。

ひとつ気がかりなのは、先般の熊本の地震です。当時そこそこ多くのタイ人が熊本に個人旅行していたようです。タイ人の知り合いに聞くと、「本当に怖かった」「もう2度と日本には来たくない」とトラウマになってしまった人もいるそうです。

無理もありません。生まれてこのかた、彼らはあのように大地が激しく震える体験などしたことがないからです。

である以上、今後はただ「来てくれ」というメッセージだけでなく、もっと地震に対する外国人の心のケアを考えた情報発信に努めていく必要がありそうです。安全情報の出し方も、「もう大丈夫」といくら日本人が言っても、彼らは素直に受け取る気持ちにはなれないかもしれません。彼らにすれば、「あななたち(日本人)はなぜそんなに平気なの?」と、かえって不信感を募らせてしまうかもしれないからです。東日本大震災後の被災者の冷静なふるまいが世界的に賞賛されたのは事実ですが、それを外国人に求めるのはコクというものです。

外客向けの情報提供において、非常時の対策や心のケアをもっと充実して行かなければならないと思いました。
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by sanyo-kansatu | 2016-04-28 12:23 | “参与観察”日誌 | Comments(2)
2016年 04月 13日

麻辣烫をご存知ですか? 上野アメ横は中国屋台が増殖していた

先日、上野で友人とお酒を飲んだのですが、夜10時も過ぎ、そろそろ帰ろうとアメ横を歩いていたら、ショップはすべてしまっているのに、屋台がぎっしり並んでいました。
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夜にアメ横に来るのはすごく久しぶりだったので、どんな屋台が出ているのか、上野駅に向かって歩きながら覗いてみました。韓国やインド、タイなどの店もあり、多国籍の様相を呈していましたが、圧倒的な数を占めるは中国屋台でした。
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その屋台では、四川料理の麻辣烫(マーラータン:激辛野菜鍋)まであって、これは明らかに日本人向けのメニューではなく、中国人客向けだと思いました。おそらくこの時間にここで小吃(軽食)を食べているのは、日本人ではなさそうです。経営も中国人でしょう。

こうしたアメ横の多国籍屋台化については、ネットでも2年くらい前から話題になっていたようです。

アメ横で食べたい!オススメの上野の食べ歩きグルメ30選
http://find-travel.jp/article/947

“異界”になりつつある上野アメ横 街角裏散歩(2014.5.5)
http://www.gonzoshouts.com/place/7998/

でも、まさか中国人観光客相手の店がこれほど増えていたとは…。

上野・御徒町界隈といえば、昔からディスカウントショップ「多慶屋」が中国人観光客の間で有名でしたし、一時期、やはり中国人向けに金や宝石を扱う店が多くあり、個人・団体含めて、彼らが必ず足を運ぶ場所でした。アメ横の雰囲気は、いまさらいうまでもなくアジア的で、東京でも数少ない、彼らが好みそうなスポットでしょう。

多慶屋
https://takeya.co.jp/

大阪の黒門市場がアジア系観光客向けに屋台を始めていますが、こういうちょこっと座って軽くつまめたり、立ち食いできたりする、昔ながらの市場的な世界が彼らは大好きなんですね。そして、一部とはいえ、アメ横の風景を変えているんです。
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by sanyo-kansatu | 2016-04-13 13:51 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 11日

訪日客の沖縄、札幌、福岡のエクスペディア予約件数が伸びている

訪日外国人旅行者数の拡大に伴い、ホテル予約サイトのエクスペディアで地方都市の宿泊施設を予約する件数が増えています。

2015年の国内都市別の予約総数のランキングは以下の通り。
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東京、大阪、京都が圧倒的に多いですが、前年度からの伸び率でいうと、上記右上トップ5、特に熊本のような地方都市でも予約が増えています。なんでも「くまもん」人気で香港人の熊本訪問が増えたことも理由だそうです。もっとも、上記右上5都市はもともと母数が少なかったため、伸び率が大きく見えますが、全体でみると以下の5都市の伸びが要注目です。

沖縄 230%
札幌 203%
福岡 201%
名古屋 175%
大阪 172%

海外FITの地方への分散化にエクスペディアが貢献していることがわかります。同社はさらに地方の宿泊施設の取り込みを進めるため、昨年9月に九州支社、10月に名古屋支社、そして今年2月に沖縄支社を開設しています。

エクスペディアでは、各都市の外客の傾向についてリリースを配信していて、とても興味深い結果が現れています。

まず沖縄から。今年2月のリリースによると、以下のとおりです。
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「香港」と「韓国」からの訪日外国人が全体の約7割超え!

「エクスペディアの海外サイト経由で沖縄に来ている訪日外国人を国別で比較してみると、香港から38%、韓国から35%と、両国からの訪日客が全体の7割を超えていることがわかりました。

また沖縄における訪日外国人の予約件数を2012年から比較すると、14年から15年にかけて大きく伸びていることがわかります。その背景は、円安により日本に旅行がしやすくなったこと、そしてLCCの新規就航が挙げられます。2015年だけでも、ピーチのソウル・沖縄線、タイガーエア台湾の台北・沖縄線、春秋航空の上海・沖縄線が就航しました」


月別の訪日客の推移も出ています。
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「香港」は6月、「韓国」は12月が沖縄訪問のピーク

「月別に国ごとの訪問数を比較してみると、香港からの訪問は6月がピーク、韓国においては12月がピークということがわかります。香港においては6月に大型連休があること、韓国では12月の寒い時期に沖縄に来てゴルフをする方が多いことが要因になっています。

日本人が沖縄に旅行する際は、7~8月がピークになります。日本人が少ない4~6月に香港人、冬季に韓国人の旅行客が来ることによって、沖縄への旅行需要を年間を通して高めることにつながっているといえます」

もっとも、上記はエクスペディア出ホテル予約をした件数をもとにしたデータで、実際に沖縄を訪れる外国人のうち、最も数が多いのは台湾客です。
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平成27年入域観光客統計概況(平成28年1月21日発表)
http://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/kikaku/statistics/tourists/h27-c-tourists.html

ただし、台湾客の多い背景には、クルーズ客船による2泊3日のツアーが盛況なことがあります。彼らは客船内に泊まるため、ホテルを利用しません。エクスペディアの予約件数では韓国や香港より少なくなっているのはそのためです。

【前編】台湾発クルーズ客船、那覇寄港の1日ドキュメント
http://inbound.exblog.jp/20363867/

札幌のリリースはまだ出ていないようなので、福岡のエクスペディア利用者の動向を見てみましょう。
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福岡が最も好きな訪日外国人は「韓国人」で全体の約4割!

「福岡に来ている訪日外国人を国別でみると、韓国人が半数に近い41%、そして全体ではアジア人が81%を占めていることがわかります。

また福岡における訪日外国人の予約件数を2012年から比較すると、14年から15年にかけて大きく伸びていることがわかります。その背景は円安により日本に旅行がしやすくなったこと、そしてLCCの新規就航が挙げられます。特に韓国と香港においては、チェジュ航空が2015年4月より福岡・釜山線、14年4月より福岡・香港線を就航している香港エクスプレスが15年10月から増便させています」


福岡でも、昨年約260回クルーズ客船が寄港し、中国客を中心に多くの外国人が上陸しましたが、沖縄の台湾客同様、彼らもホテルを利用しないため、エクスペディアの統計には入ってきません。また多くの台湾客が福岡を訪れていますが、彼らはFITではなく、ツアーに参加する比率が高いため、エクスペディアの予約件数は、タイより少なくなっています。

東シナ海クルーズラッシュの背景:博多港にいつ頃から現れていたのか?
http://inbound.exblog.jp/24665654/

沖縄や九州方面に海外の個人客が増えるのはとてもいい傾向だと思います。ここでも中国のFITの動向がよくわかりませんので、シートリップへのヒアリングが必要ですね。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-11 16:53 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 02月 11日

アジアの旅行者は東京より大阪が好き?(エクスペディア調べ)

「いま日本で最もインバウンドが熱い場所はどこなのか? それは大阪です」

先月末、ぼくは以下の記事でそう書きました。

大阪と東京のインバウンドの特徴の違いを外国人の視点で考えてみる
http://inbound.exblog.jp/25315756/

昨年の大阪の訪日外国人数の伸び率は東京より大きかったこと。関空のLCC比率の高さ。東京に比べてコンパクトなぶん、外国人にとって親しみを感じやすいのではないか、などとその理由を説明しました。

先日、エクスペディアのPR会社の人に会い、昨年8月大阪支社が配信したリリースを見せてもらったところ、彼らも同様の指摘をしていることを知りました。

2015年にエクスペディアで予約した件数によるアジア訪日主要国(韓国、台湾、香港、タイ)の人気都市ランキングが以下のとおりです。
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台湾、香港、タイでは大阪は東京には及びませんが、上位3位にすべて入っています。韓国は大阪が東京を抜き1位。総数では、東京は多いですが、大阪の人気ぶりは注目です。

興味深いのは、次の指摘です。※ただし、これは2015年上半期のデータを元にしています。

欧米人は東京・京都、アジア人は大阪を選ぶ傾向にあり そのワケは?
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「東京と大阪で、エクスペディア経由の外国人旅行客の比率を調べてみると、東京にはアメリカ人が30%と一番大きな割合を占めているのに対し、大阪では12%という結果になりました。

また東京では韓国・香港の人達の割合が合わせて20%に対して、大阪では46%と約半数を占めています。東京と大阪で集客層が大きく違うことがわかります。

一方で、東京と京都とを比較すると、傾向が非常に似ています。同じ関西でも、アジアが多い大阪に対し、京都には欧米の人達が多く集まっています。

これらの結果は、欧米の人達とアジアの人達とで、日本への旅行目的が違うからといえます。

上記の日本観光協会の「訪日旅行前の期待」に関する調査でアメリカ人は「歴史的・伝統的な景観、旧跡」や「日本人の生活・日本人との交流」を挙げているのに対し、香港人や韓国人は「ショッピング」メインに訪れていることがわかります。

「伝統」を好むアメリカをはじめとした欧米の人達は、関東近辺でも、箱根や日光といった場所を好みます。そして東京に来る際には、合わせて新幹線で京都を訪れることが多いです。その際、目的は京都なので、大阪に寄ることはほとんどありません。一方、アジアの人達は、1つの旅行で1都市に寄ります。「ショッピング」をメインとしているため、大阪に訪問した際には大阪観光が中心になります。

上記の理由から、大阪においてアジア比率が高くなり、また東京と京都が似た傾向になります」

この分析は、大阪観光局の担当者に聞いた以下の指摘と共通しています。

「関西を訪れる外国客の特徴は、買い物を好む東アジアや東南アジアからの観光客が多いこと。なにしろ関空に乗り入れるLCC比率は全体の30%超と全国一。LCCを利用して賢く旅する外国人旅行者のことを「関西バジェットトラベラー」と呼んでいます。一般に東京には出張や公費で訪れる旅客も多いのに対し、関西は「自分のお金で楽しみたい人が訪れる」といわれ、リピーター比率も東京より高いことも指摘されています」。

エクスペディアのリリースは「なぜアジア人に大阪は人気なの?」と題して以下の理由を挙げています。

①東京より物価が安い
②東京よりも料理の味が濃く、アジア人の舌に合う
③商店街の多さがアジア人には魅力的
④大阪城が人気
⑤「京都」や「神戸」などの観光スポットが近い

①については、日本薬粧研究家の鄭世彬さんも同様のことを話していたので、そうなのでしょう。ただし②はそうなのでしょうか。一般に関西のほうが味が薄口という印象があるのですが、どんな料理を指しているのかな。たとえば、串かつとかお好み焼きのソースのことでしょうか。

③の指摘も面白いですね。ぼくもそうだと思うのですが、なぜアジアの人は商店街が好きなのでしょう。知りたいですね。もしそうなら、圧倒的な大阪の強みでしょう。

④大阪城の日本的でユニークなシルエットもきっと人気なのでしょう。⑤も、大阪を基点にすれば便利ということだと思います。アジアの人たちにとって「ショッピング」が主要関心事だとすれば、大阪をベースに動くというのが合理的です。

エクスペディアでは、さらに面白い分析をしています。

欧米人とアジア人でみる関西観光の流れ

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「大阪ではどのエリアが人気かをエクスペディアの予約数を元に国籍別で調べてみたところ、国籍を問わず、難波が人気ということが明らかになりました。

しかしその中でも欧米人は、難波と梅田の宿泊率が約30%とほぼ同じであるのに対して、アジア人は約半数以上が難波に宿泊していることがわかります。

この結果から、欧米人が大阪に来る際には、東京・京都という新幹線ルートの流れで入り、そのまま梅田に宿泊して新幹線で東京に帰るか、難波に宿泊して関西空港から帰っていることがうかがえます。

一方でアジア人は、関空から大阪に入り、大阪を周遊するため、アクセスのいい難波へ宿泊する率が集中するようです」


なるほど、関西観光もアジア人と欧米人ではこんなに違うんですね。確かに、欧米人の多くは東京を基点に箱根や富士山、関西、広島などに行って、また戻ってくるというのは、都内のホテル関係者からよく聞く話です。

また難波人気という話も、大阪観光局の人から言われました。「難波への偏りがひどく、もっと分散化させたい」というのが悩みだそうです。

エクスペディアを利用しているのは、海外のFITです。ツアー客と違い、個人で旅する彼らの動態はつかみにくいだけに、エクスペディアのデータは貴重です。

ただし、訪日旅行者数で最大シェアとなった中国人のFITは一般にシートリップを利用しているといわれます。同社でもこのようなリリースを出してもらえると面白いと思います。近いうちに取材をしてみたいです。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-11 12:37 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 02月 10日

銀座のドンキ、LAOXに徹底対抗!価格以外でも負けません!?

春節の2月8日、ドン・キホーテ銀座本店も訪ねてみました。場所は、銀座ナインという首都高下のショッピング街の中にあります。

銀座本店
http://www.donki.com/store/shop_detail.php?shop_id=92

中央通りから首都高沿いに歩いていくと、そこは「春節」商戦真っ盛りでした。
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興味深いのは、入り口に貼られていた「3万円買うと2000円キャッシュバック」キャンペーンです。これはどういうことでしょう? 
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以下の記事によると、「中国大手決済サービス「アリペイ」利用者を対象にしたキャッシュバックキャンペーンだそうです。もともとアリペイはECのための決済サービスですが、中国ではスマホを使って買い物にも使えるようになっているので、これをドンキでも採用しているのです。はたして利用者はどのくらいいるのでしょうか。気になりますね。

ドン・キホーテ、店舗で中国大手決済「アリペイ」導入、春節(旧正月)向けて「888万円」の豪華福袋も(トラベルボイス2016年1月28日)
http://www.travelvoice.jp/20160128-59854
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もちろん、おなじみの銀聯カードも使えます。ただし、銀聯カードは昨年秋、中国政府が突然海外での引き出し額の制限を年間10万元にすること(16年1月1日から)を通達したように、ちょっと旗色が悪そうです。アリババの馬さん、してやったりでしょうか。

中国人“爆買い”にブレーキ? 大人気のカードに引き出し制限、幹部の資金流出を牽制か(産経ニュース2015年10月1日)
http://www.sankei.com/world/news/151001/wor1510010029-n1.html

さて、店内は「さすがドンキ」という品揃えと中国語をメインとした外国語表記であふれています。
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中国語やハングル、タイ語までは最近どこでも見かけますが、これはベトナム語でしょうか。
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ここは免税専用カウンターです。
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「爆買い」客は健在ですね。
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さて、今回いちばん面白かったのが、これです。
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「徹底対抗 ラオックス価格」。銀座のドンキは、打倒ラオックス宣言をしていたのです。

こんな話があります。周知のとおり、中国の団体ツアーは、日本に限らず海外の免税店での買い物による売上の一部を手配業者へキックバックすることで成り立っています。それは当然、免税店の販売価格に影響を与えます。それを知っている中国客は、なるべくガイドが連れていく免税店で買い物をしたくないという気持ちがあります。ドンキはそこを突いているのです。

ラオックスは銀座のドンキの目と鼻の先にあります。

これも春節商戦の一幕です。

今年の春節、銀座はそこそこにぎわっていたけれど……
http://inbound.exblog.jp/25347749/
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by sanyo-kansatu | 2016-02-10 18:16 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 01月 28日

日本の地方空港にいつ頃から国際線が増えてきたのか?(オープンスカイとLCCのおかげ)

ここ数回、本ブログでは日本の一部の地方空港に東アジアからの国際線が多数乗り入れるようになった状況を見てきましたが、これはいつ頃からのことなのでしょうか?

米国との航空便の路線や発着枠、便数を自由化させるオープンスカイ協定を締結させた2010年10月以降、続々とアジア各国との同様の協定を進めたことが背景にあります。

2010年以降の主なオープンスカイ協定締結国

2010
米国、韓国(12月)
2011
シンガポール(1月)、マレーシア(2月)、香港(5月)、ベトナム(6月)、マカオ(7月)、インドネシア(8月)、カナダ、オーストラリア、ブルネイ、台湾(11月)
2012
英国、ニュージーランド、スリランカ、フィンランド、フランス、中国(8月)、オランダ、スカンジナビア3国、タイ(11月)
2013
スイス、フィリピン(9月)、ミャンマー(10月)

特に地方空港への国際線乗り入れ増加に最も影響を与えたのは、2010年の韓国、11年の台湾、12年の中国との協定締結でしょう。

過去最高200万人超えなるか!台湾客急増の背景にはオープンスカイがある(台北ITF報告その5)(2013年11月1日)
http://inbound.exblog.jp/21387914/

さらに、2000年代以降に日本に先駆けて急成長していたアジアのLCCも、この協定によって成田や関空だけでなく、北海道などの一部の人気レジャー路線に乗り入れを始めました。台湾や中国では、まずLCCが地方空港への乗り入れを開始し、それに国営キャリアが後追いするような動きが起こり、路線数を拡充していった流れがあります。

LCCはアジア客の訪日旅行の促進につながるか?【2013年上半期⑫LCC】(2013年7月29日)
http://inbound.exblog.jp/20789404/

すべてが日本に乗り入れているわけではありませんが、アジアの空には以下のような多くのLCCが運航しています。

ローコストキャリア / LCC 格安航空会社一覧
http://airline.arukikata.co.jp/lcc/list.html

●韓国
エアプサン http://flyairbusan.com/
ジンエアー http://www.jinair.com/
チェジュ航空 http://www.jejuair.net/
ティーウェイ航空 http://www.twayair.com/
イースター航空 http://www.eastarjet.com/
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●シンガポール
シルクエアー http://www.silkair.com/
ジェットスター・アジア航空 http://www.jetstar.com/3k/
タイガーエア http://www.tigerairways.com/
スクート http://www.flyscoot.com/
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●マレーシア
エアアジア http://www.airasia.com/
エアアジア X http://www.airasiax.com/
ファイアフライ http://www.fireflyz.com.my/
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●香港
香港エクスプレス航空 http://www.hkexpress.com/

●ベトナム
ジェットスター・パシフィック航空 http://www.jetstar.com/

●インドネシア
ライオン・エア http://www2.lionair.co.id/
インドネシア・エアアジア http://www.airasia.com/jp/ja/
シティリンク http://www.flycitylink.com/

●台湾
V エア http://www.vair.com.tw/
タイガーエア台湾 http://www.tigerair.com/tw/zh/

●中国
春秋航空 http://www.ch.com/
吉祥航空 http://www.juneyaoair.com/jp/home.html
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●タイ
タイ・エアアジア http://www.airasia.com/site/th/
ノックエア http://www.nokair.com/
オリエント・タイ航空 http://www.orient-thai.com/
タイ・ライオン・エア http://www.lionairthai.com/en
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●フィリピン
セブパシフィック航空 http://www.cebupacificair.com/
エアアジア・ゼスト(旧ゼストエアウェイズ) http://www.airasia.com/ph/en/home.page
エアフィル・エクスプレス http://www.airphilexpress.com/

おかげで日本の地方空港をアジア各国のエアラインがにぎわせてくれています。ただし、一部の、としかまだいえないのがもうひとつの現状ではありますけれど。昨年末に、以下のような報道がありましたが、地方空港への国際線の乗り入れを推進するための施策です。とにかく国内需要をこれ以上増やせない日本にとって、海外の近隣諸国からの航空便を誘致することが地域経済の活性化につながることは間違いないでしょう。

国際線の着陸料が1年間無料に 国交省、就航・増便対象(朝日新聞2015年12月19日)
http://www.asahi.com/articles/ASHDL5V25HDLULFA02Y.html

国土交通省は来年度から、国が管理する空港に新たに就航したり増便したりする「国際定期便」の着陸料を1年間、実質無料にする方針を固めた。羽田、札幌(新千歳)、福岡、仙台(運営を民間委託)の各空港をのぞく15空港が対象で、訪日外国人を地方に誘客するねらいだ。

対象は稚内、釧路、函館、新潟、広島、高松、松山、高知、北九州、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、那覇の15空港。

例えば中型のボーイング「767‐300」が国管理空港に着陸する場合、航空会社は1回17万6330円を国に支払う。この半分を地方自治体などが負担することを条件に、国が残りを免除する。地方負担は着陸料に充てるだけでなく、同額を航空会社に対する別の支援策に使うことも認める。国際チャーター便の着陸料も、同じしくみで免除する。

国交省によると、羽田、成田、関西、中部国際をのぞく国内空港の国際定期便は692便(2015年の夏ダイヤ)で、10年から約6割増えた。海外の格安航空会社(LCC)の就航が増えているためだ。

自治体などはLCCの誘致を競っているが、自治体管理の空港は着陸料を自由に下げられるのに、国管理空港は着陸料が一律で不公平との指摘があった。


※国土交通省 空港一覧
http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000310.html
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by sanyo-kansatu | 2016-01-28 15:10 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 12月 26日

クリスマスの山手線で見かけたアジア系ツーリスト、いい話と気になる話

今年のクリスマスは、去年にもまして都内でたくさんの外国人ツーリストの姿を見かけました。いかにも外人向けバーというような雰囲気の店だけでなく、ごく普通の日本人の多いレストランや居酒屋にも、欧米人客の姿がありました。彼らの存在はちょっぴりクリスマス気分を盛り上げてくれます。

都内の交通機関でも外国人ツーリストは当たり前のように見かけました。これからする話は、どちらもJR山手線の話です。まずいい話から。

昨日の正午過ぎ、ぼくは大塚駅から新宿駅に向かう内回りの山手線の中にいました。車両は比較的すいていました。見ると、座席にアジア系のツーリストの家族と小グループが一列に並んで座っていました。話し声からすると、香港人か東南アジア華人の人たちです(もしシンガポール人なら英語を話すからで、彼らは南方中国語を話していました)。

同じ車両に一組の日本人の老夫婦が乗ってきました。すると、彼らはすぐに立ち上がり、ことばもかけずにふたりに席を譲るのです。「ありがとうね」と日本語でおばあさんはお礼していました。

目の前で起きた出来事だったので、つい「香港か東南アジアの皆さんだと思いますよ」とぼくはご主人に伝えたくなりました。「そうですか」。ご主人は不思議そうに彼らを見つめていました。

彼らのように個人旅行で訪日しているアジア系のツーリストは若い家族連れやグループが多く、みんな明るく楽しそうです。彼らの文化圏の作法では、老人に席を譲るのはごく自然のことなのでしょう。いい光景だなあと思いました。

おそらく彼らは日本に来ると、社会に占める老人の多さに気づくのではないでしょうか。ぼくも東南アジアの旅行から帰ってきて都内の交通機関に乗ると、日本は老人大国だと実感します。日本に比べ、アジアの国々は社会に占める若者の数が多いからです。確か、ベトナム人の平均年齢は29歳だったと思います。

さて、次はちょっと気になる話です。おとといの夜、新宿駅の外回りの山手線ホームは大混雑でした。なんでも高田馬場駅で乗客が荷物を線路に落としたため、10分以上電車が停まっていたからです。

しばらくすると、ようやく電車が動き出し、大勢の乗客を乗せた車両がホームに入ってきました。ドアが開き、乗客が吐き出されてきたのですが、ぼくが乗ろうとして列を待っていたドアの近くで、その出来事は起きました。ドアのそばに立っていたふたりの女性が決して降りようとしないため、乗客同士が次々とぶつかり、一触即発のような険悪なムードになりかけていたのです。

なぜいったん車両の外に出ようとしないのか…。ぼくは思いました。彼女たちは中国人観光客であるに違いないと。いったん車両の外に出て、降りる人を降ろして再び乗り込めばいいという作法を知らないのです。

最近、中国の主要都市には次々と地下鉄が開通しています。特に北京と上海ではすでに20路線近い地下鉄網が広がっています。ぼくもよく利用するのですが、中国の乗客にはドアに近い人がいったん外に出て、中の乗客を降りやすくするというような作法は身についていません。毎回駅に着くたびに、ドアの近くで乗客同士が押し合いへしあい、ぶつかり合うのです。降りる人がまだいるのに、乗り込んでくる輩もいるほどです。ぼくはそんな光景を見るに見かねて、駅に着くと、いったんドアの外に出て、乗客を降りやすくする日本式の心遣いをパフォーマンスしてみせるのですが、その意図はこの国の人たちには伝わりません。基本的に、中国は引いたら負けの社会だからでしょう。いったん誰かが身を引けば、別の誰かがすぐに割り込む、そういう社会なのです。これはいい悪いの問題ではなく、社会の特性というほかありません。

電車に乗り込み、件のふたりの女性の話し声を聞きました。案の定、中国語でした。山手線を利用しているくらいですから、個人ビザで訪日した北京や上海などの沿海都市部の中国人でしょう。

中国の個人客が増えるなか、誰かが彼らに日本での電車の乗り降りの仕方を教えなければいけないと思いました。日本では、車両が混雑している場合、ドアの近くに立っている人は、いったんドアの外に出て乗客が降りるのを手助けするという作法があることを。そうでないと、最近の日本人は切れやすい人もいるので、ひと騒ぎ起きてしまいかねません。中国人はちょっとぶつかったぐらいでは気にしませんが、日本人はそうはいきません。日本人の側が手でも出したら、彼らはとたんに狂ったように大声で騒ぎ立てるでしょう。彼らはなぜ自分が非難されているか理解できないからです。

もちろん、教えなければならない日本のルールはこれだけではありません。

先月でしたか、北海道のコンビニで商品を勝手に開けた中国の女性客を注意した店員が中国人の旦那から殴られるというような事件が発生したように、この種のトラブルがそこらかしこで多発することが予測されるからです。

中国の個人客の中には、基本的な日本の社会に対する理解が欠けている人たちがけっこういます。彼らが増えることで、つまらぬトラブルが起きないよう中国側の関係者はこうしたささいなこともぜひ自国民に知らせてほしいものです。

※以上の話とは関係ないですが、この写真はおととし訪ねた台北の地下鉄のホームの光景です。ぼくはこれを見て驚いたのですが、台湾の人たちは日本人以上に列にきちんと並ぶことです。同じ華人でも、台湾や香港の人たちと中国の人たちはまったく異なる旅客であることを我々も理解する必要がありますね。
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by sanyo-kansatu | 2015-12-26 10:20 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 11月 18日

いまや「ニッポンヤスイネ」の時代~今年1~10月の訪日外客1600万人突破!

ぼくの手元に一冊の興味深い写真集があります。

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1999年に刊行された『ニッポンタカイネ(NIPPON EXPENSIVE!)』(メディアファクトリー刊)です。撮影は吉永マサユキさんという写真家で、1990年代に日本で暮らすモンゴル人や中国人、フィリピン人、ベトナム人、パキスタン人、トルコ人など14カ国のアジア人たちのドキュメンタリー作品です。ネットで調べると、2010年に河出書房新社から復刻版が出ていて、以下の関連イベントもあったようです。

写真家・吉永マサユキ「ニッポンタカイネ展」
http://openers.jp/article/9877

ぼくは吉永さんと同世代で、1980年代以降激増した在日アジア人の事情についてはそこそこ詳しいこともあり、同写真集が刊行されるとすぐに購入したことを思い出します。自分のよく知る世界が描かれていて、シンパシーを感じたからです。

さて、本日JNTO(日本政府観光局)による毎月恒例のリリースが公表され、2015 年1~10 月の訪日外国人数の推計値が1631 万人に達し、累計で過去最高を更新したことがわかりました。

訪日外客数(2015 年10 月推計値)
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/151118_monthly.pdf

これまで何度か本ブログでも書いてきましたが、今年は45年ぶりに訪日外国人数が出国日本人数を越えることは確実となっています。

言うまでもないことですが、この数年、訪日外国人旅行者が急増している背景に、円安があります。

いまや「ニッポンヤスイネ」の時代なのです。『ニッポンタカイネ』が刊行された約15年前のことを思うと、隔世の感があると思わざるを得ません。いまでは多くのアジアの人たちが円安の日本を訪れ「爆買い」していくからです。

だからといって、今日の状況に至った「失われた20年」をめぐって自虐的、悲観的にになる必要はないとぼくは思っています。逆をいえば、1990年代に移民労働者に過ぎなかった彼らが、経済力をつけ、日本にレジャー消費者として訪れるに至った事実は、我々にとって決して悪い話ではないと思うからです。

『ニッポンタカイネ』が刊行された1999年当時、正直なことをいうと、もうこれからはそんなこと言っても始まらない時代が来るとぼくは先読みしていました。その翌年、中国本土の団体観光客が解禁されることを知っていたからです。この写真集が描く日本とアジアの関係は、すでに1990年代半ば頃から少しずつ変わり始めていたのです。個人的な感覚では、1980年代末から90年代前半、いわばバブル時代の東京の裏面の記録であり、社会のリアルな実態からは少し遅れて出てきた作品だと思ったものです。

繰り返しますが、「ニッポンヤスイネ」という時代は、我々にとってそんなに悪い話ではない。それを活かすかどうかはその人次第。連日のパリのテロ報道を見るたび、周辺の国々が経済成長し、購買力を持つに至るという、いまアジアで起きていることは、ヨーロッパとはずいぶん事情が違うなと思います。

日中の物価が完全に逆転しています(訪日客急増と「爆買い」の背景)
http://inbound.exblog.jp/24162197/
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by sanyo-kansatu | 2015-11-18 20:22 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)