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2016年 01月 15日

鳥取県境港に上陸した海外クルーズ客はどこに行くのか?

昨年末、境港を訪ねてみようと思い立った発端は、7月に世界最大級の中国発クルーズ客船が寄港した際、現地の受入態勢になにやら支障があったかのような報道があったからでした。

4500人の中国クルーズ客が山陰の人口3000人の村に押し寄せ、住民を困窮させたというのは本当か?
http://inbound.exblog.jp/25247278

ところが、実際に訪ねてみると、ずいぶん話が違っていたようでした。そりゃあ一度に4000人規模の観光客が上陸してくるのは初めてだったでしょうから、いろいろ大変だったことは確かでしょうが。

そこで、クルーズ客船の受入を担当している境港管理組合の担当者に、今後の見通しも含めて話を聞きました。

境港管理組合
http://sakai-port.com/

―境港へはいつ頃から外航クルーズ船が寄港するようになったのですか。特に中国からの寄航はいつからですか。

「海外からのクルーズ客船の寄港は、もう20年前くらいからのことです。特に2000年代に入ってフライ&クルーズ(寄港地に飛行機で来て、クルーズ客船に乗り、降地でまた飛行機に乗って帰るツアーのこと)が盛んになって、国内外からクルーズ客船が境港に寄港するようになりました。

中国からの寄港は2007年頃、コスタ・クルーズやロイヤルカリビアンといった欧米のクルーズ会社が中国市場に乗り込んできて以降、九州を中心に大量寄港が始まりますが、境港に最初に来たのは、2012年9月のコスタ・ビクトリア号だったと思います。

実は、それは当初予定されていたものではなく、台風で九州の寄港を避けなければならない事態になり、確か3日前くらいに境港の岸壁利用を打診されたものでした。ですから、受入態勢がほとんどできていなかったため、大騒ぎになりました。なにしろ初めての中国客の大量受入ですから、ガイドやバスの手配も含め、急場仕事になったからです。約1200名の中国客が上陸されました。バスも40台近くを手配しましたが、すべての上陸客に確保することができず、一部の乗客は境港のまちを散策してもらったりしました」。

―ここ数年のクルーズ客船の寄港数を教えてください。

「この4年間の寄港数は以下のとおりです。

2012年 16回(うち外航クルーズは10回)
 13年 17回(うち外航クルーズは12回)
 14年 11回(うち外航クルーズは9回)
 15年 23回(うち外航クルーズは17回)」

―2016年はすでに昨年の倍近い寄港予約が入っていると地元の港湾関係者に聞きましたが、見通しはいかがでしょう。

「確かに、今年は多くの予約が入っています。たとえば、コスタ・ビクトリア号による日本・韓国周遊クルーズ(福岡・境港・釜山・金沢・舞鶴)を10回予定しています。このクルーズでは乗客の半分くらいは日本のお客さんにしたいのだそうです。

中国でもクルーズ会社が新しい船をこれからも続々投入しているという話を聞きます。九州がいっぱいになると、当然境港に来る船が増えると思われます。ただし、境港で2万トン以上の船が使えるのは、昭和南埠頭しかありません。同埠頭は現状では、東南アジアからの木材などの積み下ろしに使われているため、いつでも予約をお受けできるわけではありません」
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境港クルーズ寄港予定表 2016年1月6日現在
http://sakai-port.com/publics/index/58/&anchor_link=page58_296#page58_296

―そのため、新しい国際旅客ターミナルの建設が決まったと聞きましたが、正式にはいつ開港でしょうか。

「2020年春に開港予定です。夢みなとタワーのある竹内埠頭に建設されることになっています」。
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境港埠頭から・・・ちょっとそこまで。自由散策マップ&インフォメーション(境港マップ)
http://sakai-port.com/publics/index/105/

―境港に寄航した外航クルーズ乗客の上陸観光について教えてください。

「中海圏を「境港エリア」「米子エリア」「大山エリア」「松江エリア」「安来エリア」「出雲エリア」などに分けて、いくつかのコースをつくっています。中国客の場合、上陸時間の関係でそれほど遠出ができないこともあり、松江城を見学し、お堀を小舟で回る「松江城下をめぐりコース」などが人気です」
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―あとはイオンで買い物ですか?

「境港の近くには、鳥取県西伯郡日吉津村と島根県松江市にイオンモールがあります」

―食事はどうされているのですか。

「中国発のクルーズ客は朝昼晩と船内の食事はフリーのため、昼食は船内ですませることも多いようです」

―それは、昨年7月2日のクァンタム・オブ・ザ・シーズが寄港したときの話ですね。

「ただあのときは、入港が遅れて昼前だった関係で、上陸は午後からだったからです。バス120台が昭和南埠頭に配車されました」

―みんなバスに乗って出かけてしまうと、境港に寄港しても地元にお金が落ちないのではないですか。

「クルーズ客船には、運航はもちろん、接客を担当する乗務員が大勢います。クァンタムの場合、乗客は4000人以上ですが、乗務員は1500人います。そのうち交替で多くの乗務員が地元を散策してくれます。夢みなとタワーの隣に温泉があるのですが、コスタ・ビクトリアの船長はここが大のお気に入りと聞きます。水木しげるロードの飲食店の利用や買い物も楽しんでもらえると思います。また一部の乗船客を境港さかなセンターに案内したところ、夏ですから松葉ガニではありませんが、紅カニをずいぶん買っていかれたようです。

境港には、韓国からのクルーズ客のお客さんも多いです。今年最初(1月8日)の寄港は、韓国の東海から来たスカイシー・ゴールデン・エラ(天海新世紀)号で、韓国のお客さん約500名は皆生温泉で楽しまれたそうです」

※スカイシー・ゴールデン・エラ号は、米国ロイヤルカリビアン社と中国のネット旅行会社C-trip社の合同出資によるクルーズ会社スカイシー・クルーズの初となる大型客船で、2015年5月より運航開始しています。1月8日の上陸客は中国人と韓国人がいたようです。

―クルーズ受入に関して地元の皆さんの声はどうでしょうか。

「昨年8月、境港でクルーズシンポジウムを開催しました。それ以降、メディアの「爆買い」報道の影響でしょうか、小売店の方からの問い合わせが増えています。一般市民も海外から大型客船が寄港するということで、地元に対する誇りのようなものが生まれていると思います」。

いずれにしても、境港のクルーズ客船受入はまだ始まったばかり。すぐに博多港のようなラッシュ状態になるとは思えませんが、その行方を見守りたいと思います。ちなみに、境港管理組合によると、今年4月23日に乗客数3000人規模のマリナー・オブ・ザ・シーズ、5月23日に4000人規模のクァンタム・オブ・ザ・シーズが寄港する予定です。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-15 10:15 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 01月 14日

境港が中国クルーズ船の寄港地に選ばれる理由

鳥取県境港は、昨年逝去した水木しげる先生のおかげでいまでこそ「ゲゲゲ」のまちとして広く知られていますが、残念なことに、この港町の本来の姿はあまり知られていません。せいぜい冬場に松葉ガニ(山陰の呼称。ズワイガニのこと)の水揚げがどうしたといった話題が出るくらいですが、それもいまはロシア産に押されて厳しい状況です。

しかし、ぼくは境港ほど渋い港はないと思っています。渋すぎるといっていかもしれません。なぜって、境港は極東ロシアのウラジオストクと定期旅客航路を有している日本唯一の国際港なんですから。
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この地図を見てください。すでによく知られていると思いますが、日本列島を南北逆さにした「環日本海諸国図」です。かつて日本海側こそ北東アジアの歴史の表舞台だったことを理解するうえで有効なため、よく日本海側の自治体の人などが使う地図です。あらためて見ると、やはりこうした発想の逆転は面白いと思います。

さて、この地図が大きく貼られているのを見たのが、境港の国際旅客ターミナルのロビーです。ここから週に1回、韓国東海岸の東海と極東ロシアのウラジオストクを結ぶDBSクルーズフェリーが定期運航しています。

境港(鳥取県)発ウラジオストク行き航路をご存知ですか?
http://inbound.exblog.jp/20162860/

3年ほど前、ウラジオストクに寄港するDBSフェリーを見たことがあります。だから、一度日本側の発地である境港の国際ターミナルを訪ねてみたいと思っていました。実現したのは昨年末のことです。
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極東ロシア:北東アジア未来形
http://inbound.exblog.jp/i33/

JR境港駅を降り、駅前の観光案内所でレンタルサイクルを借り、水木しげるロードを突き抜け、東に向かって5分くらい走ると、海鮮市場(境港水産物直売センター)があります。その裏手はカニの水揚げ港です。そこからさらに海沿いを走ると、国際旅客ターミナルが見えてきます。
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DBSフェリーが境港に入港するのは毎週金曜、出港は土曜なので、その日は船は停泊していません。それでも、旅客ターミナルは開いていました。中に入ると、電気は点いていなくて、静まり返っていました。
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入口のそばに、中国語や韓国語の各種観光パンフレット、なかでも特筆すべきはロシア語版が置かれていました。韓国ウォンやロシアルーブル、ユーロなどの為替レートが書かれた手書きの紙が何気なく貼られていたりします。いかにも境港的な光景といえるでしょう。
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その種のパンフレットをひとりで物色していると、背後から突然男の人の声が聞こえてきました。

「今日は船が入港していないので閑散としていますが、DBSクルーズフェリーは今年で運航開始から6年目になりますよ」。

そう話すのは、米子で輸入雑貨商を営む塩谷晃司さんでした。塩谷さんは英語と中国語が堪能なので、半ばボランティアのような立場で、国際旅客ターミナルの案内人を務めているのだそうです。

来訪の目的を話すと、塩谷さんはぼくを件の日本列島逆転地図の前に連れて行きました。
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「これを見てください。境港と釜山がどれほど近いか。船で4~5時間です。この週3便というのは物流船のことですが、DBSフェリーの向かう東海もこんなに近い。2015年はMERSの影響で一時韓国客が減りましたし、ロシアも経済苦境で確かに利用者が少なくなっています。でも、18年に韓国で開催される冬季オリンピックの会場の平昌は、東海から近い。境港から船でオリンピック観戦に行けるんですよ」。

そう言って塩谷さんは、平昌五輪の英語のパンフレットや東海の観光ガイドマップを取り出して手渡してくれました。なるほど、そんな行き方があったんですね。
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DBSクルーズ2016年料金
http://www.city.sakaiminato.lg.jp/index.php?view=7345

「山陰の高校のスキー部の子たちがDBSフェリーで東海に渡り、平昌の近くのスキー場で合宿したりもしてるんですよ」。

日本人の利用もあるのですね。

「上海からも物流航路があり、境港へはこんなに近いんです。中国からのクルーズ客船の寄港地として境港が選ばれるのは理由があるのです」。
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中国発クルーズ客船の最もポピュラーのコースは上海や天津を発地とした4泊5日。その日程内で周遊できるのは、九州(福岡、長崎、熊本、鹿児島など)や韓国の済州島、せいぜい釜山くらいで、それ以上東に向かうと日程を延ばす必要が出てくるため、これがツアー商品の造成上そんなに簡単ではないのです。1日日程を延ばすだけで、一般に認知されている相場より高いツアー代を設定せざるをえないからです。これは日本でも同じことです。いまでは渡航者がかなり減っているようですが、たとえばソウル2泊3日のツアー代金はいくらくらいという相場観が消費者の側にあって、それより少しでも高く設定すると売れにくくなるという話です。

さらにいうと、境港は島根半島が防波堤となっているため、天然の良港なのです。クルーズ客船の船長たちも、これほど利用しやすい港はないと言っているそうです(塩谷さん談)。実際、これまで境港に中国発クルーズ客船が寄港するケースは、たいてい九州側の事情で受け入れが難しかったとき(たとえば、台風などの影響で)、臨時で境港が選ばれることが多かったのです。

その意味で、境港は日本海側の港の中でも、中国発クルーズ客船の誘致において最も優位性があるといえます。

後日、境港管理組合の方に中国発クルーズ客船の境港への寄港動向については話を聞いたのであらためて紹介するつもりですが、塩谷さんは「鳥取県や島根県にとって中国クルーズ客船の寄港は地域経済の起爆剤になる」と言います。

塩谷さんは1970年代という日中が国交を回復したばかりの早い時期に、当時は珍しかった中国語を大学で学び、その後、台湾や香港、東南アジアなどで商売をされてきたそうです。そのため、山陰を訪れるVIP外国人客の案内などを市から依頼されることも多いといいます。

「山陰を訪れる外国人を案内して必ず喜ばれる場所をご存知ですか。それは島根県安来市にある足立美術館です。ここは横山大観のコレクションと日本庭園の美しさが日本一と評価され、ミシュランでも3つ星をもらっているんですよ」

そうなんですね。知りませんでした。

足立美術館
https://www.adachi-museum.or.jp/

鳥取県西部と島根県東部の中海を囲むエリアは、地元では中海圏と呼ばれ、県の枠を超えて観光振興を進めているそうです。中国からのクルーズ客船の受け入れも、まだ回数は少ないですが、数年前から始まっています。ただし実際には、山陰のインバウンドのメイン顧客は韓国人で、DBSフェリーもありますが、米子空港へはソウルからの定期便もあり、彼らは好んで皆生温泉や大山登山などを楽しんでいるそうです。
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ちなみにこれロシア語の「中海」観光ガイドです。ロシア語の「H」は英語の「N」です。だから、これで「Nakaumi」と読みます。
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塩谷さんは言います。「山陰といえば過疎で何にもないと言われがちですが、温泉と自然はあって、逆に何もないことが外国客にとってはいいのだそうですよ。惜しむらくは、もっと多くの日本人にその良さを知っていただき、DBSフェリーも利用してもらいたいです」。
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インバウンド時代を迎え、こんな地方都市にも、塩谷さんのような方が現れているのですね。昔は地元でもちょっと変わり者と思われていたおじさんが、俄然活躍する場面が増えてきた。そんな感じでしょうか(失礼!)。

これを機に、ぼくも一度DBSフェリーに乗船してみなければと思ったのでした。

※関連記事
4500人の中国クルーズ客が山陰の人口3000人の村に押し寄せ、住民を困窮させたというのは本当か?
http://inbound.exblog.jp/25247278
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by sanyo-kansatu | 2016-01-14 09:08 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 01月 08日

今年もバスはやって来ています(ツアーバス路駐台数調査 2016年1月)

このバス調査もすでに5年目に突入しました。調査などというのは大げさで、通勤途上にたまたま中国ツアー客を乗せたバスが停車するスポットがあることを知り、様子をちらりと観察しているのにすぎないのですが、さすがに5年たつと状況がいろいろ変わってきました。昨年、中国人旅行者数が倍増し、500万人規模になったことで、安価なツアーに参加している客は都内のホテルに泊まることができなくなったため、昼間こそ新宿に姿を現すものの、夕方以降は以前ほど姿を見せなくなりました。首都圏郊外のホテルに泊まっているため、この時間帯に都心にいられないからだと思われます。

そもそも新宿に現れるツアーバスの台数の推移から何かしら統計的なデータが読み取れるかというとそういうものではなく、たまたま交差点で声をかけたことで知る乗客の出身地や、ナンバープレートからうかがえるバスの発地などから、内陸客が増えてきたことや成田・関空以外の乗り入れ客が出てきたことなどを感じ取っていたにすぎません。

さて、年明け早々、上海株は再び滑落する気配となり、しかも北朝鮮の水爆実験報道も加わり、東アジア情勢も決して安穏としていられなさそうな雲行きです。はたして今年も中国客を乗せたバスは新宿に現れるのか。気長に眺めていきたいと思っています。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(金)~5日(火)未確認
6日(水)17:20 2台
7日(木)12:40 2台
8日(金)12:10 6台
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※今日はバスがたくさん来ていました。でも、40分もすると、さっといなくなっていました。

9日(土)未確認
10日(日)未確認
11日(月)未確認
12日(火)17:20 2台
13日(水)12:10 5台
14日(木)18:10 2台
15日(金)11:45 5台
16日(土)13:10 5台、17:50 4台
17日(日)未確認
18日(月)未確認
19日(火)未確認
20日(水)12:20 4台、17:40 0台
21日(木)12:50 7台、18:10 1台
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※この日は久しぶりにバスをたくさん見ました。新宿5丁目焼肉店脇にはバスを待つ中国客の団体の姿を見られました。家族連れが多いようです。

22日(金)12:10 3台
23日(土)未確認
24日(日)未確認
25日(月)11:50 1台、18:10 3台
※この日の中国客は子供の多いグループで、中国南方方言を話す人たちでした。
26日(火)11:30 4台
27日(水)13:50 2台、17:40 3台
28日(木)12:10 3台
29日(金)12:20 6台
30日(土)未確認
31日(日)未確認
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by sanyo-kansatu | 2016-01-08 13:32 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2015年 12月 26日

クリスマスの山手線で見かけたアジア系ツーリスト、いい話と気になる話

今年のクリスマスは、去年にもまして都内でたくさんの外国人ツーリストの姿を見かけました。いかにも外人向けバーというような雰囲気の店だけでなく、ごく普通の日本人の多いレストランや居酒屋にも、欧米人客の姿がありました。彼らの存在はちょっぴりクリスマス気分を盛り上げてくれます。

都内の交通機関でも外国人ツーリストは当たり前のように見かけました。これからする話は、どちらもJR山手線の話です。まずいい話から。

昨日の正午過ぎ、ぼくは大塚駅から新宿駅に向かう内回りの山手線の中にいました。車両は比較的すいていました。見ると、座席にアジア系のツーリストの家族と小グループが一列に並んで座っていました。話し声からすると、香港人か東南アジア華人の人たちです(もしシンガポール人なら英語を話すからで、彼らは南方中国語を話していました)。

同じ車両に一組の日本人の老夫婦が乗ってきました。すると、彼らはすぐに立ち上がり、ことばもかけずにふたりに席を譲るのです。「ありがとうね」と日本語でおばあさんはお礼していました。

目の前で起きた出来事だったので、つい「香港か東南アジアの皆さんだと思いますよ」とぼくはご主人に伝えたくなりました。「そうですか」。ご主人は不思議そうに彼らを見つめていました。

彼らのように個人旅行で訪日しているアジア系のツーリストは若い家族連れやグループが多く、みんな明るく楽しそうです。彼らの文化圏の作法では、老人に席を譲るのはごく自然のことなのでしょう。いい光景だなあと思いました。

おそらく彼らは日本に来ると、社会に占める老人の多さに気づくのではないでしょうか。ぼくも東南アジアの旅行から帰ってきて都内の交通機関に乗ると、日本は老人大国だと実感します。日本に比べ、アジアの国々は社会に占める若者の数が多いからです。確か、ベトナム人の平均年齢は29歳だったと思います。

さて、次はちょっと気になる話です。おとといの夜、新宿駅の外回りの山手線ホームは大混雑でした。なんでも高田馬場駅で乗客が荷物を線路に落としたため、10分以上電車が停まっていたからです。

しばらくすると、ようやく電車が動き出し、大勢の乗客を乗せた車両がホームに入ってきました。ドアが開き、乗客が吐き出されてきたのですが、ぼくが乗ろうとして列を待っていたドアの近くで、その出来事は起きました。ドアのそばに立っていたふたりの女性が決して降りようとしないため、乗客同士が次々とぶつかり、一触即発のような険悪なムードになりかけていたのです。

なぜいったん車両の外に出ようとしないのか…。ぼくは思いました。彼女たちは中国人観光客であるに違いないと。いったん車両の外に出て、降りる人を降ろして再び乗り込めばいいという作法を知らないのです。

最近、中国の主要都市には次々と地下鉄が開通しています。特に北京と上海ではすでに20路線近い地下鉄網が広がっています。ぼくもよく利用するのですが、中国の乗客にはドアに近い人がいったん外に出て、中の乗客を降りやすくするというような作法は身についていません。毎回駅に着くたびに、ドアの近くで乗客同士が押し合いへしあい、ぶつかり合うのです。降りる人がまだいるのに、乗り込んでくる輩もいるほどです。ぼくはそんな光景を見るに見かねて、駅に着くと、いったんドアの外に出て、乗客を降りやすくする日本式の心遣いをパフォーマンスしてみせるのですが、その意図はこの国の人たちには伝わりません。基本的に、中国は引いたら負けの社会だからでしょう。いったん誰かが身を引けば、別の誰かがすぐに割り込む、そういう社会なのです。これはいい悪いの問題ではなく、社会の特性というほかありません。

電車に乗り込み、件のふたりの女性の話し声を聞きました。案の定、中国語でした。山手線を利用しているくらいですから、個人ビザで訪日した北京や上海などの沿海都市部の中国人でしょう。

中国の個人客が増えるなか、誰かが彼らに日本での電車の乗り降りの仕方を教えなければいけないと思いました。日本では、車両が混雑している場合、ドアの近くに立っている人は、いったんドアの外に出て乗客が降りるのを手助けするという作法があることを。そうでないと、最近の日本人は切れやすい人もいるので、ひと騒ぎ起きてしまいかねません。中国人はちょっとぶつかったぐらいでは気にしませんが、日本人はそうはいきません。日本人の側が手でも出したら、彼らはとたんに狂ったように大声で騒ぎ立てるでしょう。彼らはなぜ自分が非難されているか理解できないからです。

もちろん、教えなければならない日本のルールはこれだけではありません。

先月でしたか、北海道のコンビニで商品を勝手に開けた中国の女性客を注意した店員が中国人の旦那から殴られるというような事件が発生したように、この種のトラブルがそこらかしこで多発することが予測されるからです。

中国の個人客の中には、基本的な日本の社会に対する理解が欠けている人たちがけっこういます。彼らが増えることで、つまらぬトラブルが起きないよう中国側の関係者はこうしたささいなこともぜひ自国民に知らせてほしいものです。

※以上の話とは関係ないですが、この写真はおととし訪ねた台北の地下鉄のホームの光景です。ぼくはこれを見て驚いたのですが、台湾の人たちは日本人以上に列にきちんと並ぶことです。同じ華人でも、台湾や香港の人たちと中国の人たちはまったく異なる旅客であることを我々も理解する必要がありますね。
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by sanyo-kansatu | 2015-12-26 10:20 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 12月 11日

銀座の中国人ツアーバス路駐問題、ついに報じられる

昨晩帰宅して、朝日新聞の夕刊を目にした瞬間、「ついに出た! 銀座の中国人ツアーバス路駐問題」と思いました。
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記事を転載します。

「銀座で爆買い 路駐バスの列 外国人客迎え「通行の邪魔」苦情」
朝日新聞2015年12月10日夕刊(東京版)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12111417.html

外国人観光客でにぎわう都心で、観光バスの路上駐車が問題になっている。中国人観光客による「爆買い」で潤う銀座では、目抜き通りにずらりと並ぶ光景が日常になってきた。警察や役所には苦情が寄せられているが、対策は見えていない。

免税店や高級ブランド店が並ぶ、東京・銀座の中央通り。先月中旬の夕方、駐車禁ログイン前の続き止区域にもかかわらず約500メートルに11台の観光バスが連なった。歩道には化粧品の紙袋や電化製品の段ボールで両手がふさがった中国人客たち。多くのバスは、外国人観光客が乗り込むのを待ち続けていた。

「近くに駐車場はほとんどないし、乗降場所もないから仕方ない」。中国人ツアー客を迎えに来たという運転手の一人はそう話した。警察から注意されることもあるが、周辺をぐるりと回って元の位置に戻る。予定時刻通りに戻ってこない客が多いことも、駐車が長引く理由の一つだという。「集合時刻から30分遅れは当たり前」と運転手はぼやく。

この地域を受け持つ築地署には昨年3月ごろから、「通行の邪魔」などの苦情が相次いでいる。客の乗り降りがないのに駐車しているバスには注意するが、すぐに移動するため、検挙には至らないという。

一方、全国一の地価を誇る銀座周辺での駐車場整備は進んでいない。大丸松坂屋百貨店などでつくる組合が銀座6丁目で進める再開発事業では、対策として観光バス乗降場の建設を計画する。だが、バス駐車場の計画はない。

銀座は国内の観光客が集まってもバスがあふれることは少なかったという。地元の町会・商店会などでつくる全銀座会の関係者は「これからもっと多くの外国人を迎えるというのなら、国や都は駐車場などの整備を進めてほしい」と訴える。

解決策として期待されているのが、16年秋に豊洲(江東区)への移転が決まっている築地市場跡の都有地23ヘクタールだ。

中央区の吉田不曇(うずみ)副区長は「周辺で再開発する事業者にはバス乗降場を造るよう要望してきている。バスの待機場所も必要で、銀座付近で広い土地は市場跡地しかない」と訴える。

■浅草や秋葉原でも苦心 訪日急増、都心の駐車場不足

日本政府観光局によると、11年に約622万人だった訪日外国人は昨年、倍以上の約1341万人に増加。今年は10月時点で1600万人を超えた。急増を背景に、観光バスの客待ち駐車は都心周辺の観光地の共通の問題になっている。

都内屈指の観光地、浅草寺周辺では現在、台東区が4カ所で観光バス57台分の駐車場や待機場を有料で貸し出している。区交通対策課の担当者は「それでも昼時は満車が続く。駐車場は足りていない」と話す。

区は、浅草寺周辺の観光バスの乗降場所を2カ所に限定している。その一つ、区民会館前で客を降ろす観光バスの1日平均台数は11年度は83・0台だったが、13年度は101・5台に増えた。周囲では渋滞も起きているという。担当者は「国や都の対応に期待したい」と話す。

千代田区によると、秋葉原周辺でも、バスに関する苦情がここ1、2年で増えた。秋葉原地域には大型バスの駐車場が無い。担当者は「駐車場を造ろうにも場所が無い。良い解決例があるなら教えてほしいくらいだ」と話す。(遠藤雄司)

新宿歌舞伎町に近い新宿5丁目で中国人ツアーバスの路駐台数調査を続けているぼくとしては、早晩この問題をメディアが扱うと思っていましたが、やはり12月に入ったこの時期でした。

新宿5丁目中国人ツアーバス定点観測調査(since2011.11)
http://inbound.exblog.jp/i17

というのも、クリスマスシーズンに銀座に殺到する中国人団体客の姿はすでに数年前から見られていて、バスの路駐問題もそうですが、街の雰囲気を大きく変えていたからです。昨年のクリスマスイブに銀座を歩いたときの印象を本ブログでも紹介しています。
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クリスマスイブの銀座は中国人だらけで、う~ん(ちょっと気がかり) 2014.12.26
http://inbound.exblog.jp/23928070/

朝日の記事でも指摘されているように、都内で中国人ツアーバスが殺到するのは、銀座や浅草、秋葉原、上野御徒町、新宿などです。浅草以外はほぼショッピング目的の来訪です。
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ネットで検索すると、今年夏ごろ、新宿の路駐問題を指摘しているメディアもありました。

路駐し放題!中国人観光客の大型バス。警察も見て見ぬふり!?
日刊SPA! 2015.07.12
http://nikkan-spa.jp/890566
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でも、実をいえば、この大都市圏の繁華街におけるツアーバス路駐問題はずいぶん前から大阪で騒がれていました。以下は、今年1月の記事です。

大阪ミナミの客待ち観光バス、路上駐車が常態化 (読売新聞2015/01/06)

円安や格安航空会社(LCC)の就航で来日外国人観光客が増えている大阪・ミナミで、客待ちの観光バスの路上駐車が問題になっている。

乗降スペースが2台分しかないために、バスが車線を塞ぐことが常態化しており、大阪府警は大阪市、近畿運輸局とともに、指導や取り締まりを強化した。繁華街からバスを排除すれば観光客減少につながりかねないが、新たに乗降場を整備できる適地はなく、市は対策に苦慮している。

◆5車線ふさぐ

大阪市中央区の堺筋(府道、7車線)にある日本橋観光バス乗降場。2台分しかないスペースに、10台近くのバスが集まる。

「出発時間を20分過ぎているのに」。時間を気にする運転手を尻目に、両手に買い物袋を抱えた中国人団体客がバスに乗り込む。

堺筋の乗降場は、大阪市が2004年に設置。それまで乗降に使われていた約500メートル西の御堂筋では渋滞が緩和されたが、最近、乗降場周辺でバスの路上駐車が増え始めた。

近くで客待ち中のタクシー運転手の男性(41)は、「夕方から夜にかけて、多い時には5車線分を塞ぐ。 タクシー乗り場に乗り入れてくることもある」と話す。

◆常に満車状態

円安に加え、関西国際空港には国内最多の12社のLCCが就航しており、府内を訪れる外国人旅行者は14年は約320万人と、前年を60万人近く上回る見込み。台湾、韓国、中国からのツアー客が8割を占め、大阪市観光施策担当課は「東京五輪開催の20年には約650万人になる」とする。

新規参入するバス事業者も増え、府内では2年前より23社多い172社が営業する。羽曳野市の貸し切りバス会社は、これまでにバス約30台を新規購入し、「東京五輪までにさらに増やす」と意気込む。

しかし、駐車場の整備は追いつかない。市内18か所の観光バス計約320台分の駐車場のうち、繁華街周辺は常に満車状態。時間を守らない外国人客の行動も混雑の要因で、中国人団体客を案内していた旅行会社の男性添乗員(26)は、「集合時間になってもだれも来ないことがよくある。文化が違う」と嘆く。

◆誘導員配置へ

「事故が起こりそう」といった市民の苦情を受け、府警や大阪市などは昨年9月末、乗降後の速やかな移動を求める要望書を全国のバス会社や旅行会社など約2000社に郵送した。しかし、改善はみられず、先月16日、合同取り締まりに踏み切った。今後も警察官らが巡回し、注意に従わないなど悪質なケースは道路交通法(駐停車禁止)違反容疑で摘発する方針だ。

観光客を呼び込みたい市は、新たな乗降場の整備を目指すが、繁華街だけに実現は容易ではない。今後、誘導員を乗降場周辺に配置し、駐車場を案内するなどして混雑を緩和する方針だ。

安井良三・市観光施策担当課長は、「せっかくの観光熱に水を差さないよう、バス会社に協力を 呼び掛けていきたい」としている。

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なぜ東京より早く大阪の路駐問題が騒がれていたかというと、関西国際空港に乗り入れる中国からのフライトがここ数年激増していたからです。これは関西国際空港に就航する東アジア路線マップ(2015年11月現在)です。中国からの定期路線が国内最多となる同空港では、約40都市からの定期便があります。なかには日本ではそれほど知名度のない江蘇省の塩城や貴州省の貴陽などの地方都市からの定期便が増えているのです。
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関西国際空港に就航する東アジア路線マップ(関西国際空港のHPより)
http://www.kansai-airport.or.jp/flight/flight_nw/swf/index.html

「爆買い」はいつまで続くのか? 500万人市場になった中国インバウンド大盛況の舞台裏
http://inbound.exblog.jp/25126195/
http://www.yamatogokoro.jp/report/2015/report_19.html

東京の場合、それでも銀座以外にいくつかのショッピングエリアがあり、中国人団体客を分散させることができるのですが、大阪の場合は心斎橋周辺に一極集中してしまうため、大混雑となるのです。

日本の大都市は海外の主要観光都市に比べ、バスの駐車スペースが少ないことは以前から指摘されていました。少ないのは、これまでそんな需要がなかったし、想定していなかったからですが、いずれこうなることは、観光庁をはじめとした監督省庁は知っていました。

この問題を解決することはそんなにたやすくありませんが、いまや500万人市場となった中国人観光客の存在をどう受けとめ、その受入態勢を構築していくか。そろそろ本気で着手していく必要がありそうです。

【追記】
中国人ツアーバスの路駐問題は、クルーズ客船が寄港する福岡市内でも起きています。
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中国クルーズ客は博多に上陸後、どこへ行くのか?
http://inbound.exblog.jp/24731238/

12月12日の朝日新聞に、この問題に対する舛添東京都知事の定例会でのコメントが載っていました。

―銀座や渋谷、秋葉原などの都心部で買い物をする外国人観光客を待つバスの路上駐車が問題になっている。移転後の築地市場の跡地を駐車場にしては、という声もある。

「バスは車体が大きく、商業地の銀座や渋谷などでは交通の阻害要因になる。バスの駐車スペースをどうするかは大きな課題。まずは状況を把握し、警察や関係機関、地元商店街などと調整しながら緊急に打たないといけない手は打っていきたい。築地の跡地(利用)は今のところ何も決まっていない」。
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by sanyo-kansatu | 2015-12-11 09:37 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 12月 03日

訪日中国客500万人越えなるか?(ツアーバス路駐台数調査 2015年12月)

12月に入り、再び新宿5丁目に現れる中国客を乗せたツアーバスが増えてきました。今年の中国人観光客は去年の2倍増の勢いで、年間500万人越えしそうです。ついに、訪中日本人の数を訪日中国人が越える年になりました。今月もウォッチングを続けてみようと思います。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(火)未確認
2日(水)12:30 4台、17:30 3台
3日(木)12:50 5台
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※今日のバスは、成田と堺のプレートでした。

4日(金)12:50 4台、17:50 2台
5日(土)未確認
6日(日)未確認
7日(月)12:40 0台、17:50 1台
8日(火)12:50 2台、18:20 2台
9日(水)13:00 1台
10日(木)13:50 3台、18:50 2台
11日(金)11:50 7台
12日(土)未確認
13日(日)未確認
14日(月)未確認
15日(火)未確認
16日(水)18:10 0台
17日(木)11:20 2台、13:10 2台
※この日、新宿5丁目の中華料理店「東順永」でお昼をとっていたら、中年4人組(男1人、女3人)の中国人観光客が来店してきました。聞くと、深圳から来たのだとか。北京、上海、広東省はすでに個人旅行の時代に入っていることを実感しました。ちなみに「東順永」は遼寧省瀋陽出身のご家族が経営している店で、例の山東省出身の人たちが9月に開店した中国団体客専用食堂のすぐそばにあります。

18日(金)13:20 1台
19日(土)未確認
20日(日)未確認
21日(月)13:10 1台
※12月に入って新宿5丁目に現れるバスの数は減っている気がします。中国からの日本路線がこの秋これだけ増えたことを思うと、どうしてなのかなと思います。減便が始まっているのか。少し気になります。

22日(火)13:20 2台、17:20 1台
23日(水)未確認
24日(木)11:40 1台、18:20 2台
25日(金)12:50 2台、16:40 1台
※今年のクリスマスはバスは少ないです。中国客は都心にホテルが取れないため、新宿に食事をするツアーが減っていることが考えられます。

26日(土)12:20 7台
※昨日までは少なかったバスが今日はたくさん来ていました。新宿5丁目のコンビには中国客でにぎわっています。
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このあたりは、中国団体客だけでなく、この界隈のビジネスホテルやゲストハウスに宿泊している欧米の若いツーリストの姿も多く見られました。交差点にある松屋には、ソースの種類を解説する英語の表示もありました。彼らがよく利用するからでしょうね。
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27日(日)17:00 1台
28日(月)12:30 5台
29日(火)未確認
30日(水)17:20 2台
31日(木)未確認
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by sanyo-kansatu | 2015-12-03 13:35 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2015年 11月 17日

中国ツアー客を乗せたバス事故の背景には何があるのか?(静岡県浜松市のケース)

今年のゴールデンウィーク中、静岡県浜松市で中国客を乗せたツアーバスの衝突事故があったそうです。地元紙によると、概要は以下のとおりです。

「(2015年4月)27日午後7時15分ごろ、浜松市西区伊左地町の県道浜松環状線の長峰交差点で、千葉県内の観光バス会社が運行する大型観光バスが、信号待ちしていた別の大型観光バスに追突した。浜松中央署によると、2台の乗客少なくとも計28人が市内の病院に救急搬送された。このうち約10人が軽傷、他は体調不良を訴えたもよう。

同署によると、バスの乗客はいずれも中国人観光客で、別のグループだという。追突したバスには運転手と2人のガイド、乗客22人の計25人、追突されたバスには運転手とガイド3人、乗客30人の計34人が乗っていた。運転手はいずれも日本人、ガイドは中国人という。追突されたバスは沼津市から、追突したバスは千葉県浦安市から、ともに浜松市内の宿泊施設に向かう途中だった。

追突されたバスの男性運転手(51)は「相手の運転手は、ブレーキの掛かりが悪かったと話していた」と語った。

現場は東名高速道浜松西インターチェンジから南西に約2キロの下り坂の緩やかな左カーブ。同署が事故原因を調べている」。

観光バス同士、追突 中国人客28人搬送 浜松(2015/4/28静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45509.html

当時、ぼくはこの事故のことをまったく知りませんでしたが、ネットで静岡新聞の一連の記事を見つけました。

乗客15人けが 観光バス追突、整備状況を聴取へ 浜松(2015/4/28静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45505.html

<浜松・バス追突>料金所停止位置を逸脱 県内IC2カ所(2015/5/1静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/45982.html

<浜松・バス追突>後輪ブレーキは異常なし(2015/5/2静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/46096.html

中国メディアにも以下の記事がありました。

静岡県浜松市で観光バス同士が衝突 中国人観光客ら28人負傷(人民網日本語版 2015年4月28日)
http://j.people.com.cn/n/2015/0428/c94475-8884787.html

数ヵ月後、事故原因に関して以下のニュースが配信されました。要は、バスの整備不良だったようです。

バス法定点検に不備 不具合認識か 浜松・追突事故(2015/9/30静岡新聞)
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/157011.html

事故の背景を考えると、以下の2つのことが気になります。

①整備不良は個別の企業の問題なのか。労働環境や賃金面などで、インバウンド需要に応えるために無理をしている中小のバス会社は多いのか。こうした背景には、大手よりも過酷な価格競争があるのか。

②バス事故が多発することは訪日旅行のイメージ低下につながりかねない。事故を減らすために、業界で取り組むべき構造的な課題は何か。

これまでぼくは「やまとごころ」というインバウンド情報サイトでインバウンドバスを取り巻く状況について取材しています。

もし中国人ツアーバスが事故を起こしていたら……を真面目に考える(2012年5月28日)
http://inbound.exblog.jp/18359541/

バスの不足が国際問題に!~早くも直面した日本のインバウンド構造問題にどう対応するべきか (2014年6月18日)
http://inbound.exblog.jp/22803119

事故の背景に価格競争があるかどうかについては、昨年の貸し切りバスの制度変更で、表向きはなくなったことになっています。しかし、実際のところ、中小のバス事業者と手配を依頼するランドオペレーターの間で何が起きているかについてはわかりません。特に中国客を乗せるツアーバスの場合、たいてい在日中国人の事業者が中国の旅行会社から送客された団体客の手配をしているため、そこで(中小のバス事業者との間で)ルールが守られているかについては、関係者しかわからないからです。

とにかく、今年訪日中国客は2倍強増の勢いで増えており、静岡新聞記事にもあるように、特に静岡空港への中国からの新規就航が増えた関係で、貸し切りバス需要が急拡大していて、事業者の方々も相当苦労されていると思います。

国際線・国内線総合航空時刻表「FUHU AIRWAYS GUIDE」によると、中国発静岡線は以下のとおりです。

中国発静岡線(2015年11月現在)
 
 JD370/JD369 杭州 木、日
 MU2026/MU2025 杭州 月、木
 MU5100/MU5099 合肥 水、日
 MU2872/MU2871 南京 火、金
 CZ8312/CZ8311 南寧 月
 MU2089/MU2090 寧波 火、水、金、日
 MU2019/MU2020 上海浦東 毎日
 JD329/JD330 石家荘 水、土
 GS6651/GS6652 天津 月、火、水、金、土
 GS7423/GS7424 天津 水、土
 MU2095/MU2096 温州 水、日
 MU2019/MU2020 武漢 毎日 
 CZ8311/CZ8312 武漢 月、金
 JD489/JD490 塩城 木、日

いま静岡空港には中国からこんなに飛んできているのです。大半が内陸の地方都市からです。これにはぼくも驚きました。

中国からの団体客の大半は、いわゆる東京大阪ゴールデンルートを5泊6日のバスツアーで周遊しています。成田と関空というゲートウェイに、新たに富士山のふもとの静岡空港というもうひとつのゲートウェイが加わったことがわかります。それにしても、地方空港でこんなに多くの国際線が運航され、しかも大半が中国線という事実は、中国客がいかに激増しているかを物語っています。

今回の事故を知り、やはり現場では大変なことになっているのだなと思いました。また事故はGW中ですね。12年の関越バス事故もGW中でした。この時期、日本人の移動も多いため、貸し切りバス会社の需給は逼迫し、運転手も休みなしで働くという状況なのではないでしょうか。

業界で取り組む課題という意味では、なるべく多くの大手のバス事業者もインバウンドバス事業に参入してもらうことが必要でしょう。関係者らに聞くと、バスが足りないのではなく、インバウンドバスの運転手が足りないという声が聞かれます。外国人観光客を乗せたバスの労働環境に対する悪いイメージがあり、なり手が少ないそうです。

先日、一般社団法人アジアインバウンド観光振興会(AISO)の王一仁会長に話を聞いたところ、バス問題に関して以下のようにコメントされていました。ご参照ください。

ニッポンのインバウンドはここがおかしい!?(後編)AISO王会長、大いに語る (2015年10月8日)
http://inbound.exblog.jp/24974742/

ところで、最近になって今回の事故に関して新たな動きがありました。

追突事故を起こしたバス会社が道路運送法違反でも摘発されたというのです。

この会社は中国の旅行会社からの依頼を受けて営業区域外での運送を常習的に行っていました。逮捕された社長は「違法だとは分かっていても、断るに断れなかった。断ると仕事がなくなってしまう」と話しているようです。

西区の観光バス追突事故 社長らを略式起訴(2015年10月20日中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20151020/CK2015102002000085.html

「営業区域」問題は、成田や関空などの国際空港周辺に集中している中小貸し切りバス事業者にとってはいかんともしがたいところがあり、AISOなどのインバウンド団体も運輸局に撤廃をずっと求めていました。実際、これまでも桜シーズンなどは時限的に撤廃することもありました。

今回ゴールデンルートのin(成田、東京)とout(大阪)以外の乗り入れ地として静岡空港が浮上したことで、県内には貸し切りバス事業者が少ないことから、千葉県の業者が運行するほかなかったのではないかと推察します。

とにかくいま海外からの人の流れが多様化し、地方へと拡大しています。

今回のバス事故は、富士山のふもとにある静岡空港という存在が激増する中国客を一気に呼び込んだことで、新たに起きてしまった問題だと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-11-17 19:01 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2015年 11月 06日

今年5月に続き、10月末大連の地下鉄の2本目が開通しました

今年5月、大連の初めての地下鉄2号線が一部開通しましたが、10月30日には2本目となる1号線が暫定開業したそうです。これで空港と高速鉄道に乗るための大連北駅、そして市内が地下鉄でつながるようになりました。
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大連の地下鉄開通で市内のホテルに楽々直行できるようになりました
http://inbound.exblog.jp/24550588/

空港から市内まで地下鉄でアクセスできるようになるとすごく便利だし、都会になったなあという気がします。今度はそのまま高速鉄道の駅まで行けるようになりました。

大連の金橋国際旅行社の宮崎さんから以下のメールが届いています。

「10月30日大連地下鉄1号線が暫定開業しました。

昨日西安路~大連北站間を乗車しました。所要時間約30分、4元。地下鉄大連北站C出口=高鉄大連北駅地下ですのでエスカレーターで上に行けば切符売場、待合室があります」。
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大連地下鉄HP
http://www.dlsubway.com.cn/
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http://gb-travel.jugem.jp/?eid=95

さらに、今冬から中国東北地方を縦断する高速鉄道(哈大高鉄)は冬期減速運転を止め通年と同じ300キロ運転になるそうです。大連から瀋陽や長春、ハルビンへの所要時間は冬でも以前に比べ大幅短縮されることになります。
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http://gb-travel.jugem.jp/?eid=94

ちなみに満洲国時代の1934年(昭和9年)11月1日から運転を開始した特急「あじあ」の最高速度130km/h。大連-新京(長春)間701kmを所要8時間30分、表定速度82.5kmで走ったといいます。いまではその約3倍のスピードというわけです。

満洲は新しく生まれ変わりつつあります。
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by sanyo-kansatu | 2015-11-06 16:34 | 北東アジア未来形:満洲の今 | Comments(0)
2015年 11月 05日

東新宿はインバウンド先進エリアです~外客向けホステルが開業(ツアーバス路駐台数調査 2015年11月)

国慶節休みに入った10月上旬、中国人客を乗せたツアーバスが東新宿にはそれほど多く現れなかったことは先月書きましたが、逆に国慶節が終わった中旬以降、数が増えていました。11月に入ってもその傾向は変わらないようです。もしかしたら、都心の格安なビジネスホテルに団体客が戻ってきているのかもしれません。休暇シーズンが終わり、中国の個人客が減った関係で、都内でもホテルが若干取りやすくなっているのではないでしょうか。

なぜそう思ったかというと、10月下旬にぼくは中国河南省を訪ねていたのですが、一昨日、省都の鄭州からの帰国便で隣に乗り合わせた中国人老夫婦からこんな話を聞いたからです。彼らは鄭州市の住人で、今回初めて6泊7日の東京・大阪ゴールデンコースのツアーに参加しています。日程などを聞いていくうちに、2日目の宿泊先が東新宿のビジネスホテルでした。実はそのホテル、ぼくの仕事場から徒歩2分の距離にあります。そこで、昨日ご夫婦がホテルにチェックインする時間をホテルの人に聞いて、あいさつに行ったのです。ちょっと驚かせてやりたいという遊び心で。おふたりは再会をとても喜んでくれました。

この時期(11月上旬)、中国の団体ツアーでも都心のホテルを利用することがあるのだなと思ったのです。彼らは今日から富士山に向かいます。この話は別の機会にもう少し詳しく紹介するつもりですが、中国の内陸部の人たちがどんな日本旅行をしているか、彼らの話を通じて知ることができると思います。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日~3日 海外出張のため未確認。

4日(水)11:40 5台
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ところで、この日同じ東新宿の東京医大通りで面白い物件を見つけました。それは若い外国人向けのゲストハウス、しかもちょっと新しいタイプの宿が今月中にオープンするようです。
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IMANO TOKYO HOSTEL
http://imano-tokyo.jp/

同ホステルのサイトには、以下のような紹介文がありました。

「東京での滞在をより深く楽しむことができるよう、
館内には東京の文化、日常生活に触れられるようなキッカケが多く詰め込まれており、
施設全体が”トーキョー”のガイドブックとなるホステルです。

1Fには、東京のお酒や料理を提供するカフェ&バーを併設し、
世界中から集まった旅行者との交流を楽しむことが出来ます」。

はてさて、どんな宿になるのでしょうか。

東新宿はいまやインバウンド先進エリアといっていいでしょう。先月の中国人団体客向け居酒屋の開業もそうですが、さまざまなタイプの外国人客受入のための施設が日々生まれつつあるようです。オープンのときには訪ねてみようと思います。

新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン
http://inbound.exblog.jp/24938094/

5日(木)12:50 4台
6日(金)13:20 3台

この日のランチタイムが終わる頃、新宿5丁目に停めたバスから中国客が例の居酒屋「金鍋」に向かってぞろぞろ歩いていました。山東人の店員の彼女が40人くらいのツアー客を迎え入れていました。商売繁盛で良かったですね。
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7日(土)未確認
8日(日)未確認
9日(月)未確認
10日(火)17:50 2台
※この日「金鍋」を覗いたら、上海から来た若者グループが来店していました。珍しいですね。でも、上海人だからといって団体で来ないわけではありません。きっと何かの視察ツアーなのでしょう。皆さん、かに鍋をつついていました。

11日(水)19:20 2台
12日(木)18:20 1台
13日(金)12:40 6台
14日(土)未確認
15日(日)未確認
16日(月)未確認
17日(火)13:20 3台
18日(水)12:50 4台
19日(木)12:40 6台
※この日も、新宿5丁目の食堂の前に中国客があふれていました。
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20日(金)12:20 4台
21日(土)未確認
22日(日)未確認
23日(月)未確認
24日(火)12:20 5台
※この日の正午頃、新宿5丁目の食堂からあふれた中国客たちは東京医大通りに繰り出し、バスが来るのを待っていました。彼らはいつものように大きな声で中国語を話しているので、何事だろうと思う地元の人たちもいたに違いありません。またこんなに中国客が現れるのですから、食堂だけでなく、ドラッグストアでも近くにあれば繁盛するのではと思ってしまいます。

25日(水)12:50 0台
26日(木)13:20 4台
27日(金)12:40 4台
28日(土)未確認
29日(日)未確認
30日(月)13:10 3台


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by sanyo-kansatu | 2015-11-05 10:20 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2015年 10月 21日

北朝鮮ローカル鉄道ツアーの参加者からメールをいただきました

昨日のことです。ぼくのブログの読者という方から以下のようなメールが届きました。

「はじめまして。Nと申します。あなたがブログで紹介していたKoryo ToursのTRAIN TOURに参加しました」。
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Koryo ToursのTRAIN TOURというのは、ぼくが10月1日にアップした以下の記事のまさにそのツアーのことでした。

明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します
http://inbound.exblog.jp/24951297/

このツアーは、北京にある英国人経営のKoryo Toursが企画催行。10月2日から12月/13日(前者は空路で北京、後者は鉄路で丹東による出国)までの10日間をかけて北朝鮮をローカル鉄道でめぐるというものです。

TRAIN TOUR – ‘EASTERN ADVENTURE BY RAIL’
http://www.koryogroup.com/travel_Itinerary_2015_train_tour.php

9月下旬、ぼくは北京のKoryo Toursのオフィスを訪ね、同社のバイスプレジデントのサイモン氏にツアーの概要について話を聞いたばかりでしたが、まさか日本人の参加者がいたとは知らず、また今回そのご本人からご連絡いただくことになり、ちょっとびっくりしました。以下、Nさんの文面です。

「旅行の様子をYoutubeに何本かアップしておきました。たとえば、

North Korea Train Tour: From Pyongyang to Hamhung 北朝鮮鉄道の旅:平壌から咸興へ
https://youtu.be/ESGR8oSNhyY

詳しくはのちほど当方のブログで報告する予定です」。

辺境へ(Nさんのブログ)
http://chojiro22.blogspot.jp/  

さっそくNさんのメールに返信させていただき、このツアーについて話をうかがいました。以下、やりとりを整理します。

―このツアーにはどんな人たちが参加していたのですか。

「イギリス人女性の添乗員を含め、総勢15人。

国籍の内訳は次のとおりです。
アメリカ人 4人
イギリス人 6人
オーストラリア人 1人
カナダ人  1人
香港人   1人
ラトビア人 1人
日本人(私) 1人」

これが集合写真だそうです。
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―以前ぼくはブログの中でこのツアーのスケジュールをKoryo Tourのサイトの情報をもとに紹介しましたが、実際このとおりだったのでしょうか。

「ほぼそのとおりです。ただ、変更点も少なからずあります。

①平壌での宿泊は高麗ホテルではく、全泊羊角島ホテルでした。

②清津では予定されていた食品工場の見学はなし(私は昨年訪れました)。代わりにトロリーバスに試乗しました。
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③清津に着いた日の夕食は船員クラブではなく、宿泊先の清津観光旅館でした。したがってカラオケはなし。翌日の昼食を船員クラブでとりました。

④平壌での映画撮影所見学やトロリーバス試乗もなし。でも、路面電車にはかなり長時間乗れました。残念ながら地元民と一緒ではなく、チャーターしたものです。地下鉄も全路線を試乗しました。下車した駅は5つか6つでしょうか。
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⑤平壌でのマスダンスの参観は外国人不可ということでした。代わりに、結成されたばかりのチョンボン(青峰)楽団の公演を11日に見ることができました。オプションで100ユーロ。

⑥平壌での買い物は楽園百貨店ではなく、光復地区商業中心(ガイドはスーパーマーケットと説明していました)でした。ここでは外貨を現地ウォンに交換して(交換は最低5ユーロから)、現地の人に混じって買い物ができます」。

―ツアー料金はいくらでしたか? 直接Koryo Tuor にネットで申し込まれたのですか?

「ツアー代金は2890ユーロ+1人部屋代(相部屋なら不要)400ユーロ +ビザ代50ユーロ。私の場合はリピーター10%割引の289ユーロを差し引いた合計3051ユーロでした。Koryo Toursにはネットで申し込みました。代金は半額の1500ユーロを事前に銀行振り込みし、残額を事前説明会の際に現金で支払いました」。

―ツアーに参加されたご感想は?

「同行者にも恵まれ、いい旅ができました。唯一の不満は私にとってはじめての咸興での滞在が短く(午後4時ごろ到着して翌早朝に出発)、肥料工場の見学のみだったことです。添乗員によれば「咸興はまだまだ閉ざされている」とのことでした」。

Nさんから道中の写真をたくさん見せていただきました。特に列車の車窓から見える北朝鮮のローカルな世界(道行く人々の様子や暮らしが見えてきます)がとても魅力的でした。Nさんは自分の写真は著作権フリーなので、自由に使ってかまわないと鷹揚なことをおっしゃるのですが、やはり貴重な作品ですので、このツアーのメインテーマである乗り物関係の写真のみ一部使わせていただくことにしました。車窓の風景は、いずれNさんのブログにアップされることと思います。以下、鉄道ツアーの寝台車、食堂の様子などです。
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それにしても、北朝鮮では続々とユニークなツアーが実現しており、以前紹介した航空マニア向けツアー同様、欧米人グループに混じって日本人も参加しているようです。

北朝鮮の航空マニア向け旧型ソ連機搭乗ツアーの中身
http://inbound.exblog.jp/24952047/
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by sanyo-kansatu | 2015-10-21 16:24 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)