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2015年 05月 17日

仕掛け人が激白!「爆買い商品はこうつくれ」(プレジデント2015.6.1)

中国の旧正月(春節)や桜のシーズンが来ると、中国客の“爆買い”報道が恒例になっている。中国メディアによると、今年の春節に彼らが最も熱心に購入したのは、ドラッグストアで販売されるOTC医薬品(処方箋の不要な市販薬)や化粧品だったという。

なぜ彼らは日本のクスリや化粧品をそれほど買いたがるのか。それを知るヒントとなるのが、『東京コスメショッピング全書』(中国軽工業出版社 2014年)という中国書だ。日本の優れた医薬品や健康・美容商品、化粧品をジャンル別に選んでカタログ風に分類し、解説した案内書である。
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著者は台湾出身のドラッグストア研究家の鄭世彬氏。彼が台湾で書いた本が、中国の出版社の目にとまり、簡体字版として刊行された。ドラッグストア関係者の話では、同書を手にして来店する中国客の姿も見られるという。

「フリーの翻訳家だった私のもとへ日本で買ったクスリを持ってきて何が書いてあるか教えてほしいという問い合わせがよくあった。知り合いの出版社と相談し、12年2月、日本のOTC医薬品を解説する購入ガイドを出版した」(鄭氏)

その後、読者から化粧品のガイドもほしいとの声があり、同年11月に刊行したのが、中国版の原本『東京藥妝美研購』(晶冠出版社)だ。これが好評で、日本の5分の1以下の人口の台湾で約1万部売れた。

「台湾人は昔から日本の胃腸薬やかゆみ止めがよく効くことを知っていた。だから、誰かが日本に行くというと、クスリを買ってきて、と頼む。日本のクスリをお土産に買ってくると、喜ばれることを知っているので、みんなドラッグストアに足を運ぶ。私の本が支持されたのは、日本語がわからなくても、何を買うべきか、写真付きで解説したからだろう」(同)

なぜ台湾で日本のクスリは人気なのか。「効き目がしっかりしていて、パッケージのデザインが洗練されている。たとえば、ロート製薬の目薬『リセ』は、多くの台湾女性はバッグの中にしのばせている。台湾の市販薬はいかにもクスリっぽくて地味だが、日本のドラッグストアに行くと、商品がキラキラと輝いて見える。何より台湾で買うより安い」(同)

鄭氏によると、台湾の風土や習慣も日本の健康・美容商品を愛好する背景になっているという。「亜熱帯気候の台湾では日差しが強く、美白グッズは欠かせない。虫刺されのかゆみ止めもそう。日本では次々にいい商品が発売されるから、目が離せない。台湾人はバイクに乗る人が多く、ふだんあまり歩かないから、日本に行くと、いつもの倍以上歩くので、足が疲れる。そんなとき、ホテルでひんやりした『休足時間』(ライオン)のシートを貼ると気持ちいい」。

昨年、中国のネット上に「神薬」という日本に旅行に行って買うべき医薬品リストが流れた。鄭氏の本で紹介したものも含まれていた。「中国のネットに広まる日本の商品情報の大半は、台湾や香港経由のものだ。たいてい数年遅れで突然広まることが多い。しかし、いったん広まると、波及するスピードは速いので、彼らは都心の量販店に殺到し、まとめ買いする。それが“爆買い”の真相だが、団体客の多い中国人と台湾人では出没するエリアや購入商品が違う。台湾人は日本をよく理解しているので、私の本ではなるべく中国客が行かないスポットを紹介した。吉祥寺や自由が丘などだ。台湾人は、一般の日本人が買物をするのと同じ場所に行って買物したいと考えているから」。

鄭氏は年に数回日本を訪れ、ドラッグストアを自分の足で視察し、医薬品や化粧品のメーカーを取材している。地道な積み重ねの成果は、今年1月に上梓された最新刊『日本家庭藥』(帕斯頓出版)に結実した。100年以上の歴史を持つ日本の家庭常備薬メーカー30数社の創業秘話や定番商品を紹介したムック本だ。「いま日本で花開いているドラッグストア文化は、老舗企業の歴史があってこそ。その素晴らしさを台湾の読者に伝えたかった」という。

中国“爆買い”客のバイブルを世に送り出した彼は、日本の関連業界にとっても、今後の商品開発や販促を考えるうえで心強い知恵袋になってくれることだろう。
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by sanyo-kansatu | 2015-05-17 17:13 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 05月 13日

“爆買い”はいつまで続くのか?(あるドラッグストア関係者の見方)

先日、東京と関西を中心に展開する某ドラッグストアチェーンの関係者に話を聞きました。大挙してドラッグストアに押しかけているという外国人観光客の実態はどのようなものなのか、売り場の方の話をお聞きしてみたかったからです。
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※写真と文章は関係がありません。

都内某所にある店舗を訪ねると、確かに多くの外国人観光客の姿が見られました。売り場の奥にある小部屋に案内され、「実際に外国のお客さんは多いようですね」と店長に言うと、開口一番、「これ、いつまで続くんでしょうね?」と逆質問されてしまいました。

なるほど、売り場の世界にいる方は、いまの状況をそれなりに冷静に見ているのだな、と思いました。以下、話のやりとりを紹介します。

―外国客はいつ頃から増えてきたのですか。

「去年からですね」。

―やはり昨年10月からの免税枠拡大の影響でしょうか。増えたのは秋からですか。

「いいや、去年の春先からですね。どっと増えたのは。もちろん、それ以前もけっこう来ていましたが、いわゆる“爆買い”状態は去年からです。うちの店は免税カウンターを設けていないし、クレジットカードも受け付けていない。特に外国人を意識した販売をしているわけではないんですが、観光客の多い場所のせいか、大勢いらっしゃいますね」。

―外国客の恩恵はあるといってよさそうですね。

「確かにそう。去年の消費税導入前に3月特需があって、4月以降はドスンと売上が落ちるかと思っていたら、そうでもなかった。これは外国客のおかげだね。

ただし、店の立地によっても売上はずいぶん違います。都内では観光客の多い上野や新宿、渋谷、原宿など、大阪なら心斎橋、難波、黒門市場、船場くらいで、郊外店は必ずしも売り上げが伸びているわけではない」。

―だとすれば、外客効果は本物ですね。どこの国のお客さんが多いですか。

「うちの場合は、売上でいうと、やはりいちばんは中国かな。全体の4割くらい。次いで台湾客が2~3割、そして韓国、マレーシア、シンガポール、タイという順。欧米の人も多いけど、彼らはそんなに買わない。必要な物をちょこっと買う感じ。やっぱり買い物はアジア客。

最近はキットカットが1日100ケース(12個入り)売れちゃうからね。うちは1個199円で売っているからだけど、マレーシアの人に聞くと、向こうじゃ1個700円くらいらしい。抹茶味とかわさび味とか、日本にしかないものを買っていく。まあ海外旅行に行けば、チョコレートを買うってのは、別に日本に限った話じゃない。ハワイでもそうでしょう」。

―アジア客の買い方はずいぶん違うんですね。

「中国人なんて、値段も聞かないで買っていくからね。『救心』なんかはけっこう高いけど、一度に2、3個、お一人様お買い上げ3~4万円とかよくある」。

―他にはどんな商品が人気ですか。

「肝油のドロップ。向こうは一人っ子政策だから、子供が大事なんだね。風邪薬だとかかゆみ止めだとか、子供用のクスリを買っていく。ベビー用品も多い。カルシウムのサプリメントとかも。

大人向けだと、胃腸薬の『強力わかもと』や『エビオス錠』、疲労回復薬の『アリナミン』とかね。みなさん商品の写真をコピーして何枚も束にして持ってくる。欲しい商品の画像をスマホで見せてくれたりね」。

―外国のお客さんも商品知識がついてきているんですね。

「でもね、うちはまちのクスリ屋さんというスタイルでいきたいんです。一般のお客さんあっての商売ね。というのも、うちもそうだけど、多くのドラッグストアが震災後の怖さを知っているから。都心の外国客の多い店では売上80%減なんてことも起きた。やっぱり地元のお客さんを大事にしないとね。

もちろん、うちでは外国のお客さんでも、日本人と同じように接客しますよ。クスリの写真を見せられてこれがほしいと言われたとき、もっと安い商品があれば、それをおすすめします。ただ外国客専用のスタッフは置いていません。店としての営業方針に影響を与えるようなことはしたくないんです」。

店長のお話をうかがっていると、中国人は日本の家庭薬の存在をついに知ってしまったのだなあ、と思いました。豊かになった彼らだからこそ、こんなに身近でありがたいものはないことに気づいたのでしょう。

冒頭の「いつまで続くんでしょう?」という店長の問いは、いま多くの日本人が感じていることだと思います。

店長もこうおっしゃいます。

「なんでこんなに日本で買っていくのか。メーカーに聞くと、中国にも工場があるのに、そっちで作ったものは買いたがらず、わざわざ日本で買っていく。このままいくと、原材料が足りなくなるおそれもあり、日本での生産が追いつかなくなることだってありうる。まったく中国人はそこまで自国製品を信じられないのかねえ」。

中国“爆買い”の真相は、これに尽きるのでしょう。だとしたら、そんなにすぐには終わらない!?……。

―やっぱり“爆買い”はすごいですか。

「これが困ったものでね。ふつうの買い方じゃないんです。彼らは観光客ではない。店に出しているお値打ち商品を見つけて、500個くれという。根こそぎもっていこうとするんです。要は業者買いです。そんなことされたら、せっかくうちが苦労して安く仕入れた商品を一般のお客さんに販売できなくなってしまう。だから、うちでは業者買いはお断りしています」。

―いわゆる「代購」業者でしょうか。日本で買った商品を中国で売りさばく連中ですね。

※最近、都心の郵便局に行くと、中国に荷物を送る人がやたらと増えていて、以前なら1~2週間で届いていた荷物が1ヵ月以上かかるそうです。中国側でさばききれないとも聞きます。おそらく日本から中国への小口の荷物が激増しているのでしょう。その中に入っているのは、日本のドラッグストアで販売されている医薬品や化粧品に限らず、あらゆる種類のメイドインジャパンの商品だと思われます。都心の量販店にも、代購するための商品を探しに来ている中国人たちがずいぶん姿を見せているようです。目当ての商品がいくらで売られているか、こっそり写真を撮っています。これが“爆買い”のもうひとつの実情なのです。

「そういうのはほぼ中国人。台湾人はそこまでやらない。せいぜい持てるだけ。あとは留学生が帰省のとき、小遣い稼ぎにまとめ買いすることもあるけど、まあかわいいものですよ。

うちは小売店。卸じゃないからね。でもね、一部の大型ドラッグストアチェーンでは、けっこう業者買いにも対応しているという話を聞きますよ。大手ほど売上をつくらないといけないでしょうから」。

※実は、この点について台湾のドラッグストア研究家の鄭世彬さんに聞くと「代購業者は中国本土だけの話ではありません。台湾にもいます。ただし、台湾ではネットで医薬品を販売できないので、中国のようにおおっぴらにはやっていないから目立たないのかもしれない」とのこと。

また別の関係者によると、中国でも台湾同様にネットでの医薬品販売は禁じられているようで、タオバオなどで販売したことがわかると、営業中止を申し渡されることもあるとのこと。ただし、販売量にもよりますが、1週間程度の営業中止だそうです。

こうしてみると、いわゆる中国"爆買い"現象は、移り気な中国人観光客の一過性のブームに終わるかどうかということも気になりますが、もうひとつの側面としては、代購業者が中国本土に横流ししても日中の価格差があるぶん儲かると判断すればその間は続くという面もありそうです。つまり、彼らにとって利益がないと手を引けば、とたんに終わってしまうかもしれないのです。

またこの現象がいつまで続くかという話は、伝えられる中国経済の減速よりも、自国製品を買いたがらない国民に業を煮やした中国当局が日本からの小口の郵送の受け取りをストップさせるなどの手に出るかどうかが大きいかもしれません。

※そんなことを思っていたら、中国政府は輸入品の関税を引き下げ、自国での消費を促進するよう手を打ってきたようです。

爆買いを見るにみかねた中国政府は輸入品の関税を引き下げるもよう
http://inbound.exblog.jp/24564700/

しかし、この現象の背景として重要なのは、彼らが自国製品を信じられるようになるか。つまり、中国の製造業の問題がいつ解決されるかにかかっているのではないでしょうか。中国社会がこれから自国の労働者の扱いをどう変えていくか。仮にも社会主義を標榜する中国が、労働者を粗末に扱ってきたという話はおかしいと思われるかもしれませんが、実際のところそうなのですから、仕方がありません。粗末に扱われてきた労働者がまともな仕事をするはずがない…。中国の消費者がそう思い込んでいることに、彼らの不信の原点があると思います。

労働者の扱いという観点でみると、日本もいまや他人ごとではない状況になりつつありますが、いま起きていることをまっすぐ眺めながら、目先にとらわれずに、挽回を図るしかないのでしょう。

スマホなどのIT機器や家電製品には流行り廃りがありますが、日本の家庭薬は一度使うと手放せないところがあります。なんだか面白い時代になってきたと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-05-13 08:25 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 04月 17日

これはやばい!? 日本にはおかしな中国語表示があふれている

昔アジアの国々では、おかしな日本語の使われ方をした表示や商品コピーが氾濫していました。今でも見かけることはありますが、そういう物件を見つけては脱力感を味わいつつ、面白がっていたものです。

たとえば、海外のお土産店などに書かれた「どうぞフタタビよくいらっしやいませ」(「またのお越しをお待ちしております」のつもり?)というような日本語表示です。

雑誌『宝島』で連載されていた「VOW街のヘンなもの」という読者コーナーには、国内外の看板や標識、商品コピーなどに見られる誤植や間違った日本語の例が数多く投稿されていました。海外旅行に行ってわざわざおかしな日本語を探したり、変な日本語が書かれたTシャツを土産にしたりする、なんてことを競い合っていたのです。

VOW街のヘンなもの
http://vowtv.jp/

ところがです。最近の訪日中国客とその爆買い旋風にあおられた全国各地の観光地や量販店などで、同じことが起きてしまっているようなのです。

そうなんです。いまや日本でも、間違った中国語が使われた看板や標識、商品表示が続々と現れ、中国語VOWな世界と化してしまっているのです。

海外でもそうであるように、そのまちに暮らすコミュニティの人たちはほとんどその間違いに気づいていません。この場合、それに気づくのは中国語を使っている人たちです。彼らから見れば、「なんじゃこりゃ!?」という感じでしょう。

このことをぼくに教えてくれたのは、台湾のドラッグストア研究家の鄭世彬さんです。以下、彼が見つけてぼくに送ってくれたVOWな中国語表示をいくつか紹介します。

台湾のドラッグストア研究家、鄭世彬さん
http://inbound.exblog.jp/24182824/

まず単純に笑っちゃうものから。これは大阪のあるコンビニに貼られていた中国語表示です。
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「从清晨到深夜 你可以购买便利店 上午7:00~2300(全年无休)」

これを見たとき、鄭さんは「エーっ」と思わず声を上げたそうです。なぜなら、これは「早朝から深夜まで、あなたはコンビニ店を購入できます」という意味になるからです。購入できるのは商品であって、コンビニ店舗そのものではありませんよね。

正しくはこうなります(以下すべて、ぼくが中国語を教えていただいている中国人大学院生に添削してもらったものです)。

「可以在便利店买东西 7:00~2300(全年无休息日)」

次は某量販店の告知です。「万引きは犯罪です。発見次第、警察に通報します」と日本語では書かれているのですが、中国語簡体字の表記はこうです。
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「高是犯罪,找到在次序和警察通」

ここでも、鄭さんは一瞬頭がポカーンとしたそうです。「高」って誰だ? 中国人の名字に高さんというのはよくありますが…。なぜこんな単純な間違いをしたのか、笑うしかなかったそうです。万引き=偷窃です。

正しくはこうなります。

「偷窃是犯罪,一旦被发现将被通知警察」

次はもうなんというか、たいして中国語のできないぼくから見ても、唖然としてしまいました。「多目的トイレ」の中国語繁体字表示です。
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「多功能馬桶」

「馬桶」というのは、室内で使用するふた付き簡易トイレ、要はおまるのことです。いまのように高層ビルが建つ30年くらい前、水洗化の遅れていた上海では、ふつうに使っていたそうですが……。このトイレ、ウォシュレットや赤ん坊を寝かせるベッドなども付いた最新式のものだと思われますが、なぜこういう中国語が充てられたのか。悪意すら感じられないでもない。トイレの中国語は、初級者でも知っている「洗手間」「廁所」でいいはずなのに。鄭さんも、さすがにびっくりしたそうです。

【追記】
後日、ネットで以下の記事を見つけました。

日本で爆買いされているウォシュレットが売れている理由
http://omiyagejapan.blue/omiyage/panasonicwashlet.html

この記事によると、ウォシュレットは中国では「馬桶蓋」と呼んでいるようです。そこで、鄭さんにこれは正しい理解かどうか尋ねてみました。以下、彼のメールによる回答です。

「「馬桶蓋」は台湾では、一般に便座の蓋の意味です。ウォッシュレットは「免治馬桶座」と言っています。調べたところ、中国では一部の人がウォッシュレットのことを「智能馬桶蓋」と呼んでいるようです。

もしかしてそこから略してそう呼んでいるのではないかと思います。でも、「馬桶蓋を買う」という言葉は中国人なら理解できるかもしれませんが、台湾人には便座の蓋を買うことに聞こえるため、なんで蓋だけ買うの? と理解不能かもしれません。やはり台湾と中国の言葉遣いは大きな差がありますね」。

以下は、ちょっと惜しい!という例。

これもある量販店の表示です。
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「我可以使用银联卡 可使用 各种信用卡」

「当店では、中国のデビットカードである銀聯カードが使えますよ」と伝えたかったのでしょう。でも、これでは「私は銀聯カードが使えます」と読めてしまいます。

正しくはこうなります。

「您可以使用银联卡 也可以使用各种信用卡」

あるいは、主語の「您(あなた)」を取って「可以~」でもいいはずです。

次は、成田空港行バス乗り場の表示。「未予約のお客様」という意味の中国語として以下が充てられています。
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「客户毫无保留」

「毫无保留」というのは、「保留なく(隠すことなく)、すべてを打ち明ける」といったときに使われる四文字熟語です。ただ予約の済んでいない乗客ということなのに、すごく大げさな表現になっているのです。こういうのも、中国客から見ればVOWそのものでしょう。

正しくはこうです。

「没约的乘客」

次は同じくバス乗り場の表示。
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「客人乘坐请等待巴士站」

これなどはぼくには、どこがどうおかしいかうまく説明できませんでしたが、通常お願いの場合、頭に「请」を持ってくるべきでしょうし、以下のように直すと中国人にはわかりやすいそうです。

「请乘坐(巴士的)乘客在巴士站等候」

最後の例は、かなりやばいことになっています。中国人向けにファストフード店がアルバイトの募集をしているようなのですが、鄭さんならびに中国人大学院生も、これでは何を伝えようとしているのか、よくわからないと言っていました。
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「新的船员大学招募
1周两次在1日从2小时起热烈欢迎!
每周能改变日程!
计时初次来访的用户放心,能工作。
如果日语能说的话,可以。
许多的外国人工作」

ここで仰天なのは、頭の「新的船员」です。「船員」すなはち「Crew(クルー)」という表現は日本では一般化しているようですが、中国人にはまずこれがわからないそうです。「船員」は文字通り船で働く人だからです。中国では一般にレストランなどのスタッフを募集する際、「服务员(服務員)」を使っています。

そして「如果日语能说的话,可以」ですが、これを直訳すると「もし日本語を話せればいい」というようなことになるのでしょうが、その前文の「初めての人でも安心して仕事ができます」の後に続く一文だとして、採用に当たって「日本語を話せなくてもいい」のか「話せた方がいい」のかよくわからないそうです。中国人大学院生による添削語の文章は以下のとおりです。

「新的服务员招聘
1天工作2个小时也可以
每周能改变工作日/时间
1000日元~/小时 从5:00到22:00
夜间1250日元~/小时 从22:00到6:00
第一次打工人也能放心地工作
不会说日语的人也可以(日本語が話せなくてもいい)/会说日语的话更好(日本語が話せればなおいい)
有很多外国人在这里工作」。

……とまあこんなことになっているのです。これらが中国客の脱力感を誘い、「日本人もかわいいところあるね」と好意的に解釈してもらえるといいのですが、鄭さんによると、このままではいろいろ支障もあるのではないか、といいます。

たとえば、高額なブランド品や化粧品のコーナーでこうした“とんでも”中国語表示を見かけると、なかには品質を疑いたくなる人も出てくるのではないか、というのです。笑いや脱力ではちょっとすまされないシーンであることは、確かに想像できます。

またこれは彼が台湾人であることからくるものですが、とにかく日本は簡体字に席巻されていることが不満だといいます。これは微妙な話ですが、一般に台湾の人たちは簡体字を見ると、目を背けたくなるといいます。つまり、台湾人は簡体字表記ばかりの店には足を運びたくないという心理があるということです。

鄭さんはこんなことも話してくれました。

「いま台湾では日本のオーブンレンジが人気で、購入する人が多いのですが、中国本土ではまだブームになっていません。先日、新宿のビックロに行ったとき、オーブンレンジのコーナーの商品表示に繁体字が使われていました。よくわかっているな、とぼくは思いました。オーブンレンジを買うのは、台湾客だけだから、繁体字を使っていたのです」。

ビックロの販売スタッフは、中国本土客と台湾客の売れ筋商品を理解したうえで、簡体字と繁体字を使い分けているというのです。実際に、ビックロの免税品コーナーに行くと、オーブンレンジは「過熱水蒸氣水波爐」と繁体字表記されていました。すごいですね。
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中国語をかじったことのない人からすると、こうした話をされてもお手上げと思うかもしれませんが、そんなに難しく考えることではないと鄭さんはいいます。

「最近では外国客がよく利用するショッピング施設に中国人スタッフを置いていることが多くなりました。であれば、まずは彼らにチェックしてもらうことが必要でしょう。ただし、中国人だからといって安心してはいけません。中国人は出身地によって方言もあり、言葉の使い方が異なります。正直なところ、台湾人からすると、中国本土の中国語はかなり違和感があります。ですから、そうした両岸や地方による違いも理解している正式な中国語翻訳会社に発注したほうがいいと思います。そのうえで、売れ筋ごとに簡体字と繁体字の使い分けまでできると、さすが!と思います」。

実をいうと、これは中国語に限った話ではありません。同じことは、タイ人留学生も気づいていました。日本のショッピング施設には、タイ語のおかしげなポップや表示も各所に見られるというのです。

タイ人留学生とお土産談義~なぜ日本の文房具は人気なのか?
http://inbound.exblog.jp/22471366

その留学生は、安易に翻訳ソフトを使うのは間違いのもと、と指摘しています。

訪日客が増えると、実にいろんなことが起きるものです。彼らといかにフレンドリーなコミュニケーションを築いていけるのか。そのためにも、台湾や中国、タイの皆さんからの指摘には謙虚に耳を傾けていきたいと思います。

【追記】
その後、中国本土の人たちも指摘してくるようになりました。

日本にあふれる「恥ずかしい中国語」をついに中国人に指摘されてしまいました
http://inbound.exblog.jp/26343657/
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by sanyo-kansatu | 2015-04-17 10:27 | “参与観察”日誌 | Comments(2)
2015年 04月 03日

日本ドラッグストアショーは面白くてタメになるイベントでした

3月中旬、台湾のドラッグストア研究家の鄭世彬さんに同行して幕張メッセで開かれていた日本ドラッグストアショーという展示会に行ってきました。

台湾のドラッグストア研究家、鄭世彬さんについて
http://inbound.exblog.jp/24182824/
http://inbound.exblog.jp/24310398/
http://inbound.exblog.jp/24314372/
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第15回JAPANドラッグストアショー
http://www.drugstoreshow2015.jp/

幕張メッセのサイトによると、「これからのドラッグストア業界の提案や"セルフメディケーションのさらなる理解促進と啓蒙"のための情報を発信しながら、セルフメディケーションを支える健康や美容、生活に役立つ商品を展示しています」とのこと。
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このイベントに足を運んだのは初めてのことでした。鄭さんはここ数年、毎年視察のために来ているそうです。
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会場には、日本を代表する医薬品や化粧品メーカーから各種専門メーカーに至るさまざまなブースが並んでいました。
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鄭さんによると、今年のひとつの注目は「コーセーの雪肌精が30周年を迎えたことなんです」だそう。
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「このイベントのうれしいのは、各ブースでいろんな景品をもらえることです」。そう鄭さんは言って、チョコラBBのブースに入りました。このブースでは、1年後の自分宛てにメッセージを込めたはがきを書けば、ドリンク3本がもらえます。

鄭さんはこの業界の関係者にずいぶん知り合いができているようで、行き交う人たちから声をかけられています。彼にとってこのイベントは旧知の関係者にまとめて挨拶できるうえ、さまざまな新製品や商品のトレンドなどを学べる1年で最も重要なイベントのひとつなのだそうです。
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ぼくはただ「なるほど、そうなんですねえ」と、彼のあとをついて会場を歩いていただけですが、確かに面白いイベントでした。この日は業界関係者の商談日でしたが、一般公開日は大混雑するそうです(協会の発表で、来場者数は12万9504名)。やはり健康や美容にかかわる商品というのは、女性のみならず男性も関心はないはずがないからです。

彼の最新刊『日本家庭藥』を書くために全面協力してもらったという日本家庭薬協会のブースも訪ねました。
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そこには、写真のとおり、家庭薬のロングセラー商品が勢ぞろいしていて、いくつかは見覚えのあるレトロなパッケージがそれぞれ面白かったです。
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これはシッカロール。このパッケージには記憶はありませんが、子供の頃、首や脇の下の汗をかきやすいところにつけまくっていたなあ。
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赤チンも今では見かけなくなったけど、昭和の子どもは転んで擦り傷ができたら、必ず塗っていました。

同協会のサイトには「家庭薬ロングセラー物語」というコーナーがあって、詳しく解説されています。

日本家庭薬協会
http://www.hmaj.com

今回、鄭さんにはいろいろ教えていただきました。日本人であるぼくが知らないことを彼はたくさん知っています。それは最新のトレンドだけでなく、家庭薬とその歴史が日本にとっての大切なバリューのひとつであることも。

ブースのはずれにちょっとしたお勉強コーナーがありました。この業界の市場動向を知るうえでポイントとなるデータが展示されていたので、最後にそれを並べておきます。

拡大するドラッグストア
全国総店舗数 1万7953店(2014年)※13年より390店舗増加。
※ドラッグストアは今や「国民生活の安心と安全を守るインフラ」ということなんですね。
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売上高の推移 全国総売上高6兆679億円(前年比101.0%)
※伸びは鈍化しつつも成長しているそう。
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ところが、1店舗当たりの売上高は微減傾向
3億3799万円(前年比98.7%)
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商品別売り上げ構成比
 医薬品32.1%
 化粧品21.9%
 日用雑貨21.3%
 その他24.8%
※「街の健康ステーション」の商品構成は実に絶妙なバランスなんですね。
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by sanyo-kansatu | 2015-04-03 10:34 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 04月 02日

台湾で日本のクスリと美容商品が人気の理由

台湾のドラッグストア研究家の鄭世彬さんから聞いた話の続きです。前回、どうして彼が日本の医薬品や化粧品のガイド書を書くに至ったかについて、また彼の全著作も簡単に紹介しました。今回は「台湾で日本のクスリと美容商品が人気の理由」について話を聞こうと思います。

台湾で売れてる日本のドラッグストア購入ガイドが面白い
http://inbound.exblog.jp/24310398/
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『東京藥妝美研購』(2012年11月刊)p22-23より。


―鄭さんの本の中には日本のOTC(市販の)医薬品と美容商品がたくさん紹介されていますが、なぜ台湾の人たちの間で人気なのか、オススメの理由も含めてそれぞれ教えてもらえますか。そもそも無数にある日本の商品の中から、なぜこれらが選ばれているんでしょうか。

「ぼくが日本に遊びに行くとき、家族や知り合いから必ず頼まれるものがあって、それを中心に選んでいます。台湾では、日本の薬をお土産として配る習慣があるんですよ」。

―台湾の人たちは、どんな薬をよくお土産に買って帰るんですか?

「胃腸薬や虫刺されの薬でしょうか。たとえば、虫刺されでは『ムヒ』や『ウナクール』。台湾は日本に比べて暑いですから、虫は当然多いです。ところが、虫刺されのいい薬がそれまでなかったんです。メンソレータムの軟膏はあったけど、『ウナクール』のほうがかゆみによく効くことを誰かが発見し、すぐに爆発的な人気になりました」。

ウナクール(興和)
http://hc.kowa.co.jp/otc/359

―いつごろからのことなんですか?

「ぼくが初めて『ウナクール』を買ったのは10年ほど前ですが、当時から知られていたので、もっと前から人気だったと思います」。

―胃腸薬はどうですか?

「胃腸薬といえば『太田胃散』が有名ですが、台湾では『キャベジン』のほうが人気です。ぼくの母は胃腸が悪いので、いつも『キャベジン』を買ってきてほしいと頼まれます。台湾の田舎のおばさんたちの間では『キャベジン』はすごい薬だという噂が口コミで広がっているんです」。

キャベジン(興和)
http://hc.kowa.co.jp/otc/562

―でも、台湾には伝統的な漢方などいい薬もたくさんあるでしょう。

「漢方はあくまで体質の調整に役立つもの。症状が出たときには漢方では直らない。そのため、救急薬を家に常備しておきたいのです」。

―台湾には市販薬はないのですか。

「台湾にもありますが、効き目はもうひとつだし、何より日本の医薬品はパッケージがきれいです。見た目がいい。一般に女性は自分が薬を服用していることをあまり知られたくありません。でも、日本の薬はパッケージがおしゃれなので、一見薬に見えない。

ロート製薬の目薬『リセ』などがまさにそう。パッケージがかわいいし、色も女性らしい。たいていの台湾の女性はバッグの中に『リセ』をしのばせているんですよ。

リセ(ロート製薬)
http://jp.rohto.com/rohto-lycee/

台湾の薬はパッケージがダサいんです。いかにもクスリクスリしている。だったら病院で処方箋を出してもらってきたほうがいいと考える。

最近、台北に日薬本舗というドラッグストアチェーンができて、とても人気です。80%以上は日本製品を扱っています。日本のドラッグストアのような明るいイメージでチェーン展開しています。台北に10数店舗あります」。
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―それでも、やはり日本で買いたい?

「日本のほうが安いし、最新の薬を買いたいから。新発売の製品が出たら、すぐ買いたい。

たとえば、参天製薬の目薬『サンテFX』は台湾で350台湾元(約1000円)、日本のドラッグストアなら300円前後で買える。

サンテFX(参天製薬)
http://www.santefx.jp/

―そんなに値段が違うんですか。だから、日本で買ってきてみんなにあげたら喜ばれるんですね。

「化粧品も日本では台湾の半額に近い気がします。もうひとつの理由は、台湾の薬事法の関係で、同じ日本のメーカーの商品でも、台湾製では一部の成分が添加されていないケースがけっこうあります。

たとえば、台湾製の『キャベジン』には脂肪を分解する酵素のリパーゼが添加されていません。これがいちばん肝心の成分なのに。台湾では市販品に添加してはいけない成分なんです。

頭痛薬の『EVE』に含まれているイブプロフェンも、ようやく今は台湾でも解禁されましたが、少し前まで禁止でした。この成分はよく効くので、『EVE』は台湾の20代~30代の若いオフィスワーカーに人気があります。これは男女かかわりなく、誰でもオフィスのデスクの引き出しに入っていると思います。
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EVE(エスエス製薬)
http://www.ssp.co.jp/eve/

日本のOTC医薬品には子供にものみやすいよう顆粒状になっている製品が多い。たとえば、乳酸菌の入った『新ビオフェルミンS細粒』も台湾人に人気なのですが、実は顆粒タイプは台湾では製品化されていない。錠剤だけなんです。だから、顆粒タイプを日本で買ってくる。 

新ビオフェルミンS細粒(ビオフェルミン製薬)
http://www.biofermin.co.jp/products/biofermin_s/index.html

風邪薬の『パブロン』も粉末状でのみやすい。台湾では忙しく働いている人も多いので、風邪をひいてもなかなか病院に行く時間がない。そんな人たちは自分のデスクの引き出しに『パブロン』を常備しておきたいと考えるのです」。

パブロン(大正製薬)
http://www.taisho.co.jp/pabron/

―OTC医薬品を常備しておきたいという思いがあるんですね。まあそれは日本でも同じですが。

「台湾の習慣や風土に合っている薬というのもあります。たとえば、『大正漢方胃腸薬』は漢方ということで安心ですから、母からいつも『キャベジン』とこれを頼まれます。『大正漢方胃腸薬』は食前か食間に服用というのが特徴です。一般に日本の胃腸薬は食後に服用するタイプが多いように思いますが、台湾の漢方は食前服用のタイプが多い。台湾人の習慣に近いのでのみやすいのです。

大正漢方胃腸薬(大正製薬)
http://www.taisho.co.jp/kanpou/

『口内炎パッチ』という口内炎の薬も、台湾では大人気です。理由は台湾には口内炎に悩む人が多いからですが、台湾にはこういう薬はまったくないので、すぐ広まりました。大正製薬を取材したとき、面白い話を聞きました。日本ではこの薬があるとき急に売れ始めたので、誰が買っているのかドラッグストアの関係者に聞いたら、外国人が買っているというんです。実はそれが台湾人でした。今ではマツキヨなどに行くと、誰でもすぐわかる場所に置かれていると思います」。

口内炎パッチ(大正製薬)
http://www.catalog-taisho.com/01951.php

―そもそもこういう薬があることも知りませんでした。

「きっと台湾人の食習慣や風土とも関係がありそうです。

最後に、これはぼくが本で伝えたかったことのひとつでもあるのですが、これだけ台湾人の生活の中に日本のOTC医薬品が普及してきているのに、使い方を誤用されているケースがよくあることです。

たとえば、ロート製薬の『メンソレータムAD』は冬場の乾燥肌に効くかゆみ止めですが、日本製の人気が高い理由は、台湾製にはリドカインという麻酔剤が添加されていないため、かゆみ止めの効果が弱いからなんです。ところが、台湾人の中にはこれをハンドクリームとして使っている人がいます。日本の医薬品を仕入れて台湾で販売しているブローカーが多くいますが、彼らが誤ってハンドクリームとして使えると宣伝したからなんです。これは困ったことです。どんなにいい薬でも誤用されたら効き目がないどころか、問題が起こるかもしれない。先日もある台湾の日本旅行のガイドブックに『メンソレータムAD』がハンドクリームとして紹介されているのを見つけました。これを書いているのは、おそらく日本語が読めない人でしょう。基本的な知識がないので、こういう間違いも多いんです。 

メンソレータムAD(ロート製薬)
http://jp.rohto.com/ad/

ぼくが台湾でやっているセミナーでも、この話は必ずすることにしています。『メンソレータムAD』のパッケージには医薬品と記されています。つまり、ハンドクリームのようにボディケアとして使うのではなく、かゆみなどの症状のあるときだけ使うべきなんです」。

―なるほど、そういうことも起きているんですね。人気薬にはそれぞれ理由がある。常備薬として家庭やオフィスに置いておきたいという理由もよくわかりました。台湾人の生活にこれほど日本のOTC医薬品が浸透しているとは知りませんでした。
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『東京藥妝美研購』(2012年11月刊)p.24-25より。


では、次に人気の美容商品について教えてください。それにしても、鄭さんは男性ですよね。薬は男女ふつうに使うけど、美容商品に詳しくなったのはどういうわけだったんですか。

「一般に台湾の男性は日本の男性より美容商品や化粧品を使うことに抵抗がないように思います。ぼくの場合は、日本に行くたび、姉や姉の友だちからこの化粧品を買ってきてくれと頼まれるので、ドラッグストアの化粧品コーナーでお目当ての商品を探しているうちに、だんだん興味が出てきたんです。でも、この前取材である化粧品会社の人から『鄭さんは台湾のイッコウさんでしょ』と言われたので、『そうじゃないですよ。女装していませんし』なんてこともありました(笑)。

まずイチ押しの商品といえば、ライオンの『休足時間』でしょう。台湾では多くの人がバイクで移動するため、あまり歩かないんです。台北市内ならMRTもあるので、多少は歩くと思いますけど。そんな台湾人が日本に旅行に来ると、普段の倍以上は歩くので、足が疲れます。そんなとき、ホテルに帰ってひんやりと清涼感のあるジェルタイプの『休足時間』のシートを貼ったら、気持ちがいいんです。特に女性に人気です。
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休足時間(ライオン)
http://www.lion.co.jp/ja/seihin/brand/012/01.php

花王の『蒸気アイマスク』も人気です。パソコンや携帯の利用人口の多い台湾ですが、目の疲れが取れるこんな商品はなかったので、すぐに話題となりました。

蒸気アイマスク(花王)
http://www.kao.co.jp/megrhythm/eye/products/

ロート製薬の『アクネス日焼け止め』もそうです。アクネスニキビシリーズは、台湾製もあるのですが、以前は日焼け止めがなかったので、日本に来たら必買アイテムでした。おととしから台湾にも輸出されるようになり、買うことができますが、日本で買うほうがずっと安いでしょう。

アクネス日焼け止め(ロート製薬)
http://jp.rohto.com/acnes/uv-tint-milk/

同じくロート製薬の『肌研 極潤化粧水』のシリーズも台湾人に愛されています。やはり日本では台湾の半額以下で入手できるので、日本旅行時の必買アイテムです。

肌研 極潤化粧水(ロート製薬)
http://www.hadalabo.jp/products/gokujyun/g_001

DUPの『アイラッシュフィックサー』は付け睫毛の粘着剤です。数多くの類似商品の中で、これが最も評判がいいです。女性の友だちに聞いたところ、粘着性がよく、汗や皮脂に強いらしいです。

DUPアイラッシュフィックサー(DUP)
http://www.d-up.co.jp/fixer_ex/index2.html

台湾人はシートマスクが好きなので、クラシエの『肌美精』のような分包タイプはすごく人気があります。最近はさらに低価格のプレサ社のものが人気になっています。

肌美精マスク(クラシエ)
http://www.hadabisei.jp/mask/index.html

その他いろいろな商品を紹介していますが、その多くは単純に、ぼくが自分で使ってみてよかったと思うものを選んでいます」。

―お話を聞いていると、台湾の人たちのふだんの生活の様子が見えてくるようで面白かったです。現代的な生活を送りながら、日本とは気候や風土、習慣が違うので、日本人には気づかないニーズがあるのですね。パッケージがおしゃれなこともポイントが高いというのは、なるほどと思いました。

ところで、鄭さんは4月にまた東京に来て、東京コスメガイドの第3弾の取材をする予定ですね。どんな企画を考えているのですか。

「現在制作中の第3弾では、リピーターの多い台湾人読者のために、東京から一歩足を伸ばして、地方コスメの企画を考えました。台湾人にも人気の金沢の地元コスメを紹介する予定です」。

北陸新幹線が開通したばかりなので、今年は金沢が注目されています。鄭さんがどんな地元コスメを見つけてくるか、楽しみです。
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by sanyo-kansatu | 2015-04-02 11:51 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 04月 01日

台湾で売れてる日本のドラッグストア購入ガイドが面白い

今年2月、上海の書店で偶然著作を手にしたことで知り合うことになった台湾のドラッグストア研究家の鄭世彬さんと、3月上旬、都内某所でお会いしました。

台湾のドラッグストア研究家、鄭世彬さんと知り合う
http://inbound.exblog.jp/24182824/

彼は台湾で日本の医薬品や美容商品、化粧品などに関する8冊の著作をすでに上梓しています。その一部は中国の出版社が版権を買い、簡体字版として出版されています。

その日、ぼくは彼の泊まっているホテルのそばの喫茶店で話を聞くことになりました。こちらは、事前にメールでやり取りした「どうして『东京美妆品购物全书(東京コスメショッピング全書)』(中国軽工業出版社 2014年)のような本を書くに至ったか」について、もう少し詳しくおうかがいしようと思っていたのですが、彼は自分の少年時代の話を始めました。

彼は1980年台南市生まれの台湾人です。彼の話からは、台湾の人たちの日本に対する想いが伝わってくるので、少々おつきあいください。

日本語との出会いと挫折

―あらためて鄭さんが日本の医薬品や化粧品の本を書くに至った経緯を教えてください。

「子供の頃からぼくは数学が苦手で、そもそも勉強があまり好きではありませんでした。でも、父は伝統的な考え方を持つ人で、男は手に技術をつけるようにと高専に進学させられました。一方、4歳年上の姉は日本語を勉強していました。父に言わせると、語学は女がやるものだ、というんです。

ぼくが小学校高学年の頃のある日、姉の机の上に置いてあった日本語の学習テキストを見つけました。本を開いてみると、漢字と一緒に並んでいたひらがなやカタカナのかたちがとてもきれいだな、と思ったんです。これがぼくの日本語との出会いでした。それ以後、ぼくは姉の本を勝手に持ち出し、意味もわからず眺めていたんです。

高専に通う頃から、ぼくは日本語の独学を始めました。4年生のとき、どうしても日本語を専門的に学びたいという思いがやまず、高専を中退しました。そして、高雄にある短期大学の日本語学科で、日本語を学ぶことになります。以来、父とは自分の進路をめぐって口論が絶えない日が続いています。

その後、1年間軍隊に行ってから大学院に進学しました。その頃から、短大時代の友人の勤める出版社で日本のマンガなどの翻訳のアルバイトを始めました。

2005年に大学院を修了。そのとき、初めて厳しい現実をつきつけられました。台湾に進出している日系企業に就職しようと100社あまりに履歴書を送ったのですが、まったく返事がきませんでした。台湾にはもともと日本語学習者が多いからですが、当時の日系企業は日本留学を採用の条件にしていたからです。仕方なくぼくは翻訳のアルバイトを続けながら就職浪人の身となりました」。

日本の医薬品ガイドの企画はこうして生まれた

―そういう挫折があったんですね。フリーランス翻訳家としての職業人生はこうして始まった。

「それからしばらくして知り合いの出版社でディアゴスティーニが日本で発刊していた医療雑誌を台湾でも出すことになり、ぼくはその翻訳を手伝うことになりました。このとき医療や薬品に関する日本語を勉強することができました。

この仕事を続けていくうちに、ぼくは日本の医薬品の購入ガイドの出版企画を考えるようになりました。先日メールでお伝えしたように、ふだんでも身近な人たちから日本の医薬品についてよく聞かれるようになっていたからです。面白いことに、台湾人というのは、誰か知り合いが日本から何かを買ってくると、自分も買いたくなるんです。だから、そういう本を出したら、売れるんじゃないかと思いました。

こうしてぼくの最初の本『東京小旅及保健採購地圖:外用藥篇』(2012年2月刊 大康出版社)は生まれました。同じ年の7月に続編の『内服藥篇』も出しました。
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東京小旅及保健採購地圖:外用藥篇 2012/02/05
http://www.books.com.tw/products/0010533628


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東京小旅及保健採購地圖:內服藥篇 2012/07/16
http://www.books.com.tw/products/0010550399

これらの本の内容は、タイトルにもあるように、東京観光のついでにドラッグストアに立ち寄り、そこで購入すべき人気の医薬品を紹介するというものです。

ところで、台湾の読者からこういう質問がよくあるんです。『私はドラッグストアで何を買えばいいんでしょうか?』。そんなこと聞かれても、と思いませんか(笑)。

―つまり、この人にとって日本のドラッグストアに行くことは大前提なんですね。ふつう人は何か買いたいものがあるから店に行くものです。でも、台湾の人たちにとって、日本に行くからには必ずドラッグストア行って、何かいいものを買ってこなければならない。まずそう考えるんですね。それをお土産として家族や友人に渡すことで、とてもいい気分になれるから。

「ぼくが初めて日本のドラッグストアを見たのは、確か2000年頃で、初めて日本に旅行に来たときでした。これまで台湾では薬局といえば、暗くて陰気なイメージでした。ところが、日本のドラッグストアは明るくてカラフルでキラキラしていて、医薬品だけでなく美容商品やコスメ、お菓子まで売っています。こんな楽しい場所があるんだなあと思ったんです」。

―でも、当時は台湾にも香港系のワトソンなどの似たようなチェーン店もあったでしょう。

「あそこはコスメ中心で、医薬品はあまり扱っていません。ぼくの中では別物なんです。何より日本の医薬品を買いたくなる理由は、パッケージのデザインです。およそ薬っぽくなくて、おしゃれな感じがする。多くの台湾人もそう感じているはずです」。

―なるほど。日本人はあまりそんな風に考えていなかったけど、そうかもしれませんね。

「こういう読者の方々が潜在的にいるわけですから、これらの本でぼくは台湾の人たちが必ず買いたくなるような医薬品や化粧品を厳選して紹介しました」。

鄭世彬さんの著作紹介

こうして彼は以下の日本の医薬品や化粧品を購入する方法を解説する本を次々に上梓していきました。刊行順に簡単に紹介します。
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東京藥妝美研購(彩圖版) 2012/11/20
http://www.books.com.tw/products/0010565761
これが第1弾の「東京コスメショッピングガイド」。これまで出した2冊と違うのは、化粧品や美容商品をメインに扱ったことです。台湾で約1万部売れたといいます。日本の人口の5分の1にすぎない台湾でこれだけ売れるとはかなりのものです。

ちなみにこれが簡体字版として中国の書店で売られていた本の原本です。中国の出版社から版権を買いたいという話があったのは刊行の翌年の13年で、発売は1年後の14年だったとか。「中国では海外の書籍を出版する場合、一文字一文字チェックするため、時間がかかるのです。なぜ中国の出版社がこの本に興味を持ったかですが、担当者はこう言っていました。『中国でも日本のドラッグストアの商品は人気があるが、それを中国人が書いても信用されない。台湾人であれば、日本のことをよく知っているから、読者もその内容を信用する』。」

なるほど、中国人というのはそのように考えるものなのですね。中国の書店には日本の小説など翻訳書がたくさん並んでいますが、必ずしも刊行まで時間がかかるとは限りません。刊行が遅れたのはきっと別の理由があったからだとぼくは思いますが、いずれにせよ、活字メディアの情報に対して疑り深いのは、お国柄ゆえ仕方がなさそうです。
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日本購藥指南:OTC醫藥品事典 2013/02/04
http://www.books.com.tw/products/0010574632
日本の優れたOTC(市販の)医薬品を紹介する本。彼はドラッグストアの魅力の語り手でもありますが、日本の医薬品そのものにも関心が強いようです。「この本があれば、台湾の人たちもドラッグストアで医薬品を買うとき、迷うことがないだろう」とのこと。
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首爾美研購:攻陷人氣榜的美妝就要這樣買(彩圖版) 2013/08/27
http://www.books.com.tw/products/0010597709
東京のコスメガイドを出したのだから、ソウル版も出してほしいとの話があり、つくったソウルコスメガイド書。「あんまり気乗りがしなかったけど、需要はありそうだったのでつくりました」。
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東京藥妝美研購2:東京藥妝搜查最前線 嚴選東京藥妝不可錯過的新掀貨!最夢幻!超逸品! 2013/12/31
http://www.books.com.tw/products/0010620812
「東京コスメショッピングガイド」の第2弾です。第1弾に比べて内容は一新。「基本的に、日本のドラッグストアやバラエティショップで売られる商品を紹介していますが、前回と同じパターンでは飽きられると思ったので、人気ブランドのたくさん入っているデパートが集まっている銀座を特集しました」。ほかにも、日本のコスメ口コミサイトの「@cosme」の担当者を取材しています。

「台湾でも、@cosmeは日本の化粧品情報を収集するための重要な情報源なんです。たとえ日本語が読めなくても、商品写真やランキングの結果などを参考にする」そうです。
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日本回遊:關東篇 Go!Japan Again!食+宿+遊+買+逛,日本旅遊回頭客私藏的60個定番提案! 2014/06/18
http://www.books.com.tw/products/0010636854
この本は、鄭世彬さんが日本在住の外国人によるインバウンド情報発信チーム「JAPANKURU」のメンバーと一緒につくった日本旅行ガイド。東京の細かい街ネタ的な情報が詳しく紹介されています。さすがは日本慣れしている台湾人読者向けの内容です。鄭さんをはじめ、制作チームの皆さんも写真で登場していますが、とても楽しそうです。

「ほとんどの内容が東京のネタなんですが、ぼくがいちばん印象に残っているのは那須高原の取材でした」。実際、この本の表紙は那須高原の写真が使われています。そこには雪をかぶった峰々と青空がどこまでも広がっています。「実は、台湾でもこんな青空は見たことがないんです。こんなに多くの台湾の人たちが日本各地を訪ねるのも、美しい山や自然が日本にはあるからだと思います」。

JAPANKURU
http://cometojapankuru.blogspot.jp/
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日本家庭藥:34家日本藥廠的過去與現在,老藥起源X歷史沿革X長銷藥品
Japanese Medical History 2015/01/10
http://www.books.com.tw/products/0010658803
今年1月の最新刊です。鄭さんはこれまでの仕事のひとつの集大成として、日本の医薬品メーカー数十社に取材してこの本をまとめました。簡単にいうと、日本の家庭薬の歴史を紹介する内容です。

「日本のOTC医薬品がなぜ台湾の人たちにこれほど人気があるかというと、実際に使ってみてよく効くと実感しているからですが、その背景には古くは400年もの歴史をもつ日本の老舗医薬品メーカーの存在があることに気がつきました。そこで各メーカーにご協力いただき、それぞれの定番商品の誕生秘話や創業者の努力、企業の発展の歴史を紹介しました。いま日本で花開いているドラッグストア文化は、これらの老舗企業の歴史があってこそなのだとぼくは思います。その素晴らしさを台湾の読者に伝えたかったんです」。

鄭さんは3月13日、幕張で開催されていた日本ドラッグストアショーの会場を視察していました。これはそのとき撮った鄭さんです。最新刊を手にしてもらっています。
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次回は、「台湾で日本のクスリや美容商品が人気の理由」について、具体的な商品名を挙げながら彼に解説してもらったので、それを紹介しようと思います。

台湾で日本のクスリと美容商品が人気の理由
http://inbound.exblog.jp/24314372/
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by sanyo-kansatu | 2015-04-01 11:23 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 02月 28日

Laoxに行けば“爆買い”中国本土客の欲しいものがすべてわかる

昨日、観光庁主催の「タビの産直イチ」という商談会があり、大坂から上京していた知り合いに会うため、会場のある秋葉原を訪ねました。

タビの産直イチ(「観光地ビジネス創出の総合支援事業」)
http://tabicollege.jp/

春節休みも終わったばかりの秋葉原でしたが、“爆買い”中国本土客を迎えるべく、各家電量販店の店先には中国語簡体字の呼び込みプレートやポップがあふれていました。
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もちろん、英語やハングルも申し訳ない程度には書き込まれているのですが、圧倒的に簡体字がスペースを占めていることから、その期待の高さが感じられます。
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知り合いがお昼休みに会場から出てくるまで30分ほど時間があったので、中国本土客といえばおなじみの中国系家電量販店Laoxに足を運んでみました。
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Laox秋葉原本店
千代田区外神田1-2-9
http://www.laox.co.jp/stores/akihabara

春節セールも終盤戦を迎えているようでしたが、Laoxの前には中国本土客を乗せたバスが何台か停車しています。
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店の前では「客待ち駐車」は禁止されているようですから、客を降ろしたバスは買い物タイムが終わるまで、周辺を回遊していなければなりません。
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個人客向けに羽田空港からLaoxのある銀座と秋葉原への無料送迎バスも走っているようです。
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店の前には買い物をすませ、バスを待つ中国客の姿が見られました。
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さて、入店しようとしてさっそく目撃してしまったのは、メディアで報じられおなじみの日本製炊飯器を6つも購入した中国ファミリー客です。ご両親たちが購入商品をうず高く積んだ場所から離れたとき、小学生くらいの男の子がしっかり身張り番していました。
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入口すぐに、春節期間中(2月16日~28日)のキャンペーン福袋が並んでいました。なんでも総額10億円、3000円から最高額888万8888円までの福袋を用意したそうです。
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店頭では着物姿の若い女性が「春节快乐 羊羊得亿」と書かれたちらしを渡してくれます。「羊羊得亿」というのは、今年が羊年であることから、中国語の慣用句「洋洋得意(意気揚々という意味)」とそれぞれ同じ発音の「羊」と景気を込めて「亿(億)」の字をかけているのだそうです。
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ちらしには「東京地区最大級免税店」「本店には7万点を超える商品を取り揃えています。中国人販売員も常駐していますので、お声かけください」などと記されています。

ちらしの裏面はフロアガイドです。以下、フロアごとの商品群を挙げてみましょう。
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1階  海外向けデジタル機器。デジカメやビデオ、タブレット、PC、ヘッドフォン、電子辞書、スーツケースなど。

2階  海外向け家電機器。炊飯器、セラミック包丁、キッチン雑貨、電気髭剃り、美容商品、空気清浄器、便座ウォシュレット、変圧器など。
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3階  趣味・ゲーム・生活雑貨。プレイステーション、任天堂3DS&Wii、アニメフィギュア、マグボトル、爪切りなど。

4階  日本工芸品・食品・スポーツ用品。和服、Tシャツ、扇子、日本人形、こけし、南部鉄器、有田焼、健康食品、お菓子、日本茶、釣り具、ゴルフ用品(本間ゴルフ)、キティちゃんグッズなど。

5階  腕時計・ジュエリー・ブランドバッグ。高級腕時計(ロレックス、オメガ、カルティエ、ロンジン、パテックフィリップ、IWC、ジャガールクルト)、日本腕時計(セイコー、カシオ、シチズン)、ジュエリー(サンゴ、真珠)、ブランドバッグ(エルメス、ルイヴィトン、シャネル)など。

6階  化粧品・医薬品。化粧品(資生堂、コーセー)、美容商品、香水、タイツ(ストッキング)、ベビー用品、医薬品など。
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7階  ブランド関係。男性ブランドスーツ、アクセサリー、レザーグッズ、ラッキーアイテム、男性ネックレス、毛皮、ブランドバッグ(バーバリー、プラダ、グッチ、コーチ、MCM)など。

すでにお気づきとは思いますが、まさにこの商品ラインナップこそ中国本土客の“爆買い”ワールドの縮図といえるでしょう。Laoxに行けば彼らの欲しいものがすべてわかるというわけです。個々の販売商品については、それぞれ「なぜ中国客に売れるのか」、理由がしっかりあるようです。その話を始めたらきりがありませんけど、大いに研究すべき対象だといえそうです。

今日の日本人に比べ、彼らの物欲がいかに強いかは明らかです。であれば、我々はそれを冷静に観察し、相手が喜ぶものを用意してあげればいいというわけですから、お互いにとってこれは悪くない関係といえましょう。

それにしても、こんなことがいつまで続くのやら、と思わないでもありませんが、かの国の人口規模からみると、日本を訪れる中国人は過去最高となった昨年でさえ全体の0.2%程度にすぎないわけです(言うまでもありありませんが、13億の人口の中国である以上、1%でも1300万人というわけです)。昨年外客トップの台湾では人口の12%もの人たちが訪日したことからすると、まだまだ中国客は増えてもおかしくはありません。

最後にこんな話も。Laoxを出て向かいの通りを歩いていると、中国客を乗せたバスが停車するすぐ前で、いわゆる法輪功の関係者が「中国共産党による法輪功信者に対する臓器狩り」を非難するポスターと彼らが発行する新聞を手渡す姿が見られました。以前、タイのバンコクの王宮前でも、中国客を乗せたバスの前で抗議活動を続ける彼らの姿を見たことがあります。
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観光バスの発着場で出待ちする法輪功【タイで見かけた中国客 その2】
http://inbound.exblog.jp/21289829/

中国客の現れる場所には決まってみられる光景です。これもまた中国社会の縮図といえるかもしれません。
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by sanyo-kansatu | 2015-02-28 14:26 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 02月 27日

台湾のドラッグストア研究家、鄭世彬さんと知り合う

先日、上海の書店で面白い本を見つけました。

『东京美妆品购物全书』(中国軽工業出版社 2014年)という本です。「東京コスメショッピング全書」とでもいえばいいのでしょうか。
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内容をざっくりいうと、日本のドラッグストアで販売している医薬品や健康商品、化粧品、美容グッズなどから優れた商品をジャンル別に選んで分類し、紹介したガイドです。これは海外で刊行されている書籍という意味で、ある種、画期的なものではないでしょうか。訪日する中国人観光客がいま最も知りたい情報が一冊にまとめられているというわけですから。

同書は以下の6つの章に分かれています。

Part1 東京のドラッグストアの世界を紹介し、毎年3月に開催される日本ドラッグストアショーや10大人気商品(薬、化粧品)を写真入りで解説しています。

Part2 日本のドラッグストア業界は戦国時代にあると前置きし、都内の特色ある有名店を紹介しています。ぼくなど知らないような店(TOMOD'S東池袋店、OS DRUG渋谷店、AMERICAN PHARMACY、エッセンス池袋東口店、まかないこすめ神楽坂総店など)も出てきます。

PART3 これがメインコンテンツで、各効能・用途別の医薬品や化粧品、美容商品、健康食品、トイレッタリー商品などの図鑑形式の総目録です。これらの商品を著者がどうやってここまで詳しく調べ上げたのか、驚きを禁じ得ません。
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これは日本のドラッグストアで購入できるOCT医薬品ベスト10だそうです。
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こちらは化粧水・乳液のページです。

Part4 都内主要地区(新宿、渋谷、銀座、池袋、上野、川崎)のマップ

Part5 日本のコンビニで販売されている美容商品を紹介しています。

Part6 羽田と成田のショッピングエリアの紹介です。

とにかくやたらと詳しく、中国客が日本で間違いなく買いたいものを手にするための情報が満載した内容です。

誰がこんな本を書いたのだろうか……。もしや日本のドラッグストア業界がからんでいるのかなど、いろいろ考えてしまいましたが、奥付をみると、著者は台湾人の、しかも男性です。女性ではないのです。

いったいこの人物は何者なのか……。

帰国してしばらくして、googleで「鄭世彬」(最初は簡体字の「郑世彬」)検索してみました。すると、その人物の著作がいくつか中国のECブックサイトに出てきました。つまり、すでに台湾で刊行された彼の本を中国の出版社が版権を買い、簡体字版として刊行しているのです。奥付によると、この本の取材は2012年、台湾での刊行が13年、中国では14年のようです。

であれば、本家の台湾を調べようと、今度は繁体字の「鄭世彬」で検索すると、「日本薬粧研究家 鄭世彬」がすぐに見つかりました。ご本人とは別に彼の主宰する「日本薬粧研究所」のFacebookもあります。

日本GO! 藥品美妝購!
https://www.facebook.com/JAPAN.DRUGS.COSMETICS

ここまで調べると、ぼくはこういうときあまり躊躇しない人間なので、すぐに彼のfbを開き、メッセージを送りました。

「はじめまして。上海であなたの本を買いました。とても面白かったので、コンタクトを取りたいです」と、簡単に自己紹介も兼ねて友達申請したところ、わずか数分で彼から返信が届きました。

それが一昨日の午後のことです。

ぼくは鄭世彬さんに以下のような3つの質問を送りました。

①日本や韓国のドラッグストアの商品に関する書籍を執筆された動機やきっかけは何だったのですか。
②この本の読者はどのような人たちですか。台湾と中国で違いはありますか。どの内容にいちばん関心が強いですか。
③昨日、メールで日本のコスメメーカーのコンサルティングもしておられるとお書きでしたが、具体的にはどんなことですか。

以下が彼からの回答の概要です。

①日本や韓国のドラッグストアの商品に関する書籍を執筆された動機やきっかけは何だったのですか。

「これまで本は8冊出しています。以下は私が台湾で刊行したリストです。

鄭世彬著作リスト
http://search.books.com.tw/exep/prod_search.php?key=%E9%84%AD%E4%B8%96%E5%BD%AC&cat=all

前半の8冊が私の著作で、その下は私が翻訳した書籍です。

私は元々出版業界の人間でした。このような書籍を執筆するきっかけは、以前からよく家族や知り合いの人が日本で買ってきた薬のパッケージを持ってきて、翻訳してほしいと頼まれていたからです。きっと多くの台湾人にも同じ悩みがあると思い、翻訳を手伝っていた出版社に相談して、台湾初の日本OTC医薬品(処方箋の不要な市販の薬品のこと)を解説する買物ガイドを出版しました。

その後、読者から「コスメの本もほしい」といわれ、次にコスメガイドも作りました。ネットで拾った情報だけで本を作るのが嫌いなので、各メーカーにメールを出して、取材を申込みました。最初は相手されませんでしたが、最近では少しずつ私の存在が理解されるようになり、取材協力もしてもらえるようになりました。

実は、今まではずっと自腹取材だったので、出費が膨大で、新しいコスメガイドの制作は一時中断していました。しかし、今回多くの読者とメーカーの声に応えるべく、しかも一部のメーカーから取材経費をいただいたので、コスメガイド第三弾の制作を再開することになりました。3月初旬から、日本での取材がスタートします」。

②この本の読者はどのような人たちですか。台湾と中国で違いはありますか。どの内容にいちばん関心が強いですか。

「OTC医薬品の本でしたら、ターゲットはやや広く、20~60代までの読者がいて、性別は男女ほぼ5分5分です。コスメガイドのターゲットは20~40代の日本好きな人たちで、性別は女性が圧倒的です。台湾でときどき日本のコスメセミナーを行っています。その風景は↓の写真の通りです。やはり女性が多いですね。
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読者にとって関心が高い内容は、やはりコスメ・医薬品の解説です。買いたいけど、日本語が読めない! という方はかなり多いです。一部のメーカーは台湾のブロガーを採用し、情報発信していますが、ブロガーの中には日本語が読めない人も多いので、メーカーの提供した情報をそのままで紹介するケースが多いです。そのため、それが客観的な内容かどうかわからないという読者からの指摘もあります」。

③昨日、メールで日本のコスメメーカーのコンサルティングもしておられるとお書きでしたが、具体的にはどんなことですか。

「2013年に来日したときは、取材拒否されることが多かったのですが、14年の半ば頃から、急にインバウンドに関する相談が持ち込まれ、いくつかのメーカーからもオファーが来るようになりました。

そのコンサルの内容としては、台湾人がよく出没するエリア・店舗、台湾人の好み、台湾人向けの販促方法、景品のタイプなどです。

台湾人は中国人と違って日本にとても慣れていて、買物の習慣もより成熟していますから、実際に台湾人が訪れるショッピングエリアは中国人の場合とは大きな違いがあります。

最近になって日本の広告代理店とコラボして訪日外国人旅行(インバウンド)事業のお手伝いもさせていただいています。昨年秋の台北ITFでは、JAPANKURUというブースで、台湾の女性ECサイトのPAYEASYとコラボしましたが、これは私のセッティングでした」。

回答の中にもありましたが、3月上旬、彼は日本のコスメガイド執筆の取材のために来日するそうです。なんというタイミングでしょう。さっそく、東京でお会いすることになりました。

台湾には、鄭世彬さんのような日本のバリューをよく理解し、こちらから頼んでいるわけでもないのに、それを現地で伝えようとしてくれる人材がいるのです。本当にありがたいことです。

日本のドラックストア業界も、彼の存在に気づいたようで、今回は取材協力を惜しまないことでしょう。実際、台湾でならともかく、中国本土で日本の医薬品やコスメを販売するのは、法的な規制が大きく、相当難しいそうです。そのうえ、中国人はたとえ日本メーカーの商品でも、中国で製造されたものは好まず、日本で市販されているものが買いたいようなのです。

であれば、これからはこれだけ訪日客が増えているのだから、わざわざ中国に営業所を構え、販路を広げるようとするより、むしろ日本に来て買ってもらえばいい。日本の製薬メーカーも訪日客に絞った販促に切り替えようとしている動きがみられるという話を上海のPR会社の関係者からも聞きました。

ぼくも彼に「台湾人がよく出没するエリア・店舗、台湾人の好み、台湾人向けの販促方法、景品のタイプ」や「台湾客と中国客の違い」について、もっと詳しく話を聞いてみたいと思います。

彼の来日が楽しみになってきました。
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by sanyo-kansatu | 2015-02-27 10:09 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 02月 24日

上海のデパ地下では日本のお菓子が人気です

先日、デザイン事務所に打ち合わせに行ったとき、ひとりのデザイナーの女の子がこんな話をしてくれました。

「この前ドンキに行ったとき、中国人かどうかわからないけど、アジアからの観光客がチョコとかクッキーとかをまとめ買いしているのをみて驚いた。お菓子なんてかさばるだけだし、なぜわざわざ日本で買うのだろう?」。

中国からの訪日客の“爆買い”ぶりが日々メディアで話題になるなか、そういう疑問がわいてくるのはもっともかもしれません。

百貨店や家電量販店、ドラッグストアなどで売られるさまざまなメイド・イン・ジャパンの品々が人気というのはまだわかるとしても……。どうして?

実は、日本のお菓子も人気だからです。

これは中国客に限った話ではなく、台湾やタイなど東南アジアの人たちも同様です。彼らはバスで日本各地を周遊しながら、サービスエリアやドンキホーテのような量販店、そして最後のしめは空港で、ご当地モノをはじめとした日本のお菓子を買い込んで帰るのです。

タイ人留学生とお土産談義~なぜ日本の文房具は人気なのか?
http://inbound.exblog.jp/22471366

それはそうと、先日上海を訪ねたとき、驚いたのは、百貨店のデパ地下で日本のご当地銘菓が売られていたことです。
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あの有名な北海道の銘菓「白い恋人」がアジア客の間で人気だとは聞いていましたが、東京や信州、京都、大阪、姫路など、全国のご当地土産が大量に並んでいる光景をみながら、ぼくは中国人の商才にあきれるとともに、まさか近頃上海では日本旅行に行く人が増えているから、行ってもないのに見栄で行ってきたことにして、職場で同僚に配ったりする偽土産だったりするのだろうか……??? などとも思ったものです。

でも、どうやらそういうことではないようです。上海に暮らす知人の話では、経済水準の高い上海の人たちは、甘さやカロリー控えめで上品な味わいの日本のお菓子を純粋に好ましいと思っているようです。日本風にきれいにパッケージ化されているところも好評価となっています。

ほんの少し前まで、多くの中国本土客は丁寧に包装された日本の商品に対して若干違和感を持っていたようでしたが(そんな必要があるのか、と感じていたわけです)、いまではそれを良きこととして、自分たちも真似するようになりました。最近、中国人から土産としてもらう酒やお菓子は過剰に包装されていて、時代はずいぶん変わったと思います。

このデパ地下は、2004年に上海市中心部の静安寺に香港崇光と地元商業資本が合弁で開業した、いわゆる日本式デパートの久光百貨店にあり、日本の食材を豊富に扱っていることで知られています。よく日本の自治体が物産フェアなどもやっているので、この手の商品を仕入れることはたやすいのでしょうが、そんなものを誰が買うのでしょうか? どうやら地元上海人が購入していくようです。

実は、話はそれだけではなく、日本のふつうのスナック類やチョコなんかも売られています。

たとえば、カルビーのポテトチップ。1袋28gで約380円(18.9元)とずいぶん高いです。
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明治のきのこの山も1箱300円(14.9元)、メーカーはわかりませんが、くまモンのブドウキャンディ1袋350円(17.2元)。
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なかでも柿ピーは驚くなかれ、1袋830円(41.5元)もします。
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中国製のポッキーもありましたが、130円(6.5元)とこちらは日本と同じくらいでした。
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これら日本のお菓子は輸入品ですから、輸入食品チェーンのカルディなどで売っている洋モノ菓子同様、中国では高くなるのでしょうが、みなさんごっそり買い込んでいきます。
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ちょうどぼくが久光百貨店を訪ねたのがバレンタインデーで、きれいに包装されたチョコレートもずいぶん売れていました。春節前(歳末)の最後の週だったこともあり、普段よりはにぎわっていたことは確かでしょうが、まあこれだけみても、日本のお菓子が人気だとわかります。
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もちろん、上海といっても、どこの百貨店でもこのように日本のお菓子が売られているわけではないのですが、結局のところ、日本に旅行に来られるような豊かな階層が久光の顧客であることは間違いないわけです。

デザイナーの彼女の素朴な疑問に対して、ぼくはだいたいこのように説明したところ、う~んなるほどと、一応納得してくれたようでした(彼女は3年前にL'Arc〜en〜Ciel のワールドツアーで上海に一度遊びに行ったことがあるという人です)。
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by sanyo-kansatu | 2015-02-24 16:28 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 01月 03日

綏芬河にはロシア人ツーリストがいっぱい

これまで昨年7月に訪ねた綏芬河駅の様子歴史的町並みを紹介してきましたが、いよいよ現在のまちの姿を見ていこうと思います。

舞台は、市の中心に位置する旗鎮広場の東側に広がる「中ロ商業貿易街地区」周辺です。

この一角には、ロシア人ツーリスト相手の商店やレストラン、マッサージ店などが並び、ロシア語の看板で埋め尽くされています。ロシア人仕様の衣料や生活雑貨、食品などを扱う商店があります。
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中国国内でこれほどロシア語のあふれるまちはないのではないでしょうか。広告ポスターもたいていロシア人がモデルです。
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これがこの地区の昼間の様子です。ロシア人だらけです。
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2012年夏にロシア極東を訪ねたとき、ウラジオストクの若い女性がこう話してくれたことを思い出しました。「ウラジオストクに住むロシア人の多くは、半年とか1年ごとに給料を貯めて、中国に買い物に行くんです。ロシアはモノが少ないし、高いから。私はこの前綏芬河で毛皮のコートを買いました」。確かに、綏芬河にいるロシア人は男性より女性の比率が圧倒的に高いように見えるのも、買い物がいちばん目的で来ているからでしょう。日本の女性が韓国旅行に行くのと似ているのではないでしょうか。彼女らにとって半年、1年ぶりのハレの場なのです。実際、みんなとても楽しそうです。
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このまちには地下街があり、商店の販売員は誰もがロシア語を話します。
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商品の値札はルーブル表記です。
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ショッピングモールもあります。
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ロシアレストランも何軒かあり、家族やカップルで食事を楽しむ人たちの姿が見られます。彼らは中国料理も好んで食べるので、たいていのレストランのメニューには西洋料理と中国料理がミックスされています。
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「マクシムレストラン(馬克西姆餐庁)」の広告(動画)
http://youtu.be/HcKxBXx1kvo

ここはまさに「中ロ友好」を絵に描いたようなまちといえます。政府の公用車には、プーチン大統領と習近平主席が握手するポスターも貼られて、それをアピールしています。
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夜はロシア語のネオンが色鮮やかに輝いています。
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これが中ロ国境のまちのいまの姿です。

もっと綏芬河の夜を知りたければ、以下を参照ください。

綏芬河の土曜の夜は、ロシア人も中国人も踊る、の巻
http://inbound.exblog.jp/23962403/
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by sanyo-kansatu | 2015-01-03 12:54 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)