ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2017年 07月 14日

ボーダーツーリズム(国境観光)って何だろう?

7月10日、羽田空港ビルで、日本国内では数少ない隣国との国境に近い地域(ボーダーランズ)に位置する自治体を中心にした「ボーダーツーリズム推進協議会」の設立総会があり、北海道大学の岩下明裕先生の「ボーダーツーリズム(国境観光)、『さいはて』が出発地」という講演会がありました。
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岩下先生の専門はロシア外交で、中ロ国境の実地調査を行ってきたフィールド派の研究者です。『中・ロ国境4000キロ』(角川選書、2003)という抜群に面白い著書があります。
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岩下明裕先生(北海道大学大学院)
https://www.let.hokudai.ac.jp/staff/2-6-02/
『中・ロ国境4000キロ』(角川選書、2003)
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/books_new/2003/iwasita/iwasi-hyo.html

同協議会についてはのちほど説明するとして、設立時に所属しているのは、北海道(礼文町、稚内市、根室市、標津町)、東京都小笠原村、長崎県(五島市、対馬市)、島根隠岐の島町、沖縄県(竹富町、与那国町)の10の自治体です。

これらの地域は、まさに日本の「さいはて(ボーダーランズ)」ですが、もとよりそれぞれ独自の魅力があります。そこに、新たな価値として「ボーダーツーリズム(国境観光)」を加え、「さいはてが出発地」として新たな可能性を広げようとしているわけです。

では、日本の「さいはて」の地を舞台とした「ボーダーツーリズム(国境観光)」とはどのようなものなのでしょうか。
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推進役である岩下先生らがこれらの自治体と組んでこれまで実施してきたのが、フェリーでめぐる対馬・釜山の旅、稚内からサハリンへ船で渡るの旅、八重山諸島と台湾をチャーター便でつなぐ旅、小笠原諸島の旅などです。

なかでも面白そうなのは、フェリーでめぐる対馬の旅でしょうか。東京に住んでいると、「さいはて」と感じられる対馬が韓国の釜山と目と鼻の先、フェリーで1時間ほどだというのですから。以下は、同モニターツアーの解説の一部です。
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「韓国と海を接する国境離島・対馬には、現在、年間約20万人もの韓国人観光客が訪れ、島の経済は韓国人観光客から得られる収入に依存せざるを得ない状況となっているとともに、対馬を訪れる日本人観光客が少なすぎることが対馬の最大の課題であるという問題意識が、多くの対馬市民の関心事となっています。他方で、対馬と釜山の間の海域は、日韓で海の境界が画定している数少ない場所であり、国境を越えた交流を行う上で、日本で最も安定した地域のひとつとなっています。
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そこで、日本人観光客が対馬を縦断しながら島内の観光地を回り、そのまま国境を越えて釜山に渡るという、国内旅行と海外旅行を組み合わせた国境観光(ボーダーツーリズム)の発展可能性を調査するために、今回の1泊2日のモニターツアーを実施しました。福岡と釜山の間ではすでに多くの日本人観光客が海外旅行として行き来する中で、対馬を経由した「国境観光」とするところに、今回の試みの新しさがあります」(北海道大学グローバルCEOプログラムより)

対馬・釜山「国境観光」モニターツアーが盛況のうちに終了(北海道大学グローバルCEOプログラム)
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/BorderStudies/news/201312413.htm

その他のツアーについては、いくつかのメディアが報じています。

可能性広がる「国境観光」(毎日新聞2015年7月30日)※稚内−サハリンツアーについて
http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20150730org00m040005000c.html
国境観光 関心高まるボーダーツーリズム(毎日新聞2016年8月10日)※八重山・台湾ツアー について
https://mainichi.jp/articles/20160804/org/00m/010/039000c

こうした各地でのモニターツアーの実施を通して、岩下先生は見えてきたことがあるとして、次のように語ります。

「ボーダーツーリズムとは、空間と場所を体感する包括的ツーリズムで、歴史や芸術、民俗、フード、グリーンなどのさまざまな要素を包括する。現地の優れた解説者によってアカデミックツーリズムとしての特徴を持つ。ツアー参加者は、帰途につくとき、そこで体験したことをすぐには消化できないほどの興奮と達成感がある。ゆえにリピーターも多い。ストーリー性が大事な気づきのツアーとなる。
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さらにいえば、たとえ国境を越えなくても、地域の中で境界を越え、その広がりを体感する『境界地域(ボーダーランズ)』の可能性も広がっている」
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今後、以下のようなボーダーツアーが計画されています。

・サハリン北緯50度越え北へ(2017年8月)
サッポロ発、ユジノサハリンスク、北緯50度、アレクサンドロフスク(北サハリン)

・中露国境越えツアーⅡ(2017年8月)
福岡発、ハバロフスク、ヘイシャーズ島(黑瞎子岛)、撫遠(アムール河越え)、長春、ソウル

・福岡・対馬・釜山ツアー(2017年11月)
福岡以外の日本各地から集客、マスツーリズムへの可能性を模索

・釜山から入る対馬ツアー(2018年春頃)
札幌発、釜山から ロシアの痕跡を見る

これらのツアーの問い合わせ先は、ボーダーツーリズム推進協議会です。

ボーダーツーリズム推進協議会
https://www.border-tourism.com/

ちょっとわくわくするようなラインナップです。

ただし、すでに指摘されていることですが、課題もあります。一般にこうしたユニークなルートを商品化しようとすると、ツアー料金を安くすることは難しいからです。そもそも出発地である「さいはて」まで行くのに、お金と時間がかかってしまい、その先まで行こうとすると、さらにコストがかかるのです。

それでも、これまで岩下先生らが実施してきた対馬ボーダーツアーの取り組みに刺激を受けたのか、今年、以下のようなお得な割安乗船券が登場しました。

関釜フェリー(下関港→釜山港)、JR九州高速船ビートル(釜山港→対馬比田勝港)がセットになった特別企画乗船券で、キャンペーン価格9000円というものです。
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下関⇒対馬(比田勝)乗継片道乗船券 - 関釜フェリー
http://www.kampuferry.co.jp/passenger/kampu/tsushima.html

こうして多くの人が参加しやすくなると、ボーダーツーリズム(国境観光)の可能性が高まります。そのためには、地域の自治体や観光業界の協力が欠かせません。こうして設立されたのが、「さいはて(ボーダーランズ)」の自治体や企業、団体、そして研究者たちによるボーダーツーリズム推進協議会でした。

この協議会は一足飛びに生まれたものではありません。

ことの始まりは、岩下先生をはじめとする「国境」研究者によって始められた、ボーダー(境界、国境)現象や境界地域の実証・比較・理論を総合的に研究しする北海道大学グローバルCEOプログラム「境界研究の拠点形成」(2009~13年)の取り組みから生まれた「国境地域研究センター」や、さらなる地域との連携や社会貢献のために結成された「境界地域研究ネットワーク(JIBSN)」の存在がありました。

国境地域研究センター
http://borderlands.or.jp/
境界地域研究ネットワーク(JIBSN)
http://src-hokudai-ac.jp/jibsn/

こうした一連の輻輳した動きが、まだ始まったばかりとはいえ、日本のボーダーツーリズム(国境観光)の現状といえそうです。近年、日本と近隣諸国との関係が変わり、国境を意識することが以前に増して増えているように思います。とはいえ、そこがどのような場所なのか、多くの人は知る由もありません。そこが「さいはて」である以上、簡単に訪れることができないと思っていたからです。

ボーダーツーリズム推進協議会の設立は、「さいはて」の地の魅力を伝えるとともに、新たな知的な旅の可能性を教えてくれます。

これまでぼくはガイドブック取材の仕事を通じて、北東アジアのボーダーツーリズムの現場に何度も足を運んできました。そして、今年4月に立ち上げたのが、以下のサイトです。

ボーダーツーリズム(国境観光)を楽しもう
http://border-tourism.jp/

今回、設立総会に参加し、感じたのは、いろんなことがシンクロしていたのだなという思いです。

最後に、総会の後、思いがけないアトラクションがあったこともぜひ報告したいと思います。

それは、羽田空港国際ターミナルの近くにある小さな船着場から出る「羽田空港沖アンダージェットクルーズ」に乗ったことです。
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このクルーズは、離発着する航空機を羽田空港沖合から観賞するもので、一般ツアー化されています。約2時間のクルーズでしたが、アンダージェットもすごかったし、川崎の工場夜景もすばらしかったです。
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(撮影/佐藤憲一)

羽田・横浜・東京湾クルーズツアー
http://www.hps-co.jp/haneda/
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by sanyo-kansatu | 2017-07-14 11:09 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 07月 08日

「ウラジオストクから万景峰号で行く北朝鮮(羅先)6泊7日」ツアーも始まり、定期運航は続く!?

今年5月18日、極東ロシアのウラジオストクと北朝鮮の羅先を結ぶ定期フェリー航路が開設され、ひそかに注目されています。

万景峰号は貨客船としての運航でもあり、両国間で取引される荷物の中身も気になるところでしょうが、そもそも乗客が少なければ定期運航を続けるのは厳しいものがあります。

以前、万景峰号を利用したロシアと北朝鮮の2国をめぐる中国発の周遊ツアーを催行している中国吉林省延辺朝鮮族自治州の旅行会社の話を書きましたが、結果的にほとんど集客はできなかったようで、予定されていた5月~6月の6回のツアー募集も終わってしまいました。

ロシア・北朝鮮間を結ぶ「万景峰号」の乗客はわずか10名足らず。定期航路化は難しい?(2017年05月28日)
http://inbound.exblog.jp/26886620/

そんなこともあり、7月最初の木曜日(6日)万景峰号はウラジオストク港に入港するのか、気になっていました。

そこで、現地在住の友人に6日、7日の両日、ウラジオストクのフェリーターミナルを訪ねてもらいました。以下、その報告です。

結論から先にいうと、万景峰号は確かに運航を続けていました。

「6日(木)の夜、ファリーターミナルを訪ねたところ、万景峰号はいませんでした。ところが、ウラジオストクを訪れる中国客が必ず立ち寄る宝石店に聞くと、確かに万景峰号はその日の朝、入港していたとのこと。他の客船の入港もあり、その日は別の場所に停泊しているらしいのです。
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翌7日(金)の午後、再びフェリーターミナルに行くと、ロシア人客が30人くらい出航を待っていました。聞くと、彼らは万景峰号で朝鮮旅行に行くとのこと。アジア客は見当たりませんでした」

中国発のツアーは客を集められなかったものの、どうやら今度はロシア沿海地方のロシア人を対象にした北朝鮮ツアーが始まるようです。

いったいどんなツアーなのでしょうか。さっそく調べてみました。以下のツアー募集が見つかりました。催行しているのは、DAL'RASSVET(ДАЛЬРАССВЕТ)というロシアの旅行会社です。
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ウラジオストクからフェリーで行く北朝鮮(羅先)6泊7日
Cеверная корея: Паромом из Владивостока. Отдых. Море. Экскурсии !

https://www.farpost.ru/vladivostok/rest/asia/cevernaja-koreja-paromom-iz-vladivostoka-otdyh-more-exkursii-54777007.html

ロシア語しかないので、ざっとツアーの内容を超簡訳で以下紹介します。

このツアーは、金曜19時に万景峰号に乗ってウラジオ港を出港し、翌朝羅津港に入港。復路は水曜夜同じく万景峰号に乗って木曜朝9時ウラジオストク着というものです。つまり、土曜日から水曜日までの5日間を羅先に滞在するというものです。

料金は、万景峰号の8人部屋を利用する最低価格で27000RB(約5万4000円)。1週間の海外旅行としては、お値打ち価格といえるかもしれません。

ツアー催行日も決まっています。7月から10月まで募集があるようです。

июль(7月)14, 21, 28
август(8月)4, 11, 18, 25
сентябрь(9月)1, 8, 15, 22, 29
октябрь(10月)6, 13, 20, 27

このツアー代金に含まれるものとして、以下の事項が書かれています。

ウラジオ・羅先往復フェリーチケット
フェリー内(往復)朝食、夕食
宿泊代(海水浴場のキャンプ場利用含む)
羅先での市内観光

日程も以下のように記されています。

1日目(金)
ウラジオストク港集合。出国手続きをすませ、万景峰号乗船。出航。

2日目(土)
羅津港に入港。入国手続き後、ホテルに送迎、チェックイン。午前自由。ランチ後、市内観光(金日成花温室、ソビエト兵士慰霊碑、勝利石油コンビナートを訪問。少年少女による歓迎コンサートあり)。夕食。
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3日目(日)
ホテルで朝食。琵琶島海水浴場へ。エンペラーホテル&カジノ訪問。琵琶島ではオプションでオットセイのいる島への遊覧船あり。ランチ。午後は、外国文書店(朝鮮書籍、切手の販売)、朝鮮土産店、海浜公園のビヤハウスで生ビール、市場歩きなど。夕食。
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4日目(月)
ホテルで朝食。市内観光(革命博物館などを訪問)。ランチ。外貨両替可能なゴールデン・トライアングル・デルタ・バンク、縫製工場で女性労働者の仕事ぶりを参観、大学訪問など。夕食。
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5日目(火)
ホテルで朝食。農場見学(キノコ栽培)、ミネラルウォーター工場を訪問。ランチ。孤児のための中等学校寄宿学校他(一部内容不明)訪問。コーヒーショップで休憩。夕食。

6日目(水)
ホテルで朝食。羅先市美術展覧館(絵画販売)訪問。ランチ。ホテルに戻り休憩。夕刻、出国手続き後、万景峰号乗船。羅津港出航。
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7日(木)
朝9時、ウラジオストク港入港。入国手続きを経て解散。

上記日程で挙げた羅先観光の訪問スポットについては、以下参照。

北朝鮮 羅先観光の現在
http://inbound.exblog.jp/19752652/
朝鮮観光のしおり
http://inbound.exblog.jp/i32/

このように、羅先観光は、首都平壌で実施されている朝鮮観光のモデルを踏襲した地方版で、海水浴場などの自然体験を除けば、内容はほとんど変わりません。少年少女の歌謡ショーは、朝鮮全土のどの町でも用意されています。外国人にとって、それが魅力的かどうかは、個人の価値観によるとしかいえません。

それはロシア人にとっても同じことで、興味深いことに、ツアー案内には以下の注意書きもあります。

「北朝鮮旅行における観光客の行動については、他の外国とはまったく異なる独自のローカル原則があることをご確認ください。

豊かな自然が残る北朝鮮では、本格的な朝鮮料理やスキー、海浜でのリラックスな体験ができます。また、他の国々とはまったく類似しない特殊な社会体制の中に現実に人々が住んでいることを知ることになるでしょう。北朝鮮ツアーは、この国でしかない特別な体験をしてみたい若者の間で人気があります」

諸外国の人々に比べると、多くの建設労働者を受け入れているロシア人の目から見て、北朝鮮は(「悪の枢軸」などではなく)、きわめて特殊な政治体制ではあるけれど、貧しくて勤勉な人々が働く国です。おそらく今日の中国人のほうが厳しい目で北朝鮮を見ているように思います(たとえ、同胞が多く住んでいるとしても)。

この時期、中国の大連などにも少なくないロシア人観光客が海水浴のために訪れます。経済発展が遅れているぶん、自然もそれなりに豊かな北朝鮮を海水浴や休暇を目的に訪れるロシア人観光客というのは、これまで決して多いとはいえませんが、存在していました。今回、ロシアの船会社が万景峰号の定期運航を始めることにした以上、自国民を乗船させようとするのは自然なことでした。

いずれにせよ、中国や北朝鮮を旅行先に選ぶロシア人は中間層以下の人たちで、経済的にゆとりがある層はタイなどの東南アジアを目指します。

こうしたことから考えても、10月まで万景峰号の定期運航が続くかどうかは疑問がないではありません。今後を占ううえで、国際的な観点も重要ですが、ローカルな視点も欠かせません。これからも注視していきたいと思います。
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by sanyo-kansatu | 2017-07-08 13:24 | 日本に一番近いヨーロッパの話 | Comments(0)
2017年 07月 04日

中国の夏休みが始まり、ツアー客も少し増えてきたようです(ツアーバス路駐台数調査 2017年7月)

7月になって東京はきびしい暑さが続いています。新宿5丁目界隈の外国人ツーリストも、身軽ないでたちで旅行を楽しんでいる様子がうかがえます。7月から中国の夏休みが始まり、バスの数も少し増えてきた気がします。
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※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(土)未確認
2日(日)未確認
3日(月)11:50 4台、19:40 1台
4日(火)12:20 3台、17:30 3台
5日(水)未確認
6日(木)11:30 3台
7日(金)11:50 4台、17:40 1台
8日(土)未確認
9日(日)未確認
10日(月)12:10 8台
※この日は、数年ぶりに見るバスの多さでした。
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11日(火)12:50 4台
12日(水)11:50 3台
13日(木)未確認
14日(金)11:50 4台
15日(土)未確認
16日(日)未確認
17日(月)未確認
18日(火)12:10 4台、17:30 2台
19日(水)未確認
20日(木)12:00 5台
21日(金)未確認
22日(土)未確認
23日(日)未確認
24日(月)11:50 5台、17:30 2台
25日(火)12:10 5台
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26日(水)12:20 2台、13:40 5台
27日(木)13:20 2台
28日(金)未確認
29日(土)未確認
30日(日)未確認
31日(月)11:50 3台
※この日も、IMANO TOKYO HOSTELから若い欧米の男ども6人組が新宿の町に繰り出していく光景を目にしました。やっぱり夏はバックパッカー系の旅行者が増えますね。
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by sanyo-kansatu | 2017-07-04 16:29 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2017年 06月 24日

夕方のバスが増えてきたのは、都心のホテルが埋まらないせい?(ツアーバス路駐台数調査 2017年6月)

6月に入り、依然バスの台数は2012~3年頃のピーク時に比べ、少ないのですが、ここ1、2年と違った傾向が見られるようになりました。

それは、夕方にバスがちらほら姿を見せるようになったことです。

これはどうしてなのか?

この数年、都心のホテル価格が上昇し、安価なツアー料金で訪日する中国団体客は、八王子や木更津といった都心からずいぶん離れた町のホテルを利用するケースが増えていました。

ところが、民泊市場の急拡大によって都心のホテルも客室が埋まらない状況が起きてきたのです。

そのため、都心のホテルは価格を下げ、中国団体客も利用するようになったというわけです。都心に近い場所にホテルがあれば、夕食も新宿あたりですませても問題ありません。移動時間が短くなったからです。

あらゆる現象には、固有の因果関係があります。

そんなこともあり、近所の中国団体客ご用達居酒屋「金鍋」を夕刻通り過ぎるとき、中国客の入店する姿を見かけるようになりました。以前は昼しか見かけなかったのに。

そういえば、新宿5丁目でラオックスの無料バスを見かけました。団体客が減って、ラオックスは中国客を集めるのに大変なようです。
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※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(木)12:20 2台
2日(金)11:50 3台、17:50 2台
3日(土)未確認
4日(日)未確認
5日(月)未確認
6日(火)11:50 3台、18:20 1台
7日(水)12:30 4台、19:10 1台
8日(木)11:40 2台
9日(金)11:50 3台、17:40 2台
10日(土)未確認
11日(日)未確認
12日(月)18:20 2台
13日(火)未確認
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18日(日)未確認
19日(月)未確認
20日(火)未確認
21日(水)未確認
22日(木)12:30 4台
23日(金)11:50 3台、17:50 3台
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26日(月)12:20 3台、18:40 1台
27日(火)11:40 2台
28日(水)11:40 2台、18:20 2台
29日(木)12:10 3台
30日(金)未確認
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by sanyo-kansatu | 2017-06-24 15:54 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2017年 05月 13日

バスの数が減った理由は地方からの団体客の伸び悩みにあり(ツアーバス路駐台数調査 2017年5月)

もうかれこれ5年以上、中国のツアーバス客の来訪数をヒマに飽かせてカウントしてきたわけですが、今年に入って全体にバスの台数は減少傾向にあると感じています。

訪日中国人の数自体は増えているのに、なぜなのか? 

それは、要するに、中国の地方都市からの団体客が伸び悩んでいるからだと考えられます。

これまで本ブログでも何度も指摘したように、中国からの観光客は、すでに団体客より個人客の比率のほうが高くなっています。個人客は主に上海や北京などの沿海先進経済地域の人たちです。中国全体としては、経済の減速傾向は否めませんが、沿海地域の大都市圏では、失速に抗するかのように、不動産価格を押し上げる政策が採られており、消費生活を謳歌する傾向はそれほど変わっていないようですが、地方都市はそうはいきません。結局、中国経済は半ば無理やり押し上げられた不動産価格の維持にかかっているようなものですから、最初に影響が出るのは、地方都市ということでしょう。2015年に、あれほど多くの地方路線が日本を目指して飛んできたものですが、いまではその勢いは感じられません。

こうしたことが新宿5丁目に現れるバスの台数にも影響を与えていると見るべきでしょう。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(月)未確認
2日(火)未確認
3日(水)未確認
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by sanyo-kansatu | 2017-05-13 15:31 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2017年 04月 25日

中国からの北朝鮮旅行は中止になっていないようですが……

先週、ある韓国メディアは以下のニュースを報じました。

中国旅行社 北朝鮮観光を全面中止(韓国聨合ニュース2017/04/16)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/04/16/0200000000AJP20170416000900882.HTML

トランプ米大統領が北朝鮮の核開発阻止に向け軍事的圧力を強めたことで朝鮮半島の緊張が高まる中、中国の旅行会社が北朝鮮への観光をすべて中止した。香港の有力英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが16日、伝えた。

同紙は国有最大手の中国国際旅行社(CITS)などの多くの旅行会社が北朝鮮への観光を中止したと報じた。

中国で唯一北朝鮮便を運営している中国国際航空も17日から北京と北朝鮮の首都・平壌を結ぶ便の運航を停止する。

中国は北朝鮮の同盟国だが、米国の圧力や朝鮮半島での緊張の高まりもあり、北朝鮮の核実験やミサイル発射に反対している。今回の観光の中止は北朝鮮に圧力をかける意図があるとみられる。

中国は故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年(太陽節)に合わせ、15日に平壌で行われた大規模な軍事パレード(閲兵式)にも政府高官を派遣しなかった。


中国国際航空の北京・平壌線の一時的な運航休止もすでに伝えられ、FNNは「停止の直接の理由は明らかにされていないが、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する中国の圧力の可能性もある」と述べています。ただし、北朝鮮の高麗航空は運航を続けています。

中国国際航空が平壌線休止(FNN2017/4/15)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00355424.html

はたしてこの韓国メディアの報道は本当なのでしょうか。

地理的に北朝鮮に近く、朝鮮族も暮らし、これまで多くの旅行者を送ってきた中国東北三省の旅行関係者に以下の質問をぶつけたところ、次のような回答がありました。

「御社や同じ市内の旅行会社は、北朝鮮ツアーを中止していますか?」

◆丹東(遼寧省。中朝国境の町。3月下旬から平壌線のチャーター便を週2便で運航)

北の高麗航空、平壌-中国・丹東の定期便を運航(産経ニュース2017.3.29 )
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290022-n1.html

「朝鮮旅行中止という知らせは、丹東ではまだ受け取っていません。丹東の各旅行会社はいまも通常通り朝鮮旅行を手配してます。現在週2便(火・金)の平壌線については、定期便ではなく、試験的にチャーター便を飛ばしているだけなので、いつまで続くかはわかりません」

※ちなみに韓国聨合ニュースは「同チャーター便は5月いっぱいで終了する見通し」と報じているそう。

◆瀋陽(遼寧省。北朝鮮領事館があり、瀋陽・平壌線が運航中)

「確かに北京・平壌便は中止しましたが、政府からの命令ではないと聞きました。あくまで乗客が少ないことが理由とのことです。中国国際航空に問い合わせたところ、5月5日には運航を再開するらしいです。

なお、弊社では北朝鮮旅行をやってないのでよくわかりませんが、4月11日までは他の旅行会社はまだ募集しているようでした」

中国、閉鎖したエアチャイナの平壌運航を来月再開(中央日報日本語版 4/25)
http://japanese.joins.com/article/434/228434.html

◆ハルビン(黒龍江省)

「弊社は扱っていませんが、ハルピンの他の旅行会社ではいまでも北朝鮮旅行を募集をしているようです。特に中止せよという指示はありません。でも、多くのお客様は、いま北朝鮮に行く気にならないでしょう」

◆大連(遼寧省)

「現段階では中国人の北朝鮮ツアーは正常に実施されており、中国政府の北朝鮮渡航に関する発表、通知は何もありません。

ごく一部の旅行会社が北朝鮮旅行の募集を中止したことは事実ですが、記事にある中国国際旅行社が全面中止した事実はなくデマ情報です。

通常より緊張感が増していることは確かですが、言葉による威嚇行動は毎度のことであり、今年も複数回のミサイル発射実験を実行していますが、朝鮮情勢緊迫化を理由に旅行を中止する場合の当社の基準は以下のとおりです。

※朝鮮側から受入中止連絡が来た場合
※中国政府が北朝鮮旅行に関する渡航制限を発令した場合
※実際に軍事攻撃等の有事が起きた場合
※北朝鮮が内部崩壊する可能性が高い場合

現段階では該当するものはなく、通常通りに旅行申込みを受付けています」

韓国旅行を中止させた中国政府は、北朝鮮旅行は中止しないようです。

これらはあくまで2017年4月25日現在の情報です。

【追記】
その後、11月になって以下のようなネット記事が出ました。

中国人の北朝鮮ツアー事実上禁止に ! 対象は3日間以上(Global News Asia2017年11月13日)
http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=4739&country=1&p=2

2017年11月13日確認したところ、中国の旅行会社を管轄する中国国家旅遊局(観光局)は、8日から中朝国境で北朝鮮ツアーを取り扱うことが多い丹東の旅行会社に、中国人向け北朝鮮ツアーの販売を停止するように通達していたことが分かった。

丹東の複数の旅行会社に確認すると8日から販売停止、またはその前から自主停止していると本サイトに明かした。中国での販売停止通達は、事実上の禁止を意味する。

旅行会社によると、販売停止対象は3日以上の北朝鮮ツアーで、最短でも2泊3日の日程となる首都平壌へ行くツアーは全停止に。日帰りや1泊2日の新義州や羅先ツアーは現時点では販売を実施しているが、春節(旧正月)前に停止になる見込みだという。停止理由は明らかにされておらず、また、販売停止期間も不明とのこと。現地の旅行会社間では、トランプ大統領訪中への手土産だろうと噂されている。
 
今年、中国政府が中国人の団体ツアーを禁止した国は、韓国と日本だが、建前上それぞれ理由を示している。韓国はTHAAD配備への抗議。日本は年間訪日許可人数を超えたから。一方、北朝鮮については現時点で、理由を示していないので今後の動向が気になる。

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by sanyo-kansatu | 2017-04-25 20:18 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2017年 04月 03日

桜が咲き、春が来ました。今月16日はイースターです(ツアーバス路駐台数調査 2017年4月)

今年の東京の桜の開花宣言日はずいぶん早かったのですが、その後、雨や気温の下がる日が続き、4月に入っていっせいに満開を迎えました。新宿5丁目界隈も、花園神社の桜が咲き乱れ、多くの外国客が訪れています。

東京医科大通りは、アジア系から欧米、東欧、中東、中南米など、実に国際色豊かなツーリストが歩いています。今年のイースターは16日なので、これからもっと増えることでしょう。
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このふたり組の女性は東南アジア客です。
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そして、この写真は、新宿5丁目のとあるお宅に民泊する中国系のファミリーの様子です。

これらの光景は、東新宿では日常となっています。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(土)未確認
2日(日)11:50 4台
3日(月)12:00 4台
4日(火)11:40 1台(※明治通り沿いは路駐だらけでバスの入り込むスペースがないせいかも)
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イースターが近づいたせいか、春めく東京医科大通りは、この日も若い欧米人ツーリストが多く歩いていました。

5日(水)未確認
6日(木)未確認
7日(金)12:20 4台
8日(土)未確認
9日(日)未確認
10日(月)12:40 4台
11日(火)11:40 3台
12日(水)12:00 4台
13日(木)11:50 3台
※最近、中国人団体居酒屋「金鍋」の昼間の営業中に日本人客が増えてきました。550円くらいからランチを出し、店の前で客引きもはじめたからです。この日、ランチで立ち寄ると、正午過ぎ、中国の団体客薬35名が入店してきました。この日は良い天気だったので、中国客のみなさんも楽しげでした。(→その様子https://youtu.be/Ig8iZo8Q5qc

14日(金)12:40 4台
15日(土)未確認
16日(日)未確認
17日(月)11:40 3台
18日(火)12:50 2台
19日(水)未確認
20日(木)12:20 3台
21日(金)11:20 2台
22日(土)未確認
23日(日)未確認
24日(月)未確認
25日(火)11:50 3台
26日(水)未確認
27日(木)13:20 2台
28日(金)未確認
29日(土)未確認
30日(日)未確認
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by sanyo-kansatu | 2017-04-03 12:38 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2017年 03月 01日

中国バス客が減って東新宿のインバウンド商売も苦戦し始めています(ツアーバス路駐台数調査 2017年3月)

中国団体ツアー客の都内の昼食立ち寄りスポットだった東新宿界隈に異変が起きています。

中国バス客が減ってきているためです。いまや訪日中国客の半分は個人客。東新宿に現れるのは、中国の内陸都市などから来る初訪日組のゴールデンルートの団体客たちですが、彼らの数はもはや増えてはいないのです。

中国団体客を当て込んで、2015年9月中旬にオープンしたツアー客向け食堂「金鍋」は、ついにオーナーが代わり、新たに一般向けの居酒屋「うぬぼれ屋」に3月1日から営業を再開しました。
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新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン(2015年 09月 27日)
http://inbound.exblog.jp/24938094/

そこで、性懲りもなく、オープン初日に訪ねてみました。
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以前のオーナーは山東省出身者たちでしたが、彼らから営業権を買い取ったのは安徽省出身者でした。

彼ら在外華人は商機を求めて世界中どこにでも現われ、「発財」しています。店員のひとりの女性に聞くと、彼女は福建省出身。「去年は毎日300人以上中国のお客さんが来たけれど、最近は少なくなった。夜はもうほとんど来ない。だから、一般向けの営業を再開することにした」といいます。でも、大丈夫でしょうか…。

では、なぜこんなに中国バス客が減ったのか。訪日中国客数だけは増えているというのに…。それは前述したとおり、団体から個人へ旅行スタイルが移行したせいですが、もはや中国の地方都市はかつてのように海外旅行客を送り出せるだけの経済発展が見込めなくなったことを意味しているともいえそうです。で、訪日するのは、上海などの経済先進地域のリピーターたちばかりです。彼らは中国政府の政策により押し上げられた不動産価格に酔いしれています。彼らの中の数少ない人たちは個人ビザで訪日し、在日中国人の経営する民泊(マンション)に泊まり、同じく中国人が運転する白タクを利用しています。

この状況が、想像以上に進んでいることが、最近の取材で見えてきました。その点については、今後報告したいと思います。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(水)12:20 3台、18:00 0台
2日(木)11:40 3台
3日(金)~12日(日)未確認
13日(月)11:50 3台
14日(火)12:20 3台
15日(水)13:20 6台
16日(木)13:00 7台
※春めいてきたと思ったら、急にバスの数が増えてきました。もうすぐ桜のシーズン到来です。

17日(金)12:40 4台
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※この日は、例の金鍋で初めてランチを取りました。しばらくすると、中国の団体客が入店してきました。40名近いと思います。添乗員の中国人に聞くと、遼寧省大連からのツアーだそうです。安徽省出身の店長は言います。「開店以来、中国のいろんなところから来る。ことばのまったく通じない地方の人もいる」。予約の入りは思わしくないようで、店長の顔色も冴えませんが、中国全土から来店しているようです。

18日(土)未確認
19日(日)未確認
20日(月)未確認
21日(火)12:20 3台
22日(水)11:50 4台
23日(木)未確認
24日(金)12:50 3台
25日(土)未確認
26日(日)未確認
27日(月)未確認
28日(火)未確認
29日(水)未確認
30日(木)12:10 4台
31日(金)11:40 4台
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by sanyo-kansatu | 2017-03-01 18:43 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2017年 02月 07日

中国団体客が減って困る人、ほくそ笑む人?

今年の春節休み、ぼくは中国黒龍江省ハルビンの氷雪祭りを観に行っていました。LCCのスプリング・ジャパンが成田・ハルビン線を就航し、その初便に乗ることになったからです。この写真は、零下20度以下に冷え込んだハルビン国際空港に着陸し、初就航ということで歓迎垂れ幕が用意されていたときのものです。ピリピリと肌を刺すような寒さでした。
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189人乗りのボーイング737-800機のハルビン線は行きも帰りも満席で、往路の乗客の多くは日本在住の黒龍江省出身者の帰省客で、日本人客は10数名といったところ。もっとも、復路は一部日本ツアーに参加した中国の団体客もいました。
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黒龍江省出身者といえば、都内の在日中国人経営の中国料理店に出稼ぎとして数年単位で働いている中高年の女性たちのイメージが浮かびます。実際、今回乗ったハルビン線には、家族客もいましたが、それ以上に中高年の女性の姿が多く見られました。かつてはなかば出稼ぎ労働者だった彼女たちが、いまやレジャー目的の観光客として日本を訪れるようになったことは、時代の変化を感じさせます。

ところで、メディアは今年の春節休みの中国団体客が減っていると報じています。

春節も続く中国人客減 富士山麓の土産物店など悲鳴「団体客が前年の半分以下に」(産経news2017.2.2)
http://www.sankei.com/life/news/170202/lif1702020024-n1.html

1月27日から始まった中国の旧正月にあたる「春節」休暇は、2日で幕を閉じるが、山梨県の富士北麓エリアでは宿泊施設や土産物店から「客数が激減した」「爆買いがなくなった」と悲鳴が上がっている。県によると、中国人の宿泊者数は昨年10月、前年同月比49%減の3万4640人と3年2カ月ぶりにマイナスに転じ、11月も3万820人(同32%減)と落ち込みが続いている。春節期間中、日帰り客も多い大規模施設では例年並みに集客を確保したものの、“爆買い”を含め、中国人の姿はめっきり減っている。関係者は今後もこの傾向が続くのか、気をもんでいる。

中国人客の減少の影響は春節にも出ている。外国人客が多い河口湖畔のレストランでは、「団体客が前年の半分以下に減った」と嘆く。土産物店を併設する郷土料理店も「理由は分からないが中国人客が減っているのは確実。春節後の見通しはつかない」とため息をついた。

これらに対し、富士急ハイランド(富士吉田市)では中国人観光客向けの恒例の「春節イベント」を開催中。富士急行は「春節の来場者数は過去3年、横ばいで推移しており、今年も前年並みでは」と見込む。

外国人客が宿泊者総数の9割近くを占める富士河口湖町のホテルのフロント担当者は、「中国人団体客が前年同期と比べ約2割減。その分は個人客を増やして補った」と苦労を明かした。

ただ、同ホテルも昨年11月以降、中国人客を中心に宿泊客数の減少が前年比1割強の水準で続いた。「春節後は以前の状況に戻ると思う」と懸念する。

富士河口湖町観光連盟は「団体から個人へのシフトは昨年の春節から続く傾向だ。店舗でも“爆買い”が見られなくなっている」と指摘する。

山梨県観光企画課は「中国経済低迷による旅行離れや静岡空港の中国路線の大幅縮小などが影響している」と分析。「要因は複合している。過去のような伸びを期待するのは難しい」と今後を厳しく見通している。


富士河口湖町といえば、中国団体ツアーのゴールデンルート上に位置し、富士山観光の拠点のひとつとなる温泉郷でした。もう7~8年前ですが、中国団体客向けの温泉ホテルを始めた経営者に話を聞きにいったことがあります。当時から河口湖温泉では一部のホテルや旅館しか中国団体客の受入れをしていませんでした。むしろ山梨県では石和温泉郷が中国団体客の受け皿として知られています。こちらの入りはどうだったのでしょうか。

こんな記事もあります。この筆者は毎回興味深い上海事情を報告してくれますが、今回に関しては若干煽り気味に感じます。

宿泊業界大混乱、中国の団体旅行客はどこへ消えた?
キャパ拡大の設備投資は完全に裏目(JBPRESS2017.2.7)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49099

記事にはこうあります。「東京~富士山~大阪を結ぶ「ゴールデンルート」といえば、訪日客が最も集中する行程だ。ここでも異変が起きていた」。

「現地のホテルに問い合わせてみたところ、次のような回答が返ってきた。「今年の春節は、中国の個人客は何組かいらっしゃいますが、団体のお客様はいないのです」 過去には30~40名ほどの中国からの団体客を扱ったこともあると言うが、「なぜか今年の春節は来ない」のだという」。

そりゃあそうでしょう。中国の訪日客の客層が団体から個人へ移行する動きはすでに2015年から始まっていました。

2015年の上海の訪日客、個人が団体を逆転 その意味するものとは? (2016年04月08日)
http://inbound.exblog.jp/25638388/

上海市場に限れば、すでに2015年に初めて団体客の数を個人客が上回っていたのです。そうなった背景には、15年1月の日本政府による個人マルチビザ取得要件の緩和がありますが、それをさらに加速させたのは、以下のような、いかにも中国的な事情がありました。

上海で個人旅行化が進んだ理由は貧乏人だと思われたくないから!? (2016年04月10日)
http://inbound.exblog.jp/25647061/

そして、個人化への流れはすでに半年遅れくらいで、地方の主要都市でも始まっていました。

中国内陸都市でも若い世代を中心に個人旅行化の機運が起きている(2016年03月09日)
http://inbound.exblog.jp/25481978/

その意味では、今年の春節休みの中国団体客の減少はすでに予測されていたものだったのです。

同記事は、その最も顕著な例として、静岡空港の中国路線が16年秋以降、一気に減ったことを挙げています。

「2014年7月末に3路線13便だった中国路線は、2015年7月末には13路線47便にまで拡大した。静岡空港における国際線の搭乗者数は40万人目前に迫った。ところが2016年は一転して減少し、約28万人にとどまった。減少の理由はほかでもない、中国からの団体客が減ったためである。

静岡県文化・観光部が行った調査によれば、2015年に静岡空港を利用した中国人客は97%が団体ツアーの客だったという。だが、そうした団体ツアーの利用客がめっきり減ってしまった。

その結果、2016年は中国からの旅客機の運休が相次いだ。結局、静岡空港では、13あった中国路線が上海経由武漢、寧波、杭州、南京の4路線だけに縮小してしまっている」

この点については、本ブログでも、ちょうど1年前に報告していました。ぼくは静岡空港を訪ね、関係者に話を聞いていましたが、彼らも当時はこれほど急増したことに疑心暗鬼のところもありました。ですから、16年に入って急減したことも、あり得ることとある程度予測していたと思います。

静岡空港行きの中国路線はなぜ1年でこんなに増えたのか? (2016年01月25日)
http://inbound.exblog.jp/25298380/

富士山静岡空港
http://www.mtfuji-shizuokaairport.jp/

同記事では「富士山静岡空港もその1つで、「急激に増えた中国人客により、手荷物検査や税関などで対応に苦慮した」(同観光部)という。そこで昨年11月より、ターミナルビルの増改築に乗り出している」「しかし、その目論見は早くも頓挫している。中国人の団体客が姿を消した今、「投資を回収できるのかという深刻な問題に直面している」(前出のホテル経営者)」と、中国団体客急増に備えて投資をした一部のホテルや同空港の「目論見は早くも頓挫」したと決めつけています。

まったく訪日中国旅行市場というのは、急に増えたり減ったり、人騒がせなところがあります。でも、こうしたアップダウンは、11年の東日本大震災、13年の「尖閣諸島国有化」への反発などで、これまでも数年おきに起きていたことです。ですから、いまさら「目論見は頓挫」というのはどうでしょう。

それにしても、2015年に中国の地方都市から一気に日本路線が拡充したものの、その後運休が相次いだ理由には、やはり中国の地方経済の問題がありそうです。要するに、地方都市では思ったほど団体客が集められないのでしょう。

さらにいうと、いまの中国の旅行会社も、特色もなく安いだけの、しかもキックバックモデルに依存した団体ツアーをいくらやっても儲からないので、以前のようなやる気を失っていることも考えられます。個人化とオンライン化が進んでいることが背景にあります。

こうして中国団体客が減ることで困る人たちも大勢いると思いますが、その一方でほくそ笑んでいる人たちもいるように思います。たとえば、不法ガイドやブラック免税店への対処を問われている監督官庁の関係者。要するに、これらの問題は団体客が多いから発生しているわけで、それが減れば問題も勝手に沈静化していくかもしれないからです。そう簡単にはいかないと思いますけれど。

それはともかく、今年の春節休みに中国客はどのくらい日本に来たのでしょうか。中国の海外旅行市場の専門家によると、今年の冬もPM2.5は猛威を振るっており、海外逃避旅行は増えると言っていました。方面としては、台湾、香港、韓国は政治的な理由で減少する一方、タイや日本が増えるとのことでした。

今年の春節休みも「肺を洗う旅」の中国客はどっと来るのだろうか? (2017年01月13日)
http://inbound.exblog.jp/26552082/

実際のところ、どうなのでしょう。今月中旬に、日本政府観光局(JNTO)が1月分の各国別訪日数を公表しますので、それを待つことにしましょう。
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by sanyo-kansatu | 2017-02-07 11:17 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2017年 01月 20日

世界でいちばん複雑な東京の交通網を前にして(ツアーバス路駐台数調査 2017年1月)

2017年になりました。昨年の訪日外国人旅行者数が2403万人になったことが報じられたばかりですが、新宿5丁目に現れるバスの台数は例年に比べると、かなり減っているようです。

背景には、中国客の団体旅行から個人旅行への移行が進んだこともありますが、先日ある方に聞いた話では、いま八王子周辺のホテルに中国の団体客が集中しているそうです。もちろん、八王子だけでなく、千葉県の木更津や茨城県、埼玉県など、周辺に分散化が進んでいるため、都心の新宿に現れるバスが減ってきたことも考えられます。

ところで、先日大江戸線東新宿駅の改札の前で、東京の地下鉄路線図を見ながらああだこうだと言っている外国客を見かけました。会話を聞くと、中国南方方言です。東京の交通網の複雑さは世界一といってもかまわないでしょうから、外国客にとっては大変なことでしょう。
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※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

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5日(木)18:20 2台
6日(金)12:10 1台
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9日(月)12:10 2台、17:50 1台
10日(火)未確認
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13日(金)12:40 2台
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18日(水)12:10 2台
19日(木)13:20 1台
20日(金)13:10 1台
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※この日も、中国客向け食堂「金鍋」の前には中国団体客がたむろしていました。

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22日(日)未確認
23日(月)11:40 5台
※春節休みが近づいてきて、さすがにバスの数が増えてきました。「金鍋」の店内はいつにもまして大勢の中国客が食事をしていました。

24日(火)11:50 5台
25日(水)12:20 4台
26日(木)12:40 4台
27日(金)11:30 5台
28日(土)12:20 4台
29日(日)未確認
30日(月)未確認
31日(火)未確認
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by sanyo-kansatu | 2017-01-20 14:58 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)