ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2015年 10月 01日

明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します

前回、「北朝鮮観光ファンミーティング」(仮称)なるイベントの意見交換会でマニアたちからリクエストされた「こんな観光してみたい」の実現可能性について検討しましたが、最後のふたつは宿題となっていました。

北朝鮮マニアの熱いリクエスト「こんな観光してみたい」、その実現可能性は?
http://inbound.exblog.jp/24951269/
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※この写真はあくまでイメージです。昨年7月、咸鏡北道の南陽から七宝山のふもとの明月までの中国人観光客を乗せた鉄道旅行で使用された車両を撮影したものです。

そのひとつがこれです。そして、これは実現可能です。

i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」 ◎

これは北京にある英国人経営のkoryo Toursで実際に企画催行されています。
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KORYO TOURS
http://www.koryogroup.com/

実は、ちょうど明日の10月2日から12月/13日(前者は空路で北京、後者は鉄路で丹東による出国)までの10日間、北京発のローカル鉄道ツアーが始まります。料金は2890ユーロだそうです。

TRAIN TOUR – ‘EASTERN ADVENTURE BY RAIL’
http://www.koryogroup.com/travel_Itinerary_2015_train_tour.php

同社のサイトによると、前日(10/1)に北京の三里屯にあるkoryo Toursオフィスに集合。今回のツアーのブリーフィングをします。以下、スケジュールの詳細です。

10月2日  午前、北京の高麗航空オフィスに集合し、バスで北京空港に向かいます。13時の便で平壌へ。その日の宿泊先は、高麗ホテルです。

3日  午前は革命博物館を訪ねた後、いよいよローカル鉄道で妙香山に向かいます。その日は現地泊。

4日  妙香山観光をし、昼食後、列車で平壌に戻ります。

5日  ここからが本番です。平壌から元山経由で咸興に向かいます。午後遅めに咸興に到着後、市内にある化学肥料工場を見学します。この日の宿泊先は、麻田GUESTHOUSEとあります。

6日  さらに咸鏡北道の清津へ向かいます。これがこのツアーのハイライトでもあり、約12時間の列車旅です。朝遅めに出た列車は、七宝山の山並みやローカルな朝鮮の農漁村を車窓の外に眺めながら、夜に清津に到着します。夕食は船員倶楽部で、宿泊先は清津駅に近い清津観光ホテルです。

7日  午前に清津市内の革命博物館や電子図書館、幼稚園の歌謡ショー、食品工場などを訪ねます。そして、その日は夜行列車で元山に戻ります。これは、朝鮮では外国人初の夜行列車の旅になるそうです。
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8日  午前10時に元山到着。市内のホテルにチェックインし、午後から元山港や海岸線を訪ねます。

9日  朝から平壌行きの列車に乗ります。午後には平壌に到着し、朝鮮芸術映画撮影所を参観します。宿泊先は高麗ホテルです。

10日  午前は、万寿台や鉄道博物館を訪ねた後、平壌駅から凱旋門までトロリーバスの乗車体験があります。実は、この日は朝鮮の建国記念日にあたるため、午後になると、市内の各公園で「Mass Dance」(マスゲームではありません)を観ることができるようです。
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11日  この日は最後の市内観光ということで、午前中は地下鉄乗車体験をし、午後は路面電車に乗ります。路面電車に乗るのは、万景台だそうです。その後、地下鉄博物館や三大革命展示館を訪ね、最後に楽園百貨店で買い物です。
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12日 空路で帰国する人は、午前10時のフライトで北京に戻ります。陸路の帰国を選んだ人は、午前10時40分の平壌発新義州行きの列車に乗ります。乗車時間は約5時間。新義州に着くと、出国手続きをし、鴨緑江の鉄橋を渡り、丹東到着。18時30分発の夜行列車に乗ると、翌朝北京です。

盛りだくさんの内容で、うらやましいですね。実は、今回ぼくは北京のKORYO TOURのオフィスを訪ね、バイスプレジデントのサイモン氏に会ったので、このツアーが誕生した背景などについて聞きました。その話はまだ別の機会に。
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by sanyo-kansatu | 2015-10-01 11:48 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 10月 01日

北朝鮮マニアの熱いリクエスト「こんな観光してみたい」、その実現可能性は?

9月上旬、「北朝鮮観光ファンミーティング」(仮称)なるイベントが都内某所で開催されました。主催しているのは、2003年以降、訪朝8回を重ねるというT氏です。

実は、ぼくも9月中旬に訪朝を計画していたものですから、最新の話が聞けるものと思って参加することにしました。

会場には、約20名のいわゆる北朝鮮マニアの皆さんが集結していました。ミーティングの内容は、今年4月に訪朝したT氏の旅報告を中心に、現在北朝鮮ツアーを催行している国内外の旅行会社の紹介や、平壌便のフライトスケジュール情報(現在、北京、上海、瀋陽、延吉、ウラジオストクから運航)、参加者による「こんな朝鮮観光してみたい!」という意見交換会がありました。

この種のイベントに参加するのは初めてだったので、マニアの皆さんの話を聞くのは面白かったです。いまや年間100余名にまで落ち込んだ日本人訪朝観光客の実情を思うとき、こうした皆さんの存在は貴重です。

以下、会場から拾ったリクエストをいくつか書き出してみます。一見他愛なく思えるものからかなり専門的な内容までいろいろあります。マニアの皆さんは、純な方たちが多いとお見受けしました。

a 「市民が普段利用している市場で買い物してみたい」
b 「平壌のプールで市民と一緒に泳いでみたい」
c 「市民と一緒に公園や海でバーベキューしたい」
d 「路面電車に乗ってみたい」
e 「モランボン楽団の演奏を聴いてみたい」
f 「平壌で朝鮮語の短期語学研修を受けたい」
g 「市民の家にホームステイしてみたい」
h 「新義州にあるという日本統治時代の建築、史跡を見たい」
i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」
j 「旧型ソ連機に乗りたい」

さて、このうちどれだけ実現可能なのでしょうか。会場には、今年開業したり、旅行事業を再開した北朝鮮専門旅行社2社の社長がいて、一部回答してくれました。また一部はぼく自身がこれまで調べた結果を報告します。実現可能は「◎」、一応可能だが、事前に相談が必要なのは「○」、基本的に難しいが、特例的に可能性がある場合は「△」、不可能は「×」で表示しますね。

KJナビツアー(旧モランボンツーリスト)
http://www.mrt.co.jp/
JS TOURS
http://js-tours.jp/

a 「市民が普段利用している市場で買い物してみたい」 △

平壌ではまだ難しそうです。外国人向けのレストラン兼お土産店には案内されますが、一般市民の世界を覗くのはハードルが高いようです。

個人的には、昨年羅先の市場に案内されたことがあります。そこには大量の中国商品があふれていましたが、市民の買い物客の姿は少ないようでした。撮影はNGでした。市場を日本人に見せてもいいという判断は、羅先が海外からの投資を求めている貿易特区だからではないかと思います。ガイドは「羅津市場の参観は、日本人だけに特別に許可された」などと、ずいぶんもったいぶった言い方をしていましたから。

b 「平壌のプールで市民と一緒に泳いでみたい」 ○

これは可能だそうです。ただし、事前予約が必要でしょう。

c 「市民と一緒に公園や海でバーベキューしたい」 ○

これも可能。平壌の市民は休日になると、公園でバーベキューをよくするそうです。

個人的には、2年前の夏、元山の海水浴場でバーベキューに興じる市民の姿を見たことがあります。すごく楽しそうでした。もちろん、食材の調達などもあるので、事前に旅行会社への相談が必要でしょう。

元山松涛園海水浴場とビーチパラソル、踊る朝鮮娘たち
http://inbound.exblog.jp/22565164/

d 「路面電車に乗ってみたい」 ○

これも可能。ただし、市民と一緒に乗るのはNGで、路面電車をチャーターすることになるそうです。事前に予約が必要ですが、1台チャーターするとコストがかかるので、なるべく人数を集めたほうがいいでしょう。
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e 「モランボン楽団の演奏を聴いてみたい」 △

2012年7月、衝撃的な(!?)なデビューを果たした北朝鮮の「ガールズグループ」こと、モランボン楽団の演奏を外国客が聴くことはできるのか。聨合ニュースによると、以下のような公演内容だったようです。

北朝鮮の「ガールズグループ」異色公演1回きり (聨合ニュース2012/12/30)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2012/12/30/0300000000AJP20121230000200882.HTML

会場では、旅行会社2社の関係者からは特に実現可能かどうかについての発言はありませんでした。簡単ではなさそうです。

f 「平壌で朝鮮語の短期語学研修を受けたい」 ○

これは希望者があれば可能性はあるそうです。

g 「市民の家にホームステイしてみたい」 △

朝鮮国内で外国人がホームステイできるのは、現在のところ、わずか一箇所のようです。それは昨年ぼくが訪ねた七宝山の海岸線にある海七宝民泊宿所です。昨年の段階では日本人とアメリカ人はNGでしたが、今年はどうか。確認が必要です。

朝鮮でホームステイ その奇妙な世界
http://inbound.exblog.jp/24779269/

KJナビツアーの権社長によると、以前同社で平壌市内の一般家庭に約30名の日本人がホームステイするツアーを企画催行したことがあるそうです。とても面白い試みで、参加者からは好評だったそうですが、その後国からの指導でNGになったそうです。

h 「新義州にあるという日本統治時代の建築、史跡を見たい」 △

今年に入って、中国遼寧省丹東市から新義州の日帰り観光が日本人にも解禁されたそうです。

大連金橋国際旅行社では、以下のツアーを今年9月から催行しています。同社には宮崎さんという日本人社員が在籍していて、彼が日本マーケットを担当しているので、やりとりも安心です。以下、同社のサイトより抜粋。

※2015年9月から丹東発着の新義州日帰り観光手配を始めました。(朝鮮観光はGB-TRAVELが改革を起こす!史上初の日本人対象のツアーです!)

ZXXW8 丹東発着新義州1日観光
最小催行人員6名
実施可能日=火水木金(丹東前泊必要)、「土日月及び中国の祝日」は実施できません。
旅行代金お一人様=45000円(丹東前泊、ビザ、添乗員付)一人部屋追加代3000円加算
訪問予定地=青年広場、革命事跡館、歴史博物館、教育機関、昼食

大連金橋国際旅行社
http://www.gbt-dlcjp.com
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このツアーの詳細について同社の宮崎さんに聞いたところ、以下の回答が届きました。「鉄道以外で鴨緑江大橋を渡り、新義州に入国した日本人は現時点ではまだいないため、中国出国時にトラブルの可能性がありますので、当分は宮崎が添乗として丹東前泊から同行します。国境都市の性質上、訪問先のリクエストはできません。また鴨緑江大橋口岸は、土日祝はCIQがストップし、橋を渡ることができないので、日程に制限があることをご了承ください」。

どうやら「日本統治時代の建築、史跡を見たい」というリクエストには対応してもらえそうもありませんね。たまたまバスでそばを通り過ぎることはあるかもしれませんが、事前に位置を確認しておく必要があり、かなり難度の高い話となりそうです。残念です。 

さて、ここまではわりと簡単に答えることができたのですが、残りのふたつは、ちょっと長めの説明が必要です。しかし、実現は可能で、すでに英国系の旅行会社2社で企画催行されています。

i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」 ◎
j 「旧型ソ連機に乗りたい」 ◎

このふたつのツアーについては、後日紹介しましょう。

明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します
http://inbound.exblog.jp/24951297/

北朝鮮の航空マニア向け旧型ソ連機搭乗ツアーの中身
http://inbound.exblog.jp/24952047/

ちなみに、これまで紹介した以外の朝鮮ツアーを扱う国内の旅行会社は以下のとおりです。

中外旅行社
http://www.chugai-trv.co.jp/
スリーオーセブンインターナショナル
http://www.307.co.jp
シルクロードトラベル
http://www.silkroad-travel.com/
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by sanyo-kansatu | 2015-10-01 11:37 | 朝鮮観光のしおり | Comments(2)
2015年 09月 27日

新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン

9月14日、新宿5丁目に中国団体ツアーバス客向けの居酒屋がオープンしました。

場所は本ブログでもおなじみの中国ツアー客がよく利用する焼肉屋「味仙荘」から東京医大通りに入って100mほどです。新宿御苑通りに路駐する中国のツアーバス客が利用できるよう立地が選ばれたものと思われます。ちなみに以前は日本そば屋で、半年くらい前に閉店していました。

焼肉食べ放題「味仙荘」は今日も中国ツアーバス客であふれていました
http://inbound.exblog.jp/24747719/
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店の名は「金鍋」といいます。感覚的に、これは日本人がつけたネーミングではないな、と思っていたら、やっぱりそうでした。この店は昼間と夜、食事処として中国団体客を受け入れつつ、夜のみ一般の居酒屋としても営業するというのです。いかにも新宿5丁目らしい飲食店のオープンといえます。
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金鍋
新宿区新宿5-10-14
営業時間11:00~15:00 17:00~24:00

そこで、14日の午後5時過ぎに事務所の友人と一緒に「金鍋」を訪ねたところ、なんと我々一行は同店の開業第一号客として迎え入れられたのでした。一般客の営業は夜5時からだったからです。

店内の様子は、そば屋だった当時とさほど変わりませんが、開業祝いの蘭の花がたくさん置かれていました。送り主は同業の在日中国人たちのようです。
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メニューはつまみが300円くらいからとお安く、さすがは中国人経営の店です。この店の自慢料理は、金色の鍋でつくったもつ鍋でした。だから、「金鍋」なんだそうです。

つまみを少し頼んで友人たちと談笑していると、店長らしき中国人が現れ、「みなさんはうちがオープンして最初のお客さんだからサービスしますよ」といって、もつ鍋をふるまってくれました。

話を聞くと、オーナーは山東人で、店員の女の子たちもそうでした。同郷人経営は中国人の商売の基本なのでしょう。

開店して30分ほどすると、一般客が入ってきました。そして、6時20分頃、ついに中国団体客が大挙して入店してきました。たぶん50人近くいたと思います。
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彼らは地下のフロアに案内され、仕出し弁当のような食事を取っていました。

中国から来た添乗員と在日中国人の手配会社の数名は団体客と分かれて、1階の居酒屋スペースで同じ弁当を食べていました。

それはまるで昭和の映画に出てくるドライブインに似た世界でした。

こうして在日中国人たちは、急増する中国からの団体観光客を相手にしたビジネスを始めています。事務所の友人は、彼らの食べる弁当を見ながら、「これは賢い商売だ。ふつうはこの手の店はバイキングだが、あれはけっこう食材に無駄が多い。中国人は食べもしないのに取りすぎるとことがあるからだ。その点、弁当なら人数が最初からわかっていれば、食材のロスも少なくなる」と言いました。

一般に中国客は、日本の冷めた弁当は好まないので、つくりたての料理をバイキングで出すのがいい、といわれているようですが、弁当でもつくりたての料理を出せばいいわけです。店自体は、日本の居酒屋ということで営業しているのですから、弁当が出てきても、そういうものだと受けとめられるというわけです。

店で働いているのは全員中国人だそうです。地下フロアも、見たところ、ちょっと薄暗い感じです。ツアーコストを安く上げるためには仕方がないということでしょうけれど、食事にはなるべくお金をかけない。これが中国団体ツアーの実態でもあるのです。

中国の団体ツアーは、免税店の購入額に応じたキックバックで成り立っています。ですから、食事代の支払いも、免税店での購入にかかっています。日本国内の旅行手配を手がける在日中国人たちは、お金は免税店でまとめて使ってもらうことがいちばんありがたいのです。
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ニンニクとニラがたっぷりのもつ鍋は1人分1200円だそうですが、おいしくいただきました。

はてさて、この店は繁盛するのか…。

新宿5丁目界隈では、日々こんな出来事が起きています。

【追記1】
「金鍋」が開業して約2週間後、久しぶりに店を覗いてみることにしました。商売繁盛してるかな?

夕方6時前に店に入ると、客はほとんどいません。山東省出身の女の子に聞くと、浮かない顔です。どうやら苦戦しているようです。

それでも、6時半が近づくと、一団の中国客が入店して来ました。今日は鍋が出されていました。

しばらくすると、1階にも客が入ってきましたが、中国人のグループです。なかなか日本人は来てくれないようで、みると日本式の居酒屋メニューをやめ、中国語の手書きのメニューに変更しようとしているようでした。
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まあ仕方がないのかなあ…。結局、団体客は内陸出身の人が多いので、上海などの日本食に慣れた客層とは違って、日本式メニューは不評なのかもしれません。難しいものです。

【追記2】
2016年5月現在、「金鍋」では、夜の一般営業はやめてしまいました。中国の団体客は昼にしか来なくなったからです(夜は、団体客が来るときのみ営業)。中国団体客の宿泊するホテルが都内から遠く離れていることから、バスは早めに都内を出なければならない関係で、都心の食事処に立ち寄る時間がないせいでしょう。

それにしても、「金鍋」なんて、まだ開店して1年もたたないのに、市場の変化は早いというべきか。中国ビジネスの難しさを、ここ新宿にいて、実感するしだいです。
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by sanyo-kansatu | 2015-09-27 13:00 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 09月 26日

9月に入るとバスの台数は少し落ち着きました(ツアーバス路駐台数調査 2015年9月)

今年はお盆を過ぎたあたりから雨続きで、残暑を感じることもなく、9月を迎えました。

もともと9月は夏休みと国慶節のはざまのオフシーズン。バスの台数が日によってはかなり少なくなった印象です。もっとも、今年の中秋の名月は9月27日。そのため、関係者の話では国慶節(10月1日)より少し前倒しで中国客の予約が入っているそうです。

国慶節以降の訪日中国客の動向については、今月上旬、アジアインバウンド観光振興会(AISO)の王会長の話を聞いているので、あらためて報告します。

また今月中旬、中国出張に行ってきたので、現地関係者らの声もお伝えしたいと思います。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。
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1日(火)13:10 3台
2日(水)未確認
3日(木)12:10 4台
4日(金)12:50 4台
5日(土)未確認
6日(日)未確認
7日(月)未確認
8日(火)18:20 2台
9日(水)12:30 6台
10日(木)12:40 5台
11日(金)12:20 3台
12日(土)未確認
13日(日)18:20 4台
14日(月)13:10 4台
15日(火)~25日(金) 出張
26日(土)未確認
27日(日)未確認
28日(月)12:00 6台
29日(火)19:10 3台

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by sanyo-kansatu | 2015-09-26 17:16 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2015年 09月 01日

中国内陸客の増加がもたらす意味を覚悟しておくべき

新宿5丁目の中国団体ツアーバスの路駐スポットにある焼肉屋「味仙荘」は、中国ツアーバス客ご用達の食事処です。

ランチタイムと夕刻時には多くの中国人バスツアー客が来店しています。
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焼肉食べ放題「味仙荘」は今日も中国ツアーバス客であふれていました
http://inbound.exblog.jp/24747719/

7月末、来店客の様子をウォッチングするために同店を訪ねたとき、ひとりのアルバイトの大学生に出会いました。仮にOくんとしておきましょう。現在、上海の大学に留学中の彼は、夏休みの帰省で東京に戻っていたのですが、たまたま大学の同級生が同店のオーナーの娘で、アルバイトをしてみないかと誘われたのだそうです。こうして彼は7月下旬から8月中旬までの約3週間同店で過ごしたのでした。

そこでぼくは彼にちょっとした調査をお願いしました。彼のアルバイト中に来店した外国客に「どこから来たのか」聞いてもらうことにしたのです。その結果を集計してくれたのが以下のデータです。

「味仙荘 来店者地域別調査」(2015年8月3日~14日)
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Oくんのアルバイト時間は、午前11時から16時までの曜日と、22時までの曜日がありました。また混雑時の店内では、すべてのグループに聞くことはできなかったようです。

とはいえ、この集計からいろんなことを推察することはできそうです。この12日間を通じていちばん多く来店したのは「上海」です。今年1月のビザ緩和で上海戸籍を有する中国人はほぼ観光ビザを取得できるようになったという話を聞きましたが、さもありなんです。

もっとも、すべてのグループが本当に上海戸籍を有する人たちなのかどうかは疑問です。これまでぼくは新宿5丁目を訪れる中国人ツアー客に路上でどこから来たのかよく訊ねてきましたが、一般に江蘇省や浙江省など華中地域から来た人たちは「上海」と答えることが多いのを知っているからです。海外で見ず知らずの外国人から同じことを聞かれたとき、千葉や埼玉の人が「東京」と答えるのと似ています。だって、千葉とか埼玉といっても相手にはわからないからです。それに似た心理が働き、「上海」が増える傾向があると思われます。実際、ぼくが来店した日、あるグループの男性は最初「上海」と言っていたのに、しつこく聞き返すと「楊州」と答えてくれたこともありました。「上海」には、かなり広範囲な地域が含まれるものと思われます。

次に多かったのが「山東」と「東北(黒龍江省、吉林省、遼寧省)」でした。やはり、内陸からの中国客が増えていることがわかります。

「広東」も多いですね。「香港」というのもありますが、きっと香港発のフライトで来日した中国客(実際には、広東省出身では?)だと思われます。香港客が絶対ここには来ないとは言い切れないのですが、いまの香港の旅行市場は成熟していて、中国本土客と同じような旅行はほとんどしていないからです。

韓国人も意外にいますね。イタリア人やロシア人といった新宿5丁目界隈のビジネスホテルに宿泊していると思われる欧米の個人旅行者もたまに来店するようです。

アルバイトの最終日、Oくんに話を聞くことができました。彼は高校時代から中国に留学しており、中国語は堪能です。

-この3週間は忙しかった? この夏のアルバイトでどんなことを感じましたか。

「とにかく店ではいろんな地方の方言がよく聞かれました。ぼくは中国語を上海の学校で勉強した日本人なので、まったく聞き取れないことが多かった。だいたい従業員の方が全員東北三省の人で、なまりが強い。日本語を話せる人も少ないという環境です。

いちばん感じたことは、日本に旅行に来る中国人のお客さんはマナーが欠けているということです。上海のレストランではしないことをここではしている」。

-たとえば、どんなこと?

「中国の人は食事のとき、温かいお湯を飲む習慣があるのですが、当店では忙しいので出していないんです。あるとき、おばあさんが鉄板にガラスのコップをのせてお湯をつくり始めた。ビックリしました。慌ててコップを取り上げましたが、なんというか常識がないんです」。

-开水(お湯)が飲みたかったんですね。目を離していると、あぶないですね。

「鉄板にアルミの皿を載せて肉や野菜や水をまぜで煮物を作り始めた人もいました」。

-あいかわらず自由ですね(笑)。自分のやりたいようにやるのが中国人の流儀。でも、ねえ…。

「クレイマーも多い。従業員に対してもぞんざいな態度が見られました。網の交換も何度もしろという。お金を払っているんだから、好きにやっていいという考え方があるようです。日本式の焼肉に慣れていない人も多い。いちばん衝撃的だったのは、給仕するぼくに向かって「这个烤肉真的不能吃(この焼肉はまずくて食べられない)」と言い放ったお客さんがいたことです。日本では普通こんなこと言われることもないので、思わず笑ってしまいました。その人、帰り際にも同じことをぼくに言いました。

こんなこともありました。回族の人たちのグループが入店してきたのですが、宗教上の理由で豚肉が食べられないというのです。だったら、なぜここに来たのか。ところが、最初は食べないと言っていたのに、しばらくすると(豚肉以外に牛肉もあるから)やはり食べると言い出して、騒動が起きました。従業員と口論が始まってしまったのです。お互い中国人なので譲りません。

予約の1時間前にガイドから「お客さんが海鮮を食べたいと言っているので、なんとかできないか」というグループもいました。うちは焼肉屋なのに…。

(在日中国人の)店長も、中国人は本当に恥ずかしいと話していました。ぼくは上海に住んでいるので、このような人たちを見たことがありません。もともとぼくは中国人というのは気さくで親しみやすいという印象を持っていたのですが、ちょっとしたカルチャーショックでした」。

-確かに、上海や北京などではあまり見られない光景ですよね。地方からの訪日客が増えたことが大きいのでしょう。

「見た感じ、北方の中国人より広東省など南方の人のほうが態度がいいと感じました。ぼく、思うんですけど、せっかく日本に旅行に来ているのに、この店に来るのはどうか。だいたい日本式の焼肉とも違うし」。

-安いツアーで来くる人たちだから、コースに組み込まれていてシステム上変更できないんでしょうね。いまいくらでしたっけ?

「ランチは食べ放題1080円。団体は980円です。コストを削っているので、団体客には一般のお客様と同じようにはサービスできません」。

Oくんの東京の夏休みは、内陸中国人との遭遇によるカルチャーショックの連続だったようです。今年の夏も多くの訪日中国人観光客が来ましたが、内陸の人たちが増えていることで、全国の観光地ではさまざまな問題が起きていたのかもしれません。

安いツアーに参加し、バスに乗って団体旅行しているような人たちが大半である中国の内陸客は、言ってみれば、10年、15年前の上海人であり、北京の人たちといえるでしょう。中国の発展は地域によるタイムラグがあるためで、沿海部の人たちが少しずつ成熟してきても、内陸部の人たちが後から来るようであれば、Oくんのいう「マナーの欠けた中国人」イメージは簡単には消えることはなさそうです。

そもそも銀座の百貨店を訪れるような個人客とバスツアーの団体客には、その行動様式や消費活動などの面で大きな落差があります。今後ますます中国内陸客が増えることを想定し、受け入れ側もこの落差を受けとめる覚悟が必要だと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-09-01 14:43 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2015年 08月 07日

中国少数民族のツアー客も現れています(ツアーバス路駐台数調査 2015年8月)

8月に入り、酷暑の日々が続いています。せっかく日本に遊びに来たのに、この暑さではさぞお疲れのことでしょう。東新宿には、欧米の個人旅行客の姿もよく見かけます。子供の手を引き、スーツケースを引きずってホテルに向かっています。
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この写真は8月上旬の新宿グランベルホテルのルーフトップバーの様子です。このホテルは歌舞伎町の中にある外国客が9割を占めるというホテルです。眺めがいいです。

新宿5丁目には、この夏もバスが大挙して現れています。実は、先日中国ツアー客ご用達の焼肉食べ放題の店「味仙荘」に行ったことをブログで書きましたが、お店の関係者によると、中国全土からやって来ているようです。今年中国客が激増した理由のひとつが、内陸からの訪日客が増えたことがあります。8月のある日には、中国の少数民族のグループもいたようです。この件は後日報告しましょう。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(土)未確認
2日(日)未確認
3日(月)13:10 5台、19:00 0台
4日(火)12:20 6台、18:10 3台
5日(水)11:50 5台
6日(木)13:10 6台
7日(金)12:20 5台
※この日も「味仙荘」でランチをしたところ、次々と中国ツアー客が入店してきました。黒龍江省ハルビンからのツアーグループがいました。「東京は暑くてたまらん」とぼやいていました。
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この店のランチは、一般には食べ放題で1080円と超格安ですが、中国客は団体料金で一人当たりさらにお安くなっているはずです。店内はもう中国と変わらないにぎわいです。ガイドたちは、お店から弁当をもらって食べています。席が空いてないので、レジの場所に立ちながら。この仕事も大変そうですね。

8日(土)未確認
9日(日)未確認
10日(月)12:20 5台、18:00 3台
11日(火)11:20 4台
12日(水)未確認
13日(木)12:20 5台
14日(金)13:10 6台
15日(土)12:50 3台
16日(日)未確認
17日(月)13:10 4台、19:00 2台
18日(火)12:40 5台
19日(水)18:40 3台
20日(木)未確認
21日(金)12:50 4台
22日(土)未確認
23日(日)未確認
24日(月)未確認
25日(火)12:20 5台
26日(水)12:40 4台
27日(木)12:10 3台
28日(金)未確認
29日(土)未確認
30日(日)未確認
31日(月)12:40 4台
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by sanyo-kansatu | 2015-08-07 13:54 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2015年 08月 06日

今年7月から中国発白頭山(北朝鮮)ツアーが始まったそうです

先日、朝鮮日報2015年7月24日で報じられた「中朝、豆満江1日観光ツアー開発で合意」の記事について、知り合いの延辺朝鮮族自治州の関係者に確認したところ、確かに今年7月15日から、中国発国境越え白頭山(北朝鮮 中国名:長白山)2泊3日の登山ツアーが始まったそうです。

中朝、豆満江1日観光ツアー開発で合意 (朝鮮日報2015年7月24日)
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2015072401175

対象は中国国籍のみで、ツアーの料金は2泊3日で1880元。週2~3回催行の予定。出発地は延吉市の南西にある和龍市からだそうです。和龍市崇善税関から朝鮮に入国します。

ネットで調べると、確かに以下の記事が出ていました。

和龙赴朝旅游线路受到游客欢迎 2015-08-04
http://gb.cri.cn/42071/2015/08/04/8011s5054574.htm
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「国际在线消息(记者 吴家迎):7月15日,吉林省延边朝鲜族自治州和龙市正式开通了赴朝鲜境内的长白山东坡、茂峰国际旅游特区的跨境旅游线路。近日,本台“行进中国·魅力边境行”记者对负责运营此线路的和龙市旅行社进行了采访。旅行社经理齐蕾表示,赴朝旅游路线深受游客喜爱,在短短十多天时间里,已有近600人次通过旅行社赴朝观光旅游。另外,还有200多人已经提交了赴朝旅游的材料。

此次开通的赴朝旅游线路为朝鲜境内的长白山东坡、茂锋国际旅游特区一宿二日游;朝鲜境内的长白山东坡、茂峰国际旅游特区二宿三日游。主要包括长白山东坡、正日峰、三池渊大纪念碑、茂峰国际旅游特区、鲤明水瀑布等朝鲜著名景点。和龙市旅游局表示,今年4月23日,朝鲜发布政令设立茂峰国际旅游特区,和龙市紧抓这一契机,开拓边境旅游路线,“茂峰国际旅游特区位于图们江源头、双目峰、三池渊郡之间的三角地带,长约14公里,宽约12公里,区域总面积约84平方公里。6月朝鲜白头山地区观光委员会派出代表到我市进行考察。随后,代表团与香港盛润投资有限公司,我市与香港盛润投资股份有限公司就合作开发朝鲜茂峰国际旅游特区分别达成了协议。”

孟晨表示,茂峰国际旅游特区由香港盛润投资股份有限公司负责运营并开发,建成后将大幅提高赴朝游客的接待能力,日接待能力将达3000人次。目前一期建设正在施工中,开发面积20平方公里,预计8月末完工,建成后日接待能力可达500人次。

和龙市推出此旅游线路受到欢迎还得益于靠近长白山和中朝边境的独特区位优势。和龙市地处长白山下、图们江畔,与朝鲜咸镜北道和两江道隔江相望,边境线长达165公里,拥有2个国家级边境口岸。负责运营赴朝旅游路线的和龙市旅行社经理齐蕾表示,朝鲜境内长白山东坡景色以及沿途景点的自然风光是吸引游客的主要原因,“主要优势是看长白山景区,因为长白山唯一的东坡就是在我们这个地理位置,长白山是不可复制,其他三池渊郡各个地方的景点都非常有气魄,包括正日峰、金正日的出生地,非常能代表朝鲜非常气概的景色。三池渊郡是以前金日成抗日的主要抗战基地,和我们中国人民有很深的历史遗留的感情,它(旅游路线)文化的内容也很深。”

长白山北坡、西坡、南坡位于中国境内,东坡位于朝鲜境内。主峰海拔为2691米,天池是长白山最为著名的景观。齐蕾说,从长白山东坡看到天池的几率高达99%,“长白山的海拔比较高,像我们国内北坡、西坡、南坡,受天气影响有很多原因,有时候看不到,但是朝鲜东坡的地理位置不同,俯视基本都能看到天池,如果看不到,我们可以近距离走到天池水面,所以基本99%都能看到天池。”

齐蕾说,从长白山东坡观赏天池有两种方式,“白头山东坡有两种观赏方式:一是坐我们提供的车拉到天池主峰俯视天池,还有一种坐德国产的缆车直接下到天池水面,也可以徒步走台阶下到天池水面。”

这些优势带动了和龙赴朝旅游市场的火热。齐蕾说,在短短十多天时间里,已有近600人次通过旅行社赴朝观光旅游,“7月15日开通线路以后,到现在持续基本3天一个团,大概35人以里,首批团120人,之后每星期的周二或周三,是发散客班。团体是随时可发。两日价格是1680元,三天是1880元,包括所有到朝方的吃住行。”

齐蕾表示,去过的游客反馈都很好,由于旅游路线还没开始大规模推广宣传,因此有很大一部分新游客都是听去过的人推荐过来的。现在通过旅行社赴朝旅游需要准备的资料也特别简单,“提供报名材料是非常简便的,就是用本人的身份证正反面电子版,二寸白地照片电子版就可以,提前5天传到我们公司邮箱里,我们就可以给大家制证了,普通市民是非常方便的。”

这条旅游路线还受到一些国外游客的青睐,比如新加坡、俄罗斯等国咨询的就很多。齐蕾说,目前和龙正积极申报这条旅游路线上边境口岸的国家一级口岸资质,相信很快第三国人就可以从和龙口岸出发赴长白山东坡和茂锋国际旅游特区旅游了」。
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記事によると、開始から半月で約600人の旅行者がツアーに参加したこと。主な訪問先は、長白山東坡、正日峰、三池淵大紀念碑、茂峰国際旅游特区、鯉明水瀑布など。白頭山のふもとは金日成率いる抗日戦線の拠点だったとされることから、いわゆる革命史跡がたくさんあるようです。東ドイツ産(当時)のケーブル・カーで直接天池に下りることができるのも、白頭山観光の特典といえるでしょう(現在、中国側からは天池に行くのは禁止のため)。いまは中国国籍のみが参加できますが、シンガポールやロシアから打診もあるとか。またそもそもこの国際観光特区の開発は香港資本が関わっていることなどが書かれています。

長白山(白頭山)の周辺は、南坂、西坂、北坂と三方は中国領で、唯一東坂方面のみ朝鮮領です。延辺には多くの朝鮮族がいるので、これまでなかなか行けなかった東坂から登ってみたいと思う人は多いでしょう。

とはいえ、この中国発白頭山(北朝鮮)ツアー、実現までにずいぶん時間がかかっています。実は、以下の記事をネットで見つけました。昨年夏には実施されるはずでしたが、1年延期しています。

和龍開通赴朝長白山東坡遊 2014年6月18日
http://jl.wenweipo.com/?action-viewnews-itemid-1888

「6月中旬,吉林和龍市將正式開通本年度赴朝鮮長白山東坡旅遊線路。線路主要分為2日遊和3日遊,由和龍市旅行社負責運營。遊客自和龍市古城裏口岸過境,經朝鮮大紅丹郡抵達三池淵郡,沿途不僅可以遊覽到著名的三池淵大紀念碑、白頭館、千軍岩、鯉明水瀑布、天池等朝鮮知名旅遊景點,還可以觀看少年宮演出等文藝節目。

據瞭解,和龍地處長白山下、圖們江畔,與朝鮮鹹鏡北道和兩江道隔江相望,邊境線長達164.5公里,擁有南坪、古城裏兩個國家級邊境口岸。其獨特的區位優勢,使從這裏出境的遊客不僅可以體驗異國風土人情,還能飽覽長白山東坡風光。自1992年開通赴朝跨境遊業務以來,通過多年的努力運營和發展,這條線路已日臻成熟」。(記者張艷利)

さらにいうと、約10年前の地元新聞の記事によると、和龍から北朝鮮に入る観光コースは2006年に開通していたようです。その後の北朝鮮の核実験など、中朝関係の悪化によりこう着状態が続いていたのです。ぼく自身、このコースがオープンするという話は、当時から聞いていました。実現までに10年かかったことになります。気の長い話です。

和龍市、国際黄金観光コースが開通(吉林新聞 2006年6月30日)
「先日 《国際黄金観光コース》と呼ばれる和龍市長白山東側国際観光コースが正式に開通した。 観光客は和龍市内の古城里港から直接、北朝鮮観光に入ることが出来るだけでなく、北朝鮮国内の 長白山東側観光が出来る。 この観光コースは和龍市旅行社で単独にて運営している。

州人大常務委員会主任・韓昌鎮は開通セレモニーで、延辺は中国、北朝鮮、ロシアの 3国国境が接して いるため、地理的メリットが明らかであり、観光の潜在力が巨大だと指摘しながら、和龍市でこの 国際黄金観光コースを開通したことは州全体の観光業にとって大きな事であるだけでなく、延辺で 開放を拡大した大慶事であると述べた。 その日 25人の観光客が初めて古城里港から国境を越えて北朝鮮観光に出た」。

はたして中国人以外の外国人がいつからこのコースに参加できるのか。気になります。

それから、以下の記事に関しても、最新情報です。

北朝鮮、一部地域の「自転車ツアー」が中止に…「見所なくて、料理もイマイチ」(Daily NK2015年07月10日)
http://dailynk.jp/archives/48233

現地の関係者によると、確かにサイクリングツアーはなくなったものの、図們・南陽の日帰りツアーはウォーキングツアーとしていまも実施されているそうです。

コース内容は以下のとおりです。

10時図們税関→国境橋通過→南陽市内観光→15:00図們税関

料金は260元/名だそうです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-06 16:04 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 03日

【続】2015年北朝鮮は観光誘致を積極的に進めています(サーフィンツアーも催行?)

今年6月上旬、北朝鮮の観光誘致に取り組むニュースをいくつか集めてみましたが、その後もいろんなニュースが出ています。

2015年北朝鮮は観光誘致を積極的に進めています(「共産主義テーマパーク」観光は実現するか?)
http://inbound.exblog.jp/24562596/

今回はその続編です。

まずはこれ。
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北朝鮮、外国人の白頭山マラソン旅行認める (朝鮮中央日報2015年06月15日)
http://japanese.joins.com/article/739/201739.html
「高麗旅行社が販売するこの4泊5日の観光商品では、白頭山一帯でのハーフマラソンを楽しむことができる。8月18日に出発し、料金は219万ウォン(約24万円)」。

これは平壌から白頭山(中国名:長白山)のふもとの三池淵まで飛んで、現地で一泊してマラソンするというツアーのようです。しかし、24万円とは高いですね。高麗旅行社(Koryo Tours)は北京にある英国人経営の北朝鮮専門旅行会社ですから、欧米客を集めているのでしょう。集まるのかな?

外国人絶賛、北朝鮮で大人気の地ビールとは
日韓の「有名ブランド」にも負けていない? (東洋経済2015年06月18日)
http://toyokeizai.net/articles/-/72972

東洋経済オンラインではよくこの手の北朝鮮ネタを配信しています。確かに、北朝鮮の国産ビールはそれほどまずいとは思いませんが…。

中朝、豆満江1日観光ツアー開発で合意 (朝鮮日報2015年7月24日)
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2015072401175
「中朝両国は先日、吉林省の延吉から北朝鮮側の白頭山をつなぐバスツアーの営業を開始したが、これが中国人にとって新たな人気観光コースになっていることも伝えられている」。

この記事は本当でしょうか。ちょっと面白いので、延辺の知人に聞いたところ、本当でした。

今年7月から中国発白頭山(北朝鮮)ツアーが始まったそうです
http://inbound.exblog.jp/24763312/

こんなニュースもあります。

北朝鮮でサーフィンツアー開催、イタリア人プロも同行 (Daily NK2015年7月30日)
http://dailynk.jp/archives/49178
「米ニュージャージー州に本社を置く北朝鮮専門旅行大手のウリツアーズは、9月に北朝鮮サーフィンツアーを開催すると発表した。

今回のサーフィンツアーは、上海の浦東国際空港を9月14日午前0時30分に出発する高麗航空便で平壌に向かい、バスで6時間かけて馬息嶺(マシンリョン)スキー場、元山(ウォンサン)市を経由して、江原道(カンウォンド)通川(トンチョン)郡の侍中(シジュン)湖のそばの侍中海岸に移動、3泊してサーフィンを楽しむ」。

ぼくは2013年の夏に侍中海岸に行ったことがあります。これがそのときの写真です。日本の山陰とか新潟あたりの海水浴場によく似ていたことを思い出します。たまたまそのとき欧米人のグループがいて、彼らは海水浴をしていました。
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これは翌朝の同じ海です。けっこう波が立っています。これなら9月であればサーフィンできそうですね。

考えてみると、マラソンにしろサーフィンにしろ、国家レベルの観光誘致というにはささやかすぎる話題ですが、これが北朝鮮だからニュースになるんですね。いまの北朝鮮の観光誘致は、こういう善意にあふれる奇特な欧米人たちに支えられているといってもいいのかもしれません。

ですから、こんなやり方で観光誘致なんてうまくいくはずがない。その手の論調の記事が出てきて当然です。当然ではあるんですが、わざわざそこまで言うまでもない話という気もします。

あの北朝鮮が乗り出したインバウンド大作戦の成否 (ダイヤモンド2015年7月1日)
http://diamond.jp/articles/-/74073

北朝鮮、「観光客100万人誘致を目指せ!」 観光活性化に特大級の大風呂敷(Daily NK 2015年7月18日)
http://dailynk.jp/archives/48483

北朝鮮インバウンドをめぐるこのなんともいたたまれない現実というか、いじましい感じは、これからもずっと続くのでしょうか。この国の若きリーダーが多少なりとも海外の事情を知っているからこそ、こんなことを始めたのだろうと思われますが、逆に海外を知っていれば、このままではうまくいきようがないことは、ご本人がいちばんよくご存知なのではないかと思われます。

北朝鮮、一部地域の「自転車ツアー」が中止に…「見所なくて、料理もイマイチ」(Daily NK2015年07月10日)
http://dailynk.jp/archives/48233
「中国吉林省延辺朝鮮族自治州の図們市が、豆満江を向かいにある北朝鮮の穏城(オンソン)郡に提案し、昨年5月から始まった。しかし、中国人観光客の評判がイマイチで、中止になったという」。

これは、昨年始まった中朝国境の図們から対岸の北朝鮮の南陽とその東の郊外にある穏城方面への日帰りサイクリングツアーの内容がイマイチで中止になったという記事です。

これが図們と対岸の南陽(北朝鮮)です。
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ぼく自身は、戦前期の日本がそのまま時間が停まってしまっているように見える南陽という不思議なまちをサイクリングしてみたくてたまらないのですが、実現する日はいつでしょうか。

なおこれも現地関係者に聞いた話ですが、サイクリングツアーはなくなったものの、ウォーキングツアーは現在でも行われているそうです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-03 15:22 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 01日

台湾版「田舎に泊まろう」ウルルンツアー密着レポート(長崎県南島原市)

7月上旬、某PR誌の仕事で長崎県南島原市に行ってきました。

南島原市というのは、島原半島の南端に位置する人口約5万人のまちです。今回訪ねた理由は、このまちが2013年から台湾の一般客を農家民泊させるツアーの受入を始めているからでした。

南島原ひまわり観光協会
http://himawari-kankou.jp/

この民泊ツアーで、台湾客たちは民泊先の畑で地元の農産品の収穫をした後、ホスト家族と一緒に料理をし、夕食を味わいます。その心温まる体験は、台湾メディアに報じられたことで人気を呼び、年間約800人の台湾客が訪れています。

実はこの話、以前ぼくのblogでも紹介したことがあります。2013年10月、台北で開催された台北国際旅行博(ITF)の会場でぼくはある現地旅行会社の女性社員に会いました。彼女は元日本留学生で、自分が日本で体験した民泊の感動を多くの人に味わってもらいたいとの思いで旅行商品として実現させたのが、この農家民泊ツアーでした。

台湾発日本行き「ウルルン滞在記」ツアーはこうして生まれた
http://inbound.exblog.jp/21429440

そんなわけで、機会があれば、そのツアーの様子を見てみたいとずっと思っていました。それが今回実現できたのです。

以下、台湾版「田舎に泊まろう」ウルルンツアー密着レポートです。

その日、台湾から来た8家族(33名)がそれぞれの受入先の農家に分かれて民泊します。
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午後3時、台湾客を乗せたバス到着。民泊先の家族が総出でお出迎えします。
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台湾では7月に入るとすぐ夏休みだそうで、子供連れの家族がたくさんいます。
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ホスト家族との対面を「入村式」と呼んでいます。会場は市の武道館。あらかじめそれぞれの家族のホスト農家は決められていて、テーブルごとに分かれます。
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観光協会の担当者から南島原の紹介があります。
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台湾ガイドの林尚緯さんです。
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入村式の最後は、ホスト家族とゲストが握手します。
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その後、流しそうめんで親睦を深めるのが恒例になっているそうです。
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なにしろ南島原市はそうめん生産量全国2位。みんな大喜びです。
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そして、ホストの車に乗ってそれぞれの農家に移動します。
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ここから先はガイドがついていかないので、明日の朝までお互い言葉が通じません。
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さて、ぼくはある農家とそこに民泊する台湾の家族に密着することができました。

これがホストの園田義文さんのお宅です。
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茶の間でしばらく休みながら、ゲストの黄振穎さん一家の話を聞きました。黄さんは台北で写真館を経営する撮影師です。CANONの一眼レフを手にし、写真を撮りまくっています。奥さまと中学生のお兄ちゃん(柄越くん)と小学生の弟(柄升くん)の4人家族です。

1時間後、園田家のビニールハウスで今日の夕飯のおかずとなるナスとピーマンを収穫に行くことになりました。

ひょうきんなお父さん。黄さんは明るい人です。
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ピースしているのは園田家のお母さんです。この日大活躍です。
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長男の柄越くんがナスを採っています。
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こんなに採れました。
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ビニールハウスの外には、少し前までイチゴを植えていた畑があります。春先に来ると、イチゴ狩りができるそうです。
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収穫のあとはみんなで一緒に食事をつくります。

先ほど採ったピーマンを肉詰めにします。
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子供たちはヒマを持て余してゲームで遊んでいます。弟の柄升くんは中学生のお兄ちゃんが持っているスマホが欲しくてたまらないそうです。
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お母さん同士はキッチンでずっと料理をつくっています。この家の嫁でもないのに、なんかいい雰囲気ですね。
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しばらくして観光協会の担当者とガイドの林さんが様子を見に来ました。手前に一緒に写っているお母さんと女の子は、今回ぼくの取材に協力してくれた観光協会の別の担当者の奥さまと娘さんです。
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先ほどまでゲームで遊んでいた柄升くんがお母さんの料理を手伝いにやって来ました。
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はい、出来上がり。長崎名物のちゃんぽんと鶏の唐揚げ、ナスの煮びたし、ゴーヤと肉の炒めもの。家庭料理ですね。
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「いただきます」。子供たちは自分で採った野菜を食べるのは初めての体験だったそうです。
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密着はここまでで、ぼくは園田家を後にしました。

さて、翌朝です。朝8時半、台湾客たちは武道館に戻ってきます。

そして、全員で記念撮影。垂れ幕には「南島原にまた来てくださいね!」と書かれています。
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各々の家族同士、みんな名残惜しそうにしています。
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南島原名物のそうめんがお土産です。
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黄さん一家もいます。昨晩はよく眠れたでしょうか。
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さて、退村式が始まりました。その様子をちょこっと動画に撮りました。特別なことは何もありません。
https://youtu.be/o3hdb6NoGLI

さあ、お別れです。すると、感極まって目頭を押さえてしまうホストのお母さんもいます。お互い言葉が通じないぶん、気持ちが高ぶってしまうのでしょう。
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そして、台湾客はバスに乗り込み、お別れです。
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なんて絵に描いたような美しい世界なのでしょう。参りました。誰かがあざとい演出をしているわけでもないし、まあ進行上こうすればこうなるということは頭ではわかっているんですが、人間というのは面白いものですね。異国の人と触れあうとき、普段とは違う何かを感じてしまうのですね。

どうやらぼくの涙腺はツボにはまってしまったようです。傍で見ているのにすぎないのに、うるうるしてくるのですから。でも、きっとこういうのは台湾の人も好きに違いありません。

南島原市が農家民泊事業を始めたのは2009年からだそうです。といっても、最初は長崎県の中学生などから受け入れを始め、徐々に全国の中高生の修学旅行生へと広げていきました。そして、いまではなんと年間約1万人の民泊を受け入れています。そういう意味では、ホストの皆さんも、ベテランです。この美しい世界も、経験豊富なホスト家族がいてこそ実現できるのだと思います。南島原には160家が民泊を受け入れているそうです。

あと今回は触れませんでしたが、南島原は漁港もあるので、農家だけではなく、漁家の民泊もできます。今回台湾から来たある家族は漁船に乗せてもらって、そのとき釣ったタコを夕食でいただいたそうです。

冒頭で紹介した台湾の名生旅行社の女性社員は郭さん(日本名はYUKIさん)といいます。彼女はこうした南島原の民泊の評判を知り、同市観光協会を視察に訪れたことから、この農家民泊ツアーが始まっています。

実は、台湾客の帰国後、ぼくはゲスト一家のお父さんの黄さんとラインでやりとりしました。

―南島原での民泊はどうでしたか?

「すごく良かったですよ。日本人は親切で温かかった。私たち家族も本当に幸せでした。園田さんに感謝の思いを伝えてください。そして、ぜひ今度は台湾に遊びに来てください。歓迎します」

―今回は九州5泊6日のツアーだったそうですね。どうでしたか。

「九州は自然が豊かでとても純朴な土地でした。今度九州に来るときは、レンタカーを借りてドライブしたいです。そして、日本の風景をもっと深く見てみたいです。また今回は園田さんのお宅に泊めていただいて、日本の農家の生活を知ることができました。子供たちも喜んでいました」

ガイドの林さんともこんな話をしました。彼はガイド歴25年のベテランで、南島原の民泊ツアーにはすでに5回添乗しているそうです。

―こういう農家民泊ツアーは日本以外の国でありますか。お客さんたちはどんな感想を話していますか。

「日本しかありません。やはり民泊ツアーの魅力は心の交流ですね。こういう体験はなかなかできるものではない。日本の農村を初めて訪ねたが、食の安全・安心な理由がわかったという声もありました」。

―民泊ツアーに参加されるお客さんというのはどういう方たちなんでしょう。わざわざ民泊のツアーを選んで来られた方たちですね。

「このツアーでは、福岡や壱岐島、湯布院、長崎などを訪ねます。福岡ではグランドハイアット、湯布院では有名な温泉旅館に泊まります。そんなに安いツアーではありません。民泊は1日のみですが、やっぱり体験してみたいのです。お客さんの多くは、すでに東京や大阪、北海道などは行き尽くした、ある程度日本のことを知っているリピーターです。日本が好きになって、もっと奥まで日本のことを知りたい。そういう気持ちを持っているように思います。今回、南島原の民泊は2回目というリピーターのお客さんもいました。帰国後、アンケートを取ると、ほとんどの方が民泊がいちばん良かったと回答しています」。

台湾の人と話していると、日本のことを実力以上に評価してくれているような気恥しい気分になることがよくあります。ただ近隣諸国を見渡すと、このように言ってくれる人たちは残念ながら少数派なわけで……。なんとかその評価に応えていかなければと思ってしまいます。

ところで、長崎県は来年、南島原市にある原城(島原の乱で天草四郎が立てこもった場所)を「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産のひとつとして世界遺産登録に向けて申請するそうです。キリスト教文化の繁栄、宗教対立、そして弾圧という歴史の現場であったということが理由です。これはユネスコ好みのストーリーのように思います。

今回、原城跡や地元の歴史博物館を訪ねることができたのですが、とても面白いですね。来年はこのまちもいろんな話題を呼びそうで、楽しみです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-01 14:53 | “参与観察”日誌 | Comments(1)
2015年 08月 01日

焼肉食べ放題「味仙荘」は今日も中国ツアーバス客であふれていました

新宿5丁目の中国団体ツアーバスの路駐スポットにある焼肉屋「味仙荘」は、中国ツアーバス客ご用達の食事処です。

新宿5丁目の中国団体ツアーバス路駐スポット調査
http://inbound.exblog.jp/i17

隣にある中国料理屋「林園」が中国団体客専門で、一般客を受け入れていないのに対し、「味仙荘」は一般客も入っています。ネットでみると、焼肉食べ放題の店として知られているようです。

ランチタイムと夕方には、周辺に路駐した大型バスから降りてきた中国人団体客が入店していく様子が見られます。最近は日中とても暑いので、入店できずに歩道で待っている中国客も多く、とても気の毒に感じていました。
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ある日の夕方、仕事帰りに「味仙荘」を覗いてみると、中国客が来ていました。ふとどんな店か入ってみようかなと思い、ドアを開けると、さいわい二人掛けのテーブルがひとつ空いていて、入店することができました。
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店には吉林省から来た旅行客がいました。ここは基本食べ放題の店らしく、おのおのが各種肉を取りに行き、自分で焼いて食べます。キムチとごはんとスープ付き。料金は、食べ放題で2699円、それに飲み放題が付くと3999円。さすがに食べ放題はムリと思っていたのですが、注文を取りに来た男の子が「カルビ定食が1500円、食べ放題が2699円。生ビールを2杯以上飲むなら、食べ・飲み放題がいちばんお得ですよ」。

う~ん、そうか。個人的には食べ放題より飲み放題がありがたい。ということで、飲み・食べ放題を頼んだのですが、最初に出てきた皿のカルビとタンの量がものすごいボリュームでビックリです。
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中国客が多く、バイキング形式ということですから、店の雰囲気は限りなく中国、という感じです。中国の人たちは、結局、このスタイルがいちばんラクなのでしょう。ただし、皆さんそんなにお酒を飲んでいる風ではなく、大騒ぎしている感じではありません。こう毎日暑いと、バスの移動で疲れちゃったのかもしれません。
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実は、この店、奥にもスペースがあって、そちらにも中国団体客がいました。どこから来たの? と聞くと、「揚州」といいます。最近、ツアーバス客たちの話している言葉が上海方言に近いグループが多いなと感じていましたが、やっぱりそうですか。

おそらく上海市内の人間はもう団体ツアーで来ることはほとんどなくなったかわりに(彼らは個人ビザを取ってくるようになったため)、その周辺の浙江省や江蘇省、湖北省あたりの人たちが圧倒的に多いのだと思われます。湖北省の省都の武漢からは春秋航空が関空へ飛んでいます。内陸部の人たちがゴールデンルートを旅行する時代になっているのです。

ひとつ気になったのは、この揚州から来たお父さんは、自分の中学生くらいの娘の靴を履かせてやっていたこと。一人っ子の国の親がたいそう子供を甘やかしている話はよく聞くし、中国でもそういう光景をよく見ますが、おいおい、そこまでやるか…。娘は娘で当たり前でしょ、といった表情です。最近の中国人親の子どもに対する甘やかしの光景を見ると、いつもゾッとします。

さて、中国客以外のこの店の客層はというと、壁にいまはなき「東京ウォーカー」の焼き肉特集でこの店を紹介した記事のコピーが出ていたことからも、お肉を安く腹いっぱい食べたいという若い世代が中心のようです。揚州の人たちが帰ったあと、やって来たのは、専門学校生の団体のようでした。
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「団体の中国客」と「日本の専門学校生」が集う店というわけです。なるほど。きっと中国の皆さんはお金がないわけではないのでしょうけれど、ツアーに組み込まれてしまっていることから、ここに連れてこられるのでしょう。

というわけですから、味については聞かないでください。しかし、ボリュームだけはすごくて、どーんと出された皿の肉はとても食べきれませんでした。

さて、そろそろお勘定しようかと思っていたら、欧米人ツーリストの4人家族が入店してきました。東新宿周辺のビジネスホテルを宿にしている人たちだと思われます。英語圏の人たちではありません。
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そうか、ここは「団体中国客」と「専門学校生」プラス「東新宿に宿を取る欧米人エコノミーツーリスト」の集う店でもあるんですね。さすがは東新宿FITゾーンならではの世界です。

ところで、例の「東京ウォーカー」のコピーをよく見ると、なんとこの記事、2001年のものでした。おいおい、これどうなの?

この店の経営者はオールドカマーの在日中国人です。オールドかまーというのは、1980~90年代に日本に留学して、永住権を取った人たちという意味です。以前は韓国人経営でしたが、隣の「林園」を利用する中国客が増えたことから、少しずつ「味仙荘」にも来るようになり、経営権を買ったのだと思います。急増する訪日中国客相手にひと儲けしようと考えるのは、結局、同じ中国人というわけです。

やっぱりこういう世界ってあるんですね。LAOXにもつながる世界といえるでしょう。
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※この夏、味仙荘を訪れた中国客についてちょっとした調査を行いました。中国のどの地方から来た人たちが多いか調べたものです。その結果は以下のエントリーを参照。

中国内陸客の増加がもたらす意味を覚悟しておくべき
http://inbound.exblog.jp/24845817/
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by sanyo-kansatu | 2015-08-01 10:09 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)