ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2016年 06月 18日

外国客を呼びたいなら、中国はFacebookやLineを解禁すべきでは!

昨日、中国海南省の観光セミナーの報告をしましたが、中国でも日本と同様、インバウンドプロモーションをやっていることを知ってもらいたかったからです。

海南島のロゴ「HAINAN」はハワイ「HAWAII」と似ていて笑った話
http://inbound.exblog.jp/25918397/

このところめっきり日本人は中国に旅行に出かけなくなってしまっているのに、なぜ中国の旅行関係者は日本でインバウンドプロモーションをするのでしょう。

なにしろこの夏の日本人の人気海外旅行先のランキングをみても、20位内にすら中国の都市はひとつも入っていないありさまです。

トラベルコちゃん海外ツアー検索で人気の海外旅行先(2016年夏)
http://www.tour.ne.jp/special/world/ranking/index_summer.html

しかし、中国側からみると、そうでもないのです。中国国家旅游局のサイトによると、訪中外国人の国別統計では、2015年の総数は2598万人で、トップ3は1位が韓国(444万人)、2位は日本(249万人)、3位がアメリカ(208万人)なのです。

2015年1-12月入境外国游客人数(中国国家旅游局)
http://www.cnta.gov.cn/zwgk/lysj/201601/t20160118_758409.shtml

それならば、彼らが日本を重点プロモーション国と位置付けるのは、一応筋が通った話といえるでしょう。

もっとも、日本人の場合、多くはビジネス出張者の往来のように思います。レジャー客はそれほどではない。中国は広く、歴史的にもさまざまな文化遺産があり、興味の対象も多いので、個人客もいますが、以前ほど多くはなさそうです。かつては年配の日本人の人気旅行先でしたが、両国関係の悪化とともに失速してしまいました。

いまアジアでは、国際観光市場が拡大しています。そのうち伸び率がいちばん高いのは日本ですが、たいていの国で伸びています。伸び悩んでいるのは、中国と北朝鮮です。

では、なぜ中国を訪れる外国客が伸び悩んでいるのか。それは、PM2.5に象徴される環境汚染もそうですし、習近平政権以降の対外政策が近隣諸国の不興を買っていることもあるでしょう。

しかし、今回の海南島の観光セミナーをみるかぎり、基本的なプロモーションができていないことがあると思います。

これは海南省のような地方政府だけでなく、昨年の今頃行われた首都北京の旅游局のプロモーションもそうでしたから、国全体の問題でしょう。

外国人観光客数が伸び悩む中国の観光PRのお寒い中身 (2015年 05月 14日 )
http://inbound.exblog.jp/24475269/

要するに、プロモーション手法が旧態依然としていて、対象市場の消費者が何を求めているかというマーケティングがないのです。これは対日本だけでなく、3年前の台湾の旅行博でも同じでした。そもそもやる気が感じられないのです。

台湾で中国本土ブースが不人気な理由(台北ITF報告その2) (2013年 10月 30日 )
http://inbound.exblog.jp/21375685/

いま東アジアの人の動きが大きく変動しています。かつての日本を中心に東アジアの国々に向かって人の動きが広がっていた時代(2000年代前半まで)から、いまでは東アジアの国々から日本に向かって人の流れが拡大しています。

昨年4年ぶりに開催された日中韓の観光大臣会合でも、時代の大きな変化の中で共に人的交流を発展させていこうという話でまとまったのですが、なにしろ日本人が以前のように中韓両国に行かなくなってしまったので、話の盛り上がりようがありません。

「最大の問題は、日本人が中韓両国に行かなくなったこと」なのだろうか?(第7回 日中韓観光大臣会合) (2015年 04月 16日)
http://inbound.exblog.jp/24367145/

そんなわけですから、中国の旅行関係者も、日本に向けたインバウンドプロモーションのやり方を改善しようという意欲がわいてこないのも当然かもしれませんね。

ところで、日本人はともかく、外国人全般の中国への旅行が伸び悩んでいる理由について、個人的に思うことがあります。

それは、中国ではFacebookやLine、Googleが使えないことです。

いまの時代、海外旅行にとってSNSは欠かせないアイテムです。中国人も世界中を訪ね、旅先で撮った写真や動画を微信で送りまくっています。

自分たちが海外でいちばん楽しんでいることを、自国では外国人にやらせないのでは、誰も足を運びたがらなくなるのは当然ではないでしょうか。外国人は中国に来ることを歓迎されていないのだとみなされても仕方がありません。

LINEとGmailが使えない中国ってどうよ (2014年 07月 29日 )
http://inbound.exblog.jp/23696725/

中国全土が無理なら、せめて海南島だけでもFBやLineを使えるようにすればいいのに! それが最大のプロモーションじゃないんですか。

そんなひとりごとをぶつぶつ言いながら、セミナー会場をあとにしました。 
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2014年5月頃、上海の人民広場駅の構内にはLINEの立体広告が置かれていました。その2ヵ月後、中国でLINEは使用不能となったのです。

【追記】
もちろん、中国でFacebookやTwitterを使うことが絶対できないわけではありません。ネットを見ていたら、あるIT関係の専門家が初めて上海に行き、「グレートファイアウォール」を体験した話を書いていました。

上海でグレートファイアウォールにぶつかった話(IT Mediaエンタープライズ2016年06月28日)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1606/28/news058.html

筆者は「香港でプリペイドSIMカードを購入し、ローミングという形で通信を行っ」たそうです。一般に海外旅行で使われるレンタルWi-Fiルーターでは、中国の通信事業者のネットワークを使うため、グレートファイアウォールに捕まってしまうからです。

香港で買える「海外用プリペイドSIM」完全ガイド2015年編――海外プリペイドSIM導入マニュアル(IT Mediaエンタープライズ2015年01月28日)
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1501/28/news125.html

筆者によると「丸3日間の滞在だったので、写真はたくさん投稿するものの、1.5Gバイトもあれば安心」とはいうものの、「たったの3日間かあ」と思わないではありません。
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by sanyo-kansatu | 2016-06-18 08:17 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 06月 16日

海南島のロゴ「HAINAN」はハワイ「HAWAII」と似ていて笑った話

先日、仕事仲間から以下の招待状が転送されました。中国海南省の観光セミナーのお誘いです。

海南省観光セミナーのご案内

時下、皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、この度、海南省旅游発展委員会より孙颖委員長をはじめとする代表団20名が来日し、6月15日にヒルトン東京お台場にて海南省観光セミナーを開催することとなりました。

海南省は中華人民共和国最南部の省で海南島と付属の島嶼からなり、省都は海口市です。中国で唯一熱帯にある海島の省で、まばゆい陽光、清々しい空気、白い砂浜、全島に広がる緑と花の彩り、揺れる椰子の木、そしてその大自然に育まれた豊富且つ多彩な天然資源があります。豊かな自然環境は人々を魅了し、観光、農業、不動産業などの分野を中心に経済発展してまいりました。

中国随一のリゾート地として躍進的な発展を遂げてきたこの省は、さらに上質のインターナショナル・リゾートアイランドを目指し、観光政策やインフラ整備を行ってまいります。

今回のセミナーでは、現地旅行社等より最新の観光情報について御案内する他、DVD映像の放映、抽選会も行います。ご多忙中とは存じますが、是非ともご出席賜りますようご案内申し上げます。ご出席頂ける場合は6月13日までに別紙の返答用紙にご記入の上、メールまたはFAXにてご返送いただきますようお願い申し上げます。

【日 時】 2016年6月15日(水)17:30~20:00(受付17:00より) 
【内 容】 第一部 セミナー 17:30~18:40
      第二部 懇親会  18:45~20:00
【場 所】 ヒルトン東京お台場 1階 APOLLON 東京都港区台場1-9-1
【アクセス】ゆりかもめ線 台場駅に直結
【電 話】 Tel:03-5500-5500
お問い合わせ:中国駐日本観光代表処
E-mail:cnta.tokyo@gmail.com
TEL:03‐3591‐8686   FAX:03‐3591‐6886

海南省といえば、中国を代表するリゾートアイランドです。以前、中国在住の日本の旅行関係者から「この島では、中国人がいまやりたい旅行のすべてが見られるので、一度見ておいたほうがいい」とアドバイスされたことがあります。でも、残念ながらその機会がなかったので、足を運んでみることにしました。
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会場はお台場のヒルトンです。広い宴会場には、約130名の関係者が集まっていました。セミナーの後は、ビュッフェとはいえ、懇親会まで用意されています。
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セミナーでは、まず海南省政府旅游局から海南島の紹介がありました。海南島が位置する北緯18度は、ハワイやカリブ海の島々と同じ緯度で熱帯気候、パワポで紹介される写真をみるかぎり、すでに開発の進んだ、中国というより東南アジアのビーチリゾートでした。水上ジェットやパラセーリングなどのビーチアクティビティやゴルフコース、海鮮グルメ、豪華なリゾートホテルなどの写真を次々に見せられます。

島内には5つ星ホテルがすでに82軒あるそうで、ドバイにあるド派手な超高級リゾートホテル「アトランティス・ザ・パーム」と同じ系列のアトランティスホテルが来年海南島にオープンするそうです。

アトランティス・ザ・パーム
https://www.atlantisthepalm.com/
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唯一興味を引いたのは、ここは熱帯雨林の島で、黎(リー)族という少数民族が暮らしていたことです。民族村のような観光施設もたくさんできているそうです。

しかし、正直なところ、すべてがこれまで東南アジアのビーチゾートのどこかで見てきたイメージの寄せ集めにしか見えません。もしオリジナリティがあるとしたら、島を一周する高速鉄道が今春開通したことでしょうか。一周3時間半かかるそうです。

まあそれも仕方がないのかもしれません。中国のリゾート開発は、東南アジアに比べ20年以上遅れて始まったものだからです。東南アジアでは、すでに1980年代にはいまあるビーチリゾートの姿をしていましたが、中国で開発が始まったのは、21世紀に入ってからです。彼らはいつもこの調子で、後発ゆえの利点をいかして、各地から急ピッチでさまざまなリゾートの要素を取り寄せることができたのです。

実は、10年くらい前までは年間4~5万人の日本人がこの島を訪れていたそうです。ただし、日本から直接というよりも、その多くは中国に駐在する日本人とその家族でした。

海南島は、いわば中国人のプレ海外旅行先だったといえます。ところが、いまでは中国人もどんどん海外旅行に出かけています。海外を知った中国人は、以前のように海南島に来てくれるだろうか。さらには、「日本人をはじめ、外国人が訪れなくなったことも心配」と、現地の旅行会社の中国人スピーカーも話していました。

こうしたなか、2015年3月より関西空港と海南島(海口)を結ぶ広州経由便の運航が始まりました。これを機会に、日本人を再び呼び寄せたいということなのでしょう。

※現在では、関空とは海南島のもうひとつの玄関口である三亜と海口に毎日運航(週14便)しています。さらに、羽田(週14便)や中部(週7便)、福岡(週2便)の広州便があり、海南島をつないでいます。ただし、この路線の8割強が中国人だそうです。結局、訪日路線であるのが現状のようです。

なんでもこの便で三亜に入国した日本人は、21日間ノービザ扱いになるそうです(一般には中国入国のノービザ期間は15日間)。そんなに長く滞在する日本人がいるとは思えませんが、優遇措置というわけです。

はたしてこれで日本人は海南島に行くのでしょうか?

あまり知られていない海南島についての情報を得ることができたのは収穫でしたが、この根本的な問題については、白々とした気分でセミナーを聞いているほかないというのが実感です。ところが、来賓として来ていたJATA(日本旅行業協会)の人は「2015年は海外旅行復活の年。その最重要国が中国」などと調子のいいスピーチをするので、ちょっとめまいがしそうになりました。いまどこの旅行会社で中国のパンフレットを置いているというのでしょう。
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それでも、ほんの少しばかり、この場を和ませてくれたのが、海南島のロゴ「HAINAN」です。これはパッと見、「HAWAII」に見えてしまいます。確かに、地元じゃ「中国のハワイ」と呼んでいるわけですが、相変わらずやりますねえ。
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by sanyo-kansatu | 2016-06-16 18:01 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 06月 01日

なぜサムライは外国人の心を惹きつけるのか?

本ブログでは、このところサムライがらみのネタをいくつも書いています。訪日外国人の間でサムライや忍者、お城、着物変身スタジオなどの和風エンターテインメント体験が人気らしく、その理由を探るべく、ちょこちょこ取材していたからです。

トリップアドバイザーで人気のサムライミュージアムとふくろうカフェを覗いてみた
http://inbound.exblog.jp/25702798/
浅草でいま大流行という外国人観光客向け変身スタジオを覗いてみた
http://inbound.exblog.jp/25840662/
TBSテレビの「あさチャン」でも紹介されたサムライ体験ツアー(by夢乃屋)
http://inbound.exblog.jp/25840817/
銀座インバウンドレストランのサムライショーは中国客の食いつきがすごい
http://inbound.exblog.jp/25841438/
HISが都内各地で訪日外客向けエンタメツアーを収集・開発・販売しています
http://inbound.exblog.jp/25841804/
日本最高齢の通訳ガイド、「ラストサムライ」ことジョー岡田さんに話を聞きました
http://inbound.exblog.jp/25849969/

では、なぜこれらサムライがらみのスポットやエンタメは人気なのでしょうか。

世界最大の旅行口コミサイトのトリップアドバイザーに聞いたところ、和風エンターテインメントについての外国人の書き込みには「ショーとして面白い」「見る価値のあるエンタテイメント」「日本の文化を体験できて興味深い」などが多いそうです。

これらのコメントは月並みすぎる気もしますが、同サイトの外国人による東京都の人気観光地ランキングをみると、サムライミュージアムは2位で、以下3位は浅草、5位は明治神宮、6位は両国国技館、7位に東京都江戸東京博物館、8位は八芳園、9位はホテルニューオータニ庭園といった具合に、ほぼ和のスポットが選ばれていることがわかります。彼らにとって「日本の文化を体験」することが最重要関心事であることが見えてきます。

トリップアドバイザーで和風エンターテインメントが人気の理由
http://inbound.exblog.jp/25864340/

とはいえ、一般の日本人の感覚からすると、こういうのってちょっとベタすぎて、ホントに面白いんだろうか? そんな疑心暗鬼がないではありません。もっとクールで、エキサイティングで、アメージングなことじゃなくて、いいのかしら?

でも、どうやらそういうことではないようです。「サムライやお城は日本にしかない独自の文化だから面白いのです」。

そう明快に答えてくれた外国の方を最近、知りました。

その人は、名古屋のFMラジオ局ZIP-FMのミュージックナビゲーターで、オーストラリアのアデレード出身のクリス・グレンさんです。とにかく日本のお城や甲冑が大好きで、名古屋城の外国人向けHPを制作したり、ときどき侍に扮して、地元の観光PRもするそうです。

名古屋といえば、同地にゆかりのある武将6人と、陣笠隊の4人で結成された「名古屋おもてなし武将隊」も有名ですね。

名古屋おもてなし武将隊公式ウェブサイト
http://busho-tai.jp/

最近は、こんなニュースもありました。どうやら名古屋では、サムライや忍者が盛り上がっていそうですね。

日本初! 月給18万円で愛知県庁に雇われた“アメリカ人忍者”のニッポン愛とは
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/05/29/65870/

さて、正式なクリス・グレンさんのプロフィールを紹介します。

1968年生まれ。85年、ロータリー交換留学生として初来日し、翌年帰国。86年、弱冠18歳にしてプロラジオDJデビュー。7年間オーストラリアでラジオDJ・コピーライターとして活躍したのち、92年に再来日。93年、名古屋のFMラジオ局ZIP-FMミュージックナビゲーターとしてデビュー。現在は、日曜朝9時〜13時「RADIO ORBIT」を担当中。

ラジオDJとして活躍するほか、日本の魅力を語る外国人として、テレビ朝日「ワイドスクランブル」、毎日放送「知っとこ」などテレビ出演も多数。甲冑師に弟子入りして制作したMy甲冑を着用し、国内外に向け日本の歴史、文化の魅力を伝えるため、イベントやテレビなどに出演するなど勢力的に活動をしている。

趣味は、戦国時代の歴史研究、甲冑武具の研究、城めぐりなど。現在までに巡った城の数は、日本全国400カ所にも及ぶ。近年は、自身が案内役をつとめる歴史ツアーを企画するほか、自治体や観光施設に対しインバウンド観光アドバイスなども行う。また「外国人から見た日本」「外国人の喜ぶ、おもてなし」をテーマにした講演でも人気を博している。

著書に「The Battle of Sekigahara:The Greatest Samurai Battle in History」(英語版)、「豪州人歴史愛好家、名城を行く」(宝島社)がある。三重県桑名市ブランド推進委員、あいち観光戦略検討委員、関ヶ原グランドデザイン策定委員、「昇龍道」磨きあげ検討委員、関ヶ原観光大使。
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クリス・グレンオフィシャルサイト
http://www.chris-glenn.com/

こういう方がいらっしゃるんですね。興味深々です。名古屋在住ということで、今回は直接話を聞くことができなかったのですが、クリスさんには、メールで質問させていただきました。以下、その一問一答です。

-クリスさんが地元で関わっているインバウンドに関する組織(あいち観光戦略検討委員、関ヶ原グランドデザイン策定委員、「昇龍道」磨きあげ検討委員、関ヶ原観光大使)での活動を教えてください。

●各種委員について

上記記載の委員については、有識者会議の位置づけで各地方自治体に設置されているものです。日本の歴史文化に造詣が深く、20年以上前から、日本、そして東海エリアの魅力を国内外に向けて発信し続けてきたという実績、外国人の目線で「日本」や「地域」を見られるということ、外国人のニーズや日本人と外国人との意識や興味の違いを理解していることから、各委員に任命されています。

●インバウンドのお仕事

オーストラリア、そして日本で、ラジオDJ、コピーライター、タレントとして活動してきたキャリアをいかし、上記委員などのほか、WEB、パンフレットなどの英文ライティング(翻訳ではなく、英文での書き下ろし)、キャッチコピーの制作、観光動画の監修、アドバイザー、シナリオ制作、ナレーション、インバウンドに関する講演、観光施設や宿泊施設などへのコンサルティング、インセンティブツアーでの講師(ガイド)、インセンティブツアー企画・プロデュース・キャスティングなど、活動は多岐に渡ります。

-サイトによると、日本甲冑武具研究保存会に所属しているようですが、クリスさんはどんな活動をしているのですか。

甲冑武具の研究について、先輩の皆様からご指導いただき、勉強をさせていただいています。日本甲冑武具研究保存会・名古屋支部は、独自に甲冑隊を結成し、各地域で開催されております歴史イベントに甲冑武者として参加するなどといったこともしておりましたので数年前までは、そういったイベントにも多数参加していました。
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-クリスさんは日本の歴史で戦国時代がいちばん好きだそうですが、なぜなのか。

・「サムライ」「武士の精神」が、一番リアルに存在していた時代であったから。
・政治的、戦略的な面でも面白みがある。
・信長、秀吉、家康といった英雄たちが、さまざまな意味で、現在の日本の礎を築いた時代であったから。
・乱世の時代に生きたサムライたちの生き様に、興味深いストーリーが多くあるから。
・甲冑、武具、城など、戦うためのものでありながら、機能性に優れているだけではなく、どれも美しく、日本の技術力や日本人の美学を感じられるから。

-最後にズバリ、サムライの魅力は何なのか。サムライに関する映画や小説などの影響はありますか。

サムライは、自分の国の歴史や文化の中には存在しない、日本独自の文化であるがゆえに魅力的なのだと思います。

甲冑、日本刀、城など、深い知識がなくても、サムライを象徴するようなものについても、なんとなく「カッコいい」という印象を持つ外国人も多いと思いますし、日本に来ないと見られないものですから、ぜひとも見ておきたいと思うのは当然だと思います(オーストラリアに行ったら、コアラを抱っこする。アボリジニの聖地エアーズロックに行くのと同じです)。

『七人の侍』など黒澤映画からサムライ文化に興味を持った人は多いと思います。そのほか『SHOGUN』『ラストサムライ』などを見て好きになった人もいるでしょうし、本では『MUSASHI』(吉川英治)『47 RONIN』などを読んで興味を持った人もいると思います。

札幌に留学していた高校時代に「MUSASHI」を読んで、サムライというものに、より深く興味を持ちました。サムライ関係の黒澤映画は全部見ています。子供の頃は、オーストラリアで日本のテレビ時代劇『隠密剣士』を見て、カッコいいなと思った記憶もあります。
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※『隠密剣士』は、1962年から65年までTBS系で毎週日曜、全128話に渡って放映された大瀬康一主演の連続テレビ時代劇。忍者ブームの火付け役だそうです。すいません。日本人ですけど、ぼくは知りませんでした。

隠密剣士の歌(ひばり児童合唱団)
https://www.youtube.com/watch?v=z_i1_0SPd-g

日本文化に精通したクリスさんの話は、言われてみると、なるほどそうかとあらためて気づかされることばかりです。彼ほど詳しくない一般の外国人にとってのサムライがらみのスポットの人気も「日本にしかない独自の文化だから見たいのだ」という理由が大きいのですね。

こういう当たり前のことに、意外と我々は気づいていないようです。

クリスさんの所属するパスト・プレゼント・フューチャーの加藤由佳さんは、以下のように彼のサムライ好きの理由を説明してくれました。

「彼が日本文化に興味を持ったのは、日本びいきだった祖父の影響が大きいようです。祖父から聞く日本の話や祖父の家にあった民芸品、伝統工芸品を見て育ったことをきっかけに、日本に興味を持つようになり、16歳で日本に留学。以来、日本の歴史文化を積極的に勉強し、知識を深めています。このときに、先生からもらった吉川英治の『宮本武蔵』を読み、サムライの世界に引き込まれています。城への興味も、元々はサムライから入っています。サムライたちが生きた場所、戦った場所であること、また軍事施設でありながら、美しさもあるという点、城の建築美、建築技術、軍事施設としての機能性など、さまざまな点で興味深いようです」。

パスト・プレゼント・フューチャー
http://www.ppfppf.com/

彼は、いったい日本びいきのおじいさんからどんな影響を受けたのだろう。おじいさんが日本でどんな経験をし、彼にどんな話として聞かせてくれたのか。また、彼の来日直後に起きた甲冑師の先生との運命的な出会いとはどのようなものだったのか……。

これらの話は、昨年刊行されたクリスさんの著書『豪州人歴史愛好家、名城を行く』(宝島社)に書かれています。
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次回は、いまや「インバウンド観光アドバイザー」として活躍するクリスさんの日本の観光PRに関する提言を紹介したいと思います。ポイントは、外国人の視点を理解することの大切さだそうです。

あなたは日本の文化や歴史を外国人に説明できますか?
http://inbound.exblog.jp/25865610/
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by sanyo-kansatu | 2016-06-01 13:19 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 05月 22日

インド人観光客が増えると、日本のインバウンドはどう変わるだろう?

今朝、ネットで以下の報道を知りました。

観光局、インド事務所開設へ=12億人市場で訪日客誘致(時事通信2016/05/21)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052100174&g=eco

訪日外国人旅行者の増加に取り組む日本政府観光局(JNTO)が今年度中にインド事務所を開設することが21日、分かった。高度経済発展を続けるインドでは近年、中間所得層が急増。人口12億5000万人を抱え、今後も海外への旅行者が増え続けるとみられるインドを「重点市場」と位置付け、日本の魅力をアピールして観光客誘致に力を入れる。

インド観光省によると、2014年に海外を訪問したインド人旅行者は約1800万人で、10年前の3倍近くに増加。最も多い訪問先としては、サウジアラビアやタイ、シンガポール、米国が90~100万人で上位を争う。

一方、14年に日本を訪れたのは約8万8000人にとどまった。中国(13年で約67万人)や韓国(同約12万人)と比べても「かなり少ない」(日印外交筋)。

日印両国は政治、経済両面で結び付きを強めつつある。その半面、日本へのインド人留学生は15年5月時点で約880人で、訪日観光客と並んで低調だ。外交筋は「両国関係の緊密さに比べ、人的交流は後れを取っている。今後は相互交流を活発化させることがさらなる関係強化につながる」と話す。

以前、インドの旅行会社の人に話を聞いたことがあります。ムンバイの人です。

インド人の日本旅行の訪問地が東京・大阪プラス広島の理由(アセアン・インドトラベルマート2014その2) (2014年6月9日)
http://inbound.exblog.jp/22757002/

彼によると、日本旅行のゴールデンルートは東京、大阪、広島で、東アジアの人たちと比べ、日本に対する認識もずいぶん違うようです。教育もあるのでしょうが、広島の原爆ドーム訪問はたいていツアーコースに入っているそうです。

ちなみに、2015年の訪日インド人は約10万3000人でした。これまで訪日インド客が少なかった背景には、日本への航空運賃の高さがありました。彼らはヨーロッパや東南アジアにはよく旅行に出かけていますが、それは航空運賃が安いからです。

もう6、7年前のことですが、観光庁の主催するトラベルマート(訪日旅行促進のために各国からエージェントを呼んで行う商談会)の海外メディアを集めた記者会見でのある出来事を思い出しました。

※トラベルマートの記者会見とはこういう世界です。以下の話とは関係ありません。
外国人記者説明会(トラベルマート2011 その2)(2011.11.26)
http://inbound.exblog.jp/17093532/

まだ尖閣諸島沖漁船衝突事件(2010年)の起こる前のことで、当時から観光庁は中国市場に大きな期待をかけていました。そこで打ち出されたのは、「中国集中プロモーション」というものでした。

会見場にいたぼくはちょっとびっくりしました。なぜなら、そこには世界各国の記者がいたからです。大きなポテンシャルを持つ中国市場に期待するのは理解できますが、あくまで内輪の話にすべき。中国向けプロモーションに注力するというような話は、なにもそこでするのではなく、中国の関係者だけどこかに集めてすればいいものを……。

実際、記者会見の質疑応答のとき、インドから来た女性記者は「中国の話はわかったが、インドにはどんなプロモーションを考えているのか」と質問していました。彼女がそう思うのも、無理はありません。日本側は「今後いずれ」というような回答でした。

でも、あれから何年もたち、ようやくインドに日本の政府観光局ができるようです。当然、インドの海外旅行市場の調査や研究も始まっていくことでしょう。

インド客が増えると、日本のインバウンドもずいぶん変わっていくことと思います。基本的に英語圏の人たちなので、多言語化の問題はなさそうですが、彼らの文化や習慣など、なかなか独特ですから、最初はいろんな戸惑いもあるでしょう。でも、日本に対する感情は概ね良好な人たちですから、中国や韓国の訪日客に対するような疑心暗鬼や複雑な感情を引き起こすことは比較的少ないと思われます。
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by sanyo-kansatu | 2016-05-22 10:18 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 02月 21日

スプリングジャパン初の国際線(成田・重慶)に乗ってみた(第3ターミナルも初利用)

2月13日、国内LCCのスプリングジャパン(春秋航空日本)が初の国際線として成田・武漢、重慶(14日)線の運航を開始しました。

スプリングジャパンは中国の民営企業でLCCの春秋航空の日本法人です。

成田―武漢(週3便)
IJ1011 成田発10:20-武漢着14:15
IJ1012 武漢発15:15-成田着19:40

成田―重慶(週4便)
IJ1021 成田発9:00-重慶着14:15
IJ1022 重慶発15:15-成田着20:25

スプリングジャパン(春秋航空日本)
http://jp.ch.com/

今回、ぼくは重慶線の初便に乗りました。片道約5時間のフライトでした。

今回成田空港の第3ターミナルを初めて利用しました。第2ターミナルから約600m歩いて移動します。また5分おきにバスが出ていますが、こちらは大回りして行くので10分以上かかります。
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第3ターミナルは、天井の低い簡素なつくりの建物で、陸上競技場のトラックのようなラインが敷かれています。思わず「よーい、ドン!!」と走り出したくなるような気にさせ、面白いです。いかにもLCC専用という感じです。
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それでも、近隣アジアやオセアニア方面へのフライトが充実しています。
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入り口のいちばん手前がスプリングジャパンのチェックインカウンターでした。
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カウンターは「個人」と「団体」に分かれますが、この日は日本からの便ということで、団体は少なめでした。
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チェックインをすませて、出国ロビーに向かう途中にフードコートとショップがあります。さぬきうどんとかハンバーガーとか、空港グルメながらもコストを抑えたラインナップであることが特徴です。
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しかも、隣にベッドとしても使えそうなソファーがあり、実際早朝便を利用するオージーたちは爆睡しています。これもいかにもLCC専用ターミナルっぽい光景でしょう。
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出国手続きをすませ、免税店やお土産ショップを抜けると、「市中免税店引渡しカウンター」があります。ここは今年1月27日にオープンしたばかりの銀座三越店の免税コーナーで購入した商品を受け取れるようになっています。
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市中免税店引渡しカウンター
http://www.naa.jp/jp/press/pdf/20160118-taxfreecounter.pdf

その隣にはムスリム用の礼拝室もあります。
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搭乗ロビーからスプリングジャパンの機体が見えてきました。春秋航空とは違い、B737 だそうです。
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さて、いよいよ搭乗です。初便ということで、すべての乗客にお土産を手渡してくれます。
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機内では、いま同社が企画している「三国志」キャンペーンをPRしていました。重慶や武漢は三国志の舞台のひとつでもあるからです。実は、現地でぼくは4日間滞在したのですが、時間があったので、劉備玄徳らの建国した蜀の都だった成都まで行ってきました。
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ただし、成田便はそれほど席は埋まっていませんでした(帰国便は中国客でいっぱいでしたけれど)。なかなか日本客の取り込みが難しいようです。そもそも日本人はいま中国にあまり行きたがらないから、仕方がないのですけれど。

LCCですから、機内食はないのですが、ここは試しと食事を注文してみました。メニューは数種類あり、親子丼や中華丼、そしてこの写真の牛卵丼などで、900円。ふつうに考えれば安くはありませんが、注文してから客室乗務員がつくってくれます。自分はもともと機内食は口にしないほうなのですが、これは量も少なめでちょうどいいし、味もまずくはありません。少なくとも、中華料理漬けになって帰る便でこれを食べるとほっと一息つけそうです。
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スプリングジャパンが初めての就航地として武漢、重慶を選んだ理由として、日系企業が多く進出していること。中国内陸部の観光地のアクセスに便利と、同社ではあくまで日本客の利用を想定したプレスリリースを出していましたが、実際に乗客の大半は中国客で、日本客は10数名の春秋旅行のツアーに参加したグループ客のようでした。
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隣の席にいた女の子に中国語で声をかけたところ、「私、日本語できます」と言うので、少しおしゃべりしました。彼女は、重慶にある四川外国語学院日本語学科の3年生で、同級生とふたりで日本にインターンで来ていたとか。彼女の両親はともに中学の教師だそうで、「同級生の多くは日本語の教師になりたいと言っているが、教師の家に生まれると裕福にはなれないから、私は一般企業に就職したい」などと話していました。いわゆる「90后(90年代生まれ)」の子らしく、年長世代の80后の皆さんに比べ、人生に対するちょっと冷めた語り口が印象的でした。その後、彼女とは微信友だちになり、重慶の火鍋屋をはじめ、面白いスポットなどを教えてもらいました。
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実は、今回あちこちで彼女と同じ四川外国語学院の卒業生たちに出会うことになるのですが、重慶人たちのほぼ全員が、自分たちと成都人の違いについて語ってくれたことが面白かったです。彼らによると、「成都人はのんびりしていて、重慶人のようにあくせくしていない。いつも茶館で時間を過ごしている。でも、プライドが高くて、つきあいづらい」とかなんとか。かつて四川省の一部だった重慶は直轄都市として独立するのですが、どうやら成都に対するコンプレックスがあるようです。というのも、成都の人たちは重慶人ほどお互いの違いについて気にしていないせいか、そんな話はしないからです。古都と新興都市の違いから来るのでしょうか。

重慶空港に到着し、タラップを降りると、多くの報道陣や花束を抱えた空港の女性スタッフなどが待ち構えていました。
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「熱烈祝賀春秋航空開通重慶=東京航線」の垂れ幕もあります。

このご夫婦は、なんでも春秋旅行のツアーを最初に申し込んだ日本人だそうです。あとで写真を撮ったことを話すと、ぜひ送ってほしいといわれました。横浜在住の方でした。隣に立っているのは、スプリングジャパンの王会長(春秋旅行社の王会長の次男)です。
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重慶空港の国際ターミナルは国内ターミナルのはずれにあり、市内にはモノレール(軽軌)で約40分ほどでした。

重慶の様子については、また今度。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-21 12:22 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 09月 02日

「香港はインバウンドの実験室」:世界に先駆けレンタカー旅行をPR

訪日外国人の増加にともない、レンタカーの外客利用が増えていますが、なかでも香港人の利用は早い時期から始まっています。
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外国人ツーリストのレンタカー利用が増えています(ニッポンレンタカーに聞く)
http://inbound.exblog.jp/24799845/

今年1~7月の香港からの訪日客数は85万300人で、前年同期比66.0%増。中国本土客(275万5500人 前年同期比113.8%増)に次いで高い伸びを見せています。

なぜこれだけ増えているのか。日本政府観光局香港事務所の資料によると、以下の3つの理由を挙げています。

①親日的な素地:世界最大の日本産農水産物の輸出先
②好調な香港経済と物価上昇:円安も相まって、日本は「お買い得」
③LCCを中心とした座席供給量増加:ヘビーリピーターの存在
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さらに、香港の訪日市場の特徴は以下のとおりです。

・2014年の訪日香港人旅行者数:92万5975人(24.1%増)
・国・地域別訪日外客数:5位(2013年)→4位(14年) ※米国を抜く
・人口に占める訪日客数の比率」10人に1人(13年)→7.8人に1人(14年)
・日本国内滞在先の「西高東低」傾向の深化 ※首都圏に偏る国が大半の中、香港のユニークさが光る。
・香港物価高騰、円安継続→買い物の魅力向上による訪日旅行意欲の高まり
・訪日市場に対する「占中(民主化デモ)」の影響はなし

上記の点は、以下のデータから理解することができます。

まず「関西、九州、沖縄のシェアの拡大」。日本のインバウンドがいま最も必要としている「訪問先の分散化(多様化)」が見られます。
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次にリピーターとFIT(個人旅行)比率の高さです。訪日10回以上が21.4%、過半数が4回以上です。FITも75.2%。韓国に次いで高い比率です。

こうしたことから、香港は訪日旅行の最先端市場といえます。日本を訪れる外国客の中で、台湾と並んで最もアクティブかつ成熟した旅行を楽しんでいる人たちなのです。

そんな香港人の日本旅行の必須アイテムとなりつつあるのが、レンタカーというわけです。日本政府観光局(JNTO)香港事務所では、2012年からレンタカー利用促進のプロモーションを始めています。これは世界を先駆けての取り組みです。

香港のレンタカー利用促進を手がけてこられた前香港事務所長の平田真幸さんに話を聞きました。

―2012年度に開始した取り組みについて教えてください。
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「『Rail & Drive』と名付けた香港市場に特化したプロモーションです。香港の旅行会社は早い時期からレンタカー付きの宿泊ツアーを催行していましたが、私が香港に赴任した当時は、震災後の訪日客の落ち込みをリカバーするための施策が求められていました。リピーター8割、訪日10回以上が20%超という成熟市場の香港で、他国・地域(韓国、台湾、タイ、シンガポール)との差別化として何ができるか。

ひとつは鉄道旅行。ただし、新幹線ではなく、観光列車。香港市場へのアンケートによると、「日本を鉄道旅行したい」93%、「自然風景が楽しめる列車に乗りたい」83%、「ジャパン・レールパス利用経験なし」61%というデータがあったからです。

もうひとつがドライブ旅行。これも同じアンケートで「日本でドライブ旅行をしたい」67%、「好きな場所に旅行できる」75%というデータがあった。しかも、香港の免許所持者は約200万人。自家用車台数約52万台。とはいえ、あの狭い都市では、免許と車があっても自由気ままにドライブ旅行を楽しむことは難しい。だったら、日本で楽しんでもらえばいい」。

―こうして開始したのが『Rail & Drive』プロモーションだったわけですね。
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「競合国との差別化も込めて『a different Japan Rail & Drive』というキャッチフレーズで今年度まで続けられています。香港からの訪日客は増えていますが、乗り入れ空港は主要7空港のみです。成熟した香港客の訪問地をさらに多様化させるためには2次交通がどうしても必要です。そこで、香港市場のニーズに合わせてご当地グルメやショッピングシーンも盛り込みながら、シーズンごとに全国各地のドライブ旅行と観光列車のビジュアルイメージを打ち出しました。

香港はまさにインバウンドの実験室。新しい訪日旅行シーンは香港から生まれているのです」。

日本政府観光局(JNTO)香港事務所
http://www.welcome2japan.hk/

2015年は四国、中部・北陸を重点ディスティネーションに設定したPRを実施しています。
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こうしたプロモーションの結果、香港人のレンタカー利用は増えています。現状では、沖縄県と北海道での利用が圧倒的なシェアを占めるようですが、今後は首都圏、中部、関西圏、福岡などの大都市圏を中心に利用が広がっていくものを思われます。

香港の皆さんには、もっとレンタカーを利用して、日本のさらなる奥地へと旅立ってもらいたいものです。
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by sanyo-kansatu | 2015-09-02 13:21 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 05月 14日

アジアで珍しく外国客数が伸び悩む中国の観光PRのお寒い中身

昨日(5月13日)、東京プリンスタワーホテルで「2015年北京旅游推介会(北京観光資源説明会)」というイベントがありました。主催したのは、中国国家旅游局と北京市旅游発展委員会で、日本の業界やメディア関係者を集めて「もっと中国へ観光を!」とアピールすることが目的です。
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ここ数年、日本を訪れる中国人旅行者が増加しているのに対し、日本から中国を訪れる旅行者は大幅に数を減らしています。ピークだった2007年には400万人近い日本人が中国を訪れたものの、2014年は271万7,600人(前年度比5.6%減)で4年連続減少しているようです。

日本人の訪中客6%減、昨年=4年連続マイナス(NNA.ASIA)
http://news.nna.jp.edgesuite.net/free/news/20150206cny008A.html

ここではその理由はおくとして、先月11日に日中韓観光大臣会合が東京で開かれるなど、今年に入って両国の民間交流を促進するための動きもみられるなか、北京市による説明会がほぼ5年ぶりに実現したというわけです。

「最大の問題は、日本人が中韓両国に行かなくなったこと」なのだろうか?(第7回日中韓観光大臣会合)
http://inbound.exblog.jp/24367145/

ところが、その説明会の中身ときたら…。ちょっとひどいものでした。

その日のメインコンテンツであるはずの北京の最新観光事情をパワポで紹介するくだりは、30年前のやり方と基本的にはほとんど変わっていない、といっても言い過ぎではないものでした。

北京とその郊外の有名スポットの写真をただ順番に見せてありきたりの説明をするだけのものだったからです。確かに、30年前にはなかったオリンピックスタジアムや劇場、スキー場なども含まれているわけですが、いまどき海外の人間の誰がそんなものに魅力を感じることでしょう。地方からの国内旅行者向けの発想です。
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ホテルの玄関でばったり日本政府観光局の知り合いの方に会ったので、会場では一緒に説明を聞いていたのですが、彼はこう言っていました。

「全然マーケティングをやっていないようですね。ただ美しいもの、いいものを並べるだけで、相手が何を望んでいるか検証しているとは思えません」。

まったくです。

確かに、北京は世界でも有数の歴史遺産の宝庫です。新旧ともども文化的な施設の集積度も圧巻です。今年は故宮博物院の公開(1925年)が始まってから90周年にあたるといいますし、文化観光という観点では、上海など足元にも及びません。何回訪ねても、次にまた行きたい場所がいくつも見つかります。

北京の故宮博物院90周年、初めて夜間開放試みる
http://j.people.com.cn/n/2015/0302/c206603-8855891.html

だからこそ、これまで特に工夫をしなくても、世界から多くの人たちが北京には訪れたのです。

ところが、最近の中国の統計によると、「香港・マカオ、台湾を含む14年の入境者数は0.5%減の1億2,849万人。減少幅は前年の2.5%から縮小したものの、マイナスは3年連続」(上記NNA.ASIA)。グローバル観光人口の拡大する今日のアジアにおいて、中国は外国人観光客数が伸び悩んでいる珍しい国といえなくもありません(ただし、香港・マカオ、台湾を除く外国人の入国者数は0.3%増の2,636万800人ということです。都合によって香港・マカオ、台湾の数字を入れたり、はずしたり、なんだか微妙な話ですね)。北京市も実は、入域外国人数は減っています。それでも日本人は約25万人で第3位なんだそうです。

ぼくは中国の旅行書を制作している人間なので、中国を訪れる日本人がこれほど減ってしまうことの影響は日々感じています。両国の政治関係がどうであろうと、中国というのは面白い国であるという認識は変わりませんから、それなりに努力しているつもりなのですが、中国側がこの体たらくではどうしようもないという気がしてきます。自分からいうのもなんですが、中国に対する貢献を考えれば、ぼくは立場上怒ってもいいんじゃないでしょうか…(冗談ですよ)。

北京市の関係者は、今年中国は「シルクロード観光年」だといいます。ちょっと待ってください。習近平政権の意向をくんだつもりかもしれませんが、新疆ウイグル地区は、ここ数年テロが頻発しているため、知り合いの「地球の歩き方 西安・敦煌・ウルムチ(通称「シルクロード編」)の編集担当者は刊行を遅らせざるを得ない状況になっているのです。ところが、北京市の関係者は「シルクロード地域もいまやインフラが整ってきています」と話していました。こういう鈍感さを見せられると、政治的にそう言わねばならないのだとしても、こちらは言葉を失ってしまいます。

それにしても、このやる気のなさについて、どう考えればいいのか。彼らだって政府のお金を使って、訪日しているのでしょうに…。会場ではいろんな意見が聞かれました。

あるガイドブック編集者はこう話していました。

「先方は国内観光客が多すぎて、どこでも入場制限するほどの混雑ですから、日本人が減ったところで痛くも痒くもないのだろうな、と中国に行くたび思うんですよ」。

また日本在住の中国人編集者も「いまの中国の旅游当局はアウトバウンド(中国人の海外旅行)には関心があるけど、インバウンド(外国人の中国旅行)については積極的ではない」と言います。

まあそんなところでしょう。でも、これは日本だけの話でもないようです。

ここ数年、ぼくは台北やバンコクなどの旅行博を視察しましたが、中国の展示ブースのお粗末さは、もうみるも無残な状況で、こんなことならなぜ出展するのだろう? と疑問を持ったほどです。やっても意味がないと思うと、とたんに手を抜いてしまう。まったく、中国人ってわかりやすいなあと思ってしまいます。

台湾で中国本土ブースが不人気な理由(台北ITF報告その2)
http://inbound.exblog.jp/21375685/

しかし、その一方で北京や上海で開かれた旅行博を視察していると、彼らがもっと魅せるための企画や趣向を打ち出す能力があることも知っています。アウトバウンドに関しては、見ごたえのある濃い内容のプログラムを用意することができる人たちなのです。

2014年の中国人の海外旅行、調子はどうですか(上海WTF2014報告その3)
http://inbound.exblog.jp/22698019/

その話を日本政府観光局の方にしたら「やっぱり官主導ではいけませんね」とひとこと。

実は、来週(22日~23日)日本の旅行業者約3000名の訪中団が北京に行くそうです。久しぶりに人民大会堂に日本人を大勢招き入れて、会食するのだとか。まあいいんですけどね。

街場の旅行会社の店舗の前に並べられるパンフレットやチラシから「中国」「北京」「上海」などの文字がすっかり消えてしまったいま、この状況を変えたいといちばん思っているのが、日本の旅行業者なのでしょう。これは好き嫌いの問題ではありません。やはりツーリズムというのは双方向であるべきだとぼくも思います。

訪中団が戻ってきたら、「中国」行きの旅行パンフレットが並ぶことになると思いますが、さあどれほどの効果があるでしょう。これまで多くの人が知らなかったような中国の斬新な魅力が描かれていなければ、心を動かされないと思います。それが中国の国内旅行者向けの現代的なビルや施設の紹介をメインとした都市観光を強調するようなものだとしたら、ちょっと厳しいでしょうね。外国人、少なくとも先進諸国のツーリストが魅力を感じるのは、そこではないからです。

個人的には、北京の文化観光の質・量両面での奥深さや最新の事情をもっと多くの人に知ってほしいと考えています。現代アートや独立電影といったアンダーグランドなカルチャーシーンも、2000年代ほどの勢いはないものの、やはり北京らしく深くこの地に根づいた世界が見られ、断然面白いです。これからは時間をつくってblogでも紹介していきたいと思います。

【追記】
この当時はこのように書きましたが、その後、日本の旅行会社の店舗に「中国」行きのパンフレットが並ぶことはなかったようです。
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by sanyo-kansatu | 2015-05-14 13:02 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 04月 16日

「最大の問題は、日本人が中韓両国に行かなくなったこと」なのだろうか?(第7回 日中韓観光大臣会合)

この週末(4月11日、12日)、東京プリンスホテルで日中韓観光大臣会合とフォーラムが開かれました。2006年以降、毎年3カ国の持ち回りで開かれていた同会合は、2012年11月に福島県で開催予定だった回以降、中国側が参加を見送ってきたため中断が続き、今年は4年ぶりの再開です。
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メディアは以下のように伝えています。

日中韓、4年ぶりに大臣会合…観光客増に協力(読売新聞2015年4月11日)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150411-OYT1T50127.html

日中韓の観光相会合、交流規模の目標3000万人に (TBS News i 2015年4月12日)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2467489.html

なかでも会合の内容について、それなりに詳しく説明している朝日の記事を抜粋します。

日中韓交流、20年に1.5倍の3千万人に 担当相会談(朝日新聞2015年4月13日)
http://www.asahi.com/articles/ASH4D54BSH4DULFA004.html

「4年ぶりに開かれた日本、中国、韓国の観光担当大臣会合は12日、3カ国間を行き来する人を2020年に3千万人に増やすなどとした共同声明を採択した。14年の約2050万人から約1・5倍をめざす考えで、日本は、有名な観光地以外もめぐる中韓の旅行先の紹介や、飛行機やクルーズ船の就航を広げることなどを検討する見通しだ。

東京で開かれた会合の終了後、太田昭宏国土交通相は「日本から中韓への旅行者を増やすことが課題だ」と述べた。

14年に3カ国間を行き来した人は過去最多だったが、日本から中韓を訪れた人は500万人と、10年と比べ26%も減った。円安で旅行代が割高になっているうえ、日本が尖閣諸島を国有化した後に、中国で反日デモが起きたことなどが理由とされる。

共同声明には、18年の韓国・平昌(ピョンチャン)五輪や20年の東京五輪に向けて欧米から観光客を呼び込むため、3国間をめぐるツアーをつくり、共同で宣伝することも盛り込んだ。

また、「観光交流における質の向上」も記した。中国から日韓を訪れる一部の観光客が、生活習慣の違いからトラブルを起こしているためで、中国側も対策の必要性を認めた。

会合は、日本と中韓との関係悪化で12年から中断していた。韓国の金鍾徳(キムジョンドク)・文化体育観光相は「観光交流は、厳しい政治状況を克服するうえで非常に大きな意味がある」と、関係改善に期待を示した。次回会合は16年、中国湖北省の武漢市で開く」。

観光大臣会合の概要というのは、まあこういうことですが、午後2時から開催された3カ国の民間業者らを交えた「日中韓観光交流拡大フォーラム」の会場で、各国の関係者から出てくる発言は三者三様で興味深かったです。

そもそも日中韓3カ国の交流人口(それぞれの双方向の渡航者数のことです)は、2000年代半ばくらいまでは、日本から中国・韓国を訪れる人の数が最大でした。それが14年になると、最大は中国から韓国を訪れる人、次いで韓国から中国へと真逆の形勢になっています。

2014年の日中韓国の相互訪問者数

日本→中国 272万人
日本→韓国 228 万人
中国→日本 241万人
中国→韓国 613万人
韓国→日本 276万人
韓国→中国 418万人

なかでも急増しているのは、中国から韓国への訪問者です。ご存知のように、日本への訪問者も増えていますが、それどころの増え方ではありません。

理由は朝日の記事も指摘するように、「円安で旅行代が割高になっているうえ、日本が尖閣諸島を国有化した後に、中国で反日デモが起きたこと」もあるでしょう。また中国在住の業界関係者が指摘するのは「PM2.5の影響」です。

実のところ、世界の国境を越えて移動する観光人口は年々拡大していますが、ここ数年、わずかとはいえ入国者数が減少している数少ない国のひとつが中国です。こうした不人気ぶりは中国の旅行関係者にとってもそうでしょうが、むしろ面子を重んじる中国政府の頭を悩ましているかもしれません。彼らの価値観からすれば、世界の中心である中華(帝国)には、多くの外国人が集まってくるはずだからです。

またかつて多くの日本人旅行者が訪れていた韓国も、いまや中国客が全体の半数を占める片寄りぶり。さらに、訪韓日本人が激減し、訪日韓国人がそれを上回る時代になってしまいました。これまで日本人客を相手にしていた韓国の業者は廃業に追われていると聞きます。しかし、今年はさらに激減し、180万人程度しか訪韓しないという声もあります。

日本の旅行業界も、ここ数年の海外旅行者数の減少に悩んでいます。海外旅行市場の拡大とともに成長してきた業界だけに、減っているとはいえ、依然トップ2の訪問先である中韓への訪問者がこれ以上減少する事態は好ましい話ではありません。

そういう意味では、近年政治的な不和が続くこの3国にとって、珍しくお互いの利害が一致しているように見えるのが観光分野でした。昨秋の北京のAPECの日中首脳会談(中国側はそう呼んでいない?)以降、ようやく両国政府の折衝が始まり、今回の大臣会合にたどりついたということでしょう。

つまり、今回の大臣会合で3カ国に共通する課題として「日本人をもっと中国、韓国に旅行に行かせるにはどうしたらいいか」があるはずでした。少なくとも、日本側関係者(松山良一日本政府観光局理事長、田川博己日本旅行業協会会長)はその点を指摘していました。

ところが、中韓両国の関係者からは、そのためにどうしたらいいかという提言はあまり聞かれなかったように思います。あるいは、ご本人たちはそう言っているつもりなのかもしれませんが、少なくともぼくには感じられませんでした。

以下、フォーラムの挨拶および講演として登壇した関係者らのコメントを簡単に書き出してみます。

松山良一日本政府観光局理事長
「日本から中韓両国への渡航者が減少。ドイツとフランスは50年前、ドゴール大統領とアデナウアー首相の間でエリゼ条約を結び、首脳同士の定期会談と青少年相互交流を決め、年間1400万人の交流を実現している。昨日より開催されていた観光大臣会合では、日中韓相互交流の拡大、地域・地方への観光交流の拡大、観光による地方活性化や青少年交流、文化交流、スポーツ交流において連携を深めると合意された。3カ国共同による第三国に対するビジット・イースト・アジア・キャンペーンの推進や、観光交流における品質の向上についても話し合われた。これが日中韓観光交流の潮目となることを願う」。

太田昭宏国土交通大臣
「日中韓観光交流新時代への民間の取り組みを期待したい」。
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李金早中国国家旅游局長
「3カ国の交流人口はいまや2000万人を突破。さらにこれを進めていくには、ビザ緩和や滞在時間の延長、航空路線の拡張に取り組んでほしい。観光交流の品質の向上のためには、共同で監視するシステムの構築やガイドの質を高める取り組みが必要。マナーに関しては生活習慣の違いもあるので、相互理解も必要」。
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金鍾徳韓国文化体育観光長官
「2006年から日中韓観光大臣会合がスタート。2018年には平昌、20年東京と五輪開催が相次ぐなか、3カ国の同伴成長に向けて協力しよう」。
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三田敏雄昇龍道プロジェクト推進協議会会長
「中部北陸9県が参加する昇龍道エリアの知名度はなぜ低いのか。これまで各自治体がバラバラにPRしていたためだ。平成24年度のスケジュールを見てほしい。これは失敗例である。エリア全体が一体となって知名度を上げていくべきだ」。
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宋宇北京観光委員会主任
「2014年の北京市に入境した観光客数は2.6億人。うち外国人は約430万人。日韓は北京のインバウンド市場にとって最も主要な国(14年に北京を訪れた韓国人は38万6800人(2位)、日本人は24万8800人(3位))。両国の観光部門と提携関係を維持している。13年には北京市とソウル市が「北京ソウル混合委員会」を構築し、両市の観光、経済、教育、文化などの分野での交流を進めた。今後は、3カ国間の旅行簡便化、具体的には団体ビザ、航空、クルーズ観光、個人旅行などの推進。また欧米市場に向けて3カ国共同でのプロモーションの実施。市場の監督管理強化と旅行サービスの品質向上において協力してほしい」。

元喜龍済州特別自治道知事
「済州島は現在、180カ国のノービザ入国が可能。クルーズ観光のさらなる拡大のため、新たなクルーズターミナルも開港予定。北朝鮮も参加できる平和クルーズ事業を提案したい」。

また以下は、フォーラムのパネルディスカッションのコメントです。大臣会合をふまえ、1)相互交流人口の拡大のため民間で何ができるか、2)共同プロモーションについて、3)観光交流の品質の向上をいかにはかるか、が議題とされました。

1)相互交流人口の拡大のため民間で何ができるか

田川博己日本旅行業協会会長
「3カ国の相互交流が叫ばれるなか、最大の問題は、日本人が中韓両国に行かなくなったこと。日本旅行業協会としては、日韓共同販売プロジェクトを立ち上げ、韓国の地方を売るためのキャンペーンを行う。また対中国でも、日中観光交流団を組織し、3000人規模の業界関係者を中国に送る予定。また一般消費者が中韓に行きやすい雰囲気づくりを進めたい」。
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張立軍中国旅行社協会会長
「中国の海外旅行市場の歴史は20年と生まれたばかり。歴史は短いが、スピードは速い。日韓両国は、中国人がどこを訪ねたらいいかもっと教えてほしい。また中国人の日本観光ビザの簡素化も進めてほしい。中韓ではホテルのランク付けを国家が行っているが、日本はそれがないので、中国の消費者にどう説明していいか難しいことを理解してほしい」。
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梁武承韓国旅行業協会会長
「韓中1000万人時代は到来している。一方、韓日の航空便も週720便、25空港に運航。韓中は9空港で、韓国はソウルへの集中が大きな課題。地方での広域観光プロジェクトを推進する必要がある」。
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2)共同プロモーションについて

田川博己日本旅行業協会会長
「ヨーロッパから北東アジアへの観光ルートが確立していない。かつて日本では海外旅行の黎明期にロンドン・パリ・ローマの周遊旅行ツアーが人気だったが、同じように東京・北京・ソウルの周遊航空券の設定をつくることも必要では」。

張立軍中国旅行社協会会長
「上海自由貿易特区のような日中韓観光自由区をつくってはどうか」。

梁武承韓国旅行業協会会長
「日中韓共同クルーズはなぜ実現しないのか。文化の共通性を切り口に3カ国を周遊するクルーズをプロモーションしてはどうか。またユーレイルパスのような日中韓域内の鉄道パスを創設して、ビジット・イースト・アジア・キャンペーンを行うのはどうか」。

3)観光交流の品質の向上をいかにはかるか

田川博己日本旅行業協会会長
「質の問題にはふたつある。日本人の海外旅行市場と訪日外国人旅行者の受入態勢だ。前者は日本の場合、1965年に旅行業法を施行し、82年に旅程管理主任制度による消費者保護を進めた。これを学んではどうか。後者に関しては、日本ではまったくうまくいっていない」。

梁武承韓国旅行業協会会長
「近年中国からの訪韓客が急増(2012(280万人)→13(430万人)→14(620万人))し、受け入れ態勢が問題になっている。ガイドやバスと駐車場、宿泊施設など品質の低下をどうするか。またショッピング中心の旅行商品ばかりであることも問題。ソウル市故宮における中国人客のマナー違反も指摘されている。ソウル市内では急ピッチでオフィスビルから宿泊施設への業態転換を進めている」。

張立軍中国旅行社協会会長
「中国は海外旅行者のマナー問題を重視している。ただし、3カ国では発展段階も異なるし、マナー違反はひとにぎりに過ぎないと思う。中国には2万7000社の旅行会社があり、旅行業法を通じて品質向上に努めているが、海外の旅行会社ではその規律が守られているか。共同の監視システムも必要」。

ざっとそれぞれのコメントを整理したにすぎませんが、3カ国ともに相互交流といいながら、自国のアウトバウンド市場に対する言及が多かったように思います。ところが、唯一アウトバウンド市場が減少している日本側の働きかけに対して、中韓両国からそれに呼応する発言はあまりなかったように思えました。一方、中国の拡大するアウトバウンド市場の受け入れ態勢に関して、韓国側からはそれに対応する動きがあるようでしたが、日本側からは、昇龍道PRの失敗に対する反省の弁はあったものの、それ以外の目立った発言はなかったと思います。日本側も中国側の要請に対して呼応していないように受け取られているのでは、と思われます。

この会合やフォーラムの意義について、ぼくは否定的に見ているわけではありません。しかし、事態が思うように好転しない背景を知る必要はある。それぞれの思惑や言い分のどの部分がすれ違っているか、把握しておきたいだけです。

さて、今後この会合は潮目になるのか。この点について全体の流れとしては、このまま中韓から日本への訪問者が増え、逆は停滞を続けるという状況はしばらく変わらないのでは、という気がしました。

というのも、日本側にしてみれば、このまま中国客が爆買いしてくれるのなら、それはありがたい。中国側にしてみれば、日本人が中国に来てもたいして消費するわけでないし、かえって「PM2.5がひどい」などとSNSでまき散らされてはたまらない。国内の実情はなるべく知られたくない、という意味ではこのままでいいかもしれない。韓国側は本音では日本人に来てもらいたいのだけど、プライドが邪魔してそう表向きには言えない…。

つまり、3カ国観光交流の現状のアンバランスを変えたいという意志を(日本の旅行業界を除いて)誰からも感じられないのです。

しかし、こうしたことは、人の移動に象徴される日中韓3カ国の関係性がかつてとは大きく様変わりしたことを強く実感させます。

ぼく個人の意見としては、やはりこの3カ国の交流人口はある程度バランスが取れているべきだと思っています。そのために、非力ながら仲間と一緒に中韓の旅行ガイドブックをせっせとつくっているんですが、最近はあんまり売れないのでつらいところです。
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by sanyo-kansatu | 2015-04-16 11:05 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2015年 04月 04日

2015年、日本政府観光局は九州の訪日旅行プロモーションを強化しています

訪日客の増加で、東京や大阪など大都市圏のホテルの予約が取りにくくなっていることが報じられています。

訪日客全体の5人のうち4人がアジアからの旅行者であることを考えると、都市圏に集中してしまうことは無理もないかもしれません。彼らの大半はアジア新興国の都市住民で、円安の日本を楽しむのであれば、やはり地方より都会のほうがショッピングであれ何であれ、いいに決まっています。

しかし、大都市圏のホテル客室不足はますます冗談ではすまされない状況になっていて、日本に暮らす我々にとっても予約が取りにくいのは同じことなので、なんとかしなければなりません。

観光庁や日本政府観光局(JNTO)が、海外各地で訪日客の訪問地の分散化を図ろうとプロモーションを打ち出しているのもそのためです。

では、今年彼らが掲げる訪日プロモーションの強化エリアはどこか。

それは九州です。
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これまで官民で継続的に続けられてきたプロモーションによって、東京・大阪の大都市圏とそれをむすぶ「ゴールデンルート」、北海道、沖縄といったエリアは海外の旅行マーケットにも浸透し、多くの訪日客が訪れるようになりました。それまで海外の人たちの頭の中で、日本という白地図に記されていた地名は、東京、京都、大阪、広島くらいにすぎなかったのですが、いまでは北海道や沖縄の地名も記されるようになりました。

逆にいえば、知られているのは、それだけなのです。彼らが日本旅行を計画するとき、残念ながら、九州の地名はまったく認識されていません。それは、ひどい言い方をすれば、存在していないことと同じなのです。

九州はアジアにも距離的に近いのに、なぜなのだろうと思うかもしれませんが、それは単に存在を認識されていないからなのです。日本人なら九州の魅力はよく知っています。海外で認識されるかどうかは魅力の中身ではないのです。

2009年、北海道を舞台にした中国映画がヒットしたおかげで、初めて「北海道」という地名を中華圏の誰もが知るようになり、中国客が北海道を訪れるようになったことからもわかるように、観光地のひとつとして認識されないと、外国客はやって来ないのです。

とはいえ、そんなに簡単に外国人に地名を認識されるものではありません。結局のところ、いろんな手をこつこつ打っていくなかで、なにかのきっかけが生まれる瞬間を待つ、ということなのかもしれません。

今年2月に上海を訪ねたとき、そういうこつこつ型の中国市場向けの九州プロモーションが始まっていることを知りました。以下、報告します。

2月上旬、地下鉄静安寺駅の2号線と7号線の乗換通路に、日本政府観光局による九州プロモーションの大ポスターが貼り出されていました。それがこの写真です。
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ご覧のように、名湯・黒川温泉や阿蘇山などの自然、熊本城、テーマパークのハウステンボスなど、九州の訴求ポイントが表現されています。地下鉄構内のある一画とはいえ、これだけ派手なポスターがデカデカと集中的に貼られている光景は、日本ではあまり見たことがないと思います。でも、これが中国の地下鉄構内広告のスタンダードなスタイルです。

関係者によると「当初、1月1日~28日が掲載の契約期間だったのに、2月12日に同所を通過したときにもまだありました。次の広告主が未定であるため、デザインが残っているようです」とのこと。こういう大雑把なところがいかにも中国らしいですね。逆にいえば、上海も次々と新しい広告が打たれるような景気のいい時代ではなくなったということでしょう。

近年、中国経済の減速が指摘されています。それは北京や上海の地下鉄広告の状況からも実感します。以前は地下鉄路線の飛躍的な拡張にともない、乗換通路もどんどん伸び、ド派手なポスターがあちこちに貼りまくられていました。それが、ここ1、2年で明らかに減っています。あれほどにぎやかだった地下鉄広告は、いまでもないわけではありませんが、ずいぶんおとなしくなってきた印象です。

それでも訪日客が増えるのはなぜか。これは個人的な推測にすぎませんが、バブル崩壊で株価が暴落した1990年代でも、海外旅行者数が増え続けた日本の状況(ただし、2000年代に入り、伸びは止まる)と少し似たことが上海でも起き始めているのではないか、と思います。

こういうことです。不動産価格がついに下がり始めた中国で(ところが、昨秋から株価は上昇中。不動産が期待できないため、株にお金が流れたのでしょう)、人々はバブル志向からやや地道な消費スタイルに移り始めている。日本もそうだったように、経済の伸びが鈍化して初めて人や社会は成熟化するものだと思います。しかし、いったん知った豊かさや消費の楽しみは忘れられない。そんな時代、気軽に消費を楽しめる近場の国はどこか。政治向きの事情もあって、最初は韓国に殺到したものの、やはり日本のほうがいい。

少なくともいま、彼らはそう思っているのではないか、そんな気がします。実は90年代の日本人の海外旅行先も圧倒的に近場のアジア各国でした。

さて、話がそれてしまいましたが、上海の海外市場向けの九州プロモーションとしてメディアがらみのものも、いくつかあるようです。
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たとえば、中国の旅行雑誌『旅行者』2015年2月号では、1冊丸ごとの九州特集をやっていました。これは完全な日本側とのタイアップ企画ですが、一般的な観光地だけでなく、九州の食文化とその担い手となる人物なども続々登場し、きわめて完成度の高いものでした。人や素材を提供したのは九州側だったのでしょうが、中国側の編集スタッフもよくまとめたと思いました。

数年前まで新潮社が出していた『旅』の休刊を最後に、日本にはほぼビジュアル系の旅行雑誌がなくなってしまいましたが、中国ではまだいくつか生き残っています。その一誌が『旅行者』です。しかし、中国でも広告を頼りに旅行雑誌を維持していくのは大変なよう。ネット時代のいま、紙媒体の影響力がどこまであるのか、という指摘もあるかもしれません。

その点、中国の大手ネット旅行会社の途牛(tuniu)での九州キャンペーンは面白そうです。
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途牛
http://www.tuniu.com/zt/jiuzhou/

阿蘇山を背景に熊本城と着物姿の女の子という、日本人の目からみればいかにもこてこて“フジヤマ、ゲイシャ”的な絵柄ですが、海外向けにはこれくらいしないと伝わらないものだと、ここは大目にみてほしいと思います。実際、こうしたトップページは中国人のデザイナーがつくっています。この手のPRとはそういうものなんです。そういう意味では、『旅行者』のイラストを使った表紙は、日本人からみると悪くないと思いますが、中国市場からみてどちらの訴求力があるか。これは判断が難しいですね。

いずれにせよ、このサイトのコンテンツは、九州を中心としたさまざまな旅行商品の特集で、その販促を強化することが目的でした。やはり中国で九州をPRするといっても、まずは海外旅行市場が最も成熟し、個人旅行化も進んでいる上海エリアから始めるのは当然のことでしょう。

はたして今年、中国客は九州を訪れるのでしょうか。

こんな話もあります。実は、最近上海でも「福冈(福岡)」「长崎(長崎)」といった地名をよく見かけるようになりました。なぜなら、上海発の東シナ海周遊クルーズ客船が九州各地をよく訪れるようになっているからです。その話については、昨年5月上海旅行博(WTF)を視察したとき、紹介したことがあります。

上海の海外旅行市場の大衆化を象徴するクルーズ人気(上海WTF2014報告その2)
http://inbound.exblog.jp/22692387/

そして、今年なんと福岡港に約200回クルーズ客船がに寄港することになっています。これは去年の倍増ですから、ちょっと驚くべき話です。当たり年といってもいいかもしれません。そのため、福岡という地名自体は上海の消費者にかなり認識されるようになっています。これは九州にとって絶好のチャンスといえます。

ところが、地元の福岡では、それほど盛り上がっていないという話を耳にしました。どういうことなのか。

次回以降、上海発のクルーズ客船の話をしてみたいと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-04-04 14:05 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2014年 12月 13日

「原因は日本にあると、怒られっぱなしでは観光する気にならない」(二階元経産相)

日韓関係の悪化が両国の観光業界に影を落としています。特に目立つのが、日本から韓国への観光客の減少。円安・ウォン高も理由のひとつでしょうが、関係悪化に日本人客が敏感に反応している面も大きいといえるでしょう。

訪韓日本人は、2010年303万人、11年329万人、12年352万人と順調に増えていたものの、当時の李明博大統領が12年8月に大統領として初めて島根県竹島(韓国名:独島)に上陸すると、同年後半から減少し始めたといわれています。13年には275万人と前年度比21.9%減。14年も歯止めがかかっていません。

一方、韓国からの訪日客は夏ごろから回復しています。その対照ぶりが、日中関係の悪化で日本人が中国に行かなくなったのに、訪日中国客が増えている状況と似ているのです。

毎日新聞2014年7月5日によると、6月2日日韓の旅行業界関係者がソウルで会合をした際、全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博元経産相がこんな不満をぶつけたといいます。

「現状の日本と韓国の関係は異常だ。全て原因は日本にあると、怒られっぱなしでは観光する気にならない」

同紙によると、二階氏の怒りには前段があったようです。前日ソウル市内で開かれたNHK交響楽団のコンサート会場周辺で、韓国の市民団体が二階氏を名指しして歴史問題に関する日本への要求をアピールしたためだとか。文化交流の場で政治的な主張が行われたことに憤慨を禁じ得なかったそうです。

結局その日の会議では、韓国側が8月に日本の関係者をソウルに招待し、観光関連のシンポジウムの開催を提案したようです。

日本側もこれに応じて、日本旅行業協会(JATA)は「日韓国交正常化50周年プロジェクト」を立ち上げました。その点について、以下のネットの記事があります。

日韓交流拡大へメガFAM、第1弾520名-数年で700万人へ 2014年12月9日
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=64855

それによると、14年12月から1000人規模の日本の旅行業界関係者を数回に分けて韓国に訪問させる計画「日韓交流拡大のためのメガファムトリップ(視察旅行)」を開始したそうです。まずは旅行業界同士の交流が大事というわけです。

それにしても、「親中派」として知られる二階氏が思わず放ったひとこと、日本人の心情をこれほど素直に吐露しているものはないのではないか。思わず苦笑してしまいました。あるいは、この方、中国には強くモノ申せなくても、韓国になら言えるのだったりして…。

はたして改善はなるのでしょうか。
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by sanyo-kansatu | 2014-12-13 13:48 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)