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2016年 06月 20日

なぜサムライは外国人観光客の心をつかむ? 人気の秘密を探ってみた

銀座某所の正午過ぎ。館内に中国語のアナウンスが流れると、派手な和装に身を包んだ男女がステージに向かってゆるりと歩き出す。
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食事に夢中になっていた中国の団体客たちの視線は一斉にふたりの方向に注がれた。

なかには席を立ち、スマホを取り出し、写真を撮り始める人たちもいる。

いったいこれは何ごとなのか?

●サムライショーの中国客の食いつきがすごい

浅草で外国客向けの変身スタジオやサムライ体験ツアーを催行している夢乃屋(株式会社バンリーエンターテイメント)の出張侍・花魁ショーである。場所は、銀座8丁目にある外国人団体客向けの和風エンターテインメントレストラン「どすこい相撲茶屋」だ。

ステージに立つのは、創作剣舞橘一刀流の家元でもある孝藤右近さん。彼が太刀を抜き、剣舞を始めると、狭いステージの周囲にカメラを手にした人垣ができる。動画を撮る人も多い。
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孝藤右近さんは金沢にある創作日本舞踊孝藤流の二代目。国内外で華麗なステージをこなしてきた

孝藤右近 剣舞・殺陣 作品集 Ukon Takafuji Sword battle and Samurai dance performance
https://www.youtube.com/watch?v=DGJ4F9-DGSM

1回わずか15分のショーだが、終わっても観客はなかなかステージの前から離れようとしない。

ついには、記念撮影タイムが始まる。中国客たちは次々に入れ替わるように、ふたりのそばに寄り添い、シャッターを切り続けること、約15分。

「春節の頃は店も大変な盛況ぶりで、記念撮影だけで1時間近くかかったこともある」と右近さんは苦笑する。

それにしても、中国客の食いつきぶりはすごい。彼らはふたりと記念撮影したくてたまらないのだ。

一般に中国の団体客は、毎日バスに揺られ、富士山を見たり、温泉に入ったり、買い物したり。でも、せっかく日本に来ているのに、ガイドも中国人。買い物も中国系の店ばかり。だから、日本人とじかに触れ合う機会は、実は少ない。
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右近さんの隣りに立つのは、艶やかな花魁姿の舞いを披露する孝藤流花形の孝藤みゆさん

だとすれば、この種の和風エンターテインメントが彼らの心をつかむのもわかる気がする。彼らの多くはここで撮った写真をすぐさま中国版SNSのWeChat(微信)にアップするだろう。そうでなくても、中国に戻って、知人友人に見せて自慢するに違いない。

「どすこい相撲茶屋」では、夢乃屋の出張侍・花魁ショーは週3回行っているという。次々と入店してくる中国客をメインとしたアジア系団体客のために、1日約6回のステージをこなす。

いま銀座の一角では、人知れず、こんなことが起きているのだ。

JAPAN CULTURE EXPERIENCE TOURS  夢乃屋
http://www.tokyo-samurai.com/


●トリップアドバイザーで和エンタメが人気の理由

今年3月末に配信された世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の2015年の外国人による東京の人気観光地ランキングの結果が興味深い。
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2015年にトリップアドバイザーの日本の観光地に寄せられた口コミを分析(2016.3.31)
http://tg.tripadvisor.jp/news/wp-content/uploads/2016/03/20160331_TripAdvisorPressRelease.pdf

1位こそ新宿御苑だが、2位に昨年7月新宿歌舞伎町にオープンしたサムライミュージアムがランクイン。以下、3位は浅草、5位は明治神宮、6位は両国国技館、7位に東京都江戸東京博物館、8位は八芳園、9位はホテルニューオータニ庭園と、ほぼ和のスポットが選ばれている。また京都のランキングでみると、剣舞の鑑賞や体験ができる京都サムライ剣舞シアターが2位で、鹿苑寺や清水寺といった世界遺産よりも上位となっている。

サムライミュージアムの館内には、日本刀や鎧兜の展示があり、鎧兜を身につけて撮影できるスタジオがある。玄関脇のショップでは、日本刀のレプリカや扇子、ミニ甲冑などが販売されている。人気は7000円~3万円くらいの日本刀のレプリカだという。
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戦国武将のストラップも販売(サムライミュージアム)

では、なぜこれらサムライがらみのスポットや和風エンターテインメントは外国客に人気なのか。
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サムライミュージアムのInstagram (https://www.instagram.com/samuraimuseumtokyo/)には甲冑を身につけた外国客の写真があふれている。

トリップアドバイザーの広報によると、「サムライミュージアムが人気の理由は、和の文化を体験できるところ。最近、全国的に同様の施設が増えている。こうした施設は、トリップアドバイザーのようなサイトやSNSを活用して外国客にアピールする術をよく知っている。サムライミュージアムの場合も、オープン当初からトリップアドバイザー上に施設の所在地、公式サイトへのリンク、メールアドレス、営業時間などの詳細を掲載し、館内ではトリップアドバイザー上に掲載されていることを告知しながら、口コミ投稿を促している。また、英語が話せるスタッフがいて、きちんと説明をしていることも重要なポイント」と分析する。

●「ラストサムライ」こと日本最高齢ガイドが再登場

こうした全国的な外国客のサムライ人気で、活動を再開したユニークな人物がいる。

通訳案内士暦54年という異色の英語ガイド、ジョー岡田さんだ。現役では日本最高齢だという。
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左:ジョー岡田さんのツアーは地元でこう呼ばれている。「京都観光に旋風を巻き起こす!ラストサムライショー」 右:ジョー岡田さんはかつてアメリカのTV番組でサムライショーを披露したことも

彼の型破りなガイディング作法は、海外から訪れた多くの観光客を長く魅了してきた。ガイドを始めたのは前回の東京オリンピックの2年前の1962年。1ドル=360円の時代だ。だが、90年代に一時休業。21世紀に入り、訪日外国人が急増したため、東日本大震災の翌年の2012年5月、約20年ぶりにガイド業を再開した。

御年87歳のジョー岡田さんは、毎週土曜日、京都で外国客相手にウォーキングツアーを行っている。ユニークなのは、そのいでたちとコースの中身。自らサムライに扮し、腰に日本刀を差し、京都の商店街や寺院を練り歩く。そして、最後に「空中りんご斬り」をはじめとしたサムライショーを披露するというものだ。

ツアーの概要については、以下の彼の公式サイトを参照のこと。

ジョー岡田のさむらい人生
http://samurai-okada.com

通訳ガイドを再開した理由について、彼はこう語る。

「90年代に入り、円高で1ドル80円になった。これではもう続けられない。その間、土方でもなんでもやりました。しかし、こうして再び外国客が増える時代になった。90歳まで続けようと思っていたら、2020年に東京オリンピックがあるというから、91歳までやることにした」

当時といまでは、通訳ガイドをめぐる状況は何が違うかと聞くと、「インターネットが世界を変えた。かつて仕事の受注先は、旅行会社が40%、外国人のツアコン30%、国内の観光ガイド30%という比率だったが、いまでは予約はたいていインターネット」と答える。

一見無頼に見える「ラストサムライ」は、その実コミカルな笑いをふりまく熟練のガイディングの持ち主で、ITリテラシーも身につけている。ウォーキングツアーでは毎回4kmを5時間かけて歩くという健脚にも驚かされる。時代は再びジョー岡田のガイディングを必要としているのだ。

●日本にしかない独自の文化だから面白い

これまで見てきた外国客のサムライ人気。でも、一般の日本人の感覚からすると、少しベタすぎて、本当に面白いのか?そんな疑問がないではない。外国客相手には、もっとクールで、エキサイティングで、アメージングなことではなくて、いいのだろうか?

だが、そういうことではないようだ。

「サムライや城は日本にしかない独自の文化だから面白い」。
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クリス・グレンオフィシャルサイト
http://www.chris-glenn.com/

そう明快に答えてくれたのは、オーストラリアのアデレード出身のクリス・グレンさんだ。彼は名古屋のFM局のDJだが、日本のサムライ文化や城、甲冑が好きで、インバウンド観光アドバイザーとしてさまざまな地域の観光PRに関わっている。

1968年生まれのクリス・グレンさんは、85年に交換留学生として来日。帰国後、オーストラリアでラジオDJやコピーライターとして活躍し、92年再来日した。その翌年、名古屋のFM局ZIP-FMでミュージックナビゲーターとしてデビューし、現在、日曜朝9時〜13時の「RADIO ORBIT」を担当している。

昨年刊行した自著『豪州人歴史愛好家、名城を行く』(宝島社)によると、彼の趣味は、戦国時代の歴史や甲冑武具の研究、城めぐりなど。これまで訪ねた城の数は、日本全国400カ所にも及ぶという。また甲冑師にも弟子入りしている。外国人でありながら、筋金入りのサムライ文化の担い手といえる彼は、テレビ朝日『ワイドスクランブル』や毎日放送『知っとこ』などのテレビ番組にも出演。日本の文化や歴史の魅力を国内外に伝える活動を勢力的に行っている。
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甲冑を身につけ、侍に扮して地元の観光PRを行うクリス・グレンさん

クリス・グレンさんの所属事務所のパスト・プレゼント・フューチャーの加藤由佳さんは、彼がサムライ好きになった理由をこう説明する。

「彼が日本文化に興味を持ったのは、日本びいきだった祖父の影響が大きい。祖父から聞く日本の話や家にあった民芸品や伝統工芸品を見て育ち、16歳で日本留学。サムライの世界に引き込まれたのは、担任の先生に渡された吉川英治の『宮本武蔵』を読んだのがきっかけだ。彼にとって、城はサムライたちが生きた場所、戦った場所であること、また軍事施設でありながら美しさもある。こうした城の建築美、建築技術、軍事施設としての機能性など、さまざまな点に魅力を感じたようだ」。

●外国人の視点とはどういうことか

訪日旅行市場が盛り上がるなか、クリス・グレンさんは自身が案内役をつとめる歴史ツアーを企画するほか、自治体や観光施設に対してアドバイスをしたり、講演を行っている。

彼が最も大切なポイントとして挙げるのが「外国人の視点を理解する」ことだ。

その点について、彼にメールで質問した一問一答を紹介する。

―クリスさんは日本の観光PRをするうえで「外国人の視点」が大切というが、外国人と日本人の視点でいちばん違うところはどこか。

「以下のふたつのポイントがある。

①日本に関する知識
当然のことだが、日本人と外国人とでは、日本に関する知識は雲泥の差がある。そのため、日本人の知識ベースで書かれた、観光施設などの紹介文を翻訳しただけでは、通じないことも多々ある。多くの日本人には、その認識が完全に抜け落ちている。

②曖昧さを嫌う
観光パンフレットなどを見ていると、日本人は曖昧な表現や美しい言葉を並べることで、なんとなく良さげに体裁を整えているように感じる。だが、それでは外国人には何が言いたいのかわからないことが多い。外国人相手の場合は、なるべくストレートな表現で伝える必要がある」

今年4月上旬、彼が制作した名古屋城本丸御殿英語版サイトが立ち上がった。ここでは、外国人の知識や好みを考えて、彼が英文テキストの執筆を担当している。
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名古屋城本丸御殿
http://www.nagoya-info.jp/en/hommaru/

―では、「外国人の視点」を理解するために、日本人はどうすればいいか。

「そのためには、以下のことをトライしてほしい。

①逆を考える
自分が海外に行ったとき、困ること、見たいモノ・コト、事前に知りたい情報、欲しいもの、体験したいこと、食べたいものを考えてみれば、日本に来る外国人が何を欲しがるかが理解できると思う。

②外国人に聞いてみる
外国人向けのサイトやパンフレットなどの制作に、外国人がひとりも携わっていない、あるいは外国人にリサーチもしないでつくられていることが多いのには、本当に驚く。もっと外国人と話して、リアルな声を聞いて、ニーズをつかむという作業に努めるべきだ」

クリス・グレンさんは、今日の日本の外国人向け情報発信の現状は、相当深刻な事態にあると指摘する。これは多言語化以前の問題で、そもそも発信者たちは、外国人の日本に対する素朴な疑問にどこまで向き合ってきたかが問われているのだ。

その意味でも、外国客の心をつかんだサムライ人気は、日本人が自国の文化や歴史をあらためて見直す契機になるだろう。訪日旅行市場に関わる多くの人が、日本の文化を外国人にもわかりやすく説明するスキルを身につけていくことは、今後の日本のインバウンドさらに発展させていくうえで欠かせないステップになると思う。

やまとごころレポート
http://www.yamatogokoro.jp/report/2016/report_25.html
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by sanyo-kansatu | 2016-06-20 16:32 | やまとごころ.jp コラム | Comments(0)
2016年 05月 26日

エンタメ性をさらに高め、他のインバウンドレストランとの差別を図りたい

銀座8丁目にある外国人団体客向けの和風エンターテインメントレストラン「どすこい相撲茶屋」でのサムライショーの一幕を前回お伝えしました。

銀座インバウンドレストランのサムライショーは中国客の食いつきがすごい
http://inbound.exblog.jp/25841438/
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どすこい相撲茶屋
http://ginza9.com/shops/dosukoi.html

同店は銀座中央通りに面した銀座ナイン3の中にあります。ラオックスやドンキホーテ銀座店もすぐそばにあり、店の前の首都高の下には、中国団体客用のバスや出発前に時間をつぶして待っている中国客の姿をよく見かけます。
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店の前では「和風エンターテインメントショー」がうたわれています。
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サムライショーの始まる前に、店内を視察させてもらいました。
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400席(最大500名収容可能)といいますから、おそらく銀座でもこの種のレストランでは最大級の大きさでしょう。メインの食事はしゃぶしゃぶやすき焼きなどの鍋ですが、小さな生簀があり、海鮮も楽しめるようです。
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あらゆる場所で中国語表記が徹底されています。
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しばらくすると、中国客が入店してきました。予約制なので、事前に席が決まっています。
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これが定番メニューの豚しゃぶ鍋定食(1000円)です。鍋定食は5種類から選べます。もちろん、ほかにもお寿司など、好みに応じて注文できます。
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同店(株式会社GFホールディングス)の杉野豊樹店長に話を聞きました。

―店のオープンはいつですか。出店の経緯は。

「2015年11月20日がオープンです。もともとちゃんこ鍋をメインにしたインバウンドレストランを考えていたので、そのようなネーミングにしたのですが、だんだんいまのようなエンターテイメントを売りにしたレストランになってきたんです。

弊社では同年12月に大阪で『和楽』というインバウンドレストラン、16年2月に『ホテルロア心斎橋』をオープンさせています。昨年春頃から、インバウンドに特化した飲食業態を開発するべく動き出したのが経緯です」

―サムライショーはいつから始めたのですか。

「今年の3月からです。夢乃屋さんには週3回くらい。その他、忍者やおいらんショーなどもやっています」。

―現在の客層はやはり中国客が多いのでしょうか。

「全体の9割が中国客。残りはマレーシアやベトナム、フィリピンなどの東南アジアの団体です」

―集客はどうしているのですか。

「実は、オープン当初は集客に苦戦しました。そこで昨年末に、社内に営業部隊をつくり、インバウンドを扱うランドオペレーターなどの国内の旅行社に一斉に営業をかけました。おそらく100社以上に飛び込みで足を運んだと思います。そうするうちに、だんだんお客さんを送ってもらえるようになりました。ある中国の旅行会社では、ツアーに組み込んでくれている。チラシにもショーの写真を載せてもらっています」

―ロボットレストランでは、オープン当初から都内のホテルに一斉に営業をかけ、チラシや割引券をロビーに置いてもらうよう働きかけ、それが集客に成功した理由だといいます。やはり、営業が大事なんですね。

「中国に限らず、団体客は都心で安心して食事できるスポットを必要としています。そういうインバウンドレストランは、新宿や浅草などにいくつかあるようですが、銀座にはこれだけの席数のあるレストランはない。だから、銀座に出店したんです」

―今後の展望をどう考えていますか。

「他のインバウンドレストランとの差別化を図るためにも、さらにエンタメ性を高めたい。ステージを大きくし、お客様にもっと印象の残るような店にしていきたいと考えています」。

同店では、当初スタッフは日本人だけでしたが、いまではスタッフの7割が外国語対応できるようにしたといいます。予約制で、営業は昼と夜に分かれ、夜の部は17時~19時。意外に早いのは、理由があります。

割安なツアーが大半の中国団体客の東京観光のための宿泊場所は、たいてい千葉県や埼玉県、なかには群馬県というケースもあるというほど都心から離れています。最近起きたスキーバス事故などの影響で、乗合バス運転手の労働時間が厳しく管理されるようになったため、彼らの労働時間内に客をホテルまで送り届けるためには、夕食時間を早める必要があるからです。

このようにインバウンドレストラン、特に団体客をメインとする経営には、さまざまな制約がありますが、海外の旅行会社にとってこれほどありがたい存在はないでしょう。どんなに個人旅行化が進んだといっても、一定の団体需要はいつの時代も存在するからです。

国内のインバウンドレストランは、第一次インバウンドブームともいうべき2010年頃、出店が増えた時期がありました。ところが、尖閣諸島沖漁船衝突事件(2010年秋)や東日本大震災(11年3月)などに見舞われ、閉店に追い込まれたところも多かったようです。政治や天災に影響されやすいため、一部の成功事例を除くと、インバウンドレストランの経営は難しいといわれてきました。

バイキングのパイオニア「すたみな太郎」はいかに外国客の取り込みに成功したか
http://inbound.exblog.jp/23351119/

こうしたなか、2015年という訪日客が大激増した年、新たな出店業者が現れ、好調な訪日客の伸びの恩恵を受け始めています。

団体客の受入を基本とするインバウンドレストランの運営は、いってみれば、昭和40年代頃の国内旅行のしくみを再構築するようなところがあると思います。いまの中国団体客は、当時の日本人に似ているところがありそうです。しかし、日本では1980年代頃から社員旅行などの団体ツアーが下火となり、バブル崩壊とともにほぼ消滅してしまっただけに、過去を知る関係者は、手を出しにくいのかもしれません。

いまの若い経営者たちは、当時を知るはずもなく、現在国内で起きている時代の変化を敏感に感じ取り、すばやく実行に移しているという印象を受けます。

話を聞いていて気持ちがいいのは、常に試行錯誤しつつ、ダメなら次の手をと、臨機応変に現状に合わせてやり方を変えていける頭の柔らかさがあることです。

もしかしたら、1年後、いまとはまた違ったコンセプトの店に変わっているかもしれませんが、それも市場に合わせた変化なのだとしたら、それでいいのだと思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-05-26 15:40 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 05月 26日

銀座インバウンドレストランのサムライショーは中国客の食いつきがすごい

銀座某所の正午過ぎ。館内に中国語のアナウンスが流れると、派手な和装に身を包んだ男女がステージに向かってゆるりと歩き出す。
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食事に夢中になっていた中国の団体客たちの視線は一斉にふたりの方向に注がれた。
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なかには席を立ち、スマホを取り出し、写真を撮り始める人たちもいる。
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おいらん姿の花形の目の前にまで来て、iPadで撮影するおばさんまでいる。
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いったいこれは何ごとなのか?

浅草で外国人向けの変身スタジオやサムライ体験ツアーを催行している夢乃屋(株式会社バンリーエンターテイメント)の出張侍・花魁ショーの一場面です。

TBSテレビの「あさチャン」でも紹介されたサムライ体験ツアー(by夢乃屋)
http://inbound.exblog.jp/25840817/

場所は、銀座8丁目にある外国人団体客向けの和風エンターテインメントレストラン「どすこい相撲茶屋」です。
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どすこい相撲茶屋
http://ginza9.com/shops/dosukoi.html
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さて、いよいよショーが始まりました。ステージに立つのは、創作日本舞踊孝藤流の二代目で、創作剣舞橘一刀流の家元でもある孝藤右近さんです。

孝藤右近 剣舞・殺陣 作品集 Ukon Takafuji Sword battle and Samurai dance performance
https://www.youtube.com/watch?v=DGJ4F9-DGSM
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彼が太刀を抜き、剣舞を始めると、狭いステージの周囲に人垣ができ、撮影のオンパレードです。動画を撮る人もいます。
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次に、艶やかなおいらん姿の舞いは、孝藤流花形の孝藤みゆさんです。
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1回わずか15分くらいのショーですが、終わっても観客はなかなかステージの前から離れようとしません。
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ついには、記念撮影タイムが始まります。次々に入れ替わるように、ふたりのそばに寄り添い、シャッターを切り続けること、約15分。
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館内には実況を流すテレビもあちこちに置かれています。
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ようやくステージでの撮影が終わったかと思うと、舞台裏に戻る途中から、次々に記念撮影をお願いされてしまうおふたりです。
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「春節の頃は店も大変な盛況ぶりで、記念撮影だけで1時間近くかかったこともあります」と苦笑いする孝藤右近さん。

それにしても、中国客の食いつきぶりはすごいです。とにかく、彼らはふたりと記念撮影してもらいたくてならないようです。中国の団体客は、毎日バスに揺られて、富士山見たり、温泉に入ったり、それはそれで楽しいでしょうけれど、ちょっと単調な気がしないでもない。たまには刺激がほしいのでしょう。そもそもせっかく日本に来ているのに、ガイドも中国人。買い物も中国系の店ばかり。だから、日本人と触れ合う機会が少ない。この種のエンタメが彼らに人気なのは、わかる気がします。若い子ならば、ここで撮った写真をすぐさまWeChat(微信)にアップすることでしょう。そうでない人も、中国に戻って、知人友人に見せて自慢するに違いありません。

夢乃屋(株式会社バンリーエンターテイメント)の出張侍・花魁ショーは週3回くらい行っているそうです。1日約6回のステージをこなすとか。そのたびに、記念撮影のリクエストに応えることになるそうです。

いま、銀座の一角で毎日のように、こんなことが起きているんです。

このショーはいつ頃からやっているのか。そもそも「どすこい相撲茶屋」という外国人団体客向けのインバウンドレストランはいつオープンしていたのか?

次回、同店の店長さんに話を聞いてみたいと思います。

エンタメ性をさらに高め、他のインバウンドレストランとの差別を図りたい
http://inbound.exblog.jp/25841657/
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by sanyo-kansatu | 2016-05-26 14:18 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 04月 26日

横浜中華街の魅力が半減!? ここはもうニューカマーの街なんですね

先週、取材で横浜に行き、仕事の後、元町と中華街を久しぶりに歩きました。平日のせいか、元町の閑散とした雰囲気に比べ、中華街は中国語を話す観光客が多く見られました。
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19世紀後半に生まれたこの街には、中国の洛陽にある三国志の英雄の関羽を祀る関帝廟があります。
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横浜 関帝廟
http://www.yokohama-kanteibyo.com/

この写真は洛陽にある本家の関帝廟です。昨年10月に現地で撮ったものです。
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ただし、横浜中華街はすっかり変わってしまった印象です。正直言って、魅力が半減してしまったといわざるを得ません。
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かつての魅惑的な広東料理店は激減し、1990年代以降に増えたニューカマーの中国東北三省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)出身者によって、都内の中華料理店と変わらない派手な写真入りメニューの看板ばかりが並ぶ金太郎飴のような食街になっていました。横浜中華街でなければ食べられないような特色あるメニューは一部の店を除き、残っていないようです。
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おそらくこの地で何代も続いてきた老華僑の跡を継ぐ世代が日本化していなくなり、代わりに彼らニューカマーがこの地に移り住み、営業し始めたからでしょう。やたらと占いとマッサージの店が増えているのも、興ざめです。

実は、同じことは全国で起きています。1950~60年代に地方から都会に出てきて調理学校や中華レストランで学び、70年代に独立開業した街場の中華料理屋さんの多くが、跡継ぎもなく、一斉に閉店していくなか、ニューカマーの中国人が店ごと買い取り、新華僑特有の「中国家常(家庭)料理」店に看板ごと架け替えていくという事態がこの10年くらいで一気に進んでいるからです。

通りではあちこちで中国語がよく聞かれました。週末こそ日本人客もそこそこ来ますが、バスでこの地に乗りつける中国人観光客が多いからです。わざわざ外国に来て、中華街を訪ねるという観光行動それ自体は、ちょっと興味深い現象だとは思いますが、実際、このように変質してしまった街は彼らにとって面白いものなのでしょうか。
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3月に上海の書店で『世界 唐人街(世界のチャイナタウン)』(広東人民出版社)という本を見つけました。世界各地の中華街の歴史と現状を紹介する内容ですが、なぜか旅行コーナーの棚に置かれていました。どうやら中国人の海外旅行の参考書とされているのです。いったいこれはどういうことでしょうか。
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ネットに同書の宣伝文が載っていました。

《世界唐人街》图书首发:一条唐人街就是一部华人奋斗史
http://www.oushinet.com/news/qs/qsnews/20151201/213956.html

ここでは、同書の出版記念パーティーが広州華僑博物館で開催されたこと。また同書が「世界5大陸、41カ国、67の」中華街を紹介することで、中国人の海外旅行のみならず、留学やビジネス、投資にとって貴重な情報を提供していると解説しています。

内容をざっと見てみましょうか。

まず「前言」で、今日の中国人にとっての「唐人街(中華街)」の位置付けについて以下の6つのポイントを挙げています。

①在外華人の出国の第一ステージ
②在外華人と中国本土人の連帯の絆
③華人文化の全世界的橋梁
④在外華人の愛国主義温床
⑤外国人のための中国文化理解の窓口
⑥在外華人の社会、経済、文化の中心

ちょっと気になる文言(「④在外華人の愛国主義温床」)も含まれていますが、同書は海外に点在する中華街をポジティブな存在として捉え直そうとしていることがわかります。華人の経済的、社会的、文化的な活動が海外で展開していくための拠点として位置付けようとしているのです。

しかし、それにはちょっと違和感があります。もともと中華街とは、早い時期では14、15世紀頃、中国本土の政変や自然災害などから国を逃れた人たちがたどりついた先に形成されたものでした。また、19世紀のアヘン戦争以降は、労働者として太平洋を渡り、北米や日本へ渡ってきた人たちがつくったコミュニティでもあります。それは、在外華人のネガティブな歴史そのもののはずです。

おそらく、彼らはこう思っているのでしょう。いまはもうそんな時代ではない。新時代の中華街とは、興隆する今日の中国人の海外発展のためにあるのだと。

同書には、他にも気になるところがあります。

たとえば、日本の中華街として横浜、神戸、長崎だけでなく、「東京中華街」が挙げられていることです。

いつのまに東京に中華街が? そう思うかもしれませんが、「东京唐人街:中国人的“银座”(東京の中華街:中国人の銀座)」と題されたページがあり、1980年代以降、多くの中国本土の学生が日本に留学し、その後日本で就職したこと。池袋駅北口の周辺に多くの中国人経営の料理店があることなどが書かれています。

実は、同じことはカナダやオーストラリアにもいえて、バンクーバーやトロント、シドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレードなどの中華街も紹介されています。これらの中華街は、一部を除き、東京同様、1980年代以降の新華僑がつくったものです。

こうして中国人観光客の訪問先のひとつとして、それぞれ訪れた国の中華街が選ばれるのです。書店の旅行コーナーに『世界 唐人街(世界のチャイナタウン)』のような本が置かれていたのもそういうわけです。
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久方ぶりに横浜の中華街を訪ねて、釈然としないような思いにとらわれながら歩いていたのですが、横浜市立港中学校のそばに、子供たちの描いた龍の墨絵が展示されているのを見かけました。

よく見ると、絵の脇に書かれた名前の多くが簡体字表記だったので、少しびっくりしました。ニューカマーの子たちがこの地に多数実在することがあらためて実感されたからです。
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ネットでみると、すでに2010年にこんな記事が書かれていました。今回実感した中華街の変化はずいぶん前から起きていたことだったのです。

横浜市で増え続ける中国人転校生(中国網2010-06-18)
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2010-06/18/content_20290928.htm

記事では、ニューカマーの中国人の子供たちの進学や進路の問題が指摘されていました。確かに、自分の名前を簡体字でしか書けないようだと、いろいろ支障がありそうです。

「全日制高校合格を望めない生徒は、定時制を選ばざるを得ない。定員割れしていれば誰でも入学できるからだが、中途退学する率も高い。慣れない日本語への挫折、昼間高校に通う友だちとのすれ違い、アルバイト生活から来る疲れ、こうした原因がよく聞かれる。学校を辞めた子どもたちが職を求める先は、やはり中華街だ」(同記事より)。

ニューカマーの街となった横浜中華街。中国からこの地を訪れる観光客は、その現実を知るとき、何を思うのでしょう?
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by sanyo-kansatu | 2016-04-26 17:10 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 04月 13日

麻辣烫をご存知ですか? 上野アメ横は中国屋台が増殖していた

先日、上野で友人とお酒を飲んだのですが、夜10時も過ぎ、そろそろ帰ろうとアメ横を歩いていたら、ショップはすべてしまっているのに、屋台がぎっしり並んでいました。
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夜にアメ横に来るのはすごく久しぶりだったので、どんな屋台が出ているのか、上野駅に向かって歩きながら覗いてみました。韓国やインド、タイなどの店もあり、多国籍の様相を呈していましたが、圧倒的な数を占めるは中国屋台でした。
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その屋台では、四川料理の麻辣烫(マーラータン:激辛野菜鍋)まであって、これは明らかに日本人向けのメニューではなく、中国人客向けだと思いました。おそらくこの時間にここで小吃(軽食)を食べているのは、日本人ではなさそうです。経営も中国人でしょう。

こうしたアメ横の多国籍屋台化については、ネットでも2年くらい前から話題になっていたようです。

アメ横で食べたい!オススメの上野の食べ歩きグルメ30選
http://find-travel.jp/article/947

“異界”になりつつある上野アメ横 街角裏散歩(2014.5.5)
http://www.gonzoshouts.com/place/7998/

でも、まさか中国人観光客相手の店がこれほど増えていたとは…。

上野・御徒町界隈といえば、昔からディスカウントショップ「多慶屋」が中国人観光客の間で有名でしたし、一時期、やはり中国人向けに金や宝石を扱う店が多くあり、個人・団体含めて、彼らが必ず足を運ぶ場所でした。アメ横の雰囲気は、いまさらいうまでもなくアジア的で、東京でも数少ない、彼らが好みそうなスポットでしょう。

多慶屋
https://takeya.co.jp/

大阪の黒門市場がアジア系観光客向けに屋台を始めていますが、こういうちょこっと座って軽くつまめたり、立ち食いできたりする、昔ながらの市場的な世界が彼らは大好きなんですね。そして、一部とはいえ、アメ横の風景を変えているんです。
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by sanyo-kansatu | 2016-04-13 13:51 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 04月 09日

ローカル系コンビニから見えてくる上海人の消費生活

上海にはローソンやファミマ、セブン・イレブンなどの日系に加え、さまざまなローカル系コンビニがひしめいています。前回書いたように、数の上ではローカル系のほうが多数派です。

弁当、ベイカリーなどPBが充実【前編】上海コンビニはここまで進化していた
http://inbound.exblog.jp/25641549/

正直なところ、日系に比べて店内は明るくない印象だし、商品の陳列もさえないし、愛想のよくない店員もいるのがローカル系ですが、この際いろいろ比べてみようということで、訪ねてみました。コンビニほど地元の人たちの暮らしが見えてくる場所はないと思ったからです。

まず、上海の主なローカル系コンビニ・チェーンを紹介しておきましょう。以下の3つは、上海の3大ローカルチェーン。街角でもよく見かける、市民生活には欠かせないインフラといえるでしょう。
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好徳(Hapde)
上海のローカル系で最大勢力のチェーン。
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快客(Quik)
地下鉄駅構内にも出店しているのでよく目につく上海資本のチェーン。
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喜士多(C-Store)
台湾資本のチェーンで、イートインが他と比べ充実しています。

これ以外にもいろんなチェーンがあります。「可的」は確か「好徳」と同じ系列のチェーンだったと思います。店舗のイメージカラーは明るめのグリーンとオレンジというローカル系の中では最もポップな印象です。
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ここまではまだいいほうなのですが、ローカル系の中には「おやっ、これは?」と一目でわかるようなあやしげなチェーンも散見されます。
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この「全佳」というのは、ファミマの中国名が「全家」であることから、パクリ系だと思われても仕方ありませんね。そのくせ、黄色に緑、オレンジという3本色こそ微妙に違うものの、セブン・イレブンに似てます。中国らしいといえば、いえるかも。
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ほかにもこの「良友集団」や「上海如海超市」などもローカル系です。おそらくこれらはもともと雑貨店だったものがフランチャイズされたケースが多そうです。
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さて、これらローカル系コンビニで販売されている商品群は、日系とはかなり毛色が違っています。

なかでも代表的なのが、レジのそばにたいてい置かれている「茶たまご (茶葉蛋)」ではないでしょうか。お茶の葉と醤油で卵をゆでたもので、中国ではポピュラーなおやつです。今回初めて試食してみたのですが、特に変わった味ではありません。ただゆで卵を食べる習慣がない日本人は、ちょっとグロテスクに見えなくもない色形から敬遠するかもしれません。
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商品棚を見ていきましょう。これは中国人の好きな干し梅や干しブドウです。やはりローカル色たっぷりですね。
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カップラーメンの種類が驚くほど豊富です。日清のUFOや韓国の辛ラーメンもありますが、大半はローカルブランドのようです。
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伴麺というのは、上海の汁なし麺で、ひき肉とかいろいろからめて食べるものです。ご当地カップ麺を試してみるのも悪くないかもしれません。
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お酒のコーナーは、上海らしくお米が原料の黄酒(日本では老酒というのが一般的か)、いわゆる紹興酒系のお酒がたくさん並んでいます。ぼくは「石庫門」という上海の租界建築の様式の名の付けられた黄酒をときどき買って飲んだりします。とても飲みやすいお酒です。
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つまみ系も、日系にはない、真空パック系のディープな世界が広がっています。
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さて、ローカル系コンビニにも、最近はイートインができています。なかでも台湾系の喜士多(C-Store)は充実しています。
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ここではどんな中食メニューが味わえるのか。これが弁当コーナーです。きれいにパッケージされてはいるのですが、なぜか中身が見えないようなものも多く、ちょっと手が出ません。
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中食という意味では、ローカル系コンビニのフードコーナーは多彩です。おでんはもちろん、フライドチキン、ソーセージなど、立ち食いジャンクフードが大量にありますね。
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ゆでコーンやちまきがあるのも、ローカル系らしいです。前回、上海に屋台がなくなり、代わりにコンビニが中食の提供先になっているという話をしましたが、こうしたラインナップにそれがうかがえますね。
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最後に弁当やフードコーナーの食べ物をまとめて撮ってみました。ピリ辛おでんや中華そうざい2色弁当、とんかつカレーとドリンク類を選んでみたのですが、どうでしょう?
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正直な感想としては、これだったら安い食堂でワンタンとかぶっかけ飯でも食べたほうがいいかな、という感じでしょうか。
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スイーツ系もいろいろあったのですが、こちらは弁当以上にいただけませんね。見かけはだいぶ日本のコンビニスイーツに似てきたのですが、口入れると、うん? どうしてこういう味になってしまうのか。よくわかりません。

やはり弁当やスイーツといった中食は、中国に比べはるかに日本が進んでいることは間違いないようです。いまだに中国系エアラインの機内食はおいしくないのも、製造技術と工程に難があるからだと思います。

もっとも、PBフードに関してはいまいちのローカル系コンビニですが、日本より進んでいるサービスもあるのです。その話は、次回にしましょう。


多彩な決済サービスや宅配が普及【後編】上海のコンビニはここまで進化していた
http://inbound.exblog.jp/25643288/
 
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by sanyo-kansatu | 2016-04-09 18:47 | のんしゃらん中国論 | Comments(0)
2016年 04月 09日

弁当、ベイカリーなどPBが充実【前編】上海コンビニはここまで進化していた

今日も、上海出張の続きです。これまで上海のEC(ネットショッピング)が日本をはるかに上回る勢いで普及していることや、6月中旬にオープン予定の上海ディズニーの話、昨年ついに上海の訪日旅行市場で団体客の数を個人客が抜いた話などを書きましたが、今回は上海のコンビニの話です。

日本より進んでいる中国ECサービス 支えているのは誰か?
http://inbound.exblog.jp/25584174/

今年6月にオープンする上海ディズニーの公式ショップを覗いてみた
http://inbound.exblog.jp/25579060/

2015年の上海の訪日客、個人が団体を逆転 その意味するものとは?
http://inbound.exblog.jp/25638388/
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今日の上海に住む人たちがどんな消費生活を送っているか。それを理解するうえで、コンビニ事情を紹介するのは意味があると考えるからです。インバウンドに関心のある人たちにとっても、中国人観光客の嗜好や行動について知るうえで役立つと思います。

①日系vs.ローカル系の構図も変化

さて、いま上海にはどのくらいの数のコンビニがあるかご存知でしょうか。

すでに6000店を越えるコンビニがあるそうです。上海のまちを歩いていると、東京と同じくらいの比率で、コンビニに出会います。「開いててよかった」は日本で初めてセブン・イレブンが営業開始した頃のコピーですが、いまや上海でも市民生活のインフラとなっているのです。

数でいうと、全体の4分の3くらいは地元中国のコンビニが占めますが、日系のコンビニも年々店舗数を増やしています。日系では、ローソンとファミリーマート、セブン・イレブンがあります。ただし、ファミマとセブン・イレブンは台湾系の資本で、数はファミマが約900店、セブン・イレブンが約100店、ローソンが2015年末現在で390店というところです。
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ローソン http://www.lawson.com.cn/
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ファミリーマート http://www.familymart.com.cn/
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セブン・イレブン http://www.7-11.com.tw/in/cn.html

なかでもファミマとローソンは積極的に出店を拡大しています。セブン・イレブンのみ、内部にいろいろ事情があり、伸び悩んでいます。これは先ごろの日本のトップが退陣した話とは関係ありません。

一方、ローカル系コンビニは、ここ数年減少傾向にあります。理由は、上海における高速度のECの普及とも関係がありそうです。上海の小売業は、コンビニに限らず、百貨店もスーパーも苦戦しているのです。

それでも、日系コンビニが出店を拡大している背景には、2000年代半ばくらいからの地下鉄網の急速な拡大で通勤圏が広がり、各地にベッドタウンができ、出店チャンスが広がっているからです。なぜローカル系は減少しているのに、日系は伸びているかというと、やはり販売している商品のクオリティが上海市民に評価されているからでしょう。かつてはローカル系に比べ高いといわれていた日本の商品も、上海市民の所得の向上により、いはゆる「日常買い」の対象になってきたのです。日系vs.ローカル系の構図にも変化が起きているのです。
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中国人観光客の「爆買い」の理由も、要するにこういう話なのです。彼らは、もはや日本の商品はそんなに高いとは感じていない。ローカル商品より高くても、品質がよければ日本の商品を選ぶのです。

②キラーコンテンツとしてのPB~弁当とベイカリー

日系コンビニのキラーコンテンツは、独自のプライベートブランド(PB)商品といえます。それは何かというと、専用工場でつくられる弁当やベイカリーです。少し前までは、日本人の感覚からすると、上海コンビニの弁当やパン類はわざわざ買って食べるものではありませんでした。はっきり言って、味が落ちるからです。安くておいしい食堂やレストランはいくらでもあるので、コンビニ弁当という選択肢は考えられなかったからです。

たとえば、上海ローソンのPBコーナーはこんな感じです。もう見かけは日本とほぼ変わりません。中身は日本と同じものもあるけど、中国オリジナルのものもたくさんあり、手にとって比べてみたくなります。おにぎりの具は日本にはない中華風調理肉が多いのが特徴です。
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いちばん大きな進化はベイカリーではないでしょうか。棚もおしゃれですし、上海オリジナルとしては、地元で人気のもちもち食感の通称「QQパン」が知られています。
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これはローソンのとんかつ弁当の「香炸猪排花式盒饭」(15.9元)。一見日本の弁当風ですが、中華そうざいが一品入っているのが特徴です。
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日本よりはるかに種類が豊富なのが、肉まんケース。広東式点心から紫芋入りまでローカルの味が楽しめます。 
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③カフェより安くコーヒーが飲めてくつろげる

上海の日系コンビニのありがたいところは、日本と同じドリップコーヒーが味わえることです。なにしろ上海のスタバはカフェラテが500円という世界。しかし、ローソンの場合、アメリカンコーヒー(8元)やカフェラテ(8元)、香港式ミルクティ(5元)、豆乳(3.5元)が味わえます。上海人は濃い目のブレンドがあまり好みではないようで、アメリカンしかないのがちょっと残念です。
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日本でもおなじみのセブン・コーヒーもあります。ただし、上海ではセルフでなく、店のスタッフがコーヒーメーカーでいれてくれます。
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ドリンク系も以前と違って、サントリー「ウーロン茶」以外にも、ローカル製品で甘くないお茶も買えるようになりました。
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アサヒやキリンなどの日本ビールも普通にあります 
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つまみ系も充実しているので、ホテルに帰って缶ビールで一杯のお楽しみもできるのはうれしい。
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④イートインが大繁盛!

上海のコンビニで特筆すべきことは、イートイン・スペースが充実していることです。特に朝と昼どきはイートインが大繁盛! 出勤前に小さなイートインで肉まんと豆乳の朝食をすませるというのは定番だそうです。
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昼もオフィスに帰って弁当を食べる人も多いですが、イートインのテーブルはほぼ占拠され、食堂のようなにぎわいです。
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どこでもそうだとはいえませんが、最近の上海の日系コンビニのイートインは広めで、日本のコンビニと変わらない清潔な店が増えています。日本でもイートインは増えていますが、もともとは台湾で古くから普及していて、4年前くらいから上海でも採用されるようになったそうです。
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その背景には、上海市の条例で屋台などが消え、中食の提供先がコンビニに移ってきていることもあるようです。実際、上海のコンビニでは、朝と昼の売上が高いそうです。

いまや上海コンビは、屋台に代わる中食ステーションとなりつつあります。これだけ豊富なPB商品が安価で提供されていることも大きいです。弁当は1個10元台なので、飲み物を買ってもレストランで食べるより割安です。だから、イートインがにぎわうのです。

もともと中国人は冷たい食事を好まないと言われていましたが、コンビニ弁当でもチンすれば普通に食べる時代になっているのですね。もちろん、これはあくまで経済先進地域であり、しかも味付けなどの食文化が比較的日本に近い上海の事情で、中国の他の地域ではまず当てはまらないことも知っておく必要があるでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2016-04-09 13:35 | のんしゃらん中国論 | Comments(0)
2016年 02月 24日

重慶火鍋は食事というより格闘だ

重慶といえば火鍋が名物です。山椒とトウガラシがどっさり入ってグツグツ煮えたぎっている本場の激辛スープは、口に入れるとすぐに舌がしびれ、味も何もあったものではありません。
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ですから、ぼくにとって火鍋は食事というよりまさに格闘です。汗は半端なく吹き出す。鼻水もあてどなく出る。テーブルの脇にはすぐに鼻水をかんだティッシュの山ができてしまうほど。間違って器官にトウガラシが入り込むようなことになれば、咳き込んでむせび返ってしまう…。それでも、食べ続けるのは、闘志をかきたてられる体験だからなのです。

ところが、地元の人たちは涼しい顔をして鍋をつついているのだから、驚きです。
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しかも、真冬でもコートを着たまま野外で鍋をつついているのです。
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重慶の旅行会社の知人に聞くと、重慶人は冬でも夏でも、たいてい週に1回くらいは火鍋を囲むそうです。スプリングジャパンの成田・重慶線で隣の席にいた地元の女子大生も「日本に1ヵ月くらい滞在していて、重慶に帰ったらまず食べたいのは火鍋」と話していました。これほど刺激の強い料理を食べるとホッとするという感覚は、ぼくにはまったく理解できないものです。

もともと重慶は長江沿いの山がちの地形のまちで、荷を運ぶ底辺の労働者たちが食べてきたのが、この激辛火鍋の起源だそうです。臓物などの素材が多いのもそのためです。四川省全域に火鍋はありますが、成都の味は少しマイルドで、やはり重慶がいちばん強烈のようです。

実際、重慶は火鍋と坂道のまちだと思いました。街中いたるところにこのふたつがあるからです。坂道の話はまた別の機会に。

重慶は坂道と階段のまち。香港によく似ています
http://inbound.exblog.jp/25388159/

中国独立映画の張律監督作品『重慶』の冒頭に火鍋屋が出てきます。地元のヤクザが高利貸しにはまって金を返せない男を脅してリンチする手段として、その男の腕をつかみ、煮えたぎる火鍋のスープに手をぶちこみ、火傷を負わせるというシーンです。今回、初めて火鍋屋に来たとき、「これがあの火鍋か…」とそのシーンを思い出して、一瞬ブルッとしてしまいました。
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結局、地元の人に連れられ、よせばいいのに、2回も火鍋に行ってしまいました。最初の1軒は観音橋という繁華街にある火鍋屋。お店の中は普通の食堂風です。知人はぼくのことを気遣って、激辛スープと清淡スープの2種類を選んでくれました(冒頭の写真)。

重慶最後の夜に行ったのは、屋台風の火鍋屋でした。
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実際、みなさん本当に楽しそうです。若者のグループもいれば、おっさんグループもいる。
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重慶火鍋はスープに味がついているのですが、タレとしてごま油に、にんにくのすりおろしと香菜(パクチー)を入れたりするようです。
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これが煮えたぎる前のスープです。どす黒くてすごいでしょう。
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翌朝、ホテルに近い街区の朝市を訪ねてみました。調味料売り場に行くと、火鍋のもとがたくさん売られていました。
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火鍋に限らず、いろんな料理のもとがあるようです。
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要はこれをカレーのルーのように鍋に水を入れて溶かして沸かすのです。
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いろいろあるうち、「最好(いちばんいい)」と言われたのがこれです。確か13元くらいでした。見た目もカレーのルーのようです。一応お土産に買って帰ったのですが、まだ使ってみる勇気はありません。
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重慶や成都の旅行関係者らといろんな話をしたのですが、彼らは一様に「日本の食事には味がない。やっぱり食は四川のほうが上」と、なぜか申し訳なさそうに言うのです。ちょっと待って…。そうぼくは心の中で思いました。普段からこんなに刺激の強いものを食べていたら、日本の繊細な味がわかるわけないでしょう。

でも、それはあえて口にはしませんでした。言っても詮無いことだからです。ただ彼らにも理解してほしいと思うのは、自分の味覚を唯一の基準にしていると「井の中の蛙大海を知らず」になってしまいますよ、ということ。

ある重慶人は言いました。「親戚に調理人がいて、彼は以前アフリカで店を開いていたのだが、最近中国に戻ってきた。その彼が日本で四川料理レストランを開いたら、儲かるんじゃないかと言うんです。どう思いますか?」。

ぼくは答えました。「日本人は基本的に四川料理の「麻(ma)=しびれる」が苦手です。有名な四川料理店は「麻」を抜いた味付けで成功しています。確かに、東京とその近郊には在日中国人80万人の半数近くが住んでいますから、彼らを相手に本格的四川料理店を開くという手はあるかもしれませんけど、一部の日本人を除くと、刺激が強すぎて口に合わないのではないか。日本人が好きなのは広東料理なんですよ」。

彼は「なるほど」と納得していました。

今回、ぼくが成都に来て、興味深く思ったことのひとつが、チベット族の姿をまちで多く見かけたことです。で、ついチベット料理店に入った話をすると、成都の人は「せっかく成都に来たのに、チベット料理なんて…」と言うのです。まあこれは、日本に来た外国人が大久保のコリアン街で韓国料理を食べたという話に似ていますから、当然なのかもしれません。

でも、はっきりいえることは、食に優劣はないことです。土地ごとに固有の素材や調理法、好みの風味があって、人によって口に合うか合わないかというだけなのですから。そういう「普遍的」な価値観がいまだに身についていないことが、海外で支障をきたしている理由のひとつだということに彼らが気づくのはいつの日でしょうか。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-24 10:21 | のんしゃらん中国論 | Comments(0)
2016年 01月 13日

北京からの団体客と夕食を共にする(新宿5丁目「金鍋」にて)

昨日は久しぶりに、新宿5丁目で山東人たちが経営する中国ツアー客ご用達居酒屋「金鍋」に足を運んでみました。毎日通勤途上に店の前を通っていて、客の入りはどうかなど、普段から通りすがりに眺めていたのですが、冬場に入り、オープン当時のようなにぎわいが見られないようだったので、ちょっと気にしていたのでした。

新宿5丁目に中国客向けインバウンド居酒屋がオープン
http://inbound.exblog.jp/24938094/

仕事が早く終わったので、開店に合わせて5時過ぎに入店したところ、店内には若い中国人が10数名いてなにやら打ち合わせの最中のようでした。「あれっ、まだ営業してないの?」と聞くと、「いえ、そんなことないですよ。どうぞこちらへ」と店員に招き入れられ、地下のフロアに連れていかれました。

そこは、いつも中国の団体客が食事を取っている場所です。「あとで団体のお客さんが来るけど、ここでもいいですか?」。そう顔見知りの山東娘が聞くので、「別にかまわないよ」と答えて、1杯300円の生ビールと羊肉串を注文しました。

しばらくすると、ゾロゾロ中国の中高年の団体客が40名ほどでしょうか、入店してきて、地下のフロアのテーブルを埋め尽くしました。おお、まさか彼らと一緒に夕食を共にすることになるとは。これから何が起こるのだろう。じっと眺めていると、店員の女の子たちが仕出し弁当を運んできて、テーブルに置いて回りました。
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はてさて、どんなメニューなのだろう。見ると、ごはんに焼き魚、揚げ餃子、サラダ、みそ汁に加え、白いパッケージのままの納豆が入った定食でした。あまりコストのかかっていないような(失礼!)シンプルなお弁当ですが、中高年の食事としてはこれで十分なのでしょう。

添乗員らしき中国人女性が説明します。「これは納豆といって日本の伝統料理です。中を開けたら辛子としょうゆをかける前に、こうやって糸を引くまで何度もかき混ぜてください。おいしく食べるコツです」とかなんとか。

その説明を聞いて、ツアー客の皆さんはいっせいに納豆をかき混ぜ始めました。楽しげな光景です。
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ひとりニヤニヤしながら眺めているのもあやしいので、隣に座ったおじさんに尋ねることにしました。

「どちらからいらっしゃったのですか?」
「北京ですよ。あんたはどこの人?」
「日本人ですよ」
「あっそうなの。そりゃまあそうか。ここは日本だものね」
「ところで、日本にはどれくらい滞在するのですか?」
「7日間」
「東京から大阪まで行くんですか?」
「そうですよ」
「それはそれは、欢迎光临(ようこそいらっしゃいました)」
「おお、謝謝」

他愛のない会話ですが、皆さんこっちを見てニコニコしています。でも、この人たち、北京から来たと言っているけれど、もしかしたら見た感じ、河北省の人たちじゃないかな…。埼玉や千葉、なかには茨城の人が、海外で外国人から「どこから来たか」と聞かれたとき、説明してもどうせわかってもらえないからと、しれっと「東京」と答えるのと同じです。まあ北京といってもけっこう広くて農村部もあるし、職場旅行であれば北京の人たちも団体で来ることはあるでしょう。

彼らは誰ひとりビールやお酒を頼んだりもせず、いっせいに食事をかき込み、30分もすると慌しく店を出て行きました。夜の買い物タイムが待っているからかもしれません。

実際、こういうのが「爆買い」中国客の実態でもあるのです。ツアーの中身や食事はとことん節約して、買い物に集中的に散財する。よく中国経済の悪化によって「爆買い」客は消滅するという人がいますが、彼らは驚くほど安いツアー代金で来日しており、他国の訪日客に比べると、ホテルも食事もお金をかけていないので、そのぶん買い物額が多くなるのはある意味当然なのです。それが目的で来ているのですから。

傍で見ていて、このような旅行がいいとはもちろん思いませんが、いまの彼らはこれがやりたいことなのです。「もっと別の楽しみ方がありますよ」などと提案したところで、彼らにしてみれば、「いまそんなことを言われても困るよ」という感じでしょう。

店を出て、金鍋の同じ通りの斜め向かいにあるゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」を見ると、欧米の若いツーリストだらけでした。
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東新宿の新ゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」の宿泊客国籍別トップは台湾人
http://inbound.exblog.jp/25142528/

オープン当時はアジア客が多かったようですが、クリスマスの頃から客層が変わってきたようで、いまではロビー脇のカフェで過ごしているのは大半が若い欧米人ツーリストです。

そのまま靖国通りを歩いていると、その日は中国の大手旅行社の錦江旅行社のバスが停まっていて、さきほどの中高年の団体客とはまったく世代の異なる若いツアー客が歌舞伎町散策を終えて、乗り込もうとしていました。
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さらに西武新宿駅方面に歩いていくと、歌舞伎町一番街のネオンの下にやはり中国の団体客が大勢いて、ヤマダ電機の街頭ビジョンを眺めながら、バスを待っていました。
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東新宿のいつもの光景といえばそれだけの話ですが、日々少しずつ変化が見られることも確かです。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-13 11:51 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 01月 07日

欧米客が増えて、新宿がちょっと楽しいことになっています

年が改まって2016年、最初の本ブログの記事は、年末に新宿界隈で見かけた欧米人ツーリストたちの様子をさらっと報告しようと思います。

新宿界隈で欧米人が多いスポットといえば、ロボットレストランでしょう。その日、近くを通ると案の定、チケット売り場の前では欧米人の男たちが列をなしていました。
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これはもう見慣れた光景です。以前はカップルも多かったのですが、野郎の比率が妙に高い気もします。まあそういうエンタメであることは確かです。
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歌舞伎町の中の飲食店は、さまざまな外国人ツーリストが利用するようになっています。ラーメン屋の前には英語や中国語のパンフレットや表示が並んでいます。
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新宿といえば、ゴールデン街も外国人の人気エリアのひとつです。以前は区役所方面から入ったすぐ前の外国人向けバーにしか姿を見せなかった彼らが、いまでは路地の奥まで入り、小さなスナックやバーで飲むようになっています。先日も、友人となじみの店で飲んでいたら、突然扉が開いて外国人が入ってきました。店主はいつものことだと「ウエルカム、ウエルカム!」と手招きし、彼らと一緒に日英カラオケ合戦になりました。連中はオーストラリア人でした。
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もっと面白いのは、これまで日本人しかいなかったような渋い居酒屋にも彼らは姿を見せるようになっていることです。
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このカップルがいるのは、おやじ居酒屋として知られる清龍の新宿店です。とにかくこの店は平均年齢が高く、もともと若い子すら見かけなかったのですが、最近ではこのとおり新宿界隈に泊まっている欧米人が現れるようになりました。
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これ、こっそり撮ったのでピンが甘いですが、黒人と金髪のカップルが我がニッポンのおやじたちに囲まれて焼き鳥に食らいついています。

かつてはダサい、ヤバい、コワいの代名詞だった新宿がちょっと楽しいことになっていると思いませんか。

翌朝、東新宿の仕事場に向かう途中、スーツケースをガラガラ引いてホテルに向かう女の子も見かけました。
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これがいまの新宿なのです。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-07 14:27 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)