ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2016年 11月 18日

「LIVE JAPAN」ってどうよ? 大丈夫?

今年4月、鳴り物入りでオープンした「LIVE JAPAN」をご存知でしょうか。

LIVE JAPAN
https://livejapan.com/ja/

「海外観光客向けの東京観光名所や体験情報を発信しています! SNSでも話題の誰もが行くべき東京都内近郊のお店情報や観光スポット&イベント、お土産情報を幅広くご紹介しています」というサービスです。

参画企業のラインナップは堂々たるものです。都内の交通機関、空港、エアラインまでが揃っています。

■参画企業(事務局)一覧
・株式会社ぐるなび
・東京急行電鉄株式会社
・東京地下鉄株式会社

■参画企業一覧(50音順)
・エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社
・小田急電鉄株式会社
・京王電鉄株式会社
・京成電鉄株式会社
・京浜急行電鉄株式会社
・西武鉄道株式会社
・全日本空輸株式会社
・東京空港交通株式会社
・東京国際空港ターミナル株式会社
・東京都交通局
・東武鉄道株式会社
・成田国際空港株式会社
・ヤマト運輸株式会社
https://livejapan.com/welcome/

これを仕切るグルメサイトの「ぐるなび」のプレスリリース(2016年2月18日)によると、

「訪日外国人向け観光情報サービス
LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO
4月13日グランドオープン!

東京国際空港ターミナルと京王電鉄が新たに参画し、計16社が空港・バス・鉄道の沿線情報を発信

本サービスは、観光地、飲食店、ショッピングなどの正確かつ詳細な観光情報をリアルタイムに提供します。また、Wi-Fiスポットの検索や経路検索といった旅行中に役立つ便利な機能の充実や、サービスを迷わず利用できるユーザーインターフェイスなど、訪日外国人の利便性を追求したワンストップ観光情報サービスの実現を目指します」とあります。

すでにオープンして半年以上がたちますが、いったいこのサービス、どうなっているのでしょうか。ぼくは副都心線を利用しているので車内広告の動画をよくみるのですが、英語版にもかかわらず、誰に何を伝えようとしているのか、ちょっと意味不明です。

ある関係者はこう言います。「このサービスは、UI(ユーザー・インターフェイス)が微妙ですし、明確なコンセプト・バリューがわからないです。当然、ユーザーからみても同じで、その結果がエンゲージメント率(ユーザーの反応)の低さにつながっていると思います。
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https://www.similarweb.com/website/livejapan.com#overview

競合調査ツールであるSimilarWeb でみると、Visit数は多いですが、日本からのアクセスの割合が47%と高く、本当に外国人が見ているのかは微妙です。

サイト滞在時間は56秒しかなく、平均で1.55ページ、直帰率も82%です。

これらの数値から、コンテンツの魅力が伝わっていないことが見て取れます。

記事を増やせばVisit数は増えますが、大事なのは、想定するターゲットがきちんと価値を感じて、サイトを回遊しているかでしょう」。

確かに、この種のサイトは本来、日本に来る前に情報収集のためにチェックするのが一般的だからです。

実は、「LIVE JAPAN」のプロモーション展開の資料をみたのですが、彼らがいう「ターゲットの接触タイミングに応じたメディアプラン」によると、「訪日前」「訪日中」「訪日後」に分けて設定すると書かれています。

「訪日前」に認知されることはユーザー獲得に大きく貢献することですから、どんなプロモーションをするのかみると、「世界各地計5箇所でリーフレットの配布」とあり、北京の旅行博800部、上海同6000部、タイ旅行会社1000部、ラスベガスのJapan Kabuki Festival500部」(2016年5月現在)。いまどき紙媒体を配っても海外での認知につながるとは思えません。
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さらに、「訪日中」は、成田空港や東横線各駅の広告パネルや車内動画を配信しているというわけですが、これで外国客の認知が生まれるかというと疑問です。

ぶっちゃけて言うと、ネーミングのような海外旅行者にとってのライブ感が感じられないのです。ただの地図サイトにしか見えないというか、東京を初めて訪れた外国人がこれから何をしよう、どこに行こう、というときのワクワク感もそうですが、道先案内をしてくれるツールというイメージがほとんど伝わらないのです。

ネットで検索すると、以下のような記事がみつかりました。

インバウンド需要を取り込め! ぐるなびの挑戦(日経ビジネス2016年6月9日)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/278209/060800046/?rt=nocnt

これをみると、日本の飲食店向けに「ぐるなび」の存在感を打ち出すことにはつながっていることがわかります。

でも、それって本来の目的としてはどうなのか?

日本の訪日プロモーションやPRのあり方は、どこか根本的に間違っているのではないか。そんなことを最近よく思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-18 14:00 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 11月 09日

一蘭ラーメンに外国客の行列ができる3つの理由

外国客で行列のできる店といえば、広く知られているのが一蘭ラーメンでしょう。

ぼくも以前一度池袋店に行ったことがありますが、「天然とんこつラーメン」のみの一品メニュー、「味集中カウンター」と名づけられた隣の客との仕切り壁と厨房との間にすだれを下げるという個室食空間、スープの味の濃さやこってり度、麺のかたさなどの7項目を事前に書かせる「オーダーシステム」など、独自のシステムが導入された同店は、確かに外国客でにぎわっていました。

外国客に人気と噂の一蘭ラーメン池袋店に行ってみた
http://inbound.exblog.jp/24938081/

それにしても、一蘭ラーメンにはいつ頃からどんな理由で外国客が行列するようになったのでしょうか?

そこで、同店の広報・宣伝担当の三浦卓さんに話を聞くことにしました。
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今回訪ねたのは、新宿3丁目店です。まず店内紹介から。

これが入口にある外国語表記の食券販売機。
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この日は、平日の正午過ぎで、日本人もいましたが、やはりアジア客が多く、白人の女の子や黒人男性なども並んでいました。
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空席がひと目でわかる「空席案内板」があります。これもこの店独自のシステムですね。
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仕切り壁に隔てられ、各々ラーメンに向き合う独特の空間です。
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これが「味集中カウンター」。テーブルにオーダー用紙が置かれています。
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日本語以外は、英語、中国語(繁体字)、ハングルが用意されています。
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これが創業以来変わらない「天然とんこつラーメン」。
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店内にはインスタグラムへの投稿を呼びかけるプレートが置かれていました。
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以下、三浦さんとの一問一答です。

-いつ頃から外国客が現れるようになったのか。そのきっかけは何だったのか。

「実はいつ頃からとははっきり言えないのですが、特に増えたのは3~4年前からです。やはり口コミで広がっている感じで、フェイスブックやインスタグラム、微信などのSNSによるものだと思います。

もっとも、すでに10年以上前から外国客は、いまほどでなくてもいました。またこれはいまでもそうですが、全国に62店舗営業しているうち、すべての店に外国客が来ているのではなく、渋谷や新宿、池袋、浅草などの外国人観光客の多い特定の店に限られます。たとえば、渋谷駅に近い渋谷店は行列ができるほど多い一方、スペイン坂店には少ないんです。これもSNSの影響だと思われます」。

-どんな国の人たちがよく訪れているのか。味の好みに違いはあるか。人気の理由は何だとお考えか。

「やはり多いのは、中国や台湾、香港、東南アジアの方ですが、最近は欧米の方も増えています。当店のとんこつスープには臭みがないので、欧米の方にも親しんでいただけると思っています。また替え玉という博多ラーメン特有のサービスが体験できることも魅力かと。また中国の方はやわらかめな面がお好みという印象もあります。

何よりラーメンが日本食の一ジャンルとして定着したことが大きいと考えています。つまり、日本に来たら、すしやてんぷら、鉄板焼きを食べるのと同じようにラーメンも体験したいと多くの外国客が考えているからだと思っています」。

-一蘭ラーメンに外国客の行列ができる理由はズバリ、何だとお考えですか。

「3つあると考えています。まず、SNSで「イイネ」が海外に拡散されたこと。これがご来店の最大の動機になっていると思います。

ふたつめは、創業以来変わらないとんこつラーメンの味への支持です。

3つめは、食券購入から、独自のオーダー記入用紙、仕切り壁の食空間という独自のシステムを体験してみたいということではないかと思っています」。

三浦さんによると、同店独自のオーダーシステムや仕切り壁などは、1993年に同店が法人化し、福岡でチェーン展開を始めた当初から導入されていたといいます。女性でもひとりでラーメンを食べられるようにという配慮があったそうです。

7項目のオーダー用紙でスープの味やこさ、特性ダレの量、麺のかたさなどを自分で選べるしくみが面白いと思うのは、タイなどアジアの屋台で麺を食べるとき、たいてい麺の種類を選べるのと同時に、唐辛子入りナンプラー(プリック・ナンプラー)、唐辛子(プリックポン)、唐辛子入り酢(プリック・ナムソム)、砂糖(ナムタン)の4種類がテーブルに用意されていて、自分の好みで調合してから食べるという習慣に似ていることです。

日本のラーメンは一般的に、その店の味をありがたく、そのままいただくという感じが多いのに対し、一蘭はアジア的というべきか、自分で味の好みを決められるというしくみが外国客、特にアジア客に支持されているのではないか、という気がします。

-今後の展望はどうお考えか。

「一部の店舗に外国客が増えているといっても、大半の店は日本人のお客様がメインです。これまでは基本的に都市の繁華街の雑居ビルにビルトインという店舗が多かったのですが、今後は千葉県のロードサイド店を開業しますし、10月19日にはニューヨーク店も開業しました。今月17日には中野店も開業します。中野はサブカルの町として外国人にも知られるようになっていますから、楽しみです。

ラーメンという日本独自の文化をいかにつきつめるか。いかにブランドとして維持できるかに、今後も注力していくつもりです」。

一蘭ラーメン
http://www.ichiran.co.jp

三浦さんの話を聞きながら、あらためて「ラーメンが日本食の一ジャンルとして定着」したことを実感しました。では、それはいつ頃から定着し始めたのでしょうか。

ぼくの友人に、台湾や香港で日本スタイルの現地情報誌の立ち上げに尽力した鈴木夕未さんという編集者がいます。彼女によると、当初は日本と同じように、現地のグルメ情報などを発信していたが、2010年頃から日本旅行のための情報誌を創刊するようになったといいます。

その特集記事に、日本のラーメン特集が人気企画としてよく取り上げられたといいます。

以下は、2015年の香港ウォーカーのラーメン特集の冒頭ページです。彼女によると、日本の編集サイドの協力とともに、香港のグルメ達人などが日本を取材して店選びをしたそうです。
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実は、前回このブログで書いた池袋の「無敵家」の関係者によると、取材を受けた覚えはないのだが、2000年代の半ば頃、台湾に行ったとき、現地の雑誌で同店が紹介されているのを見たそうです。つまり、SNSが普及するずっと前から、台湾や香港などでは、日本のラーメン店が紙媒体で紹介されるようになっていたのです。

行列を体験として楽しむアジア客たち~池袋「無敵家」に並んでみてわかったこと
http://inbound.exblog.jp/26363800/

面白いのは、その特集記事に「ラーメン分析アイコン」なる項目があって、紹介する各店ごとに、麺の太さや形、量、ベースとなる味(醤油、とんこつ、魚介など)、濃さなどが記されていることです。
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これは日本の情報誌が昔からやっていたことで、こういう下地が現地情報誌にあったことは、一蘭ラーメンのオーダー用紙に台湾や香港の人たちが慣れていた理由といえそうです。こういう用紙に自分の好みを書き込むことも、体験として面白がられているのだと思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-09 10:39 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 11月 09日

行列を体験として楽しむアジア客たち~池袋「無敵家」に並んでみてわかったこと

都内に外国客で行列のできる飲食店があることを知ったのは、1年以上前のことでした。最初に知ったのは、池袋東口にあるラーメン店「無敵家」です。

外国客で行列のできるラーメン店「無敵家」
http://inbound.exblog.jp/24900048/

この店にはいまでも、いつ行っても行列ができています。先月のとある日、訪ねると、やはり行列ができていましたが、今度は思い切って並んでみることにしました。並ばなければ、この店のラーメンを味わうことができないからです。
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行列に並んでみてわかったことがいくつかありました。

その日は、午前11時頃に店を訪ねたところ、さすがに食事時としては早すぎるせいか、列は少なめでした。ざっと見た感じ、日本の男性客がほとんどだったのです。おそらく彼らの多くは常連客で、お昼が近づくとこの店は行列が長くなり、すぐには食事にありつけないと知っていて、早めにやって来ているのではないかと思いました。

そこで、向かいのジュンク堂で少し時間をつぶすことにしました。わざわざ行列に並ぶことに決めた以上、お昼時まで待とうと思ったからです。

11時50分頃、再び店の前に来ると、先ほどとは行列する人たちの感じが変わっていました。明らかに外国客と思われる人たちばかりになっていたのです。
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若いカップルや女同士、小グループ客などいろいろいましたが、皆さんアジア系の人たちです。
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列に並ぶと、店の横脇に英語、中国語(繁体字)、タイ語で、列を並ぶ際の注意事項などが書かれていました。
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アジアの子たちは相変わらず自撮りが好きですね。
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たまたまぼくの前にいたのが、キャリーケースを引いたおじさんでした。行列客としてはちょっと違和感のあるタイプで、見た感じ中国人だと思ったので中国語で声をかけてみました。

「どちらからいらしたんですか? この店をご存知でしたか?」

すると、中国語がわかる相手がいたことに喜んだ彼は、「北京から来た」と答えました。一般に外国人にどこから来たかと聞いて、北京や上海など誰でも知っているような大都市を挙げるとき、必ずしもそこではなく、その周辺の地方都市の人である確率はけっこう高いです。外国人は自分の住んでいるような地方都市を知るはずもないから、そう答えておけばいいという気になるものだからです。このおじさんも、そんな印象です。

「ひとりで日本に来ているんですか?」
「そうだよ」
「ホテルはどこに泊まっているんですか?」
「池袋に知り合いが住んでいるので、そこにね」

在日中国人の親戚か知人か誰かがいて、そこにごやっかいになっているのか、それとも最近流行の民泊か……。とにかく安く上げたい、安けりゃどんな宿でもかまわないという彼らですから、民泊利用者も相当増えているに違いありません。

あんまり素性を問い続けるのもどうかと思ったので、話を変えました。「この店、どうして知っているんですか? やはり微信(WeChat)で知ったの?」

すると彼は「行列ができているのを見たからね。こういう店はうまいに違いないと思ったんだ」というのです。どうやらSNS情報で知ったのではなさそうです。少し意外だったのは、かつて中国の人たちは、日本人のように行列までして食事をすることはなかったからです。

確かに最近では中国の人気レストランでは、行列まではしなくても、店の1階が待ち合いスペースになっていて、お茶やソフトドリンク、お菓子などを提供して、客を待たせているような店も増えています。「うまい店=待たされて当然」という理解が一般化してきているのでしょう。
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無敵家では、店を早く回転させるために、行列客にメニューを渡して入店前に注文を取っています。そこで、ぼくは彼のために中国語のメニューを取り寄せてあげました。彼が何を注文するのか気になったからです。彼が選んだのは「のうこく麺(780円)」でした。ぼくも同じものを頼むことにしました。
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そうこうするうちに、入店が近づいてきました。並んでから20分以上たっていました。入り口近くには、外国語併記で列を並んでもらうことへの店側のお詫びやトリップアドバイザーのグルメ豊島区ランキングで同店が堂々1位(2015年)になった受賞証が貼られています。
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そして、入店。カウンター17席と広くはありません。空いてる席がそこしかなかったので、中国のおじさんと隣り合って座ることになりました。

カウンターの前には、英中韓タイ4ヵ国語のメニューが用意されているプレートが置かれていました。
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しばらくすると、のうこく麺が出てきました。海苔に白地で英語と中国語で「welcome」と書かれていました。
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濃厚なスープだったので、ためしにおじさんに「ビールでも飲む?」と聞いてみたところ、彼は「俺はいらない。でもあんたがほしいなら、おごるよ」と言ってくれました。入店前にいろいろ世話を焼いたせいか、感謝したかったからのようです。こういうときは、それを受け入れるのが、彼の面子を立てることになるので、ぼくは店員にビールを頼み、グラスを2つ用意してもらいました。もちろん、払いは彼です。おごってもらいました。

「どう、おいしい?」と彼に聞くと、「还可以(悪くない)」と答えます。それにしても、こののうこく麺、まるでポタージュスープのような舌触りでした。日本のラーメンは実際、多種多彩なので、食べ歩きラーメン通が多いのもわかる気がします。

外国客に行列のできる店には、それなりのサービス体制が出来上がっていることがよくわかりました。多言語化されたメニューもそうですが、行列によってご近所に迷惑がかからないようにするための告知もそうですし、店員がメニューで注文を取りにくるときに、チェックしているに違いありません。一方、外国客の皆さんも、自撮りもそうですが、行列を体験として楽しんでいる印象です。それは、彼らがすでにSNSなどを通じて、この店は行列するものだとあらかじめ知っているからで、それも含めて「無敵家行ってきたぞ」とSNSで自分の追体験を報告できることもひとつの楽しみだからです。

それにしても、このキャリーケースおじさん、本当に行列を見てこの店に来たのか? 

支払いをすませ、ちゃんとビール代を払ってくれた後、彼は池袋駅方面にとぼとぼ歩いていきました。いったい彼はこの後、どこに行くのでしょう?
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by sanyo-kansatu | 2016-11-09 09:00 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 11月 08日

韓国の若者は日本食が好きらしい。「牛かつ もと村 渋谷店」の行列に並んでみた

先週の水曜の午後、友人の案内で渋谷の牛かつ店に行きました。なんでも外国人観光客の行列ができていることで有名なんだそうです。

午後1時、JR渋谷駅東口から明治通りに沿って恵比寿方面に向かってすぐを右手に曲がると、30人近い行列ができていました。ざっと見た感じ、確かに外国客が多いようでした。

そこは「牛かつ もと村」という店です。
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牛かつ もと村渋谷店(食べログ)
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13153853/
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牛かつというのは、豚カツ同様に牛肉を衣に包んで揚げた料理で、ぼくはよく知らなかったのですが、ネットをみると、ここ以外にもいろいろあるんですね。
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この店はわずか9席しかないので、結局、1時間半も並んでしまいました。これは誰かと一緒でないときついですね。その日は休日だったので、日本人も多かったけど、店員さんに聞くと、ふだんは半分以上が外国人だそうです。特に多いのが韓国人だとか。その日の列には東南アジア系の人たちもいました。
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たまたまぼくの列の後ろに韓国人の若いカップルがいたので、「どうしてこの店知ってるの?」と聞くと、韓国の旅行サイトで評判なんだそうです。彼女がスマホで実際にみせてくれたのが、以下のサイトです。
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naver
http://section.blog.naver.com/

ソウル在住のフォトライターの堀田奈穂 さんによると「naverは韓国で最も多く利用されているまとめサイトです。naver blogについては、IDを持っているとさらに詳しく見たり、コメントのやりとりが出来たり」するそうです。

韓国からもブロガーたちが日本を訪れ、情報発信しているんですね。

別の韓国在住の日本人は言います。「日本旅行を専門にするブロガーもいますが、最近ではテレビ番組で海外のグルメ旅行が流行っています。海外グルメ旅行が主なコンテンツとするこんなサイトもあります」。

牛かつ もと村渋谷店を紹介するページ 
http://choys0723.blog.me/220802039236

外観から店内、料理まで細かに写真がアップされています。特にこの店の特徴であるレアなカツの断面を見せたり、石板でレア面を焼いているカットなど、ここで体験できるほぼすべてのことが写真で公開されています。これを見ると、自分も行ってみたい、やってみたいという気になるのではないでしょうか。いったん揚げたカツを自分の好みに合わせてさらに焼くというひと手間が、他の店では体験できないことかもしれません。
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それにしても、韓国の人はそんなに日本料理が好きだったのでしょうか? 中華圏にはよく行くわりには韓国にはトランジットを除くと20年近く足を運んでいないため、そのへんがぼくにはよくわかりません。

前述の堀田さんは言います。「韓国では日本食は単なるブームというよりは、定着に近い気がしますね。うどん、ラーメン、ハンバーグ、焼き鳥、いろいろあります。日本のビールもコンビニで手軽に買えます。ブログ全般について言えることは、お金をもらって書くパワーブロガーが書いたものとは違う、完全に個人の経験によるブログを見て、飲食店や旅行先の情報収集を得るのが最近の主流のようです」。

なるほど。韓国では日本食は定着しているのですね。台湾人の鄭世彬さんも言っていましたが、宣伝臭の漂うプロのブロガーではなく、一般の個人客の体験を載せたブログのほうが韓国でも好感度が高いようです。それだけ韓国でも日本への個人旅行化が進んでいるのでしょう。

韓国における日本食の定着ぶりについては、コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんが今春上梓した『食の日韓論』(三五館)に詳しく書かれています。いま韓国では、日本の外食チェーンが驚くほど出店しているようです。

八田靖史さん「韓食生活」
http://www.kansyoku-life.com/

また同書によると、韓国では昔から豚カツも人気なんだそうです。

しかし、素朴な疑問があります。日本を団体旅行する韓国人を乗せたバスの運転手さんに聞くと、韓国の人はトウガラシを持参して日本に来るといいます。日本の料理は刺激がないからだそうです。ぼく自身は、韓国料理はトウガラシが多く使われるところがよくもあり、また苦手でもあるという感じ。韓国で日本食が定着したという理由がいまひとつよくわからないのです。トウガラシがなくても彼らはおいしいと感じているのでしょうか。それとも世代の差もあり、若い人ほどそうなのでしょうか。

堀田さんはこう答えてくれました。「ご存じとは思いますが、トウガラシを朝鮮半島に広めたのは日本であり、元々辛い物ばかり食べていたわけでは決してないんですよね。とんかつ、おでん、うどんなどは日本の統治時代からの流れでしょう。近年では、諸外国の食べ物が東京のようにソウルや都心部で食べられるようになり、留学や渡航経験のある若者の影響などもあってか、本当にいろいろなものを食べていますよ。テレビ番組やインターネットの情報も大きいでしょう。

いまやデパ地下も東京のデパ地下と遜色ないですね。私の見解ですが、韓国人の大好きなチャジャン麺は辛くないですし、そのあたりは日本人と同様で、辛い物は辛い物として食べるし、辛くないものはそのまま食べる、という感じだと思います。トウガラシを持って海外へ行くのも全員ではないでしょうし、他国の食文化を楽しむ傾向にあると思います。日本人も昔は今よりも醤油を持って渡航した人は多いのではないでしょうか」(以下、「 」は堀田さん)。

なるほど。確かに、我々は外国人だから韓国料理=トウガラシというイメージを持っているけれど、韓国でも日本同様、食の多様化が進み、「辛い物は辛い物として食べるし、辛くないものはそのまま食べる」ということなんですね。

「昔は外国の情報もほとんどなかったですし、どんな料理かも、食べ方も何も知らなかっただけでしょう。日本人も何でも醤油をかけるわけではないですしね。逆に、あらゆるものにタバスコをかけるという日本人をFBで見かけました。そうなると、単に個人の趣向になるのでしょうかね?(笑) タイでも辛い物が苦手な若い世代もいると数年前から言われていますよね。沖縄でも泡盛離れがあると聞きます」

確かに、中国でも上海などの経済先進都市では、日本食のチェーンがたくさんあります。ラーメンも一風堂、丸亀製麺、ココイチもサイゼリアもあります。やはり若い世代を中心にアジアの都市では食の多様化が進んでいるといってよさそうですね。

あともうひとつ思ったのは、外国客で行列のできる「牛かつもと村」や「一蘭ラーメン」の共通点として、一品しかメニューがないことです。肉の量やトッピングだけしか選択肢がない専門店。韓国の事情はよくわからないのですが、中国やタイでは一般にこの種の店は流行りません。いろいろ食べられることが大事で、味せんラーメンでもココイチでも、冷奴や焼きとり、ししゃもまでメニューにあります。レストランには家族や友人などで行くことが多く、カレーを食べたい人もいればパスタを食べたい人もいるというわけで、専門店は避けられてしまうのです。でも、韓国は日本と同じで専門店があるようですね。

「韓国は昔と違って個食が広がっています。昔、日本のチェーン店(吉野家など)が失敗したのは、個食文化がほぼないことを軽視した点もあったでしょう。今は核家族化も進み、時代が変わりました。今は諸外国を受け入れる(特に美味しいものは)段階に入っています。あっという間に日本と同じようなレベルになったのは、この国の持つ何に対してでも速いスピードからだと思います」。

個食文化はまさに上海でもそうです。若いOLがひとりで外食チェーンで食事をするという光景は普通に見られるようになり、日本と同じ定食メニューの店も増えています。

堀田さん、ありがとうございました。あなたとのチャットで、個食も含めたアジアの食の多様化が見えてきました。外国客、特にアジア客で行列のできる店の背景には、当然のこととしてSNSの存在があるとともに、各国都市での食の多様化があるといえそうです。

きっと彼らは自分の国にはまだ出店していない外食チェーンや日本食の流行を見つけて面白がっているのに違いありません。そういや、すでにソウルには牛かつ店はあるそうです。韓国は、台湾同様、日本食の浸透が進んでいるのですね。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-08 10:56 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 11月 05日

日本にあふれる「恥ずかしい中国語」をついに中国人に指摘されてしまいました

先日、上海に住む友人に以下のネット記事を教えてもらいました。

日本の中国語翻訳、恥ずかしいショットの数々!中国人にはわからない。これは人の話す言葉なの?
(来自日本的中文翻译,好羞射!中国人表示看不懂,你确定这叫人话?)(北海道指南 2016-11-01)
http://travel.sohu.com/20161101/n472051954.shtml

これは「北海道指南」という北海道旅行に関する情報交換サイトにアップされた記事のようで、日本旅行中に見かけた「恥ずかしい中国語」表示を見て、面白おかしく茶化しています。

たとえば、これ。
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ここではトイレットペーパー(中国語は「手纸」)のことを「論文」という語を充てています。なぜこんな間違いが生まれたのか不明としかいいようがありません。
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これは「静静请看」という、中国語でありながら日本語的な語順の間違いが指摘されています。正しくは「请静静地看」でしょう。
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この中国文も、簡体字と繁体字に分けてあるものの、文字が間違っていたり、文法もおかしい。正しくは「这个厕所是自动沖水」でしょう。「中国文はよくわからないけど、英文があるからなんとかわかる」と笑われています。
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ここはちょっと惜しくて「您(あなた)」の中国語が「悠」になっています。
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外国客が多いことで知られる一蘭ラーメンの店内で見かけた表示のようです。スープ(汤)の中国語が「汁」になっているのは驚きですし、文法もめちゃくちゃです。同店には中国人店員がいるはずですが、なぜこれが通ってしまったのか。彼らは黙って見ているのでしょうか。
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日本語の「お買い忘れありませんか?」の意味のつもりが、すごく日本語的な中国文になっています。翻訳ソフトの影響が感じられます。「有忘买的东西吗?」でいいのではないでしょうか。中国文もそうですが、英語も変ですね。
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最後はこれ。ここでは「ぶっかけ」の中国語訳が「顔射」になっています。これは単なる間違いではなく、悪意を込めた翻訳のように思われます。誰がこれを書いたのでしょうか。店のアルバイトをしている中国人? 店になにか恨みでも? …なんて詮索したくなってしまいます。

それにしても……。

1年半くらい前に本ブログでも、同じ指摘をしています。

これはやばい!? 日本にはおかしな中国語表示があふれている
http://inbound.exblog.jp/24370756/

このとき、日本で見かけたおかしな中国語表示を指摘してくれたのは、台湾人の鄭世彬さんでした。彼の指摘にはどこか日本に対する親しみや愛情にあふれているのですが、中国人が同じことをすると、ちょっとニュアンスが違ってくるようです。

日本人の多言語力の弱みをさらしてしまっているこの「恥ずかしい中国語」問題、中国人から指摘されて不機嫌になる前に、我々は少し手を抜きすぎであることを自覚すべきではないかと思います。店のアルバイトの中国人におまかせ、ではダメですね。留学生ならともかく、飲食関係で働く中国人にはまかせられないかもしれません。プロの翻訳会社に頼まむとコストがかかりすぎるというなら、せめて街場の中国語教室の中国人の先生に書いてもらうとか、最低限度そのくらいのことはしないといけないのでは。

【追記】
ネットをみていたら、こんな記事もありました。

「おかしな中国語訳」が話題に、メルマガ「日中中日翻訳フォーラム」第31号が紹介(日本僑報社のプレスリリース2016年 11月 01日)
http://pressrelease-zero.jp/archives/102621

在日中国人たちからすれば、これも商売になりそうですね。

いっそのこと、誰か中国の方で、ネット上で商店や飲食店、その他の中国語表示の翻訳を格安で請け負うサービスをしたら、けっこう問い合わせが来るのではないでしょうか。だって、翻訳といっても短い文章や表記ばかりですから簡単でしょう。誰かやりませんか? 喜ばれると思いますよ。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-05 11:52 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 09月 17日

世界のベストレストランは「大人のディズニーランド」

8月中旬のとある日、西麻布にあるフレンチレストラン「L'Effervescence(レフェルヴェソンス)」で、同店を率いる生江史伸シェフが出演する米国CNNのドキュメンタリー番組「Culinary Journeys(世界食紀行)」の先行試写会がありました。同店のランチをいただきながらという、なんともおいしい特典付きです。
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Culinary Journeys(世界食紀行)
http://edition.cnn.com/specials/travel/journeys
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表参道方面から骨董通りを抜け、富士フィルムのビルの手前を左折し、長谷寺に向かって右に曲がった先にそのレストランはあります。

自分はグルメとはほとんど縁のない人間なので、その日供されたランチの内容について的を得た解説をする自信はありません。またなぜCNNが生江シェフを番組に取り上げたかについては、たまたま隣の席にいた若い女性記者の以下のネット記事を参照していただくことにさせてください。
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この日のランチのデザート「緑の山~空豆のクレームと桑の実のコンフィチュール、トンカ豆のアイスクリーム」

「おもてなし」の心はどこに--米国CNNがフレンチシェフの目線から日本の食を紹介した理由
http://entabe.jp/news/gourmet/13224/cnn-reports-japanese-hospitality-from-the-view-of-french-shef-namae

でも、この日以降、ぼくは世界のグルメトレンドをひそかに牽引するユニークなムーブメントについて目を開かされることになりました。もちろん、それはインバウンドにも大いに関係があります。

ここから先は、ぼくの古い友人でトラベルジャーリストの橋賀秀紀さんから受けたレクチャーをそのまま紹介することにします。彼は毎月のように世界各地を旅している、ぼくから見るととても浮世離れした人ですが、目的のひとつが食べ歩きだそうです。

世界には、橋賀さんのような日夜食べ歩きをしている人たちがいて、「フーディーズ」と呼ばれるそうです。彼らの飽くなき食への探求ぶりについては、今年1月に上映された『99分,世界美味めぐり』(スウェーデン、2016年)という映画を通して知ることができます。
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『99分、世界美食めぐり』(スウェーデン、2016年)
http://99bimi.jp/

では、彼らはいま世界のどこに目をつけているのでしょうか……。ひとつの目安となるのが、毎年発表される「世界のベストレストラン50」というランキングです。
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世界のベストレストラン50
http://www.theworlds50best.com/

これは英国で発行される『レストラン』(William Reed Business Media社)というシェフやレストラン経営者を読者とする専門月刊誌で、毎年発表されるものです。2003年以降、世界各国の食の専門家や評論家など1000名近い評議委員の投票数によって確定されてきたそうです。

ちなみに、2016年のトップ10は以下のとおり。

1. Osteria Francescana (イタリア、モデナ)
2. El Celler de Can Roca (スペイン、ジローナ)
3. Eleven Madison Park (アメリカ、ニューヨーク)
4. Central (ペルー、リマ)
5. Noma (デンマーク、コペンハーゲン)
6. Mirazur (フランス、マントン)
7. Mugaritz (スペイン、エレンテリア)
8. Narisawa (日本、東京)
9. Steirereck (オーストリア、ヴィエナ)
10. Asador Etxebarri (スペイン、アシュペ)

日本のフレンチレストラン『NARISAWA(ナリサワ)』も堂々8位にランキングしています。

Narisawa
http://www.narisawa-yoshihiro.com/jp/openning.html

最近、このランキングに登場する有名シェフを描いた映画がいくつも作品化されているそうです。以下は橋賀さんから教えてもらった作品リストですが、特に2010年代になって増えています。

『エル・ブリの秘密』(独、2011年)
http://starsands.com/elbulli/
『二郎は鮨の夢を見る』(米、2011年)
http://jiro-movie.com/ 
『料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命』(米、2014年)
http://gaston-movie.jp/
『NOMA 世界を変える料理』(英、2015年)
http://www.noma-movie.com/

ぼくはオバマ大統領が来日した2年前、安倍首相がアテンドしたという「すきやばし次郎」の映画くらいしか知りませんでしたが、なぜこれらのシェフが注目されているのか。

自らフーディーズとして、世界のベストレストラン50軒中、すでに19軒には足を運んでいるという橋賀さんによると、2000年代に入って世界の美食のトレンドが大きく変わってきたといいます。

「私が海外に美食を訪ねて旅に出るようになったのは1990年代ですが、当時はクラシックなフレンチが王道でした。2000年代に入ってスローフードやオーガニック、ミニマリズム、地産地消といったコンセプトが注目され、フレンチからモダン・スパニッシュへ美食の中心が移っていき、さらに2010年代になると、コペンハーゲンにある『NOMA』が世界のベストレストラン50で4回トップになるなど、地域的にも広がっていきました。フーディーズにとっては、とても興味深い時代の到来です。

なかでも『NOMA』は、私も3回足を運んでいます。同店のシェフ、レネ・レゼピは料理に昆虫のアリを使うというような斬新な発想がよく話題になりますが、南欧のような柑橘類のとれない北欧で料理に酸味を出すため、考案したそうです。この逸話からも、彼が地元の食材を重視していることがわかります。
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昨年1月、彼はマンダリンホテル東京の招待で来日し、日本の食材を使った料理を提供しましたが、このとき、日本の食材の道案内をしたのが、レフェルヴェソンスの生江シェフでした。生江シェフは大学卒業後、いくつかのレストランを経て、現代フランス料理を代表するミッシェル・ブラスの本店で研鑽を積み、その後もロンドン近郊の『ザ・ファットダック』のような個性的なレストランでも修行。語学力もあることから、レネ・レゼピの案内役を務めたのです。ちなみにレネ・レゼピは、シドニーでも東京同様、店のスタッフを連れ、現地の食材を探し歩き、提供しました。もちろん、その期間中、デンマークの店は閉店してです。こうした取り組みを精力的に行うところに、彼の食に対する思想が表れています」。

世界一のレストラン「ノーマ」シェフ、レネ・レゼピの大冒険@日本(nippon.com2015.03.02)
http://www.nippon.com/ja/views/b01711/
デンマークレストラン界の鬼才
レネ・レゼピとは?(BRUTUS2016.5.10)
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/19459/1.html

これらの店に共通する特徴について、橋賀さんは「ゴージャスさとは対極の世界。何より重視されるのは、料理のオリジナリティ」といいます。

「思い出深いレストランのひとつに、スウェーデンの『Fäviken Magasinet(フェーヴィケン・マガシーネット)』があります。場所はストックホルムから鉄道で7時間もかかる極北の地。そこで、私たち夫婦はノルウェーのトロンハイム空港まで飛び、車で140km、国境を越えて走りました。
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このレストランは元酪農学校で、納屋の中に食堂があります。食事は毎日夜7時から。世界からフーディーズたちが数十名ほど集まっていました。食事を待つ間、カナダや英国から来た隣の席の客と話しましたが、会話の内容が(私たちが日本人だからでしょう)『すきやばし次郎の小火はどうなった?』とか、マニアな食通ならではのものばかり。

この店では、料理はすべての客に同じものが供されます。一斉に時間を決めて出されるので、料理も熱々で、食材にも無駄がない。パリの3つ星レストランの世界とは大きく違います」

Fäviken Magasinet(フェーヴィケン マガシーネット) ストイックなワンダーランド(橋賀さんの奥様のブログ「モダスパ+plus」より)
http://mdspplus.ldblog.jp/archives/7943648.html
現在、この店の例のランキングは41位。橋賀さんは「これらの店では、料理はウエイターが運ぶのではなく、シェフが持ってきて、食材と料理について解説してくれるのが特徴です。皿数が多く、料理に使われる食材が豊富なこともそう。盛りつけも美しく手が込んでいる。食材が地元の風土や歴史文化とつながりがあることから、私たちは「情報」を食べているという感じすらします。

いまはSNS時代ですから、これら一品一品が写真に撮られ、たちどころに世界に広まっていきます。だから、実際に食べたことのない人まで、有名シェフの料理を見ることができる。それがさらなる話題を呼び、人の動きを引き起こしている。こうしたさまざまな要素が、今日の世界の食のトレンドを作り出しているのです。その現場に立ち会えるのはとても面白い。私にとってこれらの体験は、大人のディズニーランドみたいなものなんです」。

橋賀さんは言います。「実は日本こそ、食の力で多くの人たちを呼び寄せるポテンシャルがあると思う。世界のフーディーズたちは、噂を聞きつけると、どんな障害があろうと駆けつける。とはいえ、これまで以上に発信力が欠かせない時代になったといえます」。

お話をうかがいながら、世界の食のトレンドは日本の懐石料理のような世界に向かっているのだろうか、などと思った次第。食とツーリズムをめぐる興味深い話でした。常に海外のトレンドと連動している日本のインバウンドのこれからにとっても要注目です。
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by sanyo-kansatu | 2016-09-17 14:41 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 06月 23日

東新宿、半径500m圏内で出合うインバウンドな光景

ぼくの仕事場は東新宿の明治通りの東側にある比較的閑静な住宅街にあります。でも、周辺は外国人だらけです。

仕事の行き帰りもそうですが、たまにお昼のランチどきに気分転換を兼ねて近所を散策することがあります。そこらかしこでインバウンドな光景に出合います。
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たとえば、昨日は丸の内線の新宿御苑前を降りて、新宿1丁目あたりを歩いていたら、台湾人か中国人と思われる女の子4人組が一軒のラーメン屋の前で写真を撮っています。

「麺や 庄の gotsubo」という店でした。

麺や 庄の gotsubo
http://menya-shono.com/gotsubo/

彼女たちはどうしてこの店を知っているのだろう。丸の内線から少し離れた靖国通りに近い場所にあり、スマホのGPSでたどりついたのかもしれないけれど、仕事場に戻ってトリップアドバイザーをみると、新宿区のレストランで 8,076 軒中 1,751 位という、評価の微妙なラーメン店でした。看板メニューは夜のみ提供の「ベジつけめん(990円)」。オリジナルラーメンの店として知られているそうです。

結局、昨日の仕事明けに行ってしまいました。なぜかベジつけめんが気になってしまったのです。
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店内は席数も少なく、おしゃれな内装でしたが、主人は少々強面のおっさんです。でも、ベジつけめんはパスタ風で女性好みの盛り付けでした。つけ汁はえびとトマト風味(もうひとつは鶏と生姜風味で選べる)でかなり濃厚。この種の凝ったラーメンに着目するあたり、昼間の彼女たちは台湾の人たちではないかと思いました。

先週は事務所の友人と一杯やり、彼がどうしてもラーメンを食べたいというので、歌舞伎町の中の博多天神に行きました。ここはとんこつラーメンが500円とお手ごろ価格です。
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8時過ぎたばかりでしたが、ざっと見たところ、店内に日本人はぼくらふたりだけのようでした。さすがは歌舞伎町。アジア系の人たちばかりですが、彼らはとんこつスープが好きなんですね。
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テーブル席に小さな子連れのカップルがいて、なにげに声をかけると、上海人でした。個人ビザで来たようです。
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店内には「中国人爆買いツアー客も殺到!」などと、事情を知ってか知らずかテキトーなこと(だってツアー客はこの手の店には来ないから)を書いたサンデー毎日の記事のコピーがありました。

東新宿になぜこんなに外国客が多いかというと、彼らのニーズに合ったホテルが多く集中しているからです。先日も仕事を終えて、新大久保方面に向かって歩いていると、歌舞伎町の一角でホテルが新しい棟を増築していました。
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2013年12月に開業した新宿グランベルホテルです。歌舞伎町のラブホテル街というディープな環境のなか、ひときわ目につく17階建て、客室総数380室というホテルですが、客室の個性的なデザインとリーズナブルな価格で外国客の人気を呼んでいます。みると、開業1年半で増築が決まったようです。
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歌舞伎町に人知れず外客率8割というデザインホテルがある
http://inbound.exblog.jp/24676453/

このホテルは、あまり一般的な知名度はないかもしれませんが、エクスペディアで予約される全国のホテルの予約件数で第4位というから驚きです。

エクスペディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿を選ぶ
http://inbound.exblog.jp/25331847/
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そのまま歌舞伎町を抜け、職安通りを渡り、新大久保駅に向かって歩くと、韓流ブームの凋落で人ごみが減っていた大久保通りににぎわいが少し戻っていました。
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新宿区議会選に出馬した「歌舞伎町の案内人」こと、李小牧さんの選挙ポスターがいまでも貼ってあるのが新大久保らしいです。
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山手線ガード下も多国籍の風景です。この界隈の住人も多いのでしょうが、アジア系のツーリストが増えていると思われます。
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最後にいつも立ち寄るのが、新大久保駅に近い山手線内側にあるイスラム横丁。ハラルな食材屋が並ぶ一角でPC関連グッズを売っていました。

さらにいえば、半径500m圏内では、こんなことも起きています。

中国メディアが名指しした新宿のブラック免税店を見に行ってみた
http://inbound.exblog.jp/25890462/

まったく見ていて飽きません。

【追記】
今朝ほど自宅でこの記事をアップして、仕事場に向かうと、去年の11月にできたゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」のカフェで小さな洋服の展示会をやっていました。
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話を聞くと、この春デビューしたばかりの二人のデザイナーのブランドだそうです。

RUCA TOKYO/ルカトウキョウ
www.rucatokyo.com

IMANO TOKYO HOSTEL
http://imano-tokyo.jp/ja/

東新宿の新ゲストハウス「IMANO TOKYO HOSTEL」の宿泊客国籍別トップは台湾人
http://inbound.exblog.jp/25142528/

このゲストハウスには、若い欧米の女性客も多いので、企画してみたのかもしれません。もちろん、アジア客もいます。彼女らは台湾や香港、韓国などの子たちなので、日本のファッションに関心はあるでしょう。

アジア色に染まって見える東新宿ですが、こんなことも起きています。
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by sanyo-kansatu | 2016-06-23 08:22 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 06月 20日

なぜサムライは外国人観光客の心をつかむ? 人気の秘密を探ってみた

銀座某所の正午過ぎ。館内に中国語のアナウンスが流れると、派手な和装に身を包んだ男女がステージに向かってゆるりと歩き出す。
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食事に夢中になっていた中国の団体客たちの視線は一斉にふたりの方向に注がれた。

なかには席を立ち、スマホを取り出し、写真を撮り始める人たちもいる。

いったいこれは何ごとなのか?

●サムライショーの中国客の食いつきがすごい

浅草で外国客向けの変身スタジオやサムライ体験ツアーを催行している夢乃屋(株式会社バンリーエンターテイメント)の出張侍・花魁ショーである。場所は、銀座8丁目にある外国人団体客向けの和風エンターテインメントレストラン「どすこい相撲茶屋」だ。

ステージに立つのは、創作剣舞橘一刀流の家元でもある孝藤右近さん。彼が太刀を抜き、剣舞を始めると、狭いステージの周囲にカメラを手にした人垣ができる。動画を撮る人も多い。
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孝藤右近さんは金沢にある創作日本舞踊孝藤流の二代目。国内外で華麗なステージをこなしてきた

孝藤右近 剣舞・殺陣 作品集 Ukon Takafuji Sword battle and Samurai dance performance
https://www.youtube.com/watch?v=DGJ4F9-DGSM

1回わずか15分のショーだが、終わっても観客はなかなかステージの前から離れようとしない。

ついには、記念撮影タイムが始まる。中国客たちは次々に入れ替わるように、ふたりのそばに寄り添い、シャッターを切り続けること、約15分。

「春節の頃は店も大変な盛況ぶりで、記念撮影だけで1時間近くかかったこともある」と右近さんは苦笑する。

それにしても、中国客の食いつきぶりはすごい。彼らはふたりと記念撮影したくてたまらないのだ。

一般に中国の団体客は、毎日バスに揺られ、富士山を見たり、温泉に入ったり、買い物したり。でも、せっかく日本に来ているのに、ガイドも中国人。買い物も中国系の店ばかり。だから、日本人とじかに触れ合う機会は、実は少ない。
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右近さんの隣りに立つのは、艶やかな花魁姿の舞いを披露する孝藤流花形の孝藤みゆさん

だとすれば、この種の和風エンターテインメントが彼らの心をつかむのもわかる気がする。彼らの多くはここで撮った写真をすぐさま中国版SNSのWeChat(微信)にアップするだろう。そうでなくても、中国に戻って、知人友人に見せて自慢するに違いない。

「どすこい相撲茶屋」では、夢乃屋の出張侍・花魁ショーは週3回行っているという。次々と入店してくる中国客をメインとしたアジア系団体客のために、1日約6回のステージをこなす。

いま銀座の一角では、人知れず、こんなことが起きているのだ。

JAPAN CULTURE EXPERIENCE TOURS  夢乃屋
http://www.tokyo-samurai.com/


●トリップアドバイザーで和エンタメが人気の理由

今年3月末に配信された世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の2015年の外国人による東京の人気観光地ランキングの結果が興味深い。
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2015年にトリップアドバイザーの日本の観光地に寄せられた口コミを分析(2016.3.31)
http://tg.tripadvisor.jp/news/wp-content/uploads/2016/03/20160331_TripAdvisorPressRelease.pdf

1位こそ新宿御苑だが、2位に昨年7月新宿歌舞伎町にオープンしたサムライミュージアムがランクイン。以下、3位は浅草、5位は明治神宮、6位は両国国技館、7位に東京都江戸東京博物館、8位は八芳園、9位はホテルニューオータニ庭園と、ほぼ和のスポットが選ばれている。また京都のランキングでみると、剣舞の鑑賞や体験ができる京都サムライ剣舞シアターが2位で、鹿苑寺や清水寺といった世界遺産よりも上位となっている。

サムライミュージアムの館内には、日本刀や鎧兜の展示があり、鎧兜を身につけて撮影できるスタジオがある。玄関脇のショップでは、日本刀のレプリカや扇子、ミニ甲冑などが販売されている。人気は7000円~3万円くらいの日本刀のレプリカだという。
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戦国武将のストラップも販売(サムライミュージアム)

では、なぜこれらサムライがらみのスポットや和風エンターテインメントは外国客に人気なのか。
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サムライミュージアムのInstagram (https://www.instagram.com/samuraimuseumtokyo/)には甲冑を身につけた外国客の写真があふれている。

トリップアドバイザーの広報によると、「サムライミュージアムが人気の理由は、和の文化を体験できるところ。最近、全国的に同様の施設が増えている。こうした施設は、トリップアドバイザーのようなサイトやSNSを活用して外国客にアピールする術をよく知っている。サムライミュージアムの場合も、オープン当初からトリップアドバイザー上に施設の所在地、公式サイトへのリンク、メールアドレス、営業時間などの詳細を掲載し、館内ではトリップアドバイザー上に掲載されていることを告知しながら、口コミ投稿を促している。また、英語が話せるスタッフがいて、きちんと説明をしていることも重要なポイント」と分析する。

●「ラストサムライ」こと日本最高齢ガイドが再登場

こうした全国的な外国客のサムライ人気で、活動を再開したユニークな人物がいる。

通訳案内士暦54年という異色の英語ガイド、ジョー岡田さんだ。現役では日本最高齢だという。
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左:ジョー岡田さんのツアーは地元でこう呼ばれている。「京都観光に旋風を巻き起こす!ラストサムライショー」 右:ジョー岡田さんはかつてアメリカのTV番組でサムライショーを披露したことも

彼の型破りなガイディング作法は、海外から訪れた多くの観光客を長く魅了してきた。ガイドを始めたのは前回の東京オリンピックの2年前の1962年。1ドル=360円の時代だ。だが、90年代に一時休業。21世紀に入り、訪日外国人が急増したため、東日本大震災の翌年の2012年5月、約20年ぶりにガイド業を再開した。

御年87歳のジョー岡田さんは、毎週土曜日、京都で外国客相手にウォーキングツアーを行っている。ユニークなのは、そのいでたちとコースの中身。自らサムライに扮し、腰に日本刀を差し、京都の商店街や寺院を練り歩く。そして、最後に「空中りんご斬り」をはじめとしたサムライショーを披露するというものだ。

ツアーの概要については、以下の彼の公式サイトを参照のこと。

ジョー岡田のさむらい人生
http://samurai-okada.com

通訳ガイドを再開した理由について、彼はこう語る。

「90年代に入り、円高で1ドル80円になった。これではもう続けられない。その間、土方でもなんでもやりました。しかし、こうして再び外国客が増える時代になった。90歳まで続けようと思っていたら、2020年に東京オリンピックがあるというから、91歳までやることにした」

当時といまでは、通訳ガイドをめぐる状況は何が違うかと聞くと、「インターネットが世界を変えた。かつて仕事の受注先は、旅行会社が40%、外国人のツアコン30%、国内の観光ガイド30%という比率だったが、いまでは予約はたいていインターネット」と答える。

一見無頼に見える「ラストサムライ」は、その実コミカルな笑いをふりまく熟練のガイディングの持ち主で、ITリテラシーも身につけている。ウォーキングツアーでは毎回4kmを5時間かけて歩くという健脚にも驚かされる。時代は再びジョー岡田のガイディングを必要としているのだ。

●日本にしかない独自の文化だから面白い

これまで見てきた外国客のサムライ人気。でも、一般の日本人の感覚からすると、少しベタすぎて、本当に面白いのか?そんな疑問がないではない。外国客相手には、もっとクールで、エキサイティングで、アメージングなことではなくて、いいのだろうか?

だが、そういうことではないようだ。

「サムライや城は日本にしかない独自の文化だから面白い」。
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クリス・グレンオフィシャルサイト
http://www.chris-glenn.com/

そう明快に答えてくれたのは、オーストラリアのアデレード出身のクリス・グレンさんだ。彼は名古屋のFM局のDJだが、日本のサムライ文化や城、甲冑が好きで、インバウンド観光アドバイザーとしてさまざまな地域の観光PRに関わっている。

1968年生まれのクリス・グレンさんは、85年に交換留学生として来日。帰国後、オーストラリアでラジオDJやコピーライターとして活躍し、92年再来日した。その翌年、名古屋のFM局ZIP-FMでミュージックナビゲーターとしてデビューし、現在、日曜朝9時〜13時の「RADIO ORBIT」を担当している。

昨年刊行した自著『豪州人歴史愛好家、名城を行く』(宝島社)によると、彼の趣味は、戦国時代の歴史や甲冑武具の研究、城めぐりなど。これまで訪ねた城の数は、日本全国400カ所にも及ぶという。また甲冑師にも弟子入りしている。外国人でありながら、筋金入りのサムライ文化の担い手といえる彼は、テレビ朝日『ワイドスクランブル』や毎日放送『知っとこ』などのテレビ番組にも出演。日本の文化や歴史の魅力を国内外に伝える活動を勢力的に行っている。
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甲冑を身につけ、侍に扮して地元の観光PRを行うクリス・グレンさん

クリス・グレンさんの所属事務所のパスト・プレゼント・フューチャーの加藤由佳さんは、彼がサムライ好きになった理由をこう説明する。

「彼が日本文化に興味を持ったのは、日本びいきだった祖父の影響が大きい。祖父から聞く日本の話や家にあった民芸品や伝統工芸品を見て育ち、16歳で日本留学。サムライの世界に引き込まれたのは、担任の先生に渡された吉川英治の『宮本武蔵』を読んだのがきっかけだ。彼にとって、城はサムライたちが生きた場所、戦った場所であること、また軍事施設でありながら美しさもある。こうした城の建築美、建築技術、軍事施設としての機能性など、さまざまな点に魅力を感じたようだ」。

●外国人の視点とはどういうことか

訪日旅行市場が盛り上がるなか、クリス・グレンさんは自身が案内役をつとめる歴史ツアーを企画するほか、自治体や観光施設に対してアドバイスをしたり、講演を行っている。

彼が最も大切なポイントとして挙げるのが「外国人の視点を理解する」ことだ。

その点について、彼にメールで質問した一問一答を紹介する。

―クリスさんは日本の観光PRをするうえで「外国人の視点」が大切というが、外国人と日本人の視点でいちばん違うところはどこか。

「以下のふたつのポイントがある。

①日本に関する知識
当然のことだが、日本人と外国人とでは、日本に関する知識は雲泥の差がある。そのため、日本人の知識ベースで書かれた、観光施設などの紹介文を翻訳しただけでは、通じないことも多々ある。多くの日本人には、その認識が完全に抜け落ちている。

②曖昧さを嫌う
観光パンフレットなどを見ていると、日本人は曖昧な表現や美しい言葉を並べることで、なんとなく良さげに体裁を整えているように感じる。だが、それでは外国人には何が言いたいのかわからないことが多い。外国人相手の場合は、なるべくストレートな表現で伝える必要がある」

今年4月上旬、彼が制作した名古屋城本丸御殿英語版サイトが立ち上がった。ここでは、外国人の知識や好みを考えて、彼が英文テキストの執筆を担当している。
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名古屋城本丸御殿
http://www.nagoya-info.jp/en/hommaru/

―では、「外国人の視点」を理解するために、日本人はどうすればいいか。

「そのためには、以下のことをトライしてほしい。

①逆を考える
自分が海外に行ったとき、困ること、見たいモノ・コト、事前に知りたい情報、欲しいもの、体験したいこと、食べたいものを考えてみれば、日本に来る外国人が何を欲しがるかが理解できると思う。

②外国人に聞いてみる
外国人向けのサイトやパンフレットなどの制作に、外国人がひとりも携わっていない、あるいは外国人にリサーチもしないでつくられていることが多いのには、本当に驚く。もっと外国人と話して、リアルな声を聞いて、ニーズをつかむという作業に努めるべきだ」

クリス・グレンさんは、今日の日本の外国人向け情報発信の現状は、相当深刻な事態にあると指摘する。これは多言語化以前の問題で、そもそも発信者たちは、外国人の日本に対する素朴な疑問にどこまで向き合ってきたかが問われているのだ。

その意味でも、外国客の心をつかんだサムライ人気は、日本人が自国の文化や歴史をあらためて見直す契機になるだろう。訪日旅行市場に関わる多くの人が、日本の文化を外国人にもわかりやすく説明するスキルを身につけていくことは、今後の日本のインバウンドさらに発展させていくうえで欠かせないステップになると思う。

やまとごころレポート
http://www.yamatogokoro.jp/report/2016/report_25.html
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by sanyo-kansatu | 2016-06-20 16:32 | 最新インバウンド・レポート | Comments(0)
2016年 05月 26日

エンタメ性をさらに高め、他のインバウンドレストランとの差別を図りたい

銀座8丁目にある外国人団体客向けの和風エンターテインメントレストラン「どすこい相撲茶屋」でのサムライショーの一幕を前回お伝えしました。

銀座インバウンドレストランのサムライショーは中国客の食いつきがすごい
http://inbound.exblog.jp/25841438/
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どすこい相撲茶屋
http://ginza9.com/shops/dosukoi.html

同店は銀座中央通りに面した銀座ナイン3の中にあります。ラオックスやドンキホーテ銀座店もすぐそばにあり、店の前の首都高の下には、中国団体客用のバスや出発前に時間をつぶして待っている中国客の姿をよく見かけます。
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店の前では「和風エンターテインメントショー」がうたわれています。
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サムライショーの始まる前に、店内を視察させてもらいました。
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400席(最大500名収容可能)といいますから、おそらく銀座でもこの種のレストランでは最大級の大きさでしょう。メインの食事はしゃぶしゃぶやすき焼きなどの鍋ですが、小さな生簀があり、海鮮も楽しめるようです。
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あらゆる場所で中国語表記が徹底されています。
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しばらくすると、中国客が入店してきました。予約制なので、事前に席が決まっています。
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これが定番メニューの豚しゃぶ鍋定食(1000円)です。鍋定食は5種類から選べます。もちろん、ほかにもお寿司など、好みに応じて注文できます。
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同店(株式会社GFホールディングス)の杉野豊樹店長に話を聞きました。

―店のオープンはいつですか。出店の経緯は。

「2015年11月20日がオープンです。もともとちゃんこ鍋をメインにしたインバウンドレストランを考えていたので、そのようなネーミングにしたのですが、だんだんいまのようなエンターテイメントを売りにしたレストランになってきたんです。

弊社では同年12月に大阪で『和楽』というインバウンドレストラン、16年2月に『ホテルロア心斎橋』をオープンさせています。昨年春頃から、インバウンドに特化した飲食業態を開発するべく動き出したのが経緯です」

―サムライショーはいつから始めたのですか。

「今年の3月からです。夢乃屋さんには週3回くらい。その他、忍者やおいらんショーなどもやっています」。

―現在の客層はやはり中国客が多いのでしょうか。

「全体の9割が中国客。残りはマレーシアやベトナム、フィリピンなどの東南アジアの団体です」

―集客はどうしているのですか。

「実は、オープン当初は集客に苦戦しました。そこで昨年末に、社内に営業部隊をつくり、インバウンドを扱うランドオペレーターなどの国内の旅行社に一斉に営業をかけました。おそらく100社以上に飛び込みで足を運んだと思います。そうするうちに、だんだんお客さんを送ってもらえるようになりました。ある中国の旅行会社では、ツアーに組み込んでくれている。チラシにもショーの写真を載せてもらっています」

―ロボットレストランでは、オープン当初から都内のホテルに一斉に営業をかけ、チラシや割引券をロビーに置いてもらうよう働きかけ、それが集客に成功した理由だといいます。やはり、営業が大事なんですね。

「中国に限らず、団体客は都心で安心して食事できるスポットを必要としています。そういうインバウンドレストランは、新宿や浅草などにいくつかあるようですが、銀座にはこれだけの席数のあるレストランはない。だから、銀座に出店したんです」

―今後の展望をどう考えていますか。

「他のインバウンドレストランとの差別化を図るためにも、さらにエンタメ性を高めたい。ステージを大きくし、お客様にもっと印象の残るような店にしていきたいと考えています」。

同店では、当初スタッフは日本人だけでしたが、いまではスタッフの7割が外国語対応できるようにしたといいます。予約制で、営業は昼と夜に分かれ、夜の部は17時~19時。意外に早いのは、理由があります。

割安なツアーが大半の中国団体客の東京観光のための宿泊場所は、たいてい千葉県や埼玉県、なかには群馬県というケースもあるというほど都心から離れています。最近起きたスキーバス事故などの影響で、乗合バス運転手の労働時間が厳しく管理されるようになったため、彼らの労働時間内に客をホテルまで送り届けるためには、夕食時間を早める必要があるからです。

このようにインバウンドレストラン、特に団体客をメインとする経営には、さまざまな制約がありますが、海外の旅行会社にとってこれほどありがたい存在はないでしょう。どんなに個人旅行化が進んだといっても、一定の団体需要はいつの時代も存在するからです。

国内のインバウンドレストランは、第一次インバウンドブームともいうべき2010年頃、出店が増えた時期がありました。ところが、尖閣諸島沖漁船衝突事件(2010年秋)や東日本大震災(11年3月)などに見舞われ、閉店に追い込まれたところも多かったようです。政治や天災に影響されやすいため、一部の成功事例を除くと、インバウンドレストランの経営は難しいといわれてきました。

バイキングのパイオニア「すたみな太郎」はいかに外国客の取り込みに成功したか
http://inbound.exblog.jp/23351119/

こうしたなか、2015年という訪日客が大激増した年、新たな出店業者が現れ、好調な訪日客の伸びの恩恵を受け始めています。

団体客の受入を基本とするインバウンドレストランの運営は、いってみれば、昭和40年代頃の国内旅行のしくみを再構築するようなところがあると思います。いまの中国団体客は、当時の日本人に似ているところがありそうです。しかし、日本では1980年代頃から社員旅行などの団体ツアーが下火となり、バブル崩壊とともにほぼ消滅してしまっただけに、過去を知る関係者は、手を出しにくいのかもしれません。

いまの若い経営者たちは、当時を知るはずもなく、現在国内で起きている時代の変化を敏感に感じ取り、すばやく実行に移しているという印象を受けます。

話を聞いていて気持ちがいいのは、常に試行錯誤しつつ、ダメなら次の手をと、臨機応変に現状に合わせてやり方を変えていける頭の柔らかさがあることです。

もしかしたら、1年後、いまとはまた違ったコンセプトの店に変わっているかもしれませんが、それも市場に合わせた変化なのだとしたら、それでいいのだと思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-05-26 15:40 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 05月 26日

銀座インバウンドレストランのサムライショーは中国客の食いつきがすごい

銀座某所の正午過ぎ。館内に中国語のアナウンスが流れると、派手な和装に身を包んだ男女がステージに向かってゆるりと歩き出す。
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食事に夢中になっていた中国の団体客たちの視線は一斉にふたりの方向に注がれた。
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なかには席を立ち、スマホを取り出し、写真を撮り始める人たちもいる。
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おいらん姿の花形の目の前にまで来て、iPadで撮影するおばさんまでいる。
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いったいこれは何ごとなのか?

浅草で外国人向けの変身スタジオやサムライ体験ツアーを催行している夢乃屋(株式会社バンリーエンターテイメント)の出張侍・花魁ショーの一場面です。

TBSテレビの「あさチャン」でも紹介されたサムライ体験ツアー(by夢乃屋)
http://inbound.exblog.jp/25840817/

場所は、銀座8丁目にある外国人団体客向けの和風エンターテインメントレストラン「どすこい相撲茶屋」です。
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どすこい相撲茶屋
http://ginza9.com/shops/dosukoi.html
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さて、いよいよショーが始まりました。ステージに立つのは、創作日本舞踊孝藤流の二代目で、創作剣舞橘一刀流の家元でもある孝藤右近さんです。

孝藤右近 剣舞・殺陣 作品集 Ukon Takafuji Sword battle and Samurai dance performance
https://www.youtube.com/watch?v=DGJ4F9-DGSM
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彼が太刀を抜き、剣舞を始めると、狭いステージの周囲に人垣ができ、撮影のオンパレードです。動画を撮る人もいます。
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次に、艶やかなおいらん姿の舞いは、孝藤流花形の孝藤みゆさんです。
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1回わずか15分くらいのショーですが、終わっても観客はなかなかステージの前から離れようとしません。
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ついには、記念撮影タイムが始まります。次々に入れ替わるように、ふたりのそばに寄り添い、シャッターを切り続けること、約15分。
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館内には実況を流すテレビもあちこちに置かれています。
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ようやくステージでの撮影が終わったかと思うと、舞台裏に戻る途中から、次々に記念撮影をお願いされてしまうおふたりです。
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「春節の頃は店も大変な盛況ぶりで、記念撮影だけで1時間近くかかったこともあります」と苦笑いする孝藤右近さん。

それにしても、中国客の食いつきぶりはすごいです。とにかく、彼らはふたりと記念撮影してもらいたくてならないようです。中国の団体客は、毎日バスに揺られて、富士山見たり、温泉に入ったり、それはそれで楽しいでしょうけれど、ちょっと単調な気がしないでもない。たまには刺激がほしいのでしょう。そもそもせっかく日本に来ているのに、ガイドも中国人。買い物も中国系の店ばかり。だから、日本人と触れ合う機会が少ない。この種のエンタメが彼らに人気なのは、わかる気がします。若い子ならば、ここで撮った写真をすぐさまWeChat(微信)にアップすることでしょう。そうでない人も、中国に戻って、知人友人に見せて自慢するに違いありません。

夢乃屋(株式会社バンリーエンターテイメント)の出張侍・花魁ショーは週3回くらい行っているそうです。1日約6回のステージをこなすとか。そのたびに、記念撮影のリクエストに応えることになるそうです。

いま、銀座の一角で毎日のように、こんなことが起きているんです。

このショーはいつ頃からやっているのか。そもそも「どすこい相撲茶屋」という外国人団体客向けのインバウンドレストランはいつオープンしていたのか?

次回、同店の店長さんに話を聞いてみたいと思います。

エンタメ性をさらに高め、他のインバウンドレストランとの差別を図りたい
http://inbound.exblog.jp/25841657/
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by sanyo-kansatu | 2016-05-26 14:18 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)