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2016年 12月 13日

神社の跡地にできた公園の展望台は北朝鮮を望む絶景スポット(中国遼寧省丹東市)

中国東北地方の各都市には、満洲国時代に建てられた神社の跡地があり、そこはたいてい公園となっています。大連の労働公園(大連神社跡地)がそうですし、今夏訪ねた内モンゴル自治区のフルンボイル市ハイラル区の市街地にある西山広場(ハイラル神社跡地)もそうです。
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中朝国境最大の町、丹東にもかつて神社がありました。安東神社です。創建は1905(明治38)年10月3日といいますから、日露戦争直後に建てられたことがわかります。
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当時の絵葉書をみると、巨大な鳥居の向こうにスロープ状の参道と小鳥居、拝殿が見えます。
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これが跡地で、当時もいまも錦江山公園といいます。以下は、今年7月に訪ねたときの写真です。安東神社の廃絶は、日本の終戦の1945年ですが、いまでは日本の鳥居が中華風の派手な門に置き換えられています。
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これが当時の参道です。
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拝殿に至る階段の手前に石橋が残っています。
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日本時代の年号などが塗りつぶされています。
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ここが拝殿跡地だそうです。
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公園は錦江山の山腹に広がっていて、市民の散策コースになっています。
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緑に囲まれた散策コースは整備されています。
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15分ほど登ると、高台に中華風の「錦江亭」という展望台が立っています。ここからは、鴨緑江の対岸の北朝鮮の新義州の町並みが見渡せます。
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この日は空がかすんでいて、はっきりとは対岸が見渡せませんでしたが、右手に見える丹東駅とその先に鴨緑江断橋が見えます。
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これではつまらないので、2012年夏に錦江山公園の東にある黄海明珠(テレビ塔)から見た写真をお見せしましょう。

鴨緑江遊覧ボートで見る中朝の発展格差をどう考える?(遼寧省丹東市)
http://inbound.exblog.jp/20510174/

鴨緑江をはさんだ中朝の経済格差は歴然としています。はるかかなたに見えるビル群は、旧市街地から政治機能を移転するべく開発が進められている丹東新区です。

ところで、錦江山公園にはもうひとつ「曙光閣」という展望台があるのですが、日本の天守閣を模した不思議な外観をしています。
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さらに面白いのは、「錦江亭」のそばの茂みの中に、「皇帝陛下安東地方巡狩紀念」と刻まれた石碑が立っていることです。
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「巡狩」とは、古代中国で天子が諸国を巡視したことを意味しますが、ここでいう天子は、満洲国皇帝溥儀のことです。

石碑の裏には、満洲国崩壊時に国務院政務長官を務めた武部六蔵の名が刻まれています。
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なぜこんなものがいまも残っているのか。旅順の二〇三高地の山腹に戦死した乃木希典大将の次男の保典の碑が置かれているケースはありますが、基本的に「偽」満洲国時代の石碑等は打ち壊されたはずでした。金州南山の乃木の句を刻んだ碑も倒され、台座のみしか残っていません(碑自体は、旅順日露刑務所旧址に展示)。こんなに堂々と石碑が立っているのはちょっと驚きでした。

地元の日本語ガイドの閻宇飛さんによると「いったん倒して山の中に埋めたのだが、2000年代に入って「愛国歴史教育」の素材として、土から掘り出し、同じ場所に置いた」そうです。
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まあいろんなことがあるものです。錦江山公園は約1時間もあれば散策できますし、何より北朝鮮の町並みが見渡せるので、ぜひ訪ねてほしいスポットです。
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これは1940年代の丹東(当時は安東)の観光マップです。確かに、駅の北側に安東神社があります。
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by sanyo-kansatu | 2016-12-13 13:29 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2016年 12月 13日

これが2015年9月に完成した中朝国境に架かる新鴨緑江大橋です

今年7月下旬、中国遼寧省丹東を訪ねています。2015年9月に完成した中朝国境に架かる新鴨緑江大橋を見に行きました。
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あいにくの梅雨空で、鴨緑江を霧が覆っているため、巨大な橋梁を確かめることはできましたが、対岸はまったく見えません。
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中国の大手検索サイト「百度」によると、全長約2km、幅33mの吊り橋です。場所は鴨緑江断橋の約20km下流に位置します。

新鸭绿江大桥(百度)
http://baike.baidu.com/view/3301989.htm

以下のデイリーNK情報によると、ちょうどぼくが丹東にいた日(2016年7月27日)は、かつて中朝間で合意されたという丹東から平壌を経て韓国との軍事境界線に近い開城に至る全長410kmの高速道路建設の着工日とされていたそうです。

中朝高速道路、着工式行われなかった訳(デイリーNK2016年08月02日)
http://dailynk.jp/archives/71687

その日、中国側の起点となる新鴨緑江大橋のたもとを訪ねたわけですが、ぼくが見たのは、ご覧のように川べりの釣り人や地元の若者たちがたむろする光景だけでした。
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着工式どころではなかった理由についてデイリーNKは「中国当局は、北朝鮮の相次ぐ核実験、ミサイル発射実験、国連安保理の対北朝鮮制裁決議の採択などで負担を感じ、着工を避けているとの見方がある」と書いています。

中国側は大橋の手前にすでに「国門大廈」というビルやイミグレーション施設を建設しています。地元の人によれば、「国門大廈」には、中国のビジネスホテルチェーン大手「錦江之星」のホテルが入るそうです。
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ぼくはこの橋の着工の決まった2009年頃から2年おきに丹東を訪ねています。以来、いつ開通するのか、毎回地元の人に尋ねてきました。でも、橋の完成をもってもいまだに開通には至っていません。

「新鴨緑江大橋が半分くらいできた」と地元の人に聞きました(2013.6.5)
http://inbound.exblog.jp/20555737/

中朝新国境橋が完成しても開通できない理由(2014.12.30)
http://inbound.exblog.jp/23944673/

この橋からも近い丹東新区には北朝鮮総領事館もあります。
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また中朝が共同で開発するといわれて久しい「黄金坪」も、2年ぶりに訪ねましたが、水田の中に一軒、管理事務所ビルができていただけでした。
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中朝共同開発の工業団地「黄金坪」はいまだ停滞中(2014.12.30)
http://inbound.exblog.jp/23944634/
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今回、鴨緑江を眺めていてちょっと面白かったのは、朝鮮の人たちが乗る船を見かけたことくらいでしょうか。朝鮮領沿いを航行するため、遠く離れているのですが、船に自転車を積んで、上流に向かっていました。
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by sanyo-kansatu | 2016-12-13 11:53 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2016年 12月 13日

高速鉄道で大連から2時間! 日帰り可能になった中朝国境の町、丹東

2015年12月17日、中国遼寧省の大連から中朝国境最大の町、丹東までを結ぶ「丹大快鉄(丹大高速鉄道)」が開通しました。おかげで、これまでバスや車で4時間近くかかっていた両都市間の移動が約2時間に短縮され、日帰りが可能になりました。

今年7月下旬、丹東・大連間を乗車しました。以前は起伏のないトウモロコシ畑の中の高速道路の1本道をバスで延々4時間走り続けるしかなかったのですが、いまや快適な旅と時短が実現されたので、大連を訪ねる人は、ぜひ丹東まで足を延ばしてほしいです。丹東はとても面白い町だからです。特に北朝鮮情勢に関心のある人には、たまらない町でしょう。

これが丹東駅です。この駅は、瀋陽への高速鉄道「瀋丹高鉄」(2015年9月1日開通)の発着駅でもあります。
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高速鉄道の予約はネットででき、駅構内の自動発券所で受け取れます。ただし、中国の身分証名書を持つ国内客のみ利用可能です。外国人のパスポートを読み取るしくみがないため、我々は中国オンライン旅行大手のCTripで予約はできますが、チケットの受け取りは窓口に並ばなければなりません。
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さらに、丹東駅は鴨緑江をまたいだ対岸の北朝鮮・平壌行きの国際列車の中国側国境駅でもあります。
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国際列車95次★丹東~平壌
発 丹東10:00(毎日)
着 平壌17:45

列車編成
1号車  硬臥車 丹東~平壌 ①  
2号車  硬臥車    〃 
3号車  硬臥車 北京~平壌 ②  
4号車  軟臥車    〃 
http://gb-travel.jugem.jp/?eid=9

丹東駅は20世紀初頭に朝鮮鉄道から接続させるべく、鴨緑江に橋を架け、建設した駅です。その歴史については、駅ターミナルにパネルが並べられ、解説されています。

ターミナル構内に展示された駅舎の変遷の記憶(中国瀋丹線・丹東駅)
http://inbound.exblog.jp/20541074/

今回、乗車したのは、18時42分丹東発大連行きでした。瀋陽から丹東を経て大連まで走る便です。
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改札を抜け、ホームに至る通路に2015年10月中旬に丹東で開かれた中朝(貿易)博覧会の電光ポスターがいまだに残っていました。中朝関係の変調で、今年の開催は見送られています。
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これが乗車した「和諧号」で、車両には「CRH380BG」や「CRH5型」などがあるようです。丹東・大連間のチケット代は、2等が108.5元、1等が173.5 元です。2016年12月現在、1日14本走っています。
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両都市間には、13の駅がありますが、1日数回しか停車しない駅もあります。中国の大手検索サイト「百度」をみると、すべての駅の写真が載っていました。

丹大高速铁路
http://baike.baidu.com/view/3898992.htm

ところで、この高速鉄道の正式名は「丹大快鉄(丹大高速鉄道)」で、その理由は最高時速200kmだからです。250km以上を出すのが「高鉄」というわけです。ところが、中国のネット上では、「百度」もそうですが、そのへんはあいまいなようで、一般用語として定着している「高鉄」と表記される場合が多いようです。

20時42分、大連北駅に到着しました。あっという間の列車旅でした。
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今回初めて大連北駅を利用しました。中国の新しい鉄道駅はどこでもそうですが、やたらと巨大です。
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市内へは地下鉄もつながっているのですが、バスも出ています。
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今年5月に続き、10月末大連の地下鉄の2本目が開通しました
http://inbound.exblog.jp/25064248/

これ以外にも、中国東北地方にはすでに6本の高速鉄道が開通しています。おかげで、いまの満洲では都市間移動が飛躍的に便利になっています。
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「地球の歩き方 大連、瀋陽、ハルビン」(2017-18年版)p40より
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by sanyo-kansatu | 2016-12-13 11:52 | 北東アジア未来形:満洲の今 | Comments(0)
2016年 12月 11日

北朝鮮の町並みが露天風呂から丸見え!?  丹東の「江戸温泉城」にて

大連在住の金橋国際旅行社の宮崎正樹さんがツィッターでこんなことを書いています。

丹東クレイジースポット3「丹東江戸温泉城」

「鴨緑江沿いに立地する和風テイストの天然温泉施設。衝撃的なのは眺望抜群の5階の露天風呂から対岸の北朝鮮が丸見えなこと! 写真は休憩処からの鴨緑江ビューで同一風景が露天風呂から眺望できます。実際の風景はご自身の目で‥これは行くしかない!」

https://twitter.com/gbt_miya/status/794818244662001665

はい、これは本当です。ぼくも今年7月、この露天風呂に行ってきました。
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丹東江户(日式)温泉城
中国遼寧省丹東市振興区鴨绿江大街196-6号
http://www.ddjhc.net/

あいにく梅雨空で、鴨緑江は濃霧に覆われ、対岸の北朝鮮の町並みを拝むことはできませんでしたが、確かに晴れた日であれば、のんびり岩風呂に浸かりながら、往来する中朝の漁船や新義州の様子を眺めることができるでしょう。
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館内は日本の温浴施設を模した畳敷きです。
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女性客が目に付きます。写真は館内着を選んでいるところです。
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浴衣姿のスタッフもいます。カメラを向けると、恥ずかしがられてピンポケしてしまいました。
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これが露天風呂です。
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ちなみにこのおじさん、丹東在住の日本語ガイドの閻宇飛さんで、最近彼は現地旅行サイト「丹東旅の友」(http://www.dandts.com/jap/)を立ち上げました。ここに来たのも、彼の案内です。
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鴨緑江がすぐ目の前です。
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館内には岩盤浴もあります。
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休憩室からも北朝鮮が眺められます。
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利用料金が39元とお値打ちなのも、うれしいところです。館内には日本料理店もあり、さらに詳しい写真はこの現地旅行サイトでご確認ください。
http://www.ly.com/scenery/BookSceneryTicket_228469.html?spm=1.68076534.6975.8

さて、この丹東江戸温泉城は、2012年頃から丹東新区の目玉アミューズメント施設として計画が進んでいました。オープンは今年の2月です。

ただし、それはマンションも併設したかなり大規模な複合開発案件です。温泉が使え、鴨緑江を望む高級マンションとして売り出されています。

施設の周辺は、これ以外にも多数のマンション建設が進められていますが、売れ行きはあやしいと言わざるをえません。ゴーストタウン化しているといわれても、否定できない印象です。

ここは丹東新区と呼ばれる、現在の市街地から西へ10数キロの場所です。中国の地方都市では、老朽化した旧市街からの政府機能の移転にともなう新区の建設が盛んです。これが地方経済の債務を膨らませている元凶ともいえます。江戸温泉城のそばには、北朝鮮と結ぶ新鴨緑江大橋も完成していますが、今年訪ねた折にも、まだ開通の見込みは立っていませんでした。経済格差がかつてなく拡大した結果、朝鮮側が中国からのヒトやモノの大量流入を受入れる準備が整わないからでしょう。

中朝陸の国境では兵士も農民も目と鼻の先(遼寧省丹東市)(2013.6.2)
http://inbound.exblog.jp/20536355/
「新鴨緑江大橋が半分くらいできた」と地元の人に聞きました(2013.6.6)
http://inbound.exblog.jp/20555737/
中国のニュータウン建設に強い違和感あり(中朝国境の街「丹東新区」にて) (2013.6.26)
http://inbound.exblog.jp/20643404/
中朝共同開発の工業団地「黄金坪」はいまだ停滞中(2014.12.30)
http://inbound.exblog.jp/23944634/
中朝新国境橋が完成しても開通できない理由 (2014.12.30)
http://inbound.exblog.jp/23944673/
これが2015年9月に完成した中朝国境に架かる新鴨緑江大橋です
http://inbound.exblog.jp/26452293/

そんな周辺事情はともかく、この施設の温泉の泉質は悪くありません。なにしろ丹東は、満洲国時代に日本が開発した「満洲三大温泉」のひとつ、五龍背温泉にも近いからです。

温泉エッセイスト山崎まゆみの満洲三大温泉めぐり
http://inbound.exblog.jp/17067247/

明治の文豪も訪ねた満洲三大温泉はいま
http://inbound.exblog.jp/23954021/

最近、上海では日本のスーパー温泉「極楽湯」が人気を博しています。

上海の「極楽湯」はありがたい存在だけど、料金は「日本の3倍」の意味するもの
http://inbound.exblog.jp/25944594/

東北地方の遼寧省でも、日本式の温浴施設が次々に登場しています。2015年5月、瀋陽に「大江戸温泉」(日本とは別資本)がオープンしていて、やはりぼくは7月に訪ねています。

瀋陽大江戸温泉
http://www.ooedo.cn/

まるでパクリじゃないかと言いたくなる人もいるかもしれませんが、欧米の新種のサービス施設が日本にオープンするときも、勝手に海外のブランド名を使ってしまうことは、最近は少なくなったかもしれませんが、かつては当たり前のようにありました。いまの中国はそんな時代だと思ってください。

これらの温浴施設は、たいてい日本の設計会社がデザイン、施工を担当していて、館内は日本と変わりません。地元でも人気で、今年10月には市内に2号店もできたようです。こちらは料金69元(平日)で、丹東より高いですが、上海に比べると半額近い安さです。清潔で快適な日本式の温浴施設は、今後も中国各地にオープンしていくことでしょう。日本のように、きちんと運営の質が維持できるかが、流行るかどうかのポイントだと思われます。

【追記】(2017.3.13)
テレビ東京の「未来世紀ジパング」で丹東の江戸温泉城が紹介されました。

中国の無料動画共有サイト「MioMIo弾幕網(MioMio.tv)」がアップしています。

未来世紀ジパング【シリーズ中国異変!「○○ブーム」に隠れた大問題】 - 17.03.13
http://www.miomio.tv/watch/cc314699/

この番組では中国の商標登録問題を指摘したかったようなのですが、それなら例の上海の「大江戸温泉物語」の事情をもっとつっこめばいいのにもかかわらず、そこはほとんど触れることなく(日本側が取材に難色を示したのかもしれませんけれど)、なぜ丹東の施設を紹介したのか、その理由がもうひとつわかりませんでした。
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by sanyo-kansatu | 2016-12-11 12:40 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2016年 12月 11日

中国東北のレトロブーム「百年老街」と丹東のテーマパーク「安東老街」

中国東北地方ではここ数年、外国人租界のあった上海や青島、天津などで十数年前に起きていた1920年代を復古するレトロブームの東北版ともいうべき、テーマパーク「百年老街」が各地にオープンしています。

ただし、東北の場合は、南京条約(1842年)や北京条約(1860年)で開港された沿海都市のケースとは違い、ロシアの南進が顕著となった清朝末期の19世紀後半、山東省などから満洲へ移民労働者が大挙して渡り、各地に華人街ができていったという経緯から、「百年老街」と呼ばれているのです。実は、上海レトロブームでも「百年老街」というコピーが街を踊っていました。その便乗なんですね。
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2015年に遼寧省丹東市の駅の西にオープンした「安東老街」もそのひとつです。再開発されたレンガ造りのビルの中に100年前の古い町並みを再現したテーマパークで、同じような施設がハルビン(「老道外中華バロック歴史文化区」と「関東古巷」)にもあります。
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ビルに埋め込まれた中華門をくぐると、中華民国時代の町並みが続き、数多くのレトロなローカルフードの店や茶館などの飲食店が並んでいます。

ぼくが訪ねたのは今年7月下旬で、特にイベントらしきものはやっていなかったのですが、中国版検索サイトの「百度」によると、こう解説されています。

「民俗文化演艺是安东老街项目着力打造的经营特色,人力车、花轿、唱喜牌子、卖烟卷、磨剪子戗菜刀、老警察巡街等民俗行为展示全天不间断;每天11:30-12:30及18:30-20:30期间,阿庆嫂迎宾、朝鲜背夹子、三弦大鼓书、京剧、父女小曲、朝鲜族歌舞等组合在街道的固定地点进行表演;这样就在安东老街的街道上形成了固定与流动,点、线、面结合的全新表演形式,受到了来丹东旅游的游客及丹东市民的一致好评」。

つまり、館内で京劇の舞台や朝鮮族の舞踊、当時の路上芸人の見世物など、にぎやかな歌舞音曲の世界が繰り広げられるというわけです。ただし、常時というわけではなく、春節などの中国の祝日や夏と秋の行楽シーズンに行われ、その時期になると、1万人以上の人でにぎわうそうです。

「百度」には、その様子を収めた写真が掲載されていたので、一部を転載します。
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ところで、丹東に清朝が政府を置いたのは1876年のことです。当時は安東と呼ばれていました。館内には、100年の歴史を解説するパネルが展示されています。

これは清朝末期(1906年)の安東の区画地図で日本人が描いたものです。実のところ、日露戦争に勝利(1905年)した後、日本の勢力がこの地に入り込み始めたことから、この地域は発展していくことになります。当時はまだ鉄道や橋はありません。
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これはちょっと面白い写真です。当時、満洲を牛耳っていた張作霖と戦前の大倉財閥の設立者である大倉喜八郎のツーショット、1913年に撮られたものです。
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当時、安東は長白山系から伐採され、鴨緑江を下ってきた木材の集積地となっていました。張作霖と日本の関係は、この頃まではWinWinだったようです。
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鴨緑江に浮かべられた大量の木材を撮った当時の写真です。
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これが初期の安東の町並みです。
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これは辛亥革命(1911年)後の中華民国期の最も安東が栄えた頃の町並みです。「安東老街」はこの時代を再現したものだと思われます。
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これは張作霖の息子、張学良が1930年に書いた雑誌の題字です。
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その頃の鴨緑江の様子を撮ったものです。
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満洲事変(1931年)後、安東は完全に日本の勢力圏に置かれます。心なしか町並みが、日本の昭和の地方都市のような整然とした雰囲気に見えます。
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満洲国建国後は、多くの日本人がこの地を訪れ、「安東遊覧案内図」なる観光マップもつくられます。
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さて、館内に点在するように置かれていたパネルはだいたいこんなところですが、丹東に再現された「百年老街」の歴史的経緯が比較的まっすぐに伝えられていて、興味深いです。

というのは、同じ丹東にある鴨緑江断橋にも、この100年の歴史を解説するパネルが置かれているのですが、そちらは中国共産党史観そのもので、あまりに対照的だからです。朝鮮戦争時に米軍の爆撃で落とされたというこの橋の来歴からすれば、そうなるのは無理もない気がしますが、「百年老街」に一部ぼんやりと垣間見られる「歴史認識」は、この地域に住む中国の一般の人たちからみると、全国共通の判で押したような共産党史観だけでは語れない、地域固有の歴史があることを感じさせます。

鴨緑江断橋の展示に見られる中国の歴史認識がわかりやすい
http://inbound.exblog.jp/24016035/
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by sanyo-kansatu | 2016-12-11 11:40 | 北東アジア未来形:満洲の今 | Comments(0)
2016年 12月 10日

今夏の大雨で北朝鮮・南陽のまちの景観は大きく変わりました

2016年8月29日~31日にかけて、北朝鮮北東部を襲った台風10号は、中朝国境を流れる豆満江(中国名:図們江)流域に大雨を降らせ、大洪水を引き起こしました。

多くの被災者や住居を失った北朝鮮住民が出たことは、洪水から数日後、北朝鮮の通信社が伝え、政府が「異例」の支援要請をしたことも報じられました。

北朝鮮北東部で「史上最悪」の洪水、4万4000人が避難(AFP2016年09月03日)
http://www.afpbb.com/articles/-/3099671

北朝鮮で深刻な洪水被害、政府が異例の支援要請(CNN2016.09.13)
http://www.cnn.co.jp/world/35088955.html

もっとも、事態の深刻さは、豆満江の対岸に住む吉林省延辺朝鮮族自治州の住民の目にはすでに明らかでした。とりわけ、北朝鮮との国境ゲートのある図們市からは、川向かいの咸鏡北道・南陽のまちが丸見えだったからです。

実は、北朝鮮北東部を大雨による洪水が襲ったのは、2015年夏に続くことだったのですが、昨年の場合、被災したのは、豆満江流域ではなく、羅先市などの日本海側に面した地域で、中国から見える場所ではありませんでした。今年4月に現地を訪ねた人の話では、中国国境から経済特区の羅先にある羅津港まで結んでいた舗装道路(中国側が羅津港の利用と引き換えに建設した)が、樹木をほとんど伐採してしまったはげ山からの鉄砲水で寸断され、多くの民家が流され、被災者が続出したそうです。それでも、彼の訪ねた8ヵ月後、被災地には仮設住居が建てられていたといいます。

高級車を連ねて経済特区を爆走 中国の観光客と北朝鮮に行ってみた(「週刊東洋経済」2012.9.29号)
http://inbound.exblog.jp/19750680/

今年の洪水後の南陽での復旧作業と住宅建設もまた、かなりのスピードで行われたようです。中国から(つまりは、世界から)丸見えの場所である以上、朝鮮側としては「見られている」ことを意識し、果断な処置を行ったことも考えられます。

その復旧の様子は、朝日新聞瀋陽支局の記者が定期的にウォッチングしていました。

(@図們)北朝鮮の洪水被災地はいま(朝日新聞2016年10月29日)
http://www.asahi.com/articles/ASJBT5W3MJBTUHBI029.html

この記事では、被災前の今年3月10日の南陽の写真から、大雨で豆満江があふれんばかりに増水している8月末、被災直後の9月10日、集合住宅の建設が進む9月24日の写真が掲載されていて、興味深いです。

北朝鮮、過酷な「200日戦闘」手作業で集合住宅建設(朝日新聞2016年11月1日)
http://www.asahi.com/articles/ASJBX7WZQJBXUHBI04Y.html

百年に一度といわれた洪水で被災した南陽は、11月中旬に入ると、約2カ月半の復旧作業によって、この写真のように、集合住宅の並ぶ町並みに一変しました。この写真は、現地在住の知り合いが送ってくれたものです。
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ちなみに、こちらは10月中旬の写真です。この時期には、まだ住宅の工事が続いていました。
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これらの写真を見て、ぼくはかなり驚きました。というのは、今年7月中旬、図們を訪ねていたからです。そのとき、撮った南陽の写真がこれです。
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大水によって荒々しく削り取られた川沿いも、1ヵ月半前はこのように緑で覆われていたのです。

以下、南陽のまちが見渡せる小高い丘から撮った当時の写真を並べてみましょう。
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集落の中に学校が見えます。
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高校生くらいの男子生徒がサッカーをして遊んでいます。
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中朝を結ぶ鉄道国境の朝鮮側です。
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撮影したのは、日光山森林公園の展望台です。
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同じ場所には、2014年夏にも訪ねていて、そのとき撮った写真はここにアップしていますが、今夏までとはほぼ変わっていませんでした。

図們から対岸の南陽(北朝鮮)の町を眺める(2014年夏)
http://inbound.exblog.jp/23906840/

しかも、1ヵ月半後には大水となる豆満江を遊覧ボートに乗って、今回ものんきに中朝国境体験を楽しんだりしていたのでした。

図們江で遊覧ボート乗船。草むらからこちらを覗く北朝鮮兵にドキリ
http://inbound.exblog.jp/23907143/

こうしてのどかなまちの景観は、大雨による洪水で大きく変わってしまいました。もうすぐ豆満江も氷結することでしょう。

【追記】
この記事をアップした3日後、前述の朝日新聞瀋陽支局の記者が図們を訪ね、南陽の写真を配信しました。延辺の友人が送ってくれた写真が撮られてから半月後(12月1日撮影)の様子といえます。

洪水被災地、50日でアパート群完成 北朝鮮、ほぼ手作業で(朝日新聞2016年12月13日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12702547.html

今夏に台風被害を受けた北朝鮮の咸鏡北道南陽で、新たに建設されていたアパート群が完成した。北朝鮮の朝鮮中央通信によると、咸鏡北道の被災地では先月11日までに、約1万1900戸分の住宅の建設が終わったという。

国連人道問題調整事務所によると、北朝鮮北東部を8月末から9月初めにかけて襲った台風による洪水被害の死者・不明者は500人を超え、約6万9千人が住まいを失った。南陽でも軍部隊や住民が動員され、5階建てアパートなどの建設が始まった。毎日早朝から深夜までほぼ手作業で建設にあたり、50日ほどで完成させた。

中朝国境を流れる図們江(北朝鮮名・豆満江)の対岸にある中国・吉林省延辺朝鮮族自治州図們の高台からは、入居したとみられる住民の姿が確認できた。図們の住民は「電気が不足しているのか、部屋の明かりは少ない」と話した。

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by sanyo-kansatu | 2016-12-10 09:35 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2016年 12月 09日

じわじわ増えている医療観光だが、盲点を突くあの手この手の不正も明らかに

ここ1、2年で、海外、特に中国からの医療観光がじわじわ増えてきているのを実感します。以前は、観光の合間にPET検診などを組み込む検診ツアーが多かったのですが、最近では、中国での治療を諦めていた重度のがん患者が日本の医療機関を利用するというケースも出てきています。「検診」から「治療」への切実なニーズの変化です。

医療の現場の国際化が叫ばれて久しいなか、高額な治療費の支払いをいとわない富裕層が訪日するのは、自然の流れだと思っていたのですが、いいことばかりでもないようです。いろんなことが起きています。

こんな記事がありました。

来日中国人が日本の医療費を不正受給している…国民健康保険に加入できる「経営・管理ビザ」を悪用!?(日刊SPA!2016.12.09)
http://nikkan-spa.jp/1246002

国民医療費が40兆円を突破し、日本の財政は危機的な状態にある。こうしたなか、一部の来日中国人が日本の医療制度に“タダ乗り”しようとしている。噂を聞いて取材を開始したところ、とんでもない実態が浮かび上がった!

■治療目的で来日して、国保に加入で恩恵享受!

中国人 爆買いが収束に向かうなか、安倍政権が見据える新成長戦略が医療ツーリズムだ。日本政策投資銀行は、’20年の潜在的市場規模を5500億円と見積もっている。

今や日本の医療の信頼性は世界の知るところとなり、日本での検診や治療を希望する外国人も増えている。しかし中には招かれざる客も紛れているようだ。

中国・広東省出身の40代の中国人女性Wさんは、3年前から患っているC型肝炎の治療のため、2か月前に夫を伴って日本にやってきたばかりだ。

「中国で1年ほどインターフェロン投与による治療を続け、一旦は治ったように見えたのですが、半年後に再発。そんななか、ほぼ完治するという特効薬・ハーボニーの存在を医者から聞いた。ただ、その薬は中国国内では承認されておらず、海外の医療機関で治療する必要があるとのことでした」

興味を持ったWさんは、海外への医療ツアーを斡旋する複数の業者に接触した。ちなみに中国のC型肝炎患者数は約4000万人以上おり、国民病だ。こうした事情を受け、海外でハーボニーによる肝炎治療を仲介する業者は数多く存在するという。ただ、欧米での投与は完治までの滞在費を含め1000万円近くかかる。上位中間層に属するWさんにとっても、即断できる金額ではなかった。

「後発薬が使用されているインドや東南アジアなら100万円以下で済むらしいのですが、不安で踏み切れなかった。そんなとき、ある業者が日本での治療という選択肢を提案してきた」(Wさん)

問題は彼女が支払う費用だ。

「医療費に業者への費用、滞在費をあわせて200万円ほどです」

国が定めるハーボニーの薬価は5万5000円で投薬期間は12週間。完治までには薬代だけで最低465万円がかかる計算となる。

「国民健康保険のおかげです。薬代は月に1万円までしか取られないですから」(同)

実は彼女の在留資格は、医療滞在ビザではなく、会社経営のために滞在する場合に発給される経営・管理ビザなのだという。留学ビザや経営・管理ビザ、就労ビザなどで日本に3か月以上合法的に在留するすべての外国人は、国民健康保険(会社員なら社会保険)への加入が義務づけられている。同時に、日本人加入者と同様の恩恵を受けることができる。ハーボニーは肝炎医療費助成制度の対象となっており、国保もしくは社保の加入者は、所得によって自己負担限度額が月額1万円もしくは月額2万円までに制限される。つまり薬価ベースでは465万円かかる投与が、最低3万円で受けられるのだ。さらにハーボニーの薬代以外の診察料や各種検査費用なども、国保なので「3割負担」で済む。Wさんが依頼した業者は、この制度に目をつけ、格安でC型肝炎治療を受けられる方法を彼女に売り込んでいたのだ。

ちなみに医療滞在ビザで来日し、ハーボニー投与を受けた場合、滞在費を含めて600万円以上になると業者から言われたという。

薬価と患者の負担額の差額は、保険料と税金によって賄われていることは言うまでもない。Wさんは「保険料はきっちり払っている」と強調するが、前年に日本で所得のない彼女の保険料は、最低額の月4000円程度だ。

多くの日本人は、健康状態にかかわらず国保や社保の保険料を一生支払い続けなければいけない。治療目的で来日して国保に加入し、支払った保険料を大きく超えるような医療サービスを受けるというのは、公正とはいえない。

ちなみにWさんのビザ申請は「業者任せなのでわからない」と言う。どういうわけか。中国人ジャーナリストの周来友氏が明かす。

「経営・管理ビザは、資本金500万円以上の会社を設立し、その代表取締役になる場合に申請できる在留資格で、まず1年間滞在することができる。500万円の“見せ金”を用意できれば、割と簡単に発給されるため、日本でマンションを爆買いして移住する中国人にも人気のビザです。ビザ申請のためのペーパーカンパニーまで用意してくれる行政書士もいる」

■薬の新薬オプジーボも1回約6万円で済む

国保への加入を目当てにしているのはC型肝炎患者だけではない。北京市出身の50代のFさんは、都内で親族が経営する貿易会社に就労ビザのスポンサーとなってもらい、3か月前に来日した。しかし、Fさんに勤務の実態はない。来日前からステージ3の肺がんを患うFさんは、通院と療養の日々を過ごしているのだ。

Fさんが難病を押して来日したのも、がん免疫薬のオプジーボと、日本の国保の手厚さを知ったのがきっかけだ。

夢の新薬とも言われるオプジーボだが、薬価は100mgで約73万円(来年2月以降に半額になる)。1回の投与では、体重1kgに対して3mgを点滴するため、体重60kgの人であれば約131万円分のオプジーボが必要となる。2~3週間に1回のペースで回復が見られるまで投与する。

「中国でも並行輸入されたオプジーボを1回40万円ほどで投与してもらえる。しかし、どのくらいで治るか見当がつかない。そこで、がん医療が発達しており、中国よりも医療費の安い日本で治療を受けることにしました」(Fさん)

オプジーボの投与には、ハーボニーのような医療費助成制度はない。しかし国保には、一定以上の医療費支払いが免除される高額療養費制度がある。東京都港区国保年金課に問い合わせしたところ「来日したばかりの外国人で、前年度の所得がない場合、高額療養費制度により限度額は月に5万7600円になる」とのことだった。

保険適用を巡り、薬価の高額さゆえ「亡国の劇薬」とも揶揄されたオプジーボ。2か月前にやってきたばかりのFさんは現在、保険適用によるオプジーボ投与の前提となる診察や治療を受けている途中だという。

一部とはいえ、こうした来日中国人の行いは言語道断だろう。

<医療費を圧迫!狙われる高額薬剤と手術>

●オプジーボ…点滴静注100㎎72万9849円
小野薬品工業のがん免疫薬。来年に半額になるが、それでも高額なことには変わりない

●ハーボニー(1錠)…5万5000円
米ギリヤド社が開発したC型肝炎治療薬。3週間の投薬による治癒率は90%以上とも

●副鼻腔炎手術…100万~150万円
蓄膿症を改善するための手術。一般的に2時間未満で終わり、日帰りも可能なため人気だ

●冠動脈バイパス術…200万~400万円
狭心症・心筋梗塞の治療を目的とした手術。天皇が受けたことで、中国でも有名になった

●脊椎固定術…100万~200万円
脊椎の問題部分を固定する、腰痛治療のための外科手術。中国では東洋医学的治療が主流


日本の国民健康保険ほどありがたいものは、世界を探してもそうあるものではありません。こんなにお得な制度をちゃっかり悪用することに躊躇がないところは、免税店からのマージンをもらっても確定申告もせず、帰国してしまうスルーガイドと同じでしょう。いずれも、彼らの存在を知っていながら、それを利用している日本人がいるところも共通しています。彼らがいる以上、今後もこうした「言語道断」はなくなりそうにありません。

こういう報道もありました。

中国人に処方箋薬を横流し容疑、業者・医師逮捕(読売新聞2016年8月26日)
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0826/ym_160826_1404838657.html

中国人観光客向けに処方箋が必要な医療用医薬品を横流ししたとして、警視庁が、医薬品卸売会社「美健ファーマシー」(東京都千代田区)の社長や医師の男ら計4人を、医薬品医療機器法違反容疑で逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。

中国人ブローカーの自宅からは2万6000点を超える医薬品が押収されており、同庁は、同社が大量の薬品を組織的に横流ししていたとみている。

捜査関係者によると、逮捕されたのは同社社長の財間英信容疑者(49)のほか、40歳代の社員と60歳代の仲介役、40歳代の医師のいずれも男計3人。社員の男が、インターネットの掲示板を通じて中国人ブローカーと知り合い、財間容疑者に紹介したのがきっかけだったという。


この件については、同じ読売新聞で今年9月下旬、連載された特集「ニッポン観光の影」でも報じられていました。

処方薬 広がる横流し(読売新聞2016年9月26日)
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同記事では「訪日観光で爆発的に拡大した日中間の人の流れは、医薬品の『闇ルート』まで広げてしまった。厚生労働省の担当者は言う。『非正規の市場が広がると、偽薬の要綱などによる健康被害にもつながりかねない。不正流通の監視強化も検討しなければならない』」と述べています。

治療代640万 払わず帰国(読売新聞2016年9月28日)
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この記事によると「飛行機で脳卒中を起こしたベトナム系米国人の女性」が成田空港から緊急医療センターに運ばれ命を取り留めたものの、旅行保険に入っていなかったため、約800万円の治療費のうち、160万円分をクレジットカードで支払った後、帰国し、残りの640万円を踏み倒してしまったそうです。

同記事は「訪日観光の急拡大は、国内の医療態勢やサービス、交通網などに想定外の負荷をかけつつある」と指摘しています。

これからもいろんなことが起こるでしょう。情報の共有と態勢づくりがますます必要になってきました。
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by sanyo-kansatu | 2016-12-09 15:08 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 12月 09日

昨年に比べると、バスは少ないようです(ツアーバス路駐台数調査 2016年12月)

昨年はこの時期、もっと多くのバスが見られたことを思うと、今年の東新宿は比較的静かです。

それでも、昼下がりになると、中国人団体客が道端で記念撮影をしていたりするので、「どっから来たの?」と声をかけると、四川省だったり、黒龍江省だったり、地方色豊かです。
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※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(木)12:10 3台
2日(金)13:20 2台
3日(土)未確認
4日(日)未確認
5日(月)12:10 2台
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※この日は、ヒルトン新宿で、福建省の観光PRセミナーがありました。彼らは相変わらず、やる気がなさそうで、会場の9割以上は在日福建人たち。同郷会の様相を呈していて、本来の目的のはずの日本市場向けPRは、中身がないも同然でした。話によると、先週同じヒルトン新宿で、南京市の観光PRセミナーがあったそうで、そちらは少しましだったようです。ただし、南京虐殺紀念館のことは一切触れられることはなかったそうです。昨年くらいから中国の各省や大都市の観光PR団が来日するようになりました。もう少し我々日本のメディアのことを勉強してほしいものです。せっかく大挙してやって来ても、PRにも何もなっていないからです。

6日(火)11:50 3台
7日(水)18:20 2台
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※この日は夕方、歌舞伎町の前を歩いていたら、中国客をはじめ、相変わらずいろんな国の人たちが歩いていました。

8日(木)11:20 2台、17:30 3台
9日(金)12:20 2台、19:30 2台
10日(土)未確認
11日(日)未確認
12日(月)17:20 3台
13日(火)12:20 2台、17:20 2台
14日(水)11:20 3台、17:20 2台
15日(木)12:20 4台
16日(金)12:50 2台、18:20 2台
17日(土)未確認
18日(日)未確認
19日(月)12:30 2台
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by sanyo-kansatu | 2016-12-09 15:04 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2016年 11月 30日

タイでも「ゼロドルツアー」摘発! キックバックに頼る中国人ツアーは万国共通

こんな記事をネットで見つけました。タイのインバウンド市場に関するニュースです。

タイ、12~2月の観光ビザ申請無料に(newsclip.be2016年11月23日)
http://www.newsclip.be/article/2016/11/23/31278.html

2016年11月22日、タイ国軍事政権は2016年12月1日から2017年2月28日までの3ヵ月間、観光ビザの申請料1000バーツを免除し、到着時ビザの申請料を2000バーツから1000バーツに引き下げることを閣議で承認した。

タイは例年、乾期の11月~2月が観光のピークだが、今年は中国人向けツアーの取り締まりや、プミポン国王死去にともなう自粛ムードなどから、観光者が減少してしまうことが懸念されている。今回の施策はそんな中で旅行者誘致が狙いとみられる。

タイは乾期の11~2月ごろが観光の書き入れ時だが、今年は中国人向け「ゼロドルツアー」の取り締まり、10月のプミポン国王死去にともなう自粛ムードなどで、客足が鈍ることが懸念されている。


えっ、「ゼロドルツアー」って何? 記事は以下のように説明します。

「ゼロドルツアー」はタイでの宿泊費、食費、ツアー費などが全て無料とうたった中国人向けツアー。ツアー参加者がタイ滞在中に宝石店、皮革製品店、絹製品店などに連れて行かれ、高値で商品を買わされるなどトラブルが多く、軍政が取り締まりを進めている。取り締まりの影響で、一部の観光地で中国人旅行者が激減したという報道がある。

なるほど。要するに、日本で行われているような免税店で購入した土産物の売上からキックバックをもらい、ホテルやバス代、食事代などのコストを切り盛りする中国人ツアーがタイでも行われているということです。

ネットで調べると、今年9月、タイでこの種のツアーを扱うランドオペレーターが摘発されたことがわかりました。

中国人向け「ゼロドルツアー」運営会社を摘発(グローバルニュースアジア2016年9月18日)
http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=3756&&country=2&&p=2

2016年9月13日、タイ警察は資金洗浄取締法、旅行業法などの違反容疑でバンコクの大手旅行会社OAトランスポートの会長であるタイ人女性(61)と、その息子(26)で取締役の2人を逮捕した。

この逮捕に先立ち、タイ資金洗浄取締局(AMLO)は9日、OAトランスポートが所有する大型バス2000台以上、計90億バーツ相当の他、銀行預金、現金など42億バーツを差し押さえた。

OAトランスポートは「ゼロドルツアー」と呼ばれる、タイでの宿泊費、食費、ツアー費など全て無料とする中国人向けツアーを、中国の旅行会社と組んで運営し、巨額の利益をあげていた。

「ゼロドルツアー」に関しては、ツアー参加者がタイ滞在中に宝石店、皮革製品店、絹製品店などに連れて行かれて、高値で商品を買わされるケースが頻発し、タイ軍事政権が取り締まりを指示していた。


さらに検索すると、以下のブログの記事も見つかりました。

そのブログ「タイ字新聞、タイ語の記事をとりあえず日本語に」(http://taigoshinbum.blog79.fc2.com/blog-entry-1550.html)によると、

摘発されたのは「大手のゼロ・ドル・ビジネスを行っている会社、フーアン社、シンユアン社」の2社。「2社とも、違法にタイのIDカードを用いてツアー会社を設立し、秘密結社法に違反していた。資金洗浄取締局の財産没収罪となる。その後の拡大捜査で、広範なネットワークを持つ大手のオーエー・サーンサポート社に捜査が及び、ツアーバスが押収された」。

「5日間の飛行機代、車代、滞在費と食費を入れて、だいたい2,000~5,000バーツだ。ツアーの主催者はツアー料金があまりに安すぎると考えるが、中国人のツアー客を毎晩引き連れて買い物させ、商品価格の35-50%をサービス料として割り増している」と解説しています。

気になるのは、「フーアン社、シンユアン社」の実態です。あとでタイの知人に聞いてみたいと思います。

さて、これは日本に限らず、香港、台湾、韓国、オーストラリアなどのアジア太平洋地区、そして欧米諸国でも、万国共通で当たり前に行われていることですから、いまさら驚く話ではありませんが、「ゼロドルツアー」というネーミングがいかにもタイらしいというべきか。

結局、こうしたことは、中国国内のビジネス慣行を海外にもそのまま持ち出し、在外華人らと結託することから起きてしまうことですが、摘発による影響で中国人観光客が減少したことから、今度は観光ビザ代の申請料免除で、各国の旅行者を呼び込もうというわけでしょう(日本人はもとからビザ不要なので関係なし)。大挙して来れば問題を起こすし、来ないとなれば困る。それは周辺国の抱えるジレンマです。難しいものですね。

この人騒がせな中国人ツアーをめぐる各国の対応と攻防はこれからも続くことでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-30 14:54 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 11月 30日

フィリピンでも「爆買い」!?  それは中国が観光を政治の取引に使ったという話にすぎない

昨日、ネットで以下の記事を見つけました。フィリピンを訪れる中国人観光客が増えているのだそうです。

ドゥテルテ訪中効果?中国人観光客増で”爆買い”期待(WEDGE2016年11月29日)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8321

フィリピンを訪れる中国人観光客が急増している。比中関係は2012年4月以降、南シナ海における領有権争いの問題で長らく冷え込んでいたが、ドゥテルテ大統領による10月半ばの訪中で関係が回復した。また、中国当局がフィリピンへの渡航自粛勧告を解除したことも追い風になり、今後はさらなる増加が予想されている。

フィリピン観光省の統計によると、今年1~8月の中国人観光客数は約48万4500人に上り、韓国人(約97万6400人)、米国人(約58万4100人)に次いで3番目に多かった。

フィリピンへの外国人観光客数は昨年まで、上位3カ国は韓国、米国、日本の順で長らく変わることはなかった。日本と僅差で4位につけた中国は今年、現段階で4位の日本(約36万7100人)を大きく引き離しているため、通年で中国が3位にランクインするのはほぼ確実な情勢だ。中国人観光客の前年同期比の伸び率は50%と突出して高く、2位の米国をも抜く勢いで増え続けている。

フィリピン観光省によると、中国人観光客が急増している背景には、数年前からチャーター便を利用した団体客が増えたことが大きい。300人程度の団体客が、北京や上海など、中国各地の大都市からフィリピンの有名リゾート地であるボラカイ島やセブ島へ大挙して押し寄せているという。

3泊4日のツアーで客層は中年が多く、1日当たりの出費額はホテル代込みで80ドルに上る。日本で一時期話題になった「爆買い」には及ばないが、この勢いを受けて昨年、フィリピンと中国を結ぶ便数も増え、観光客増に拍車を掛けることになった。

ドゥテルテ大統領が今回の訪中で取り付けた中国からの経済協力は240億ドル(約2兆5000億円)という莫大な額だ。この影響で中国からの観光客増はさらに見込まれるが、観光省の担当者は「これまで通りボラカイ、セブ両島だけでなく、他の魅力ある島への誘致も進めたい」と意気込む。

ただし、昨年末にはボラカイ島のホテルで中国人観光客のグループ約30人が乱闘騒ぎを起こして警察に拘束される事件が起きており、マナーという点で懸念も残されている。


この話、どう思いますか? ぼくはこれを聞いて、呆れてしまいました。なぜなら、香港、台湾、韓国でいま中国政府が何をやっているかと思うと、あからさますぎるからです。

香港、台湾に続き韓国も。中国政府が訪韓中国人観光客を20%減らすよう通達を出したそうです
http://inbound.exblog.jp/26367228/
韓国は無視? 東京で日中観光大臣会談の気になる背景
http://inbound.exblog.jp/26408250/

中国政府は、自分の気に入らない国には観光客を送るのをブレーキをかけさせ、ドゥテルテ大統領の登場で対中関係を表向き改善したフィリピンには、観光客を送るよう仕向けているわけです。

この記事では、フィリピンでも「爆買い」か!? と面白がっているのかもしれませんが、 それは中国が観光を政治の取引に使ったという話にすぎません。まったくシラけた話です。

それに、増えているのは中国の団体客です。要するに、来るのはキックバックモデルの安いツアーばかり。それを成り立たせるために、土産の大量買いが起こるのでしょうが、数年もすれば、他のアジアの国々と同じように問題も出てくることは必至です。

中国客が増えても大歓迎といえないのは韓国、台湾でも同じらしい
http://inbound.exblog.jp/23872141/

フィリピンを訪れる外国人数で、昨年まで韓国、米国に次ぐ3位だった日本は、今年中国に抜かれるそうです。もっとも、昨年フィリピンを訪れた日本人は37万人相当だったようなので、今年は日本を訪れるフィリピン人の数と変わらなくなるかもしれません(2016年1~10月の訪日フィリピン人数は前年比30.9%増の27万6500人)。

こちらは時代の変化を感じさせる話です。
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by sanyo-kansatu | 2016-11-30 14:31 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)