ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2017年 08月 20日

040 延吉、柳京飯店の北朝鮮ガールズ

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中国吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉にある柳京飯店というホテルには、北朝鮮から出稼ぎに来た女性たちがいて、毎夜歌謡ショーが繰り広げられている。(撮影/2008年5月)

※最近、北朝鮮への経済制裁の観点からでしょうか、彼女らの存在も制裁の対象にすべきという論調すら一部のメディアに見られます。でも、そこまで言ってしまうと、もう何も自分の頭で考えるなと言われているような気がします。彼女らは朝鮮社会においてそれなりの階層で、さまざまな役割を担っていることも確かなので、「民間交流」などと安易にいうのは正しくないかもしれません。だとしても、彼女らの演奏する楽曲やダンスの振り付けなどを見ているだけでも、いろいろうかがえることもあり、興味深い存在です。数年後にはいずれ帰国する人たちですし、彼女らの海外での見聞がもたらす朝鮮社会への影響は見逃せないと思います。


ボーダーツーリズム(国境観光)を楽しもう(延吉編)
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by sanyo-kansatu | 2017-08-20 15:06 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 08月 13日

034 ネオンが照らす夜の鴨緑江断橋

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中国遼寧省丹東市は、中朝国境最大の町。かつて日本が建設した鉄道用の鉄橋は、朝鮮戦争時に米軍によって爆撃されたが、いまは観光用の鴨緑江断橋として残されている。中国側に比べ、対岸の北朝鮮の町は明かりは少なく、夜闇にネオンが照らされた断橋だけがぼんやりと川面に浮かんでいる。(2010年5月)

※日本のメディアでもアメリカの北朝鮮への経済制裁がさかんに報じられていますが、丹東はまさにその中心地です。この町の中国系銀行が北朝鮮との送金ルートにされているとのことから、北朝鮮企業への金融取引の停止や口座凍結などのかなり具体的な制裁が実施されています。一方、メディアはそれらの制裁が効いていないともいっています。 写真の橋は、米軍によって落とされたものですが、朝鮮戦争の休戦協定から70年近くたって、時代は同じことを繰り返そうとしているのでしょうか。


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by sanyo-kansatu | 2017-08-13 06:15 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 08月 12日

033 中朝国境に架かる図們大橋

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中国吉林省の東部に位置する延辺朝鮮族自治州の図們市は、北朝鮮との国境の町。両国を隔てて流れる図們江に架かる図們大橋には、時おり物資を載せたトラックが往来している。橋の真ん中が国境線だ。写真は、中国側の橋のたもとにある展望台の上から撮影したもの。(撮影/2012年6月)

※今年に入って北朝鮮の挑発がエスカレートしていますが、同国と国境を接する中国吉林省や遼寧省の人たちはいまどんなことを考えているのでしょうか。約1300kmに及ぶ中朝国境の中でも、朝鮮側の様子がほぼ丸見えといってもいいのが、図們から図們江越しに見える南陽の町です。中国側には対岸を眺める展望台などもあり、観光地としてにぎわっています。最前線であるここは、国際社会の喧騒も忘れてしまうほどのどかなのです。


ボーダーツーリズム(国境観光)を楽しもう(中朝国境(中国吉林省・北朝鮮)編)
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by sanyo-kansatu | 2017-08-12 12:22 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 08月 09日

「なぜロシア人は北朝鮮ツアーに行くのか」一緒に考えてみた

先日、ネットでこんな記事を見つけました。アメリカが同国人の北朝鮮への渡航を禁止したのと真逆の対応を見せるロシアの言い分もそうですが、彼らが実際に北朝鮮を訪ねるときに感じる本音もうかがえて、面白いです。以下、転載します。

なぜロシア人は北朝鮮ツアーに行くのか(ロシアNOW2017年7月14日)
https://jp.rbth.com/travel/2017/07/14/802820

ラトビアに拠点を置くロシア語オンラインマガジン「メドゥーザ(クラゲ)」が、ロシア極東の住民たちの北朝鮮旅行についてリポートしている。最近、同国で休暇を過ごす人が増えているというのだ。ロシアNOWは、その記事を要約して紹介する。北朝鮮ツアーでは何が期待できるか、どのくらいの費用がかかるか――。 

ハバロフスク(モスクワ東方8500キロ)のマーケティングマネージャー、アレクサンドル・ゴロフコさんは、北朝鮮を訪れて、この国の実態を自分の目で確かめることに決心。そして、有頂天で帰ってきた。「メドゥーザ」誌のダリア・ミコライチュク記者が、彼の言葉をこう伝えている。「別の惑星にいるようだ。そこには携帯電話がなくて、人々はいつも幸せ」

ゴロフコさんも、それが物事の一面にすぎないことをよく承知しているが、次の休暇では、2014年に開業した、北朝鮮の馬息嶺(マシンニョン)スキー場で過ごす予定だという。世界の他のスキーリゾートと競合できると、北朝鮮は主張しており、10の滑走コースと60のスポーツ施設を備えている。1日の費用は約100ドル(約110円)で、観光客はあまり来ていない。

全体主義へのツアー

北朝鮮ツアーを販売している会社のマネージャー、エレーナさんによれば、月に5人ほどがマシンニョン・スキー場へのツアーを購入するとのこと。スキーに加えて、ゴルフツアー、登山、結婚式、ハンティングなどを提供している。しかし人々は、北朝鮮旅行はまだ危険だと考えている。

例えば、ジャーナリストのナジェージダ・アルセーニエワさんは、こんなケースがあったことを指摘する。彼女の同僚が、列車の窓からカメラで外をのぞいたところ、国境警備員がライフルを向けたというのだ。

北朝鮮のガイドは、観光客の行くところならどこへでもついてきて、見るべきではないものを撮影したり、地元の人々と触れ合ったりすることを禁じている。しかしそれでも北朝鮮は、極東諸国の観光の一中心地になろうとしている。韓国の消息筋によると、彼らの北のパートナーは、2017年には100万人に、2020年には200万人にまで観光客を増やしたいとしている。

とはいうものの、その同じ報告によれば、2012年に北朝鮮を訪れた外国人はわずか4500人、2014年はその3分の1にすぎなかった。しかし、隣国のロシアに対しては、他国よりも低い料金が設定されている。

赤い天国

ナタリア・コチュゴワ沿海地方広報担当によると、北朝鮮での休暇は、ロシア共産党員の間で人気があり、共産主義者のための特別なホテルさえある。北朝鮮は、イデオロギーの“真の力”を目の当たりにできる国なのだ。 「あそこの人たちは本当に指導者を信じていますからね」

「もし、ろくでなしみたいに振る舞い、規則に従わないのでないかぎり」、北朝鮮の安全に問題はない、と同氏は確信している。彼女はまた、最近死亡したアメリカ人学生のオットー・ワームビアさんも、許可されているものとされていないものを事前に教えられていたはずだという。

大人だけが北朝鮮を訪れるわけではない。毎年、ロシアの児童のグループは、サマーキャンプ(松涛園〈ソンドウォン〉国際少年団野営所)に行く。 2週間のツアーの価格は約4万ルーブル(約8万円)。

ロシアの少女、エヴァさんも、このツアーに参加した。彼女によると、ロシアの子供たちは北朝鮮の児童から隔離されていたが、夕方には一緒に踊ることが許された。また、両国の子供は、通訳者を通して、メモ書きを交換した。多くの北朝鮮児童は、休暇を取らずに寄宿学校で勉強していたという。エヴァさんは、彼らの育てられ方が気に入ったとのこと。

豪華なビーチリゾート

北朝鮮には、フェリーで行く方法もある。万景峰号(マン・ギョンボン)92号が、ウラジオストクから北朝鮮に乗客を運んでいる。マリーナ・オグネワさんは、このフェリーで、羅津(ラジン)のリゾートへ旅行した。3万ルーブル(約6万円)で、7日間のオールインクルーシブのビーチツアーだった。彼女はツアーにご満悦で、現在、ビデオブログ「北朝鮮に行こう」を運営している。

「私はあそこの人たちは飢えていると聞いていたけど、食事はとても良かった。政治的宣伝についてもいろいろ聞いていたが、私たちは普通に休暇を過ごした。みんな人も良かったしね」

旅行会社「Fregat Aero」は、北朝鮮での行動規則に関するパンフレットを、客に提供している。それによると、観光客は、現地のガイドに贈物をすべきである。女性には香水や化粧品、男性にはアルコールとタバコ(ただしアメリカ製でないもの)がいい。軍人の写真を撮ることは禁止。宗教について話すのもご法度。ロシアのほうが生活が楽だと言うのもいけない。

「私たちはどんな国に行くのか分かっていたから、ツアーのガイダンスを慎重に聞き、指導者たちの記念碑にはお辞儀をし、10ユーロ分の花束を献花したけど、ツアーの最後のほうになると、イライラしてきた」

マリアさん(極東連邦大学大学院生)は、北朝鮮のビーチで休暇を過ごした。無人の浜辺で日焼けし、安価な魚介類を食べていたという。携帯電話サービスはないし、近くには工場もない。休暇には理想的な所だと思われた。ただ、ガイドはいつも観光客に目を光らしており、時々は観光客たちとおしゃべりすることもあったが、スーツをビシッと着ていて、身体を焼くことも泳ぐこともなかったという。

「私たちはどこを旅しているのかわきまえていた。そこには自由がないことも。でも何が禁止されているのか、それを常に探していた」とマリアさんは言う。彼女はあるとき、北朝鮮の少年がビーチにいるのを見て、キャンディーを贈りたいと思ったが、彼にとって危険だと分かっていた。そこで彼女は、彼の近くを何気なく通り過ぎ、キャンディーを入れた袋を地面に置いていった。彼女は、少年がすぐにそれを取って逃げたのを見た。

シルベスター・スタローンとの関係を疑われる

マリアさんが北朝鮮を出国する際、彼女の携帯電話は、国境警備員によって慎重にチェックされた。警備員の一人が、シルベスター・スタローンのミームを発見。スタローンは滑稽なヘアスタイルで、「スタローンがもしロシアに住んでいたらどうだろう?」と書いていた。警備員は、スタローンについて尋ね、マリアさんが彼を知っているかどうか、アメリカの映画を持っているか聞いた。警備員は彼女の携帯で米映画を探し、スタローンとの関係について調べるのに40分を費やした。しばらくして、全員に列車に乗ることを許可した後、警備員は彼らのコンパートメントに入ってきて、ロシア語で尋ねた。「君たち、アメリカ映画を持ってないかなあ?僕はすごく見たいんだけど」


この記事を読んで、どうお感じになったでしょうか。

いくつか気になった点を指摘したいと思います。

まずこの記事では、北朝鮮旅行を「全体主義のツアー」と呼び、「別の惑星にいるようだ。そこには携帯電話がなくて、人々はいつも幸せ」などと冒頭でうそぶきながら、だんだん本音をもらしていきます。

「北朝鮮のガイドは、観光客の行くところならどこへでもついてきて、見るべきではないものを撮影したり、地元の人々と触れ合ったりすることを禁じている」

「ガイドはいつも観光客に目を光らしており、時々は観光客たちとおしゃべりすることもあったが、スーツをビシッと着ていて、身体を焼くことも泳ぐこともなかった」

「私たちはどこを旅しているのかわきまえていた。そこには自由がないことも。でも何が禁止されているのか、それを常に探していた」

その一方で、

「北朝鮮は、イデオロギーの“真の力”を目の当たりにできる国なのだ。『あそこの人たちは本当に指導者を信じていますからね』

『もし、ろくでなしみたいに振る舞い、規則に従わないのでないかぎり』、北朝鮮の安全に問題はない」

などと、先ごろ訪朝後、拘束され死亡した米国人へのあてこすりみたいなことも書いています。

そして、興味深いのは「2012年に北朝鮮を訪れた外国人はわずか4500人、2014年はその3分の1にすぎなかった。しかし、隣国のロシアに対しては、他国よりも低い料金が設定されている」。

北京やロンドンにある英国系旅行会社の関係者に直接聞いた話では、実際にはもっと多くの外国人が北朝鮮を訪れていることから、この数字は間違っていると思われますが、ロシア人には低価格のツアーが用意されているようです。

確かに、記事でも「万景峰号(マン・ギョンボン)92号が、ウラジオストクから北朝鮮に乗客を運んでいる。マリーナ・オグネワさんは、このフェリーで、羅津(ラジン)のリゾートへ旅行した。3万ルーブル(約6万円)で、7日間のオールインクルーシブのビーチツアー」と書いています。

これは本ブログでもすでに指摘したとおり、本当です。ウラジオストクにある旅行会社のツアー募集をみると、万景峰号の往復運賃も含め、約3万ルーブルでした(船が週1回のため、7日間のツアーになる)。

ウラジオストクから万景峰号で行く北朝鮮(羅先)6泊7日」ツアーも始まり、定期運航は続く!?
http://inbound.exblog.jp/26975951/

要するに、ロシア人に対しては(中国人に対するのと同様)、他の外国人より低価格でツアーを受け入れているんですね。

この記事で出てくる北朝鮮の観光地としては、2014年にできた「馬息嶺(マシンニョン)スキー場」や元山にある「松涛園〈ソンドウォン〉国際少年団野営所」、「金剛山リゾート」、そして前述の万景峰号に乗って行く羅先特別市ツアーなど、朝鮮東海岸に偏っています。実際、北朝鮮は元山と金剛山を国際観光地区に指定し、外国客を呼び込もうとしています。この記事が、どこまで本気で北朝鮮側の意向に応えようとしているのかはわかりませんが、まさにそこに訪れているのはロシア人であるわけです。

実際に、北朝鮮を訪れるロシア人の大半は、極東ロシアの住民だと思われます。わざわざモスクワから来ることは考えにくい。彼らにとってビーチリゾートといえば、タイや中近東ですから。

極東ロシアでもウラジオストクあたりであれば、夏の一時期、海水浴を楽しめるのですが、それでもやはり水は冷たいようで、肌を焼いても積極的に海で泳ぐ人は多くなさそうです。それが元山あたりまで来ると、海水浴は存分に楽しめます。彼らが北朝鮮に旅行に来るのは、なにしろ安いし、実際に海で泳いだりできることが大きいと考えられます。

最後に記事はこんなことも書いています。

(ロシアの旅行会社は自国のツアー客に対して)「観光客は、現地のガイドに贈物をすべきである。女性には香水や化粧品、男性にはアルコールとタバコ(ただしアメリカ製でないもの)がいい」と伝えているそうです。

これは日本人の北朝鮮ツアーでも同様なので、ロシア人もわざわざ土産を用意しなければならないのかと思いましたが、こういう習慣が当然のようになっているというのはどうなんでしょう。
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by sanyo-kansatu | 2017-08-09 15:56 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2017年 07月 16日

006 中朝国境にある長白山(白頭山)のカルデラ湖「天池」の絶景

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中朝国境に位置する長白山(白頭山)は休火山で、「天池」と呼ばれる美しいカルデラ湖で知られる。撮影は中国領の北坂の天文峰展望台からで、写真正面から右にかけては中国領、左手が北朝鮮領。(撮影/2014年7月)


ボーダーツーリズム(国境観光)をテーマにした以下のサイトを立ち上げました。同サイトの一コーナー「北東アジア《ボーダーNOW》 」では、北東アジアに広がる国境地域で出会った人や文化、街の風景を、佐藤憲一の写真を中心に紹介しています。

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※現在、同サイトは鋭意コンテンツを積み増し中で、エリア名のみ記載されているものの、コンテンツが用意されていないページが多くあり、お見苦しいことをお詫びします。少しずつ時間をかけて構築していくつもりなので、ご理解ください。
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by sanyo-kansatu | 2017-07-16 09:03 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 07月 13日

003 中国吉林省から眺める中朝露3カ国の国境風景

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図們江(豆満江)下流域に位置する中国、北朝鮮、ロシアの3カ国の国境が見渡せる防川展望台にて撮影。前方に見える橋はロシアと北朝鮮をつなぐ国境の鉄道橋で、左側がロシア領、右側が北朝鮮領。中国領は橋の手前までで、3国のうち中国だけが日本海に面していない。2017年現在、外国人の訪問は禁止されている。(撮影/2008年5月)


ボーダーツーリズム(国境観光)は、国境の町を訪ね、お隣の国の様子を眺めたり、ときには国境を渡って、両国の人々の暮らしや文化に触れる体験型の旅行です。四方を海に囲まれた日本には、陸続きの国境はありません。でも、日本海を隔てた北方には、朝鮮半島や中国東北部、極東ロシアなどの北東アジアの国々があり、そこにはたくさんの国境があります。

今年4月、ボーダーツーリズム(国境観光)をテーマにした以下のサイトを立ち上げました。同サイトの一コーナー「北東アジア《ボーダーNOW》 」では、北東アジアに広がるユニークな国境の風景を、佐藤憲一の写真を中心に紹介しています。

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by sanyo-kansatu | 2017-07-13 06:04 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 07月 12日

002 中国吉林省延辺朝鮮族自治州、延吉のナイトネオン

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延吉では、国境の町らしく、ハングルと中国語が併記されたネオンがきらめく。両国語併記は自治州の法律で定められている。(撮影/2014年7月)


ボーダーツーリズム(国境観光)は、国境の町を訪ね、お隣の国の様子を眺めたり、ときには国境を渡って、両国の人々の暮らしや文化に触れる体験型の旅行です。四方を海に囲まれた日本には、陸続きの国境はありません。でも、日本海を隔てた北方には、朝鮮半島や中国東北部、極東ロシアなどの北東アジアの国々があり、そこにはたくさんの国境があります。

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by sanyo-kansatu | 2017-07-12 06:04 | ボーダーツーリズム(国境観光) | Comments(0)
2017年 07月 08日

「ウラジオストクから万景峰号で行く北朝鮮(羅先)6泊7日」ツアーも始まり、定期運航は続く!?

今年5月18日、極東ロシアのウラジオストクと北朝鮮の羅先を結ぶ定期フェリー航路が開設され、ひそかに注目されています。

万景峰号は貨客船としての運航でもあり、両国間で取引される荷物の中身も気になるところでしょうが、そもそも乗客が少なければ定期運航を続けるのは厳しいものがあります。

以前、万景峰号を利用したロシアと北朝鮮の2国をめぐる中国発の周遊ツアーを催行している中国吉林省延辺朝鮮族自治州の旅行会社の話を書きましたが、結果的にほとんど集客はできなかったようで、予定されていた5月~6月の6回のツアー募集も終わってしまいました。

ロシア・北朝鮮間を結ぶ「万景峰号」の乗客はわずか10名足らず。定期航路化は難しい?(2017年05月28日)
http://inbound.exblog.jp/26886620/

そんなこともあり、7月最初の木曜日(6日)万景峰号はウラジオストク港に入港するのか、気になっていました。

そこで、現地在住の友人に6日、7日の両日、ウラジオストクのフェリーターミナルを訪ねてもらいました。以下、その報告です。

結論から先にいうと、万景峰号は確かに運航を続けていました。

「6日(木)の夜、ファリーターミナルを訪ねたところ、万景峰号はいませんでした。ところが、ウラジオストクを訪れる中国客が必ず立ち寄る宝石店に聞くと、確かに万景峰号はその日の朝、入港していたとのこと。他の客船の入港もあり、その日は別の場所に停泊しているらしいのです。
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翌7日(金)の午後、再びフェリーターミナルに行くと、ロシア人客が30人くらい出航を待っていました。聞くと、彼らは万景峰号で朝鮮旅行に行くとのこと。アジア客は見当たりませんでした」

中国発のツアーは客を集められなかったものの、どうやら今度はロシア沿海地方のロシア人を対象にした北朝鮮ツアーが始まるようです。

いったいどんなツアーなのでしょうか。さっそく調べてみました。以下のツアー募集が見つかりました。催行しているのは、DAL'RASSVET(ДАЛЬРАССВЕТ)というロシアの旅行会社です。
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ウラジオストクからフェリーで行く北朝鮮(羅先)6泊7日
Cеверная корея: Паромом из Владивостока. Отдых. Море. Экскурсии !

https://www.farpost.ru/vladivostok/rest/asia/cevernaja-koreja-paromom-iz-vladivostoka-otdyh-more-exkursii-54777007.html

ロシア語しかないので、ざっとツアーの内容を超簡訳で以下紹介します。

このツアーは、金曜19時に万景峰号に乗ってウラジオ港を出港し、翌朝羅津港に入港。復路は水曜夜同じく万景峰号に乗って木曜朝9時ウラジオストク着というものです。つまり、土曜日から水曜日までの5日間を羅先に滞在するというものです。

料金は、万景峰号の8人部屋を利用する最低価格で27000RB(約5万4000円)。1週間の海外旅行としては、お値打ち価格といえるかもしれません。

ツアー催行日も決まっています。7月から10月まで募集があるようです。

июль(7月)14, 21, 28
август(8月)4, 11, 18, 25
сентябрь(9月)1, 8, 15, 22, 29
октябрь(10月)6, 13, 20, 27

このツアー代金に含まれるものとして、以下の事項が書かれています。

ウラジオ・羅先往復フェリーチケット
フェリー内(往復)朝食、夕食
宿泊代(海水浴場のキャンプ場利用含む)
羅先での市内観光

日程も以下のように記されています。

1日目(金)
ウラジオストク港集合。出国手続きをすませ、万景峰号乗船。出航。

2日目(土)
羅津港に入港。入国手続き後、ホテルに送迎、チェックイン。午前自由。ランチ後、市内観光(金日成花温室、ソビエト兵士慰霊碑、勝利石油コンビナートを訪問。少年少女による歓迎コンサートあり)。夕食。
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3日目(日)
ホテルで朝食。琵琶島海水浴場へ。エンペラーホテル&カジノ訪問。琵琶島ではオプションでオットセイのいる島への遊覧船あり。ランチ。午後は、外国文書店(朝鮮書籍、切手の販売)、朝鮮土産店、海浜公園のビヤハウスで生ビール、市場歩きなど。夕食。
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4日目(月)
ホテルで朝食。市内観光(革命博物館などを訪問)。ランチ。外貨両替可能なゴールデン・トライアングル・デルタ・バンク、縫製工場で女性労働者の仕事ぶりを参観、大学訪問など。夕食。
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5日目(火)
ホテルで朝食。農場見学(キノコ栽培)、ミネラルウォーター工場を訪問。ランチ。孤児のための中等学校寄宿学校他(一部内容不明)訪問。コーヒーショップで休憩。夕食。

6日目(水)
ホテルで朝食。羅先市美術展覧館(絵画販売)訪問。ランチ。ホテルに戻り休憩。夕刻、出国手続き後、万景峰号乗船。羅津港出航。
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7日(木)
朝9時、ウラジオストク港入港。入国手続きを経て解散。

上記日程で挙げた羅先観光の訪問スポットについては、以下参照。

北朝鮮 羅先観光の現在
http://inbound.exblog.jp/19752652/
朝鮮観光のしおり
http://inbound.exblog.jp/i32/

このように、羅先観光は、首都平壌で実施されている朝鮮観光のモデルを踏襲した地方版で、海水浴場などの自然体験を除けば、内容はほとんど変わりません。少年少女の歌謡ショーは、朝鮮全土のどの町でも用意されています。外国人にとって、それが魅力的かどうかは、個人の価値観によるとしかいえません。

それはロシア人にとっても同じことで、興味深いことに、ツアー案内には以下の注意書きもあります。

「北朝鮮旅行における観光客の行動については、他の外国とはまったく異なる独自のローカル原則があることをご確認ください。

豊かな自然が残る北朝鮮では、本格的な朝鮮料理やスキー、海浜でのリラックスな体験ができます。また、他の国々とはまったく類似しない特殊な社会体制の中に現実に人々が住んでいることを知ることになるでしょう。北朝鮮ツアーは、この国でしかない特別な体験をしてみたい若者の間で人気があります」

諸外国の人々に比べると、多くの建設労働者を受け入れているロシア人の目から見て、北朝鮮は(「悪の枢軸」などではなく)、きわめて特殊な政治体制ではあるけれど、貧しくて勤勉な人々が働く国です。おそらく今日の中国人のほうが厳しい目で北朝鮮を見ているように思います(たとえ、同胞が多く住んでいるとしても)。

この時期、中国の大連などにも少なくないロシア人観光客が海水浴のために訪れます。経済発展が遅れているぶん、自然もそれなりに豊かな北朝鮮を海水浴や休暇を目的に訪れるロシア人観光客というのは、これまで決して多いとはいえませんが、存在していました。今回、ロシアの船会社が万景峰号の定期運航を始めることにした以上、自国民を乗船させようとするのは自然なことでした。

いずれにせよ、中国や北朝鮮を旅行先に選ぶロシア人は中間層以下の人たちで、経済的にゆとりがある層はタイなどの東南アジアを目指します。

こうしたことから考えても、10月まで万景峰号の定期運航が続くかどうかは疑問がないではありません。今後を占ううえで、国際的な観点も重要ですが、ローカルな視点も欠かせません。これからも注視していきたいと思います。
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by sanyo-kansatu | 2017-07-08 13:24 | ノービザ解禁間近!極東ロシア | Comments(0)
2017年 05月 28日

万景峰号の羅津(北朝鮮)からウラジオストク(ロシア)の運賃は片道9800円から

先週5月18日(木)の朝、北朝鮮船籍の万景峰号がロシアのウラジオストク港に初入港しました。当初は9日からと報じられていましたが、ロシア側の事情で延期になりました。今後は、毎週1回、水曜夜に北朝鮮の羅津港を発ち、翌朝ウラジオストク着、金曜夜に同港を発ち、北朝鮮に戻るというスケジュールだそうです(ただし、7月以降は未定)。
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↑ウラジオストク港に入港する万景峰号。運航を行うロシア企業が外観を白粉直しし、内観も旅客用にリノベーションしたという

日本のメディアも同船の入港を以下のように伝えています。

北朝鮮の万景峰号、ロシア・ウラジオストクとの間で定期便始まる(HuffPostJapan2017年05月18日)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/18/mangyongbong_n_16682488.html

北朝鮮の貨客船・万景峰(マンギョンボン)号が5月18日朝、ロシア極東のウラジオストクに入港した。両国間で客船の定期便が運航するのは初めて。ロシアのインタファクス通信などが伝えた。

万景峰号は平壌郊外にある山の名前にちなんで付けられた。1990年代から主に新潟港とを行き来していたが、北朝鮮が2006年にミサイル発射実験と地下核実験を相次いで実施したため、日本は万景峰号を含め、すべて北朝鮮の船舶の入港を禁止にした。

インタファクス通信によると、定員約190人、積載量約1000トン。ロシア側は船舶輸送会社「インベストストロイトレスト」(ウラジオストク)が運行に携わるという。

また、タス通信によると、万景峰号は17日夕、北朝鮮北東部の羅津(ラジン)港を出発。中国人の観光客ら約40人を乗せてウラジオストクに向かった。19日にロシア人観光客らを乗せて北朝鮮に戻る予定。

インタファクス通信によると、6月までは毎週水曜日に羅津を出発、金曜日にウラジオストクから戻るスケジュールだ。

北朝鮮はミサイル発射実験や核開発などを続けており、アメリカが空母打撃群を朝鮮半島近海に派遣するなど、緊張状態が続いている。

アメリカの圧力などもあって友好国の中国との関係も悪化している。ロシアとの間で定期航路を開いた背景には、北朝鮮が孤立化を防ぎ、観光によって外貨を稼ぎたい思惑もありそうだ。


日本の大手メディアは、アメリカ主導による対北朝鮮制裁が強化されるなか、同船の定期運航の背景に「北朝鮮とロシアの融和的な関係」があることを気にしています。

万景峰号がウラジオストク入港 ロシアと関係強化図る?(朝日デジタル2017年5月18日)
http://digital.asahi.com/articles/ASK5L21B4K5LUHBI009.html

かつて日本と北朝鮮を往来していた貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」が18日朝、ロシア極東のウラジオストク港に入港した。新たに開設された北朝鮮との定期航路に就航したためで、月4回往復する予定だ。核・ミサイル開発を進める北朝鮮へは日米韓に加えて中国も姿勢を強めており、ロシアとの結びつきが強まる可能性もある。

万景峰号は17日夕、北朝鮮北東部の羅先(ラソン)経済特区にある羅津(ラジン)港を出港。約10時間かけてウラジオストクに到着した。到着ターミナルは多数の警官が警備し、岸壁付近への立ち入りを禁止するなど、物々しい雰囲気となった。

接岸した白い船体には、ハングルで「万景峰」と書かれている。乗客は中国の観光会社の代表ら。そのうちの1人は「時間も短く、料金も安い。とても快適だった」と話した。ロシアから食料品、北朝鮮から衣料品なども運ぶ計画だ。

ロシア極東には北朝鮮の出稼ぎ労働者が多く、航空や鉄道の直行便もある。運営するロシアの物流会社インベスト・ストロイ・トレストは「運航は庶民のため。北朝鮮に大きな利益は入らない」としている。

ロシア当局も計画を許可したとみられるが、5月上旬の就航予定が延期され、回数も月6回から4回に減った。今後も順調に運航できるかは不透明だ。

今回就航した万景峰号は92年に建造された2代目とは別の船で、就航に向けて全面改装した。北朝鮮の船は、北朝鮮のミサイル発射を受け、2006年に制裁の一環として日本への入港が禁止された。(ウラジオストク=中川仁樹)


万景峰号がウラジオストクに到着 ロシア、対北融和の姿勢鮮明に(産経ニュース2017.5.18)※共同ニュースの動画付き
http://www.sankei.com/world/news/170518/wor1705180037-n1.html

(一部抜粋)「核・ミサイル開発を進める北朝鮮への国際的な圧力が強まるなか、同国に融和的なロシアの姿勢が改めて浮き彫りになった」

一方、韓国や中国のメディアは、同船の乗客に注目しています。下記の韓国メディアの中国語版によると、「40名いた乗客のうち、90%は中国の旅行会社の関係者」だったと指摘しています。

北韩客货船“万景峰”号开始通航俄罗斯远东港口(KBS World Radio2017-05-19)
http://world.kbs.co.kr/chinese/news/news_In_detail.htm?No=54789

(一部抜粋)「本月17日从北韩罗津港出发的“万景峰”号于18日抵达俄罗斯远东符拉迪沃斯托克。北韩与俄罗斯通航定期客轮还尚属首次。在40多名乘客中,90%是关注海上旅游商品的中国旅行社负责人」。

また以下の中国メディアは「万景峰号の運賃が600元(9800円)から750元(1万2000円)であること。また乗客は、中国からロシアのウラジオストクに行く観光客で、その帰りに航路を利用すること。またロシアで働く北朝鮮の労働者たち」だと指摘しています。

北韩万景峰号客货船 定期驶往海参崴受注目(中广新闻网2017年05月19日)
http://dailynews.sina.com/gb/news/int/bcc/20170519/21007871554.html

(一部抜粋)「根据负责承运的俄投资建筑联合公司网站消息,不同舱位的船票价格为600至750元人民币(约5000-6000卢布)不等。根据获批的6月底之前的时刻表,渡轮每周三从罗津出发,每周五从符拉迪沃斯托克出发。”此外,俄罗斯卫星通讯社同日的另一篇报道《……国旅行社测试从朝鲜到俄远东的海上路线》里介绍说:“渡轮初步计划搭载来自……国珲春的游客赴俄,俄罗斯游客去往罗津港,以及朝鲜工人往返俄罗斯」

確かに、日本メディアのいうように、万景峰号の定期運航は国際社会の対北朝鮮制裁に一定の距離を置くロシア独自の動きという面もありますが、中国を巻き込む動き、すなはち中国人観光客を乗せることで運航を維持しようとしていることがわかります。

万景峰号によるロ朝新航路とウラジオストクで増加する北朝鮮人の事情 (2017年 04月 24日)
http://inbound.exblog.jp/26810634/

実は、中国ではすでに万景峰号を利用したロシア・北朝鮮の周遊ツアーが販売されていることが判明しています。次回は、そのツアーの内容や今週2度目の万景峰号のウラジオストク入港の様子について報告します。

ロシア・北朝鮮間を結ぶ「万景峰号」の乗客はわずか10名足らず。定期航路化は無理?
http://inbound.exblog.jp/26886620/
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by sanyo-kansatu | 2017-05-28 10:01 | ノービザ解禁間近!極東ロシア | Comments(0)
2017年 04月 25日

中国からの北朝鮮旅行は中止になっていないようです

先週、ある韓国メディアは以下のニュースを報じました。

中国旅行社 北朝鮮観光を全面中止(韓国聨合ニュース2017/04/16)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/04/16/0200000000AJP20170416000900882.HTML

トランプ米大統領が北朝鮮の核開発阻止に向け軍事的圧力を強めたことで朝鮮半島の緊張が高まる中、中国の旅行会社が北朝鮮への観光をすべて中止した。香港の有力英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが16日、伝えた。

同紙は国有最大手の中国国際旅行社(CITS)などの多くの旅行会社が北朝鮮への観光を中止したと報じた。

中国で唯一北朝鮮便を運営している中国国際航空も17日から北京と北朝鮮の首都・平壌を結ぶ便の運航を停止する。

中国は北朝鮮の同盟国だが、米国の圧力や朝鮮半島での緊張の高まりもあり、北朝鮮の核実験やミサイル発射に反対している。今回の観光の中止は北朝鮮に圧力をかける意図があるとみられる。

中国は故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年(太陽節)に合わせ、15日に平壌で行われた大規模な軍事パレード(閲兵式)にも政府高官を派遣しなかった。


中国国際航空の北京・平壌線の一時的な運航休止もすでに伝えられ、FNNは「停止の直接の理由は明らかにされていないが、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する中国の圧力の可能性もある」と述べています。ただし、北朝鮮の高麗航空は運航を続けています。

中国国際航空が平壌線休止(FNN2017/4/15)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00355424.html

はたしてこの韓国メディアの報道は本当なのでしょうか。

地理的に北朝鮮に近く、朝鮮族も暮らし、これまで多くの旅行者を送ってきた中国東北三省の旅行関係者に以下の質問をぶつけたところ、次のような回答がありました。

「御社や同じ市内の旅行会社は、北朝鮮ツアーを中止していますか?」

◆丹東(遼寧省。中朝国境の町。3月下旬から平壌線のチャーター便を週2便で運航)

北の高麗航空、平壌-中国・丹東の定期便を運航(産経ニュース2017.3.29 )
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290022-n1.html

「朝鮮旅行中止という知らせは、丹東ではまだ受け取っていません。丹東の各旅行会社はいまも通常通り朝鮮旅行を手配してます。現在週2便(火・金)の平壌線については、定期便ではなく、試験的にチャーター便を飛ばしているだけなので、いつまで続くかはわかりません」

※ちなみに韓国聨合ニュースは「同チャーター便は5月いっぱいで終了する見通し」と報じているそう。

◆瀋陽(遼寧省。北朝鮮領事館があり、瀋陽・平壌線が運航中)

「確かに北京・平壌便は中止しましたが、政府からの命令ではないと聞きました。あくまで乗客が少ないことが理由とのことです。中国国際航空に問い合わせたところ、5月5日には運航を再開するらしいです。

なお、弊社では北朝鮮旅行をやってないのでよくわかりませんが、4月11日までは他の旅行会社はまだ募集しているようでした」

中国、閉鎖したエアチャイナの平壌運航を来月再開(中央日報日本語版 4/25)
http://japanese.joins.com/article/434/228434.html

◆ハルビン(黒龍江省)

「弊社は扱っていませんが、ハルピンの他の旅行会社ではいまでも北朝鮮旅行を募集をしているようです。特に中止せよという指示はありません。でも、多くのお客様は、いま北朝鮮に行く気にならないでしょう」

◆大連(遼寧省)

「現段階では中国人の北朝鮮ツアーは正常に実施されており、中国政府の北朝鮮渡航に関する発表、通知は何もありません。

ごく一部の旅行会社が北朝鮮旅行の募集を中止したことは事実ですが、記事にある中国国際旅行社が全面中止した事実はなくデマ情報です。

通常より緊張感が増していることは確かですが、言葉による威嚇行動は毎度のことであり、今年も複数回のミサイル発射実験を実行していますが、朝鮮情勢緊迫化を理由に旅行を中止する場合の当社の基準は以下のとおりです。

※朝鮮側から受入中止連絡が来た場合
※中国政府が北朝鮮旅行に関する渡航制限を発令した場合
※実際に軍事攻撃等の有事が起きた場合
※北朝鮮が内部崩壊する可能性が高い場合

現段階では該当するものはなく、通常通りに旅行申込みを受付けています」

韓国旅行を中止させた中国政府は、北朝鮮旅行は中止しないようです。

これらはあくまで2017年4月25日現在の情報です。
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by sanyo-kansatu | 2017-04-25 20:18 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)