ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2015年 08月 11日

清津(朝鮮)の路面電車とトロリーバス

2014年7月上旬、清津を訪ねたとき、車窓からすれ違う路面電車とトロリーバスを撮りました。

Wikipediaの「清津市電」によると、「市内には1999年に開業した路面電車(軌道電車、清津市電)、トロリーバス(無軌道電車)が運行している。

清津には1970年にトロリーバス(無軌道電車)が開業していたものの、電力不足により運行本数が激減していた。またゴムの不足によるタイヤなどの整備不良や、輸送力が低いという問題も抱えていたため、平壌市における路面電車投入が成果を収めたことから、1990年代末に清津における路面電車の敷設が政府により決定された。

金正日立会いの下、1998年11月より人力に頼った敷設工事を開始し、1999年7月2日に開通した。第一次開業区間は南清津~鳳泉洞間の6kmである。2000年にはサボン~南清津間が延伸され、総延長は13kmとなった。 しかし、その後は資源不足もあって延伸がなされず、予定路線32kmのうち上記の区間が開業しただけであるという。車両は平壌から運ばれたと伝わる。

電力不足の深刻化により、一時期運行が停止されたが、最近は運行が再開されている」(出典『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』(国分隼人著、2007年 新潮社)。

北朝鮮のガイドは決して車を停めてじっくり写真を撮らしてはくれないので大変です。運転手も嫌がらせのようにトップスピードで清津の駅に向かうメイン通りを駆け抜けていきます。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-11 18:20 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 11日

ようやく撮らせてくれた朝鮮の漁村の遠景ショット

とにかく朝鮮のガイドは写真を勝手に撮るのを許しません。これは職業上、ひどいストレスになります。1日中不快な気分が持続しているようなものです。まったく気が晴れないのです。こちらは見るもの聞くもの、面白いと思ったらなんでも撮ってしまいたいからです。普段はどこに行ってもそうしているのです。

※2014年7月上旬、北朝鮮咸鏡北道の七宝山を訪ねた話をしています。

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰
http://inbound.exblog.jp/24765755/

毎日のようにガイドと言い合いになります。こちらとしては、景勝地や女子供の歓迎の舞踊ショーなどはもう飽き飽きで、本当に撮りたいのは、朝鮮の人々の暮らしぶりや表情が伝わるカットなのですが、それがいちばんこの国ではNGなわけです。

今回いちばん腹が立ったのは、清津から七宝山に向かう鏡城の海岸沿いにある鏡城邑城という高麗時代の城郭跡のそばを通りがかったとき、一部城壁が見えたにもかかわらず、撮影を拒否されたことでした。理由は、1991年に刊行された「朝鮮観光案内」(朝鮮新報社)の以下の鏡城邑城に関する記述にあるようです。
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「鏡城郡勝岩労働者区にある鏡城邑城は、勝岩山を背にして鏡城平野にそびえる代表的な平地城である。

12世紀の始めに高麗の尹瓘将軍が女真を追い北方の要塞として固めたところで、李朝に入っていまの名がつけられた。

その後1615~6年に大幅に拡張、改修された鏡城平野は壬辰戦争の際、若き義兵将鄭文孚が、二王子を縛り加藤清正に寝返った鞠世弻を処断し、侵略者撃滅に立ちあっがった歴史的なところである」。

加藤清正の因縁ゆえ日本人は立ち入りを許さないというのではなさそうです。冒頭の「鏡城郡勝岩労働者区」に位置することが問題なのです。

確かに、ちらりと見えた古い城壁の周囲には、へばりつくような低い家々が並ぶ漁村がありました。どの家の屋根の上にもするめが干されていたことが印象的でした。漁民の暮らしぶりがうかがえるとても迫力のある集落でした。しかし、それは彼らが外国人には見せたくない労働者の世界だったのです。

なぜダメなんですか? そう尋ねると、ガイドは言います。「貧しい人民の姿を撮った写真を宣伝に使われては困ります」。「誰がそんなことをするのです。それに、貧しいことは恥ずかしいことではないでしょう」。そうはっきり言ってやると、彼らも一瞬黙り込みますが、最後は「我々の首が飛ぶからやめてください」と泣きが入るというわけです。

こうした北朝鮮のガイドたちの頑なな構えは、改革開放の始まった1980年代当時の中国とはまったく違います。当時中国では、外国人がどんな写真を撮ろうと、止められることはほとんどありませんでした。もちろん、その街の浮浪者や貧民窟に類する場所にあからさまにカメラを向けると問題があったかもしれませんが、市井の人民の生活の様子を撮ることで「海外の宣伝に使われるから困る」などとは、彼らは言いませんでした。この違いは何でしょうか。

そういう押し問答の日々でしたが、ほとんど唯一朝鮮東海岸の村落のカット(といっても、かなり遠景です)を撮るのを許されたのが、この写真です。
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場所は七宝山の北側の山道から見えた海岸線の小さな漁村です。風光明媚な海岸線にこの土地の伝統的な民家が並んでいます。鏡城邑城の周辺にあった労働者区に比べると、整然とした集落でした。

こういう村をゆっくり歩いてみたいものだと思わせる光景です。今日の世界で、近代以前の風景がじかに見られるような場所はもうどこを探してもほとんどないからです。どんな辺境の地でも現代文明が入り込んでいます。観光用に白粉直しをされたものではなく、そのままの姿で残っているということ自体が奇跡的ともいえます。それがいまの朝鮮にはあるのです。「アジア最後の秘境」といっていいでしょう。それなのに……。
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ガイドが写真を覗いてくるので、ついいやみを言ってやりたくなりました。「今回朝鮮に来て、これがいちばんフォトジェニックなスポットですね」。

これまで見た七宝山のどんな景観に比べても、あなたたちが恥ずかしいと隠そうとする朝鮮の漁村の風景のほうがずっと美しい。そう言ってやりたくなったのです。

ガイドは薄笑いを浮かべていました。その瞬間、ちょっと大人げなかったなと反省したものです。この後味の悪さ、朝鮮旅行につきものです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-11 17:55 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 11日

朝鮮でホームステイ その奇妙な世界

海水浴場での昼食が終わった後、案内されたのがとても奇妙な場所でした。
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※2014年7月上旬、北朝鮮咸鏡北道の七宝山を訪ねた話をしています。

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰
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そこは「海七宝民泊宿所」と呼ばれる2004年にできた民泊施設です。まるで住宅展示場のように朝鮮式の一戸建て民家が並んでいます。なんでも外国人向けのホームステイのための施設だそうで、それぞれ住人も住んでいるというのです。

一軒の家に案内されました。1階は住人の生活する場所で、2階に外国人を泊めるのだそうです。

応接間にはテレビや冷蔵庫が揃っています。
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厨房を覗くと、きれいに食器が並んでいます。
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お約束の金日成・正日親子の肖像写真が飾られています。
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2階の客室です。
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ベランダもあります。
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トイレです。
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このご夫婦が住人です。
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もう一軒を訪ねました。
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この家には母親と小さな娘が住んでいました。
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男性ふたりはガイドです。金親子の肖像画や娘の写真などが貼られています。
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これらの光景を目の前にしながら、そして促されるまま写真を撮っているときに、平壌の高層マンションに住む模範市民の家庭を金正恩第一書記が訪問したというニュース映像を思い出しました。たぶん、ここも同じような場所ではないか。このさびれた漁村の周辺で電化製品に囲まれた文化生活を送る人たちがいるということ自体、おかしなことだからです。
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このあどけない娘の笑顔には癒されますが、この国の人たちはこの奇妙な世界をどう受け止めているのでしょうか。また住人本人もどう考えているのか。単に外国客の接遇役という職務に従事しているだけなのかもしれませんが。

3軒目に訪ねたのが洋風一戸建て住宅でした。
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2階の客間はベッドがあります。欧米客向けなのでしょう。
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ここには全部で20の民家があり、そのうち西洋式は6軒、朝鮮式が14軒です。ガイドがこんなことを言います。「ここには中国人やヨーロッパ人が泊まっています。現在、あなたがた日本人とアメリカ人は泊まることは許されていません。でも、近いうち日本人も泊まれるようになるでしょう」。
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面白いのは、各民家の前には必ず畑があり、裏手には暖をとるための薪木があり、鶏が飼われています。するめを干している人もいます。確かに、ここは生活の場でもあるようです。
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逆にいえば、こうした電化製品と畑と薪木と鶏に囲まれた生活というものこそ、いまの朝鮮の人たちにとって誰もが思い浮かべる理想の生活なのではないでしょうか。それは外国人に見せても決して恥ずかしいものではないと彼らは考えているのでしょう。接遇役として選ばれたこの宿所の住人も、平壌の模範市民に近い存在として自分の役割を受けとめているのかもしれません。

ガイドに「次回来たときはここに泊まるといい」と言われたものの、苦笑するしかありませんでしたが、これはこれでこの国でこれまで大真面目に行われてきた国際交流のひとつの形態なのかもしれません。彼らが外国人に理解してもらいたい自らの自画像こそ、このような恵まれた暮らしを送る人民の姿ということなのでしょう。

この施設の中にはレストランもあります。海水浴場の食事を用意してくれたのは、ここのレストランのスタッフでした。このあたりには、外国客を受け入れられる施設はここしかなさそうです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-11 16:39 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 11日

海七宝の海水浴場と遊覧ボートとにぎやかな食事風景

外七宝の展望台から見下ろしていた海岸線に下りてきました。このあたりは「海七宝」と呼ばれ、北は漁郎端から南は舞水端に至る約60kmにかけての断崖絶壁や荒波で削られた奇岩などからなる海浜景勝地です。
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※2014年7月上旬、北朝鮮咸鏡北道の七宝山を訪ねた話をしています。

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰
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車は海水浴場にやってきました。きれいな海です。子供たちが海水浴を楽しんでいます。
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ボートが近づいてきました。これから遊覧ボートに乗るんだそうです。
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海が碧いです。さすがに汚染されていない海の色です。
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これから海七宝の珍しい岩場を見に行くのかと思ったら、ボートはすぐに折り返し、砂浜の見える海岸線を北に向かって走り出しました。あれあれ。

漁民を乗せたボートと海水浴客のための施設も見えます。
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海鳥たちのコロニーのそばを抜け、あっという間の遊覧でした。
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ガイドたちは地元の海水浴客たちに近づかないよう注意するので、海の上から軽い望遠で撮ってみました。漁村の写真も撮るなとうるさいのです。彼らにとって朝鮮の漁村は遅れていて、外国人に見せたくない場所のようです。
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なんとも拍子抜けの海七宝遊覧でしたが、にぎやかな昼食が待っていました。
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食事の場所は、海水浴客のための施設の中でした。テーブルに揚げ魚やスケソウダラの煮付けなど、咸鏡北道の地元海産料理が並んでいました。

追加で地元の海で採れたというウニや貝類を選んで注文できます。ただし、ウニはあまり新鮮ではなさそうです。
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彼女たちがウニを割ってくれます。彼女たちは地元の子のようです。
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具の中身はかなりさびしいものがあります。ガイドによると、このあたりの海でもウニの採り過ぎで、身のぎっしりつまった上物は海深く潜水しないとなかなか採れないそうです。実は、清津から七宝山にかけての海は昔からウニが有名でした。戦前の旅行ガイドなどに必ず書かれているのが、清津に来たら必ずこれを食すべし、として紹介されるウニのおかゆです。
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このおじさんは羅先朝鮮国際旅行社の部長さんです。とにかく酒好きで、それが理由で我々一行についてきたんじゃないかと思われるほど、昼も夜も酒をガンガン飲んでいました。もちろん、支払いはこちらもちです。たまったもんじゃないのですが、いかにも人のいい田舎のおじさんという感じで、このときも、食事を用意してくれた近くの民宿ホテルの女性スタッフの肩を抱いてじゃれまわっています。平壌にいるきまじめな日本語ガイドに比べると、よほど気が休まるともいえます。
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施設の中にはシャワー室やレンタル浮き輪のカウンター、そして外にはビーチバレーのコートがありました。
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元山の海水浴場でもそうでしたが、朝鮮の東海岸は海がきれいで、環境を保護しながらきちんと無理なく開発することができれば、周辺国から行楽客も訪れる国際観光地になれる素地はありそうです。そのためには、投資を呼び込み、アクセスのための交通を整備することが不可欠ですが、現状では、やることなすこと中途半端なので、簡単ではないだろうというのが率直な印象です。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-11 15:16 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 10日

中国図們発七宝山ツアーの特別列車を撮る

清津から七宝山に向かう道中、車の中から鉄道車両が走る姿を見ました。
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※2014年7月上旬、北朝鮮咸鏡北道の七宝山を訪ねた話をしています。

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰
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英語ガイドは言います。「あれは中国のツアー客を乗せたわが国の特別列車です。図們から明月まで走ります」。

これがそのルートです。中国吉林省図們から七宝山のふもとの明月まで。戦前期の鉄道でいうと、満鉄北鮮管理局線の図們線で図們から会寧へ、咸鏡線に乗り換え清津へ、さらに遮湖線で明川までを走ることになります。
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この列車は2012年より運行しているようです。

北朝鮮への観光列車が4月末開通、吉林省図們市から七宝山へ(レコードチャイナ2012年4月17日)
http://www.recordchina.co.jp/a60511.html

「2012年4月16日、新華網によると、中国吉林省延辺朝鮮族自治州図們市と北朝鮮の観光地・七宝山(チルボサン)を結ぶ観光列車が4月末に開通する。

七宝山は北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンプクト)に位置し、「咸北金剛」の別名を持つ名山。奇岩立ち並ぶ独特の自然美と澄んだ空気、美しい渓谷と海を見渡せる山として有名な景勝地だ。近くで温泉を楽しむこともできる。図們江(豆満江)を隔てて北朝鮮と接する国境都市・図們市の李昌勳(リー・チャンシュン)外事旅遊局長は「この観光列車のツアー客は北朝鮮の観光地を巡るだけでなく、北朝鮮が組織した児童5万人によるマスゲームや咸鏡北道芸術団の民族歌舞などを見学することができる」と説明した。

この観光列車を運営する吉林省図們江国際旅行社の担当者によると、ツアーの行程は3泊4日で料金は約1900元(約2万4000円)。参加者は出発5日前までに関係書類を提出し、出発前日には図們市に到着することが義務付けられている。北朝鮮観光列車は1週間1本の運行予定だが、旅行シーズン時には1週間2本に増便される見込み」。

このツアーでは、図們を夜8時に出て翌朝6時に明月に着くそうです。そこからバスに乗って七宝登山をすることになります。

現地関係者の話では、中国人の七宝山ツアーはこの特別列車利用の3泊4日コースのほかにも2つのコースがあるそうです。

同じ吉林省延辺朝鮮族自治州の龍井市の三合鎮税関から対岸の会寧(北朝鮮)に入国し、バスで清津に行き一泊し、翌日七宝山を訪ねる4泊5日コース(このツアーでは鉄道を利用しません)。平壌から漁郎空港に飛び、バスで七宝山を訪ねるコースなどです。

中朝関係はいまも決して良好ではありませんが、中国政府は地方政府を通じて朝鮮との交流を進めているようです。外貨獲得を目指す朝鮮側にとっても吉林省や遼寧省に住む中国人が旅行に来ることは基本的に歓迎しているはずです。ただし、朝鮮国際旅行社のガイドは「中国客の支払うツアー代金は安すぎて儲からない」とはっきり言います。これは世界的な現象ですが、朝鮮でも同じようですね。本当は欧米客や日本人に来てほしいというのが彼らの本音なのでしょう。

さて、車窓の風景を撮影することを極端に嫌う同行ガイドたちも、車から降りてこの特別列車の写真を撮ることは許してくれました。彼らにすれば、この列車であれば撮られても恥ずかしくないと感じているからです。彼らが外国人の撮影を許可する基準がそこにあることがわかると、逆になんとも言えない哀しい気になるものです。あれほど誇り高い彼らが、中国から安く手に入れた中古列車くらいのもので自尊心が保持されるというのですから。以下、走り去る列車のスナップです。
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では、実際このツアーと特別列車の乗り心地はどうなんでしょうか。

聯合ニュース2014年6月17日の「観光立国を夢見る北朝鮮」という記事の中に、特別列車で七宝山ツアーに参加した延辺朝鮮族自治州の住民の声が以下のように記されています。

「図們から徒歩で橋を渡り、南陽駅から列車で282km離れた明川駅に到着するのに12時間かかった。電機で走る北朝鮮の列車は遅いのはわかっていたが、実際に体験してみると、あまりお勧めできるものではない」。

さらに「北朝鮮には非舗装道路が多いうえ、バスをはじめとする移動手段も中古である」「現地の事情で、食事も肉は供されず、山菜が中心になる」といいます。ただし、中国人の朝鮮ツアーは料金を値切りすぎるので朝鮮側も十分なサービスを提供できない面もあると思われます。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-10 18:08 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 10日

外七宝から見渡す雄大な日本海の絶景

翌日は、内七宝より海に近い外七宝の山々を訪ねて回りました。
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※2014年7月上旬、北朝鮮咸鏡北道の七宝山を訪ねた話をしています。

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰
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まず訪ねたのが万物相の展望台です。外七宝を代表する五つの連山で、左から万長峰、宮廷門峰、将軍峰、昇天峰、月落峰です。その右手には寝床岩、ウサギ岩、軍艦岩などがあります。
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ウサギ岩
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軍艦岩

下の方には今朝までいた外七宝山荘が見渡せます。
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次に行くのが、徳溝瀑布です。いまの季節は水流が少なくそれほど迫力はありません。
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また水系の美しさは金剛山には少し劣るようです。決して水質が悪いわけではないのでしょうが、金剛山の水系は魚も棲めないほどの透明度と藍色の美しさであるのに対し、七宝山の水系には小魚がゆらゆら泳いでいたからです。
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むしろ七宝山の魅力は展望台から見下ろす日本海の絶景にあります。

この大きな窓のような岩は降仙門といい、門の向こうには日本海が望めます。
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さらに魚群台と呼ばれる展望台もあります。これはまさに絶景でしょう。
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この山肌を魚の群れが登るように見える奇岩群が魚群台です。
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少し気になるのが、空にガスがかかっていることです。もしかしたら中国から届くPM2.5の影響かもしれません。日本気象協会のサイトを見ても、たいてい朝鮮半島はPM2.5に覆われていることが多いからです。

最も海に近い場所にあるのが、絶景台です。ここは地図には載っていません。一般のツアーではここまでくるのは珍しいそうです。写真左手の海岸線に見える集落があとで訪ねることになる民泊施設です。
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このとおり山道も十分整備されていないからです。
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展望台の帰り際、現地の英語を話すガイドが岩から染み出すさびた鉄分を指しながら、ぽそりとこんなことを言いました。「ほら、見てください。わが国には鉄資源はいくらでもあるんです」。こういうことを外国人に語るとき、彼らは何を伝えようとしているのでしょうか。実は、彼らはいろんな場面でよく自国の資源の話をしてきます。

思えば、朝鮮半島北部の鉄鉱石をはじめとした各種資源を見つけ、最初に投資したのは戦前の日本でした。各地に当時としてはそれなりの規模の製鉄工場などを建設し、それを引き継いだことで、少なくとも1970年代までの北朝鮮は韓国や中国よりも経済的に恵まれていたはずです。それなのに、いまどうしてこのような状況に陥ったのか。その理由を彼らはどう理解しているのでしょうか。
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次に展望台から見た海外線に降りていきます。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-10 17:10 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 09日

朝鮮七宝山にある開心寺という古刹と乾隆29年製造の鐘

内七宝の山々と奇岩の数々を眺めたあと、開心寺という古刹を訪ねました。
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※2014年7月上旬、北朝鮮咸鏡北道の七宝山を訪ねた話をしています。

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰
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朝鮮側の資料によると、この寺は「渤海時代の826年に建てられ、高麗時代の1377年に改築、李朝時代に補修を重ねた。現在の建物は1853年に再築されたもの。大雄殿と万歳楼、深剣堂、応香閣、観音殿、山神閣からなる」とあります。
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大雄殿の中に3体の仏像が置かれ、壁面にはいくつもの曼荼羅が飾られています。
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それぞれの曼荼羅が時代を感じさせます。李朝時代の朝鮮では仏教が排斥されていたそうですから、人里離れた山奥にひっそりと息を潜めていた古刹がこうしていまの朝鮮に残っていることはとても興味深く思います。
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この方が住職です。このような国で住職を務めることがどんな人生を意味するのか、いろいろ聞いてみたいことは山ほどありましたが、こちらもまったく心の準備ができていなかったこともあり、この寺の来歴をうかがうことで精一杯でした。
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13年に金剛山に行ったとき、残念ながら、金剛四大寺院のうち唯一昔のまま現存する表訓寺を訪ねる時間がなかったので、今回はちょっとうれしく思いました。この国で歴史を感じさせるものを見る機会は圧倒的に少ないからです。金剛山の4つの寺院は表訓寺を除いて、朝鮮戦争時に焼き払われてしまっています(もうひとつ正陽寺の一部は残っていて、現在は補修されたようです)。

「朝鮮旅行案内記」(朝鮮総督府鉄道局1936年)によると、「折角の景観も比較的交通不便の地にあるので、探勝者の少ないのは遺憾である」とあるように、戦前期は金剛山が朝鮮を代表する随一の行楽地としてにぎわっていた反面、七宝山はそれほどでもなかったようです。ただ、数少ないとはいえ登山客はいたようで、彼らは開心寺のお堂に宿をとっていたようです。

殿内には「七宝山游山録」「次七寶山原韵」など、この地を訪れた文人の書や漢詩が掲げられていました。
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万歳楼には「乾隆29年」(1764年)に鋳造された青銅鐘があります。この時代の朝鮮は清朝の年号を使っていたのでしょう。
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ここにも記念撮影サービスのパネルが置かれていました。この寺で見かけた唯一俗っぽい物件でした。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-09 20:39 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 07日

七宝山(チルボサン)は金剛山とは似て非なる朝鮮の名峰

昨年7月上旬、ぼくは北朝鮮咸鏡北道にある七宝山を訪ねています。
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朝鮮東海岸の港湾都市・清津の南方の海岸沿いに広がる山岳景勝地です。朝鮮の国家観光総局のつくった案内書によると、こう説明されています。

「昔から『咸北金剛』の名で呼ばれる朝鮮6大名山の一つ。金、銀、銅をはじめ七つの宝物が埋まる山という意味でから七宝山と呼ばれる。面積は約250㎢。

今から約100万年前の新生代第3期に白頭火山脈から噴出した岩石が冷え固まった流紋岩、玄武岩などの火成岩が雨風に削られ形成された。

他では例を見ない独特な山岳美と渓谷美、海の景色を同時に楽しめる名山。

地理的位置と地形、寄港風洞が特異なため動植物相が豊富かつ多様である。

地域的には内七宝、外七宝、海七宝に大別される。

開心寺など歴史の古い遺跡がある。

七宝山の周辺には黄津温泉をはじめ、明川、万戸、沙里、宝村などたくさんの温泉が点在する」(『朝鮮観光』2012年 朝鮮観光宣伝社刊 より)

2013年夏に訪ねた朝鮮随一の名山である金剛山にたとえて「咸北金剛」などと呼ばれるようですが、実際の見た目の印象はずいぶん違います。上記説明にあるように、火山岩によって形成されているため、むき出しになった岩肌がどれも赤茶けた色に見えるからです。この独特の色味が七宝山の第一印象です。
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内七宝 五鋒山系

2013年、金剛山観光はどうなっているのか?
http://inbound.exblog.jp/22561895/

雨風に削られ、奇妙な形をした岩山が多く、こういう世界が好きな人には面白いと思います。同行したガイドらが「あれはピアノを女性が弾いているのに似ているからピアノ岩」「あれは男女が××しているのにそっくりだから××岩」など、それぞれ名前が付いているようです。
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ピアノ岩
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夫婦岩
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礼門岩

そういう意味では、七宝山は金剛山とは似て非なる名峰といえると思います。

金剛山が水墨画で描かれるような中国の仙境のイメージに近いのに対し、成り立ちがそもそも違うので、この表現は適当ではないかもしれませんが、七宝山はどこかグランドキャニオン的なのです。少なくとも東洋的な山岳イメージはあまり感じません。ただし、植生は松類が豊富で、秋になるともみじの紅葉で赤茶けた岩肌の周辺が真っ赤に染まるそうですから、夏のイメージとはかなり変わるかもしれません。七宝山は秋がいちばんだそうです。秋になるとマツタケも相当採れるそうで、かつては日本に高く売るため、地元の人たち総出で山に入ったと聞きました。
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金剛山とのもうひとつの違いは、七宝山の場合、ほとんどの場所が車で行けるように登山道が整備されていることです。整備されているといっても、舗装されているわけではないのですが、実際、車のおかげで、1泊2日でほとんどの場所を訪ねることができました。金剛山にはいくつもの登山コースがあって、すべてを踏破しようとすると、4泊も5泊もして歩き続けなければならないのに比べ、なんともお手軽な登山です(もちろん、時間をかけて徒歩で登山することもできるのですが)。
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絶景を眺めるための展望台がいくつか整備されている一方、中国のようにお土産物屋や行楽施設などはまったくないため、とても清々しい景勝地といえます。はっきり言って、朝鮮観光の魅力は開発の手がほとんど及んでいないこと。今日のグローバル資本がすみずみまで行き渡ってしまった海外の観光地ではありえない稀に見る状態にあるといってもいかもしれません。
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いかんせん、アクセスが不便なため、外国客もまだ少ないようです。たまに欧米人ツーリストが平壌から漁郎空港まで飛んできて七宝山を登るようですが、実際のところ、週に何便飛んでいるのか。最近になって、中国吉林省の図們から鉄道でふもとの明川まで来て登山する3泊4日のツアーも始まっているようです。もちろん、中国国籍のみのツアーです。
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展望台に行くと、この種の記念写真の撮影サービスのパネルが置かれているのですが、周辺にカメラマンの姿はいません。朝鮮にはこのような中国の行楽地の物まねのような見せかけも多いですが、面白いのは写真に写っている人たちの妙に明るい風情です。抱き合っているカップルも写っていたりします。こういう感覚、彼らは大好きなんですね。

なお七宝山にある宿泊施設は、この外七宝山荘です。客室数10数室の小さな山荘ですが、館内は清潔で十分快適です。ただし、随時営業しているわけではなさそうで、おそらく我々のようなツーリストが来るときだけ、清津からスタッフや食材などがここに運ばれ、営業となるようです。
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今回載せた写真は、すべて「内七宝」の景勝地のものです。次回は開心寺という高麗時代の寺院や「外七宝」「海七宝」を紹介しようと思います。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-07 15:14 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 06日

今年7月から中国発白頭山(北朝鮮)ツアーが始まったそうです

先日、朝鮮日報2015年7月24日で報じられた「中朝、豆満江1日観光ツアー開発で合意」の記事について、知り合いの延辺朝鮮族自治州の関係者に確認したところ、確かに今年7月15日から、中国発国境越え白頭山(北朝鮮 中国名:長白山)2泊3日の登山ツアーが始まったそうです。

中朝、豆満江1日観光ツアー開発で合意 (朝鮮日報2015年7月24日)
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2015072401175

対象は中国国籍のみで、ツアーの料金は2泊3日で1880元。週2~3回催行の予定。出発地は延吉市の南西にある和龍市からだそうです。和龍市崇善税関から朝鮮に入国します。

ネットで調べると、確かに以下の記事が出ていました。

和龙赴朝旅游线路受到游客欢迎 2015-08-04
http://gb.cri.cn/42071/2015/08/04/8011s5054574.htm
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「国际在线消息(记者 吴家迎):7月15日,吉林省延边朝鲜族自治州和龙市正式开通了赴朝鲜境内的长白山东坡、茂峰国际旅游特区的跨境旅游线路。近日,本台“行进中国·魅力边境行”记者对负责运营此线路的和龙市旅行社进行了采访。旅行社经理齐蕾表示,赴朝旅游路线深受游客喜爱,在短短十多天时间里,已有近600人次通过旅行社赴朝观光旅游。另外,还有200多人已经提交了赴朝旅游的材料。

此次开通的赴朝旅游线路为朝鲜境内的长白山东坡、茂锋国际旅游特区一宿二日游;朝鲜境内的长白山东坡、茂峰国际旅游特区二宿三日游。主要包括长白山东坡、正日峰、三池渊大纪念碑、茂峰国际旅游特区、鲤明水瀑布等朝鲜著名景点。和龙市旅游局表示,今年4月23日,朝鲜发布政令设立茂峰国际旅游特区,和龙市紧抓这一契机,开拓边境旅游路线,“茂峰国际旅游特区位于图们江源头、双目峰、三池渊郡之间的三角地带,长约14公里,宽约12公里,区域总面积约84平方公里。6月朝鲜白头山地区观光委员会派出代表到我市进行考察。随后,代表团与香港盛润投资有限公司,我市与香港盛润投资股份有限公司就合作开发朝鲜茂峰国际旅游特区分别达成了协议。”

孟晨表示,茂峰国际旅游特区由香港盛润投资股份有限公司负责运营并开发,建成后将大幅提高赴朝游客的接待能力,日接待能力将达3000人次。目前一期建设正在施工中,开发面积20平方公里,预计8月末完工,建成后日接待能力可达500人次。

和龙市推出此旅游线路受到欢迎还得益于靠近长白山和中朝边境的独特区位优势。和龙市地处长白山下、图们江畔,与朝鲜咸镜北道和两江道隔江相望,边境线长达165公里,拥有2个国家级边境口岸。负责运营赴朝旅游路线的和龙市旅行社经理齐蕾表示,朝鲜境内长白山东坡景色以及沿途景点的自然风光是吸引游客的主要原因,“主要优势是看长白山景区,因为长白山唯一的东坡就是在我们这个地理位置,长白山是不可复制,其他三池渊郡各个地方的景点都非常有气魄,包括正日峰、金正日的出生地,非常能代表朝鲜非常气概的景色。三池渊郡是以前金日成抗日的主要抗战基地,和我们中国人民有很深的历史遗留的感情,它(旅游路线)文化的内容也很深。”

长白山北坡、西坡、南坡位于中国境内,东坡位于朝鲜境内。主峰海拔为2691米,天池是长白山最为著名的景观。齐蕾说,从长白山东坡看到天池的几率高达99%,“长白山的海拔比较高,像我们国内北坡、西坡、南坡,受天气影响有很多原因,有时候看不到,但是朝鲜东坡的地理位置不同,俯视基本都能看到天池,如果看不到,我们可以近距离走到天池水面,所以基本99%都能看到天池。”

齐蕾说,从长白山东坡观赏天池有两种方式,“白头山东坡有两种观赏方式:一是坐我们提供的车拉到天池主峰俯视天池,还有一种坐德国产的缆车直接下到天池水面,也可以徒步走台阶下到天池水面。”

这些优势带动了和龙赴朝旅游市场的火热。齐蕾说,在短短十多天时间里,已有近600人次通过旅行社赴朝观光旅游,“7月15日开通线路以后,到现在持续基本3天一个团,大概35人以里,首批团120人,之后每星期的周二或周三,是发散客班。团体是随时可发。两日价格是1680元,三天是1880元,包括所有到朝方的吃住行。”

齐蕾表示,去过的游客反馈都很好,由于旅游路线还没开始大规模推广宣传,因此有很大一部分新游客都是听去过的人推荐过来的。现在通过旅行社赴朝旅游需要准备的资料也特别简单,“提供报名材料是非常简便的,就是用本人的身份证正反面电子版,二寸白地照片电子版就可以,提前5天传到我们公司邮箱里,我们就可以给大家制证了,普通市民是非常方便的。”

这条旅游路线还受到一些国外游客的青睐,比如新加坡、俄罗斯等国咨询的就很多。齐蕾说,目前和龙正积极申报这条旅游路线上边境口岸的国家一级口岸资质,相信很快第三国人就可以从和龙口岸出发赴长白山东坡和茂锋国际旅游特区旅游了」。
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記事によると、開始から半月で約600人の旅行者がツアーに参加したこと。主な訪問先は、長白山東坡、正日峰、三池淵大紀念碑、茂峰国際旅游特区、鯉明水瀑布など。白頭山のふもとは金日成率いる抗日戦線の拠点だったとされることから、いわゆる革命史跡がたくさんあるようです。東ドイツ産(当時)のケーブル・カーで直接天池に下りることができるのも、白頭山観光の特典といえるでしょう(現在、中国側からは天池に行くのは禁止のため)。いまは中国国籍のみが参加できますが、シンガポールやロシアから打診もあるとか。またそもそもこの国際観光特区の開発は香港資本が関わっていることなどが書かれています。

長白山(白頭山)の周辺は、南坂、西坂、北坂と三方は中国領で、唯一東坂方面のみ朝鮮領です。延辺には多くの朝鮮族がいるので、これまでなかなか行けなかった東坂から登ってみたいと思う人は多いでしょう。

とはいえ、この中国発白頭山(北朝鮮)ツアー、実現までにずいぶん時間がかかっています。実は、以下の記事をネットで見つけました。昨年夏には実施されるはずでしたが、1年延期しています。

和龍開通赴朝長白山東坡遊 2014年6月18日
http://jl.wenweipo.com/?action-viewnews-itemid-1888

「6月中旬,吉林和龍市將正式開通本年度赴朝鮮長白山東坡旅遊線路。線路主要分為2日遊和3日遊,由和龍市旅行社負責運營。遊客自和龍市古城裏口岸過境,經朝鮮大紅丹郡抵達三池淵郡,沿途不僅可以遊覽到著名的三池淵大紀念碑、白頭館、千軍岩、鯉明水瀑布、天池等朝鮮知名旅遊景點,還可以觀看少年宮演出等文藝節目。

據瞭解,和龍地處長白山下、圖們江畔,與朝鮮鹹鏡北道和兩江道隔江相望,邊境線長達164.5公里,擁有南坪、古城裏兩個國家級邊境口岸。其獨特的區位優勢,使從這裏出境的遊客不僅可以體驗異國風土人情,還能飽覽長白山東坡風光。自1992年開通赴朝跨境遊業務以來,通過多年的努力運營和發展,這條線路已日臻成熟」。(記者張艷利)

さらにいうと、約10年前の地元新聞の記事によると、和龍から北朝鮮に入る観光コースは2006年に開通していたようです。その後の北朝鮮の核実験など、中朝関係の悪化によりこう着状態が続いていたのです。ぼく自身、このコースがオープンするという話は、当時から聞いていました。実現までに10年かかったことになります。気の長い話です。

和龍市、国際黄金観光コースが開通(吉林新聞 2006年6月30日)
「先日 《国際黄金観光コース》と呼ばれる和龍市長白山東側国際観光コースが正式に開通した。 観光客は和龍市内の古城里港から直接、北朝鮮観光に入ることが出来るだけでなく、北朝鮮国内の 長白山東側観光が出来る。 この観光コースは和龍市旅行社で単独にて運営している。

州人大常務委員会主任・韓昌鎮は開通セレモニーで、延辺は中国、北朝鮮、ロシアの 3国国境が接して いるため、地理的メリットが明らかであり、観光の潜在力が巨大だと指摘しながら、和龍市でこの 国際黄金観光コースを開通したことは州全体の観光業にとって大きな事であるだけでなく、延辺で 開放を拡大した大慶事であると述べた。 その日 25人の観光客が初めて古城里港から国境を越えて北朝鮮観光に出た」。

はたして中国人以外の外国人がいつからこのコースに参加できるのか。気になります。

それから、以下の記事に関しても、最新情報です。

北朝鮮、一部地域の「自転車ツアー」が中止に…「見所なくて、料理もイマイチ」(Daily NK2015年07月10日)
http://dailynk.jp/archives/48233

現地の関係者によると、確かにサイクリングツアーはなくなったものの、図們・南陽の日帰りツアーはウォーキングツアーとしていまも実施されているそうです。

コース内容は以下のとおりです。

10時図們税関→国境橋通過→南陽市内観光→15:00図們税関

料金は260元/名だそうです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-06 16:04 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)
2015年 08月 03日

【続】2015年北朝鮮は観光誘致を積極的に進めています(サーフィンツアーも催行?)

今年6月上旬、北朝鮮の観光誘致に取り組むニュースをいくつか集めてみましたが、その後もいろんなニュースが出ています。

2015年北朝鮮は観光誘致を積極的に進めています(「共産主義テーマパーク」観光は実現するか?)
http://inbound.exblog.jp/24562596/

今回はその続編です。

まずはこれ。
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北朝鮮、外国人の白頭山マラソン旅行認める (朝鮮中央日報2015年06月15日)
http://japanese.joins.com/article/739/201739.html
「高麗旅行社が販売するこの4泊5日の観光商品では、白頭山一帯でのハーフマラソンを楽しむことができる。8月18日に出発し、料金は219万ウォン(約24万円)」。

これは平壌から白頭山(中国名:長白山)のふもとの三池淵まで飛んで、現地で一泊してマラソンするというツアーのようです。しかし、24万円とは高いですね。高麗旅行社(Koryo Tours)は北京にある英国人経営の北朝鮮専門旅行会社ですから、欧米客を集めているのでしょう。集まるのかな?

外国人絶賛、北朝鮮で大人気の地ビールとは
日韓の「有名ブランド」にも負けていない? (東洋経済2015年06月18日)
http://toyokeizai.net/articles/-/72972

東洋経済オンラインではよくこの手の北朝鮮ネタを配信しています。確かに、北朝鮮の国産ビールはそれほどまずいとは思いませんが…。

中朝、豆満江1日観光ツアー開発で合意 (朝鮮日報2015年7月24日)
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2015072401175
「中朝両国は先日、吉林省の延吉から北朝鮮側の白頭山をつなぐバスツアーの営業を開始したが、これが中国人にとって新たな人気観光コースになっていることも伝えられている」。

この記事は本当でしょうか。ちょっと面白いので、延辺の知人に聞いたところ、本当でした。

今年7月から中国発白頭山(北朝鮮)ツアーが始まったそうです
http://inbound.exblog.jp/24763312/

こんなニュースもあります。

北朝鮮でサーフィンツアー開催、イタリア人プロも同行 (Daily NK2015年7月30日)
http://dailynk.jp/archives/49178
「米ニュージャージー州に本社を置く北朝鮮専門旅行大手のウリツアーズは、9月に北朝鮮サーフィンツアーを開催すると発表した。

今回のサーフィンツアーは、上海の浦東国際空港を9月14日午前0時30分に出発する高麗航空便で平壌に向かい、バスで6時間かけて馬息嶺(マシンリョン)スキー場、元山(ウォンサン)市を経由して、江原道(カンウォンド)通川(トンチョン)郡の侍中(シジュン)湖のそばの侍中海岸に移動、3泊してサーフィンを楽しむ」。

ぼくは2013年の夏に侍中海岸に行ったことがあります。これがそのときの写真です。日本の山陰とか新潟あたりの海水浴場によく似ていたことを思い出します。たまたまそのとき欧米人のグループがいて、彼らは海水浴をしていました。
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これは翌朝の同じ海です。けっこう波が立っています。これなら9月であればサーフィンできそうですね。

考えてみると、マラソンにしろサーフィンにしろ、国家レベルの観光誘致というにはささやかすぎる話題ですが、これが北朝鮮だからニュースになるんですね。いまの北朝鮮の観光誘致は、こういう善意にあふれる奇特な欧米人たちに支えられているといってもいいのかもしれません。

ですから、こんなやり方で観光誘致なんてうまくいくはずがない。その手の論調の記事が出てきて当然です。当然ではあるんですが、わざわざそこまで言うまでもない話という気もします。

あの北朝鮮が乗り出したインバウンド大作戦の成否 (ダイヤモンド2015年7月1日)
http://diamond.jp/articles/-/74073

北朝鮮、「観光客100万人誘致を目指せ!」 観光活性化に特大級の大風呂敷(Daily NK 2015年7月18日)
http://dailynk.jp/archives/48483

北朝鮮インバウンドをめぐるこのなんともいたたまれない現実というか、いじましい感じは、これからもずっと続くのでしょうか。この国の若きリーダーが多少なりとも海外の事情を知っているからこそ、こんなことを始めたのだろうと思われますが、逆に海外を知っていれば、このままではうまくいきようがないことは、ご本人がいちばんよくご存知なのではないかと思われます。

北朝鮮、一部地域の「自転車ツアー」が中止に…「見所なくて、料理もイマイチ」(Daily NK2015年07月10日)
http://dailynk.jp/archives/48233
「中国吉林省延辺朝鮮族自治州の図們市が、豆満江を向かいにある北朝鮮の穏城(オンソン)郡に提案し、昨年5月から始まった。しかし、中国人観光客の評判がイマイチで、中止になったという」。

これは、昨年始まった中朝国境の図們から対岸の北朝鮮の南陽とその東の郊外にある穏城方面への日帰りサイクリングツアーの内容がイマイチで中止になったという記事です。

これが図們と対岸の南陽(北朝鮮)です。
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ぼく自身は、戦前期の日本がそのまま時間が停まってしまっているように見える南陽という不思議なまちをサイクリングしてみたくてたまらないのですが、実現する日はいつでしょうか。

なおこれも現地関係者に聞いた話ですが、サイクリングツアーはなくなったものの、ウォーキングツアーは現在でも行われているそうです。
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by sanyo-kansatu | 2015-08-03 15:22 | 朝鮮観光のしおり | Comments(0)