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2016年 03月 10日

「コミッションに頼らない個性的な旅をつくりたい」(by中国旅行業界の若手有志)

ここ何回か、2月中旬に訪ねた中国内陸都市の重慶や成都(四川省)の訪日旅行市場について書いてきました。

「重慶・東京5400円から」「日本旅行5泊6日6万3000円」~重慶、成都の街角にて
http://inbound.exblog.jp/25425180/

中国内陸都市でも若い世代を中心に個人旅行化の機運が起きている
http://inbound.exblog.jp/25481978/

成都のイトーヨーカドーと伊勢丹は気軽に旅行に行けるようになった日本のイメージと重なって見える
http://inbound.exblog.jp/25483824/

スプリングジャパンの成田・重慶線の就航で、この地域の人たちも気軽に日本に来られるようになったこと。そして、驚くほどの安値で東京・大阪ゴールデンルートのツアーが販売されていることがわかりました。

もっとも、こうした安値のツアーが成り立つ背景に、先日福岡で摘発された中国人不法ガイドと免税店の存在があることは、中国側の関係者は誰でも知っています。

中国人不法ガイドの摘発は全国に波及するのか。訪日旅行市場に与える影響は?
http://inbound.exblog.jp/25461430/

そして、こうした健全とはいえない団体ツアーについて、中国側の旅行関係者らの間ではこれまで「必要悪」とする見方もあったようですが、一部の良識ある人たちは、市場が荒廃していくだけの愚かなビジネスだと主張し始めています。その点については、いまぼくが連載している日経BPネットで記事化したばかりです。

中国人不法ガイドが摘発された背景にあるものは? 訪日旅行市場に与える影響は?
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/IB-BU/030800008/

とはいえ、一部の有志がそう思ったところで、そう簡単に変わらないのも事実です。ツアー代金を安くすることで、これほど多くの中国人が日本旅行に行けるのだから、文句を言う筋合いではないだろう。そうした見方は、中国側だけでなく、日本側にもあるでしょう。

だからといって、ここで話を終わらせてはつまらない。なぜなら、重慶や成都といった内陸都市にも「コミッションに頼らない個性的な旅をつくりたい」と考えている若い旅行関係者らがいるからです。

そんな有志たちの話を聞いてみたいと思います。

まず中国旅行社総社重慶支社の日本市場担当、魯東さんの話から。彼は四川外国語学院日本語学科出身、1973年生まれの重慶人です。
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-春秋航空も成田に就航し、重慶ではこれから日本旅行がますます盛んになるのでしょうね。
 
「そうだと思います。でも、はっきり言って、いまの中国の旅行業は悪循環に陥っていると思います」

-悪循環というのはどういうこと?

「赤字覚悟の安い料金でツアー客を集め、お土産店から得たコミッションで埋め合わせをするという悪循環です。これではツアーの質は下がる一方。でも、団体ツアーに参加する大半の人たちは初来日なので、それを受け入れているんです」。

彼の話を聞いていると、このモデルは日本の旅行会社の催行する中国ツアーでも採用されていたことがわかってきました。

中国旅行社総社重慶支社では、中国西部地区を訪れる日本客の手配を担当してきました。かつて四川省を代表する名勝である九塞溝に年間1万5000人の日本人旅行者が訪れた時期もあり、2007年がそのピークでした。しかし、それ以後、めっきり減ってしまいました。

「それでも、ある日本の大手旅行会社が今度、赤字覚悟のツアーを出してくるそうです。これでは仕事を受けてもこちらは赤字。四川省は翡翠が有名で、お土産販売のコミッションに頼る構造は、実はいま日本で起きていることと変わりません。我々も困っているんです」。

つまり、福岡で摘発された不法ガイドの問題は、日中で共通して起きていることだったのです。ツアー客を集客するために、見かけのツアー代金を下げて、その埋め合わせをお土産販売に頼るという構造です。

一般にメーカーが販売店に売り上げに応じた報奨金を出すことはよくあることだと思いますし、航空会社でも航空券の販売に応じた「キックバック」を旅行会社に支払うことは、ある時期まで普通のことでした。ですから、お土産販売にコミッションが発生することが問題というより、その比率や後先考えないその場限りの販売手法が見直されるべきなのでしょう。

「もうこんなことをいつまでも続けていても意味がない…」。

中国側の旅行会社の若手有志がそう考えるのも当然でしょう。

では、現状を少しでも変えていくためには何ができるのか。

「特色のあるツアーをつくっていくしかない。たとえば、海釣り体験はどうでしょう。長江のほとりに暮らす重慶人は釣り好きが多い。ただし、川釣りしか経験がないため、海釣りをしてみたい人は多いんです。

ただし、重慶には初めて日本に行く人がほとんど。だから、東京・大阪・富士山ははずせないんです。それら定番+特色。これでいくしかありません」。

重慶・成都地区の若い旅行関係者の多くは、九塞溝ツアーのガイド出身が多いことが特徴です。彼らは日本客の特性をよく知っています。

成都海外旅游公司の劉柯さんは言います。「世界のいろんな国のツアー客のガイドを経験したが、日本のお客さんがいちばん。礼儀が正しく、やさしい」。
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1977年成都生まれの劉柯さんは、2000年四川外国語学院日本語学科を卒業後、現地大手旅行会社に勤め、主に九塞溝のガイドを担当しました。ところが、前述したように、その後日本人客が激減し、失職の憂き目をみることになったのでした。

ちょうど同じころ、成都でも少しずつ海外旅行市場が動き始めていました。そこで、彼は個人客をメインとした個性的な日本の自由旅行の手配をする会社「HACHI TOUR(哈奇观光)」を立ち上げました。「HACHI 」というのは、渋谷のハチ公から取ったそうです。

実は、この会社は彼がいまもガイドとして在籍している団体ツアー専門の成都海外旅游公司の中にオフィスを置いています。

「資本力のない自分としては、このやり方が現実的でした。営業ツールは微信(We Chat)です。自分は日本語ができるので、さまざまな日本の情報をネットを通じて集めることができます。これを日々発信することで、日本に対する特定のテーマや関心をもつ人たちをグループ化することができます。こうしたグループごとに面白いツアーを企画していきたいと考えています」

これまでぼくは中国各地の旅行関係者らにヒアリングをしてきましたが、訪日旅行ビジネスの問題点として、日本語や日本のわかるスタッフが業務を担当しているわけではないという現状があります。日本語のできるスタッフは日本人客の手配を担当してきたインバウンド市場が激減し、多くは失職。北京や上海ではアウトバウンド担当に業務転換している人もいるのですが、多くの場合、日本の商慣行や日本人のメンタリティを理解している人たちが訪日ツアーを担当していないため、さまざまな問題が現れてしまっているように思います。日本を知らないから、客を送って日本側にお任せでも、気にならないのでしょう。

こうした状況はすぐに改善するとは思えませんが、中国の若い世代が団体ツアーではなく、個人による自由旅行を圧倒的に志向しているという現実は新しい可能性といえそうです。

ジャパンホリデートラベル(日本东瀛假日公司)成都事務所の文倩さんと廖欣さんは言います。ふたりもやはり四川外国語学院卒業生です。
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「成都で訪日旅行が始まったのは、東日本大震災後の2011年秋ころから。最初は団体ツアーだけでしたが、20~30代の若者は個人で自由旅行したい人が多いんです」。

中国における訪日個人旅行に火がついたのは、2015年1月の日本政府によるビザ緩和によるところが大きいといえます。これ以降、両親に一定の資産があれば子供の個人ビザ取得も可能になったからです。

四川大地探検旅行社の鄭磊さんも「いまの中国の若い世代が日本でしたいことは、観光地に行くことではない。買い物でもない。30代以上の人たちは最初は買い物が目的だけど、彼らもだんだん変わる。同じ趣味の友だちとゆっくり日本を旅してみたいとか、ホテルや飲食店での日本らしいサービスを体験してみたいとか、目的はいろいろです。若い人は間違いなく、個人旅行を選ぶ時代になっています」

その結果、中国の若い世代に日本を知ってもらうチャンスが増えるのだとしたら、悪くない話です。ぼくが中国旅行業界の若い有志たちをサポートしていきたいと思うようになったのは、そのためです。

これは前述の文倩さんが教えてくれたのですが、最近では以下のような在日中国人らの運営する個人旅行サービスも始まっているようです。

仙貝旅行
http://xianbei.cc/index.html
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by sanyo-kansatu | 2016-03-10 13:12 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 03月 09日

中国内陸都市でも若い世代を中心に個人旅行化の機運が起きている

2月中旬、中国の内陸都市である重慶や成都(四川省の省都)を訪ねたのですが、そこでいちばん感じたことは、上海や北京などの沿海先進経済地域に遅れて訪日旅行市場が動き出したばかりのこの地域でも、若い世代を中心に個人旅行化の機運が起きていることでした。

たとえば、重慶や成都の書店に行くと、個人旅行者を対象とした旅行ガイドが並んでいます。
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中国は国土が広いので、上海や北京に比べると数年遅れの内容からなるラインナップという気がしますが、東京や大阪だけでなく、沖縄や中部北陸地方限定のシリーズ書も並んでいます。
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中国人に比べはるかに日本旅行に精通した韓国人や台湾人による紀行エッセイなども多数発売されており、情報源となっていることがうかがえます。
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ネットによるさまざまな情報があふれる中国ですが、これらの情報は真偽のあやしい噂話も多いといえます。ぼくは微信(WeChat)で「日本特色深度游(日本の特色あるディープ旅行)」や「日本自由行(日本自由旅行)」といったグループに入って日々彼らがアップする情報を眺めていますが、そこには日本に関するさまざまな情報があふれてはいるものの、断片的なネタが多く、人によって本来目的の異なっているはずの滞在中の行動の充実度を高めるための戦略的かつ鳥瞰図的(とでもいいましょうか)な都市の構造のコンパクトな把握を行うための最も基本的な見取り図を提示することにおいては、現段階では、旅行書籍のほうがネット情報より秀でていると思います。

要するに、それが中国の旅行書のタイトルによく使われる「攻略」ということですが、これが頭に入っていないと、だた点と点をつないであてどなく移動していくほかないからです。要は、ネット情報は必ずしも「使える」とはいえないものも、多いのです。

ぼくはふだんからよく思うのですが、ネットの情報というのは、本当はよくわかってもいないのに、わかった気にさせてしまう面があるという自覚が利用する側に必要とされるメディアだということです。特に旅行情報については、その悪しき影響が強いと思います。

さて、海外旅行市場もかなり成熟してきた沿海地方とは違い、重慶や成都あたりでは、街場の旅行会社の店舗などにこうした旅行商品のリストを手書きにしたボードがよく置かれていました。
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最初の看板は中国青年旅行社のもので団体ツアーの情報ですが、下のボードは、国内外の手配旅行の情報です。いま中国の人たちは、お仕着せの団体ツアーではなく、自分の足でどこでも訪ねてみたい、そういう思いでいっぱいのようです。
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先ごろ成田・重慶線を就航させたばかりのスプリング・ジャパンの親会社にあたる春秋国際旅行社では、以下のようなチラシを配っていました。
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「日本自由行」とあるのは、先日本ブログでも紹介した重慶の街角の電子広告にもあった個人旅行の手配をうたうものです。

「重慶・東京5400円から」「日本旅行5泊6日6万3000円」~重慶、成都の街角にて
http://inbound.exblog.jp/25425180/

チラシの裏面を見ると、細かな料金表が載っていました。その内容は、「(日本までの往復)航空券」「ホテル(希望宿泊分)」「ビザ(団体ではなく個人ビザ)」「WiFi(日本でスマホを使うためのアプリ購入代金)」の組み合わせでした。
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これはあくまで個人ビザを取得した人たち対象のサービスですが、これを見てわかるのは、いまの中国人がどんな日本旅行をし始めたかということです。

最も割安な「航空券+ホテル1泊」(4泊5日 2799元)とは、往復の航空券と初日のホテル1泊分のみのサービスで、これを購入する人は、すでに個人のマルチビザを所有しているため、あらたにビザ申請する必要がなく、成田に到着したその日の夜だけ成田周辺か都内に1泊ホテルを予約するだけを旅行会社に依頼しているわけです。

このような「自由行」のスタイルは、日本では1980年代から一般化していたもので、ちょっと懐かしい気がします。ぼくも、20代のころ、往復航空券と初日のホテルのみ予約して海外に遊びによく行っていたものだからです。日本人の場合は、たいていどこに行くのもビザが不要だったので、中国人の場合のように、ビザ代行を旅行会社に依頼する必要もありませんでした。

ところで、彼らは初日だけホテルを予約して、残りの日の滞在はどうしているのか? 自分でネット予約しているのです。中国の最大手オンライン旅行会社のCTripを使ってもいいでしょうし、最近では中国版AirBnBである「住百家」という民泊サイトを利用する人も増えています。

住百家 http://www.zhubaijia.com/

このサイトは、在日中国人らが運営する民泊サービスです。法的にグレーゾーンとされるこのサービスの実態については、今後あらためて紹介したいと思います。

何はともあれ、我々が想像する以上の速さで、中国の個人旅行化は進みつつあり、今後訪日旅行市場にも影響していくことが予想されます。
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by sanyo-kansatu | 2016-03-09 08:31 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 02月 11日

2016年は名古屋のインバウンド躍進に要注目

名古屋というのは、日本の主な大都市の中で、これまでドメスティックなイメージがつきまとっていました。インバウンド市場が盛り上がるなか、これも首都圏と関西圏にはさまれたせいなのか、いまいちぱっとしませんでした。中部地区を売り込むため、中部国際空港をゲートウエイにした「昇龍道」という観光ルートを立ち上げて、ここ数年海外に向けてPRしてきましたが、もうひとつピンとこず、白川郷のような一部の世界遺産のようなスポットを除くと、他の地区の後塵を拝してきた印象は否めません。

そんな名古屋のインバウンドの躍進がようやく注目され始めています。

エクスペディアの国内都市別ランキングでは、名古屋は7位です。しかし、東京や大阪より伸び率は上がってきました。
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エクスペディアの名古屋支社は、昨年10月以下のリリースを配信しています。
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地方都市、札幌や福岡に比べた名古屋におけるアジアからの注目度

「上記の「主要都市における訪問客の構成」を比較してみると、アジア人の割合に差があることがわかります。韓国、香港、タイ、台湾というアジアの主要地域が占める構成比を見てみると、札幌の訪問客の72%、福岡の訪問客の83%をアジア人が占めていますが、名古屋はまだ60%とアジアからの注目度が低いことがわかります。これはアジアにおいて影響力の大きいLCCの便数がまだ名古屋では少ないことが要因のひとつと考えられるため、今後のLCCの就航により市場が成長していくことが予想されます」

名古屋が最も好きな訪日外国人は「香港人」で全体の約4割!

「名古屋に来ている訪日外国人を国別で比較してみると、香港からの旅行客が半数に近い42%も占めていることがわかります。

また名古屋における訪日香港人の2014年1-9月と15年の1-9月の予約件数を比べてみると、572%と急激に伸びており、香港における名古屋の注目度が高いことがうかがえます。

2014年9月に香港エクスプレスが名古屋・香港線を就航したことが要因のひとつであり、今後エアアジアやジェットスターが新たに名古屋と台北を結ぶ便の就航を予定していることから、台湾からの訪日が増え、アジアからの注目度が伸びることが予想されます」


中部国際空港における台湾便LCCの就航
・ジェットスター・ジャパン 2015年12月12日新規就航(週7便)
・Vエア 2015年12月15日新規就航(週4便)
・タイガーエア台湾 2016年1月29日より就航予定(週7便)
・エアアジア・ジャパン 2016年春就航予定

そんな期待の高まる中部国際空港でしたが、エアアジア・ジャパンの名古屋便が延期になることが昨日、発表されました。

エアアジア、中部空港就航先送りへ (日本経済新聞2016/2/10)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO97116790Z00C16A2L91000/

その背景については、以下のレポートを参照ください。

エアアジア・ジャパン就航への課題とは - CEO交代の裏で起きていたこと
http://news.mynavi.jp/articles/2016/01/22/airasia/

もっとも、中部国際空港へ運航する国際線は確実に増えています。背景には関空の入国手続きや大阪府内の宿泊施設はすでに「キャパオーバー」の兆候があり、中国系エアラインなどの新規就航が中部国際空港へとシフトする傾向も見られるからです。

実際、中部国際空港の中国路線は、すでに以下の24都市に就航しています。

北京、上海、長春、長沙、常州、大連、福州、杭州、貴陽、ハルビン、合肥、フフホト、昆明、南通、寧波、青島、瀋陽、石家荘、太原、天津、武漢、西安、煙台、銀川

中部国際空港フライトスケジュール(2016年2月1日~2016年2月29日)より
http://www.centrair.jp/airport/flight_info/monthly/1198613_1744.html

中国の地方都市からの路線は団体客が大半のため、エクスペディアを利用する層ではありません。しかし、訪日客の最大シェアである中国客の増加は名古屋のインバウンドに大きなインパクトを与えていることでしょう。また常に日本旅行の最先端を駆け抜けてきた香港人を乗せた香港エクスプレスの就航の意味は大きいと思います。中部国際空港からレンタカーを利用して「昇龍道」を走るというような動きが起こることも考えられます。

昇龍道
http://go-centraljapan.jp/ja/special/shoryudo/index.html
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by sanyo-kansatu | 2016-02-11 17:54 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 02月 11日

訪日客の沖縄、札幌、福岡のエクスペディア予約件数が伸びている

訪日外国人旅行者数の拡大に伴い、ホテル予約サイトのエクスペディアで地方都市の宿泊施設を予約する件数が増えています。

2015年の国内都市別の予約総数のランキングは以下の通り。
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東京、大阪、京都が圧倒的に多いですが、前年度からの伸び率でいうと、上記右上トップ5、特に熊本のような地方都市でも予約が増えています。なんでも「くまもん」人気で香港人の熊本訪問が増えたことも理由だそうです。もっとも、上記右上5都市はもともと母数が少なかったため、伸び率が大きく見えますが、全体でみると以下の5都市の伸びが要注目です。

沖縄 230%
札幌 203%
福岡 201%
名古屋 175%
大阪 172%

海外FITの地方への分散化にエクスペディアが貢献していることがわかります。同社はさらに地方の宿泊施設の取り込みを進めるため、昨年9月に九州支社、10月に名古屋支社、そして今年2月に沖縄支社を開設しています。

エクスペディアでは、各都市の外客の傾向についてリリースを配信していて、とても興味深い結果が現れています。

まず沖縄から。今年2月のリリースによると、以下のとおりです。
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「香港」と「韓国」からの訪日外国人が全体の約7割超え!

「エクスペディアの海外サイト経由で沖縄に来ている訪日外国人を国別で比較してみると、香港から38%、韓国から35%と、両国からの訪日客が全体の7割を超えていることがわかりました。

また沖縄における訪日外国人の予約件数を2012年から比較すると、14年から15年にかけて大きく伸びていることがわかります。その背景は、円安により日本に旅行がしやすくなったこと、そしてLCCの新規就航が挙げられます。2015年だけでも、ピーチのソウル・沖縄線、タイガーエア台湾の台北・沖縄線、春秋航空の上海・沖縄線が就航しました」


月別の訪日客の推移も出ています。
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「香港」は6月、「韓国」は12月が沖縄訪問のピーク

「月別に国ごとの訪問数を比較してみると、香港からの訪問は6月がピーク、韓国においては12月がピークということがわかります。香港においては6月に大型連休があること、韓国では12月の寒い時期に沖縄に来てゴルフをする方が多いことが要因になっています。

日本人が沖縄に旅行する際は、7~8月がピークになります。日本人が少ない4~6月に香港人、冬季に韓国人の旅行客が来ることによって、沖縄への旅行需要を年間を通して高めることにつながっているといえます」

もっとも、上記はエクスペディア出ホテル予約をした件数をもとにしたデータで、実際に沖縄を訪れる外国人のうち、最も数が多いのは台湾客です。
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平成27年入域観光客統計概況(平成28年1月21日発表)
http://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/kikaku/statistics/tourists/h27-c-tourists.html

ただし、台湾客の多い背景には、クルーズ客船による2泊3日のツアーが盛況なことがあります。彼らは客船内に泊まるため、ホテルを利用しません。エクスペディアの予約件数では韓国や香港より少なくなっているのはそのためです。

【前編】台湾発クルーズ客船、那覇寄港の1日ドキュメント
http://inbound.exblog.jp/20363867/

札幌のリリースはまだ出ていないようなので、福岡のエクスペディア利用者の動向を見てみましょう。
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福岡が最も好きな訪日外国人は「韓国人」で全体の約4割!

「福岡に来ている訪日外国人を国別でみると、韓国人が半数に近い41%、そして全体ではアジア人が81%を占めていることがわかります。

また福岡における訪日外国人の予約件数を2012年から比較すると、14年から15年にかけて大きく伸びていることがわかります。その背景は円安により日本に旅行がしやすくなったこと、そしてLCCの新規就航が挙げられます。特に韓国と香港においては、チェジュ航空が2015年4月より福岡・釜山線、14年4月より福岡・香港線を就航している香港エクスプレスが15年10月から増便させています」


福岡でも、昨年約260回クルーズ客船が寄港し、中国客を中心に多くの外国人が上陸しましたが、沖縄の台湾客同様、彼らもホテルを利用しないため、エクスペディアの統計には入ってきません。また多くの台湾客が福岡を訪れていますが、彼らはFITではなく、ツアーに参加する比率が高いため、エクスペディアの予約件数は、タイより少なくなっています。

東シナ海クルーズラッシュの背景:博多港にいつ頃から現れていたのか?
http://inbound.exblog.jp/24665654/

沖縄や九州方面に海外の個人客が増えるのはとてもいい傾向だと思います。ここでも中国のFITの動向がよくわかりませんので、シートリップへのヒアリングが必要ですね。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-11 16:53 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 02月 11日

アジアの旅行者は東京より大阪が好き?(エクスペディア調べ)

「いま日本で最もインバウンドが熱い場所はどこなのか? それは大阪です」

先月末、ぼくは以下の記事でそう書きました。

大阪と東京のインバウンドの特徴の違いを外国人の視点で考えてみる
http://inbound.exblog.jp/25315756/

昨年の大阪の訪日外国人数の伸び率は東京より大きかったこと。関空のLCC比率の高さ。東京に比べてコンパクトなぶん、外国人にとって親しみを感じやすいのではないか、などとその理由を説明しました。

先日、エクスペディアのPR会社の人に会い、昨年8月大阪支社が配信したリリースを見せてもらったところ、彼らも同様の指摘をしていることを知りました。

2015年にエクスペディアで予約した件数によるアジア訪日主要国(韓国、台湾、香港、タイ)の人気都市ランキングが以下のとおりです。
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台湾、香港、タイでは大阪は東京には及びませんが、上位3位にすべて入っています。韓国は大阪が東京を抜き1位。総数では、東京は多いですが、大阪の人気ぶりは注目です。

興味深いのは、次の指摘です。※ただし、これは2015年上半期のデータを元にしています。

欧米人は東京・京都、アジア人は大阪を選ぶ傾向にあり そのワケは?
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「東京と大阪で、エクスペディア経由の外国人旅行客の比率を調べてみると、東京にはアメリカ人が30%と一番大きな割合を占めているのに対し、大阪では12%という結果になりました。

また東京では韓国・香港の人達の割合が合わせて20%に対して、大阪では46%と約半数を占めています。東京と大阪で集客層が大きく違うことがわかります。

一方で、東京と京都とを比較すると、傾向が非常に似ています。同じ関西でも、アジアが多い大阪に対し、京都には欧米の人達が多く集まっています。

これらの結果は、欧米の人達とアジアの人達とで、日本への旅行目的が違うからといえます。

上記の日本観光協会の「訪日旅行前の期待」に関する調査でアメリカ人は「歴史的・伝統的な景観、旧跡」や「日本人の生活・日本人との交流」を挙げているのに対し、香港人や韓国人は「ショッピング」メインに訪れていることがわかります。

「伝統」を好むアメリカをはじめとした欧米の人達は、関東近辺でも、箱根や日光といった場所を好みます。そして東京に来る際には、合わせて新幹線で京都を訪れることが多いです。その際、目的は京都なので、大阪に寄ることはほとんどありません。一方、アジアの人達は、1つの旅行で1都市に寄ります。「ショッピング」をメインとしているため、大阪に訪問した際には大阪観光が中心になります。

上記の理由から、大阪においてアジア比率が高くなり、また東京と京都が似た傾向になります」

この分析は、大阪観光局の担当者に聞いた以下の指摘と共通しています。

「関西を訪れる外国客の特徴は、買い物を好む東アジアや東南アジアからの観光客が多いこと。なにしろ関空に乗り入れるLCC比率は全体の30%超と全国一。LCCを利用して賢く旅する外国人旅行者のことを「関西バジェットトラベラー」と呼んでいます。一般に東京には出張や公費で訪れる旅客も多いのに対し、関西は「自分のお金で楽しみたい人が訪れる」といわれ、リピーター比率も東京より高いことも指摘されています」。

エクスペディアのリリースは「なぜアジア人に大阪は人気なの?」と題して以下の理由を挙げています。

①東京より物価が安い
②東京よりも料理の味が濃く、アジア人の舌に合う
③商店街の多さがアジア人には魅力的
④大阪城が人気
⑤「京都」や「神戸」などの観光スポットが近い

①については、日本薬粧研究家の鄭世彬さんも同様のことを話していたので、そうなのでしょう。ただし②はそうなのでしょうか。一般に関西のほうが味が薄口という印象があるのですが、どんな料理を指しているのかな。たとえば、串かつとかお好み焼きのソースのことでしょうか。

③の指摘も面白いですね。ぼくもそうだと思うのですが、なぜアジアの人は商店街が好きなのでしょう。知りたいですね。もしそうなら、圧倒的な大阪の強みでしょう。

④大阪城の日本的でユニークなシルエットもきっと人気なのでしょう。⑤も、大阪を基点にすれば便利ということだと思います。アジアの人たちにとって「ショッピング」が主要関心事だとすれば、大阪をベースに動くというのが合理的です。

エクスペディアでは、さらに面白い分析をしています。

欧米人とアジア人でみる関西観光の流れ

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「大阪ではどのエリアが人気かをエクスペディアの予約数を元に国籍別で調べてみたところ、国籍を問わず、難波が人気ということが明らかになりました。

しかしその中でも欧米人は、難波と梅田の宿泊率が約30%とほぼ同じであるのに対して、アジア人は約半数以上が難波に宿泊していることがわかります。

この結果から、欧米人が大阪に来る際には、東京・京都という新幹線ルートの流れで入り、そのまま梅田に宿泊して新幹線で東京に帰るか、難波に宿泊して関西空港から帰っていることがうかがえます。

一方でアジア人は、関空から大阪に入り、大阪を周遊するため、アクセスのいい難波へ宿泊する率が集中するようです」


なるほど、関西観光もアジア人と欧米人ではこんなに違うんですね。確かに、欧米人の多くは東京を基点に箱根や富士山、関西、広島などに行って、また戻ってくるというのは、都内のホテル関係者からよく聞く話です。

また難波人気という話も、大阪観光局の人から言われました。「難波への偏りがひどく、もっと分散化させたい」というのが悩みだそうです。

エクスペディアを利用しているのは、海外のFITです。ツアー客と違い、個人で旅する彼らの動態はつかみにくいだけに、エクスペディアのデータは貴重です。

ただし、訪日旅行者数で最大シェアとなった中国人のFITは一般にシートリップを利用しているといわれます。同社でもこのようなリリースを出してもらえると面白いと思います。近いうちに取材をしてみたいです。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-11 12:37 | 気まぐれインバウンドNews | Comments(0)
2016年 02月 09日

楽天トラベル vs. Expedia これからが面白いと思いたい(そう思っていたけれど…)

2月8日、お台場のホテル グランパシフィック LE DAIBAで「楽天トラベル新春カンファレンス2016」(首都圏)が開催されました。
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楽天トラベル、宿泊キャンセル料を代行収受へ、3月からカード払いを事前決済に1本化(トラベルボイス2016年2月8日)
http://www.travelvoice.jp/20160208-60705

今年楽天は創業20周年を迎えるそうです。楽天トラベルも2001年から。当時はいまほどインバウンド市場は大きくありませんでしたが、近年エクスペディアなどの海外のホテル予約サイトが続々参入し、訪日客を奪い合う動きが加速するなか、楽天トラベルは今後どうしていこうとしているのでしょうか。その点については、もうひとつ明快な説明はなかったように思いますが、多言語化の取り組みはかなり進んでいるようです。上記のトラベルボイスの記事によると「中国では訪日前に楽天で購入した商品を訪日中に受け取れるサービスをホテルモントレの3施設と試験的に行なっている」そうです。
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興味深いのは、毎年恒例の前年1年間に顕著な実績を収めた宿泊施設に贈る「楽天トラベルアワード2015」(首都圏地区)の発表です。その中に、外国客の予約件数で実績を残した宿泊施設に与えられる「インバウンド賞」があります。今年の首都圏の「インバウンド賞」は以下のとおりです。

ヴィラフォンテーヌ東京汐留 初受賞
三井ガーデンホテル上野 初受賞
レジデンシャルホテル ビーコンテ浅草 初受賞
ドーミーインPREMIUM渋谷神宮前 初受賞

このうち「レジデンシャルホテル ビーコンテ浅草」は知りませんでした。「浅草寺・東京スカイツリー至近のレジデンシャルホテル『ビーコンテ浅草』は、ワンランク上質なキッチン付きホテル」だそうです。

レジデンシャルホテル ビーコンテ浅草
http://www.bconte.com/asakusa/
楽天トラベルでこのホテルの動画が見られますが、なるほどデザイン的にも魅力的なホテルですね。
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/130043/130043.html

それにしても、楽天トラベルを通じた訪日客による予約実績の高いこの4軒。エクスペディアのランキングとはずいぶん違います。なにしろエクスペディアの利用者の3割は新宿のホテルなのですから。

エクスペディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿を選ぶ
http://inbound.exblog.jp/25331847/

インバウンド予約の総件数や国籍比率がわからない以上、単純に比較してもあまり意味はないのですが、楽天トラベルを利用する訪日外客は、台湾などの日本に精通したリピーターが多いと思われます。エクスペディアが初めて訪日する外国人の利用も多いこととは対照的かもしれません。

そもそも全国の予約可能なホテル物件の数では、日本のOTAの王者・楽天トラベルにはエクスペディアは足元にも及ばないはずです。ただし、彼らも訪日客の増加と地方への分散化の急速な流れの中で、これまでの東京、大阪に続き、昨年9月に九州支社、10月に名古屋支社、そして今年2月に沖縄支社を開設しています。

外資の参入によって国内客ではなく、急増する新規市場としての訪日客を奪い合うという構図は、これまで日本ではなかったことだけに目が離せません。その点、楽天は「英語公用語化」で有名ですが、意外にドメスティックな体質があるように思います。

楽天は以前、中国最大OTAのシートリップに出資していました。

楽天、中国旅行サイト「Ctrip.com」に出資、具体的な連携協議へ(トラベルビジョン2004年6月14日)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=17406

でも、数年後にあっさり同社株を手放しています。

楽天、保有するCtrip株約664万株を売却へ(ロイター2007年8月7日)
http://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-27246320070807

いまではエクスペディア、ブッキングドットコムに並ぶ世界3大OTAと称されるまでに成長したシートリップとの提携がうまくいかなかった背景については、中国メディアも当時いろいろ報じていましたが、要は「お互いのカルチャーが合わなかった」せいでした。

訪日客5千万人時代へ 世界三大OTAの戦略(観光経済新聞 2016年1月1日).
http://www.kankokeizai.com/koudoku/160101/18.pdf

そして、シートリップは2014年5月に日本法人を開設し、拡大する訪日中国市場を貪欲に取り込んでいます。

C-TRIPが日本へ本格進出、中国の地方都市へのビジネス客狙う(NBOnline 2012年3月9日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120309/229645/

観光業界人インタビュー シートリップ・ジャパン社長の梁穎希氏 第2818号(2015年10月24日)
http://www.kankoukeizai-shinbun.co.jp/tokusyukiji/interview/15_10_24.html

はたして楽天はこの状況をどう乗り越えていくのでしょうか。ドメスティックなやり方が一概に悪いとはいえないとぼくは思います。それぞれ良さ悪さがあるはず。日本の宿泊施設のサービスレベルの向上につながる「朝ごはんフェスティバル」みたいな取り組みは外資にはできないでしょうから。

朝ごはんフェスティバル
http://travel.rakuten.co.jp/special/asafesta/

とはいえ、今後訪日外国人がさらに増えていくのだとしたら、ひとまず彼らにもっと伝わりやすいサイトにしていく必要があるのでしょう。「カルチャー」の違いを乗り越えて、もっと歩み寄らないといけないのだと思います。

今後、訪日旅行市場が成熟していくことも確かでしょうから、そうなると楽天の優位性も出てくるはず。これからが面白いと思いたいです。ちょっと優等生的すぎるコメントでしょうか…。

【追記】
後日、こんな記事が出ました。楽天は本業においても外資に追われているのですね。これは大変だ。

楽天ネット通販、成長鈍化 迫るヤフー・アマゾン(朝日新聞2016年2月13日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2D3WJ6J2DULFA00M.html

さらに、こんな記事も出ました。

楽天の海外戦略、地域拡大を転換 東南アジアからネット通販撤退(朝日新聞2016年2月26日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12228322.html

楽天は主力のネット通販で東南アジアから撤退するなど海外戦略の見直しに乗り出した。「脱・日本企業」宣言から5年以上たつが、国内依存の収益構造は変わっておらず、自ら海外事業を広げる道筋はまだ描けていない。

楽天は今月末、インドネシアなど3カ国でネット通販の取引を停止し、サイトも近く閉鎖する。タイの通ログイン前の続き販サイト運営会社も売却する方針で、東南アジアの進出先すべてのネット通販から撤退することになる。

2008年の台湾進出を皮切りに、楽天は地元の有力サイトを買収する形で海外展開を進めた。27カ国・地域に進出して流通総額の海外比率を7割にする目標を掲げ、10年には三木谷浩史会長兼社長が「日本企業をやめ、世界企業になる」と宣言。英語の社内公用語化にも乗り出した。

だが、進出先は12カ国・地域にとどまり、台湾以外は苦戦を強いられた。とくに東南アジアはドイツ系企業などに圧倒され、日本で成功した「楽天市場」モデルは歯が立たなかった。

そこで地域拡大路線を転換し、市場が大きい米欧と好調な台湾に経営資源を集中させる。三木谷氏は「戦略に合わないビジネスは修正する」と12日の会見で語り、「選択と集中」を進める考えを示した。


 一筋の光明は、14年秋に約1千億円で買収した米イーベイツの存在だ。提携サイトで買い物をするとキャッシュバックなどがもらえるサービスで、米国を中心に1千万人超の利用者を抱える。知名度のない楽天にも、客を呼び込むチャンスが見込めるわけだ。ただ、12日に発表した20年の業績目標は依然、利益の9割以上を国内のネット通販と金融部門に頼る内容だ。UBS証券の武田純人シニアアナリストは「薄くても幅広い取引に関わることで、いずれ金融など自前のサービスを海外でも売り込む狙いでは」とみる。

これはまずいのではないでしょうか…。いまエクスペディアでは、東南アジア方面からの訪日予約手配が急増しています。まさに市場が拡大しているこの時期に、その可能性を手放すとは…。

昨年ぼくは楽天トラベルを取材しています。

多言語化に取り組む楽天トラベル。宿泊プランは外国客に支持されるか?
http://inbound.exblog.jp/24671580/

このとき、同社の担当者たちは「グループのシナジーを活かす」という表現を多用していました。もちろん、楽天は旅行事業だけやっているわけではないのですけれど、今回の決定は経営上のゆきづまりが背景にあると思われますが、やはり海の向こうの事情が見えていない経営判断ではないかと思われます。残念というほかありません。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-09 17:44 | “参与観察”日誌 | Comments(0)
2016年 02月 09日

渋谷公園通りの「ラッキーシェイクキャンペーン」を体験してみた

昨日少し触れましたが、いま渋谷の公園通りでは「Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya」という商店街のイベントが開催され、外国人観光客向けの「ラッキーシェイクキャンペーン」というのを実施しています。
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Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya
http://www.koen-dori.com/news/2015/12/tokyo_prime_shopping_2016_in_s.html

これは、キャンペーン期間中(1月2日~2月29日)、外国人観光客が所定の場所(参加店など)で中国版ツィッターこと「微信(WeChat)」を起動し、携帯端末をシェイクすると、アプリ画面上でくじ引きできるというものです。商品総額は200万円、それ以外に参加店舗からの商品券や景品などが当たるそうです。
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公園通りにひらめく大量の旗に書かれた中国語簡体字の「幸运摇出来」は、スマホをフルフルすることで幸福を呼び込もうという意味です。

公園通り商店街のHPによると、このイベントのターゲットや参加店は以下のとおりです。

●ターゲット
中国、台湾をメインエリアとして、それに、英語圏の外国人観光客を加えた、年齢 20~40 代の男女

●キャンペーン参加店舗数 
約900店舗(大型商業施設テナントも1つとしてカウント)
参加大型商業施設、11施設

同商店街では初の試みだそうですが、なかなか大規模なものです。

また協賛・協力に中国系の企業が多いのも特徴です。

●メイン協賛:サイバーマートグループ、FJサイバー株式会社(日本窓口)
●協賛・協力:東方網、東方航空、上海酷活電子貿易、SENSORO、ジャパンショッピングツーリズム協会

基本的に外国人向けのキャンペーンですから、日本人にはあまり関係ないのかもしれませんが、この「ラッキーシェイクキャンペーン」、どこでやっているのでしょうか。

そのひとつのスポットが、昨年オープンした渋谷モディの地下1階です。
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渋谷モディ
http://shibuya.m-modi.jp/

ここ、確か元丸井だったビルです。地下に降りると、そこはHISのずいぶんおしゃれな旅行カウンターとカフェスペースがありました。
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そのずいぶん奥まった場所にキャンペーンカウンターはあり、ひとりの若い女性スタッフがいました。以下、彼女との会話です。

「あのぉ、ぼく日本人なんですけど、できるんですか?」
そう聞くと、一瞬彼女は戸惑いながら、
「ええ、大丈夫ですよ。でもWeChatできますか」

「できますよ。普段よく使います」
「そうですか。それじゃあやり方を教えますね」

「ところで、あなたは中国の人ですか」
「いいえ、台湾人です」
「だったら、普段はWe Chat使わないんじゃない?」
「ええ、まあ」
「台湾のどこの出身?」
「台北の南の新竹市、わかりますか」
「ああ、桃園空港の南の…知ってるよ」
「そうです。あら、うれしいですね」
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そんな会話をしながら、彼女はやり方を教えてくれました。以下のとおりです。

①まずbluetoothを立ち上げる
②次にWe Chat(微信)を立ち上げ、「揺一揺」でシェイクする
③「Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya」のページをゲットし、3択の宝石箱からひとつを選ぶ。

残念ながら、ぼくはハズレてしまいました。あっけなく。

それを見て気の毒に思ってくれたのか、彼女は当たるとどうなるか、教えてくれました。
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これ、1000円の商品券。
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そして、こちらは109の商品券。
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「ああ、もっとよく考えて選べばよかった…」
「大丈夫。また明日来てください。1日1回なら何度でもできます」
「えっ、そうなの。じゃあまた今度渋谷に来たときやってみようかな。…それはそうと、いま台湾は大変だよね。ご家族や親戚は大丈夫だった?」
「はい、おかげさまで無事です。これから春節というときに、本当に悲しいことです」
「でも、台湾の人は東日本大震災のときに日本をずいぶん助けてくれたから、今度は日本が台湾を助ける番ですね」
「ありがとうございます。そう言っていただくと、本当にうれしいです」

そう言って彼女は、ぼくに台湾製のマンゴケーキをくれました。

「どうもありがとう」
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ほのぼのしたひとときでした。気になるのは、そうやってぼくがキャンペーン体験していた10数分間、ここに現れた外国人はいなかったことです。確かに、ちょっとわかりにくい場所にあると思います。実は、キャンペーンに参加した人は名前と国籍を書くことになっていたので、そのリストを見ると、この日ここを訪れた人は30人くらいでした。

NHKでこのキャンペーンについて報じていたようです。
https://www.youtube.com/watch?v=i9dhgZfdeXI&feature=youtu.be

春節休みの渋谷の通りは中国語簡体字表記であふれていた
http://inbound.exblog.jp/25337935/

【追記】
世の中にはいろんなショッピングキャンペーンがあるものですが、このWe Chatを使ったラッキーシェイク企画を考えたのは、当然中国系の企業でしょう。でも、考えてみてください。We Chatは日本人もそうですし、台湾人もアメリカ人もタイ人も韓国人もほとんど使いません。ちょっと無理のある企画じゃないかと思わざるを得ないのです。国籍別で中国本土の人たちがいちばん買い物すると統計的には指摘されているわけですが、そのような中国人がどれだけ渋谷に来るのだろう。やっぱり彼らは銀座や上野、せいぜい新宿が多いのでは。

最近の中国の人は、自分たちのやり方を押し付け気味の傾向がある気がします。自分たちには便利だとしても、それがどれだけ広い支持を得ているか、見えていないのでは…。おそらくこの企画、ニューヨークでやってもバンコクでやっても、台北でも、ちょっと難しいのではないでしょうか。そんな気がしてなりません。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-09 10:12 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 06日

エクスペディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿を選ぶ

ホテル予約サイトのエクスペディアが、1月末に配信したリリースによると、2015年に同サイトを通じて都内のホテルを予約した外国人のうち、新宿を選んだ人は30%を占め、2位銀座(11%)、3位東京駅周辺(8%)、浅草(8%)、5位渋谷(6%)などを大きく引き離しています。外国客の新宿人気は昨年同様変わらないようです。
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新宿は都内で外国客に最も人気なホテル地区(エクスペディア調べ)2015年5月24日
http://inbound.exblog.jp/24510962/

リリースでは、新宿が人気の理由として「高級ホテルからお手ごろなビジネスホテル、カプセルホテルなど、多様な宿泊施設が揃っていること」「都内各所だけでなく、人気スポットの富士山へもバスでアクセスしやすいこと」が理由に挙げられています。

実際、全国を含めたホテルの宿泊数ランキングでも、以下の5つの新宿のホテルがトップ10に入っています。

1位 ホテルグレイスリー新宿  歌舞伎町のコマ劇場跡地にできたゴジラで有名なホテル。以下参照。

※歌舞伎町ルネッサンス~外国人観光客の来訪増で街は変わるか?
http://inbound.exblog.jp/24740768/
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2位 京王プラザホテル  新宿副都心で最初(1971年開業)の高層ホテル 

3位 ホテルサンルートプラザ新宿  JTB系の外国人ご用達老舗ホテル(1978年開業)

4位 新宿グランベルホテル 歌舞伎町ラブホテル街に2013年開業のデザインホテル。以下参照。

※歌舞伎町に人知れず外客率8割というデザインホテルがある
http://inbound.exblog.jp/24676453/

上記のホテルは、これまで本ブログでも紹介してきた施設ばかりですが、ちょっと意外というか、あまり知られていないホテルのランキング入りとしては、イーホテル東新宿でしょうか。
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8位 イーホテル東新宿 

このホテルは、2008年開業のビジネスホテルで、昨年8月全面リニューアルをすませています。フロントを訪ねたことがありますが、本当にごく普通のビジネスホテルです。人気の理由は、大江戸線東新宿駅前というロケーションと、いまとなってはまったく斬新でもなんでもないのですが、「e Hotel」というネーミングにあるのではないかと思います。特別デジタルリテラシーの高い人ということではなく、むしろエクスペディアを利用するごく一般の外国人ユーザーから見て、日本語のよくわからない地名や世界中どこにでもありそうな「グランド」「シティ」「ロイヤル」「パーク」云々といったネーミングが付けられたホテルに比べると、なんとなくシンプルな印象があり、好感度を上げているのではないか。そんな気がします。自分が海外のホテル予約をするときも、価格やロケーションが同じなら、ちょっとしたネーミングの違いで選びそうな気がするからです。

いうまでもないことですが、エクスペディアのデータは、あくまで同サイトを利用した外国人に限ったもので、訪日外国人全体の傾向をどこまで表しているかについては、なんともいえません。

しかし、もうひとつの面白いデータがあります。

エクスペディアで宿泊予約する訪日外国人のうち、15年最も伸びたのは香港人(前年度比272%)でした。ちなみに、2位韓国、3位タイ、4位インドネシア、5位台湾と続きます。
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もはやエクスペディアもアジア系が多く占める時代になってきているのですね。実際、訪日外国人に占めるアジア系はすでに10人に9人近くになっているはずです。圧倒的に欧米人よりアジア人が多いのですから、当然でしょう。

このリリースには、さらに興味深い指摘があります。なぜ昨年香港人の利用が増えたかという理由について「日本就航2年間で利用客100万人を突破した香港エクスプレスの存在があげられます。2015年の1年間でも、名古屋-香港路線が週9便に増便、新たに広島-香港路線が就航するなど、現在、東京(羽田・成田)や大阪のほか、福岡、名古屋、広島にもフライトが飛んでいます」と説明していることです。

LCCが香港-広島を飛ぶ時代なのですね。関係者によると、広島線を飛ばすことで、福岡や大阪、名古屋などとOJ(オープンジョー:入国地と出国地を変えた往復航空券のこと)が可能となることで利用客のニーズに合わせることができたのだといいます。実際、昨年名古屋を訪れる香港客が相当増えたと聞きます。

それにしても、昨年152万人もの訪日客があったという香港。確か、人口700万人ほどの香港から、そんなに多くの訪日客があったとは驚きです。彼らは個人客が大半なため、日本での動きがつかみにくい存在ですが、ホテルは誰でも利用するわけで、エクスペディアのデータは彼らの動きを知るうえで有効といえます。

台湾人以上に全国各地に足を伸ばし、訪日旅行の最先端のトレンドを先取りしているのが香港人です。もっと彼らのことを知りたいと思います。
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by sanyo-kansatu | 2016-02-06 10:20 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)
2016年 02月 04日

今年の春節は「思っていたほどでもなかった」?(ツアーバス路駐台数調査 2016年2月)

今年も春節がやって来ました。今年は2月8日(月)です。そのせいか2月に入ると、新宿5丁目界隈には中国団体客を乗せたバスが少し増えてきました。

中国経済がさすがに怪しくなってきて、今年は昨年のような爆発的な数の伸びは期待できない気はしますが、たまに例の専用食堂の前の路上でバスを待っている中国客に話をしてみると、そんな感じはまったくしません。まあ当たり前か、彼らは遊びに来ているのですから。不景気な顔をしているはずもありません。

新宿には団体客ばかりでなく、欧米人も含めた個人客や小グループの若い旅行者の姿もよく見かけます。これは午前中、靖国通りを新宿駅方面に向かって重いスーツケースをガラガラ引いている中華系の若い小グループです。
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彼らのような個人旅行者は東新宿では、ほぼ1日中出くわします。なんでも先ごろ出たホテル予約サイトのエクスぺディアのプレスリリースによると、昨年エクスぺディアで都内のホテルを予約した外国人の3人に1人は新宿に宿泊したそうです。新宿には高級ホテルからカプセルホテル、ゲストハウスまでさまざまな価格帯とカテゴリーの異なる宿泊施設が豊富に揃っているからです。
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欧米のバックパッカーの姿もよく見かけます。

※このカテゴリでは、2011年11月から始めた御苑大通り新宿5丁目付近におけるアジアインバウンドバスの路駐台数(≒中国客の動向)を記録しています。

1日(月)12:20 4台
2日(火)12:10 4台、18:20 5台 
3日(水)17:30 2台
4日(木)11:50 5台
※この日たまたま新宿5丁目の交差点を歩いていたら、ひとりの中国人観光客の女性が道の真ん中でなにやらスマホで写真を撮っていたところ、トラックが左折してきたので、思わず「危险(あぶないよ)」と声をかけたことをきっかけに、彼女と同行の旅行グループの子たちとちょっと立ち話することになりました。

「きみたち、中国人旅行者だよね。中国のどっから来たの?」
「鄭州よ。河南省」
「えっ、ぼく去年の10月に河南省行ったよ。少林寺のあるところだよね」
「知ってるの? 面白かった?」
「少林寺は面白かったよ。河南省は歴史がある見どころがいっぱいあるね」
(ひとしきり、河南省の話をしたあと…)
「ところで、あなた日本人?」
「そうだよ」
「不像(似てない。見えない)」

……確かに、いきなり声をかけてくるおじさんにすぎないぼくは、彼女らから見れば相当怪しいですね。でも、こんなとき、思うのです。昔インドに旅行に行ったとき、まちを歩いていると、暇そうなおじさんからよく声をかけられたものです。「Hello」と言われると、つい振り向いてしまいます。「えっ、何?(あんまりしつこいと、ちょっと声を上げて What do you want?)」と聞くと、ニヤニヤしています。まさか自分がそんなアジアのおじさんみたいになるとは当時は思っていませんでしたが…。でも、せっかくですから彼女たちをパチリ。
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「那我走吧.一路平安!(じゃあぼくは行きます。いい旅を!」
「謝謝」

東新宿の昼下がりには、こんなのどかなひとときがあります。

5日(金)12:20 4台
6日(土)未確認
7日(日)未確認
8日(月)12:30 6台、13:40 4台、18:50 2台
※この日は春節にあたり、昼間多くのバスが訪れていました。でも、夕方は少ないですね。ここ数年の春節の時期としては、バスの台数は決して多いとはいえません。同じ日の午後、お台場に楽天トラベルのカンファレンスがあり、取材に行ったのですが、お台場も少なかったです。ただし、ゆりかもめで新橋に戻り、銀座方面に歩くと、さすがに銀座7~8丁目あたりはラオックスもあるせいか、多くの中国人観光客とバスであふれていました。

9日(火)12:30 0台、19:10 0台
※この日、正午過ぎにバスは1台もいませんでした。ただ、中国団体客専用居酒屋「金鍋」の前には多くの団体客が食事をすませて、バスが来るのを待っている様子でした。去年の春節に比べ、今年はバスの台数が少なく感じます。

10日(水)12:10 4台(ただし、信号を待つ間(2分ほど)、インバウンドバス5台が通り過ぎる)
11日(木)未確認
12日(金)12:20 8台、12:50 6台、19:00 4台
※この日の新宿5丁目はバスラッシュとなりました。次々とバスがやってきて、中国客を降ろしてすぐに移動していきます。例の金鍋にも何台ものバスの客が来店していました。実はぼくも近所の店でランチをすませ、店を出てから明治通りをみると、すでに先ほど停車していたのとは違うバスが停車していました。団体客たちは20分くらいで食事をすませているようです。そんなに急いでこれからどこに行くのでしょうか。
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13日(土)~21日(日) 未確認
22日(月)11:20 4台
※ただし、この日の正午過ぎは「金鍋」や「味仙荘」の前では、中国客が店をあふれて待っていました。

23日(火)11:40 4台
24日(水)11:30 4台、12:20 5台
25日(木)12:40 5台
※この日も食堂の前は中国客であふれていました。
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26日(金)11:40 2台
27日(土)未確認
28日(日)未確認
29日(月)12:20 2台
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by sanyo-kansatu | 2016-02-04 12:41 | 定点観測ツアーバス調査 | Comments(0)
2016年 01月 07日

欧米客が増えて、新宿がちょっと楽しいことになっています

年が改まって2016年、最初の本ブログの記事は、年末に新宿界隈で見かけた欧米人ツーリストたちの様子をさらっと報告しようと思います。

新宿界隈で欧米人が多いスポットといえば、ロボットレストランでしょう。その日、近くを通ると案の定、チケット売り場の前では欧米人の男たちが列をなしていました。
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これはもう見慣れた光景です。以前はカップルも多かったのですが、野郎の比率が妙に高い気もします。まあそういうエンタメであることは確かです。
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歌舞伎町の中の飲食店は、さまざまな外国人ツーリストが利用するようになっています。ラーメン屋の前には英語や中国語のパンフレットや表示が並んでいます。
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新宿といえば、ゴールデン街も外国人の人気エリアのひとつです。以前は区役所方面から入ったすぐ前の外国人向けバーにしか姿を見せなかった彼らが、いまでは路地の奥まで入り、小さなスナックやバーで飲むようになっています。先日も、友人となじみの店で飲んでいたら、突然扉が開いて外国人が入ってきました。店主はいつものことだと「ウエルカム、ウエルカム!」と手招きし、彼らと一緒に日英カラオケ合戦になりました。連中はオーストラリア人でした。
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もっと面白いのは、これまで日本人しかいなかったような渋い居酒屋にも彼らは姿を見せるようになっていることです。
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このカップルがいるのは、おやじ居酒屋として知られる清龍の新宿店です。とにかくこの店は平均年齢が高く、もともと若い子すら見かけなかったのですが、最近ではこのとおり新宿界隈に泊まっている欧米人が現れるようになりました。
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これ、こっそり撮ったのでピンが甘いですが、黒人と金髪のカップルが我がニッポンのおやじたちに囲まれて焼き鳥に食らいついています。

かつてはダサい、ヤバい、コワいの代名詞だった新宿がちょっと楽しいことになっていると思いませんか。

翌朝、東新宿の仕事場に向かう途中、スーツケースをガラガラ引いてホテルに向かう女の子も見かけました。
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これがいまの新宿なのです。
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by sanyo-kansatu | 2016-01-07 14:27 | 東京インバウンド・スポット | Comments(0)