2013年 05月 26日
この種の展示商談会には、この1年業界に貢献した企業・団体へのツーリズム大賞の授賞式がつきものです。COTTM2013(中国出境旅游交易会)では、どんな人たちが受賞したのでしょうか。 授賞式のプレゼンターは、ここでもCOTRI(中国出境旅游研究所)の代表のProf. Dr. Wolfgang Georg Arlt氏です。 以下、「マーケティング部門」「プロダクト・イノベーション部門」「インターネット部門」「サービス・クオリティ部門」「総合」の5つの部門の受賞者たちの顔ぶれを簡単に紹介しましょう。 COTTM2013 Award http://www.china-outbound.com/fileadmin/template/pdf/Press_releases/2013/COTRIPress_ReleaseApril162013.pdf ●マーケティング部門 金賞 National Tourism Organisation of Serbia (NTOS) & National Tourism Organisation of Montenegro (NTOMNE) (Serbia & Montenegro) http://www.serbia.travel/ http://www.visit-montenegro.com/ 銀賞 Nicholas Publishing International (United Arab Emirates) http://www.npimedia.com/ ![]() 銅賞 Transaero Airlines(Russia) http://www.transaero.com/ ●プロダクト・イノベーション部門 金賞 Travel Trade China(UK) http://www.traveltradechina.com/ 銀賞 Fundatia Euro-Asia Promotion and Cultural Fundation (Romania) http://culture360.org/members/euroasia/ ![]() 銅賞 Sun International (South Africa) http://www.suninternational.com/ ![]() ●インターネット部門 金賞 Shanghai QinLu Electrical Technology Co., Ltd. & Xi'an HuaFan Instruments Co., Ltd. (China) http://www.shqinlu.com/ ![]() 銀賞 Tahiti Tourisme (Tahiti) http://www.tahiti-tourisme.cn/ ![]() 銅賞 Central Hall Westminster (UK) ●サービス・クオリティ部門 金賞 Alila Hotels and Resorts (Bali, Indonesia) http://www.alilahotels.com/ ![]() 銀賞 Abel Tasman Sea Shuttle (New Zealand) http://www.abeltasmanseashuttles.co.nz/ ![]() 銅賞 The River Lee Hotel (Ireland) http://cn.doylecollection.com/ 銅賞 Himalayan Kingdom tours (Bhutan) http://www.nepal-uncovered.com/tours/bhutan/bhkt.php ![]() ●総合 金賞 Voortrekker Monument & Nature Reserve (South Africa) http://www.voortrekkermon.org.za/ ![]() 銀賞 El Corte Inglés (Spain) http://www.elcorteingles.es/ ![]() 銅賞 Uniline Croatia (Croatia) http://www.uniline.hr/hrvatska/ ![]() ぼくは一連の受賞風景を会場でずっと眺めていたのですが、受賞者たちは登壇しても短い挨拶程度のスピーチしかなかったこともあり、それぞれの受賞理由についてはあまりよくわかりませんでした。それでも、アフリカや東ヨーロッパなど、海外旅行先としてはまだ珍しいであろう国々の観光局や旅行会社などが多く受賞していることに、ちょっと驚きました。 こういう雰囲気は、旅行業界が次々と新しいディスティネーションを追い求めていた日本の1980年代~90年の感じに似ていると思いました。まだ誰も知らない、行ったことのない大陸や辺境へと勇んで出かけていこうとしている時代に、中国が向かおうとしていることを実感します。 マーケティング部門やインターネット部門の受賞者を選んでいることも興味深く思いました。中国の海外旅行マーケットでいま何が起きているかを知るには、これらの受賞者たちがどんな理由で評価されたかについて、もう少し調べてみる必要があるかもしれません。 ところで、JATA旅博でも「ツーリズム大賞」と称して、海外の旅行関係者の中から日本の海外旅行マーケットの促進に貢献した企業・団体を表彰しています。 JATA Tourism Awards(ツーリズム大賞) http://www.jata-net.or.jp/tourism_awards/awards_record.html ちなみに、2012年の受賞者は以下のとおりです。 ●観光局部門 台湾観光協会 http://www.go-taiwan.net/ メルコスール観光局 ※南米4カ国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)の共同の観光局 http://www.mercosur.jp/ ●特別賞 フィンエアー(フィンランド航空) http://www.finnair.com/JP/JP/japan ●パブリシティ部門 日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」 受賞理由は話題性という意味でなんとなくわかる気はするのですが、サプライズはあまり感じられません。これが市場の成熟化というものかもしれませんが、少なくともいまの中国には海外旅行に対する熱気や期待が日本以上に感じられるのは確かです。
by sanyo-kansatu
| 2013-05-26 23:42
| “参与観察”日誌
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