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2013年 07月 03日
日本が大好きというタイ人の日本ツアーは、実際どんな内容なのでしょうか。タイの旅行雑誌に掲載されている現地の旅行会社のツアー募集の広告を見てみましょう。 とはいえ、ぼくはタイ語が読めるわけではないので、最近知り合った若い在日タイ人で都内の旅行会社に勤めるカウィワットさんに手助けしてもらいました。彼の業務は、実際にタイからの日本ツアー客を手配することです。 昨日、本ブログで紹介したタイの旅行雑誌「TRAVEL GUIDE Magazine」2012年8月号に掲載されている現地の旅行大手COMPAXWORLD社のツアー募集広告を見てみましょう。 ![]() COMPAXWORLD社 http://www.CompaxWorld.com http://www.facebook.com/compaxworldtour 昨年の秋冬向けの広告ですから、真っ赤な北海道の紅葉を背景にあしらったデザイン構成になっています。1ページ全面を使った広告の中に2つのプロモーション商品が掲載されています。それぞれ3つの目玉ポイントが書かれています。 ①Tokyo Promotion! 4泊6日(タイ航空利用) 37900バーツ(約12万円) ■東京で満足4泊6日、ホテルは4つ星以上 ■お楽しみフリーショッピング2日間(オプショナルツアーもあり) ■温泉旅館泊とカニ食べ放題 カウィワットさんが上記ツアーのポイントを簡単に説明してくれました。このツアーは、東京滞在が基本。タイから日本へはフライト時間が約6時間かかるため、飛行中夜をまたぐので4泊6日が基本だそうです。滞在中1日は都内の観光がありますが、2日間は自由行動なので、買い物がたっぷり楽しめる内容です。ただし、東京ディズニーランドに行きたい人は、オプショナルツアーとして追加料金で参加できます。また、残りの1日は、富士山観光のあと河口湖などの温泉旅館に泊まり、カニの食べ放題が付くというものです。 ②Yokoso Hi-light 東京―京都4泊7日(タイ航空利用) 52900 バーツ(約17万円) ■東京観光とフリーショッピング1日間 ■世界遺産の京都、金閣寺、清水寺観光 ■温泉旅館泊とカニ食べ放題 こちらは、東京・大阪のゴールデンルートのツアーです。ポイントは①と同様に東京のフリーショッピングと温泉旅館泊のカニ食べ放題が付くことです。 カウィワットさんによると、「タイ人は富士山のふもとの温泉旅館に泊まって温泉にゆっくりつかり、カニの食べ放題を楽しむというのが、日本旅行の醍醐味。これだけは欠かせないと思っているんです。旅行会社のツアーパンフレットにも、よく富士山とカニの写真が合成されているイメージのものが多いんですよ」。 ![]() 日本人からすると、なぜ富士山でカニなのか?(しかもズワイガニ)という気はしますが、タイ人客はそれがないと納得しないというのですから、地元のホテルや旅館は特別に用意しているのだそうです(実は、同じことは中国人の日本ツアーでもあります)。面白いですね。 タイ人にとって、手足が長くて茹でると真っ赤なズワイガニが珍しいのでしょう。「TRAVEL GUIDE Magazine」にも、札幌かに本家の広告が載っていました。 ![]() もうひとつの目玉は、東京でのフリーショッピングです。確かに、最近新宿3丁目界隈でタイ人が買い物する姿を多く見かけるようになっています。カウィワットさんはこんなことを言います。 「タイ人は暑い国に住んでいるので、観光で長い時間歩くのはあまり好きではありません。でも、都内のホテルにチェックインしたあと、ぶらぶら夜歩きするのは大好きです。ですから、ホテルはたいてい都心の新宿か池袋です」。 中国人のツアーのように、宿泊地は「東京」とパンフレットに記載されていても、実際は木更津のホテルだった、というようなことはないそうです。タイ人客は一見おとなしそうですが、ツアーの中身に厳しく、安ければ安いほどいいという考え方はしないといいます。 タイのランドオペレーターの関係者によると、タイ人にとって日本旅行の2大関心事は、食事と買い物に尽きるそうです。その2大関心事をいかに彼らの好むように実現させてあげられるかがポイントだといいます。 食事に関しては、焼肉にしゃぶしゃぶ、寿司、天ぷら、ラーメンという和食の基本アイテムが断然喜ばれるそうです。なんてありがたい人たちでしょう。 買い物に関しては、タイ人の対日理解は、日々のテレビ番組などを通じてきわめて高いものがあるので、自由な時間をたっぷり用意してあげればいいというわけです。 食事と買い物以外のことは、難しく考える必要はないといえるかもしれません。なぜなら、日本にはタイ人を喜ばせる自然の魅力があるからです。 タイと日本の風土や気候の違いが、来日する彼らを魅了するといいます。四季がはっきりしていることが、彼らをリピーターにするのを強く後押しするというのです。たとえば、3~4月は桜、6~7月はラベンダー、秋は紅葉、冬は雪景色と、1年を通じてタイ人が来日したいと思うのは、四季による変化があるからです。実際、タイの旅行雑誌の日本特集には、あでやかな色味があふれています。我々は熱帯の国タイのほうがずっとカラフルだと思いがちですが、彼らにすれば日本もまた美しい色彩にあふれる国なのです。 常夏の国から訪ねてくれるタイ人に対して、四季という1年を通して訴求できる日本の強みを生かさない手はないといえるでしょう。タイ人の日本ツアーの価格帯については、のちほど報告します。
by sanyo-kansatu
| 2013-07-03 14:47
| “参与観察”日誌
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