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2014年 02月 19日
これまで中国人観光客の“爆買い”の光景を繰り返し報じてきた朝日新聞が2月13日の夕刊で「中古買い付け 万来中国人 『日本なら本物』ブランド品求めて東京へ 転売目的 高額まとめ買い」と書いています。 ![]() 「東京都内の中古ブランド品店で、常連の中国人が増えている。転売目的の買い付け人だ。日本人の鑑識眼に信頼を寄せ、時計やバッグを買い込んでいく」。 「東京・歌舞伎町近くの中古ブランド品店。1月下旬の平日午後、中国・遼寧省出身の男性(25)が、中古のエルメスの高級バッグ「バーキン」を買い、即時決済できる中国のデビットカード「銀聯カード」で139万8千円支を払った。北京に持ち帰り、1割弱の利益を上乗せして売るという。男性は約1年前に買い付けの仕事を始め、毎月のように来日する。今回は千葉県内のホテルに3泊し、新宿のほか、銀座や池袋など複数の中古ブランド品店をはしごし、高級バッグや高級時計「ロレックス」など数千万円分を買い集めた」。 その男は「日本なら海賊版をつかまされない。持ち帰れば確実に買い手がつく」と話したそうです。 「買い付け人は中国人を中心に、都内で1年ほど前から目立ち始めた。新宿駅東口にある大黒屋新宿本店では、中国人を中心とした外国人への売上が全体の5割を超え、増え続けている」。 こうしたことから、大黒屋の「従業員は、無料でメールができるLINE(ライン)を駆使し、客の注文に応じる。時計なら数点~十数点を数百万~数千万円でまとめ買いする中国人が多いという」「大黒屋の小川浩平社長は『日本では、有名ブランドの中古品が多く流通していて、お目当ての本物をほぼ確実に購入できる。真贋鑑定に厳しい日本の質店への信頼は高い』と胸を張る」のだとか。 「日本製への信頼を意味する『メード・イン・ジャパン』になぞらえ、買い付け人の間では最近、日本で鑑定された品がこう呼ばれている」「チェックド・イン。ジャパン」。 やれやれ……。まだこんなことやっているんですね。 訪日中国人に限らず、都内の特に夜のお店で働く華人女性たちが、大黒屋やコメ兵(こちらのほうが有名かも!)といった歌舞伎町近くの質店で中古のバッグや時計、化粧品(こちらは中古ではありません)をよくまとめ買いしているという話はずっと前から聞いていました。おそらく彼女たちの情報が中国に口コミで広がり、買い付け目的で来日する中国人が現れたということでしょう。 ![]() これは数年前、日本の骨董屋に大挙して中国人が押しかけたのと同じ話でしょう。彼らは戦前期に日本に持ち込まれた中国の骨董(絵画や書、清朝の陶器など)を全国の骨董店を訪ねて買い漁り、中古ブランド品と同様、利益を上乗せして中国で転売していたのです。 なぜメイドインジャパン好きの中国人がメイドインチャイナの骨董を高値で買うのか? http://inbound.exblog.jp/19743450/ 東日本大震災の起こる直前の2011年2月下旬、東京ドームホテルで開かれた中国骨董オークションの会場に足を運んだことがあります。ホテルの外に横付けされた何台もの大型バスから降りてきた中国の買い付け人たちは、オークションで競り落とした高額な骨董を日本円のキャッシュで支払っていました。なかには数千万円相当の品もあり、それを競り落とした中国の中年男性は、見せびらかさんばかりの手つきで1万円の札びらを切って、若い日本の女性スタッフに手渡すのです。海外では「品がない」と嫌悪される、この「札びらを見せる」という行為が、中国人にとっては信用においても面子においても重要だからですが、まさに俗物の権化のように見えてしまいます。 ![]() それにしても、一部の日本のメディアは、この手の話題がお好きなようです。日本人のサラリーは減る一方なのに、中国人はいまや金持ち! 日本は追い抜かれたとばかりに、ことさら彼らの破格の購買力を強調してみせるというメディアの送り手たちの自虐的、あるいは屈折した心理にはいたたまれない気さえします。こんな風に中国人のふるまいを報じてみても、所詮「好ましからざる中国」イメージにつながるネタの一ジャンルにしかならないわけで、後味が悪いですね。 考えてみれば、戦前期には多くの華人を通じて中国骨董が売り払われたからこそ、多くの品が日本にあるわけで、今度はそれを買い戻しに来ているという話。モノづくりではなく、すでにあるモノの価値を理屈をつけてつり上げ、上乗せしたうえで転がせ、利益を得るという商いの作法は、中国人のDNAに刻まれたごく自然な営みなのでしょう。そういう彼らが、今度は欧米産の中古ブランド品に目を付けたということです。 ここは「よくやるよね」とは突き放してみるほかありません。 そんな彼らにこそ、「エコノミック・アニマル」の称号を授けたいと思います。せいぜいたくさん買い上げてもらいましょう。
by sanyo-kansatu
| 2014-02-19 10:54
| 気まぐれインバウンドNews
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