2014年 05月 17日
先週、半年ぶりに3泊4日で上海に行ってきたのですが、地下鉄がますます便利になっていました。 上海の地下鉄は2000年代の半ば頃より上海万博の開催に向けて加速度的に路線網を拡大してきましたが、その勢いは現在も変わらないようです。今回泊まったホテルが虹口地区のはずれにあったのですが、昨年にはまだ開通していなかった12号線ができていて、徒歩3分内に最寄りの駅があったのには驚きました。これは地下鉄12号線寧国路駅の地上出口です。 さすがに開通したばかりで地下鉄車内も明るくて新しいです。 中国の大都市の地下鉄に必ずあるのが、手荷物検査機です。以前は気休めにしか思えませんでしたが、近年全国各地でテロが起きているだけに、リアルな存在感を感じないではありません。上海の地下鉄は便利になったものの、治安の問題が潜在化しているともいえます。これは中国でしか見られないもののひとつでしょう。 もうひとつ面白いのが、ホーム頭上に置かれている次の電車の到着時刻を秒単位で表示しているテレビ広告のデータ通信です。これは北京の地下鉄にもあります。秒単位とはずいぶんせっかちにも思えますが、日本人の感覚だと、ここまでやられると、かえって時間を縛られているような感じがしないではありません。中国の乗客も、実はそんなに気にしてないんじゃないでしょうか。 12号線の始発と終電の時間が掲示されていましたが、意外に終電は早いですね。夜の10時台ですから、気を付けないと乗り遅れてしまいそうです。 さて、地下鉄の自動販売機の使い方を説明しちゃいましょう。 まず自分の行きたい駅が何号線にあるか見つけて下のパネルから選びます。 そして駅名と枚数を押します。 料金がわかったら、お金を入れます。 お釣りと一緒に券が出てきます。 販売機の使い方がわからない地方から来た人も多いので、説明してくれる駅員さんもいたりします。 ところで、日々路線網を拡大する上海の地下鉄ですが、最新の路線図を入手したので、東京の交通路線図と比べてみました。 なんでも地下鉄路線だけだと、上海は世界一の運行距離になったのだそうです。この短期間にすごい発展ぶりです。ただし、東京やパリ、ロンドンなどの交通網は、長い時間をかけてつくられた地下鉄以外の鉄道路線があるため、トータルでみると、上海もまだ十分とはいえなさそうです。 それでも、今回上海市内を郊外も含めてずいぶん動き回ったものの、たいていの場所まで地下鉄で行けるようになっていたので、タクシーを利用する機会が本当に減りました。ここ数年、ハルビンや大連といった地方都市でも地下鉄の開通が始まっています。中国では不動産開発による無意味な投資が目につくなか、都市部の公共インフラを充実させることに対しては政府も意欲的であることを強く感じます。
by sanyo-kansatu
| 2014-05-17 11:26
| のんしゃらん中国論
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