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2014年 10月 30日
一昨日(10月28日)、北朝鮮による拉致被害者らの調査をめぐる日本政府代表団と北朝鮮の特別調査委員会の協議が終わりました。この先どうなるかについて懸念ばかりがつのる虚しい交渉に終わってしまい、拉致問題の解決はもとより、朝鮮側も日本からの経済的な利益供与の実現性は、はるかかなたに遠のいてしまったようです。 もっとも、今年7月4日、日本の北朝鮮に対する制裁の一部解除が行われ、日本人の北朝鮮への渡航自粛が解除されたことから、今夏以降、一般日本人の北朝鮮ツアーはすでに解禁されているのをご存知でしょうか。 5月の日朝合意に基づく我が国の対北朝鮮措置の一部解除 www.mofa.go.jp/mofaj/files/000044431.pdf 在瀋陽日本国総領事館のサイトでも以下のように記されています。 北朝鮮への渡航情報(危険情報)の発出(在瀋陽日本国総領事館) 2014年7月4日、日本国政府は日本から北朝鮮への渡航自粛措置等の解除を発表しました。 1.この発表を受け、北朝鮮について新規に危険情報「渡航の是非を検討してください。」を発出します。 2.北朝鮮については、安全保障上の状況変化等により、事態が急変することがあります。また、北朝鮮当局による外国人旅行者の逮捕・拘束の事例も報告されています。 3.日本と北朝鮮との間には国交がなく、北朝鮮には日本の在外公館等の日本政府の機関がありませんので、北朝鮮において事件・事故等何らかのトラブルに巻き込まれた場合でも、通常行われている邦人援護活動を行うことは極めて困難です。例えば、旅券(パスポート)紛失時の再発給を含め、通常行われている邦人援護活動を十分に行うことができません。 4.つきましては、北朝鮮への渡航を検討されている方は、報道機関関係者を含め、上記事情に十分留意し、不要不急の渡航は控え、渡航すべきか否かは、渡航目的の緊急性や妥当性、とりうる安全対策等について慎重に検討した上で判断してください。その上で渡航する場合には、可能な限り最新情報の入手に努め、十分な安全対策を講じるとともに、不要不急の外出は控えるなど、自らの安全確保に努めてください。 http://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/jp/connection/fr_worklead_01_01_01.htm この渡航自粛解除を受けて企画されたのが、アントニオ猪木議員の「インターナショナル プロレスリング フェスティバル in平壌」(8月30,31日)でした。 インターナショナル プロレスリング フェスティバル in平壌 http://www.igf.jp/event/pyongyang/ 関係者の話によると、このイベントは日本政府の北朝鮮渡航自粛の解除を見据えて早い時期から計画されたものでしたが、解除日(7月4日)から開催までの募集期間が十分なかったこともあり、一般客は約60名、マスコミを入れて130名程度だったようです。思いのほか、集まらなかったのです。 実はこのツアー、日本から申し込まなくても参加できたようです。以下の情報は、中国遼寧省大連市にある旅行会社の日本語サイトのものですが、この旅行会社を通せば、自分で北京までの往復航空券を手配し、個人で参加できたのです。実際に日本人もわずかですが、いたようです。 中国で申し込む8月30日の平壌プロレスツアー http://gb-travel.jugem.jp/?eid=35 このツアーを催行したのは、以下の旅行会社です。同社には宮崎正樹さんという日本人スタッフがいて、彼が北朝鮮ツアーを担当しています。 大連金橋旅行社 http://www.gbt-dlcjp.com/ こういう裏技もあったのですが、日本在住の日本人が北朝鮮ツアーに参加しようとする場合、朝鮮総連系の中外旅行社を通すのが一般的です。同社は1968年創業の旅行会社です。かつてJTBをはじめとした日本の大手旅行会社も北朝鮮ツアーを催行していたこともあったのですが、現在は様子見のようです。一部の中小旅行会社が代行手配を始める計画も耳にしています。 中外旅行社 http://www.chugai-trv.co.jp/ 現在、中外旅行社では、以下の5つのコースの北朝鮮ツアーを催行しています。2006年の日本人の渡航自粛以降、ストップしていた北朝鮮観光がようやく再開されつつあるのです。 ![]() 拉致問題の解決の見通しが立たないいま、のんきに旅行になんか行ってる場合か、という厳しい意見も多そうですが、なぜあの国を相手にまっとうな交渉ができないのか。一度でもその地に足を運んでみると、納得できるかもしれません。 今年7月、ぼくは性懲りもなく、かの地を訪ねています。その報告は後日また。 【追記】 これを書いたあとすぐに気づいたのですが、北朝鮮はエボラウィルス感染者の入国を阻止するため、10月24日から外国人観光客の受け入れを停止しました。なんだよそれ、って感じですが、もともと冬季は観光客の受け入れに積極的ではなかったこともあり、今年の北朝鮮ツアーは打ち止めのようです。来春を期待しましょう。それとも、もっと別の国内事情でもあるのでしょうかね?
by sanyo-kansatu
| 2014-10-30 23:25
| 朝鮮観光のしおり
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