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ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌

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2015年 09月 04日

海外客が羽田でレンタカーを利用するまでの流れとは

外国人ツーリストが羽田空港からレンタカーを利用するまでの流れは、我々日本人の場合と若干違うところがあります。
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日本人の場合、第一、第二ターミナルにある各社別のレンタカーカウンターに向かうことになりますが、外国人の場合、国際ターミナルの到着フロアのゲイトに向かって右側にあるレンタカーカウンターに向かいます。
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リムジンバスの発券所の隣に、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、Hertz、日産レンタカー、ニッポンレンタカー、Times Car RENTAL、Europcarの合同カウンターがあります。
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事前にレンタカー予約した外国人は、ここで予約の照会をすませると、1階の「乗車レーン」まで歩き、レンタカー会社の用意した車に乗せられて、営業所に向かいます。「乗車レーン」は国際ターミナルの到着ロビーから京浜急行線の向こう側にあります。
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今回、ニッポンレンタカーの協力で、羽田営業所に向かいました。移動時間は約10~15分です。
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ニッポンレンタカー羽田営業所の佐藤大助サブマネージャーに話を聞きました。
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―羽田営業所での外国客のレンタカー利用はいつごろから増えてきましたか。

「2014年3月30日の国際線の大増便あたりからではないでしょうか。最近では、香港や韓国のお客様を中心に毎月70組以上の利用があります。特に1~2月の旧正月のシーズンは香港の方が多いです。また最近、タイの方も増えてきました」。

―外国客がレンタカー利用の手続きをする際、何が必要ですか。

「パスポートと国際免許証の写しが必要です。手続きは10分程度で、国内のお客様の場合とそんなに変わりません。ただし、外国客は羽田で乗って成田で乗り捨てというケースも多いので、お返しの日時と場所をしっかり確認します。お乗りになる前に、事故の連絡先や営業所の近くのガソリンスタンドのMAPをお渡しします。今後は事故防止のためのガイダンスを作成し、お渡しする予定です」。

―外国客には日本での運転のポイントとしてどんなことを伝えていますか。

「事故の際の対応と駐車禁止についてです。事故といっても接触事故などがほとんどですが、帰国されてしまうと処理ができなくなりますから。また特に都内の道路は駐車禁止が多いので、そのことも伝えます。給油に関してもたまにトラブルが起きます。たとえば、レギュラーのかわりになぜか灯油を入れてしまい、車が動かなくなったこともありました」。

―一般に外国客の利用期間は国内客より長いそうですね。人気の車種はありますか。

「そうですね。平均1週間くらいです。外国客に人気の車種はフィアットとかワゴン車です。特に家族で利用される方に人気です」。

首都圏における国内客のレンタカー利用は圧倒的にビジネス利用で、レジャーは少ないようです。その点、外国客はレジャー利用が多い。最近の若い世代の免許証取得比率の減少などで国内市場が縮小していく中、レンタカー業界も外国客の取り込みが重要になっています。国内市場を外客で補いつつ、国内の道路システムの維持を図り、さらにはユニバーサルなシステムに徐々に転換していくためだそうです。

by sanyo-kansatu | 2015-09-04 17:01 | 東京インバウンド・スポット


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