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2015年 10月 01日
9月上旬、「北朝鮮観光ファンミーティング」(仮称)なるイベントが都内某所で開催されました。主催しているのは、2003年以降、訪朝8回を重ねるというT氏です。 実は、ぼくも9月中旬に訪朝を計画していたものですから、最新の話が聞けるものと思って参加することにしました。 会場には、約20名のいわゆる北朝鮮マニアの皆さんが集結していました。ミーティングの内容は、今年4月に訪朝したT氏の旅報告を中心に、現在北朝鮮ツアーを催行している国内外の旅行会社の紹介や、平壌便のフライトスケジュール情報(現在、北京、上海、瀋陽、延吉、ウラジオストクから運航)、参加者による「こんな朝鮮観光してみたい!」という意見交換会がありました。 この種のイベントに参加するのは初めてだったので、マニアの皆さんの話を聞くのは面白かったです。いまや年間100余名にまで落ち込んだ日本人訪朝観光客の実情を思うとき、こうした皆さんの存在は貴重です。 以下、会場から拾ったリクエストをいくつか書き出してみます。一見他愛なく思えるものからかなり専門的な内容までいろいろあります。マニアの皆さんは、純な方たちが多いとお見受けしました。 a 「市民が普段利用している市場で買い物してみたい」 b 「平壌のプールで市民と一緒に泳いでみたい」 c 「市民と一緒に公園や海でバーベキューしたい」 d 「路面電車に乗ってみたい」 e 「モランボン楽団の演奏を聴いてみたい」 f 「平壌で朝鮮語の短期語学研修を受けたい」 g 「市民の家にホームステイしてみたい」 h 「新義州にあるという日本統治時代の建築、史跡を見たい」 i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」 j 「旧型ソ連機に乗りたい」 さて、このうちどれだけ実現可能なのでしょうか。会場には、今年開業したり、旅行事業を再開した北朝鮮専門旅行社2社の社長がいて、一部回答してくれました。また一部はぼく自身がこれまで調べた結果を報告します。実現可能は「◎」、一応可能だが、事前に相談が必要なのは「○」、基本的に難しいが、特例的に可能性がある場合は「△」、不可能は「×」で表示しますね。 KJナビツアー(旧モランボンツーリスト) http://www.mrt.co.jp/ JS TOURS http://js-tours.jp/ a 「市民が普段利用している市場で買い物してみたい」 △ 平壌ではまだ難しそうです。外国人向けのレストラン兼お土産店には案内されますが、一般市民の世界を覗くのはハードルが高いようです。 個人的には、昨年羅先の市場に案内されたことがあります。そこには大量の中国商品があふれていましたが、市民の買い物客の姿は少ないようでした。撮影はNGでした。市場を日本人に見せてもいいという判断は、羅先が海外からの投資を求めている貿易特区だからではないかと思います。ガイドは「羅津市場の参観は、日本人だけに特別に許可された」などと、ずいぶんもったいぶった言い方をしていましたから。 b 「平壌のプールで市民と一緒に泳いでみたい」 ○ これは可能だそうです。ただし、事前予約が必要でしょう。 c 「市民と一緒に公園や海でバーベキューしたい」 ○ これも可能。平壌の市民は休日になると、公園でバーベキューをよくするそうです。 個人的には、2年前の夏、元山の海水浴場でバーベキューに興じる市民の姿を見たことがあります。すごく楽しそうでした。もちろん、食材の調達などもあるので、事前に旅行会社への相談が必要でしょう。 元山松涛園海水浴場とビーチパラソル、踊る朝鮮娘たち http://inbound.exblog.jp/22565164/ d 「路面電車に乗ってみたい」 ○ これも可能。ただし、市民と一緒に乗るのはNGで、路面電車をチャーターすることになるそうです。事前に予約が必要ですが、1台チャーターするとコストがかかるので、なるべく人数を集めたほうがいいでしょう。 ![]() e 「モランボン楽団の演奏を聴いてみたい」 △ 2012年7月、衝撃的な(!?)なデビューを果たした北朝鮮の「ガールズグループ」こと、モランボン楽団の演奏を外国客が聴くことはできるのか。聨合ニュースによると、以下のような公演内容だったようです。 北朝鮮の「ガールズグループ」異色公演1回きり (聨合ニュース2012/12/30) http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2012/12/30/0300000000AJP20121230000200882.HTML 会場では、旅行会社2社の関係者からは特に実現可能かどうかについての発言はありませんでした。簡単ではなさそうです。 f 「平壌で朝鮮語の短期語学研修を受けたい」 ○ これは希望者があれば可能性はあるそうです。 g 「市民の家にホームステイしてみたい」 △ 朝鮮国内で外国人がホームステイできるのは、現在のところ、わずか一箇所のようです。それは昨年ぼくが訪ねた七宝山の海岸線にある海七宝民泊宿所です。昨年の段階では日本人とアメリカ人はNGでしたが、今年はどうか。確認が必要です。 朝鮮でホームステイ その奇妙な世界 http://inbound.exblog.jp/24779269/ KJナビツアーの権社長によると、以前同社で平壌市内の一般家庭に約30名の日本人がホームステイするツアーを企画催行したことがあるそうです。とても面白い試みで、参加者からは好評だったそうですが、その後国からの指導でNGになったそうです。 h 「新義州にあるという日本統治時代の建築、史跡を見たい」 △ 今年に入って、中国遼寧省丹東市から新義州の日帰り観光が日本人にも解禁されたそうです。 大連金橋国際旅行社では、以下のツアーを今年9月から催行しています。同社には宮崎さんという日本人社員が在籍していて、彼が日本マーケットを担当しているので、やりとりも安心です。以下、同社のサイトより抜粋。 ※2015年9月から丹東発着の新義州日帰り観光手配を始めました。(朝鮮観光はGB-TRAVELが改革を起こす!史上初の日本人対象のツアーです!) ZXXW8 丹東発着新義州1日観光 最小催行人員6名 実施可能日=火水木金(丹東前泊必要)、「土日月及び中国の祝日」は実施できません。 旅行代金お一人様=45000円(丹東前泊、ビザ、添乗員付)一人部屋追加代3000円加算 訪問予定地=青年広場、革命事跡館、歴史博物館、教育機関、昼食 大連金橋国際旅行社 http://www.gbt-dlcjp.com ![]() このツアーの詳細について同社の宮崎さんに聞いたところ、以下の回答が届きました。「鉄道以外で鴨緑江大橋を渡り、新義州に入国した日本人は現時点ではまだいないため、中国出国時にトラブルの可能性がありますので、当分は宮崎が添乗として丹東前泊から同行します。国境都市の性質上、訪問先のリクエストはできません。また鴨緑江大橋口岸は、土日祝はCIQがストップし、橋を渡ることができないので、日程に制限があることをご了承ください」。 どうやら「日本統治時代の建築、史跡を見たい」というリクエストには対応してもらえそうもありませんね。たまたまバスでそばを通り過ぎることはあるかもしれませんが、事前に位置を確認しておく必要があり、かなり難度の高い話となりそうです。残念です。 さて、ここまではわりと簡単に答えることができたのですが、残りのふたつは、ちょっと長めの説明が必要です。しかし、実現は可能で、すでに英国系の旅行会社2社で企画催行されています。 i 「鉄道を使ったローカル旅行をしてみたい」 ◎ j 「旧型ソ連機に乗りたい」 ◎ このふたつのツアーについては、後日紹介しましょう。 明日(10月2日)、北朝鮮のローカル鉄道ツアーが出発します http://inbound.exblog.jp/24951297/ 北朝鮮の航空マニア向け旧型ソ連機搭乗ツアーの中身 http://inbound.exblog.jp/24952047/ ちなみに、これまで紹介した以外の朝鮮ツアーを扱う国内の旅行会社は以下のとおりです。 中外旅行社 http://www.chugai-trv.co.jp/ スリーオーセブンインターナショナル http://www.307.co.jp シルクロードトラベル http://www.silkroad-travel.com/
by sanyo-kansatu
| 2015-10-01 11:37
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